ワット数計算 Wattage Calculation

ワット数計算は、電圧(V)、電流(A)を入力することで消費電力(ワット数:W)を簡単に計算できる無料ツールです。単相交流・直流回路の場合、 三相交流回路の場合に対応しています。
使い方
- 「回路タイプ」を選択します。
- 「電圧」「電流」「1日の使用時間」「消費電力料金単価」を入力します。
- 「消費電力」「1時間あたりの消費電力量」「年間消費電力量」「1年間の電気代」が表示されます。
ワット数とは?
ワット数とは?
ワット数(W)とは、電気製品が使用する電力の大きさを示す単位で、「どれだけの速さで電気エネルギーを消費しているか」を表します。簡単に言えば、「電気を使う力の強さ」を示す数値です。
基本定義
ワット数(W)= 電圧(V) × 電流(A)
- 電圧(V):電気を押し出す力(例:家庭用は100Vや200V)
- 電流(A):流れる電気の量
たとえば…
家電製品 | 消費電力(ワット数) |
---|---|
スマホ充電器 | 約5W〜20W |
ドライヤー | 約1200W〜1500W |
電子レンジ | 約500W〜1000W |
エアコン | 約500W〜2000W |
ワット数と電気代の関係
ワット数が高いほど、同じ時間使えば電気代も高くなります。1kWhあたりの電気料金(例:31円)で計算可能です。
応用:三相交流のワット数(工場など)
ワット数(W)= √3 × 電圧(V) × 電流(A) × 力率(pf)
ワット数の使いみち
- 家電選び(「ブレーカー落ちないかな?」)
- 発電機・太陽光発電の設計
- 電気料金の見積もり
- エネルギー効率の比較(省エネ家電など)
まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
単位 | ワット(W) |
意味 | 電気を使う強さ・速さの目安 |
計算式 | W = V × A |
電気代計算 | W × 時間 × 単価 ÷ 1000 |
ワット数の計算方法
ワット数の計算方法
電気機器がどれだけの電力を使用しているかを表すのが「ワット数(W)」です。以下の式を使って計算します。
基本の計算式(単相・直流)
ワット数(W)= 電圧(V) × 電流(A)
- 電圧(V):家庭用電源は通常100Vまたは200V
- 電流(A):機器が流す電気の量
たとえば、100Vの電源から1.5Aの電流が流れている場合:
100V × 1.5A = 150W
三相交流の計算式(工場・業務用)
ワット数(W)= √3 × 電圧(V) × 電流(A) × 力率(pf)
- √3 ≒ 1.732
- 力率(pf)は0.8〜1.0が一般的
例:200V × 10A × 0.9 の場合
√3 × 200 × 10 × 0.9 ≒ 3110W
家電のワット数の計算
多くの家庭用家電には、定格消費電力(W)が明記されています。これを使えば、次のように消費電力量や電気代を計算できます。
消費電力量(kWh)の計算
消費電力量(kWh)= ワット数(W) ÷ 1000 × 使用時間(h)
たとえば、1500Wのドライヤーを1日30分(0.5時間)使った場合:
1500 ÷ 1000 × 0.5 = 0.75kWh
電気代の計算
電気代(円)= 消費電力量(kWh) × 電気料金単価(円/kWh)
例:電気料金が31円/kWhの場合
0.75 × 31 = 23.25円
年間電気代の計算(毎日使う場合)
年間電気代(円)= 1日あたりの消費電力量 × 365 × 単価
例:1日0.75kWh × 365日 × 31円
0.75 × 365 × 31 = 約8,489円
参考:主な家電の消費電力目安
家電製品 | 消費電力(W) |
---|---|
ノートパソコン | 約30〜90W |
ドライヤー | 約1200〜1500W |
電子レンジ | 約500〜1000W |
電気ポット | 約700〜1200W |
エアコン(冷房) | 約400〜2000W |
ワット数と家電使用時のブレーカー余裕の計算方法
ワット数とブレーカー容量の関係
家庭で複数の電化製品を同時に使うとき、ブレーカー(配線用遮断器)が落ちないように注意が必要です。ブレーカーは「電流(アンペア)」の上限で制限されており、ワット数からアンペアに換算して確認します。
基本の変換式
電流(A)= 消費電力(W) ÷ 電圧(V)
※一般家庭の電圧は 100V または 200V(エアコン・IHなど)
たとえば
- 1200W のドライヤー → 1200 ÷ 100 = 12A
- 600W の電子レンジ → 600 ÷ 100 = 6A
- 上記を同時に使うと:12A + 6A = 18A
→ 契約アンペアが 20A のブレーカーなら、まだ余裕あり
でも、照明・冷蔵庫・エアコンも動いていると、一気にオーバーする可能性も。
ブレーカーの容量(契約アンペア)と対応できる消費電力
契約アンペア | 理論上使える最大ワット数(100V) | 目安 |
---|---|---|
20A | 2000W | 1人暮らし向け |
30A | 3000W | 2〜3人世帯向け |
40A | 4000W | 3人以上の家庭 |
50A | 5000W | 大型家電多い家庭 |
安全な使用のための目安
- 契約アンペアの80%以内で収めるのが安全(例:30Aなら24A以内)
- 電子レンジとドライヤーの同時使用は避ける
- ブレーカーがよく落ちるなら契約アンペアの見直しを検討
まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
計算式 | W ÷ V = A(ワット ÷ 電圧 = 電流) |
上限確認 | 使用中の家電の合計Aが契約アンペアを超えないようにする |
余裕の目安 | 契約Aの80%以下 |
対策 | 大きな家電は時間差で使用/契約Aアップ |
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このツールは無料でご利用いただけます。
※このプログラムはPHP8.2.22にて作成、動作確認を行っております。
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