知らないと損するNURO光でんわのすべて|料金・通話・番号引き継ぎ・必要な人



NURO光でんわとは

NURO光でんわは、NURO光の光回線を活用したIP電話サービスです。アナログ回線とは異なり、インターネット回線を使って音声通話を行う仕組みのため、従来の固定電話と比較して月額基本料金や通話料を抑えることができます。

このサービスはNURO光の契約者のみが申し込めるオプションで、NTT加入電話のような別途の回線工事や契約は不要です。NURO光の宅内機器に専用端末(TA)を接続することで、現在利用している電話機をそのまま使えるという手軽さも特徴のひとつです。

さらに、NURO光でんわは緊急通報(110・118・119)にも対応しており、停電時以外であれば発信も可能です。通話品質は光回線ならではの安定性があり、一般的なIP電話サービスと比較しても高い信頼性があります。

また、NURO光でんわ同士の通話や、一部のソフトバンクグループの電話サービスへの通話が無料になる点も見逃せません。通信費を節約しながら、家庭用固定電話の役割をしっかり果たしてくれるサービスです。

月額料金と通話料の実態

NURO光でんわの月額料金は地域によって異なり、関東・北海道エリアでは550円、東海・関西・中国・九州エリアでは330円です。NTTの加入電話と比較すると、月額1,430円〜1,650円程度の固定費がかかるため、NURO光でんわに切り替えるだけで月々1,000円以上の固定費削減が見込めます。

通話料金についても、固定電話宛は全国一律で8.8円/3分と非常に明瞭で、遠距離でも追加料金が発生しない点が特徴です。対してNTT加入電話では、市外通話になると距離に応じて料金が高くなる仕組みが残っており、料金差が生じやすい傾向があります。

携帯電話への発信時は27.5円/1分で、NTTの平日日中の料金(17.6円/1分)より割高です。このため、携帯宛の通話が中心の場合は注意が必要です。ただし、ソフトバンク携帯との通話であれば「ホワイトコール24」を利用することで通話料が無料になります。

国際電話についても対応しており、例えばアメリカ本土は9円/分、カナダは15円/分と、比較的安価な通話が可能です。一方で、アジア圏の一部(例:中国32円/分、タイ48円/分)ではやや高めに設定されている国もあります。

また、NURO光でんわ同士の通話や、ソフトバンクグループの一部サービス(BBフォン、ケーブルラインなど)との通話は無料になるため、家族や親しい相手が同じサービスを利用していれば、さらに通話コストを抑えることができます。

地域差のない月額料金と通話料の明快さ、さらに特定サービス間での無料通話が可能という点で、NURO光でんわはコストを抑えたいユーザーにとって現実的な選択肢となります。特に通話先が固定電話やNURO光でんわ利用者に偏っている場合は、毎月の通信費を大幅に圧縮できます。

ソフトバンクユーザーが得する2つの割引

NURO光でんわは、ソフトバンクユーザーにとって特にメリットの大きい固定電話サービスです。なぜなら、「おうち割 光セット」と「ホワイトコール24」という2つの割引サービスが併用できるため、毎月の通信費を大きく抑えられるからです。

おうち割 光セットでスマホ代が最大1,100円割引

ソフトバンクのスマートフォン、ガラケー、iPadを契約している方は、NURO光でんわに加入することで「おうち割 光セット」が適用されます。対象プランであれば、1回線あたり最大1,100円の割引が発生します。

割引の対象は家族名義の回線も含まれるため、離れて暮らす親や子どもがソフトバンクを使っている場合でも、割引を共有できる点が大きな魅力です。なお、割引額は料金プランにより異なり、5GB以上のプランであれば満額の1,100円割引となります。

ホワイトコール24でソフトバンク携帯との通話が無料

もう一つの特典が「ホワイトコール24」です。このサービスを利用すると、NURO光でんわからソフトバンクのスマートフォンへの国内通話が24時間無料になります。さらに、ソフトバンクの携帯電話からNURO光でんわへの通話も無料です。

条件は、NURO光でんわとソフトバンク回線の両方を契約していることだけで、申込書を提出することで簡単に適用されます。NURO光でんわを利用している家庭では、家族との通話を気兼ねなく行える環境が整います。

割引の併用で毎月のコスト削減効果

この2つの割引を併用することで、月額330円〜550円のNURO光でんわの基本料金を差し引いても、スマートフォン料金の節約効果が上回るケースが多くなります。

たとえば、ホワイトコール24で毎月1回線あたり1,000円以上の通話料が無料になる上に、おうち割でスマホ料金が割引されれば、トータルで月額数千円の通信費削減につながる可能性があります。

ソフトバンクユーザーにとっては、NURO光でんわの加入が通信費見直しの大きなチャンスとなるでしょう。

電話番号の引き継ぎ可否と制限

現在利用中の電話番号をNURO光でんわに引き継げるかどうかは、契約中の回線種類によって大きく異なります。結論から言えば、NTTの「加入電話(アナログ回線)」であれば、番号ポータビリティ(MNP)によってそのまま番号を使い続けることが可能です。

一方、注意すべきは光回線系や他社IP電話を利用しているケースです。たとえば「auひかり電話」や「ひかり電話(NTT東西のIP電話)」で新しく取得した番号は、NURO光でんわに引き継ぐことができません。これは発番された電話番号の管理元が異なるためで、技術的にも制度的にもMNPの対象外とされています。

また、NTT加入電話でもNURO光の提供エリア外にある局番(市外局番を含む)の場合、MNPができないケースがあります。エリア確認は申し込み時に行われるため、心配な場合は事前にサポートに問い合わせておくと安心です。

MNPを行う場合は、NURO光でんわの回線工事後に元の電話サービスを解約することで、不通期間なくスムーズに番号を引き継ぐことができます。引き継ぎ工事には3,300円(税込)の費用がかかり、開通までは2~3週間程度が目安です。

なお、番号を引き継がずに新しい番号を発番することも可能で、この場合は手続きや費用が抑えられ、短期間での開通が可能になります。既存番号の継続利用にこだわりがなければ、新規取得も選択肢の一つです。

現在の電話番号が引き継ぎ可能かどうかは、回線種別と発番元が大きなポイントになります。不明な場合は、「どこで発番された番号か」「現在の回線契約の種類は何か」を確認してから申し込みに進むようにしましょう。

オプションサービスでできること

NURO光でんわでは、基本機能に加えて、利便性や安心感を高める多彩なオプションサービスを追加できます。用途に応じて選べるよう、単品とパックに分けられており、複数利用する方にはパック契約が特にお得です。

主なオプション一覧

オプション名工事費(税込)月額料金(税込)内容概要
ナンバーディスプレイ1,100円440円着信時に相手の番号を表示
番号通知リクエスト1,100円220円非通知の着信を拒否
キャッチ電話無料330円通話中の別着信を知らせる機能
着信お断り1,100円660円指定番号や非通知からの着信拒否
着信転送無料550円指定番号に自動転送

パック契約のメリット

複数のオプションを利用する場合は、パックを選ぶことで月額料金を抑えられます。さらに、パックを選ぶと通常必要な工事費(1,100円)が無料になる特典もあります。

パック名月額料金(税込)含まれるサービス
ベーシックパック660円ナンバーディスプレイ、番号通知リクエスト
パック1990円ナンバーディスプレイ、番号通知リクエスト、キャッチ電話、着信お断り、着信転送
パック2693円キャッチ電話、着信お断り、着信転送
パック3880円ナンバーディスプレイ、番号通知リクエスト、キャッチ電話、着信お断り
パック4583円キャッチ電話、着信お断り

必要な機能だけを無駄なく選べる設計

1〜2機能だけ利用する場合は単品契約、3つ以上利用したい場合はパックの方が安くなるケースが多く、利用頻度や目的に合わせて柔軟に選べます。また、契約後に追加・変更も可能なので、最初にすべて決めきれなくても安心です。

ビジネス用途にも最適な理由

ナンバーディスプレイや着信転送機能は、ビジネスシーンでの信頼性や対応効率を向上させます。自宅を事務所代わりに利用している方や、個人事業主にも適したオプション構成です。

オプション選択で工事費が変わる点に注意

パックオプションを選択した場合は工事費が無料になりますが、単品のみの場合はそれぞれに1,100円の工事費がかかるため、コスト面でも比較が必要です。契約時の工事費節約にもつながるため、パック選択は検討の価値があります。

申し込み方法と開通までの流れ

NURO光でんわは、NURO光回線を契約中の方であれば誰でも申込み可能です。申込みのタイミングや手順によって開通までの所要日数が異なるため、自身の状況に合った手順を把握することが重要です。

NURO光と同時に申し込む場合

NURO光の申込みと同時に「NURO光でんわ」もオプションとして追加できます。以下の流れで進みます。

  1. NURO光の公式サイトにアクセスして申し込みを開始
  2. 提供エリアを確認し、対象地域であれば申し込み手続きへ進行
  3. オプション選択画面で「NURO光でんわ」にチェックを入れる
  4. 回線工事の日程調整と、電話番号引き継ぎの有無を選択
  5. 宅内工事・屋外工事とTA(電話アダプタ)の設置
  6. 必要に応じてMNP(番号ポータビリティ)工事を実施

MNPを希望する場合、NURO光の開通からさらに2〜3週間後に電話番号引き継ぎの工事が行われます。新規番号での申込みなら、NURO光開通の数日後には利用可能となります。

NURO光契約後に追加で申し込む場合

すでにNURO光を契約している場合でも、後から「NURO光でんわ」を追加可能です。

  1. NURO光のマイページにログイン
  2. 「NURO光でんわの追加申込み」から必要事項を入力
  3. 付加サービスの選択やMNP希望の有無を入力
  4. 数日以内にTA機器が発送され、自宅に届く
  5. 工事日がメールで通知され、MNPありの場合は工事立ち会い
  6. TA機器の接続完了で開通

MNPの場合は機器到着から2〜3週間後に開通、新規番号なら5日前後で利用開始となります。

工事費と初期費用の注意点

NURO光でんわの初期工事費は3,300円です。NURO光との同時申込み時は、キャンペーン等で割引が適用されることもあります。なお、番号ポータビリティ工事にも別途3,300円が発生します。

利用開始までの目安期間

パターン利用開始までの目安
NURO光と同時申込み(MNPなし)約1ヶ月前後
NURO光と同時申込み(MNPあり)約1.5ヶ月〜2ヶ月
NURO光契約後の追加申込み(MNPなし)約1週間前後
NURO光契約後の追加申込み(MNPあり)約3週間〜1ヶ月

申込み時は、自身の利用予定時期にあわせて余裕をもったスケジュールで進めるのがおすすめです。

解約費用とトラブル時の注意点

NURO光でんわの解約に関して、利用者が最も気にするポイントは「費用の有無」と「トラブル時の対応方法」です。結論から言うと、2022年7月1日以降に開通した契約であれば、NURO光でんわを解約する際に解約金は発生しません。ただし、いくつか注意点があります。

まず、NURO光でんわのTA(ターミナルアダプタ)機器はレンタル品です。この機器を破損・紛失した場合、13,200円の機器損害金が請求されます。移設作業や取り外しの際は丁寧に扱うことが重要です。

解約手続きは、NUROサポートデスクに電話で連絡することで行えます。また、MNP(番号ポータビリティ)を利用して他社に電話番号を引き継ぐ場合は、他社側の開通が完了すると自動で解約扱いとなります。事前にスケジュールを確認して、乗り換えと同時にサービス停止とならないよう注意しましょう。

トラブルが発生した場合の初動も重要です。例えば「音声が聞こえない」「通話できない」といった障害が起きた際は、まずはNURO光のマイページから障害情報を確認しましょう。同時に、ルーターやTA機器の再起動を試すことも有効です。それでも改善しない場合は、NUROの公式サポートに問い合わせて対応を依頼します。

通話明細の確認については、NURO光でんわ利用開始後10日ほどで届くWEB明細の案内書に従い、マイページから「通話明細確認ページ」へアクセスします。明細には発信先や通話時間、料金が細かく表示されるため、不明な請求があった場合の確認にも活用できます。

まとめると、解約時の金銭的な負担はほとんどありませんが、レンタル機器の破損や返却漏れには十分注意が必要です。また、トラブル時は自己対応と公式サポートの両面から早めに対応することで、通信の不具合や解約トラブルを未然に防ぐことができます。

どんな人にNURO光でんわは必要か

NURO光でんわが必要な人の特徴は、固定電話を頻繁に使う方や、現在の通話料金を少しでも安くしたいと考えている方です。以下に該当する場合、NURO光でんわの導入を検討する価値があります。

固定電話の通話料を削減したい方

現在NTTのアナログ電話を契約している場合、NURO光でんわに切り替えることで月額料金を1,000円以上節約できる可能性があります。特に市外・県外などの距離に応じた通話が多い方は、NURO光でんわの全国一律8.8円/3分という料金設定が大きなメリットとなります。

ソフトバンクスマホを契約中の方

NURO光でんわを利用すると、ソフトバンクのスマートフォン料金に対して「おうち割 光セット」が適用され、最大1,100円の割引が受けられます。また、「ホワイトコール24」により、NURO光でんわからソフトバンクスマホへの通話が無料になるため、家族間の通話が多い方には特に向いています。

電話番号を引き継ぎたい方

NTT加入電話の番号をそのまま使いたい方にとって、NURO光でんわはMNP(番号ポータビリティ)に対応しているため安心です。長年使っている固定電話番号を引き続き利用したい場合、余計な手続きや番号変更の手間を避けられます。

IP電話同士の無料通話を活用したい方

NURO光でんわの契約者同士、あるいはBBフォンやホワイト光電話など一部のIP電話サービスとなら、通話料が無料になります。頻繁に連絡を取る相手がこれらのサービスを利用している場合は、通信費の節約効果が一層高まります。

一方でNURO光でんわが不要な人の特徴

  • 固定電話をほとんど使わない、もしくは全く使わない方
  • 通話の大半が携帯電話宛で、通話料にあまり差が出ない方
  • 現在利用中の電話番号が他社IP電話発番で、番号を引き継げない方
  • NURO光の提供エリア外に住んでいる方

このような方は、NURO光でんわをあえて契約せず、必要になったタイミングでの導入を検討しても問題ありません。サービスの導入時期に柔軟性がある点もNURO光でんわの強みです。

1位

NURO光

ソニーネットワークコミュニケーションズ

回線タイプNURO光回線
戸建ての月額基本料金5,200円
マンションの月額基本料金2,750円
下り速度(実測値)633.72Mbps
上り速度(実測値)621.51Mbps
PING値(実測値)10.98ms
下り速度の速さ4.41
上り速度の速さ4.58
戸建て料金の安さ3.73
マンション料金の安さ3.65
初期費用の安さ3.99
総合4.07

NURO光がおすすめの理由

NURO光がおすすめの理由は「独自回線で高速通信が可能である点」「キャッシュバックが手厚い点」です。

NURO光は、独自回線として、NTTのフレッツ光とは別の回線「ダークファイバー回線」を利用しているため、高速通信が安定してできる点が最大の魅力です。さらにキャッシュバックも手厚く、キャッシュバック、乗り換え解約金還元、工事費用無料などを活用すれば、かなりお得に利用できる点もメリットと言えます。

さらに2ギガプランと10ギガプランも用意され、10ギガプランであれば、オンラインゲームや動画利用でも、安定利用することが可能です。

スマホセット割は、NUROモバイル、ソフトバンクが対象となっています。

デメリットは、対応エリアが馴致拡大中とは言えば、まだ全国対応ではない点です。

回線タイプNURO光回線
戸建て1年利用時の実質料金3,720円
戸建て2年利用時の実質料金3,844円
戸建て3年利用時の実質料金3,921円
マンション1年利用時の実質料金3,031円
マンション2年利用時の実質料金2,310円
マンション3年利用時の実質料金2,089円
戸建ての月額基本料金5,200円
マンションの月額基本料金2,750円
下り速度(実測値)633.72Mbps
上り速度(実測値)621.51Mbps
PING値(実測値)10.98ms
工事費0円
初期費用3,300円
提供地域北海道、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、岡山県、広島県、福岡県、佐賀県
定期契約3年契約
テレビ対応
無料ルーターレンタル
無料訪問サポートつき
無料セキュリティソフト(「NURO 光 2ギガ(2年契約)」「NURO 光 2ギガ(契約期間なし)」に加入で無料)
戸建て対応
マンション対応
IPv6対応
サポート電話、お問い合わせフォーム、チャット
開通までのモバイルWi-Fiルーターレンタルあり(手数料のみ)
違約金負担キャンペーンあり
スマホセット割NUROモバイル、ソフトバンクスマホ
支払方法クレジットカード、口座振替、NTT請求、ソフトバンクまとめて支払い、auかんたん決済