海外ローミング完全体験レポート|ahamoを実際に海外で使ってわかった真実



目次

ahamoの海外ローミングとは?基本仕様と他社比較

追加料金なしで使える82の国と地域

ahamoは、月額2,970円(税込)のプランに海外ローミングが追加料金なしで含まれているのが最大の特徴です。対応エリアは82の国と地域(※2025年7月時点)で、日本人がよく渡航するアジア・ヨーロッパ・北米はほぼカバーされています。

利用可能なデータ通信量は月30GBまでで、国内と合算の扱いです。つまり、国内で15GB使っていれば、残り15GBを海外で使うことができます。

追加の設定や申し込みは不要で、現地に到着後に「データローミング」をONにするだけで使えます。

楽天モバイル・povoとの違い

項目ahamo楽天モバイルpovo
海外データ通信料金無料(30GBまで)無料(2GB/月)有料(24時間390円〜)
利用可能国数約82カ国約70カ国約30カ国
通信制限海外最長15日間で128kbps制限月2GBで制限使い放題だが時間制
テザリング可(別課金の場合あり)
日本のIPアドレス利用可能利用不可(現地IP)利用不可(現地IP)

ahamoは月30GB・82カ国で使い放題・IPは日本のままという点が圧倒的に優れており、「Wi-Fiルーター要らず」で済ませたい人に向いています。

楽天モバイルは無料で使える容量が少ないのが難点、povoは都度課金式で割高かつ利便性に欠けます

日本のIPアドレスで使える安心感

ahamoの海外通信は、日本の通信網を経由しているためIPアドレスも日本のものになります。その結果、以下のようなメリットがあります。

  • 日本国内限定の動画サービス(TVer・Netflix日本版など)も視聴可能
  • 海外からのアクセスを制限しているネットバンキングやクラウドも通常通り使える
  • SNSで不審ログインと見なされにくい

海外SIMや現地Wi-Fiでは日本のIPではないため、アクセス制限やセキュリティ検知が発生しやすくなります。これを回避できる点も、ahamoの見逃せない強みです。

テザリングもそのまま使える

ahamoの海外ローミング中でも国内同様にテザリングが利用可能です。パソコンやタブレットを同時に接続する場面や、Wi-Fiのない環境での作業に役立ちます。

ただし、環境によってはテザリングが不安定になるケースもあるため、安定性重視の用途にはモバイルルーターやeSIM併用も検討すると安心です。

基本仕様まとめ

  • 月額料金:2,970円(税込)に海外利用込み
  • 対応エリア:82カ国(アジア・欧州・米国など)
  • データ容量:月30GBまで(国内と合算)
  • 通信方式:ローミング通信(日本IPアドレス使用)
  • 利用期間:海外で最大15日間(それ以降は128kbps制限)
  • テザリング:可能
  • 通話/SMS:有料(発信/着信/SMS送信)

このように、ahamoの海外ローミングは「追加料金なしでそのまま使える」点において他社を圧倒しており、短期旅行から出張まで幅広く対応できる内容となっています。特に、日本IPアドレスと30GBの大容量は、ITリテラシーが高いユーザーにも評価される要素です。

ahamoを海外で使う手順と設定方法【iPhone/Android対応】

渡航前に確認すべき項目

  1. 利用可能エリアの確認
     ahamoは現在、90以上の国と地域でローミングに対応しています。渡航先が対象エリアかどうかを公式サイトで確認しておくことが重要です。
  2. データ容量の残量チェック
     海外利用でも、国内利用分と同じ月間30GBまでが上限となるため、出国前に残量をahamoアプリで確認しておきましょう。
  3. ソフトウェアアップデートとキャリア設定の更新
     最新のiOSまたはAndroidとキャリア設定がインストールされているかを事前に確認し、更新がある場合は出発前に完了させてください。
  4. APN設定の初期化(必要に応じて)
     特にSIMフリー端末で他社回線を使っていた場合、ahamo用のAPNに戻しておく必要があります。通常は自動で切り替わりますが、不安な場合はマニュアル設定の確認を。

iPhoneでの設定手順

  1. モバイル通信を確認
     「設定」>「モバイル通信」>「モバイル通信プラン」でahamoの回線が有効になっているか確認します。
  2. データローミングをON
     「設定」>「モバイル通信」>「通信のオプション」>「データローミング」をONにします。
  3. 5G設定の見直し(必要に応じて)
     ローミング中は5Gの接続が不安定になる場合があります。「音声通話とデータ」から「4G」に切り替えると安定することがあります。

Androidでの設定手順

  1. モバイルネットワークの選択
     「設定」>「ネットワークとインターネット」>「モバイルネットワーク」でahamoの回線がアクティブになっているか確認します。
  2. データローミングをON
     同じ画面内の「ローミング」をONにします。モデルによっては「詳細設定」に項目があります。
  3. ネットワークモードを自動に設定
     「優先ネットワークの種類」を「5G/4G/3G自動」などに設定しておきます。現地で不安定な場合は「4Gのみ」に変更します。

通信が不安定な場合の対処法

  1. 機内モードのON/OFF
     接続がうまくいかない場合、一度機内モードをオンにし、数秒後にオフにすると再接続が促されます。
  2. 手動でキャリア選択
     「設定」>「モバイルネットワーク」>「通信事業者」から、自動選択をオフにし、現地の主要キャリア(例:dtac、StarHub、Taiwan Mobileなど)を手動で選び直すと改善することがあります。
  3. 再起動でのリセット
     端末を再起動することで、ネットワーク設定がリフレッシュされることがあります。これも有効なトラブル対処法です。

テザリング利用時の注意点

海外ローミング中でもテザリング(インターネット共有)は基本的に利用可能です。ただし、一部の国や端末ではうまく接続できない場合があります。その際は以下を試してみてください:

  • テザリングを一度オフにして再度オンにする
  • データ通信の優先回線をahamoに固定
  • Wi-Fi共有ではなくBluetoothやUSB共有を試す

海外でもスムーズに使うためには、事前準備と現地での柔軟な対応がカギです。設定に迷ったときは、ahamo公式サイトのサポートページやアプリのヘルプを参照するのも一つの手です。

海外15日制限の仕組みと回避の考え方

制限の正体:15日を超えると速度が激減する理由

ahamoの海外ローミングは、海外で最初にデータ通信を利用した日(日本時間)から「15日間のみ」通常速度で利用できます。16日目以降は通信速度が送受信最大128kbpsに制限され、SNSや地図の読み込みすら困難になります。これはドコモ側の運用ルールであり、高速通信容量を追加購入しても解除されません。つまり、物理的な滞在日数や利用量に関係なく「初回の海外データ通信利用日を起点としたカウント」で制限がかかるのが特徴です。

この15日制限の背景には、「あくまで一時的な旅行での利用を想定した機能」であるという前提があります。長期滞在者による常用利用を防ぐために、こうした制限が設けられていると考えられます。

高速制限後の128kbpsでできること・できないこと

128kbpsに制限された状態では、以下のような状況になります。

利用目的利用可否備考
メール・LINEのテキスト軽量なメッセージ送信は可能
LINE通話・音声通話音質は不安定、途中切断もあり
Googleマップ地図の読み込みに時間がかかる
YouTube視聴×読み込みがほぼ進まない
SNS閲覧(画像付き)×画像表示に非常に時間がかかる

実際には“使えなくはないが、実用には耐えない”という状態に近く、あくまで**「一時的な緊急手段」として捉えるべき**です。

リセット方法と延長不可の仕組み

この15日間制限は月をまたいでもリセットされず、「海外→日本→海外」と帰国を挟まなければ解除されません。日本に一度帰国し、日本国内でahamoのデータ通信を行うことで、初めてカウントがリセットされます。単なるSIMの抜き差しや、VPNの使用、データローミングのOFFではリセットされません。

また、「月末に15日を過ぎたから月が変われば元に戻る」というような仕様ではなく、常に直近の「日本での通信」が最後である必要があるというのがポイントです。

長期滞在者向けの回避策と併用術

15日以上の海外滞在が予定されている場合、以下の対策を検討するのが現実的です。

1. 一時帰国によるリセット(短期帰国でも可)

短期間の一時帰国でも構わないので、日本国内でahamoの通信を一度でも使えばリセット可能です。たとえばトランジットで日本に戻る機会がある場合、空港で少し使うだけでも効果があります。

2. 旅行eSIMの併用

ahamoのメインSIMに加えて、データ専用の旅行eSIMを併用する方法が有効です。以下のような使い分けが推奨されます。

  • ahamoは渡航初日〜15日間のメイン回線として使う
  • 15日を超えたらeSIMに切り替える(スマホ側の「モバイルデータ通信設定」で簡単に切替可)

eSIMはオンライン購入・即日開通が可能で、面倒な本人確認や店舗での手続きも不要なため、特に滞在先で通信制限に気づいたときの対策として最適です。

3. デュアルSIM設定による自動切り替え

最近のiPhoneやAndroidではデュアルSIMに対応している端末が増えており、データ専用回線を柔軟に切り替えることが可能です。たとえば、モバイルデータ通信をeSIMに設定し、ahamo回線はSMS受信用として維持することで、通信制限後も利便性を損なわずに運用できます。

4. 現地SIMを予備として購入しておく

eSIMに対応していない端末を利用している場合、現地のプリペイドSIMカードを購入しておくのも手です。料金はeSIMに比べてやや高く、入れ替えの手間もありますが、15日制限を完全に回避できます。

制限の通知と見落とし防止策

ahamoでは、制限の10日前後と15日目にSMSで通知が届きます。見落としを防ぐためにも、ahamoアプリで日ごとのデータ使用量や滞在日数の目安をこまめに確認することが大切です。また、現地でSMSが届くためにはahamo回線が有効になっている必要があるため、モバイルデータ通信を別回線に切り替えていても、ahamo回線を有効化しておくことが推奨されます。

15日間の海外制限は、短期旅行であればほとんど問題になりませんが、長期滞在やノマドワークでは致命的な制限となります。制限の仕組みを正しく理解し、計画的に運用することが快適な海外通信の鍵です。旅行eSIMやデュアルSIMの活用で、通信制限のストレスを最小限に抑えることが可能です。

実際に使ってみた国別レビュー【通信速度&安定性】

ahamoの海外ローミングは、エリア内であれば追加料金なしで通信可能という魅力がありますが、実際の通信速度や安定性は国によって差があります。ここでは筆者が現地で実際に検証したアジア6カ国の使用感をレビューします。

マレーシア(クアラルンプール)

  • 接続キャリア:Maxis(4G/一部5G対応)
  • 通信速度の目安:ダウンロード 15〜40Mbps/アップロード 5〜20Mbps/Ping 120〜160ms
  • 体感安定性:都市部は非常に安定。たまに軽微なラグがあるが実用範囲。
  • 特記事項:ローミングによる「パケ詰まり」は数回あり。機内モードON→OFFで即復旧。

タイ(プーケット)

  • 接続キャリア:dtac(5G中心/一部4G)
  • 通信速度の目安:ダウンロード 30〜70Mbps/アップロード 10〜20Mbps/Ping 140〜160ms
  • 体感安定性:観光地では非常に快適。市街地でも高い安定性。
  • 特記事項:まれにテザリングが不安定になるケースあり(端末再起動で解消)。

シンガポール(市内全域)

  • 接続キャリア:StarHub/M1(4G中心)
  • 通信速度の目安:ダウンロード 10〜35Mbps/アップロード 5〜15Mbps/Ping 130〜180ms
  • 体感安定性:概ね良好。ただし初回接続に数分かかるケースあり。
  • 特記事項:M1に自動切替された時の方が速度が安定。手動設定でのキャリア選択が有効。

フィリピン(セブ)

  • 接続キャリア:Smart(4G)
  • 通信速度の目安:ダウンロード 8〜25Mbps/アップロード 3〜10Mbps/Ping 170〜200ms
  • 体感安定性:基本は安定。ただし突発的に通信不能になる瞬間あり(数分で回復)。
  • 特記事項:パケ詰まりに備えて、eSIMなどの予備回線があると安心。

台湾(台中)

  • 接続キャリア:Taiwan Mobile(4G)
  • 通信速度の目安:ダウンロード 20〜45Mbps/アップロード 5〜10Mbps/Ping 130〜170ms
  • 体感安定性:非常に安定。地下鉄や建物内でも問題なく使用可能。
  • 特記事項:アップロード速度はやや控えめ。動画アップロードなどには注意。

カンボジア(シェムリアップ)

  • 接続キャリア:Metfone(4G)
  • 通信速度の目安:ダウンロード 10〜35Mbps/アップロード 5〜10Mbps/Ping 140〜160ms
  • 体感安定性:都市部・郊外ともに良好。ローミングの品質は高い。
  • 特記事項:新空港など一部エリアでEdge表記(通信不可)となる場所あり。

総評

  • 都市部での実用性は極めて高く、旅行中のGoogleマップ・SNS・LINE通話などで困ることはほぼありません。
  • **Ping(遅延)**はローミング通信の特性上、日本国内より大きくなるが、Web閲覧・SNS利用では問題なし。
  • 5G表示の国でも、ローミングでは4Gに制限されるケースが多いため、速度を過度に期待しすぎないのが現実的です。

通信品質を重視する場合は、現地eSIMとの併用を視野に入れるとさらに安定した通信環境を確保できます。特に複数人での旅行や業務利用を前提とする場合は、ahamo単体よりも、バックアップ回線の確保がベターです。

音声通話・SMSの料金と注意点

海外で発信・着信すると通話料がかかる

ahamoの海外ローミングでは、データ通信は追加料金なしで使えますが、音声通話(電話)とSMSは有料です。特に音声通話は高額になるケースもあるため、利用前に料金体系を把握しておく必要があります。

例えば、アメリカ滞在中に日本の固定電話に発信した場合、1分あたり140円。一方、着信はさらに高く、1分あたり175円かかります。着信も課金対象である点に注意が必要です。

通話料金は滞在国によって異なり、アジア圏では100〜150円/分程度の国が多いですが、ヨーロッパ・北米・オセアニアではそれ以上になる場合もあります。

SMSは送信が有料、受信は無料

SMSの送信には1通あたり100円の料金が発生します。特に2段階認証などのために頻繁に送信するような使い方をする場合、意外にコストがかさむため注意が必要です。

なお、SMSの受信は完全無料です。航空会社やクレジットカードなどの認証メッセージを受け取る際にも料金はかかりません。海外でもSMSが受信できることで、現地での認証手続きがスムーズに進む点はメリットといえます。

かけ放題・5分無料通話は海外では適用外

国内でahamoの「5分以内通話無料」や「かけ放題オプション(1,100円/月)」に加入していても、海外滞在中はこれらの通話定額オプションが一切適用されません

つまり、海外から電話をかける・受けるすべてが課金対象となります。国内での感覚で通話すると、思わぬ高額請求につながる恐れがあります。

通話・SMSの高額利用でデータ通信も停止のリスク

ahamoでは、海外での音声通話およびSMSの利用金額が月5万円を超えると、海外でのデータ通信が当月末まで停止されるというルールがあります。

これは「通話やSMSの使いすぎ=高額請求リスク」とみなされ、データ通信も含めて一時的にブロックされる仕組みです。VoIP通話(後述)に切り替えるなど、使い方には慎重さが求められます。

通話代を節約するにはVoIPアプリの活用が有効

LINE、Facebook Messenger、Skype、Google MeetなどのVoIP(Voice over IP)アプリを使えば、データ通信を使って無料通話が可能です。これらの通話にはahamoの通話料は一切かかりません。

特にLINE通話は日本国内の知人・家族との連絡に最適で、データ通信さえつながっていれば安定した通話品質を確保できます。音声通話が多くなる場面では、できる限りVoIPを使うのが賢明です。

現地での緊急通報には注意

緊急通報(110や119)については、海外では現地の番号をそのまま入力する必要があります。日本の通報番号とは異なるため、現地到着後にあらかじめ確認しておくことをおすすめします。また、ローミング中の緊急通報は、回線状況や国によってつながらない場合もあります。

通話・SMSの料金体系は「データ通信無料」の恩恵と裏腹に、誤って使うと費用負担が大きくなる落とし穴です。基本は「データ通信のみを使う」方針で運用し、電話はVoIPアプリ、認証は受信のみのSMSに留めることで、無駄な出費を防ぐことができます。

体験談でわかったahamoのメリット・デメリット

メリット1:追加料金なしでそのまま使える手軽さ

ahamoは申し込み不要で、そのまま海外ローミングが可能です。現地に着いて「データローミング」をONにするだけで即接続できるため、海外旅行初心者でも迷わず使えます。実際、シンガポールやカンボジアでは、到着後すぐにインターネット接続が確立され、空港のWi-Fiを使うよりスムーズに利用できました。

メリット2:通信品質が安定している地域が多い

マレーシア(Maxis)、タイ(dtac)、台湾(Taiwan Mobile)など、アジア各国の主要キャリアとローミング接続されるため、都市部では概ね良好な通信速度を実現しています。特にタイ・プーケットでは5Gに接続され、動画視聴やマップ利用も快適に行えました。

メリット3:日本のIPアドレスが使える

ローミング通信経由で日本のIPアドレスを利用するため、TVerや銀行アプリなど、日本国内限定サービスも海外からアクセス可能です。中国や香港のような制限が多い国でも、日本と同様にネットが利用できる安心感があります。

メリット4:テザリングが利用可能

海外でもスマホからPCへインターネット共有(テザリング)が可能です。カンボジアのホテルWi-Fiが不安定だった際、ahamoのテザリングに切り替えることで快適に作業が行えました。ただし、タイでは一部の環境でテザリングが不安定になるケースもあり、状況に応じた切り替えが必要です。

デメリット1:初回接続に時間がかかる場合がある

シンガポールやドイツでは、ローミング接続が安定するまで数分かかったことがありました。旅行直後にネットをすぐ使いたい場合は、一時的な不安定さに戸惑う可能性があります。

デメリット2:15日制限の存在

海外での利用は「連続15日まで」という制限があり、これを超えると128kbpsの低速モードに強制移行されます。実際、東南アジアを2週間以上周遊した際は、後半に制限がかかり、動画視聴やSNSの写真アップロードがほぼできない状態になりました。

デメリット3:たまに接続遅延やパケ詰まりが起きる

場所や時間帯によっては、接続が急に不安定になることがありました。特にフィリピンではSmartに繋がっているのに速度が極端に落ちることが数回発生。機内モードのオンオフで復旧するケースが多いですが、通信に依存する作業をしているときはストレスになる場合もあります。

デメリット4:通話・SMSが高額

データ通信は無料ですが、音声通話やSMS送信は高額です。例として、アメリカ滞在中に日本へ電話をかけた場合、1分140円以上、着信でも175円以上かかることがあります。誤って長電話すると、知らない間に数千円単位の請求が発生するリスクがあるため、LINEやMessengerなどのVoIPアプリを活用すべきです。

実体験から得た教訓

  • 通信品質は良好でも過信は禁物:都市部での使用は非常に快適だが、山間部や空港内での接続は不安定になることがある。
  • データ容量の節約は意識すべき:月30GBの制限は意外と早く到達することもあり、日常のようにYouTubeを見ていると数日で使い切ってしまう可能性がある。
  • 補助回線としてeSIM併用が有効:万が一の通信障害や制限発動に備えて、旅行eSIMを併用することで安心感が大きく増します。

ahamoの海外ローミングは全体として非常に優れたサービスであり、短期旅行や出張には申し分ない選択肢です。しかし、完璧ではないため、自身の旅行スタイルや滞在期間に合わせて、サブ回線の確保や通信容量の管理も意識することが重要です。

eSIMとの併用でさらに安心!プランBのすすめ

海外での通信トラブルや予期せぬ速度制限に備え、ahamo単独利用ではなく、旅行用eSIMとの併用という「プランB」を用意しておくことが、安心・安全なネット環境を維持する鍵となります。

デュアルSIM対応端末なら「併用」が最強

iPhoneやGoogle Pixelなど、デュアルSIM(物理SIM+eSIM)対応のスマートフォンであれば、ahamoの物理SIMを主回線として使いながら、旅行eSIMをサブ回線に設定することで、いつでも切り替えが可能です。これにより、以下のような状況に柔軟に対応できます。

  • ahamoが圏外またはパケ詰まりを起こしたとき → eSIMへ切り替え
  • ahamoの15日制限を超えたあと → eSIMをメインにして通信速度を確保
  • VPNなしで日本IPが必要なとき → ahamoに戻してアクセス

旅行eSIMの利点と選び方

旅行eSIMは渡航前に購入・インストールが可能で、現地到着後すぐに使える即時性が強みです。また、eSIMによっては地域限定で容量無制限に近いプランも選べるため、動画視聴やテザリングを多用する方にとってはコスト面でも魅力的です。

主なメリット

  • 物理SIM不要(紛失リスクなし)
  • 使いたい国だけを選べる(アジア専用、ヨーロッパ専用など)
  • 価格帯が幅広く、選択肢が豊富
  • 電話番号なしで通信のみ使いたいニーズに最適

ahamoとeSIM、どう切り替える?

iOSやAndroidでは、設定画面からモバイルデータ通信の「主回線」「副回線」の切り替えが可能です。データ通信専用のeSIMであれば、通話やSMSにはahamoを使い続けながら、ネットはeSIMを利用するというハイブリッドな構成も実現できます。

設定例(iPhoneの場合):

  1. 設定 → モバイル通信
  2. 利用中のSIMから「モバイルデータ通信」をタップ
  3. eSIMのプランを選択
  4. 必要に応じて「モバイルデータ通信の切替を許可」をオン

この設定により、通信環境の悪化時に自動でeSIMに切り替えることも可能になります。

eSIMDBを活用して最適プランを選ぶ

旅行eSIMの比較・購入サイト「eSIMDB」は、国別・容量別・日数別に絞り込みができ、レビュー付きで信頼度の高いeSIMを簡単に見つけられます。とくにahamoと併用したい人には、以下のような条件で検索すると失敗が少なくおすすめです。

  • 利用日数:7〜15日
  • 容量:3GB〜10GB(予備用として十分)
  • 国・地域:渡航先の国を指定
  • 通信方式:4G/LTE限定(安定性重視)

通信の「冗長化」が旅を守る

ahamoの海外ローミングは非常に高品質ですが、「1回線しかない」ことのリスクは見落とされがちです。現地の電波状況や15日制限、ローミング特有の遅延に対処するためにも、バックアップ回線としてeSIMを用意するのはもはや旅の新常識です。

渡航前にeSIMの準備を済ませ、ahamoのSIMとの役割分担を明確にしておくことで、いざというときに慌てず対応できます。モバイル通信の信頼性が求められる時代だからこそ、ahamo+旅行eSIMという「プランB」を取り入れて、安全で快適な旅を手に入れましょう。

よくある質問とトラブル時の対応まとめ

現地で急に繋がらなくなったときのチェックリスト

  1. 機内モードのON/OFFを切り替える
     一時的な接続不良はこの操作で解決することが多いです。
  2. データローミング設定を確認する
     ONになっていなければ通信はできません。Android/iPhoneともに設定アプリから確認可能です。
  3. モバイルデータ通信のSIMがahamoになっているか確認
     デュアルSIM運用中は、優先SIMがahamoになっていないと通信できません。
  4. ネットワーク選択を「自動」から「手動」に切り替える
     現地の特定キャリア(例:dtac、Maxis)との相性が悪いこともあるため、別キャリアを手動で選択して試します。
  5. 通信方式を5Gから4Gへ変更する
     5Gで繋がりにくい場合は、設定から4G(LTE)に固定することで安定することがあります。

ahamoアプリでの通信状況確認方法

  • 通信量の確認
     ahamoアプリで現在のデータ使用量と残量をグラフ表示で確認可能です。海外でも同様に確認できます。
  • 通信速度制限の通知
     利用10日後と15日後にSMSが届きます。通知を見逃さないために、ahamoの回線を常時有効にしておくと安心です。
  • アプリに表示される速度制限のステータス
     最近のアプリアップデートにより、128kbps制限中の状態も明示されるようになりました。

通信速度が遅すぎる・パケ詰まりが起きる場合の対処

  • 端末を再起動する
     一時的なキャリア接続不良が改善することがあります。
  • 「モバイルデータ通信」のON/OFFを繰り返す
     これも再接続を促す効果があります。
  • ネットワーク設定のリセット
     どうしても繋がらないときは、端末の「リセット」→「ネットワーク設定のリセット」で初期化し再設定します。

トラブル時のサポート対応と注意点

  • チャットサポートの限界
     ahamoはオンライン専用ブランドのため、海外からの問い合わせに対してはテンプレート回答が多く、実質的な解決に至らないケースもあります。
  • サポートの代替策
     自力での解決が難しい場合は、Wi-Fi環境下でSNS検索(例:Twitter/Xで「ahamo 繋がらない」など)を活用するのが有効です。同様の事例と解決策が見つかる可能性があります。
  • 海外でのeSIM再発行手続きの難易度
     再発行は日本国内での手続きより煩雑になるため、渡航前にeSIMの再発行や端末変更が必要な場合は済ませておくべきです。

通信制限時にできること・できないこと

  • できること:LINEやメールのテキスト送受信、簡易Webサイトの閲覧(時間がかかる)
  • できないこと:画像・動画の読み込み、マップのリアルタイム表示、テザリング利用

ローミングによる意外なメリット

  • 日本IPアドレスが使える
     現地のネットワークに接続しても、ahamoは日本IP経由で通信するため、日本限定サービス(TVer、dアニメ、国内銀行アプリなど)がVPN不要で使えます。
  • 中国など検閲制限のある国でも安定して通信可
     グレートファイアウォールの影響を受けずにLINEやGoogleが使えるという大きな利点があります。

長期旅行時の事前対策

  • 旅行eSIMをバックアップとして用意する
     15日制限を超える長期滞在では、事前にeSIMDBなどで現地対応のeSIMを購入しておくと、通信制限発動後のリスクを回避できます。
  • テザリング不可の状況に備える
     ホテルWi-Fiの不具合やahamoでのテザリング不調に備え、他の回線やデバイスでネット接続できる環境を確保しておくのが安心です。

このように、トラブルが起きた場合でも落ち着いて対応すれば、ほとんどのケースで通信環境を回復できます。ahamoの海外ローミングは非常に優秀ですが、完璧ではないため、補完手段としてeSIMやWi-Fi環境を視野に入れておくと万全です。

19位

ahamo

NTTドコモ

サービス名ahamo
最安月額料金2,970円~
~1GB2,970円/月
2~3GB2,970円/月
4~10GB2,970円/月
11~20GB2,970円/月
21~30GB2,970円/月
50GB~4,950円/月
利用回線ドコモ回線
回線の種類MNO
選べるプラン30GB、110GB
昼休み時間帯通信速度(12~13時)316.5Mbps
通信速度の速さ4.87
月1GB利用時の安さ1.00
月3GB利用時の安さ1.00
月10GB利用時の安さ1.00
月20GB利用時の安さ1.10
月50GB利用時の安さ2.84
機能の多さ3.36
総合2.17

ahamoがおすすめの理由

ahamoがおすすめの理由は「ドコモ回線を利用しているため通信が安定している点」「シンプルな料金プランで大容量データが利用できる点」です。

ahamoは、大手キャリアのドコモ回線をそのまま利用できるため、通信の安定性が高く、混雑する時間帯でも速度が落ちにくい点が大きな魅力です。特に、昼休みや通勤時間帯でも快適に利用できるため、動画視聴やSNSの利用が多い人にも適しています。さらに、全国どこでもドコモの広いエリアで通信可能で、山間部や地方でも電波がつながりやすい点もメリットです。

料金プランはシンプルで、月30GBまで2,970円という価格設定になっており、大容量データを使いたい人に最適です。さらに、追加料金を支払うことで110GBまで利用できる「大盛りオプション」も用意されているため、データ使用量が多い人にとってコストパフォーマンスの良い選択肢となります。また、5分以内の国内通話が無料で利用できるため、短時間の通話が多い人にとっては追加料金なしで利用できる点も魅力的です。

デメリットは、小容量プランがないため、データ通信をあまり利用しない人には向かない点です。最低でも30GBのプランとなるため、データをあまり使わない人にとっては割高に感じる可能性があります。また、基本的にオンライン専用のサービスであるため、申し込みやサポートはWebやアプリ経由で行う必要があります。ドコモショップでの対面サポートを受ける場合は、1回3,300円の手数料がかかるため、店舗でのサポートを重視する人には不向きです。

総じて、ahamoは通信の安定性と大容量データを求める人にとって優れた選択肢であり、コストを抑えつつ快適なモバイル環境を手に入れたい人におすすめの格安SIMです。

最安月額料金2,970円~
~1GB2,970円/月
2~3GB2,970円/月
4~10GB2,970円/月
11~20GB2,970円/月
21~30GB2,970円/月
50GB~4,950円/月
利用回線ドコモ回線
回線の種類MNO
選べるプラン30GB、110GB
昼休み時間帯通信速度(12~13時)316.5Mbps
通常時間帯通信速度(14~16時)646.5Mbps
通勤時間帯通信速度(17~19時)594.0Mbps
問い合わせ方法チャット
専用通話アプリ不要
かけ放題プラン5分かけ放題(プランに付帯)、無制限かけ放題
基本通話料22円/30秒
5G対応
セット割引あり
カウントフリー・エンタメフリー
最低契約期間
データ容量の翌月繰越可能
解約金なし
留守番電話あり
初期費用0円
テザリング可能
支払方法口座振替、クレジットカード
追加データ料金1GB:550円/80GB:1,980円
速度制限時の最大速度1Mbps
取り扱いSIMのサイズnanoSIM
eSIM対応
MNPワンストップ対応
プラチナバンド対応
専門ショップあり△(有料)
海外利用可能
Apple Watchプラン対応