Xの容量を減らす方法|メディアストレージの削除とデータセーバー

Xの容量を減らす方法|メディアストレージの削除とデータセーバー



スマホのストレージを見たときに「X」の使用量が数GBまで膨らんでいて驚いた、という人は少なくありません。Xの容量を減らす話は「キャッシュを消す」で片づけられがちですが、Xヘルプセンターが手順として示しているのはメディアストレージとウェブサイトストレージの削除、そしてデータセーバーの3つです。しかも、この手順はiPhoneとAndroidで用意されている項目が違います。

この記事は2026年10月5日時点の各社の公式ページを確認して書いています。確認したのはXヘルプセンター「X for iOSを使う方法」、Xヘルプセンター「X for Androidを使う方法」、Xヘルプセンター「X for Androidのヘルプ」、Apple「iPhoneでストレージを管理する」の4ページです。公式に書かれていない挙動は推測で補っていません。

Xアプリが端末の容量を使う理由と、公式が用意している減らし方

Xヘルプセンターは、iOS版について次のように説明しています。

  • 「X for iOSはアプリ内にコンテンツを保存するため、端末の空き容量が減ることがあります」
  • 「空き容量を増やすには、Xのメディアストレージやウェブサイトストレージを削除します」

つまりXが容量を使うのは不具合ではなく、表示を速くするためにアプリ内へコンテンツを保存しているからです。見た画像や動画、タイムラインから開いたウェブページの中身が端末に残り、使い続けるほど積み上がっていきます。

公式に案内されている対処は、大きく分けると次の2方向です。

  • 溜まったものを消す:メディアストレージの削除、ウェブサイトストレージの削除(iOS)、アプリのデータを削除(Android)
  • 溜まる量を減らす:データセーバーをオンにする(iOS・Androidとも用意あり)

消すだけでは使っているうちにまた増えます。「消す」と「溜めない」を両方やるのが、公式の項目だけで組める一番効率のよい組み合わせです。以下、端末別に順番を追っていきます。

先に、iPhoneとAndroidで用意されているものが違う点を押さえておきます。Xヘルプセンターに[メディアストレージを削除]と[ウェブサイトストレージを削除]の手順が載っているのはiOS版だけです。Android版のページには同じ項目の案内がなく、そのかわりに端末の設定からアプリのデータを削除する手順が「X for Androidのヘルプ」に置かれています。データセーバーは両方にありますが、たどる道が違います。「友達のスマホではこの画面があったのに自分のには無い」という食い違いは、たいていこの差から来ています。

なお、ここで扱うのはXアプリが端末に保存しているデータの話です。投稿した内容そのものや、アカウントに紐づく情報を削除する操作ではありません。公式ヘルプも、アプリのデータ削除について「アカウントがアプリから削除されたり、アカウント情報が削除されたりすることはありません」と明記しています。

Xが容量を食うのは故障じゃなくて設計どおり。だから「消す」だけでなく「溜めない」設定もセットで考えましょう。

x ストレージ 減らす Xの容量対策として公式に案内されている項目(端末別)
LUFTMEDIA編集部作成の解説図

iPhoneでXのメディアストレージを削除する手順

画像や動画のぶんを一気に減らせるのが、メディアストレージの削除です。Xヘルプセンターに記載されている手順はこのとおりです。

  • プロフィールメニューから[設定とプライバシー]をタップする
  • [アクセシビリティ、表示、言語]タブの[データの使用]をタップまたはクリックする
  • [ストレージ]の[メディアストレージ]をタップする
  • [メディアストレージを削除]をタップする
  • もう一度[メディアストレージを削除]をタップして確定する

迷いやすいのは2段目です。ストレージの項目は[アカウント]や[プライバシーとセキュリティ]ではなく、[アクセシビリティ、表示、言語]の中にあります。見た目の設定が集まっていそうな名前のタブですが、通信とデータの項目もここに置かれています。

最後に確認のタップがもう一度求められるのも特徴です。1回目のタップで消えたと思って画面を離れると、実際には削除されていないことがあります。同じ文言のボタンを2回押して完了と覚えておくと取りこぼしません。

消えるのはアプリ内に保存されていた表示用のコンテンツで、投稿そのものやアカウント情報が消えるという案内はありません。削除後にタイムラインをさかのぼると画像を読み込み直すため、その場では通信が発生します。

ボタンを2回押して確定、が合言葉です。1回で安心して閉じると消えていませんよ。

iPhoneでウェブサイトストレージを削除する手順と2つの選択肢

メディアストレージを消しても思ったほど減らないときに効いてくるのが、ウェブサイトストレージです。タイムラインのリンクをXアプリ内で開いたときに保存される分がここに当たります。手順は入口まで同じです。

  • プロフィールメニューから[設定とプライバシー]をタップする
  • [アクセシビリティ、表示、言語]タブの[データの使用]をタップまたはクリックする
  • [ストレージ]の[ウェブサイトストレージ]をタップする
  • [ウェブページストレージを削除]または[すべてのウェブサイトストレージを削除]のどちらかを選んでタップする
  • 選んだほうをもう一度タップして確定する

ここだけ選択肢が2つに分かれています。公式ヘルプはそれぞれの違いを説明していないため、どちらがどこまで消すのかを断定することはできません。名称から読み取れるのは、[すべてのウェブサイトストレージを削除]のほうが対象が広いということだけです。

空き容量を最大限確保したいなら[すべてのウェブサイトストレージを削除]、ふだんよく開くサイトの読み込みをなるべく保ちたいなら[ウェブページストレージを削除]から試す、という順で進めるのが無理のない使い分けです。消したあとに不都合があっても、保存されていた表示用のデータが無くなるだけなので、読み込み直せば元どおり表示できます。

ウェブサイトストレージは見落とされがち。メディアを消してまだ重いなら、こちらを疑ってみてください。

x ストレージ 減らす iPhoneでXのストレージを削除するまでの順路
LUFTMEDIA編集部作成の解説図

データセーバーをオンにして溜まる量そのものを減らす(iPhone)

削除は対症療法です。そもそも保存される量を抑えたいときに使うのがデータセーバーで、Xヘルプセンターは「Xのデータ通信量を減らすには、データセーバーモードをオンにします。リアルタイムでダウンロードする画像/動画をコントロールすることで、通信量を節約できます」と説明しています。

iOSでの手順は次のとおりです。

  • ナビゲーションメニューの[設定とプライバシー]をタップまたはクリックする
  • [アクセシビリティ、表示、言語]タブの[データの使用]をタップまたはクリックする
  • [データセーバー]をタップするか、切り替えをタップしてオンにする

オンにしたときの挙動も明記されています。

  • 画像が低画質で読み込まれる
  • 動画は自動再生されない

この2つは、そのままダウンロード量の削減につながります。とくに動画の自動再生が止まることの効果は大きく、タイムラインを眺めているだけで動画が読み込まれる状態から抜けられます。

画質を落としたくない場面のための逃げ道も用意されています。公式ヘルプは「データセーバーをオンにしたまま画像を高画質で表示するには、画像を長押しするか、さらに表示アイコンをタップし、[高画質で読み込む]を選びます」と案内しています。ふだんは低画質、見たい画像だけ高画質という使い方ができるので、オンにしてみて不便なら戻せばよい、という気楽さで試せます。

動画の自動再生が止まるだけでもかなり違います。見たい画像は長押しで高画質にできますよ。

AndroidのXでデータセーバーを設定する手順

Androidにも同じデータセーバーがありますが、たどる道が違います。Xヘルプセンターの記載は次のとおりです。

  • プロフィールから[設定とプライバシー]を選ぶ
  • [基本設定]の[データ利用の設定]を選択する
  • [データセーバー]の横にある切り替えを選択してオンにする

iOSが[アクセシビリティ、表示、言語]→[データの使用]なのに対し、Androidは[基本設定]→[データ利用の設定]です。同じ名前の項目を同じ場所で探すとたどり着けないので、端末に合わせて読み替えてください。

オンにしたときの挙動はiOSと同じで、「このモードでは、画像が低画質で読み込まれ、動画は自動再生されません」と書かれています。加えてAndroid版については「高画質画像、動画、動画の自動再生を有効にするオプションもあります」と案内されており、一括でオフにするだけでなく、項目ごとに調整できる余地があることが示されています。

たとえば「動画の自動再生だけは止めたい」「画像は高画質のままにしたい」といった要望は、この項目別のオプションで組み立てることになります。具体的な項目名までは公式ヘルプに書かれていないため、[データ利用の設定]を開いて実際の画面で確認するのが確実です。

iPhoneとAndroidで入口の名前が違います。「データの使用」と「データ利用の設定」、似ていてまぎらわしいですね。

AndroidでXアプリのデータを削除する手順と、そのとき戻るもの

Androidには、iOSのような[メディアストレージを削除]という項目の案内がXヘルプセンターに見当たりません。そのかわり、「X for Androidのヘルプ」に端末側からアプリのデータを削除する手順が載っています。

  • 端末のホーム画面で[設定]アイコンをタップする
  • [アプリケーション]を選ぶ
  • Xアプリを選び、画面を下にスクロールして[データを削除]をタップする

公式ヘルプは、この操作の効果と副作用の両方を書いています。

  • 「アプリのデータを削除すると、アプリの動作が速くなり、一般的な問題もほぼ解決できます」
  • 「アプリからデータを削除しても、アカウントがアプリから削除されたり、アカウント情報が削除されたりすることはありません」
  • 「ただし、通知や同期の設定は初期設定に戻りますのでご注意ください」

アカウントは消えないが、通知と同期の設定はやり直しになる、という理解で進めてください。細かく通知を調整している人ほど、実行前に自分の設定を控えておくと復旧が早くなります。

もうひとつ重要な注意があります。公式ヘルプは、ログアウトやアプリの削除について「アカウントからログアウトすると下書きが削除されます」「アプリでアカウントからログアウトする場合や、アプリをアンインストールする場合は、保存した下書きはすべて削除され、復元できません」と明記しています。容量対策として再インストールを考えているなら、先に下書きを投稿するか、別の場所に本文を控えておくのが先です。ログイン認証(2要素認証)を使っている場合は、アプリを削除する前にバックアップコードを保存しておくようにも案内されています。

再インストールの前に下書きの避難を。あとから「復元できません」と言われてからでは遅いんです。

x ストレージ 減らす 容量を減らす操作の前に確認しておくこと
LUFTMEDIA編集部作成の解説図
Xヘルプセンター「X for Androidのヘルプ」
出典:Xヘルプセンター「X for Androidのヘルプ」(2026年10月5日確認)

端末側で空き容量を確保する手順(iPhone・Android)

Xの中を整理しても、端末全体が逼迫していれば動作は軽くなりません。端末側の確認も公式の案内があります。

iPhoneの場合(Apple「iPhoneでストレージを管理する」)

  • 設定アプリを開き、[一般]→[iPhoneストレージ]の順にタップすると、空き領域が画面上部に表示される
  • 容量をよく使う項目として写真とビデオ、メッセージ、ダウンロード済みのビデオ、ファイルや書類、アプリが挙げられている
  • [非使用のアプリを取り除く]をオンにすると、ストレージが少なくなったときに使っていないアプリがデータを保持したまま自動的に取り除かれる。ホーム画面にはクラウドのシンボルが付いたアイコンが残り、タップすると再インストールできる(設定アプリ→[アプリ]→[App Store])

この「取り除く」はアンインストールとは別物で、データを保持したままアプリ本体だけを外す仕組みです。Xを消したくないけれど一時的に空きが欲しい、という場面では選択肢になります。

Androidの場合(Xヘルプセンター「X for Androidのヘルプ」)

  • 端末のホーム画面で[設定]アイコンをタップし、[端末]セクションの[ストレージ]を開く
  • Xアプリをうまくインストールできないときの目安として、公式ヘルプは端末の空き容量を50MB以上確保することをすすめている
  • 空き容量が50MB未満なら他のアプリを削除して増やし、そのうえでアプリをダウンロードしなおす

「アプリの更新に失敗する」「インストールが途中で止まる」という症状が出ているときは、Xの中ではなく端末全体の空きが足りていない可能性を先に疑ってください。公式ヘルプは、空き容量が十分あるのにインストールできない場合の順序も示しています。いったんGoogle Playストアからのダウンロードをキャンセルして再開する、それでも進まなければXからログアウトしてもう一度ダウンロードする、それでもだめなら端末からXアプリを削除し、端末を再起動してからGoogle Playストアで再インストールする、という流れです。

iPhoneで空きを作る具体的な方法として、Appleは項目ごとの対処を挙げています。写真とビデオはiCloudにバックアップしてから端末から削除する、メッセージは不要になったチャットや添付ファイルを削除する、ストリーミングアプリでオフライン視聴用にダウンロードしたビデオは視聴済みのものを削除する、ファイルアプリの不要なファイルを削除する、使わなくなったアプリを削除する、という5点です。Xの使用量が数百MB程度なら、写真やビデオの整理のほうが効く場面も珍しくありません。どこが膨らんでいるのかを[iPhoneストレージ]の一覧で先に見るのが遠回りに見えて近道です。

iPhoneの「取り除く」は便利です。データを残したまま本体だけ外せるので、迷ったらまずこれ。

減らしてもまた増えるときの考え方とまとめ

ここまでの手順を一度やると数百MB単位で減ることがありますが、使い続ければまた増えます。これはXヘルプセンターが「アプリ内にコンテンツを保存するため」と説明しているとおりの動きで、避けられるものではありません。現実的な付き合い方は次の形になります。

  • 月に一度の棚卸しにする:メディアストレージ削除とウェブサイトストレージ削除を、思い出したときではなく決めたタイミングで回す
  • 溜まる速度を落とす:データセーバーをオンにして、動画の自動再生と高画質の読み込みを常時オフの状態にしておく
  • 端末全体の空きを先に確保する:iPhoneは[一般]→[iPhoneストレージ]、Androidは[設定]→[ストレージ]で現状を見てから、Xの中を触る
  • 再インストールは最後の手段にする:下書きが消えて復元できないため、どうしても直らないときだけにする

最後に、端末別の入口をもう一度整理しておきます。iPhoneは[設定とプライバシー]→[アクセシビリティ、表示、言語]→[データの使用]。ここに[ストレージ](メディアストレージ・ウェブサイトストレージ)と[データセーバー]が並んでいます。Androidは[設定とプライバシー]→[基本設定]→[データ利用の設定]でデータセーバーを切り替え、溜まったデータの削除は端末の[設定]→[アプリケーション]→Xアプリ→[データを削除]から行います。

2026年10月5日時点で公式に案内されているのはこの範囲です。これ以外の「隠しコマンド」的な手順は公式ヘルプに記載がないため、この記事では扱っていません。

一度やって終わりではなく、月に一度の習慣に。データセーバーを入れておけば、その手間もぐっと減りますよ。