YouTubeのPCアプリの使い方まとめ!インストール・起動・トラブル対処も完全ガイド



目次

そもそもPCにYouTubeアプリはあるのか?

専用のYouTubeデスクトップアプリは存在しない

WindowsやMacには、スマートフォンのように「YouTube公式アプリ」が単独で提供されているわけではありません。Microsoft StoreやMac App Storeで検索しても、Google公式のYouTubeネイティブアプリは表示されません。

PWAとしてインストール可能

代替手段として「PWA(プログレッシブ・ウェブ・アプリ)」という形式で、YouTubeをPCにインストールしてアプリのように使用できます。PWAはブラウザベースで動作するため、軽量でシステムに負荷をかけにくいのが特徴です。

インストール方法はブラウザに依存

Google ChromeやMicrosoft Edgeを使えば、YouTubeの公式サイトにアクセスした際に「インストール」や「アプリとして開く」といった選択肢が表示されます。これにより、専用ウィンドウで起動し、デスクトップやタスクバーにショートカットも作成できます。

スマホアプリとの違いに注意

PWA版YouTubeは見た目こそアプリに近いですが、機能は制限されます。たとえば、スマホ版アプリのようなオフライン再生や細かい通知設定、拡張機能の併用などは利用できません。あくまで「ブラウザベースの簡易アプリ」という位置付けです。

PC用の本格的なYouTubeアプリは提供されていませんが、PWAを活用することでアプリに近い操作感を得ることは可能です。使い勝手を重視する場合は、ChromeやEdgeでのPWAインストールが現実的な選択肢となります。

YouTubeをPCでアプリのように使う方法

ChromeでYouTubeをアプリ化する手順

  1. Google Chromeを起動し、YouTubeの公式サイト(https://www.youtube.com)にアクセスします。
  2. アドレスバーの右端にある「アプリのインストール」アイコン(パソコン+矢印)をクリックします。
  3. 表示されたダイアログで「インストール」を選択すると、YouTubeが独立ウィンドウで起動します。
  4. インストール後は、スタートメニューやデスクトップにショートカットが自動作成されます。
  5. タスクバーにピン留めすれば、ワンクリックで起動可能になります。

EdgeでYouTubeをアプリ化する手順

  1. Microsoft EdgeでYouTube公式サイトを開きます。
  2. 右上の「…(メニュー)」をクリックし、「アプリ」→「このサイトをアプリとしてインストール」を選択します。
  3. 名前を確認して「インストール」をクリックします。
  4. アプリとしてのYouTubeが起動し、通常のウィンドウとは別で使用できます。
  5. スタートメニュー、タスクバー、デスクトップにショートカットを自由に配置できます。

MacでYouTubeをアプリ化する手順

  1. Google Chromeを使ってYouTube公式サイトを開きます。
  2. アドレスバー右側に表示される「アプリのインストール」アイコンをクリックします。
  3. インストールを選択すると、ChromeのPWA機能によりアプリ化されます。
  4. DockやLaunchpadにアイコンが表示され、通常のアプリと同様に起動できます。
  5. システム設定から起動時に自動で開くようにも設定可能です。

アプリ化の注意点と補足

  • 通知機能やピクチャ・イン・ピクチャ再生には対応しています。
  • オフライン再生や拡張機能は一部制限されるため、機能重視の方はブラウザ版との使い分けがおすすめです。
  • 複数アカウントの切り替えもアプリ内から可能です。
  • アプリを削除する場合は、ChromeまたはEdgeの「アプリ」管理からアンインストールできます。

アプリとして使うメリットと注意点

シンプルで集中できるUI

PCアプリ化によってタブが排除され、視聴画面に集中しやすくなります。ブラウザを最小化してもアプリウィンドウは独立しているため、作業中も常に表示を保てます。

起動が早く、操作が直感的

デスクトップやスタートメニューからすぐ起動できるため、毎回ブラウザを開く手間が省けます。ChromeやEdgeのPWA機能を使えば、インストール直後からアプリのように使えます。

ピクチャ・イン・ピクチャ(PIP)対応

対応ブラウザではPIPモードが使えるため、他の作業をしながら小画面での再生が可能です。マルチタスク作業との相性が非常に良好です。

通知機能で最新情報を逃さない

一部環境では、チャンネルの新着動画やライブ配信開始をデスクトップ通知で受け取れます。登録チャンネルの追跡がしやすくなります。

拡張機能が使えない

PWA版ではブラウザ拡張機能が適用されないため、広告ブロックや画質自動変更などの便利機能が使えません。機能拡張を求めるユーザーには不向きです。

オフライン再生ができない

YouTube Premiumの「動画を一時保存して視聴する」機能は、PWAでは使用できません。モバイルアプリと同等の使い勝手は期待できない点に注意が必要です。

リンク挙動がブラウザに戻る場合がある

アプリ内でリンクを開くと、外部ブラウザに切り替わるケースがあります。完全なアプリ動作を想定していると違和感を覚える場面があります。

ショートカットのアイコンが変わらない場合がある

一部環境では、インストール後もブラウザのアイコンが残ることがあります。見た目を重視するユーザーにとっては違和感の原因になります。

よくあるトラブルと対処法

YouTubeをPCでアプリのように使っていると、意外な不具合に悩まされることがあります。ここでは、代表的なトラブルとその解決策をまとめました。

インストール済みと表示されるのに起動できない

ChromeやEdgeからYouTubeをPWA形式でインストールすると、タスクバーやスタートメニューにショートカットが表示されますが、起動できないケースがあります。

対処法

  • ショートカットを削除し、再インストールする
  • ブラウザのキャッシュとCookieを削除する
  • ブラウザを最新バージョンに更新する

YouTubeリンクから開くとブラウザで起動してしまう

PWAでインストールしたはずのYouTubeアプリなのに、外部リンクをクリックすると通常のブラウザで開いてしまうことがあります。

対処法

  • 「既定のアプリ」設定でYouTubeのPWAアプリを選択できないため、基本的にはリンクからの起動はブラウザ経由になります。完全なアプリ挙動は難しいため、リンクはコピーしてアプリ側で開くのが現実的です。

アイコンが変わらない・エッジのアイコンになる

デスクトップやタスクバーにピン留めしても、YouTubeのアイコンが表示されずブラウザのアイコンになることがあります。

対処法

  • Chromeでは、インストール時に「ショートカットを作成」にチェックを入れると、YouTube専用アイコンになります
  • Edgeでは「アプリ」→「インストール」→「ピン留め」に進むと、正しいアイコンになる場合があります

音量が極端に小さい・動画が再生されない

YouTubeの音量が小さい、または再生中に音が出ないといったトラブルも発生します。

対処法

  • 他のアプリやシステム音量とのバランスを確認する
  • Windowsの「音量ミキサー」でChromeやEdgeの音量が下がっていないか確認する
  • スピーカーやイヤホンの接続を見直す
  • グラフィックドライバーやサウンドドライバーを更新する

アプリの削除ができない・どこから削除するのかわからない

PWAアプリは、通常のアプリとは削除方法が異なります。

対処法

  • Chrome:chrome://apps にアクセスし、右クリックで「削除」
  • Edge:右上のメニュー →「アプリ」→「アプリの管理」から削除
  • macOS:Launchpadからドラッグしてゴミ箱に移動

ショートカットを開いても真っ白な画面になる

アプリが起動しても、YouTubeの画面が真っ白になる現象が報告されています。

対処法

  • 拡張機能が影響している可能性があるため、一時的に無効化して試す
  • ブラウザのハードウェアアクセラレーション設定をオフにする

こうしたトラブルは多くが設定や一時的な不具合によるものですが、根本的に安定しない場合はPWAアプリの利用を控え、ブラウザでの視聴に切り替える選択も検討してください。

本当にアプリにすべき?ブラウザ利用との比較

YouTubeをPCで視聴する際、「アプリとして使うべきか」「従来通りブラウザで十分か」と悩む方は少なくありません。それぞれのメリットとデメリットを整理することで、自分に合った使い方を選べるようになります。

アプリ(PWA)として使うメリット

  • 起動が早く軽い
    ブラウザ全体を開かずにYouTube専用ウィンドウだけが立ち上がるため、低スペックのPCでも動作が軽快です。
  • 視聴に集中しやすい
    タブが並ばない専用ウィンドウのため、余計な通知やSNSの誘惑を遮断できます。作業や学習に集中したい方に最適です。
  • タスクバーやデスクトップに常駐可能
    よく使う人にとっては、起動がワンクリックで済むのは大きな利便性となります。
  • ピクチャ・イン・ピクチャに対応
    アプリでもミニプレイヤーが使えるため、他の作業をしながらの視聴にも対応できます。

ブラウザで使うメリット

  • 拡張機能が利用できる
    Chrome拡張機能や広告ブロッカー、画質固定などのツールを併用できるのはブラウザならではの利点です。
  • 複数タブで同時操作が可能
    YouTubeを見ながら別タブで調べ物やSNSを開けるため、情報収集や娯楽の幅が広がります。
  • オフライン再生に非対応でも代替手段が豊富
    アプリではYouTube Premiumがない限りオフライン再生はできませんが、ブラウザでは別ツールと組み合わせて保存する方法が使えることもあります。

使用シーン別のおすすめ

シーンおすすめの使い方
勉強や仕事に集中したいアプリ版(PWA)
拡張機能で便利に使いたいブラウザ版
PCの動作が重くて困っているアプリ版(軽量)
他のサービスと並行して使うブラウザ版

常にYouTubeを見る環境が一定であれば、アプリ版の快適さは非常に高いです。一方、細かなカスタマイズやマルチタスクを重視する人にはブラウザ版の自由度が向いています。両方を使い分けることで、YouTubeの視聴体験を最適化することが可能です。

まとめ:PCでも快適にYouTubeを活用するには

YouTubeをPCでアプリのように利用する方法は、ブラウザの「PWA(プログレッシブ・ウェブ・アプリ)」機能を活用するのが現時点で最も現実的です。特にGoogle ChromeやMicrosoft Edgeでの導入は簡単で、数ステップでデスクトップにショートカットを作成できます。見た目も動作もアプリに近く、集中して動画を視聴したい方には十分な選択肢となります。

ただし、PWAはスマートフォン向けのYouTubeアプリとは異なり、オフライン再生や拡張機能の併用ができないなどの制限があります。そのため、ブラウザ版とアプリ版を使い分ける柔軟な姿勢が重要です。

PCでYouTubeを快適に活用するには、以下の環境を整えることが効果的です。

  • 安定した通信環境(Wi-Fi推奨)
  • 高解像度に対応したディスプレイ
  • 通知やピクチャ・イン・ピクチャなどの機能を有効活用
  • 定期的なブラウザの更新とキャッシュの整理

もしインストールに失敗したり、アプリ化に不具合がある場合でも、スマートフォンやテレビとの連携機能を利用すれば、快適な視聴体験を維持できます。PC環境に合わせた最適な使い方を選び、YouTubeをストレスなく楽しんでください。