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目次
なぜアプリにロックをかける必要があるのか

スマホのロック機能だけでは、アプリごとのセキュリティを完全に守ることはできません。端末のパスコードや指紋認証を突破された場合、インストールされているすべてのアプリが無防備な状態になってしまいます。家族や友人に一時的にスマホを貸す場面や、うっかり置き忘れてしまったときのリスクを考えると、アプリ単体にもロックをかけておくことが重要です。
特にLINEやInstagramなどのSNSアプリ、PayPayや銀行アプリなどの決済系アプリには、個人情報や資産に関わるデータが含まれています。これらが他人の目に触れることで、プライバシー侵害や悪用のリスクが高まります。アプリごとにロックをかけておくことで、必要最低限の情報だけを開示できる状態を保つことができます。
また、子どもがスマホを使う家庭では、誤操作による課金トラブルや、見せたくない写真・メモなどへのアクセスを防ぐためにもアプリロックは有効です。学習用アプリだけを使わせたい、動画アプリは制限したいといったニーズにも対応できます。
さらに、ビジネスでスマホを使用している場合、社内メールやクラウドストレージアプリなどの業務データを含むアプリにロックをかけることで、情報漏洩のリスクを減らせます。リモートワークが増えている今、個人利用と業務利用の境界を明確に保つためにも、アプリロックは有効な手段です。

このように、アプリ単体へのロックは、日常のあらゆる場面でセキュリティとプライバシーを高めるための基本対策のひとつです。端末ロックと併用することで、より堅牢な防御を実現できます。
iPhoneでアプリにロックをかける方法
iPhoneでは、OSの進化とともにアプリ単位のロック機能が拡充されています。特にiOS18以降では標準機能として搭載されており、Face IDやTouch IDで特定アプリを守ることができます。ここでは、iPhoneでアプリにロックをかける主な3つの方法を紹介します。
iOS標準のロック機能を使う(iOS18以上)
iOS18では、アプリ単位でのロック設定が可能になりました。ロック対象のアプリはFace IDやTouch IDで解除しなければ開けず、さらに非表示設定も併用できます。
- ホーム画面またはアプリライブラリで対象アプリを長押し
- 表示されるメニューから「Face IDを必要にする」または「非表示にしてFace IDを必要にする」を選択
- 設定完了後、そのアプリは起動時にFace IDの認証が必要になります
非表示に設定すると、アプリは「非表示フォルダ」に移動し、Siri検索などにも表示されません。標準アプリについては非表示設定が使えないことがあります。
ロックを解除したい場合はアプリライブラリで該当アプリを長押しし、「Face IDを必要にしない」を選択すれば元に戻せます。
ショートカットとオートメーションでロック(iOS16.4以上)
標準ロックに対応していないアプリには、ショートカットアプリの「オートメーション」を使う方法があります。指定したアプリを開くタイミングで自動的に画面ロックをかける設定が可能です。
- 「ショートカット」アプリを起動し、「オートメーション」タブを選択
- 「+」をタップし、「個人用オートメーションを作成」
- 「App」を選び、ロックしたいアプリにチェック
- 条件に「開いている」「すぐに実行」を設定
- アクションに「画面をロック」を追加し完了
この方法では、アプリを開こうとした瞬間にロック画面が表示されるため、擬似的なロックとして機能します。Face IDなどの生体認証を設定しておけば、解除もスムーズです。
ロック機能付きの標準アプリを活用する
Apple純正アプリの中にもロック機能が備わっているものがあります。代表的なものを以下に紹介します。
- メモアプリ:個別のメモに対してFace IDやパスコードでロックが可能。右上の「…」から「ロック」を選び、認証設定を行います。
- 写真アプリ:非表示フォルダや「最近削除した項目」は自動でFace IDにより保護されます。
- メールアプリ:iOS標準の「メール」には直接ロック機能はありませんが、外部アプリ「Blue Mail」などを併用することでパスコード保護が可能です。

iPhoneにおいては、標準機能とショートカットをうまく使い分けることで、アプリ単位でのロックを実現できます。家族とスマホを共有することが多い方や、プライバシーを守りたい方には必須の機能です。必要に応じて、標準機能とサードパーティアプリの併用も検討してみてください。
Androidでアプリにロックをかける方法
Android端末では、標準機能や専用アプリを使って、特定のアプリにパスワードや指紋認証でロックをかけることができます。ここでは主に2つの方法を紹介します。
スマホに標準搭載されているアプリロック機能を使う
一部のAndroidスマホには、初めからアプリごとのロック機能が搭載されています。機種によって設定方法が異なりますが、GalaxyやOPPOなどの人気機種では次のように設定できます。
Galaxyの場合
SamsungのGalaxyシリーズには「セキュリティフォルダ」という機能があります。このフォルダ内にアプリを移動させることで、パスワードや指紋認証が必要になります。
- 設定アプリを開く
- 「セキュリティとプライバシー」から「セキュリティフォルダ」を選択
- ロック方法(PIN、パターン、パスワードなど)を設定
- フォルダ内にロックしたいアプリを追加
フォルダを閉じると、再度アクセスするには認証が必要になり、プライバシーをしっかり保護できます。
OPPOの場合
ColorOSを搭載したOPPOスマホでは、設定メニュー内に「アプリロック」という項目があります。
- 設定から「プライバシー」へ進む
- 「アプリロック」を選択
- 初回のみパスワードの設定と秘密の質問の登録が必要
- ロックをかけたいアプリを選択してオンにする
この設定により、対象のアプリを開くたびに認証が求められるようになります。
アプリロック専用アプリを使う
標準機能がない端末や、より詳細なロック設定をしたい場合は、Google Playで配布されているロック専用アプリが便利です。中でも人気が高く、使いやすいのが「Smart AppLock」です。
Smart AppLockの使い方
- Google Playから「Smart AppLock」をインストール
- 起動後、PINコードを設定
- 右下の「+」アイコンからロックしたいアプリを選択して追加
- 使用状況のアクセス許可や、画面上への重ね表示などの権限を付与
- 設定完了後、選んだアプリにアクセスするとPINコードの入力が求められる
Smart AppLockは動作が軽く、広告も比較的少ないため安定して使えるのが特徴です。誤操作や不正アクセスを防止するための機能も充実しており、セキュリティレベルの高さが魅力です。
注意点
ロックアプリの中には不具合が多いものや、過剰な権限を要求するものもあるため、レビューを確認してからインストールすることが重要です。また、セキュリティ強化のためにスマホ自体にもPINや指紋認証のロックを設定しておくとより安心です。
アプリロックに使えるおすすめアプリ一覧
Smart AppLock
Androidユーザーにとって最もポピュラーなアプリロックの一つです。アプリごとにパスワードやパターンロックを設定でき、写真や設定画面の保護も可能です。ロック解除時のカメラ撮影や偽装画面機能など、セキュリティを強化する機能が豊富に揃っています。日本語にも対応しており、初心者にも扱いやすい設計です。
AppLock(by DoMobile)
累計5億回以上のダウンロード実績を持つAndroid専用アプリで、LINEやギャラリー、SNSアプリのロックに最適です。PINコードやパターン、指紋認証に対応しており、アプリ非表示機能や偽アプリ画面の設定も可能です。テーマが豊富で、見た目にもこだわりたい方におすすめです。
Norton App Lock
セキュリティソフトで有名なNortonが提供する無料アプリです。シンプルなUIながら信頼性が高く、他のアプリに比べて広告が少ないのが魅力です。PIN、パターン、指紋認証に対応し、アプリロックに加えて不正アクセスの監視にも活用できます。
Blue Mail
メールアプリに特化したロック機能を持つアプリで、起動時にパスコード入力を要求する設定が可能です。GmailやOutlookなど複数アカウントを統合管理でき、業務や個人用メールのセキュリティを強化できます。Android版では指紋認証にも対応しています。
鍵付きアルバム(iOS/Android)
写真や動画を保護したい場合に適したアプリです。端末のカメラロールから選択した写真や動画をアプリ内に移動し、Face IDやパスコードでロックすることができます。中でも「鍵付きアルバム – さくっとシークレット(iOS)」と「LockMyPix(Android)」が高い評価を得ています。

どのアプリも、利用端末や用途に応じて選ぶことが大切です。必要な機能とセキュリティレベルを確認し、自分に合ったロックアプリを導入してください。
注意点とデメリット
アプリにロックをかけることでプライバシーやセキュリティは確保できますが、いくつかの注意点やデメリットも存在します。正しく理解してから導入することが大切です。
一部のアプリでは正常に動作しない可能性がある
ロックアプリやオートメーションによるロックは、端末やOSのバージョン、使用するアプリとの相性によっては正常に動作しないことがあります。特にサードパーティ製のアプリは、アップデートによって突然機能しなくなるケースもあるため、使用前にレビューや対応状況の確認が必要です。
過剰なアクセス権限を求めるアプリに注意
アプリによっては、ロック機能を実現するために「使用状況へのアクセス」や「他のアプリの上に重ねて表示する」などの強力な権限を求めるものがあります。これらの権限を悪用する悪質なアプリも存在するため、開発元が信頼できるかを事前に確認しましょう。
ロックを忘れると自分も使えなくなる
設定したパスワードやPINを忘れると、自分自身がロックを解除できなくなってしまうリスクがあります。バックアップ機能や予備の認証手段がないアプリでは、再インストールが必要になる場合もあります。信頼できる方法でパスワード管理を行うことが重要です。
iOSでは自由度が低い
iPhoneではアプリにロックをかける標準機能が限られており、iOS18以降やショートカットを使った設定に依存することになります。特定の条件を満たさないと使えない機能も多く、Androidのように自由にロックを設定できるわけではありません。
ロックによって通知が非表示になることがある
一部のロック機能では、ロックをかけたアプリの通知がロック画面に表示されなくなることがあります。セキュリティ上は安心ですが、重要な通知を見逃す可能性もあるため、通知設定との兼ね合いを確認しておく必要があります。
バッテリーや動作の負荷につながることもある
常時バックグラウンドで動作するロックアプリは、バッテリー消費や処理速度に影響する場合があります。端末の動作が重くなったと感じたら、不要なロックアプリの見直しも検討してください。
よくある質問Q\&A
Q1. ロックしたアプリの通知は表示されますか?
通知の扱いは使うロック方法によって異なります。iPhoneの「非表示フォルダ」やAndroidの「セキュリティフォルダ」にアプリを移動した場合、通知は原則非表示になります。一方、Smart AppLockなど一部アプリでは、通知内容がそのまま表示されるケースもあります。通知も完全に隠したい場合は、設定画面から通知の非表示設定をあわせて行ってください。
Q2. ロックを解除できなくなった場合はどうすればいいですか?
サードパーティ製アプリでは、ロック解除用のPINやパターンを忘れてしまうと復旧が難しいケースもあります。そのため、初回設定時に「秘密の質問」や「バックアップメール」を登録しておくことが重要です。iPhone標準のFace IDやパスコード認証を使っている場合は、端末のパスコードがわかれば解除可能です。
Q3. 無料のロックアプリと有料版の違いは何ですか?
無料版は広告表示がある場合が多く、機能制限があるのが一般的です。たとえば、ロックできるアプリ数に制限がある、テーマや指紋認証機能が使えないなどが挙げられます。有料版では広告が非表示になり、より高度なセキュリティ設定やカスタマイズが可能になります。セキュリティを強化したい方は有料版を検討してもよいでしょう。
Q4. 標準機能だけでロックできないアプリはありますか?
はい。iPhone標準のアプリロック機能では、すべてのアプリが対象ではありません。一部の純正アプリ(Safariや設定など)は非表示にできない仕様です。Androidも同様に、標準ロック機能がない機種や非対応のアプリがあります。こうした場合は、専用のロックアプリを使うことで補完可能です。
Q5. アプリロックを使うことでスマホの動作が重くなることはありますか?
サードパーティ製アプリは常駐型で動作するため、端末のメモリを使用します。古いスマホやストレージ容量が少ない場合、動作が遅くなったりアプリが強制終了することもあります。不要なアプリは削除し、OSやアプリを常に最新の状態に保つことで安定性が向上します。
Q6. 子どものスマホにもアプリロックを設定できますか?
可能です。iPhoneの場合は「スクリーンタイム」を活用することでアプリの使用制限や時間制限を設定できます。Androidの場合も「ファミリーリンク」やアプリロックを使うことで、アプリ単位のロックや使用時間の管理が行えます。親子で事前にルールを話し合った上で導入するのがおすすめです。
まとめ|大切なデータを守るためにできること
アプリにロックをかけることは、スマホを安全に使い続けるための基本的なセキュリティ対策の一つです。特に金融アプリやSNS、写真・メモといった個人情報が含まれるアプリには、ロック機能の導入が欠かせません。
まずは自分のスマホに標準搭載されているロック機能を確認することが第一歩です。iPhoneではFace IDやショートカットを活用したオートメーション機能、Androidでは端末メーカーごとの設定項目に注目しましょう。
それでも不十分な場合は、信頼性のあるロック専用アプリを導入することで、より柔軟かつ強固な保護が可能になります。ただし、サードパーティ製アプリを利用する際は、過剰な権限要求や動作の安定性に注意が必要です。
また、写真・メモ・スケジュールなど、アプリ自体にロック機能があるものを選ぶのも賢い方法です。アプリごとの特性に合わせてセキュリティを設計することで、誤操作や第三者によるアクセスのリスクを最小限に抑えられます。

スマホに触れる人が増えれば増えるほど、アプリ単位でのロックは有効な手段になります。できることから取り入れて、日常のセキュリティ意識を高めていきましょう。