Body Surface Area

体表面積(BSA)計算

体表面積(BSA)計算は、「身長」「体重」を入力するだけで簡単に体表面積(BSA)が計算できるツールです。「Du Bois式(標準)」「Mosteller式」「Haycock式」「Gehan & George式」「新谷式」「藤本式(Fujimoto式)」の計算方法に対応しています。

使い方

  1. 「身長」「体重」を入力します。
  2. 計算式「Du Bois式(標準)」「Mosteller式」「Haycock式」「Gehan & George式」「新谷式」「藤本式(Fujimoto式)」を選択します。
  3. 「体表面積(BSA)」が表示されます。

体表面積(BSA)とは

体表面積(BSA:Body Surface Area)とは

体表面積(BSA)は、人体の皮膚表面の面積を表す指標で、医学・薬学・栄養学などの分野で広く利用されています。主に以下のような目的で使われます。

BSAの目的と活用例

活用分野 具体的な用途
医学 抗がん剤などの投与量の算出(mg/m²)
小児医療 年齢・体格による投与調整に活用
栄養学 基礎代謝量(BMR)の推定
皮膚科 やけどの重症度判定(%BSA)

BSAの計算方法(代表的な式)

  1. Mosteller(モステラー)式(簡便でよく使われる)
    BSA = √(身長(cm) × 体重(kg) ÷ 3600)(単位:m²)
  2. Du Bois(デュ・ボア)式(精度が高いが複雑)
    BSA = 0.007184 × 身長0.725 × 体重0.425

BSAの目安(成人の場合)

体型 BSAの目安(m²)
小柄な女性 約1.4〜1.6
平均的成人 約1.6〜1.9
大柄な男性 約1.9〜2.2

補足

  • BSAは身長と体重の両方を考慮するため、BMIよりも薬剤投与や医療用途において信頼性が高いことが多いです。
  • 特に小児・高齢者・肥満患者では、体重だけを基準にすると過剰または不足となる薬剤量が出やすいため、BSAでの補正が推奨されます。

体表面積(BSA)計算式

体表面積(BSA)の計算式

以下に、体表面積(BSA)を求める各種の計算式をまとめてご紹介します。それぞれ身長(cm)と体重(kg)を基に計算されます。

Du Bois式(標準)

最も古く、世界的に広く使用されている標準的な式です。

BSA = 0.007184 × 身長0.725 × 体重0.425

Mosteller式

計算が簡単で、臨床現場でもよく使われています。

BSA = √(身長(cm) × 体重(kg) ÷ 3600)

Haycock式

小児にも使いやすいよう設計され、成長段階を反映しやすい式です。

BSA = 0.024265 × 身長0.3964 × 体重0.5378

Gehan & George式

特に成人のデータに基づいており、やや複雑ですが精度が高い式です。

BSA = 0.0235 × 身長0.42246 × 体重0.51456

新谷式(Shinjo式)

日本人向けに調整された計算式で、Du Bois式に近い形を持ちながら係数が異なります。

BSA = 0.007358 × 体重0.425 × 身長0.725

藤本式(Fujimoto式)

日本人、特に小児に向けた日本独自の式です。

BSA = 0.008883 × 身長0.663 × 体重0.444

各式の比較(参考)

式名 特徴 使用対象
Du Bois式 標準式、国際的に普及 全般
Mosteller式 計算が簡単、臨床向き 成人・小児
Haycock式 小児向けの精度が高い 小児中心
Gehan & George式 成人向け精度重視 成人
新谷式(Shinjo) 日本人向け、簡易直線式 成人
藤本式(Fujimoto) 日本人小児向けに特化 小児・乳児

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注意事項

このツールは無料でご利用いただけます。

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