出席率・参加率計算 Attendance rate Participation rate
出席率・参加率計算は、対象者数、出席者数、参加者数を入力するだけで出席率と参加率を自動計算できるツールです。公欠者数を分母から除外する設定に対応し、参加率の分母は「対象者(公欠控除後)」「申込者」「出席者」から選べます。
使い方
- 「対象者数(招待・在籍)」「公欠者数」「申込者数(任意)」「出席者数」「参加者数」を入力します。
- 「参加率の分母」で「対象者(公欠控除後)」「申込者」「出席者」から目的に合う分母を選びます。
- 「小数桁」で表示桁数を選びます。
- 「出席率」「参加率」の結果が表示され、「対象者(公欠控除後)」「参加率の分母(実数)」も同時に確認できます。
出席率・参加率の計算方法
1. 基本の用語と考え方
- 対象者数:そのイベント・授業・会議に参加する資格がある人の総数(在籍・招待など)。
- 公欠者数:事前申請の病欠・出張・忌引など正当な理由で不参加と認められ、分母から除外してよい人数。
- 出席者数:実際に出席した人数(入室記録・点呼・チェックインで確認)。
- 参加者数:出席者のうち、発言・投票・課題提出・アンケート回答など能動的な関与を満たした人数。
分母を何にするかは目的に応じて定義する。分母次第で数値の意味が変わる。
2. 正式な定義と式
2.1 出席率(Attendance Rate)
出席率 = 出席者数 ÷(対象者数 − 公欠者数)× 100
「対象者数 − 公欠者数」を有効対象者数と呼ぶ。公欠を差し引くのは、正当な不参加をペナルティにしないため。
2.2 参加率(Participation Rate)
参加率 = 参加者数 ÷ 分母 × 100
分母の選択肢:
- 対象者ベース:参加者数 ÷(対象者数 − 公欠者数)
- 申込者ベース:参加者数 ÷ 申込者数
- 出席者ベース:参加者数 ÷ 出席者数
使い分けの指針:
- クラス全体の活性度を見たい場合は対象者ベース。
- 申込型イベントの動員効率は申込者ベース。
- 出席者の巻き込み力は出席者ベース。
3. 測定単位とカウントの細則
- 時点:単回か期間平均かを明示。
- 重複出席:同一人物の複数ログインは1人として集計。
- 遅刻・早退:在室時間が全体の何%以上で出席扱いとするかを定義。
- オンラインやハイブリッド:入室ログ、滞在時間、操作ログなどで客観判定。
- 参加の閾値:発言、提出、アンケート完了など具体行動で定義。
4. 端数処理と表示
- 丸めは四捨五入を推奨。x% を小数 n 桁表示 → Math.round(x × 10^n) ÷ 10^n。
- 表示例:74.8%(小数1桁)。
- 分母が0以下なら表示を抑止し、入力見直しを促す。
5. 具体例(手計算)
前提:対象者 120、公欠 5、出席 86、参加 58、申込 95
- 有効対象者数=120 − 5=115
- 出席率=86 ÷ 115 × 100=74.7826… → 74.8%
- 参加率(出席者ベース)=58 ÷ 86 × 100=67.4418… → 67.4%
- 参加率(対象者ベース)=58 ÷ 115 × 100=50.4347… → 50.4%
- 参加率(申込者ベース)=58 ÷ 95 × 100=61.0526… → 61.1%
6. よくある落とし穴と対処
- 公欠を除外しないと出席率が不当に低下する。除外理由をポリシーで列挙。
- 分母の不一致は誤解の元。基準(対象者、申込者、出席者)を併記。
- 参加の判定が曖昧にならないよう具体行動で定義。
- 多回開催は単純平均ではなく人数加重平均を用いる。
- 小規模サンプルは変動が大きい。母数Nや信頼区間の併記を検討。
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注意事項
このツールは無料でご利用いただけます。
※このプログラムはPHP8.2.22にて作成、動作確認を行っております。
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