濃度計算 Concentration Calculation

濃度計算は、「溶液A」「溶液B」の濃度を入力するだけで簡単に「混合後の溶液質量」「混合後の溶質量」「混合後の濃度」が計算できるツールです。「物質の種類」を選択することで「モル濃度」の計算にも対応しています。
使い方
- 「溶液Aの質量(g)」「溶液Aの濃度(%)」「溶液Bの質量(g)」「溶液Bの濃度(%)」「水の追加量(g)」「物質の種類」「濃度の種類」「質量パーセント濃度(%)」「温度(℃)」を入力します。
- 「混合後の溶液質量」「混合後の溶質量」「混合後の濃度」が表示されます。
濃度計算方法
濃度とは?
溶液(例:食塩水)の「どのくらい溶質(食塩)が入っているか」を表す指標です。
代表的な表し方に次の4種類があります。
① 質量パーセント濃度(%)
最もよく使う濃度の表現です。
質量パーセント濃度(%) = 溶質の質量 (g) ÷ 溶液の質量 (g) × 100
例:食塩 10 g を水 90 g に溶かした場合 → 溶液の全体質量 = 100 g
10 ÷ 100 × 100 = 10 %
② モル濃度(mol/L)
化学反応式で便利な表し方。物質量を基準にします。
モル濃度(M) = 溶質の物質量 (mol) ÷ 溶液の体積 (L)
例:NaCl 58.44 g を水に溶かして 1 L の溶液を作ると、
NaCl の物質量 = 58.44 ÷ 58.44 = 1 mol
したがって濃度 = 1 mol/L = 1 M
③ モル分率
全体の分子のうち、目的の分子がどの割合かを表します。
モル分率 = 溶質のモル数 ÷ (溶質+溶媒のモル数)
例:水 90 g (モル数 = 90 ÷ 18 = 5 mol)
食塩 10 g (モル数 = 10 ÷ 58.44 ≈ 0.17 mol)
モル分率 = 0.17 ÷ (5 + 0.17) ≈ 0.033
④ 規定度(N)
酸・塩基の濃度を表す特別な単位です。
「1 L の溶液中に何当量含まれるか」で計算します。
規定度(N) = 溶質の当量数 ÷ 溶液の体積 (L)
例:H₂SO₄(硫酸)は 1 mol あたり 2 当量(H⁺を2個出す)。
0.5 mol/L の硫酸溶液は 1 N となります。
まとめ
- 日常生活や実験準備 → 質量パーセント濃度
- 化学反応や計算 → モル濃度
- 混合比を分子数で表したい → モル分率
- 酸・塩基の強さを表現 → 規定度
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注意事項
このツールは無料でご利用いただけます。
※このプログラムはPHP8.2.22にて作成、動作確認を行っております。
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