GDPデフレーター GDP Deflator Calculation
GDPデフレーターは「名目GDP」と「実質GDP」を入力するだけで「GDPデフレーター」を自動計算できるツールです。前年の名目GDP・実質GDPを入力すれば、前年比の「インフレ率」も同時に求められます。
使い方
- 名目GDPと実質GDPを入力します。数値のみを入力してください(円や$などの単位は不要、カンマは自動で整形されます)。
- 前年比も計算する場合は「前年比(インフレ率)も計算する」をオンにし、前年の名目GDPと実質GDPを入力します。
- 「入力中に自動計算」をオンにすると、入力のたびに結果が更新されます。オフの場合は「計算する」ボタンを押します。
- 結果欄に「GDPデフレーター(指数)」が表示され、計算式(名目GDP ÷ 実質GDP × 100)も確認できます。「前年比」をオンにしている場合は「インフレ率(前年比)」も表示されます。
- 「結果をコピー」ボタンで表示中の数値をクリップボードにコピーできます。「リセット」ボタンで入力と結果を初期値に戻せます。
GDPデフレーターとは?
GDPデフレーターとは?
国内で生産された財・サービス全体の物価水準を示す総合指数です。名目GDP(当年価格で評価)と実質GDP(物価変動を取り除いた数量ベース)から、経済全体の価格変化を間接的に求めます。基準年を100として、価格がどれだけ上がったか下がったかを表します。
計算式
GDPデフレーター = 名目GDP ÷ 実質GDP × 100
読み取り方のコツ
- 100ちょうど=基準年と同じ物価水準
- 100より大きい=基準年より物価が高い(インフレ)
- 100より小さい=基準年より物価が低い(デフレ)
- 年々の動き=その年の経済全体の価格変化の度合い
CPIやPPIとの違い
- 対象の広さ:CPI(消費者物価)は家計の購入品目、PPI(企業物価)は企業間取引が中心。GDPデフレーターは輸出や投資財、政府サービスなど国内で生産されたもの全体をカバーし、輸入品は含まない。
- 重みづけ:CPIは固定的な消費バスケットが中心、GDPデフレーターはその年の実際の生産構成に応じて重みが変わるため、経済構造の変化を反映しやすい。
- 用途:マクロの広い物価動向の把握や、名目GDPを実質に直す調整に向く。生活実感に近い指標としてはCPIが用いられることが多い。
長所と注意点
- 長所:カバー範囲が広く、構成変化を反映できる。景気の局面把握に有効。
- 注意:速報時点では改定がありうる。輸入物価ショックの影響はCPIほど直接的には出にくい。基準年が変わると指数水準も付け替わる。
簡単な数値例
名目GDP=600兆、実質GDP=580兆の場合、GDPデフレーター=600÷580×100=約103.45。基準年より約3.45%高い物価水準と解釈できる。
前年と比較したインフレ率の例
当年のデフレーター=約103.45、前年の名目=570兆・実質=560兆なので前年デフレーター=570÷560×100=約101.79。インフレ率(前年比)=(103.45−101.79)÷101.79×100=約1.63%。
活用の場面
- 名目成長率から物価分を差し引いて実質の動きを把握する。
- CPIでは捉えにくい投資財や輸出入構成の変化を含めて、景気局面のインフレ圧力を評価する。
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注意事項
このツールは無料でご利用いただけます。
※このプログラムはPHP8.2.22にて作成、動作確認を行っております。
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