LINEが開かない時の原因と解決法を徹底解説|アプリ・スマホ別に対応策まとめ



目次

よくある症状とユーザーが抱える不安

LINEが開かないというトラブルは、次のようにいくつかの典型的な症状として現れます。

アプリをタップしても反応がない
LINEのアイコンをタップしても画面が真っ白なまま、起動中のロゴで止まる、あるいはアプリがすぐに閉じてしまうなど、そもそもアプリが立ち上がらないというケースです。iPhoneでもAndroidでも発生し、端末やOSのバージョンに依存せず突然起こることがあります。

トーク画面が読み込まれない、ぐるぐるが止まらない
アプリ自体は開けるものの、トーク一覧や特定のトークルームが読み込まれず、ずっと「読み込み中」表示が続く現象があります。特に「大事なやり取りがあるのに中身が見られない」といった場面で焦りが強まります。

特定のトークルームだけが開けない
友だちリストや他のトークは正常に動作しているのに、特定の一人または一部のグループだけトーク画面が開けないケースもあります。これにより、「相手にブロックされたのでは?」「トークが消えたのでは?」といった心理的不安が生まれます。

起動後にすぐ強制終了する
LINEを起動しても数秒でアプリが閉じてしまうという報告も多く見られます。これは特定のOSアップデートやLINEのバージョン更新の直後に多発する傾向があります。再起動しても改善されず、対処方法がわからない場合は困惑が深まります。

何もしていないのに突然使えなくなった
「昨日までは普通に使えていたのに、朝になったら開けなくなっていた」という声も少なくありません。LINEの障害や、スマホの自動アップデートなどが関係している可能性もありますが、通知もなく突然使えなくなることで不安感が強まります。

使えないことで日常生活に支障が出る
LINEは連絡手段として日常的に使われているため、使えなくなると家族・友人・学校・職場との連絡ができなくなり、重大な影響を及ぼします。LINEしか連絡先を知らない相手がいる場合は、連絡手段が完全に断たれたような感覚に陥り、強いストレスを感じることがあります。

再インストールしたいが履歴が消えるのが怖い
アプリを再インストールすれば直るかもしれないと分かっていても、「トーク履歴が消えたらどうしよう」「パスワードを忘れてログインできなかったら?」といった懸念から手が出せないユーザーも多いです。LINEが開かないだけで情報資産を失う可能性があるという点が、さらに不安を助長させます。

LINEアプリが開かないとき最初に確認すべきこと

スマホを再起動する

LINEアプリが開かない場合、最も手軽に試せるのが端末の再起動です。一時的なメモリ不足やバックグラウンドアプリの干渉が原因でアプリが正常に動作しないことがあります。iPhoneではサイドボタンと音量ボタンの同時長押し、Androidでは電源ボタンの長押しから再起動を選びます。再起動後、再度LINEを起動してみてください。

通信状態を確認する

LINEは通信環境に強く依存するアプリです。モバイルデータ通信のON/OFFやWi-Fiの切り替えを試してください。また、圏外や通信制限、VPN接続が原因でLINEサーバーに接続できないケースもあります。速度測定サイトなどで1Mbps以上出ているか確認し、不安定な接続なら一度切断・再接続を行いましょう。

機内モードや省電力モードを確認する

機内モードがONになっていると通信機能が遮断されます。また、省電力モードが有効だとバックグラウンド通信が制限され、LINEの起動や読み込みに影響を与える場合があります。設定から該当項目をOFFにしてください。

他のアプリでも同様の現象があるか確認する

LINE以外のアプリ(YouTubeやInstagramなど)でも起動不良や読み込み遅延があるか確認しましょう。他アプリも正常に動作しない場合、端末OSのバグや内部エラーが疑われます。この場合、OSのアップデートやストレージの整理が必要です。

LINEアイコンを長押ししてショートカットから起動を試す

iPhoneや一部AndroidではLINEアイコンの長押しで「トーク」「友だち」「QRコード」などに直接アクセスできるショートカットが表示されます。通常起動できない場合でも、特定機能からの呼び出しで回避できる可能性があります。トーク履歴が急ぎで必要なときに有効な手段です。

ストレージの空き容量を確認する

LINEの動作には一定以上の空き容量が必要です。iPhoneでは「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」、Androidでは「設定」→「ストレージ」で空き容量を確認できます。目安としては最低1GB以上の空きが必要です。写真・動画・キャッシュデータを削除して空きを確保してください。

LINEアプリの自動更新状況を確認する

直前にLINEが自動更新されていた場合、最新版の不具合が影響していることもあります。App StoreやGoogle PlayからLINEアプリの更新履歴を確認し、レビュー欄に同様の報告がないかチェックしてください。直後に不具合が起きているなら、修正パッチを待つか、旧バージョンのインストールを検討します(非推奨)。

LINEの通知が来ているか確認する

LINEが開けなくても通知だけ届いている場合、アプリ自体ではなく表示UIの一部に問題があるケースがあります。通知センターや通知ログにLINEの通知が表示されているかを確認し、通知から直接トークやアプリ画面へ遷移できるか試してみてください。通知から起動できる場合、アプリアイコンのバグである可能性があります。

LINEアプリに起因する原因と対処法

アプリのアップデートが未実施で不具合が出ている

LINEが正常に起動しない場合、まず確認すべきはアプリのアップデート状況です。古いバージョンを使い続けていると、不具合が発生しやすくなります。App Store(iPhone)またはGoogle Play(Android)で「LINE」と検索し、「更新」ボタンが表示されていれば、すぐに最新版へアップデートしてください。

着せ替え機能が原因で画面が開かない

LINEの着せ替えテーマに起因してトーク画面やホーム画面が正しく表示されないケースがあります。この場合は着せ替えを「基本」に戻すことで改善されることがあります。設定>着せ替え>マイ着せ替え>基本>適用、と操作してテーマをリセットしてください。

キャッシュが蓄積して動作が不安定になっている

LINEのキャッシュが蓄積されると、アプリの動作が重くなったり、画面がフリーズすることがあります。設定>トーク>データの削除>キャッシュデータを選択し、削除を実行してください。トーク履歴や写真は消えませんので安心して実行できます。

アプリ内部のエラーが蓄積している

アップデート後や長期間の使用によって、内部的な設定やデータが原因で不具合が出ることもあります。このような場合、LINEアプリを一度アンインストールし、再インストールすることで初期状態に戻し、不具合を解消できる可能性があります。

ただし、アンインストール前には以下の準備が必要です。

  • トーク履歴のバックアップ(設定>トーク>トーク履歴のバックアップ)
  • PINコードとパスワードの確認
  • 写真・動画の保存

これらの準備を行ってからアプリを削除し、再度インストールしてください。再インストール後はバックアップからトーク履歴を復元することができます。

不具合の発生がアップデート直後だった場合

LINEのアップデート直後に不具合が出始めた場合は、アップデートに含まれるバグが原因である可能性もあります。公式の案内を確認し、修正版がリリースされていれば早めに適用してください。自動アップデートをオフにしておくと、今後このような不具合の回避につながります。

LINEアプリが起因する不具合は比較的対応がしやすく、正しい手順を踏めば多くのケースで改善が期待できます。焦らず、順を追って対応を試してみてください。

スマホ本体の不具合に起因する可能性と対策

LINEアプリが開かない原因が、アプリ自体ではなくスマートフォン本体にあるケースも多く見られます。以下では、よくある本体側の不具合とその対策を解説します。

ストレージ容量の不足を解消する

スマホの内部ストレージに空きがない場合、LINEを含む多くのアプリが正常に動作しなくなります。画像や動画、ダウンロードファイル、不要なアプリを削除して容量を確保してください。

確認方法

  • Android:設定 > ストレージ
  • iPhone:設定 > 一般 > iPhoneストレージ

ストレージ容量は最低でも1GB以上の空きがある状態が望ましいです。

OSが最新バージョンか確認する

OSが古いままだと、LINEの最新バージョンと互換性が取れず起動できないことがあります。端末の設定からソフトウェア・アップデートを確認し、必要があれば更新しましょう。

更新方法の例

  • Android:設定 > システム > システムアップデート
  • iPhone:設定 > 一般 > ソフトウェア・アップデート

OSのアップデートはセキュリティ強化にもつながるため、定期的に実行することをおすすめします。

古いスマホはサポート対象外の可能性も

LINEの推奨環境は、Android 7.0以上、iOS 13.0以上となっています。これに満たない機種ではアプリが開けなかったり、突然落ちるといった不具合が発生する可能性があります。

古い機種を長く使っている場合、LINEだけでなく他のアプリでも同様のトラブルが起きることが増えてきます。動作が重い、複数アプリの起動でフリーズするなどの症状がある場合は、買い替えを検討するのが現実的です。

フィルタリングサービスの影響を見直す

一部のスマホでは、キャリアが提供するフィルタリングやあんしん設定が原因でLINEの起動を妨げる場合があります。特に子供用に設定された端末や、保護者が制限を加えている場合は、LINEアプリがブロックされていないかを確認してください。

設定の解除には、キャリアのサポート窓口や専用アプリからの操作が必要になる場合があります。

内部エラーや一時的な不具合は再起動で解消することも

スマホの電源を一度切り、数秒後に再起動することで、内部で発生していたメモリエラーやキャッシュの蓄積がクリアされ、LINEが正常に動作するようになる場合があります。意外にも、再起動だけで問題が解決するケースも多いため、まず試してみる価値があります。

アプリ以外の動作も不安定なら修理や買い替えを検討

LINEに限らず、カメラやメール、ブラウザなど他のアプリでも動作が遅い・強制終了するといった症状が頻発しているなら、スマホ自体のハードウェアに問題がある可能性が高いです。

  • バッテリーの膨張
  • 内部基盤の劣化
  • メモリの破損

などが原因となるケースもあるため、信頼できる修理業者への相談か、機種変更を視野に入れた対応が必要になります。

スマホ本体の状態を見直すことは、LINE以外のアプリの安定動作にもつながります。LINEが開かない症状がアプリだけでなく端末全体に及んでいる場合は、ここで紹介した方法を段階的に実践してみてください。

LINEサービス側に原因があるか調べる方法

アプリやスマートフォンに問題が見当たらない場合は、LINEのサービスそのものに不具合が発生している可能性があります。以下の方法で、LINEのサーバー障害やシステムトラブルが起きていないか確認してみてください。

公式情報をチェックする

まず確認すべきなのが、LINE公式の情報発信です。特に障害発生時には、以下のいずれかで速報が出されることがあります。

  • LINE公式X(旧Twitter)アカウント(@LINEjp_official)
  • LINE公式ブログ
  • LINEアプリ内の「お知らせ」欄

これらの公式チャンネルでは、障害の有無や復旧状況、対象となっている端末や機能などが案内されます。特にアップデート直後や特定機種で不具合が集中している場合、詳細が記載されることがあります。

外部の障害情報サイトを確認する

LINE公式以外にも、他のユーザーの報告をリアルタイムで確認できるサイトが便利です。

  • Downdetector(https://downdetector.jp)
    LINEの障害発生状況がグラフで可視化されており、過去24時間の報告件数もチェックできます。
  • X(旧Twitter)で「LINE 障害」などで検索
    他のユーザーが「LINEが開かない」「LINE落ちた」などの投稿をしていれば、広範囲で発生している可能性があります。

他のユーザーでも同じ症状が出ているか確認する

家族や友人、周囲の人のスマートフォンで同様の不具合が起きていないか確認するのも有効です。複数人が同時に同じトラブルを経験している場合、個人の環境ではなく、サービス側の問題と考えられます。

原因がサービス側だった場合の対処法

もしLINE側で障害が発生していた場合、ユーザーができることは限られます。基本的には復旧を待つしかありません。どうしても急ぎの連絡が必要なときは、以下の代替手段を活用してください。

  • パソコン版LINEを利用する
  • メールや電話で連絡をとる
  • 他のSNSやチャットアプリを使う

サービス側のトラブルは一時的なことが多いため、慌てず情報をチェックしながら、復旧を待ちましょう。

それでもダメなときの代替手段

パソコン版LINEを利用する方法

スマホでLINEが起動しない場合でも、パソコン版LINEならアクセスできる可能性があります。以下の手順で利用できます。

  1. LINE公式サイトからパソコン版LINEをダウンロード
  2. インストール後、スマホと同じアカウントでログイン(QRコードまたはメール認証)
  3. スマホで認証ができない場合は、事前にメールアドレスとパスワードの登録が必要
  4. トークの閲覧・返信・ファイル送受信など基本機能はそのまま利用可能

パソコン版で一時的にトークを継続できるため、急ぎの連絡に有効です。

LINE公式サポートに問い合わせる

すべての対処法を試しても解決しない場合は、LINE公式への問い合わせを行います。

手順(スマホが使えない場合)

  1. パソコンでLINEヘルプセンター(https://help.line.me/)にアクセス
  2. トラブルのカテゴリを選択し、「お問い合わせ」へ進む
  3. アカウント情報・端末情報・発生状況を詳細に入力して送信

返信までに時間がかかることがあるため、並行して他の手段を併用すると安心です。

他の連絡手段を活用する

LINEが使えない間の緊急連絡手段として、以下の代替サービスを検討してください。

  • SMS(ショートメッセージサービス):電話番号だけで送信可能。通話契約があれば利用可。
  • 電話:基本的な連絡手段として最も確実。VoLTE非対応端末でも可能。
  • メール:GmailやiCloudメールなどで写真やファイルも送れる。
  • 他のメッセージアプリ:WhatsApp、Facebook Messenger、Signal、Telegramなど相手が使っていれば切り替えも可能。

事前に「連絡手段が複数ある」ことを家族や取引先と共有しておくと、トラブル時にスムーズです。

別端末でのログインを試す

どうしても急ぎの連絡が必要な場合は、信頼できる家族や知人のスマホにLINEを一時的にインストールし、以下の手順でログインを試みます。

  1. 相手のスマホにLINEをインストール
  2. 自分のアカウントでログイン(パスワード・認証コードが必要)
  3. 認証後、トーク内容は一部しか表示されないが、新しいメッセージは確認・返信可能
  4. 使用後は必ずログアウトし、相手のスマホからLINEを削除

プライバシー保護のため、使用前にトークバックアップを取り、使用後に削除を徹底してください。

機種変更や端末修理を検討する

すべての手段で改善が見込めない場合、端末そのものが故障またはサポート対象外の可能性があります。

  • スマホの使用年数が5年以上:OSが古くLINEの対応外であることが多い
  • 再インストール後も開けない:ハード的な破損・劣化の疑い
  • 頻繁なアプリクラッシュ:ストレージ障害やメモリ不足の可能性

修理見積もりを取った上で、修理より新機種の購入が合理的なケースもあります。データ移行の準備を事前に行うと安心です。

再インストール前に絶対やるべき準備

LINEアプリの不具合で再インストールを検討する際は、取り返しのつかないデータ損失を防ぐためにも、事前の準備が欠かせません。下記の作業を行ってからアンインストールに進んでください。

トーク履歴のバックアップを取る

LINEをアンインストールすると、端末内に保存されたトーク履歴はすべて削除されます。大切な会話を失わないために、必ずバックアップを取りましょう。

iPhoneの場合
設定 → トーク → トークのバックアップ → 「今すぐバックアップ」をタップ

Androidの場合
設定 → トーク → トーク履歴のバックアップ・復元 → 「Google ドライブにバックアップする」をタップ

バックアップにはWi-Fi環境が推奨されます。モバイルデータ通信の場合は通信量に注意してください。

PINコードを確認・設定しておく

トーク履歴を復元するには、PINコードの入力が必要です。設定していない場合は、必ず事前に設定を行ってください。

設定 → アカウント → 「PINコード」

PINコードを忘れてしまうと復元ができなくなるため、覚えやすくかつ他人に知られにくい番号を登録することをおすすめします。

LINEアカウント情報の確認

再インストール後はLINEへの再ログインが必要になります。ログインに必要な情報をあらかじめ確認しておきましょう。

  • 登録済みの電話番号
  • メールアドレス
  • パスワード
  • Apple IDやGoogleアカウントとの連携状況

設定 → アカウント から、現在登録されている内容を確認できます。必要に応じて最新情報に更新しておくと安心です。

写真・動画・ファイルの保存

トークルームで送受信した写真や動画、PDFなどのファイルは、バックアップの対象外になる場合があります。大切なデータは端末に保存しておきましょう。

該当のトークルームを開き、右上のメニュー → 写真・動画 を開いて、保存したいものを選択してダウンロードしてください。

連携アプリ・スタンプの再取得に備える

LINE連携アプリや購入済みのスタンプ・着せかえは、再ログインすれば復元可能ですが、再取得が必要になるケースがあります。利用中のアプリやアイテムの一覧をメモしておくと、再設定がスムーズに行えます。

これらの準備が完了していれば、LINEアプリを安心してアンインストール・再インストールできます。データ損失のリスクを最小限に抑えるため、必ず一つ一つ確認してください。

再インストールの手順と復元方法

LINEアプリを再インストールすることで、内部の設定やキャッシュの破損が原因で発生している不具合を解消できる可能性があります。以下では、iPhoneとAndroidそれぞれでの再インストール手順と、トーク履歴の復元方法を詳しく解説します。

iPhoneでの再インストール手順

  1. ホーム画面でLINEアプリのアイコンを長押し
  2. 表示されたメニューから「Appを削除」をタップ
  3. 「Appを削除」を再度タップしてアンインストール完了
  4. App Storeを開き、「LINE」と検索
  5. LINEアプリを再インストールし、起動

Androidでの再インストール手順

  1. ホーム画面でLINEアプリのアイコンを長押し
  2. 「アプリ情報」または「iマーク」→「アンインストール」を選択
  3. Google Play ストアを開き、「LINE」と検索
  4. LINEアプリを再インストールし、起動

ログイン時の注意点

再インストール後、LINEアカウントへの再ログインが必要になります。以下の情報をあらかじめ確認しておくことで、スムーズな復元が可能です。

  • 登録済みの電話番号
  • メールアドレスまたは連携済みのApple ID / Googleアカウント
  • パスワード
  • PINコード(6桁の数字)

トーク履歴の復元手順(iPhone)

  1. アプリ起動後、「ログイン」を選択し、認証を完了
  2. 「トーク履歴の復元」画面が表示されたら「復元する」をタップ
  3. 事前にiCloudへバックアップしていたトーク履歴が自動的に復元される

※バックアップがない場合は復元できません。

トーク履歴の復元手順(Android)

  1. ログイン後、「トーク履歴を復元」を選択
  2. Googleドライブ上のバックアップデータが検出される
  3. PINコードを入力し、「復元」をタップ

※Googleアカウントが正しく連携されている必要があります。

写真・動画の復元について

トーク履歴のバックアップだけでは、トークルーム内で共有された写真や動画が復元されない場合があります。重要なメディアは事前に端末に保存しておくことをおすすめします。

復元後の初期設定

トーク復元後は、以下の設定を忘れずに行ってください。

  • 通知設定の確認・オンにする
  • 友だち追加設定(自動追加のオン/オフ)
  • LINE Payなど連携サービスの再設定

これでLINEアプリを正常に再インストールし、トーク履歴も復元する準備が整います。不具合が再発しないか確認し、必要に応じて定期的なバックアップを心がけてください。

LINEが開かない問題を未然に防ぐために

LINEアプリの不具合は突然起こることが多く、いざというときに連絡手段を失って困ることがあります。以下のような日常的な対策を講じることで、事前にトラブルを回避しやすくなります。

アプリとOSの自動アップデートは慎重に設定する

LINEの不具合の多くは、アップデート直後に発生しています。アプリやOSの自動アップデート機能をオンにしていると、不具合が発生した最新版が自動的に適用されてしまうことがあります。重要な連絡が多い方や業務利用している方は、自動アップデートをオフにし、安定性の確認が取れてから手動で更新する方法が安心です。

設定方法(例)
・iPhone:「設定」→「App Store」→「Appのアップデート」をオフ
・Android:「Play ストア」→右上のアカウントアイコン→「設定」→「ネットワーク設定」→「アプリの自動更新」

定期的にキャッシュと不要データを削除する

LINEは長期間使用していると、キャッシュや一時ファイルが蓄積されて不具合の原因になります。定期的に「ホーム」→「設定」→「トーク」→「データの削除」からキャッシュの削除を行うことで、アプリの動作を安定させることができます。トーク履歴や写真などの重要なデータは削除対象に含めないよう注意してください。

スマホのストレージとメモリの空き容量を確保する

スマホの空き容量が少ないと、LINEのような通信量とメモリ使用量が多いアプリは正常に動作しにくくなります。アプリの強制終了や読み込み遅延の原因にもなるため、定期的にストレージの状態を確認し、不要なアプリや画像・動画ファイルを整理しましょう。

目安として、常に2GB以上の空き容量を保つことを推奨します。

機種の古さにも注意する

LINEの動作保証は、iOS・Androidともに一定のバージョン以上が対象です。古い端末ではアプリの動作が不安定になり、サポート対象外になる可能性があります。以下に該当する場合は、早めに機種変更を検討してください。

  • iPhone:iOS 13未満の端末
  • Android:Android 6未満の端末
  • 端末購入から5年以上経過している

定期的なバックアップでリスクを軽減する

トーク履歴が消えてしまうと復旧が困難です。LINEは「設定」→「トーク」→「トーク履歴のバックアップ」から、iCloudやGoogle Driveに定期的にバックアップできます。週1回程度の頻度でバックアップしておくと、不具合時の復元もスムーズになります。

フィルタリングやセキュリティアプリの設定を見直す

通信キャリアやウイルス対策アプリの中には、LINEの動作をブロックする機能が搭載されている場合があります。とくに子供向け端末やフィルタリングサービスを利用している方は、LINEアプリが制限対象になっていないか確認しておきましょう。

LINEのトラブルは完全に避けられるものではありませんが、日頃から上記のような対策をとることで、重大な問題に発展するリスクを減らせます。安定した利用環境を整えることが、スムーズなコミュニケーション維持の鍵です。