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アクティベーションロックとは?Apple(アップル)のセキュリティ機能を理解しよう
アクティベーションロックは、Apple(アップル)が提供する強力なセキュリティ機能です。iPhoneやiPadなどのApple製デバイスを紛失・盗難から守るために設計されており、第三者が不正に使用することを防ぎます。この機能は「iPhoneを探す(Find My iPhone)」を有効にすると自動的にオンになり、端末の初期化や再設定の際にApple IDとパスワードが求められる仕組みです。
アクティベーションロックの仕組み
アクティベーションロックが有効になると、端末が初期化されてもApple IDに紐づいた状態が維持されます。つまり、他人が端末をリセットしても、新しいApple IDで設定を進めることはできません。これにより、万が一iPhoneやiPadが盗難された場合でも、デバイスを再利用したり転売したりすることが非常に難しくなります。
このセキュリティ機構は、次のような条件で作動します。
- 「iPhoneを探す」がオンになっている
- デバイスがApple IDにログインしている
- ネットワーク(Wi-Fiやモバイルデータ)に接続できる状態
アクティベーションロックはiOS 7以降のすべてのiPhone・iPadに標準搭載されており、特別な設定を追加しなくても自動的に機能します。
なぜApple IDとパスワードが必要なのか
Apple IDは、端末の「所有者証明」としての役割を持っています。紛失や盗難時に第三者が勝手に利用することを防ぐため、Appleはアクティベーションロックを解除する際にApple IDとパスワードの入力を必須としています。
これにより、本人以外がiPhoneを初期化しても再利用できず、データの不正アクセスや悪用のリスクを最小限に抑えることができます。
また、iCloudにログインしているすべてのデバイスが連携しているため、Apple IDを通じてデータのバックアップ、端末の追跡、遠隔ロックといった操作も可能です。Apple IDは単なるアカウントではなく、ユーザーの「デジタル身分証」のような役割を果たしています。
紛失時にアクティベーションロックが守るもの
アクティベーションロックは、単に端末を使えなくするだけでなく、個人情報の保護にも直結しています。iPhoneやiPadには以下のような情報が保存されています。
- 連絡先やメッセージ、写真、動画などの個人データ
- Apple Payに登録されたクレジットカード情報
- 各種アプリのログイン情報やパスワード
- メールやクラウド上のドキュメント
これらの情報が第三者に渡ることを防ぐために、アクティベーションロックは非常に重要な役割を果たしています。
Androidとの違い
Androidスマートフォンにも「デバイスプロテクション」などの類似機能がありますが、Appleのアクティベーションロックはよりシームレスで堅牢な構造を持っています。特に、iCloudと連携した一元管理によって、ユーザーは遠隔地からでも迅速に端末をロックできる点が特徴です。Appleの閉じたエコシステム内で設計されているため、セキュリティレベルが高く、解除にはApple公式の手続きが必要になります。
セキュリティ機能を理解して正しく使う
アクティベーションロックは便利な反面、Apple IDやパスワードを忘れると、自分自身が端末を使えなくなるリスクもあります。そのため、次のような対策が重要です。
- Apple IDとパスワードを安全な場所に保管する
- 2ファクタ認証(2FA)を有効化してセキュリティを強化する
- 中古端末を購入する際は、アクティベーションロックが解除されていることを必ず確認する
これらの基本を守ることで、アクティベーションロックを「不便な壁」ではなく「強力な味方」として活用できます。

アクティベーションロックは、あなたの大切な情報を守る“見えない鍵”なんです。仕組みを理解しておけば、万が一のときも慌てず対応できますよ
アクティベーションロックがかかっているか確認する方法
iPhoneやiPadにアクティベーションロックがかかっているかを確認することは、中古端末を購入する際や譲り受けたデバイスを使う前にとても重要です。ロックがかかっている状態では初期設定が進まず、Apple IDとパスワードを入力しない限り使用できません。ここでは、アクティベーションロックの有無をチェックする具体的な方法を紹介します。
電源を入れたときの画面表示で確認する
最も簡単な確認方法は、iPhoneの電源を入れたときの表示をチェックすることです。
- 「iPhoneは所有者にロックされています」と表示される場合、アクティベーションロックが有効になっています。
- 一方で、通常の「こんにちは」「Hello」といった初期設定画面が表示されれば、ロックはかかっていません。
このメッセージは、前の所有者が「iPhoneを探す」機能を有効にしていた場合に表示されます。その端末はApple IDに紐づいているため、本人の認証なしでは利用できません。
初期設定時にロックの有無を確認する
中古で購入した端末を初期化した状態で起動し、セットアップを進めるとロックの有無を判断できます。
次のような流れで確認しましょう。
- iPhoneの電源を入れる
- 「言語」「国や地域」を選択する
- Wi-Fiネットワークに接続する
- その後、Apple ID入力画面が表示された場合はアクティベーションロックが有効
もし「前の所有者のApple IDとパスワードを入力してください」と出た場合、本人の協力がないと使用できません。
中古端末を購入する前に確認するポイント
フリマサイトやリユースショップで購入を検討している場合、購入前に以下のポイントを確認しておくと安心です。
- 出品ページに「アクティベーションロック解除済」と明記されているか
- IMEI番号を販売者に教えてもらい、Apple公式サポートで状態を問い合わせる
- 店舗で購入する場合は、その場で電源を入れて初期設定画面が進むか確認する
信頼できる販売店では、出荷前に必ずアクティベーションロック解除を行っています。個人取引の際は、トラブル防止のために購入前に状態を確認しておきましょう。
「iPhoneを探す」設定から確認する方法(自分の端末の場合)
すでに所有している端末のロック状態を確認したい場合は、「iPhoneを探す」機能が有効かどうかを確認します。
- ホーム画面から「設定」を開く
- 画面上部のApple ID(名前の部分)をタップ
- 「探す」→「iPhoneを探す」を選択
- 「iPhoneを探す」がオンになっている場合、アクティベーションロックも有効
この設定をオフにするとロックも解除されますが、オフにする際にはApple IDのパスワードが求められるため、本人以外は変更できません。
注意すべき落とし穴
一見初期化されているように見える中古iPhoneでも、実際にはアクティベーションロックが残っている場合があります。工場出荷状態に見せかける「疑似初期化」のケースもあるため、購入前のチェックは慎重に行いましょう。また、SIMカードを挿してもアクティベーションロックがかかっていると通信できないため、利用前に必ず動作確認をおすすめします。

アクティベーションロックの確認は「起動時の画面」と「設定画面の探す機能」の2点チェックが基本です。特に中古端末を購入する前には、販売者任せにせず自分の目で確かめることがトラブル防止の第一歩ですよ
iPhone・iPadでアクティベーションロックを解除する手順
アクティベーションロックを解除する方法は、端末が手元にあるかどうかによって異なります。ここでは、安全に解除するための手順をわかりやすく解説します。
端末が手元にある場合の解除手順
まずは、自分のiPhoneやiPadが手元にある場合の解除方法です。Apple IDとパスワードを入力すれば、基本的にはすぐに解除できます。
- 電源を入れて「こんにちは」などの初期画面を表示します。
- 「iPhoneは所有者にロックされています」と出たら、「続ける」をタップします。
- Apple IDとパスワードを入力します。
- 認証が完了するとロックが解除され、初期設定が始まります。
もし入力情報を間違えて解除できない場合は、Apple IDやパスワードの再確認、もしくは再設定を行いましょう。誤入力を繰り返すと一時的にアカウントがロックされる場合があるため注意が必要です。
iCloud経由で遠隔解除する手順
iPhoneやiPadを手放したあとや、中古販売前にロックを解除したい場合は、iCloud経由の遠隔操作が便利です。
- パソコンまたは別のスマートフォンから iCloud.com/find にアクセスします。
- Apple IDでサインインします。
- 画面上部の「すべてのデバイス」をクリックします。
- 解除したいデバイスを選択します。
- 「このデバイスを削除」または「アカウントから削除」をクリックします。
この操作を行うと、iPhoneやiPadがiCloudから完全に削除され、アクティベーションロックが解除されます。ただし、この時点で端末内のデータも消去されるため、事前にバックアップを取っておくことをおすすめします。
データのバックアップを忘れずに
アクティベーションロックを解除する前には、必ずデータをバックアップしておきましょう。解除後にデータが消去されるケースも多く、写真や連絡先が失われるリスクがあります。
- iCloudにバックアップする方法
- 「設定」→「自分の名前」→「iCloud」→「iCloudバックアップ」をタップ
- 「今すぐバックアップを作成」を選択
- パソコンにバックアップする方法
- MacではFinder、WindowsではiTunesを起動
- iPhoneを接続し、「今すぐバックアップ」をクリック
データ保護の観点からも、解除作業を行う前に最新のバックアップを保存しておくことが安心です。
企業・教育機関から支給された端末の場合
勤務先や学校から貸与されたiPhone・iPadは、モバイルデバイス管理(MDM)によって管理されている場合があります。この場合、自分でロックを解除することはできません。IT管理部門やシステム管理者に連絡し、正式な手順に沿って解除を依頼してください。
トラブル時の確認ポイント
アクティベーションロック解除中にエラーが出る場合は、以下の点を確認しましょう。
- ネットワーク接続が安定しているか
- Apple IDやパスワードに誤りがないか
- 同じApple IDでiCloudにサインインしているか
ネットワークが不安定だと解除が途中で止まることもあります。Wi-Fi環境を変えるか、再起動を試してみると改善するケースがあります。

アクティベーションロックの解除は慎重に行いましょう。手順を守れば数分で解除できますが、データ消失や誤操作を防ぐためにも、バックアップとApple ID情報の確認は必須です。焦らず落ち着いて操作すれば大丈夫ですよ
Apple ID・パスワードを忘れた場合のリセット方法
アクティベーションロックを解除するためには、Apple IDとパスワードが不可欠です。もしこれらを忘れてしまった場合でも、いくつかの方法で安全にリセットすることができます。ここでは、Apple公式が推奨する信頼性の高いリセット手順を紹介します。
設定からリセットする方法(デバイスが手元にある場合)
Apple IDでサインイン済みのiPhoneやiPadが手元にある場合は、設定アプリから直接パスワードを変更できます。
- 「設定」アプリを開く
- 画面上部の自分の名前(Apple ID)をタップ
- 「パスワードとセキュリティ」を選択
- 「パスワードの変更」をタップ
- 画面の案内に従って新しいパスワードを設定
2ファクタ認証を有効にしている場合は、登録済みのデバイスや電話番号に確認コードが届くため、それを入力して本人確認を行います。
Apple サポートアプリでリセットする方法(別の端末を使用)
自分のデバイスが手元にない場合でも、家族や友人のiPhone・iPadを借りて「Apple サポート」アプリを使うことでパスワードをリセットできます。
- App Storeから「Apple サポート」アプリをダウンロード
- アプリを開き、「パスワードのリセット」を選択
- 「別のApple ID」を選ぶ
- 自分のApple ID(メールアドレス)を入力
- 表示される手順に従ってリセットを完了
この方法は、セキュリティ認証を経て行われるため、第三者に不正アクセスされる心配もありません。
iforgot.apple.comでオンラインリセットする方法
Apple製デバイスを持っていない場合は、公式のパスワードリセット専用サイトから操作します。
- Webブラウザで iforgot.apple.com にアクセス
- Apple ID(メールアドレス)を入力
- 表示される指示に従って本人確認を行い、パスワードをリセット
登録している電話番号やメールアドレスを使って確認コードを受け取り、本人確認が完了すれば新しいパスワードを設定できます。リセットまでに数時間〜数日かかる場合もありますが、Appleのセキュリティポリシーに沿った安全な手順です。
Apple ID自体を忘れた場合の対処法
Apple IDがわからない場合は、以下の方法で確認できます。
- これまでに利用したメールアドレスを入力して試す
- Appleの「iforgot.apple.com」で「Apple IDを探す」リンクを利用する
- 「設定」アプリで、サインインしている別のAppleデバイスから確認する
Apple IDは基本的にメールアドレス形式で登録されているため、過去に利用したアドレスを思い出すことが有効です。
パスワードリセット時の注意点
- 新しいパスワードは、他のサービスで使用していないものを設定しましょう
- リセット後は、iCloudやApp Storeなど、すべてのAppleサービスで再ログインが必要です
- メモアプリやパスワード管理アプリに記録しておくと、再び忘れるリスクを減らせます

Apple IDやパスワードを忘れても焦らなくて大丈夫です。公式の方法で確実にリセットすれば、アクティベーションロックも安全に解除できます。パスワードは定期的に見直して、安心してApple製品を使いこなしましょう
アクティベーションロックが解除できない主な原因と対処法
アクティベーションロックは、Apple IDやiCloudと深く結びついた強力なセキュリティ機能です。そのため、解除できないときには必ず明確な原因があります。ここでは、よくあるトラブルの原因と、その解決方法を具体的に解説します。
Apple IDやパスワードの誤入力
最も多い原因は、Apple IDやパスワードを誤って入力しているケースです。特に長期間サインインしていない場合や、複数のApple IDを使い分けている方は混乱しやすくなります。
次の点を確認しましょう。
- メールアドレスの綴りや大文字・小文字の違いを再確認する
- 登録した電話番号でもログインできるか試す
- 「iforgot.apple.com」でパスワードのリセットを実行する
複数回入力を間違えるとアカウントが一時的にロックされることがあるため、焦らず正確に操作することが大切です。
iCloudとの通信エラー
iCloudサーバーに接続できないと、正しい情報を入力してもロック解除が進まない場合があります。通信環境の問題やAppleのシステム障害が原因であることも多いです。
対処法としては以下のようなものがあります。
- Wi-Fi接続が安定しているか確認し、別の回線に切り替える
- 機内モードをオン・オフして通信をリセットする
- Appleの「システムステータス」ページで障害情報を確認する
一時的なサーバー遅延の可能性もあるため、時間をおいて再試行するのも有効です。
中古端末で前の所有者情報が残っている
中古iPhoneやiPadを購入した場合、前の所有者が「iPhoneを探す」機能をオフにせず初期化していた可能性があります。この場合、前のApple IDが端末に紐づいているため、購入者側では解除できません。
対応策としては以下を行いましょう。
- 購入した販売店または出品者に連絡し、iCloudから該当端末を削除してもらう
- 「設定」>「Apple ID」>「探す」>「iPhoneを探す」をオフにしてもらう
- 連絡が取れない場合は、購入証明書類を用意してAppleサポートに相談する
信頼できる販売店では「アクティベーションロック解除済み」の保証があることが多いため、購入前の確認が重要です。
iTunes・ソフトウェアの不具合
まれに、iPhoneやiPadのソフトウェア自体が不安定な状態になっており、正常にAppleサーバーへ通信できないこともあります。特にアップデート途中の中断や古いiOSバージョンが原因で発生します。
解決方法は以下の通りです。
- 最新のiTunesまたはFinderを使って端末を再認識させる
- iPhoneをリカバリーモードで起動し、再インストールを行う
- Apple公式の「復元」機能を利用し、再アクティベートする
ただし、この方法ではデータが初期化される場合があるため、事前にバックアップの有無を確認しましょう。
Appleサーバー側の制限や認証エラー
まれに、Apple側でセキュリティ確認のため一時的にアカウントの認証が保留されていることもあります。たとえば不審なログイン履歴や、短時間で複数端末からアクセスした場合などです。
この場合は次のように対応します。
- Apple IDの「2ファクタ認証」で本人確認を完了する
- 登録済みデバイスからログインして再認証する
- サポートページ経由で「本人確認済み」アカウントとして再設定する
認証が完了すれば、アクティベーションロックも自動的に解除できるようになります。

アクティベーションロックは「セキュリティが強力すぎる」ことが原因でトラブルになりやすい機能です。焦らず、入力ミス・通信環境・所有者情報の3つを順に確認することが解除への近道ですよ
Appleサポートで強制解除を依頼する方法
アクティベーションロックを解除できない場合でも、Apple公式サポートに依頼すれば、正規の手順でロックを解除できる可能性があります。ここでは、Appleに強制解除を依頼するための手順と注意点を解説します。
Appleサポートでの解除を依頼する前に確認すべきこと
まず、Appleサポートによる解除は「本人確認ができる場合」に限られます。つまり、iPhoneやiPadの「正当な所有者」である証拠が必要です。次のような書類をあらかじめ用意しましょう。
- 購入証明書(領収書、購入明細、レシートなど)
- デバイスのシリアル番号またはIMEI番号
- 契約時のキャリア情報や購入先情報(Apple Store、キャリアショップなど)
これらの情報が揃っていないと、Appleが「第三者による不正な解除」と判断し、対応してもらえない場合があります。
Appleサポートで強制解除を依頼する手順
Appleサポートへの解除依頼は、オンラインで簡単に手続きできます。実際の流れは次のとおりです。
- Apple公式サイトの「アクティベーションロックをオフにする」ページにアクセス
- 「サポートが必要な場合は」の項目から「開始する」を選択
- 案内に沿って、該当するデバイス情報や問題の内容を入力
- 所有者確認のために、購入証明書などの書類をアップロード
- Appleサポートチームからの返信を待つ(通常1〜3営業日以内)
審査を通過すると、Appleが遠隔でアクティベーションロックを解除してくれます。本人確認が不十分な場合や、盗難品の可能性がある場合は、解除が拒否されることもあります。
対応結果と判断基準のポイント
Appleが解除可否を判断する際は、次のような基準を重視します。
- 提出した書類が正規の販売ルートを示しているか
- シリアル番号やIMEIがAppleのデータベースと一致しているか
- デバイスが盗難・紛失登録されていないか
これらの条件をすべて満たしていれば、基本的には解除可能です。逆に、フリマアプリや非正規の中古販売サイトで購入した端末は、証明書がないため解除できないケースが多く見られます。
サポートを円滑に進めるコツ
サポート申請をスムーズに進めるためには、次の点を意識しましょう。
- Apple IDやメールアドレスなど、本人確認情報を正確に入力する
- 購入証明は画像の文字がはっきり読める状態でアップロードする
- メール返信には迅速に対応し、追加情報を求められたら早めに提出する
なお、サポート窓口では電話やチャットでも対応しています。緊急の場合は、Apple公式サイトの「お問い合わせ」からリアルタイムで相談できます。

Appleのサポートで解除を依頼するときは、「正当な所有者である証明」が何より大事です。購入証明書やIMEI番号を用意しておくとスムーズに進みますよ。焦らず、丁寧に手続きを進めるのがポイントです
中古iPhone購入時に注意すべきアクティベーションロックの落とし穴
中古のiPhoneを購入する際、見た目の状態や価格だけに気を取られてしまうと、思わぬトラブルに巻き込まれることがあります。その代表例が「アクティベーションロックが解除されていない端末を購入してしまう」ケースです。これは所有者のApple IDと紐づいたままの状態であり、購入後に全く使えない、という深刻な問題を引き起こします。
アクティベーションロックが残っていると起動できない
アクティベーションロックが有効なiPhoneは、初期設定の途中で「このiPhoneは所有者にロックされています」というメッセージが表示されます。この状態では、前の所有者のApple IDとパスワードを入力しない限り、端末を利用することができません。
つまり、ロックが残った中古iPhoneは「電源が入っても使えない端末」となってしまうのです。
フリマ・オークションで起こりやすいトラブル
個人間取引の場では、出品者自身が正規の所有者でない場合や、アクティベーションロックを解除していないまま販売するケースが少なくありません。以下のような状況が多く報告されています。
- 前の所有者が「iPhoneを探す」をオフにしないまま出品した
- 出品者と前所有者が別人で、連絡が取れなくなった
- 端末が盗難品や拾得物である可能性がある
このような端末を購入してしまうと、Appleのサポートに依頼しても「正当な所有者でない」と判断され、解除が拒否されることがあります。
購入前に必ず確認すべきポイント
トラブルを防ぐためには、購入前のチェックが欠かせません。中古iPhoneを購入する前に、次の点を確認しておきましょう。
- 初期設定画面に「iPhoneは所有者にロックされています」と表示されないか
- 設定アプリで「iPhoneを探す(Find My iPhone)」がオフになっているか
- 「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」→「すべてのコンテンツと設定を消去」を実行してもエラーが出ないか
また、店頭で購入する場合は販売スタッフに「アクティベーションロックが解除済みか」を確認し、購入証明書を受け取っておくと安心です。
安心して購入できる販売店を選ぶ
信頼できる販売店では、アクティベーションロックの解除確認や初期化済みであることを保証してくれます。特に「認定中古品」や「整備済み製品」を扱う公式パートナー店では、検品・データ消去・ロック確認が徹底されています。
保証期間内であれば、万が一のトラブル時に返品や交換が可能な場合もあります。
購入先を選ぶ際は、以下のような条件を満たす店舗を選ぶのが理想です。
- Apple公式または通信キャリアが認定した中古販売店
- 購入後30日以内の返品・交換保証がある
- アクティベーションロック解除済みの明記がある
トラブル発生時の対処法
もし購入後にアクティベーションロックが残っていることに気づいた場合、まずは販売元に連絡して返品または返金を依頼しましょう。個人間取引で解決できない場合は、Appleサポートに相談し、購入証明(領収書や注文番号など)を提示して解除依頼を行うことができます。
ただし、Appleが所有権を確認できない場合は、サポートを受けられないこともあるため注意が必要です。

中古iPhoneは見た目がきれいでも、アクティベーションロックが残っていたら使えないんです。購入前に必ず確認して、信頼できるお店を選ぶようにしましょう!
ロック解除後の安全管理と再発防止のポイント
アクティベーションロックを解除したあとは、再び同じトラブルに巻き込まれないための管理が欠かせません。特に中古端末や複数デバイスを使っている場合は、設定の見直しを怠ると再ロックや不正アクセスのリスクが高まります。ここでは、安心してiPhoneを使い続けるための管理ポイントを解説します。
Apple IDとパスワードの安全な管理
Apple IDは、端末のロックやデータ保護を司る最重要情報です。パスワードの紛失や流出を防ぐためには、以下のような基本対策を実践しましょう。
- パスワードを紙やメモアプリに書き残さず、信頼できるパスワード管理アプリで保存する
- 同じパスワードを複数のサービスで使い回さない
- 定期的にパスワードを変更し、過去に使用したものを再利用しない
- 公共Wi-Fiなど不特定の通信環境でApple IDにサインインしない
心理的にも「自分なら大丈夫」と思い込みやすい部分ですが、性格診断で慎重派の方は管理ルールを明文化し、衝動的な操作を避けるのがおすすめです。
2ファクタ認証(2FA)の有効化
2ファクタ認証は、Apple IDをより強固に守るセキュリティ機能です。サインイン時に本人確認コードが必要になるため、不正ログインのリスクを大幅に下げられます。
設定手順は以下の通りです。
- 「設定」アプリを開く
- 自分の名前をタップ
- 「パスワードとセキュリティ」を選択
- 「2ファクタ認証をオンにする」をタップ
この設定を行うことで、万が一パスワードが漏れても第三者がアクセスできなくなります。
機種変更や譲渡前の初期化・iCloud確認
端末を手放す際には、アクティベーションロックが残らないよう以下を徹底してください。
- iCloudからサインアウトしてから初期化する
- 「iPhoneを探す」をオフにする
- iCloud上の古い端末登録を削除する
- 販売や譲渡前にApple IDと紐づくデータを完全に消去する
これらを怠ると、次の所有者がロック解除できず、トラブルになることがあります。性格的に几帳面な方はチェックリストを作って管理すると安心です。
定期的なバックアップと端末監視
データを守るために、iCloudまたはiTunesで定期的にバックアップを取る習慣を持ちましょう。バックアップを自動化しておくと、万が一の故障や紛失時にもスムーズに復元できます。
また、「探す」アプリを常にオンにしておくと、紛失時でも位置を特定できます。ログイン履歴や不審な通知がないか、Apple IDの「デバイス一覧」で定期的に確認することも大切です。

アクティベーションロックを解除したあとこそ、本当のスタートです。Apple IDを守る仕組みを整え、安心して使える環境を保ちましょう。面倒に感じても、習慣化しておくと後々のトラブルを確実に防げますよ