本ページはプロモーションが含まれています。
目次
エクセルとは何か?基本構造とできること

セル・列・行の基本構造
エクセルは「セル」と呼ばれるマス目の集合体で構成されており、データの入力・計算・表示のすべてはこのセルを基点に行われます。縦方向の「列」はA, B, C…、横方向の「行」は1, 2, 3…と番号が振られており、それらの交差点にあるひとつのマスが「セル」です。たとえば「B3」はB列の3行目のセルを意味します。
このように、エクセルはすべての作業が「セル」を単位に設計されているため、セルの概念を理解することが基本操作の第一歩になります。
ワークブックとワークシートの違い
エクセルで扱うファイル全体を「ワークブック」と呼びます。ひとつのワークブックの中には複数の「ワークシート」を作成できます。ワークシートとは、データを入力・管理するためのページのようなもので、タブ形式で切り替えが可能です。
たとえば、月別売上や店舗別集計など、用途に応じてワークシートを分けて管理することで、ファイルが整理され、業務効率も向上します。
エクセルでできる主なこと
1. 計算と集計
エクセルは、数値を使った計算が得意なツールです。単純な足し算や平均の算出に加え、条件付きの集計や複雑な演算も、関数を使えば誰でも簡単に実行できます。たとえば、特定条件を満たすデータだけを合計したり、月ごとの売上を自動で集計したりできます。
2. データの整理と管理
データを表形式で整えて管理できるのも大きな特徴です。入力されたデータを見出しごとに分類し、並べ替え(ソート)や抽出(フィルター)によって、目的の情報を効率よく検索・確認できます。リスト形式のデータベース管理にも適しています。
3. 視覚化(グラフ)
エクセルには豊富なグラフ機能があり、数値の変化や割合を一目で理解できるよう視覚化できます。棒グラフ・円グラフ・折れ線グラフなどをワンクリックで作成でき、プレゼンやレポート資料にも活用可能です。
4. 自動化(マクロ)
定型的な作業や繰り返しの入力処理は「マクロ機能」を使えば自動化できます。操作の記録と再生によって、複雑な手順でもボタン1つで再現可能になり、作業時間の大幅な短縮が期待できます。
5. データ分析
大量のデータを集計・分析する場面では、「ピボットテーブル」が便利です。ドラッグ&ドロップで簡単にクロス集計ができ、売上や傾向の把握、部門別の比較分析などに役立ちます。

エクセルは「ただの表計算」じゃないよ。データの整理・分析・自動処理まで、ビジネスで必要な作業がこれ一つで完結できるんだ
はじめに覚えたいエクセルの基本操作
Excel初心者が最初に身につけるべき操作は、日々の業務で即戦力として活用できる基礎スキルです。複雑な関数やマクロの前に、まずは「正しく入力し、整える」ことが重要です。ここでは、基本中の基本となる操作を厳選して紹介します。
セルへの入力・編集・削除
- 入力:任意のセルをクリックし、直接文字や数値を打ち込みます。確定は Enter キー。
- 編集:すでに入力されている内容を修正するには、セルをダブルクリックするか、選択後に F2 キーで編集モードに入ります。
- 削除:セルを選択して Delete キーを押すと内容が消えます。
コピー・貼り付け・切り取り
- コピー(Ctrl + C):セルや範囲を選択してコピー。
- 貼り付け(Ctrl + V):コピーした内容を別のセルに貼り付け。
- 切り取り(Ctrl + X):コピーと同様ですが、元の場所からデータが削除されます。
オートフィル機能で連続データ入力
- 数字や曜日などの連番データは、セルの右下に出る小さな■(フィルハンドル)をドラッグするだけで自動入力されます。
- 例:1、2と入力して2つのセルを選び、フィルハンドルを下にドラッグすると3、4、5…と続きます。
書式設定の基本
文字やセルの見た目を整える操作
- フォントサイズ・色変更:「ホーム」タブで簡単に変更できます。
- 太字・斜体・下線:それぞれ「B」「I」「U」のアイコンをクリック。
- 罫線:選択範囲に枠線をつけて、表形式に整えます。
- セルの背景色:読みやすくするための色分けに有効。
桁区切りや通貨表示の設定
- 数値を入力したセルに対して、「ホーム」タブ → 「数値」グループから通貨・小数点・カンマなどを指定できます。
- 例:1,000,000 → 「カンマ区切り形式」で「1,000,000」に整形。
セルの幅や高さを調整する
- 列や行の境界線をダブルクリックすると、内容に合わせて自動調整されます。
- 手動で調整する場合は、境界線をドラッグして好みのサイズに変更可能です。
セルの結合と中央揃え
- タイトルや見出しで使う場合、複数のセルを選んで「セルを結合して中央揃え」にすると見た目がスッキリします。
- 注意点として、結合すると一部関数や並び替え機能が使いづらくなることがあります。
リボンの基本的な使い方
- Excel画面上部の「リボン」には、操作に必要なすべての機能が集約されています。
- 「ホーム」「挿入」「ページレイアウト」などのタブを切り替えながら、目的の機能を探して使用します。
よく使うショートカットの例
操作内容 | ショートカット(Windows) |
---|---|
上書き保存 | Ctrl + S |
元に戻す | Ctrl + Z |
コピー | Ctrl + C |
貼り付け | Ctrl + V |
セル編集 | F2 |

まずは「入力・書式・整える」の3ステップをマスターすれば、実務で十分に通用する力になりますよ
仕事でよく使う基本関数10選
業務のスピードと正確性を高めるには、基本関数の理解が欠かせません。ここでは、実務で特によく使われる関数を10個に厳選し、具体例とともに解説します。
1. SUM関数(合計を求める)
数値の合計を自動で算出できます。経費の集計や売上の合計などに使用されます。
=SUM(B2:B10)
セルB2からB10までの合計を計算します。
2. AVERAGE関数(平均を求める)
指定した範囲の平均値を出します。営業成績やアンケートの平均点などで活躍します。
=AVERAGE(C2:C10)
3. MAX関数/MIN関数(最大・最小値)
データの中から最大または最小の値を自動で見つけ出します。
=MAX(D2:D10) → 最大値
=MIN(D2:D10) → 最小値
4. IF関数(条件によって出力を変える)
「もし○○なら××」という条件分岐を設定できます。合否判定や在庫のアラートに使われます。
=IF(E2>=80,"合格","不合格")
E2の値が80以上なら「合格」、それ以外は「不合格」と表示されます。
5. COUNTIF関数(条件に合う個数を数える)
指定した条件に一致するセルの数をカウントできます。
=COUNTIF(F2:F20,">=100")
100以上の数値が何個あるかを数えます。
6. SUMIF関数(条件に合う数値の合計)
条件を満たすデータだけを集計します。部署別売上集計などに便利です。
=SUMIF(A2:A20,"営業",B2:B20)
列Aが「営業」となっている行のB列の数値だけを合計します。
7. IFERROR関数(エラー時の処理)
数式にエラーが出た場合、代わりの値を表示します。ゼロ除算や検索失敗の際に役立ちます。
=IFERROR(A1/B1,"エラー")
B1が0の場合でも「エラー」と表示して処理が止まりません。
8. TODAY関数(今日の日付)
シートを開いた日付を自動的に取得します。日報や契約書の自動日付入力に使用されます。
=TODAY()
9. TEXT関数(日付・数値を整形)
日付や数値を任意の書式で表示します。請求書や帳票での表示整形に便利です。
=TEXT(TODAY(),"yyyy年mm月dd日")
今日の日付を「2025年07月29日」のように表示します。
10. VLOOKUP関数(表から値を検索)
別シートや一覧から値を引っ張ってくるときに使います。商品情報の自動取得などに不可欠です。
=VLOOKUP("A001",商品一覧!A2:C100,2,FALSE)
「A001」というコードに対応する商品名などを取得します。

関数は最初は難しく見えても、繰り返し使えばどんどん慣れてきますよ。まずはこの10個をしっかり使えるようになれば、Excelの9割の仕事はこなせます
見やすく整理する表とグラフの作り方
見出しや罫線で整った表を作る基本手順
- 表の目的と項目を明確にする
最初に「何を伝える表なのか」をはっきりさせます。たとえば「月別売上表」なら、月・商品名・売上金額などの見出しが必要です。 - セル幅と高さを調整する
文字が見切れたり余白がバラバラだと見づらくなります。列幅は見出しに合わせて調整し、行の高さも統一すると整った印象になります。 - 見出し行に装飾を加える
背景色を淡いグレーやブルーにすると見出しが目立ち、視認性が上がります。文字は太字・中央揃えにするとより整います。 - 罫線で区切りをはっきりさせる
表全体に格子状の罫線を設定し、特に小計や合計行には太い線を使って強調すると、視覚的にわかりやすくなります。 - 桁区切りや書式設定を活用する
売上や数量などの数値には「桁区切り(カンマ)」を入れ、単位(円、個など)も併記すると親切です。
実用的なグラフの作成方法とポイント
よく使われるグラフの種類と特徴
種類 | 特徴・用途 |
---|---|
棒グラフ | 数値の大小を比較したいときに便利。月別売上や部門別コストなど |
折れ線グラフ | 時系列の変化を可視化。売上推移、アクセス数の増減など |
円グラフ | 構成比の可視化に適している。全体に対する割合を示すとき |
グラフ作成の基本ステップ
- 対象データを選択
表の中でグラフ化したい範囲(例:見出し+データ列)をドラッグして選びます。 - 「挿入」タブからグラフを選ぶ
上部リボンの「挿入」タブを開き、「棒グラフ」「折れ線」「円グラフ」などから目的に応じた種類をクリックします。 - タイトルと軸ラベルを設定
グラフ上部にタイトルを入力し、X軸とY軸の内容がわかるようにラベルを追加します。タイトルが空白のままだと意味が伝わりづらくなります。 - 色やデザインを調整する
Excelでは自動配色がされますが、色の使いすぎや視認性が悪い配色は避けましょう。見出しと一致する色にすることで一貫性が生まれます。 - 凡例(れいじ)を整理する
グラフ下部に表示される「凡例」は、系列名やカテゴリを分かりやすくするために重要です。不要なものは削除して整理しましょう。
データの意味が伝わるレイアウトと配色のルール
- 色の使いすぎはNG
多色グラフは逆に混乱を招きます。3色以内でまとめると印象がすっきりします。 - 強調したい部分にだけ装飾を使う
目立たせたい数値には太字や目立つ色を使用し、それ以外は落ち着いたトーンで統一します。 - 余白と均等配置を意識する
グラフが表に重なって見にくくなるのを避けるため、適度に余白をとるのが重要です。 - 文字サイズは10〜12ptで統一
グラフのタイトル・ラベル・凡例などは同じ文字サイズで整えると、読みやすさが向上します。

表もグラフも“伝えるための道具”じゃ。見た目にこだわるだけで、資料の説得力は倍以上になるぞい
作業効率が爆上がりするショートカット集
エクセルはマウス操作でも十分に使えますが、ショートカットを活用することで作業スピードが大幅に向上します。特に業務で毎日エクセルを使う方にとっては、数秒の短縮が積み重なって大きな効率化につながります。ここでは覚えておきたい実用度の高いショートカットを目的別に紹介します。
保存・編集系の基本ショートカット
操作内容 | Windows | Mac | 説明 |
---|---|---|---|
上書き保存 | Ctrl + S | Command + S | 現在のファイルを保存 |
元に戻す | Ctrl + Z | Command + Z | 直前の操作を取り消す |
やり直し | Ctrl + Y | Command + Y | 取り消した操作を再実行 |
編集開始 | F2 | Fn + Enter(またはF2) | 選択セルを編集状態にする |
セル内改行 | Alt + Enter | Control + Option + Enter | セルの中で改行を挿入 |
選択・移動・操作の時短ショートカット
操作内容 | Windows | Mac | 説明 |
---|---|---|---|
全セル選択 | Ctrl + A | Command + A | シート全体を選択 |
特定文字列検索 | Ctrl + F | Command + F | 指定文字列を検索 |
置換ダイアログ表示 | Ctrl + H | Command + H | 指定文字列を置換 |
末端セルへジャンプ | Ctrl + → / ↓ | Command + → / ↓ | データの端まで一気に移動 |
表全体選択(領域内) | Ctrl + Shift + *(テンキー) | Command + Shift + * | 空白で囲まれた表の選択 |
ウィンドウ分割 | Alt + W → S | Command + Option + S | 表のスクロール領域を固定表示 |
コピー・貼り付け・書式操作のショートカット
操作内容 | Windows | Mac | 説明 |
---|---|---|---|
コピー | Ctrl + C | Command + C | 選択セルをコピー |
貼り付け | Ctrl + V | Command + V | コピー内容を貼り付け |
切り取り | Ctrl + X | Command + X | セル内容を移動させる |
書式コピー | Ctrl + Shift + C → V | Command + Shift + C → V | セルの見た目をコピーして貼り付け |
太字 | Ctrl + B | Command + B | 選択文字列を太字にする |
下線 | Ctrl + U | Command + U | 選択文字列に下線を引く |
取消線 | Ctrl + 5 | Command + Shift + X | 選択文字列に取消線を入れる |
印刷・ページ操作系のショートカット
操作内容 | Windows | Mac | 説明 |
---|---|---|---|
印刷 | Ctrl + P | Command + P | 印刷画面を表示 |
改ページプレビュー表示 | Alt + W → I | Command + Option + I | 改ページを確認しながら調整可能 |
ウィンドウ枠の固定 | Alt + W → F → F | Command + Option + R → R | タイトル行などを固定表示する |
ショートカットを使いこなすコツ
- 業務でよく使う操作を優先して覚える
例えば、毎日保存や貼り付けを何度も行う人は、Ctrl + S / Ctrl + V / Ctrl + Z だけでも作業効率が段違いになります。 - キーボードに慣れておく
マウスに手を伸ばす時間を減らすだけでも、1日に数分〜数十分の効率化が見込めます。 - ショートカット表を印刷・貼付しておく
よく使うものを手元に置いておくと、無意識に覚えるようになります。

一度覚えたら手放せないのがショートカットです。最初は戸惑っても、習得すれば「これがなきゃ仕事にならない」と感じるほど便利になりますよ
業務の自動化に使えるマクロの使い方
マクロとは何か
マクロとは、Excel上で行った一連の操作を記録し、ボタン一つで繰り返し実行できる機能です。例えば、毎日同じフォーマットのデータを整形したり、特定の項目を並べ替えて集計する作業など、繰り返し発生する業務に活用できます。
プログラミングの知識がなくても「マクロの記録」機能を使えば、クリック操作だけで自動化が可能です。
マクロを使う準備|「開発」タブの表示
マクロを使うには、まず「開発」タブを表示させる必要があります。
- Excelの上部メニューで「ファイル」→「オプション」を選択
- 「リボンのユーザー設定」を開く
- 右側の「開発」にチェックを入れて「OK」
これで「開発」タブがリボンに追加され、マクロの記録や管理ができるようになります。
マクロ記録の基本ステップ
マクロの記録を開始する
- 「開発」タブ →「マクロの記録」をクリック
- 「マクロ名」を入力(例:FormatData)
- ショートカットキーや保存先(個人用マクロブックなど)を選択
- 「OK」をクリックすると、記録がスタートします
操作を実行する
記録中に行ったすべての操作(セルの選択、入力、色付け、並べ替えなど)が自動的に記録されます。
マクロの記録を停止する
操作が完了したら、「開発」タブの「記録終了」ボタンをクリックします。これでマクロの記録が完了です。
よくあるマクロの活用例
データ整形の自動化
- 日次データを所定のフォーマットに変換
- 不要な列を非表示にし、ヘッダーに色付け
- 金額に通貨記号をつけるなどの書式設定
集計処理の自動化
- 売上や在庫データを自動でSUM関数で合計
- 条件付きでデータをフィルターし、特定列だけ抽出
- ピボットテーブルを作成して集計表示
マクロの実行と編集
実行手順
- 「開発」タブの「マクロ」をクリック
- 実行したいマクロを選択
- 「実行」ボタンを押すと記録どおりの作業が再現されます
編集(VBAを使う場合)
記録されたマクロはVBA(Visual Basic for Applications)で編集可能です。
「開発」タブ →「Visual Basic」を開くと、記録された処理内容がコードとして表示され、条件分岐や繰り返し処理を追加することもできます。
マクロの保存と注意点
- ファイル保存時は「Excelマクロ有効ブック(*.xlsm)」形式で保存しないと、マクロは失われます
- マクロにはセキュリティリスクもあるため、信頼できるファイルだけ実行しましょう
- 会社PCではセキュリティポリシー上、マクロが無効化されている場合があります

何度も繰り返す作業は、マクロにやらせちゃいましょう。記録ボタンをポチッと押すだけで、自分専用の作業ロボットができるなんて、便利すぎて手放せませんよ
データ分析の第一歩!ソート・フィルター・ピボット
Excelで大量のデータを扱う業務では、必要な情報をすばやく見つけたり、全体像をつかんだりする力が求められます。そんなときに欠かせないのが「ソート(並び替え)」「フィルター(抽出)」「ピボットテーブル(集計と分析)」の3機能です。いずれもマウス操作で直感的に使えるので、初心者でもすぐに活用できます。
昇順・降順で整列する「ソート」
データの並び順を整えることで、視認性が格段に向上します。
ソートの使い方(基本)
- 並び替えたい列の見出しセルをクリック
- 「ホーム」タブ →「並べ替えとフィルター」→「昇順」または「降順」を選択
- 他の列も自動的に連動して並び替えられる
よくある活用例
- 売上データを金額の大きい順に並び替える
- 社員名簿を50音順(姓の昇順)にソートする
- 納期の早い順にスケジュールを整理する
「並べ替えのキーを複数指定」すれば、部署→名前のように階層的なソートも可能です。
必要な情報だけを取り出す「フィルター」
膨大な行数の中から、条件に合う行だけを表示させるのがフィルターの役割です。
フィルターの設定手順
- データ範囲内のどこかを選択
- 「データ」タブ →「フィルター」をクリック
- 各列見出しに「▼」が表示され、クリックで条件設定可能
条件の例
- 「商品A」だけ表示
- 「売上100万円以上」だけ抽出
- 「2025年4月以降」のデータだけ見る
数値・文字・日付・色など多様な条件で絞り込めます。複数条件を組み合わせる「フィルターのカスタム」も便利です。
集計・分析の最強機能「ピボットテーブル」
ピボットテーブルは、項目ごとの合計・件数・平均などを自動で集計して表にまとめてくれる強力な分析ツールです。
作成の基本手順
- 分析したいデータ範囲内を選択
- 「挿入」タブ →「ピボットテーブル」→「新しいワークシート」を選ぶ
- 表示された「フィールドリスト」から、行・列・値・フィルターにドラッグして配置
具体例
- 「担当者ごとの売上合計」を1クリックで集計
- 「月別×商品別の件数分布」をクロス表で表示
- 「エリア別の平均単価」を自動計算
ピボットの特徴
- 元データに変更があっても「更新」ボタンで最新状態に反映
- 並び替え・フィルター・グラフ化もワンクリック対応
- データ量が多いほど威力を発揮する

データの山もルールを知れば宝の山!ソートで並べて、フィルターで選んで、ピボットでまとめれば、欲しい答えが一目瞭然だよ
よくあるエクセルの困りごとと解決法
数式エラー「#VALUE!」「#DIV/0!」が出てしまう

原因

原因
#VALUE!
は、計算対象に文字列などの不適切な値が含まれている場合に発生します。#DIV/0!
は、0または空白のセルで割り算をしようとした場合に表示されます。

解決法

解決法
#VALUE!
の原因となるセルを特定し、数値以外のデータや余計なスペース、文字列を削除します。#DIV/0!
は、割り算の分母に「0」や空白が入っていないかを確認し、IFERROR
関数で表示切り替えするのが効果的です。
=IFERROR(A1/B1, "")
セル内で改行ができない

原因

原因
- WindowsやMacでのショートカット操作を間違えている
- セルの「折り返して全体を表示する」が無効になっている

解決法

解決法
- Windowsなら「Alt + Enter」、Macなら「Control + Option + Return」で改行できます。
- 改行した文字が見えない場合は、「ホーム」タブ →「折り返して全体を表示する」にチェックを入れてください。
データをコピーしたら書式が崩れた

原因

原因
- コピー元と貼り付け先の書式設定が異なるため、自動で上書きされることがあります。

解決法

解決法
- 「形式を選択して貼り付け」→「値のみ」「書式のみ」を選ぶことで、必要な要素だけを貼り付けられます。
- ショートカットでは「Ctrl + Alt + V」で貼り付けオプションを呼び出せます。
グラフや表が印刷で途中で切れる

原因

原因
- 印刷範囲が設定されていない、または改ページが自動で不適切に挿入されているためです。

解決法

解決法
- 「ページレイアウト」→「印刷範囲の設定」で必要な範囲を手動で設定します。
- 改ページプレビュー(表示タブ)を使って、ドラッグで調整も可能です。
入力データが自動的に日付に変換されてしまう

原因

原因
- Excelは「1/2」「4-5」などを自動で日付形式に変換しようとする仕様があります。

解決法

解決法
- データ入力前にセルの書式を「文字列」に変更することで防げます。
- すでに変換された場合は、元のデータを
'1/2
のように先頭にアポストロフィを入れて再入力します。
ピボットテーブルがうまく更新されない

原因

原因
- 元データを修正しても、ピボットテーブル側に自動で反映されないため

解決法

解決法
- ピボットテーブルを選択し、「データ」タブ →「すべて更新」で最新状態に反映できます。
- 元データの範囲が増減する可能性がある場合は、あらかじめテーブル化(Ctrl + T)しておくと自動更新に対応できます。
別シートのデータ参照がうまくできない

原因

原因
- シート名やセル参照の記述ミス、またはリンク切れが原因のことが多いです。

解決法

解決法
- 参照は
'シート名'!セル番地
の形式で記述します。シート名にスペースがある場合、必ず'(シングルクォーテーション)
で囲む必要があります。
='売上データ'!B3

エクセルは「トラブル=使いこなせてる証拠」です。焦らず順番に原因を探れば、必ず解決できますよ