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マスターカードを騙る詐欺メールとは
マスターカードを装った詐欺メールは、カード利用者の不安をあおり、個人情報やカード情報を不正に取得しようとするフィッシング詐欺の一種です。メールの件名には「ご利用状況確認のお願い」「不正利用の疑いがあります」など緊急性を装った表現が使われ、受信者に即時の対応を促す内容が多く見られます。
本文では、Mastercardのロゴや正式な文体を模した内容が使われ、「セキュリティ強化のための本人確認」「アカウントの更新が必要」などと称して、偽のログインページや入力フォームへ誘導します。これらのリンク先は、一見公式に見えるウェブサイトに偽装されており、ID・パスワード、クレジットカード番号、有効期限、セキュリティコードなどを入力させようとします。
最近では、「mastercard.com」や「support-mastercard」など、正規に見える偽ドメイン名を使ったケースも確認されています。差出人アドレスが本物と似ていたり、メール本文にケースIDや問い合わせ番号が記載されていたりするため、注意が必要です。
また、大学や企業のメールアドレスに対しても大規模にばらまかれており、学内ネットワークからも注意喚起が行われています。中にはメールの件名に「[SPAM]」などの警告がついていることもありますが、ユーザー側が誤って開封し、リンクをクリックしてしまう事例も報告されています。

マスターカードやカード発行会社が、メールや電話でカード番号や暗証番号などの機密情報を確認することはありません。不審なメールを受け取った場合は、開かずに削除し、リンクや添付ファイルには一切触れないようにしてください。被害に遭った可能性がある場合は、速やかにカード発行会社と警察に連絡することが重要です。
詐欺メールの見分け方
差出人アドレスに注意する
詐欺メールは一見すると「Mastercard」や「マスターカードサポート」など、それらしい差出人名を装っていますが、実際のメールアドレスはまったく関係のないドメインから送られてきていることが多いです。たとえば「@mastercard.com」ではなく、「@abc-cjks.com」や「@service-card.online」など、正規の企業とは無関係なアドレスが使われています。正規メールではドメインがMastercardやカード会社の正式なものかを必ず確認してください。
不自然な件名や日本語表現
件名に「【重要】カード利用停止のお知らせ」や「お客様のアカウントに異常なログインを検出しました」など、強い不安を煽る表現が使われているのも詐欺の特徴です。また、本文に不自然な日本語や翻訳調の文章が含まれているケースが多く、「安全な認証のためにログインして再確認ください」など曖昧な表現も典型的です。
本文内リンクのURLを確認
メール内にある「ログインはこちら」「アカウントを更新する」などのリンク先が、本当にマスターカードの正規サイトであるかを確認することが重要です。リンクを長押しまたは右クリックしてURLを確認し、「https://www.mastercard.co.jp/」など正規ドメイン以外であればクリックしないようにしてください。たとえば「mastercard-update-login.com」など一見似ていても、偽サイトである可能性があります。
個人情報の入力を求める内容は要注意
メール本文で「カード番号を再入力してください」「本人確認のため口座情報を記入してください」などと指示されるケースは、詐欺であると断定してよいです。Mastercardやカード会社から、メールで個人情報を求めることは一切ありません。入力フォームへの誘導や添付ファイルの開封もすべて無視してください。
添付ファイルは絶対に開かない
詐欺メールにはウイルスやスパイウェアが仕込まれた添付ファイルが含まれている場合があります。「請求書.pdf」「本人確認書類.zip」などと偽装されていますが、開いた時点で端末が乗っ取られるリスクがあります。心当たりのない添付ファイルは絶対に開かず、メールごと削除することが基本です。
正規の連絡方法を知っておく
詐欺メールかどうか不安な場合は、メールに返信せず、カード裏面に記載されている発行会社の公式窓口や、Mastercardの公式サイトにあるサポート情報を通じて確認してください。信頼できる連絡先をあらかじめ控えておくと、万が一の際に冷静な対応が可能になります。
詐欺サイトの特徴とクリックしてしまった場合の対処法
フィッシングサイトに共通する特徴
マスターカードを装った詐欺メールには、ユーザーを巧妙に偽サイト(フィッシングサイト)へ誘導するリンクが含まれていることがほとんどです。以下の特徴に注意することで、詐欺サイトへのアクセスを防げます。
- URLに公式感を演出した不自然な文字列
例:「mastercard-update.com」「secure-mastercard-login.xyz」など。公式に見えるよう工夫されていますが、正規のドメインではありません。 - 常時SSL化されていても安心できない
鍵マーク(https)付きでも、詐欺サイトは無料のSSL証明書を使ってセキュリティを偽装しているケースがあります。 - ロゴやデザインだけ本物そっくり
マスターカードのロゴや色使いを真似したページですが、細かい部分の文法ミス、日本語の不自然さ、リンク切れなどが見られます。 - 個人情報入力を即座に求める構成
アクセス直後にカード番号や暗証番号、生年月日などを求める画面が出てきた場合は、極めて高い確率で詐欺サイトです。
クリックしてしまったときの初動対応
誤ってフィッシングサイトを開いてしまった場合でも、個人情報を入力していなければ被害は回避できる可能性があります。以下の対処をすぐに行ってください。
1. ブラウザをすぐ閉じる
ページにアクセスしてしまっただけで被害が発生することは稀です。即座にタブを閉じ、キャッシュや履歴を削除しておきましょう。
2. セキュリティソフトでフルスキャン
マルウェアが仕込まれていた可能性もあるため、端末にインストールしているセキュリティソフトでスキャンを実施し、感染がないか確認してください。
3. 不審なファイルやアプリを削除
詐欺サイトで何かをダウンロードした場合は、即座に削除し、可能であればスマートフォン・PCの初期化や再インストールを検討することも視野に入れます。
4. アカウント情報を入力した場合は即時対応
ログイン情報やカード番号などを入力してしまった場合は、被害拡大を防ぐため、すぐにカード会社に連絡し、利用停止や再発行の手続きを行ってください。
5. 最寄りの警察署や消費者ホットラインへ相談
被害の可能性があると感じた場合は、警察のサイバー犯罪相談窓口や、消費生活センター(188)に連絡し、指示を仰ぐことも重要です。
詐欺サイトは年々巧妙化していますが、特徴を押さえておくことで冷静な判断が可能になります。クリック後の迅速な対応が、被害を最小限に抑えるカギとなります。
情報を送信してしまった場合の緊急対処手順
1. カード発行会社にすぐ連絡する
クレジットカード番号や有効期限、セキュリティコードなどを入力してしまった場合は、まずカードの発行元に連絡することが最優先です。マスターカード自体ではなく、お手持ちのカードを発行した銀行やクレジット会社の緊急窓口へ速やかに連絡し、状況を伝えてカードの利用停止や再発行手続きを依頼してください。24時間対応の窓口が多いため、迷わず電話しましょう。
2. 被害届・相談を行う
実際に不正利用が発生している、またはその可能性がある場合は、警察への被害届提出も視野に入れましょう。サイバー犯罪対策課や、**「フィッシング110番」や「消費者ホットライン(188)」**も相談先として有効です。特に、金銭的被害を伴うケースでは証拠保全と合わせて、正式な手続きが今後の対応に有利になります。
3. 関係アカウントのパスワードを変更する
詐欺サイトで入力した情報がメールアドレスやパスワードを含んでいた場合、同じパスワードを使いまわしている他のサービスのパスワードも速やかに変更してください。特にネットバンキング、ECサイト、SNSなどのアカウントが狙われるケースが多く、二次被害を防ぐには早急な対応が不可欠です。
4. 利用明細を毎日確認する
被害の有無を見逃さないため、しばらくの間はカードの利用明細を日次で確認することが重要です。もし見覚えのない請求や利用があれば、速やかにカード会社へ報告し、不正利用の申告を行ってください。早期に発見できれば補償対象となる可能性も高くなります。
5. フィッシング被害を通報する
情報を送信してしまった場合は、**JPCERT/CC(フィッシング対策協議会)**への通報も推奨されます。該当の詐欺メールやリンク先のURLが共有されることで、他の被害者を減らすための対策にもつながります。フィッシングメールを削除する前に、証拠としてスクリーンショットやメールヘッダ情報を残しておくと有効です。
6. 信用情報に不審な記録がないか確認する
カード情報が流出した可能性がある場合、**信用情報機関(CIC、JICCなど)**で自身の信用情報を確認するのも有効です。身に覚えのないローン契約やクレジット申請が行われていないかチェックし、万一不正な記録があれば速やかに申告・削除依頼を行いましょう。

迅速に行動すれば、被害を最小限に抑えることができます。落ち着いて、優先順位を意識しながら一つ一つの対応を確実に進めてください。
安全を守るためのメール・セキュリティ対策
フィルタリング設定を強化する
受信メールに対する第一の防衛策は、迷惑メールフィルターの設定です。多くのプロバイダやメールサービスには、スパムメールを自動で振り分ける機能が搭載されています。特に「件名にMasterCard」「リンクを含む英語メール」など特定の条件を追加することで、詐欺メールを受信前に隔離できる可能性が高まります。GmailやYahoo!メールではユーザー自身がフィルタルールを設定できます。
パスワードの見直しと定期的な変更
ID・パスワードが漏洩した場合、被害はメールの不正アクセスだけに留まりません。クレジットカード連携やオンラインバンキングの連携がある場合、金銭的損害に直結します。英数字の組み合わせだけでなく、記号も含んだ12文字以上の強固なパスワードにすること、複数のサービスで同じパスワードを使い回さないことが重要です。パスワード管理には1PasswordやBitwardenといった信頼性の高いツールの利用が推奨されます。
二段階認証(2FA)を導入する
メールアカウントを含む各種サービスに対して、二段階認証を有効にすることで不正ログインリスクを大幅に低減できます。IDとパスワードに加えて、SMS認証や認証アプリによるコード入力を求める方式で、万一パスワードが漏れてもアカウントの乗っ取りを防げます。特にGmailやMicrosoftアカウントなど、金融情報や個人情報が集約されているメールアドレスでは導入必須です。
メール本文・リンクの事前チェックを習慣化する
メールを開く前に送信者アドレスと件名を必ず確認し、不審な形式のアドレス(例:support@secure-masterc0ard.comなど)や不自然な日本語表現が含まれる件名は開封せずに削除してください。また、メール内のリンクをクリックする前に、リンク先URLをマウスオーバーで確認し、公式ドメイン(mastercard.co.jpやmastercard.com)であることを確認しましょう。
メールソフトやOSを常に最新に保つ
セキュリティ対策の甘い旧バージョンのメールクライアントやブラウザは、詐欺メール経由でマルウェアに感染するリスクが高まります。WindowsやmacOS、Android・iOSのアップデート通知は無視せず、早めに適用してください。あわせて、セキュリティソフトのウイルス定義ファイルも定期的に更新することが大切です。
不審なメールを報告・共有する
受信した詐欺メールは自分だけで対処するのではなく、マスターカードの発行会社、消費者庁、警察庁のフィッシング対策窓口、迷惑メール相談センターなどに報告することで、他の被害者を防ぐ手助けになります。また、企業や大学に所属している場合は、システム管理部門にも報告することで組織的な防御にもつながります。

個人の警戒心と日々のセキュリティ習慣こそが、詐欺メールから自分を守る最大の防壁になります。自分だけは大丈夫と思わず、少しの違和感も見逃さない姿勢が被害防止に直結します。
よくある質問と回答(Q\&A)
マスターカードからメールが届くことはありますか?
マスターカード自身がカード利用者に直接メールを送ることは基本的にありません。通常はカード発行会社(例:三井住友カード、楽天カードなど)からの通知になります。マスターカードを名乗るメールで、個人情報の入力やリンクのクリックを促す内容は詐欺の可能性が高いため、絶対に反応しないでください。
「MasterCardカード:ご利用状況確認のお願い」という件名は本物ですか?
このような件名はフィッシング詐欺で頻繁に使われる典型例です。件名が不自然に丁寧だったり、カタカナと英語が混在していたりする場合は特に注意が必要です。正規のカード会社からは「カードご利用のお知らせ」など明確な件名で届きます。
SMSで届いた場合も詐欺の可能性はありますか?
SMSでもフィッシング詐欺は多発しています。「不正利用のお知らせ」や「アカウント確認が必要」といった内容で、不審なリンクに誘導するメッセージはすべて詐欺を疑ってください。必ずカード発行会社の公式サイトやアプリから確認するようにしてください。
メール内リンクをクリックしてしまいました。どうすればいいですか?
リンク先を開いただけなら、まずは落ち着いて端末をウイルススキャンしてください。パスワードや個人情報を入力していない場合は被害の可能性は低いですが、念のためブラウザ履歴とCookieを削除しておくと安心です。もし入力してしまった場合は、直ちにカード会社へ連絡し、カードの停止と再発行を依頼してください。
通報先や相談窓口はどこですか?
以下の機関に連絡・通報できます。
- お使いのカード発行会社(利用停止・再発行など)
- 警察庁「フィッシング110番」または最寄りの警察署
- 消費者ホットライン(188)
- フィッシング対策協議会(https://www.antiphishing.jp/)
できるだけ早く報告し、被害の拡大を防ぎましょう。
マスターカードの詐欺メールはどのような形式で届きますか?
多くは次のような特徴を持っています。
- 差出人アドレスが不審(例:英数字の羅列+.com)
- 英文メールまたは日本語が不自然
- 「アカウント確認」「利用制限解除」などの文言
- ロゴやデザインがマスターカード風だが粗い
これらの特徴に当てはまる場合は、即削除してください。
カード情報を送信してしまいました。今すぐすべきことは?
- カード会社へ電話し利用停止を依頼する
- 身に覚えのない利用履歴がないか確認する
- 警察に被害届を出す
- パスワードやログイン情報をすべて変更する
早急に対応することで、二次被害のリスクを最小限に抑えられます。