パソコンでスクリーンショットを撮る方法完全ガイド|初心者から上級者まで使える保存・編集テクニック



目次

パソコンのスクリーンショットとは

スクリーンショットとは、パソコンの画面に表示されている内容をそのまま画像として保存する機能のことです。画面全体や一部、特定のウィンドウを切り取って保存できるため、操作記録や情報共有に広く活用されています。

例えば、操作手順を説明するマニュアルを作るときや、エラー画面をサポート窓口へ伝えるときに役立ちます。文字で説明するよりも直感的に状況を伝えられるため、ビジネス・学習・日常利用まで多様な場面で使われています。

スクリーンショットの方法はOSによって異なります。Windowsでは「PrintScreenキー」や「Windowsキー+Shift+S」などのショートカットが中心で、標準搭載のSnipping Toolや切り取り&スケッチも利用できます。一方、Macでは「Command+Shift+3」や「Command+Shift+4」といったショートカットで直感的に操作できます。どちらの環境でも画像の保存先を選んだり、編集ソフトで加工したりと柔軟に扱えるのが特徴です。

また、スクリーンショットはファイルとして保存するだけでなく、クリップボードにコピーしてWordやExcelへ貼り付けるといった使い方もできます。用途に応じて使い分けることで、作業効率を大きく向上させられます。

スクリーンショットは「画面をそのまま記録する便利なカメラ機能」だと思ってください。文字説明よりも確実に情報が伝わるので、日常的に使えるように覚えておくと作業がとてもスムーズになりますよ

Windowsで全画面をスクリーンショットする方法

Windowsでは、ショートカットキーを使うことで画面全体を簡単にスクリーンショットとして保存できます。操作がシンプルなので初心者でも迷わず実行でき、保存先も自動で整理されるのが特徴です。

自動保存する方法(Windowsキー+PrintScreenキー)

最も便利なのは、WindowsキーPrintScreenキー(PrtSc)を同時に押す方法です。この操作を行うと、デスクトップ全体がキャプチャされ、そのまま画像ファイル(PNG形式)として保存されます。保存場所は以下の通りです。

  • 「エクスプローラー」 → 「PC」 → 「ピクチャ」 → 「スクリーンショット」フォルダ

保存した画像は日付と番号が自動的に付けられるため、連続して撮影しても混乱しにくい仕組みになっています。

ノートパソコンでの注意点

一部のノートPCやコンパクトキーボードでは、PrintScreenキーが単独で存在せず、Fnキーを併用する必要があります。その場合は次のように押してください。

  • WindowsキーFnキーPrtScキー

機種によってはキーの位置が異なるため、見つけにくい場合はキーボード上部のF1〜F12付近を確認すると良いです。

クリップボードに保存する方法(PrintScreenキーのみ)

もしファイルとして残さず、WordやExcelなどに直接貼り付けたい場合は、PrintScreenキーを単独で押す方法があります。この場合は自動保存はされず、キャプチャ画像が一時的にクリップボードに保存されます。貼り付けたいソフトを開き、Ctrl+Vで挿入すれば利用できます。マルチディスプレイ環境では接続している画面すべてが同時にキャプチャされます。

OneDriveを利用した自動保存

MicrosoftアカウントでOneDriveを利用している場合、設定を変更するとスクリーンショットをクラウドに直接保存することも可能です。これにより、複数のPCやスマホからもスクリーンショットにアクセスでき、バックアップとしても役立ちます。

全画面を撮るときは「Windows+PrintScreen」で自動保存、ノートPCではFnキーを意識してください。PrintScreen単独ならクリップボードに保存され、OneDrive設定を使えばクラウド保存も可能です。用途に合わせて使い分けるのがコツですよ

部分的にスクリーンショットを撮る方法

パソコンで必要な部分だけを切り取ってスクリーンショットを撮影したいときは、範囲指定ができるショートカットやツールを使うのが便利です。不要な部分を省けるため、資料作成やエラー画面の共有などに役立ちます。

Windowsキー+Shift+Sで範囲指定する

最も手軽なのが「Windowsキー+Shift+S」のショートカットです。押すと画面が少し暗くなり、選択メニューが表示されます。

  • 四角形モード:四角く範囲を指定して切り取れます。表やグラフの一部を取りたいときに便利です。
  • フリーフォームモード:自由な形にマウスでなぞって切り取れます。丸いアイコンや不規則な形をそのままキャプチャしたいときに使えます。
  • ウィンドウモード:特定のアプリやウィンドウ単位で選択できます。
  • 全画面モード:一時的に画面全体を撮りたいときに選択可能です。

範囲を指定すると、画像はクリップボードに保存されます。通知をクリックすれば編集画面が開き、そのまま保存や書き込みが可能です。

Snipping Toolでさらに細かく切り取る

Windows 10以降に標準搭載されている「Snipping Tool」を使うと、遅延キャプチャもできます。例えば「メニューを開いた状態を撮りたい」場合に3秒後や5秒後に撮影する設定が便利です。
モード選択で「四角形」「自由形式」「ウィンドウ」「全画面」から選べるので、用途に応じて柔軟に対応できます。

部分キャプチャが役立つ場面

  • エラーメッセージだけを切り取ってサポートに送る
  • Webサイトの一部を資料に貼り付ける
  • SNS投稿や個人情報を隠して必要な箇所だけを共有する

全体ではなく必要な部分だけを取り込むことで、情報の整理や共有がしやすくなります。

部分スクリーンショットは「Windowsキー+Shift+S」で覚えると一番便利ですよ。Snipping Toolを組み合わせれば細かい調整や遅延撮影もできるので、場面に応じて使い分けてくださいね

アクティブウィンドウだけを撮る方法

複数のアプリを同時に開いて作業しているときに「今見ているウィンドウだけを撮りたい」と思うことは多いです。全画面をキャプチャしてしまうと不要な情報まで含まれてしまいますが、アクティブウィンドウのスクリーンショットなら必要な部分だけを正確に保存できます。

ショートカットキーで撮影する

  1. 撮影したいウィンドウをクリックしてアクティブ(最前面)にします。
  2. キーボードの Altキー+Print Screen(Prt Sc)キー を同時に押します。
  3. 押した瞬間、アクティブウィンドウの画像が クリップボード にコピーされます。

ノートパソコンの場合、Prt Scキーが単独で存在しないモデルもあります。その場合は Alt+Fn+Prt Sc を同時に押してください。

貼り付けて保存する

コピーされた画像はファイルとして直接保存されるわけではなく、クリップボードに保持されます。保存したい場合は以下の方法を使います。

  • ペイントに貼り付ける
    スタートメニューから「ペイント」を開き、Ctrl+Vで貼り付け → 「名前を付けて保存」で画像ファイルにできます。
  • WordやPowerPointに貼り付ける
    Ctrl+Vでそのまま文書に挿入できるため、資料作成に便利です。
  • OneDriveに自動保存する設定
    OneDriveを利用している場合、「設定」→「バックアップ」→「スクリーンショットをOneDriveに自動保存」にチェックを入れると、Alt+Print Screenで撮ったものも自動でクラウド保存されます。

活用シーン

  • ソフトの設定画面やエラーメッセージなど、必要なアプリだけを共有したいとき
  • 会議資料やマニュアル作成で、ウィンドウ単位の画像が欲しいとき
  • 複数画面環境で余計な画面を含めずにキャプチャしたいとき

アクティブウィンドウだけ撮れると、必要な部分だけ効率よく共有できて便利ですよ。全画面キャプチャに比べて編集の手間が省けるので、作業スピードがかなり上がります

Snipping Toolや切り取り&スケッチを使う方法

Windowsには「Snipping Tool」と「切り取り&スケッチ」という便利なスクリーンショット用アプリが標準搭載されています。これらを使えば、ショートカットキーでの撮影よりも細かい操作ができ、撮影後に簡単な編集まで行うことができます。

Snipping Toolの基本操作

Snipping ToolはWindows Vistaから搭載されている古いツールですが、今でも利用できます。起動は「スタートメニュー」から検索して行います。
操作画面では以下の機能が使えます。

  • モード選択:四角形、ウィンドウ単位、全画面、フリーフォームの切り取りが可能
  • 遅延キャプチャ:数秒後に撮影するように設定でき、メニュー操作中の画面を撮るのに便利
  • 保存方法:「ファイル」→「名前を付けて保存」でPNGやJPEG形式で保存可能

一度撮影した画像はSnipping Toolの編集画面に表示され、ペンや蛍光ペンでの簡単な書き込みもできます。

切り取り&スケッチの特徴

Windows 10以降で導入された新しいアプリが「切り取り&スケッチ」です。ショートカットキー Windowsキー+Shift+S で直接起動でき、画面全体が暗転して切り取りモードが表示されます。

利用できるモードは以下の通りです。

  • 四角形選択
  • フリーフォーム選択
  • ウィンドウ単位
  • 全画面

選択後は自動的にクリップボードにコピーされ、通知から編集画面を開いて保存できます。編集画面ではトリミングや書き込みも可能です。

Windows 11での統合ポイント

Windows 11では「Snipping Tool」と「切り取り&スケッチ」が統合され、新しいSnipping Toolとして提供されています。見た目は刷新されていますが、基本的な機能は両方の利点を引き継いでおり、遅延キャプチャやショートカットでの起動、編集機能などを一つのアプリで完結できます。
スタートメニューから検索するほか、Windowsキー+Shift+Sのショートカットも引き続き利用可能です。

スクリーンショットを撮った後にすぐ編集したい時は、Snipping Toolや切り取り&スケッチを使うのが一番便利です。ショートカットキーで呼び出せるので操作も早く、矢印や文字入れで強調したい部分をすぐに伝えられますよ

スクリーンショットの保存先と変更方法

スクリーンショットを撮ったあとに「どこに保存されたかわからない」という悩みを持つ方は多いです。標準設定の保存場所と、必要に応じた保存先変更の方法を整理しておきましょう。

デフォルトの保存先を確認する

Windowsでは、Windowsキー+PrintScreenキーを使って撮影すると、自動的に「ピクチャ」フォルダ内の「スクリーンショット」フォルダに保存されます。保存形式はPNG形式です。
エクスプローラーを開き「PC」→「ピクチャ」→「スクリーンショット」とたどれば、すべてのファイルを確認できます。

一方、PrintScreenキー単体やAlt+PrintScreenキーで撮影した場合は「クリップボード」に保存されるため、ペイントやWordなどに貼り付けてから保存が必要です。

OneDriveに自動保存する設定

Microsoftアカウントを利用している場合、OneDriveと連携して自動保存することも可能です。設定方法は以下のとおりです。

  1. タスクバー右下のOneDriveアイコンを右クリックし「設定」を選ぶ
  2. 「バックアップ」タブを開く
  3. 「作成したスクリーンショットをOneDriveに自動保存する」にチェックを入れる
  4. 「OK」を押すと以降はOneDriveフォルダに自動保存される

この設定を有効にしておくと、複数のデバイスから同じアカウントでアクセスでき、バックアップとしても便利です。

保存先フォルダを変更する方法

標準の「ピクチャ」フォルダから別の場所に変えたい場合は次の手順で行います。

  1. 「ピクチャ」フォルダ内の「スクリーンショット」フォルダを右クリックして「プロパティ」を選択
  2. 「場所」タブを開き「移動」ボタンをクリック
  3. 新しく指定したいフォルダを選び「フォルダーの選択」をクリック
  4. 「適用」を押すと以降のスクリーンショットは指定したフォルダに保存される

外付けHDDやDドライブに変更しておくと、Cドライブの容量を圧迫しにくくなります。

保存場所が見つからないときの確認方法

  • エクスプローラーの検索欄で「スクリーンショット」と入力して探す
  • OneDriveを使っている場合は「OneDrive」フォルダ内の「画像」→「スクリーンショット」を確認する
  • PrintScreen単体の操作で保存したと思っているケースでは、クリップボードにしか保存されていないため、貼り付け作業を忘れていないかをチェックする

スクリーンショットは保存方法や保存先を理解しておくと、あとで迷わず管理できますよ。標準の「ピクチャ」フォルダに自動保存されるケースと、クリップボード経由で貼り付けて保存するケースを区別して覚えてください。OneDrive連携や保存先変更も知っておくと、仕事や学習でさらに使いやすくなります

Macでスクリーンショットを撮る方法

Macには標準で強力なスクリーンショット機能が搭載されており、ショートカットキーを使うだけで画面全体や一部分を素早く保存できます。保存方法や活用法を理解しておくことで、作業効率が大きく向上します。

全画面を撮影する

画面全体を一度に撮影したいときは「Command+Shift+3」を押します。すると現在表示中の画面がそのままPNG画像としてデスクトップに保存されます。複数のディスプレイを使っている場合は、それぞれの画面が個別のファイルとして保存されます。

範囲を指定して撮影する

必要な部分だけを切り取りたい場合は「Command+Shift+4」を使います。するとカーソルが十字マークに変わり、ドラッグした範囲だけを画像にできます。誤って範囲を選択した場合はEscキーでキャンセルできます。

ウィンドウ単位で撮影する

特定のアプリウィンドウだけを撮影したい場合も便利です。「Command+Shift+4」を押した後にスペースキーを押すと、カーソルがカメラの形になります。その状態で撮影したいウィンドウをクリックすると、そのウィンドウだけをきれいに切り抜いて保存できます。

スクリーンショットの保存先とクリップボード活用

初期設定ではスクリーンショットはデスクトップに保存されますが、「Command+Shift+5」を押すと表示されるメニューから保存先を変更可能です。よく使うフォルダを選べば整理もしやすくなります。

また「Control」キーを併用すると保存ではなくクリップボードにコピーされます。例えば「Command+Control+Shift+4」とすると範囲を選択後、そのままメールやチャットに貼り付けられるため、ファイル化せずにすぐ共有したい場面で役立ちます。

画面収録や詳細設定

macOS Mojave以降では「Command+Shift+5」でスクリーンショットの操作パネルが表示され、画面収録(動画撮影)や保存先選択、タイマー撮影なども可能です。プレゼン資料や操作手順の解説動画を作成したいときに便利です。

Macのスクリーンショットは、覚えるべきショートカットを数個押さえておくだけで、全画面・部分・ウィンドウと自由に切り替えられます。保存先を変えたりクリップボードにコピーしたりすれば、仕事でも日常でも効率が一気に上がりますよ

スクリーンショットを使いこなす活用術

スクリーンショットは撮るだけでなく、目的に応じた活用方法を知ることで作業効率や情報共有の質が大きく向上します。ここでは、実務や日常で役立つ活用例を整理しました。

資料やマニュアル作成に活用する

業務マニュアルや操作手順の説明では、文字だけでは伝わりにくい場面があります。スクリーンショットを挿入することで、実際の画面を見せながら手順を示せるため、初心者でも理解しやすい資料を作成できます。特に、ボタンや設定項目の位置を強調する際は、図形や矢印を追加して視覚的にわかりやすくするのがおすすめです。

トラブル報告やサポート依頼で役立てる

パソコンのエラーや不具合を伝える際、状況を文章で説明するよりも、画面のスクリーンショットを添付した方が解決までの時間が短縮されます。サポート窓口やIT担当者に正確な情報を伝えられるため、再現確認や修正対応がスムーズになります。

画像編集ソフトと組み合わせて加工する

スクリーンショットをそのまま保存するだけでなく、簡単な加工を加えるとさらに便利になります。不要な部分をトリミングして重要箇所だけを残す、ぼかしを入れて個人情報や機密情報を隠す、文字や図形を挿入して補足説明を加えるなど、画像編集ソフトや標準のペイント機能を活用すれば、実用度が高まります。

情報整理や学習の補助に使う

インターネットで調べ物をしているときに、重要な画面や参考になる部分をスクリーンショットで保存しておくと、後からまとめて見返すのに便利です。WordやOneNoteに貼り付けてノート化したり、クラウドに保存してチームと共有したりすれば、情報管理や学習効率が向上します。

業務連絡やコミュニケーションに活用する

メールやチャットにスクリーンショットを添付すると、説明が簡潔になり誤解も減らせます。特に「どのボタンを押すか」「どこを修正してほしいか」といった指示は、画像を添えることで一目で理解してもらえます。リモートワークやオンライン会議が増えた今、スクリーンショットは迅速で正確な意思疎通のための有効なツールです。

スクリーンショットは「撮る方法」を知るだけでなく、「どう使うか」で価値が大きく変わります。資料作成や問い合わせ対応だけでなく、学習やコミュニケーションでも積極的に取り入れてみてくださいね