LINEメッセージが届かない原因と解決策|設定・通信・アプリ別チェックポイント



目次

まず確認すべきLINEメッセージ未着の主な原因

Screenshot of help.line.me

LINE公式ヘルプ

LINEサービス側の不具合や通信障害

急にメッセージが届かなくなった場合、LINE側のサーバー障害や不具合が原因のことがあります。特に、アップデート直後やアクセス集中時には一時的に送受信が不安定になるケースがあります。公式サイトや公式SNSで障害情報を確認すると、原因の切り分けがしやすくなります。

ネットワークや端末環境の不調

モバイルデータ通信やWi-Fiの電波が弱い、圏外からの復帰直後などでは受信が遅れたり届かないことがあります。また、端末の再起動やネットワーク切り替えで改善するケースも多いです。

メッセージ受信拒否やブロック設定

相手が自分を友だち追加していない状態で「メッセージ受信拒否」が有効になっている場合、メッセージは届きません。また、自分が相手をブロックしている場合も受信できません。設定画面で確認しましょう。

アカウント変更や利用制限

相手が機種変更などでアカウントを新しくしている場合や、利用規約違反によりアカウントが停止されている場合、メッセージは届きません。この場合は別の連絡手段を試す必要があります。

まずは慌てず、LINE側の障害か自分や相手の設定・環境によるものかを切り分けることが大事です。そのうえで、ネットワークやアプリ設定の確認を進めていきましょう

LINEアプリと端末の基本設定チェック

メッセージ受信拒否の設定を確認する

LINEの「メッセージ受信拒否」機能がオンになっていると、友だち登録していない相手からのメッセージは受信できません。特に「知り合いかも?」に表示されている相手や、一方的に自分を友だち追加しているユーザーからのメッセージが届かない場合、この設定が影響していることがあります。
確認手順は、ホーム画面右上の歯車アイコンをタップ → 「プライバシー管理」 → 「メッセージ受信拒否」をオフに切り替えます。

ブロックリストの確認と解除

ブロック中の相手からはメッセージを受信できません。意図せずブロックしている場合は解除が必要です。
ホーム画面右上の設定アイコン → 「友だち」 → 「ブロックリスト」から該当ユーザーを探し、チェックを入れて「ブロック解除」をタップします。

通知設定の見直し

通知がオフになっていると、メッセージが届いても気づけないことがあります。「設定」 → 「通知」から、LINEの通知が有効になっているか、サイレント通知や通知音オフが設定されていないかを確認します。また、OS側の通知設定も合わせて確認してください。

省電力モード・データ通信節約モードの影響

スマホの省電力モードやデータ通信節約モードが有効になっていると、バックグラウンドでの受信が制限され、LINEを開かないとメッセージが届かないケースがあります。特に受信遅延が頻発する場合は、設定を一時的にオフにして挙動を確認します。

設定の見直しや通知の有効化を忘れているケースが意外と多いです。まずはこれらの基本項目から順に確認すれば、原因を早く特定できますよ

通信環境・ネットワークの改善方法

Wi-Fiとモバイルデータ通信を切り替える

接続している回線に問題がある場合は、Wi-Fiとモバイルデータ通信を切り替えて試してみてください。Wi-Fi使用中に速度が遅い、接続が不安定などの症状があるときは、モバイルデータ通信に切り替えることで改善する場合があります。逆にモバイルデータ通信が不安定なときは、安定したWi-Fiに接続することが有効です。

電波が弱い場所から移動する

地下・鉄筋コンクリートの建物・高層ビルの影響で電波が弱くなることがあります。LINEメッセージの送受信に遅延がある場合は、窓際や屋外など、電波が入りやすい場所に移動しましょう。特にモバイル回線利用時は、基地局からの距離や周囲の障害物が通信品質に影響します。

ルーターや端末の再起動で接続をリフレッシュ

長時間利用したルーターやスマホは、キャッシュや接続セッションが蓄積し、通信が不安定になることがあります。Wi-Fiルーターの電源を一度切り、10秒程度待ってから再度入れることで回線がリフレッシュされます。スマホも再起動してネットワーク接続を初期化すると改善することがあります。

圏外からの復帰時の対処

地下鉄やトンネルなど圏外エリアから復帰した直後は、端末が通信状態を正常に認識できず、メッセージ受信が遅れることがあります。この場合は機内モードを一度オン・オフするか、端末を再起動すると回線が再接続され、正常な通信に戻りやすくなります。

公衆Wi-Fiや混雑回線の回避

駅やカフェなどの無料Wi-Fiは利用者が多く、通信速度が極端に遅くなる場合があります。このような環境では、暗号化されていない通信によるセキュリティリスクも伴うため、モバイルデータ通信に切り替える方が安全で快適です。

ネットワーク設定のリセット

設定の不具合が原因で通信が安定しないこともあります。スマホの「ネットワーク設定をリセット」機能を使うと、Wi-Fiやモバイルデータの構成が初期状態に戻り、不具合が解消される可能性があります。ただしWi-Fiパスワードなどが消去されるため、事前に控えておきましょう。

通信環境は安定したLINE利用の土台です。送受信の遅れや不達があるときは、回線切り替えや端末再起動などの基本から試すのが近道ですよ

アプリ内部のトラブル解消法

LINEアプリのキャッシュ削除

アプリの動作が重くなったり、メッセージの受信が遅れる場合は、キャッシュが原因の可能性があります。キャッシュは一時保存データで、削除してもトーク履歴やアカウント情報は消えませんが、保存期限切れの写真などは表示できなくなることがあります。
「ホーム」タブ右上の設定アイコン →「トーク」→「データの削除」→「キャッシュ削除」の順に進めば、不要なキャッシュを消去できます。特定のトークルームだけを対象にすることも可能です。

ストレージ容量の確保

スマホ本体のストレージ容量が不足すると、LINEの動作が不安定になりやすくなります。空き容量が10%未満の場合は、不要なアプリや写真・動画を整理しましょう。AndroidやiPhoneのストレージ管理画面から使用状況を確認し、不要データの削除やクラウド移行で余裕を持たせることが重要です。

アプリの最新版へのアップデート

古いバージョンのLINEアプリは不具合やセキュリティの問題が残っている場合があります。App StoreやGoogle Playで最新版が配信されていないか確認し、常に最新状態に保つことでトラブルを防げます。

再インストールによるリフレッシュ

アップデートでも解消しない不具合は、アプリの再インストールで改善することがあります。ただし、再インストール前に必ずトーク履歴をバックアップしてください。バックアップは「設定」→「トーク」→「トークのバックアップ」から可能です。バックアップがない場合、トーク履歴は完全に消えてしまいます。

バックグラウンド制限の確認

端末の省電力モードやデータ節約モードが有効だと、LINEのバックグラウンド受信が制限されることがあります。設定画面からこれらのモードをオフにして動作が改善するか試してみましょう。

アプリの不具合は、まずキャッシュとストレージの整理、それでも直らなければアップデートや再インストールで改善を試すのが鉄則です。バックアップだけは忘れないようにしてくださいね

相手との関係性や設定に起因するケース

友だち追加が未完了によるメッセージ制限

LINEでは、相手を友だち追加していない状態で「メッセージ受信拒否」がオンになっていると、こちらから送信したメッセージが届かない場合があります。相手が自分をまだ友だちに追加していない場合や、「知り合いかも?」欄に表示されている状態では受信が制限されるため、確実にやり取りをしたい場合は双方が友だち追加を完了させる必要があります。

相手の「知り合いかも?」表示による制約

相手が自分を一方的に友だち追加しているだけの場合、自分の画面では「知り合いかも?」に表示されます。この状態では、相手の設定によってはメッセージが拒否される可能性があります。連絡が必要な場合は、相手に友だち追加を依頼し、相互に登録したうえでやり取りを始めてください。

ブロックや非表示設定の影響

相手が自分をブロックしている場合、送信したメッセージは相手側に届きません。非表示設定でもトークは可能ですが、ブロックされている場合は一切のメッセージが遮断されます。ブロックされているかどうかは直接確認できませんが、既読が長期間付かない、他の連絡手段でも応答がない場合は可能性を考慮しましょう。

相手の端末やアプリ不具合

こちら側に問題がなくても、相手のスマホやLINEアプリの不具合によって受信できないケースがあります。端末の通信環境、ストレージ不足、アプリのバージョンなどが原因でメッセージが反映されない場合もあるため、状況によっては相手側にも設定や環境の確認をお願いすると解決が早まります。

アカウント変更や利用停止

機種変更時にLINEアカウントが変わった、または利用規約違反等でアカウントが利用停止されている場合、過去のIDやトークルームに送信しても届きません。アカウントが有効かどうかは直接の確認が必要です。

相手との設定や関係性で届かないケースは、こちらの設定だけでは解決できないことも多いです。落ち着いて状況を整理し、双方の友だち登録や設定確認を行うことで、解消の糸口が見えてきますよ

トラブル切り分けに役立つ受信テスト方法

公式アカウント「リマインくん」を使ったテスト

LINEの受信可否を1人で確認できる便利な方法が、公式アカウント「リマインくん」を使った受信テストです。

  1. LINEで「リマインくん」を検索し、友だち追加します。
  2. トーク画面で「+新しいリマインダ」をタップします。
  3. 「テスト」など任意の内容を入力し、10〜20秒後にリマインドするよう設定します。
  4. LINEアプリを閉じた状態で、設定時間通りにメッセージが届くか確認します。
    予定通り受信できれば通信環境やアプリ設定は概ね正常、遅延や未受信があれば原因の切り分けが必要です。

第三者による送信テスト

知人や家族に依頼して、実際にメッセージを送ってもらう方法も有効です。

  • 別のネットワーク環境(Wi-Fiとモバイルデータ)でそれぞれ送信してもらう
  • 複数人から同時に送信してもらい、受信できる相手・できない相手を比較する
  • メッセージ内容をテキスト・画像・スタンプなど変えてみることで、特定の形式だけ遅延しているかを確認する
    こうした比較で、相手側の設定やネットワーク特性に起因する問題を見つけやすくなります。

時間差・遅延チェック

通知と実際の受信に差がある場合は、数回テストして遅延時間を記録します。

  • 遅延が一定の場合はネットワーク品質やバックグラウンド通信設定が影響している可能性
  • 遅延がランダムな場合は、LINEサーバーや端末動作の一時的不安定が考えられます
    時間帯を変えて試すことで、混雑時間帯特有の遅延かどうかも確認できます。

受信テストは原因を絞り込む大事な作業です。自己診断のつもりで段階的に試せば、無駄な再インストールや設定変更を避けられますよ

安全・快適にLINEを使うための予防策

定期的なアプリ更新と端末メンテナンス

LINEアプリは最新バージョンを保つことで、不具合やセキュリティリスクを軽減できます。特にメジャーアップデートや不具合修正版が配信された場合は、早めに適用しましょう。あわせてスマホOSも最新化し、キャッシュや不要ファイルを削除して動作を安定させます。

重要な連絡手段の複数確保

急ぎの連絡がLINEで届かない状況に備え、電話・SMS・メールなど代替手段を事前に共有しておくことが重要です。特に業務や緊急連絡が想定される相手には、複数の連絡先を知らせておくと安心です。

トーク履歴の定期バックアップ

機種変更やアプリ再インストール時に備えて、トーク履歴をクラウドへ定期的にバックアップしましょう。iPhoneはiCloud、AndroidはGoogleドライブが利用可能です。週1回や月1回など、あらかじめ周期を決めて自動化すると負担が減ります。

不審アカウント・外部リンクの警戒

知らないアカウントや怪しいURLは開かないことが基本です。詐欺や情報漏えいを防ぐため、友だち追加の前にプロフィールやメッセージ内容を確認し、怪しい場合はブロックや通報を行いましょう。

ネットワーク環境の安定化

安定した通信環境を保つため、公共Wi-Fi利用時はVPNを活用し、電波が弱い場所ではモバイルデータ通信へ切り替えます。ルーターやスマホは定期的に再起動し、接続トラブルを未然に防ぎます。

普段からの小さな習慣がトラブル防止につながりますよ。アプリ更新・バックアップ・代替連絡手段の準備、この3つを意識するだけで、急な不具合やメッセージ未着のリスクを大きく減らせます

長期的な対策と最新仕様への対応

LINEを長く安定して利用するためには、目先の不具合解消だけでなく、将来を見据えた予防策と最新仕様への適応が重要です。仕様変更や環境の変化は突然起こることがあるため、日常的な情報収集と準備を習慣化することで、トラブル発生時の影響を最小限に抑えられます。

仕様変更時の情報確認

LINEは定期的に機能追加やセキュリティ改善を目的とした仕様変更を行います。アップデートにより、メッセージ送受信の仕組みや通知の挙動が変わる場合もあります。変更内容はLINE公式ブログ、公式X(旧Twitter)アカウント、アプリ内のお知らせなどで確認しましょう。仕様変更直後は、不具合が発生する可能性もあるため、周囲の利用状況やユーザー報告も参考にすると安心です。

障害情報のチェック体制

突然のメッセージ未着や遅延が発生した場合、自分の端末や回線だけでなく、LINE全体の障害の可能性も考えられます。公式サイトの「サービス障害情報」ページや、SNSでの関連ワード検索を活用し、広範囲で同様のトラブルが発生していないかを早めに確認しましょう。これにより、不要な設定変更や再インストールを避けられます。

アップデート前後の動作確認

アプリやOSの更新後は、必ずメッセージ送受信や通知の動作を確認しておきましょう。特にメジャーアップデート後は、設定が初期化されたり、一部の端末で互換性の問題が発生することがあります。重要なやり取りを行う前に動作チェックを済ませておくことで、業務や私生活での影響を防げます。

将来の通信環境・端末更新

古い端末や古いOSを長期間使い続けると、最新のLINEアプリに対応できなくなり、機能制限や不具合が増える可能性があります。通信規格や回線契約も含め、数年単位での見直しを行うことが、安定利用には欠かせません。特に5年以上前の端末やサポート終了が近いOSは、早めの更新を検討してください。

長く安定してLINEを使うには、日々の設定確認だけでなく、仕様変更や障害の情報収集、端末や通信環境の定期的な見直しが大事なんです。トラブルが起きてから動くのではなく、常に一歩先を意識して備えておくと安心ですよ