本ページはプロモーションが含まれています。
目次
ソフトバンク光でIPv6を使うと何が変わる?
ソフトバンク光でIPv6(アイピーブイシックス)を利用すると、インターネットの通信経路や処理の仕組みが変わり、結果的に「速度」と「安定性」が大きく向上します。これは単に新しいIPアドレスの規格を使うだけでなく、通信方式そのものが従来とは異なるためです。
通信が混雑しにくくなる仕組み
従来のIPv4接続では、PPPoE(ポイント・トゥ・ポイント・プロトコル・オーバー・イーサネット)という仕組みを使ってインターネットに接続します。この方式では、利用者が増える夜間などにアクセスが集中しやすく、いわば「1本の細いトンネル」に車が殺到するような状態になります。その結果、通信が遅くなる「輻輳(ふくそう)」が起きやすいのです。
一方で、IPv6では新方式のIPoE(アイピーオーイー)が採用されており、通信経路がより広く、複数のルートを使って分散的に処理されます。これにより、混雑の影響を受けにくくなり、特に夜間や週末でも安定した速度でインターネットを利用できます。
IPv4との違いと「IPv6高速ハイブリッド」の強み
ソフトバンク光が提供する「IPv6高速ハイブリッド(IPv6 IPoE+IPv4)」は、IPv6とIPv4を同時に利用できる仕組みです。これにより、IPv6対応サイトでは高速・安定した通信を、IPv4対応サイトでは従来通りの接続を自動で行います。ユーザーは特別な設定をする必要がなく、どちらの形式のサイトもシームレスに利用できます。
たとえば、GoogleやYouTubeなどの主要サービスはすでにIPv6に対応しています。これらのサイトへのアクセスはIPoEを通して高速通信が可能になります。一方で、IPv6未対応の古いサイトでも、自動的にIPv4経由で接続されるため、閲覧に支障はありません。
速度低下を防ぐ「IPoE接続」のメリット
ソフトバンク光でIPv6を利用する最大のメリットは、「通信のボトルネックを回避できること」です。IPoE方式はプロバイダの網終端装置を通らずに直接インターネットに接続できるため、速度低下の原因である混雑ポイントを避けられます。
結果として、以下のような体感的な変化が得られます。
- 動画の読み込みが速くなる
- オンライン会議やゲームが途切れにくくなる
- 大容量のファイルダウンロードが安定する
- 複数の端末を同時接続しても速度が落ちにくい
また、IPv6は新しい技術規格であるため、今後登場するIoT機器やスマート家電、遠隔医療などの先端サービスにもスムーズに対応できる点も魅力です。
IPv6を導入することで得られる利用環境の変化
ソフトバンク光でIPv6を導入すると、家庭内の通信体験が根本的に変わります。たとえば、家族が同時に動画を視聴しても速度が落ちにくく、Wi-Fiの安定性も高まります。特に在宅勤務やオンライン授業など、リアルタイム性が求められる用途では大きな効果を実感できるでしょう。
さらに、IPv6接続は自動的にIPv4との互換通信も行うため、ユーザー側で意識する必要がありません。設定を変更することなく、快適なインターネット環境を維持できます。

IPv6を使うと「速くて安定する」理由は、単に新しい規格だからではなく、通信経路そのものが混雑しにくいIPoE方式に変わるからなんです。つまり、IPv6に対応するだけでネットが“渋滞しにくい道”を通れるようになる、というわけですね
ソフトバンク光でIPv6を利用するために必要な機器
ソフトバンク光でIPv6接続を行うには、特定の機器を準備する必要があります。IPv6は従来のIPv4接続とは異なる通信方式(IPoE)を用いるため、対応するルーターを経由して接続する構成が求められます。ここでは、実際に必要な機器やその役割、料金体系をわかりやすく解説します。
光BBユニットがIPv6接続の鍵
ソフトバンク光でIPv6を利用するには、SoftBankが提供する専用ルーター「光BBユニット」が必須です。光BBユニットを設置することで、IPv4とIPv6の両方に対応した「IPv6高速ハイブリッド(IPv6 IPoE + IPv4)」通信が可能になります。
- レンタル料金:月額513円(税込)
- 提供元:ソフトバンク株式会社
- 対応通信方式:IPv6 IPoE + IPv4(自動切替)
この機器を介することで、混雑しやすいPPPoE接続ではなく、通信効率の高いIPoE接続を利用でき、夜間などの時間帯でも速度低下を防ぐことができます。
なお、光BBユニットを利用しない場合、NTTのホームゲートウェイ(ONU)や市販ルーターを直接使ってもIPv6通信は行えず、IPv4接続のみとなります。
光BBユニットの機能一覧
光BBユニットはIPv6接続以外にも、多機能な通信装置として設計されています。主な機能は以下の通りです。
- IPv6高速ハイブリッド対応機能:IPv6とIPv4を自動で切り替え、最適な通信経路を選択
- 無線LAN機能:Wi-Fi接続を可能にする無線LANルーター機能(Wi-Fiマルチパック加入が必要)
- 光電話機能:ホワイト光電話やBBフォンなど固定電話サービスに対応
Wi-Fiや光電話も利用したい場合、追加オプションの加入が必要になります。
Wi-Fiを使うなら「Wi-Fiマルチパック」への加入が必要
光BBユニットにはWi-Fi機能が内蔵されていますが、この機能を有効にするには有料オプションの「Wi-Fiマルチパック」への加入が必要です。
- Wi-Fiマルチパック料金:月額1,089円(税込)
- 特徴:最大1Gbpsの無線通信、複数端末の同時接続が可能
このオプションを利用することで、スマートフォンやタブレット、ノートPCなどを無線でIPv6接続できるようになります。IPv6高速通信を家庭内でフルに活用したい場合は、光BBユニット+Wi-Fiマルチパックのセット利用が最適です。
光電話を利用する場合も光BBユニットが必須
ソフトバンク光では「光電話(N)」「ホワイト光電話」「BBフォン」などの固定電話サービスを提供しています。これらを利用する場合、光BBユニットに内蔵された光電話機能が必要になります。
- 光電話オプション:光BBユニット必須
- 理由:音声通話データをインターネット通信に変換する機能を内蔵しているため
光電話を契約する場合は、IPv6利用の有無に関わらず光BBユニットのレンタルが必須となります。
10ギガプランの場合は「ホームゲートウェイ(S)」が対応
2025年4月以降に登場した「ソフトバンク光 10ギガ」プランでは、専用機器「ホームゲートウェイ(S)」が標準で提供されています。この機器はIPv6(IPoE)に対応しており、光BBユニットを追加でレンタルする必要はありません。
- 10ギガ専用機器:ホームゲートウェイ(S)
- 特徴:IPv6対応、最大10Gbps通信、Wi-Fi 6対応
- 追加費用:不要(標準提供)
既存の1Gbpsプランを利用している場合のみ、光BBユニットのレンタルが必要になります。
設置の流れと接続のポイント
IPv6接続を行うための設置手順は非常にシンプルです。光BBユニットをONUまたはホームゲートウェイに接続するだけで、自動的にIPv6接続が有効になります。複雑な設定やパスワード入力は不要です。
接続の基本構成
- 光回線終端装置(ONU)を設置
- ONUと光BBユニットをLANケーブルで接続
- 光BBユニットにPCまたはWi-Fi端末を接続
接続が完了すれば、IPv6とIPv4の両方が自動で切り替わり、最適な通信環境が構築されます。
機器選びの注意点
- 市販のルーターのみではIPv6 IPoE接続は不可
- 光BBユニットを利用していない場合はIPv4接続となる
- IPv6利用には「光BBユニット」「フレッツ・v6オプション(自動申込)」の両方が必要
光BBユニットを介さない接続では、夜間の通信混雑や速度低下が発生しやすいため、安定した速度を求める場合は必ず光BBユニットを導入しましょう。

IPv6接続を利用するには、専用機器の導入が欠かせません。特に光BBユニットは、IPv6通信・Wi-Fi・光電話をまとめて管理できる便利な装置です。迷ったらレンタル一択です!光BBユニット+Wi-Fiマルチパックで、安定した高速通信を体験してください。
IPv6接続の仕組みと速度が速くなる理屈
IPv4とIPv6の通信方式の違いを理解する
ソフトバンク光の速度が「IPv6で速くなる」と言われる理由は、通信経路の仕組みが大きく異なるためです。従来のIPv4接続では「PPPoE(Point to Point Protocol over Ethernet)」という方式が使われており、これは利用者が増えると通信の入口(網終端装置)で渋滞が発生しやすく、夜間や休日に速度が低下しやすい構造になっています。
一方、IPv6接続では「IPoE(IP over Ethernet)」という新しい通信方式が採用されています。IPoEは網終端装置を経由せず、より広い帯域で直接ネットワークに接続できるため、混雑の影響を受けにくくなります。これが「IPv6は速い」と言われる最大の理由です。
PPPoEとIPoEの構造的な違い
通信方式の違いを簡単にまとめると次のようになります。
- PPPoE方式(IPv4)
・認証サーバーを通過してから接続するため、混雑が集中しやすい
・利用者が多い時間帯は帯域が圧迫され、速度低下が起きやすい
・古い通信構造で、IPv4アドレスの枯渇問題も抱える - IPoE方式(IPv6)
・認証不要で直接ネットワークに接続できる構造
・複数の経路を使って同時通信ができるため混雑が発生しにくい
・IPv6アドレスがほぼ無限に利用でき、次世代の標準方式に対応
このように、IPv6による高速化の本質は「アドレスの新しさ」ではなく、「IPoEという通信方式」にあります。ソフトバンク光ではこのIPoEを利用することで、混雑回避による安定した通信が可能になります。
IPv6 IPoE+IPv4(IPv6高速ハイブリッド)の仕組み
ソフトバンク光のIPv6は「IPv6 IPoE+IPv4(IPv6高速ハイブリッド)」という形で提供されています。これは、IPv6通信に対応していないウェブサイトにもアクセスできるよう、IPv6とIPv4を同時に利用する仕組みです。
具体的には次のように動作します。
- IPv6対応サイト:IPoEで直接接続(高速・安定)
- IPv4対応サイト:BBIX(ソフトバンクグループの通信基盤)経由で最適ルート接続
この構造により、従来のサイトにも問題なく接続しながら、IPv6の高速通信の恩恵を受けることができます。利用者は特別な設定をしなくても自動的に最適な通信経路が選択されます。
IPv6が実現する「混雑回避」と「安定速度」
一般的な家庭の通信速度低下は、夜間など利用者が集中する時間帯に、PPPoEの「網終端装置」でボトルネックが発生することが原因です。IPv6のIPoE接続ではこの装置を経由しないため、理論上の最大速度に近い安定した通信を維持できます。
さらに、IPv6のIPoE方式では回線事業者の専用ネットワーク(ソフトバンクの場合はBBIXネットワーク)が使われるため、NTTの共有設備に依存せず、回線全体の安定性が高いことも特徴です。
IPv6の恩恵を受けるための条件
IPv6接続のメリットを最大限に活かすには、次の条件を満たす必要があります。
- 光BBユニット(対応ルーター)を利用していること
- IPv6 IPoE方式に対応した回線品目(ギガ・ハイスピードなど)を契約していること
- IPv6通信を遮断する機器設定(ファイアウォール・ルーター設定など)が無効化されていること
これらの条件が揃えば、ソフトバンク光のIPv6接続による「混雑回避」と「安定速度」が実感できるようになります。

IPv6は単なる新しい通信規格ではなく、回線の渋滞を回避する“新しい道路”のようなものです。光BBユニットを活用してIPoE接続を利用すれば、夜間でもストレスのない通信環境を実現できますよ
ソフトバンク光でIPv6接続を設定する方法
光BBユニットを接続するだけで自動的にIPv6対応
ソフトバンク光でIPv6を利用するための設定は、基本的にとてもシンプルです。専用機器である「光BBユニット」を接続すれば、自動的にIPv6(IPoE)通信に対応します。特別な設定画面の操作や複雑な設定変更は不要で、接続後すぐにIPv6とIPv4の両方で通信できる「IPv6高速ハイブリッド(IPv6 IPoE+IPv4)」が利用可能になります。
手順は以下の通りです。
- NTT機器(ONUやホームゲートウェイ)に光BBユニットを接続
付属のLANケーブルで、NTT機器のLANポートと光BBユニットのWANポートを接続します。 機器の電源を入れると、数分で自動的にインターネットに接続されます。 - 機器が自動的にIPoE設定を取得
ソフトバンク側のサーバーから自動的にIPv6設定情報が送信されるため、ユーザーが手動で入力する必要はありません。 - Wi-Fi利用時はWi-Fiマルチパック加入を確認
光BBユニットに内蔵されたWi-Fi機能を使う場合は、別途「Wi-Fiマルチパック(月額1,089円)」の契約が必要です。
このように、光BBユニットを設置するだけでIPv6接続が有効になるため、初心者でも迷うことなく設定できます。
10ギガ回線契約者は専用機器で自動的にIPv6対応
2025年以降に提供が始まった「ソフトバンク光 10ギガ」プランを契約している場合は、光BBユニットのレンタルは不要です。代わりに提供される「ホームゲートウェイ(S)」がIPv6 IPoEに標準対応しており、接続するだけでIPv6通信が有効になります。
設定手順は同様で、配線を完了させれば自動的にIPv6接続が行われます。特別な申込や追加費用も不要です。
IPv6接続を確認する方法
IPv6で通信できているかを確認するには、ソフトバンク公式の判定ページを利用します。
- パソコンやスマートフォンをソフトバンク光の回線に接続
- ブラウザで以下のURLを開く
https://www.softbank.jp/internet/support/member/yf/ipv6-4judge/ - 画面に
- 「ACCESS via IPv6 Internet」と表示 → IPv6接続中
- 「ACCESS via IPv4 Internet」と表示 → IPv4接続中
IPv4と表示される場合は、光BBユニットの接続やLANケーブルの差し込み位置を再確認しましょう。市販ルーターを併用している場合は、IPv6パケットフィルタ機能をオフにする必要があることもあります。
IPv6接続が反映されない場合のチェックポイント
設定してもIPv6が有効にならない場合、以下を確認しましょう。
- 光BBユニットが最新バージョン(E-WMTA2.4)か
- ONUやホームゲートウェイに正しく接続されているか
- 他社ルーターを併用している場合、IPv6パケットフィルタを解除しているか
- ソフトバンク側の「IPv6高速ハイブリッド」申し込みが完了しているか
これらを確認しても改善されない場合は、サポート窓口に問い合わせると接続状況を確認してもらえます。

IPv6接続の設定は、基本的に“つなぐだけ”で完了します。難しい設定は不要ですが、光BBユニットの接続忘れや古いルーターの併用がトラブルの原因になることもあります。配線を丁寧に確認して、IPv6の高速通信をしっかり活かしましょう
IPv6接続しても速度が遅いときの確認ポイント
ソフトバンク光でIPv6を設定しても思ったように速度が出ない場合、いくつかの原因が考えられます。ここでは、遅さの要因を順に確認し、どこを見直すべきかを具体的に解説します。
回線品目を確認する
まず確認すべきは、契約している回線の「品目(タイプ)」です。ソフトバンク光はNTTの設備を利用しているため、建物やエリアによって最大通信速度が異なります。特に、以下のようなタイプではIPv6接続をしても劇的な改善が見込めない場合があります。
- ファミリー・ギガスピード/マンション・ギガスピード
- ファミリー・スーパーハイスピード/マンション・スーパーハイスピード
- ファミリー/マンション(100Mbps回線)
これらのタイプは、そもそもIPv4でもIPv6でも最大速度が同じ仕様です。そのため「IPv6を設定したのに速くならない」と感じる場合は、この回線種別が原因の可能性があります。
現在の回線品目は「My SoftBank」にログインして確認できます。
- My SoftBankにアクセス
- S-IDとパスワードでログイン
- 「お客様情報」→「ご契約サービス」へ進む
- 「SoftBank 光 〇〇〇〇」と表示される項目の後半部分が回線品目です
光BBユニットのバージョンを確認する
IPv6接続には「光BBユニット」が欠かせませんが、この機器にも複数のバージョンが存在し、古いタイプを使用していると通信性能が低いことがあります。
バージョン | 最大伝送速度 |
---|---|
E-WMTA2.1 / 2.2 | 約300Mbps |
E-WMTA2.3 | 約1.3Gbps |
E-WMTA2.4(最新) | 約2.4Gbps |
本体側面に記載されている型番を確認し、古い機種を使っている場合はソフトバンクに連絡すれば、最新の「E-WMTA2.4」へ無料交換が可能です。交換するだけでWi-Fiや有線LANの速度が改善されることがあります。
Wi-Fiの周波数帯を切り替える
Wi-Fiを利用している場合は、接続している周波数帯も速度に影響します。光BBユニットでは「2.4GHz」と「5GHz」の2種類が利用可能です。
- 2.4GHz帯:電波が遠くまで届きやすいが、速度は遅め。壁越しでも安定。
- 5GHz帯:通信速度が速いが、障害物に弱い。設置部屋での利用に向く。
速度が遅いと感じたら、接続中の周波数を確認し、近距離で使うなら5GHz、離れた部屋なら2.4GHzに切り替えることで改善することがあります。
LANケーブルや接続方法の見直し
有線接続をしている場合は、LANケーブルの規格にも注意が必要です。古い「CAT5」ケーブルを使用していると、1Gbps通信に対応していません。必ず「CAT5e」以上(推奨はCAT6またはCAT7)を使用しましょう。
また、ルーターを経由して複数台の機器を接続している場合、ルーター自体がIPv6に非対応だと速度が出ないこともあります。光BBユニットを経由しているかを確認してください。
通信が混み合う時間帯を避ける
IPv6でも夜間(20時〜23時など)は全体的なネットワーク利用者が増え、混雑によって速度が落ちることがあります。速度測定は、昼間や深夜の比較的空いている時間帯にも行い、時間帯による変化を確認してみましょう。
設定が正しく反映されているか確認する
IPv6が実際に有効になっているかどうかは、ソフトバンク公式の接続確認ページで判定できます。
https://www.softbank.jp/internet/support/member/yf/ipv6-4judge/
このページを開いて「ACCESS via IPv6 Internet」と表示されればIPv6接続中です。もし「IPv4」と表示される場合は、接続経路がIPv4のままになっています。光BBユニットの再起動や配線見直しを行いましょう。

IPv6にしても速度が出ないときは、契約回線の品目・機器のバージョン・Wi-Fi設定の3点を順に確認するのがコツです。原因を特定できれば、ほとんどの場合は改善できますよ!
光BBユニットのバージョンと速度の関係
ソフトバンク光のIPv6接続では、「光BBユニット(E-WMTAシリーズ)」のバージョンによって通信速度や安定性が大きく異なります。古い機種を使い続けていると、IPv6に対応していても十分な速度が出ないことがあるため、機種ごとの性能差を理解しておくことが重要です。
光BBユニットの各バージョンと最大伝送速度
光BBユニットはこれまでに4種類のモデルが提供されており、それぞれ無線LAN(Wi-Fi)性能や有線LANポートの速度が異なります。
機種名 | 最大通信速度(Wi-Fi) | 特徴 |
---|---|---|
E-WMTA2.1 | 最大300Mbps | 初期型モデル。IPv6対応だがWi-Fi性能が低い |
E-WMTA2.2 | 最大300Mbps | 改良版だが、速度は2.1とほぼ同等 |
E-WMTA2.3 | 最大1.3Gbps | 5GHz帯対応、ギガ通信に対応した中位モデル |
E-WMTA2.4 | 最大2.4Gbps | 現行最新モデル。IPv6 IPoE+IPv4ハイブリッドを最大限に活かせる高速タイプ |
E-WMTA2.1や2.2を使用している場合、通信方式が古く、IPv6 IPoEの高速性を十分に引き出せません。特に複数端末を同時接続する家庭では、旧モデルのボトルネックが速度低下の原因となるケースが多く見られます。
最新モデル「E-WMTA2.4」のメリット
E-WMTA2.4は、IPv6通信の安定性とWi-Fi速度を大幅に向上させるために設計されたモデルです。主な改良点は以下の通りです。
- 5GHz帯(IEEE802.11ac)対応で高速かつ干渉に強い
- 有線LANポートが全てギガビット対応(最大1Gbps)
- IPv6 IPoE接続を標準でサポートし、従来より低遅延
- 同時接続台数の増加による複数デバイス通信の安定化
特にオンラインゲームや4K動画視聴など、安定した帯域を必要とする用途では、E-WMTA2.4への交換で体感的な改善が見られます。
バージョンの確認方法
自宅の光BBユニットのバージョンは、機器側面または底面のラベルで確認できます。
- 光BBユニット本体の側面または裏面を見る
- 「型番」欄に「E-WMTA2.x」と記載されている部分を確認
- 数字が「2.1」「2.2」「2.3」「2.4」のどれかをチェック
旧型(2.1〜2.3)を使用している場合は、最新バージョンへの交換を検討する価値があります。
無料交換の申請方法
ソフトバンクでは、旧モデルの光BBユニットを利用中のユーザーに対し、最新機種への無償交換を受け付けています。交換手順は次の通りです。
- My SoftBankにログイン
- サポートメニューから「機器交換・再送付」を選択
- 対象機器として「光BBユニット」を選び申請
- 数日後に新機器が到着後、古いユニットを返送
交換後は、配線をそのまま差し替えるだけで利用可能です。設定の再構築は不要で、IPv6通信も自動的に有効になります。
古い光BBユニットを使い続けるリスク
旧型のまま使用していると、以下のような問題が起きやすくなります。
- IPv6高速ハイブリッドの速度を最大限に発揮できない
- Wi-Fi帯域の混雑による接続切れ・遅延
- ファームウェア更新が終了し、セキュリティリスクが高まる
特に、E-WMTA2.1や2.2は10年以上前の設計であり、現行の通信規格(802.11ac / ax)に対応していません。ソフトバンク光の速度を引き出すには、必ず最新モデルに交換することが推奨されます。

古いユニットではIPv6の性能を活かしきれないので、まずは型番を確認してみてください。最新のE-WMTA2.4へ交換するだけで、速度や安定性が格段に改善しますよ。
IPv6でも遅いと感じたときの改善策
IPv6で接続していても「思ったより速くない」「動画が止まる」と感じることがあります。IPv6は混雑を避けられる仕組みを持っていますが、家庭内の環境や機器設定の影響で速度が落ちることもあります。ここでは、具体的に確認・改善すべきポイントを解説します。
周波数帯(2.4GHz・5GHz)を正しく使い分ける
Wi-Fiの電波は「2.4GHz」と「5GHz」の2種類があります。それぞれに特性があるため、状況に応じて使い分けることで速度を最適化できます。
- 2.4GHz帯:壁越しの通信に強いが速度が遅め。リビングなど離れた部屋で利用するのに向いています。
- 5GHz帯:速度が速く安定しているが、壁に弱い。ルーターの近くでの利用に最適です。
スマートフォンやパソコンのWi-Fi設定で、どちらの帯域に接続しているか確認し、利用シーンに合わせて切り替えると改善することがあります。
光BBユニットやルーターを最新バージョンにする
古い光BBユニットを使っている場合、通信性能が制限されている可能性があります。特に、以下のような旧モデルでは速度差が出やすいです。
モデル名 | 最大通信速度(Wi-Fi) |
---|---|
E-WMTA2.1 | 約300Mbps |
E-WMTA2.2 | 約300Mbps |
E-WMTA2.3 | 約1.3Gbps |
E-WMTA2.4(最新) | 約2.4Gbps |
機器側面に記載された型番を確認し、古いバージョン(2.1〜2.3)の場合はSoftBankに連絡すれば最新機種への交換が無料で可能です。特にIPv6通信では機器性能の影響が大きいため、最新モデルへの更新は非常に効果的です。
LANケーブルの規格を確認する
有線接続の場合、LANケーブルの規格が古いと通信速度を制限してしまうことがあります。
- Cat5以下:100Mbps止まり
- Cat5e以上:1Gbps対応
- Cat6/6A:ノイズに強く、高速通信に最適
古いケーブルを使っている場合は、Cat5e以上のLANケーブルに交換することでIPv6の速度性能を最大限引き出せます。
ルーターの設置位置を見直す
Wi-Fiの電波は、家具・壁・金属製品・電子レンジなどに干渉されると大幅に弱まります。以下のように設置を見直すだけでも通信品質が改善します。
- ルーターは床から1m以上の高めの位置に設置する
- 電波を遮る壁や家具から離す
- 電子レンジ・テレビの近くに置かない
また、集合住宅では周囲のWi-Fiチャンネルが混雑している場合もあります。光BBユニットの管理画面でチャンネル自動設定を有効にしておくと、干渉を避けられることがあります。
IPv6パケットフィルタ設定を確認する
他社製ルーターを併用している場合、「IPv6パケットフィルタ」機能が通信を妨げているケースがあります。SoftBank公式もこの設定の解除を推奨しています。
IPv6パケットフィルタ機能をオフにすることで、BBフォンの通話や光BBユニットの自動更新が正しく動作し、通信遅延が解消されることがあります。
設定変更は利用中のルーターメーカーのサポート情報を参照してください。
それでも改善しない場合の最終手段
環境を整えても速度改善が見られない場合、根本的に回線混雑が発生している地域や建物設備の問題である可能性もあります。その場合は、独自回線を利用する高速サービスへの乗り換えも選択肢になります。
- NURO光:関東・関西・東海エリアで高速・安定性に定評
- eo光:関西中心、独自回線で混雑が少ない
- コミュファ光:中部地方で高評価の光回線
これらはSoftBank光のような光コラボではなく、自社設備を持つため速度のばらつきが少ない点が特徴です。

IPv6でも速度が出ないときは、まず家庭内の環境や機器の状態をチェックすることが大切です。古い機器やケーブル、設置場所の影響で本来の性能を出せていないケースは意外と多いです。基本を整えてもダメなら、別回線への乗り換えを検討するのが賢い判断ですよ
IPv6対応で速度満足度が高い代替回線の選択肢
ソフトバンク光のIPv6接続でも満足できる速度が出ない場合、通信品質の高い独自回線への乗り換えを検討するのが有効です。特に「夜間の混雑」「集合住宅での速度低下」「動画視聴やゲーム中の遅延」に悩む方にとっては、光コラボではなく独自回線系のサービスが安定性・速度ともに優れています。
独自回線と光コラボの違い
「光コラボレーション」はNTTのフレッツ光回線を他社が借り受けて提供しているサービスです。ドコモ光や楽天ひかり、So-net光などが該当し、設備を共有するため混雑が発生しやすい傾向にあります。
一方、「独自回線」は通信設備からISP(プロバイダ)まで自社で運営しているため、混雑が少なく安定性に優れています。回線品質にこだわるなら、独自回線の方が圧倒的に有利です。
速度満足度が高い主な独自回線
NURO光(ニューロ光)
・提供エリア:北海道、関東、中部、関西、中国、九州の一部
・平均速度:約780〜800Mbps
・通信方式:独自のGPON方式で低遅延
・特徴:宅内まで専用光ファイバーを引き込み、IPv6標準対応。PS5や動画ストリーミング利用者からの評価が非常に高い。
eo光(イオ光)
・提供エリア:関西・福井エリア
・平均速度:約870Mbps
・通信方式:独自回線+IPv6 IPoE標準対応
・特徴:地域密着型でサポートが手厚く、関西圏では速度満足度No.1の実績。スマホセット割にも対応。
コミュファ光
・提供エリア:東海地方(愛知・岐阜・三重・静岡・長野)
・平均速度:約790Mbps
・通信方式:独自回線+IPoE方式
・特徴:家庭用でも法人レベルの安定性。IPv6標準対応で、混雑時間帯でも速度が落ちにくい。
地域別おすすめの選び方
- 関東・東海・関西の広範囲で選ぶなら → NURO光
- 関西中心で安定性重視なら → eo光
- 中部地方でサポートも重視するなら → コミュファ光
地域によってはメガ・エッグ光(中国地方)やピカラ光(四国地方)、BBIQ(九州地方)なども高品質な独自回線として人気があります。
最新の平均速度比較データ(2025年10月時点)
回線サービス | 平均速度(下り) |
---|---|
NURO光 | 約788Mbps |
eo光 | 約876Mbps |
コミュファ光 | 約798Mbps |
メガ・エッグ光 | 約678Mbps |
ピカラ光 | 約676Mbps |
ビビック光 | 約653Mbps |
ソフトバンク光 | 約476Mbps |
独自回線のほとんどが700〜800Mbps前後の速度を安定して記録しており、ソフトバンク光より200〜400Mbps速い結果となっています。特にNURO光とeo光は、速度満足度ランキングでも常に上位を維持しています。
乗り換え時の注意点
- 工事が必要な場合が多く、申込から開通まで1〜2か月かかるケースがある
- マンションでは管理組合の許可が必要なこともある
- 光電話・TVサービスを利用している場合は移行手続きに注意
ただし、各社とも乗り換えキャンペーンを実施しており、解約違約金の補填やキャッシュバック特典を活用すれば、費用負担を抑えながら快適な通信環境に移行できます。

速度改善の最終手段として独自回線を検討するのはとても賢い選択です。IPv6対応であっても、NTT系回線では混雑が避けられないケースがあります。NURO光やeo光などの独自回線なら、夜間でも安定して高速通信を維持できますよ。
15位
SoftBank光
ソフトバンク

回線タイプ | NTT光回線 |
戸建ての月額基本料金 | 5,720円 |
マンションの月額基本料金 | 4,180円 |
下り速度(実測値) | 312.79Mbps |
上り速度(実測値) | 340.67Mbps |
PING値(実測値) | 16.43ms |
下り速度の速さ | 2.39 |
上り速度の速さ | 2.62 |
戸建て料金の安さ | 1.75 |
マンション料金の安さ | 1.39 |
初期費用の安さ | 3.99 |
総合 | 2.43 |
SoftBank光がおすすめの理由
SoftBank光がおすすめの理由は「NTTフレッツ光回線の中では通信速度の実績が高い点」「スマホセット割の割引が大きい点」です。
SoftBank光は、NTTフレッツ光回線を利用している光コラボの光回線サービスです。NTTフレッツ光回線の中では、通信速度の測定で、1位、2位に来る高速通信を実現しています。10GBpbsプランもあり、高速通信がしやすい環境が整っている光回線サービスです。
また、ソフトバンクとY!モバイルのスマホセット割の割引額も大きく、ソフトバンクユーザーにおすすめの光回線と言えます。
デメリットは、独自回線と比較してしまうと、速度は遅い点です。また、料金はやや高めの設定となっています。
回線タイプ | NTT光回線 |
戸建て1年利用時の実質料金 | 7,091円 |
戸建て2年利用時の実質料金 | 5,852円 |
戸建て3年利用時の実質料金 | 5,809円 |
マンション1年利用時の実質料金 | 5,551円 |
マンション2年利用時の実質料金 | 4,312円 |
マンション3年利用時の実質料金 | 4,269円 |
戸建ての月額基本料金 | 5,720円 |
マンションの月額基本料金 | 4,180円 |
下り速度(実測値) | 312.79Mbps |
上り速度(実測値) | 340.67Mbps |
PING値(実測値) | 16.43ms |
工事費 | 0円 |
初期費用 | 3,300円 |
提供地域 | 北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 |
定期契約 | 2年契約 |
テレビ対応 | |
無料ルーターレンタル | |
無料訪問サポートつき | |
無料セキュリティソフト | (初月無料) |
戸建て対応 | |
マンション対応 | |
IPv6対応 | |
サポート | 電話、LINE、お問い合わせフォーム、チャット |
開通までのモバイルWi-Fiルーターレンタルあり | |
違約金負担キャンペーンあり | |
スマホセット割 | ソフトバンクとセットで割引、ワイモバイルとセットで割引 |
支払方法 | 携帯電話と合算請求、ソフトバンクまとめて請求、Yahoo!ウォレット請求、ソフトバンク請求 |