よくばりWiFiの評判と最新情報。料金プラン・メリット・デメリット徹底解説

よくばりWiFiの基本情報とサービス概要

運営会社とサービスの成り立ち

よくばりWiFiは、株式会社エクスゲートが提供していたポケット型WiFiサービスです。エクスゲートは2017年に設立され、インターネット接続サービスを中心に、電力・ガスといったライフライン事業まで幅広く展開している企業です。「最上のサービスを提供する」という理念を掲げ、モバイル通信市場に参入しました。サービス開始当初は「完全無制限プラン」を売りにし、利用者の急増によって注目を集めましたが、その後の需要増加に伴う回線混雑から、データ容量制限が導入されるなど仕様が変更されています。

対応回線と利用エリア

通信回線はソフトバンクのネットワークを利用しており、国内の広いエリアで安定した接続が可能でした。ただし、他社のクラウドSIM型サービスが複数キャリアに対応しているのに対し、よくばりWiFiはソフトバンク回線のみが利用可能という点が特徴です。このため、エリアによっては接続の安定性に差が出ることもありました。
また、海外でもそのまま利用できる仕組みが整えられており、113カ国に対応。日本で使用している端末を現地に持ち込むだけで利用でき、別途WiFiルーターをレンタルする必要がない点が利便性として評価されていました。

提供端末「U2S」の特徴

よくばりWiFiで貸与される端末は「U2S」という1機種に限定されていました。
主な仕様は以下の通りです。

• 下り最大速度：150Mbps
• 上り最大速度：50Mbps
• バッテリー容量：3,500mAh（連続利用約12時間）
• 同時接続台数：最大5台
• 重量：約149g

シンプルで軽量な設計に加え、長時間のバッテリー駆動が特徴です。ただし、最新のWiMAXルーターなどと比べると通信速度や同時接続台数は控えめで、大人数や高負荷の利用には向かない端末でした。

よくばりWiFiは、ソフトバンク回線を利用したシンプルなポケット型WiFiサービスで、短期利用や海外利用にも対応していた点が大きな特徴でした。運営会社の信頼性と、端末「U2S」の手軽さが強みでしたが、速度やキャリア対応範囲では制限があるため、自分の利用シーンに合うかを見極めることが大切ですね

よくばりWiFiの料金プランと契約条件

料金プランの種類

よくばりWiFiには、利用目的や期間に合わせて選べる2種類の料金プランが用意されていました。

• 1ヶ月レンタルプラン
  契約期間の縛りがなく、月額料金は5,368円（税込）。短期利用や光回線開通までのつなぎとして人気の高いプランです。解約違約金は発生しないため、必要な期間だけ柔軟に利用できます。
• 24ヶ月レンタルプラン
  長期利用を前提にしたプランで、月額料金は3,795円（税込）と割安です。2年間の契約期間が設けられており、更新月以外の解約には違約金がかかる仕組みでした。ただし、2020年9月以降の解約については違約金が免除される特別措置も実施されています。

初期費用と支払い方法

契約時には**事務手数料4,180円（税込）**が必要です。端末代金はレンタル扱いのため無料ですが、解約後は返却が求められる場合がありました。支払い方法はクレジットカードのみで、口座振替やデビットカードには対応していません。

契約期間と解約条件

24ヶ月レンタルプランでは、当初は解約時期によって違約金が異なる仕組みが採用されていました。

• 契約1～12ヶ月目：18,000円
• 13～24ヶ月目：12,000円
• 26ヶ月目以降：9,500円

ただし、2020年9月以降は違約金が撤廃され、利用者の負担は大幅に軽減されています。一方で、解約申請のタイミングによっては「申請月の翌月末で解約」となるため、1ヶ月分余計に料金が発生する点には注意が必要です。

プラン変更の可否

事務手数料を支払うことで、1ヶ月レンタルプランから24ヶ月レンタルプランへ移行することが可能でした。ただし、その逆はできず、長期契約から短期契約へ変更する場合は一度解約して新規契約し直す必要があります。

よくばりWiFiの料金プランは、短期利用と長期利用で明確に分けられていたのが特徴です。ただ、現在は新規受付が停止されているため、検討する際は「過去の条件」として参考にすると良いですよ。他のポケット型WiFiと比較すると、契約縛りなしの1ヶ月プランが存在した点は大きな強みでしたが、回線や容量制限などの条件は必ず確認が必要でした

よくばりWiFiのメリット

すぐに使える即日発送対応

よくばりWiFiの大きな特徴は、申し込みから利用開始までのスピードです。平日13時、土曜日は11時までに手続きを完了すれば、最短で当日中に端末が発送されます。引っ越し直後や急な出張、在宅勤務を始めたい場合など、すぐにインターネット環境を整えたい方にとって便利です。日曜や祝日は発送を行っていないため、タイミングに注意が必要ですが、他社と比べても迅速な対応が評価されています。

海外113カ国でそのまま利用可能

海外出張や旅行の多い方にとってもよくばりWiFiは有利です。専用の手続きや別途レンタルの必要がなく、端末をそのまま持ち出すだけで海外113カ国で利用できます。アジア・北米・ヨーロッパなど主要地域をカバーしているため、国際的な利用者にはコストと手間の両面でメリットがあります。料金はエリアによって異なり、1日単位で利用できるため短期滞在でも無駄なく使えます。

短期利用に対応する柔軟なプラン

1ヶ月単位で利用できるプランが用意されている点も特徴です。光回線工事までのつなぎや、一時的な在宅勤務、長期出張に合わせて短期契約が可能で、解約時に違約金が発生しません。契約期間に縛られない柔軟さは、固定回線代替やレンタルWiFiを探している方にとって安心できる選択肢です。

専用店舗での受け取りにも対応

都内には受け取り専用の窓口が設けられており、直接端末を受け取ることもできます。宅配を待つ必要がないため、急ぎで利用を開始したい方には有効です。受け取り専用店舗を持つポケット型WiFiサービスは少なく、利便性の面で他社との差別化につながっています。

よくばりWiFiの魅力は「すぐに使えるスピード感」と「海外でもそのまま使える利便性」、そして「短期利用ができる柔軟さ」にあります。特に、引っ越しや出張など突発的な状況でネット環境を必要とする方には強い味方になりますね。ただし、利用状況や目的に応じて料金や通信制限を理解して選ぶことが大切ですよ

契約前に確認すべきデメリット

よくばりWiFiは手軽さや海外利用のしやすさが評価される一方で、契約前に知っておくべき注意点があります。特にデータ容量や回線、端末性能に関する条件は、利用環境によって満足度に差が出やすいため理解しておくことが大切です。

1日3GB制限による通信制約

当初は完全無制限をうたっていたよくばりWiFiですが、利用者増加に伴い現在は「1日3GBまで」という制限が設けられています。3GBを超えると最大384Kbpsまで速度が落ち、動画視聴やオンライン会議では実用に耐えなくなります。
また、余ったデータを翌日に繰り越すこともできないため、休日にまとめて動画を見たいという使い方には向きません。

利用回線がソフトバンクのみ

クラウドSIM型WiFiの多くはドコモ・au・ソフトバンクの3回線を自動で切り替えて使えますが、よくばりWiFiはソフトバンク回線のみの対応です。都市部では大きな問題はないものの、地方や山間部ではつながりにくい場面が発生する可能性があります。複数キャリアを使えるサービスと比べて、エリア面で不利になる点は理解しておきましょう。

端末性能の限界

提供される端末「U2S」は、最大下り速度150Mbps・上り50Mbpsとスペックが控えめです。最新のWiMAXや5G対応ルーターと比べると速度面では劣り、同時接続も5台までに制限されています。複数人での利用や、大容量データを扱うテレワークには不安が残ります。

契約・在庫状況の不安定さ

現在は新規申込が停止されており、端末の在庫不足やサービス変更の可能性もあります。過去には解約条件の変更や速度制限の導入など、契約中に仕様が変わった事例もあるため、長期利用を前提とする場合は最新の状況確認が欠かせません。

よくばりWiFiは便利な部分もありますが、1日3GB制限やソフトバンク回線のみといった弱点を理解せずに契約すると「思ったより使えない」と感じることがあります。特に動画やオンライン会議で安定した環境を求める方は、契約前にしっかり他社サービスと比較して選ぶのが安心ですよ

実際の利用者口コミと評判

通信速度と安定性に関する声

よくばりWiFiの利用者からは「速度が出ない」「つながりにくい」といった不満の声が目立ちます。特に大容量通信を行うとすぐに速度制限がかかり、快適に使えないという意見が多く見受けられました。一方で「通常のWeb閲覧やメール程度なら問題なく使える」「エリアによっては20Mbps以上の速度が出て十分」という声もあり、利用環境によって評価が分かれています。

データ容量制限に関する口コミ

サービス開始当初は無制限プランが注目されましたが、現在は「1日3GB制限」が課されており、この変更に対して不満を訴える声が多いです。特に動画配信やリモート会議などで通信量が増えるユーザーからは「1日で足りない」「気づかないうちに制限された」といった感想が多く投稿されています。ただし、ライトユーザーにとっては「3GBでも十分」とする意見もあります。

サポート対応と解約手続きに関する評価

サポート対応については賛否が分かれます。「メールで簡単に解約できた」「特別措置に柔軟に対応してもらえた」といった好意的な声がある一方、「解約申請をしても翌月末解約になるのが不便」「サポートに電話が繋がりにくい」といった不満も存在します。契約条件の分かりづらさや、解約のタイミングによる余分な料金発生に不満を持つ利用者も少なくありません。

満足している利用者の意見

ネガティブな声が多い中でも「海外出張でそのまま使えたのが便利」「短期間だけ使いたいときに助かった」といった評価もあります。特に、1ヶ月レンタルプランの柔軟性や、即日発送による利便性については肯定的な口コミが多く寄せられています。

よくばりWiFiの評判は、ヘビーユーザーには厳しいけれど、短期利用やライトユーザーには一定の価値がある、という点に集約されます。口コミを見ると不満点ばかりが目立ちますが、自分の利用スタイルに合っているかどうかを冷静に判断することが大切ですよ

よくばりWiFiの解約方法と注意点

解約手続きの流れ

よくばりWiFiの解約は、会員ページまたは電話で申請できます。会員ページからはログインIDとパスワードを使ってアクセスし、解約申請フォームから手続きを進めます。電話で行う場合は、運営会社エクスゲートのカスタマーサポートに連絡します。受付時間は平日12時～18時で、日曜と年末年始を除いて対応しています。Webで完結できるため、忙しい方は会員ページからの申請が便利です。

解約のタイミングに関する注意点

解約は「申請をした月の翌月末」に反映される仕組みです。例えば、9月1日に申請しても実際の解約は10月末となり、1か月分の利用料が追加で発生します。更新月に合わせて解約したい場合は、前月中に申請する必要があります。申請が遅れると無駄に1か月分料金がかかるため、スケジュール管理が重要です。

違約金の有無

かつては契約期間中の解約に高額な違約金がありましたが、2020年9月以降は違約金が免除されています。そのため現在解約する場合は、基本的に違約金の負担は発生しません。過去に契約していた利用者でも、違約金免除措置が適用されたケースが多いため、安心して解約できます。

端末返却の取り扱い

2020年9月以降の解約では、端末を返却する必要がありません。以前は未返却や故障によって18,000円程度の機器損害金が請求されましたが、その心配はなくなりました。返却不要となった端末は以下のように活用できます。

• 他社のSIMカードを挿入し、SIMフリー端末として再利用する
• フリマアプリやオークションサイトで販売して換金する

不要になった場合は中古市場での需要もあるため、処分費用をかけずに手放す方法として検討できます。

解約前に確認しておきたいポイント

• 解約申請は翌月末扱いになるため、解約希望月の前月に必ず手続きする
• 違約金は不要だが、過去の契約プランによっては念のためサポート窓口で確認すると安心
• 端末は返却不要なので、解約後の利用方法を事前に考えておく

解約の申請は翌月末扱いになる点を見落としやすいので注意してくださいね。違約金はかからず、端末も返却不要なので、スケジュールさえ間違えなければ損をせずに解約できますよ

他社ポケット型WiFiとの比較

ポケット型WiFiを検討する際には、よくばりWiFiだけでなく、代表的なサービスと比較することが重要です。ここではWiMAX、楽天モバイル、ゼウスWiFiを中心に、それぞれの特徴を解説します。

WiMAXとの比較

WiMAXは下り最大3.5Gbpsと非常に高速な通信が可能で、データ容量は無制限です。よくばりWiFiが1日3GBの制限を設けているのに対し、WiMAXは月間無制限。ただし直近3日で10GBを超えると夜間に速度制限がかかります。

料金面ではよくばりWiFi（24ヶ月プラン）は実質月額3,000円台前半、WiMAXもプロバイダによっては3,600円前後で利用可能です。料金差はわずかですが、安定性と高速通信を重視するならWiMAXが有利といえます。一方、海外で利用できるのはよくばりWiFiの強みです。

楽天モバイルとの比較

楽天モバイルはデータ容量無制限で、月額料金も3,000円台前半とリーズナブルです。よくばりWiFiと同等の速度（下り150Mbps）ですが、容量面では圧倒的に優れています。また、契約期間の縛りがなく、1年以内の解約でも違約金が1,000円程度と非常に低リスクです。

通信エリアは楽天回線とau回線の併用で広範囲をカバー。日常的に大容量を利用する方やコストを重視する方にとっては、楽天モバイルが現実的な選択肢となります。

ゼウスWiFiとの比較

ゼウスWiFiはクラウドSIM型で、3大キャリアの回線を自動的に切り替えて利用できます。よくばりWiFiがソフトバンク回線のみに限定されるのに対し、より広いエリアで安定した接続が可能です。

データ容量は月100GBが上限ですが、通常の利用では十分と感じる人が多いでしょう。料金は実質月額3,200円台とよくばりWiFiとほぼ同水準で、契約の自動更新もなく解約しやすい設計です。

まとめ

• 高速通信と無制限を求めるならWiMAX
• コスト重視かつ大容量を使うなら楽天モバイル
• 広いエリアと柔軟な契約条件ならゼウスWiFi
• 短期利用や海外利用を重視するならよくばりWiFi

他社と比べたときによくばりWiFiの強みは「短期契約」と「海外対応」です。ただし、国内利用が中心で大容量や速度を重視するなら、WiMAXや楽天モバイルの方が満足度は高いといえますよ

よくばりWiFiを検討する人への総合アドバイス

よくばりWiFiは、短期利用や海外出張など特定のニーズには有効な選択肢ですが、現在は新規申し込みが停止されているため、検討する際には最新状況を踏まえて判断する必要があります。ここでは、契約を検討する方に向けた総合的なアドバイスを整理します。

よくばりWiFiを選ぶべきケース

よくばりWiFiは、以下のような条件に当てはまる方に向いています。

• 出張や引っ越し直後など、短期間だけインターネット環境が必要な場合
• 海外利用を想定しており、1台で国内外をカバーしたい場合
• 即日発送によるスピードを重視する場合

特に1ヶ月レンタルプランは、工事待ちや一時利用のニーズに合致します。

他社サービスを選んだ方がよいケース

一方で、長期利用や安定した大容量通信を求める方は、他の選択肢の方が安心です。

• 毎日動画視聴やテレワークで多くのデータ通信を行う方は、無制限や100GB以上の大容量プランを持つWiMAXや楽天モバイルが適しています。
• 通信エリアの安定性を重視する方は、3大キャリア回線を自動で切り替えできるゼウスWiFiなどを選ぶと快適です。
• 契約の柔軟性を求める場合は、自動更新がなく違約金リスクの低いサービスを検討すると安心です。

今後の利用検討で押さえるべきポイント

ポケット型WiFiを選ぶ際には、以下の点を必ず確認しましょう。

• 通信容量の制限：1日や3日単位で制限があるかどうか
• 対応回線：1社のみか、複数キャリアに対応しているか
• 契約期間と更新ルール：縛りの有無、自動更新の有無、解約タイミング
• 海外利用の有無：別料金や制限があるか
• サポート体制：解約やトラブル対応の評判

これらを把握することで、後悔の少ない契約が可能になります。

よくばりWiFiは「短期利用」「海外対応」といった明確な目的がある人には選ぶ価値がありますが、日常使いの主回線としては物足りない部分があります。利用状況を整理して、自分に合ったサービスを選ぶことが大切ですよ