楽天ひかり速度は遅い?最新実測値・評判・改善方法を徹底解説!



目次

楽天ひかりの平均速度を最新データからチェック

楽天ひかり(Rakuten Hikari)は、NTTのフレッツ光回線を利用した光コラボレーションサービスです。ここでは、最新の実測データをもとに、実際の平均速度や利用環境ごとの傾向を見ていきます。

最新の平均速度データ

直近3か月の測定結果によると、楽天ひかりの平均速度は以下の通りです。

  • 下り(ダウンロード):約311Mbps
  • 上り(アップロード):約227Mbps
  • 応答速度(Ping値):約20ms前後

光回線全体の平均(下り約522Mbps)と比べるとやや遅めではありますが、300Mbps前後あれば、一般的な利用には十分な速度といえます。ウェブ閲覧、YouTube視聴、動画配信、クラウド利用など、多くの用途でストレスを感じることは少ないでしょう。

住居タイプ・接続方式別の傾向

実測値は利用環境によって差が出ます。特に住宅タイプや接続方法によって顕著な違いがあります。

  • 戸建て住宅:平均下り速度 約298Mbps/上り 約222Mbps
  • 集合住宅(マンション・アパート):平均下り速度 約333Mbps/上り 約241Mbps
  • 有線接続:平均下り速度 約382Mbps/上り 約298Mbps
  • Wi-Fi接続:平均下り速度 約279Mbps/上り 約193Mbps

この結果から、有線接続の方がWi-Fiより約100Mbps速いことがわかります。Wi-Fi環境では、ルーターの性能や設置位置、周波数帯の設定などが速度に影響しやすく、環境調整が重要です。

接続方式による違い(IPv4とIPv6)

楽天ひかりは「IPv6(クロスパス)」に対応しています。これを利用することで、従来のIPv4よりも混雑を避けて通信でき、速度が安定しやすくなります。

  • IPv4(PPPoE)接続時:平均下り 約198Mbps
  • IPv6(IPoE)接続時:平均下り 約345Mbps

およそ1.7倍の速度差があり、IPv6対応ルーターを使うだけでも快適度が大幅に上がる傾向があります。

時間帯別の速度変動

時間帯によっても速度は変化します。利用が集中する夜間はやや低下しますが、朝や深夜は高速で安定しています。

  • 朝(5:00〜9:00)下り:約377Mbps
  • 昼(12:00台)下り:約337Mbps
  • 夕方(16:00〜18:00)下り:約320Mbps
  • 夜(20:00〜23:00)下り:約274Mbps
  • 深夜(0:00〜4:00)下り:約378Mbps

夜間は混雑の影響で速度が低下しますが、テレワークや動画視聴が多い昼〜夜の時間帯でも、300Mbps前後を維持しており、実用上は大きな支障はありません。

まとめとポイント

楽天ひかりは、他社の超高速回線(NURO光やコミュファ光など)と比べると中速帯に位置しますが、日常利用には十分な性能を備えています。特にIPv6対応ルーターと有線接続を組み合わせれば、安定した通信が期待できます。

楽天ひかりの平均速度は「中位クラス」ですが、一般的な使い方では十分実用的です。もし速度が気になる場合は、IPv6対応や有線接続の見直しで改善できることが多いですよ。

時間帯別の速度変化と混雑状況を分析

楽天ひかりの通信速度は、時間帯によって大きく変動する傾向があります。特に夜間帯は全国的に回線が混みやすく、ユーザー体感速度に影響を及ぼす時間帯です。ここでは直近3か月の実測データをもとに、時間帯別の速度変化を詳しく見ていきます。

朝・深夜は高速で安定

朝(5〜9時)と深夜(0〜5時)は利用者が少ないため、速度がもっとも安定します。平均下り速度はどちらも370Mbps前後と高速で、Ping値も16ms台と低遅延です。動画視聴やオンライン会議もスムーズで、リモートワークを行う人にとってはこの時間帯が最も快適です。

また、深夜は上り速度も平均248Mbpsと高めで、データのアップロードやバックアップなども効率的に行えます。自動更新や大容量ファイルの転送作業はこの時間帯に設定しておくと安定しやすいでしょう。

昼・夕方はやや混雑するが実用上は問題なし

昼(12〜13時)と夕方(16〜19時)は、オフィスや在宅勤務での通信が集中しやすく、速度がやや低下します。平均下り速度は昼:337Mbps/夕方:320Mbpsとなっており、朝や深夜よりも10〜15%ほど遅くなります。

それでもWeb閲覧やYouTube視聴などには十分な速度が確保されており、一般的な用途では支障を感じにくい範囲です。ただし、オンラインゲームや高画質ストリーミングを長時間行う場合は、多少の遅延を感じる可能性があります。

夜間(20〜23時)は最も混雑しやすい時間帯

夜間は家庭での動画配信サービスやSNS利用が集中するため、楽天ひかりでも速度が低下しやすい時間帯です。平均下り速度は約274Mbps、Ping値は25ms前後まで上昇し、応答遅延が増える傾向にあります。

この時間帯は、NetflixやAmazon Prime Videoなどで高画質設定にすると読み込みが遅くなるケースもあります。特にIPv4接続(PPPoE)のまま利用している場合、混雑の影響を強く受けやすいため、IPv6(クロスパス)接続への切り替えが有効です。

時間帯別速度の傾向まとめ

  • 朝・深夜:370Mbps前後で高速安定。Ping値16ms程度。
  • 昼・夕方:330Mbps前後でやや混雑。体感はほぼ問題なし。
  • 夜間:270Mbps台まで低下。動画や会議に遅延を感じやすい。

このように、楽天ひかりは「夜間にやや混雑するが、日常利用では十分高速」と言えます。通信品質を安定させたい場合は、IPv6対応ルーターの導入やWi-Fi設定の最適化も併用するとより効果的です。

夜間帯に動画が止まりやすい人は、IPv6対応ルーターへの切り替えや再起動で改善するケースが多いですよ。回線そのものの品質は悪くないので、時間帯の混雑対策を意識するだけで体感が変わります

IPv4とIPv6(クロスパス)の速度差を比較

IPv6が速いと言われる理由

楽天ひかりでは、IPv6(クロスパス)に対応している環境であれば、速度が安定しやすい傾向があります。これは、通信の仕組みそのものに違いがあるためです。

IPv4では、利用者が多くなると「PPPoE」という仕組みの中で混雑が起きやすく、データの通り道が狭くなることがあります。一方のIPv6(IPoE接続/クロスパス)は、より広い経路で直接インターネットに接続できるため、混雑の影響を受けにくく、処理の遅延も少ないのが特徴です。

特に、オンラインゲームや動画配信などリアルタイム性が重要な通信では、IPv6の方が「Ping値(応答速度)」が安定する傾向にあります。Ping値が小さいほどラグが少なく、体感速度が速く感じられます。

実測値で見るIPv4とIPv6の差

直近3ヶ月のデータを基にすると、以下のような明確な差が見られます。

  • IPv4(PPPoE)平均下り速度:約198Mbps
  • IPv6(IPoE/クロスパス)平均下り速度:約345Mbps
  • IPv4の平均Ping値:約33ms
  • IPv6の平均Ping値:約16ms

実際に、同一地域や同一端末で比較しても、IPv6接続では2倍近い速度を記録しているケースが多く報告されています。特に夜間帯(20〜23時)の混雑時でも、IPv6接続では速度低下が緩やかで、300〜400Mbps台を維持している傾向が見られます。

クロスパス対応ルーターでの改善効果

IPv6(クロスパス)を利用するには、対応したルーターが必要です。楽天ひかりでは2020年以降の主要モデルで標準対応しており、設定変更をするだけで速度が大きく改善されることがあります。

設定を有効化すると以下のような改善が期待できます。

  • サイト表示や動画読み込みの時間が短縮
  • 夜間帯でも速度が安定
  • ゲームやZoom会議での遅延が軽減

ただし、古いルーターではIPv6が有効でも「トンネル接続(擬似IPv6)」になってしまう場合があり、期待ほどの効果が出ないこともあります。ルーターの仕様で「IPv6 IPoE対応」または「クロスパス対応」と明記されているかを必ず確認しましょう。

IPv4からIPv6に切り替える前のチェックポイント

IPv6(クロスパス)への切り替えを検討する際は、次の点を確認しておくとスムーズです。

  • 利用中のルーターが「IPv6 IPoE/クロスパス対応」か確認する
  • 有線LANケーブルが「CAT6」以上の規格かチェックする
  • Wi-Fiの接続先が2.4GHzではなく5GHz帯を使える環境か確認する
  • ONU(光回線終端装置)やルーターの再起動を定期的に行う

これらを満たすことで、IPv6の性能を最大限に発揮できます。

IPv6(クロスパス)は、楽天ひかりで速度を引き上げる最も効果的な方法のひとつです。IPv4のままでは回線の混雑で速度が落ちやすいため、対応ルーターへの切り替えを早めに行うのがおすすめですよ。

有線接続とWi-Fi接続の実測差

楽天ひかりの直近データでは、有線は平均下り約382Mbps・上り約298Mbps、Wi-Fiは平均下り約279Mbps・上り約193Mbpsという傾向です。日常利用ではどちらも十分ですが、同じ回線でも約1.3〜1.5倍の差がつくため、要件に応じた接続方式の選択が重要です。

なぜ有線のほうが速く・安定しやすいのか

有線LANはノイズや電波干渉の影響を受けにくく、フルデュプレックス通信で帯域を使い切りやすいのが特長です。一方Wi-Fiは以下の要因で速度ロスが起きます。

  • 2.4GHz/5GHz/6GHzの周波数特性と混雑状況の差。特に2.4GHzは家電・近隣APと干渉しやすい
  • 壁・床・家具による減衰、アンテナ本数やMIMO対応の違い
  • 端末側の無線規格(Wi-Fi 4/5/6/6E)やストリーム数の上限
  • チャネル幅(20/40/80/160MHz)やDFSによるチャネル切替
  • セキュリティ方式や省電力設定による処理オーバーヘッド

自宅で差を最小化する実践手順

まずは再現性のある測定で現状を把握し、物理・設定・端末の順で改善します。

  1. 測定の整え方
    同一端末で「有線→Wi-Fi(5GHz)→Wi-Fi(2.4GHz)」の順に測定します。ルーターと端末は10分以上稼働後、同じ時間帯・同じサーバーで複数回計測して平均を見ます。
  2. 有線のベースラインを作る
    ルーター直近でPCを有線接続し、下りが概ね500Mbps前後以上出るかを確認します。ここで低ければ宅内LANや回線側の問題が疑われます。
  3. 5GHz優先に切り替える
    SSIDを帯域別に分け、5GHz(Wi-Fi 5/6/6E対応)を優先接続します。80MHz幅に固定し、混雑チャネルを避けます。
  4. 設置と電波の見直し
    ルーターは床置き・密閉棚・家電近接を避け、家の中心・目線より高めに設置します。中継機は親機が見える位置に置き、減衰の少ない直線上を意識します。
  5. メッシュWi-Fiの検討
    間取りが広い・縦長・鉄筋コンクリートなら、中継機よりメッシュのほうが往復遅延とローミングが安定しやすいです。バックホール有線(Ethernet backhaul)が理想です。
  6. 端末側の上限を把握
    スマホやPCの無線規格・ストリーム数で実効上限が決まります。Wi-Fi 6(2×2)端末なら実測400〜600Mbps前後が現実的な目安です。古い端末はドライバ更新やアダプタ増設を検討します。
  7. チャネル最適化
    近隣APが少ない時間帯を狙って自動から固定へ。5GHzの36/52/100番台などを試し、DFS回避や干渉の少ないチャネルに定着させます。
  8. 暗号化・機能の整理
    WPA3/WPA2-AESを推奨しつつ、不要な帯域ステアリング・バンドステアリング設定やスマートコネクトが不安定なら一旦OFFにして挙動を確認します。

こういう用途は「有線」一択

  • オンライン対戦ゲームやゲーム配信
  • 大容量のクラウド同期・NAS編集
  • 長時間のWeb会議での映像乱れを避けたい場合
  • 4K以上の高ビットレート配信を安定視聴したいとき

こういう用途は「Wi-Fi」で十分

  • SNS、Web閲覧、動画視聴(フルHD〜4Kの一般的なストリーミング)
  • モバイル端末の軽作業、オンライン学習、一般的な在宅勤務

まだ差が大きいときのポイント

  • 5GHzでも300Mbps未満:設置場所・チャネル・端末規格を再確認し、メッシュ導入や中継位置の最適化を行います。電子レンジ・Bluetooth大量接続などの干渉源も疑います。
  • 有線で300Mbps未満:ONU〜ルーター〜PCまでの配線を短くし、CAT6以上のケーブルに統一します。スイッチやハブの100Mbps品混在、半二重リンク、古いUSB-LANアダプタがボトルネックになっていないかを確認します。
  • 時間帯で大きく落ちる:宅内は最適でも回線側の混雑影響が残ることがあります。Wi-Fi最適化と並行して、混雑時間帯の測定ログを取り、傾向を把握します。

スペックと“現実的な上限”の目安

1Gbps回線+ギガビット有線での実効上限は約900Mbps台(プロトコルオーバーヘッド込み)です。Wi-Fiは端末・環境でばらつきがあり、Wi-Fi 6の2×2端末で400〜600Mbps、Wi-Fi 5の2×2端末で300〜500Mbps程度が現実的なレンジです。測定値は「端末性能×無線環境×時間帯」の掛け算で決まることを意識すると、改善の優先順位が明確になります。

有線は“基準を作る手段”、Wi-Fiは“家中で利便性を広げる手段”として役割が違います。ゲームや会議は迷わず有線、日常は5GHz最適化で十分が基本です。まずは同一条件で計測→有線で基準化→Wi-Fiを設置と設定で詰める、この順番でやればムダなく速度差を縮められます

戸建てとマンションで異なる速度傾向

楽天ひかりの実測データを見ると、戸建てとマンションでは速度傾向が明確に異なります。同じ1Gbpsプランでも、住環境によって通信経路や利用人数が異なるため、体感速度に差が出やすいのが特徴です。

戸建ては回線が専有されやすく安定、ただし地域差が大きい

戸建てタイプの平均ダウンロード速度は約297.7Mbps、アップロード速度は約221.7Mbpsとされています。独立した回線を引き込むケースが多く、共有による混雑が起こりにくい反面、地域や配線ルートによって速度の差が出やすい傾向があります。

特に地方や郊外エリアでは、NTT局舎から距離がある場合や古い配線設備を経由することがあり、その場合は速度が伸びにくくなることもあります。一方で、最新の光ファイバー設備が整った新興住宅地では、安定した高速通信が得られるケースも多いです。

マンションは平均速度が高めだが、夜間に混雑リスクあり

マンションタイプの平均ダウンロード速度は約332.8Mbps、アップロード速度は約240.6Mbpsと、戸建てよりもやや高速です。これは、光配線方式(光ファイバーが各部屋まで引き込まれる)を採用している物件が増えているためです。

ただし、建物全体で共用回線を利用している場合は注意が必要です。特に夜間(20〜23時)の時間帯は、居住者が一斉にインターネットを使うため、速度が200Mbps台まで低下することも珍しくありません。そのため、オンラインゲームや動画配信などを安定して行いたい場合は、IPv6対応ルーターの導入が効果的です。

速度差が出る主な要因

  • 建物内の配線方式(光配線方式/VDSL方式)
  • 居住者数と回線共有の有無
  • プロバイダ(楽天ブロードバンド)の混雑状況
  • IPv6(クロスパス)対応の有無
  • ONUやルーターの性能・設置環境

特にVDSL方式のマンションでは、光信号を電話線に変換して各部屋へ届けるため、最大速度が100Mbps程度に制限されてしまいます。契約前に「光配線方式」かどうかを確認することが重要です。

戸建て・マンション別におすすめの対策

  • 戸建て:ONUとルーターを最新機種に交換、LANケーブルをCAT6以上へ
  • マンション:IPv6(クロスパス)対応ルーターを使用、可能であれば光配線方式の物件を選ぶ

戸建てとマンションでは構造的な違いで通信環境が変わるんです。自宅の設備がどんな仕組みかを把握するだけで、改善できる余地は大きいですよ。速度が遅いと感じたら、まず“配線方式”と“IPv6対応”を確認してみてくださいね

楽天ひかりが他社より遅いと言われる理由

プロバイダ(楽天ブロードバンド)の収容と帯域設計

楽天ひかりの接続事業者は楽天ブロードバンドです。夜間に利用者のトラフィックが集中すると、プロバイダ側の収容装置(BNG/BRAS)やバックボーンで輻輳が起き、体感速度が落ちやすくなります。帯域増強は順次行われますが、混雑が先に進むと改善までのタイムラグが発生しやすい構造です。地域ごとの収容状況にもばらつきがあり、エリアによって“当たり外れ”が出やすいのも理由のひとつです。

IPv4(PPPoE)で詰まりやすい

楽天ひかりはIPv6 IPoE(クロスパス)に標準対応していますが、端末や設定の都合でIPv4 PPPoEを使い続けているケースは少なくありません。PPPoEは終端装置にセッションが集中しやすく、夜間のボトルネックになりがちです。直近の実測でも、IPv4は平均約200Mbps、一方でIPv6 IPoEは平均約345Mbpsと差が開いています。IPv4を優先するブラウザ設定や古い機器のままでは、この差がそのまま体感に表れます。

フレッツ網(光コラボ)の“共有”構造

楽天ひかりはNTTのフレッツ回線を卸受けする光コラボです。局舎〜宅内のアクセス回線は地域内で多数の契約者と共有するため、夜間に混雑が起きると局所的に速度が落ちます。集合住宅ではマンション内の配線方式や利用世帯数の影響も受けやすく、同じ建物でも時間帯で変動が大きくなることがあります。独自回線・独自設備を持つ事業者(例:NURO光、eo光、コミュファ光)と比べられたときに「遅い」と感じられやすい背景です。

ルーター性能・設定がボトルネックになりやすい

IPv6対応でも、ルーターの処理能力や設定が不足していると頭打ちになります。古いSoCや省電力モードではNAT処理が追いつかず、80MHz幅の5GHz帯やMU-MIMOに未対応だとWi-Fiの実効が伸びません。さらに置き場所や干渉(電子レンジ・近隣AP)で速度が落ちやすく、有線とWi-Fiの差(有線平均約382Mbps、Wi-Fi平均約279Mbps)が“遅い印象”を強めます。LANケーブルがCat5以下や劣化している場合、リンク速度が100Mbpsで固定される典型例も見られます。

IPv6の“効かせ方”にユーザー操作が要る

楽天ひかりのIPv6(クロスパス)は申込み不要でも、実際に効果を出すには「対応ルーターの導入」「IPv6ブリッジ/トンネル設定の有効化」「端末側の優先度(Happy Eyeballs等)」といった前提がそろう必要があります。初期状態がIPv4優先の端末や、プロバイダ推奨設定から外れている機器だと、せっかくのIPv6が使われず“遅いまま”になってしまいます。

地域ポップ(VNE/クロスパス)と時間帯の偏り

IPv6 IPoEはVNE(クロスパス)の地域ポップを経由します。エリア間でトラフィックの偏りが生じると、夜間20〜23時に下り平均が約274Mbpsまで沈む傾向が出ます。朝・深夜は約378Mbpsまで回復するため、同じ回線でも時間帯によって評価が割れやすい構造です。

ルーティング・ピアリングの違い

事業者ごとに主要CDN・クラウドとのピアリングやキャッシュの置き方が異なります。動画配信やゲームのアップデートのようにトラフィックが太いサービスで近道が用意されていないと、同条件でも体感差が生まれやすくなります。

口コミ・計測環境のバイアス

速度サイトの投稿は不満時に偏りやすく、計測サーバまでの経路や端末性能、Wi-Fiか有線かで数値が大きく変わります。とはいえ、直近3か月平均で下り約311Mbps・上り約227Mbps・Ping約20msという“中位”の実測が継続している点は、ユーザー体験の中央値として押さえる価値があります。

まず原因を切り分けるための最小チェック

  • ルーターがIPv6 IPoE(クロスパス)対応・有効化済みか
  • PC/スマホがIPv6優先で通信できているか(IPv4 PPPoEを掴んでいないか)
  • 計測は有線で行い、LANケーブルはCat6以上か
  • 5GHz帯の固定チャネル・帯域幅(80MHz)・中継機の有無を最適化しているか
  • 測定時間帯を変えても遅いか(夜間限定か常時か)

要点は「PPPoEを避けてIPv6 IPoEを正しく使う」「宅内の有線・Wi-Fi環境を適正化する」「地域の混雑と時間帯の癖を見極める」の3つです。ここを押さえるだけでも、“楽天ひかりは遅い”という漠然とした不満が、対処できる具体的な課題に変わりますよ

楽天ひかりの速度を改善する具体的な方法

まずは原因を切り分ける(最短10分)

速度改善は「どこが遅いか」を特定するところから始まります。順番に試すと無駄がありません。

  1. 有線でベースラインを測る
     PCをONU/ホームゲートウェイ直下のルーターへLAN接続し計測します。ここで300Mbps前後出るなら回線自体は概ね良好で、Wi-Fiや機器設定が原因です。100Mbps未満が続く場合は機器か回線品質の可能性が上がります。
  2. 端末を変えて比較する
     同じ場所で別のPC/スマホでも計測します。1台だけ遅いなら、その端末のドライバー更新やバックグラウンド通信の見直しが有効です。
  3. 時間帯を変えて計測する
     夜間だけ顕著に落ちるなら混雑影響が大きく、IPv6(クロスパス)への完全移行やWi-Fiの混線対策が効きます。

即効性の高い設定見直し(IPv6/ルーター/配線)

IPv6(クロスパス)を「使えている状態」にする

  • ルーターの管理画面で、接続方式が「IPoE(IPv6)/IPv4 over IPv6(クロスパス)」になっているか確認します。PPPoEの残骸設定が生きているとボトルネックになります。
  • PPPoEセッションは無効化し、IPv6接続優先にします。表示が「DHCPv6-PD有効」「MAP-E/DS-Lite対応」などであればOKです。
  • ルーターが未対応なら、IPv6 IPoE+v4 over v6対応機へ更新します。

ルーター/ONUの再起動とファーム更新

  • 再起動は「ONU→30秒待つ→ルーター→30秒待つ→端末」の順で行います。ARP/セッションの不整合を解消しやすくなります。
  • ルーターのファームウェアを最新化します。IPv6安定性や無線制御の改善が含まれることが多いです。

LANケーブルの見直し

  • 1GbpsならCat5eで規格上十分ですが、古い/劣化ケーブルは速度低下の原因です。迷ったらCat6へ交換し、長距離(10m超)やノイズ源付近はCat6Aを検討します。爪折れやシース割れは即交換です。

二重ルーター(ダブルNAT)を解消

  • 自前ルーターを使う場合、上流機器(ホームゲートウェイ)を「ブリッジ(PPPoE/ルーティング無効)」にするか、自前ルーターを「APモード」に切り替えます。NATが二重だと遅延・不安定化を招きます。

Wi-Fiを最適化する(電波設計が最速への近道)

帯域・チャネル設計

  • 5GHz優先:2.4GHzは干渉が多く速度が伸びません。可能なら5GHzの「80MHz幅」を使い、混雑環境では「40MHz」へ落として安定を優先します。
  • 自動チャネル任せで不安定なら固定化します。DFS帯で切り替えが頻発する場合はW52/W53側へ。

配置とメッシュ化

  • ルーターは家の中心・腰〜胸高・開放空間に設置し、金属家具・家電(電子レンジ、冷蔵庫)から離します。
  • 中継機はなるべく避け、同一SSIDでローミング最適化されたメッシュWi-Fiへ。可能ならイーサネットバックホール(有線中継)でボトルネックを絶ちます。

端末側の設定

  • 古い端末は2×2 MIMO非対応やWi-Fi 4止まりの場合があります。最新OSへ更新し、可能ならWi-Fi 6/6E対応端末を使います。
  • 省電力モードは送信出力やスループットを落とすことがあるため、計測時は解除します。

利用シーン別チューニング

テレワーク・会議

  • ルーターのQoS(WMM/アプリ優先制御)で会議アプリを優先に設定します。
  • 同時間帯の大容量ダウンロード/クラウド同期をスケジュール移動します。

動画視聴・配信

  • スマートTVは有線接続が安定です。5GHzが届きにくい場合は電力線アダプターよりも細径LANの引き回しを優先します。

ゲーム

  • NATタイプをオープン/Moderateへ近づけるため、UPnPを有効化(必要時のみ)し、問題が続くならポート開放を個別に設定します。
  • 有線接続+IPv6 IPoEの組み合わせが基本です。Wi-Fiは遅延揺れ(ジッター)が出やすく、エイムに影響します。

マンション/戸建てで効く追加策

  • マンション:夜間混雑の影響を受けやすいため、IPv6完全移行とメッシュWi-Fiの導入効果が高いです。配管事情で有線が難しければ、メッシュ+イーサネットバックホールで各部屋に有線を引き回します。
  • 戸建て:階・部屋またぎで減衰が大きいので、1階と2階にメッシュノードを置き、階段や吹き抜けを活用して見通しを確保します。納戸や玄関収納内の設置は避けます。

機器の更新判断基準(買い替えで失敗しない)

  • ルーター:Wi-Fi 6/6E対応、IPv6 IPoE+IPv4 over IPv6(クロスパス)明記、1GbE以上のWAN/LAN、メッシュ対応。4年以上前のモデルは更新検討です。
  • スイッチ:省電力(EEE)機能がリンクの不安定を生む場合は無効化設定が可能な機種へ。
  • NAS/中継機:古い中継機は帯域を半減させることが多く、メッシュへの置き換えが有効です。

見落としやすいボトルネック

  • バックグラウンド同期(クラウド、写真/動画バックアップ、OS更新)が帯域を専有。スケジュールを深夜に移動します。
  • セキュリティソフトやVPNがすべての通信を検査・迂回し、スループット低下を招くことがあります。計測時は一時停止で影響を切り分けます。
  • 100Mbpsプラン契約や古いハブ(100BASE-TX)で頭打ち。契約・機器の規格を確認します。

それでも改善しないときの相談ポイント

  • 直近の計測ログ(日時・有線/無線・端末・IPv6/IPv4)を3〜5件提示し、サポートに「IPv6 IPoEでの遅延・速度低下」を具体的に伝えます。
  • 断続的な切断がある場合は、回線側の光信号レベルや終端装置ログの確認を依頼します。機器交換や配線点検の判断が早まります。

まずは有線で基準を作り、IPv6(クロスパス)に統一、Wi-Fiは5GHz中心に設計し直す——この順番で進めると最短で効果が出やすいです。迷ったら計測結果をメモして一緒に原因を絞り込みましょう

速度が物足りない場合の乗り換え候補

楽天ひかりを利用していて「夜間になると速度が落ちる」「動画が止まる」「オンラインゲームが重い」と感じる場合は、より高速かつ安定した通信が可能な光回線への乗り換えを検討するのも有効です。ここでは、実測データで高評価を得ている代表的な回線を紹介します。

NURO光

NURO光は国内でもトップクラスの実測速度を誇る回線です。直近の平均値では下り約790Mbps、上り約700Mbpsと、楽天ひかり(平均311Mbps)の約2倍以上の実力があります。Ping値も10ms前後と低く、オンラインゲームや動画配信でも快適に動作します。

メリット

  • 2Gbps・10Gbpsといった超高速プランがあり、速度面では群を抜く性能
  • 専用回線(ダークファイバー)を使うため混雑の影響を受けにくい
  • ソニー系列のプロバイダによる安定したサポート体制

注意点

  • 提供エリアが限られており、特に地方では利用できない場合がある
  • 工事費がやや高めだが、キャンペーンで実質無料になることも多い

コミュファ光

東海エリア在住なら、コミュファ光が有力候補です。平均下り速度は約780Mbps、上りも760Mbpsと非常に高速で、Ping値も15ms前後と安定しています。

メリット

  • 東海地方(愛知・岐阜・三重・静岡)で最速クラスの実測値
  • ゲーマー向け「ゲーミングカスタム」プランもあり応答遅延に強い
  • IPv6標準対応で、混雑時間帯でも速度が落ちにくい

注意点

  • 東海地方以外では提供されていない
  • 工事が立ち会い必須で、申し込みから開通までに時間がかかることも

eo光

関西エリアに住んでいるなら、eo光は最有力候補です。平均下り速度は約850Mbps、上りも847Mbpsと全国最速クラス。応答速度も14ms前後と低く、動画視聴やテレワーク、オンラインゲームに最適です。

メリット

  • 関西圏では圧倒的な速度と安定性
  • 10ギガプランも提供されており、将来的な拡張性も高い
  • 定期契約なしプランも選べ、柔軟な契約形態が可能

注意点

  • 関西エリア限定のサービス
  • 契約時にセット割条件が複雑なため、申し込み前に確認が必要

ビッグローブ光

全国対応で安定した回線を求めるならビッグローブ光も選択肢のひとつです。フレッツ光回線を使った光コラボながら、平均下り速度は約470Mbps、上り速度も約380Mbpsと上位水準。IPv6対応ルーターを使えば夜間でも安定しています。

メリット

  • フレッツ光系では上位クラスの実測速度
  • 全国エリア対応で転居時にも乗り換えがスムーズ
  • キャッシュバックや割引キャンペーンが豊富

注意点

  • 混雑するエリアでは夜間に速度低下が起きる場合がある
  • プロバイダ一体型のため、ルーター設定に知識が必要なケースも

乗り換え時に確認すべきポイント

光回線を乗り換える際は、速度以外の要素も考慮することが重要です。

  • 提供エリア:NURO光やeo光などは地域限定のため、利用可能エリアを事前確認
  • 配線方式:マンションはVDSL方式だと最大100Mbpsしか出ない場合がある
  • ルーター・ケーブル:CAT6以上のLANケーブルやWi-Fi6対応ルーターが理想
  • 解約費用:楽天ひかり側の違約金や工事費残債の有無をチェック
  • キャンペーン:キャッシュバックや乗り換えサポート特典を活用

楽天ひかりの速度に不満があるなら、まずは「エリア」「回線方式」「通信機器」を確認したうえで、NURO光やコミュファ光、eo光など上位回線を候補に検討してみてください。乗り換えで環境を最適化すれば、ストレスのない高速インターネットを実感できますよ

19位

楽天ひかり

楽天モバイル

回線タイプNTT光回線
戸建ての月額基本料金5,280円
マンションの月額基本料金4,180円
下り速度(実測値)213.16Mbps
上り速度(実測値)234.46Mbps
PING値(実測値)18.81ms
下り速度の速さ1.05
上り速度の速さ1.28
戸建て料金の安さ1.78
マンション料金の安さ1.00
初期費用の安さ0.89
総合1.20

楽天ひかりがおすすめの理由

楽天ひかりがおすすめの理由は「スマホセット割の割引が大きい点」「楽天市場のお買い物がポイントUP」です。

楽天ひかりは、NTTフレッツ光回線を利用している光コラボの光回線サービスです。NTTフレッツ光回線の中では、通信速度の測定で、やや遅めの速度となっています。

また、楽天の光回線サービスのため、スマホセット割があり、楽天モバイルユーザーにおすすめの光回線と言えます。

さらに楽天市場のお買い物で獲得できるポイントは、最大7倍でポイントが貯まります。

デメリットは、独自回線と比較してしまうと、速度は遅い点です。また、キャンペーンの達成条件が渋く、料金はやや高めの設定となっています。

回線タイプNTT光回線
戸建て1年利用時の実質料金7,040円
戸建て2年利用時の実質料金6,195円
戸建て3年利用時の実質料金5,898円
マンション1年利用時の実質料金5,940円
マンション2年利用時の実質料金5,095円
マンション3年利用時の実質料金4,798円
戸建ての月額基本料金5,280円
マンションの月額基本料金4,180円
下り速度(実測値)213.16Mbps
上り速度(実測値)234.46Mbps
PING値(実測値)18.81ms
工事費22,000円
初期費用880円
提供地域北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
定期契約2年契約、3年契約(お客様によって異なる)
テレビ対応
無料ルーターレンタル
無料訪問サポートつき
無料セキュリティソフト(3台まで12か月間無料)
戸建て対応
マンション対応
IPv6対応
サポート電話、お問い合わせフォーム
開通までのモバイルWi-Fiルーターレンタルあり
違約金負担キャンペーンあり
スマホセット割楽天モバイルでセット割引
支払方法クレジットカード、口座振替、デビットカード