フレッツ光解約完全ガイド。手順・費用・注意点を徹底解説

フレッツ光を解約する前に確認すべきこと

フレッツ光を解約する前に、状況によっては解約以外の選択肢があることを確認しておくことが大切です。ここを見落とすと、余計な費用が発生したり、使い続けたいサービスまで止まってしまうことがあります。

引越しなら移転手続きで対応できる場合がある

引越しが理由で解約を検討している場合は、エリア内であれば「移転手続き」で対応できるケースがあります。これにより新居でも同じ契約を継続でき、解約金や初期費用を抑えられる可能性があります。特に東日本・西日本エリア内での引越しであれば、まずは移転が可能かどうかを確認するのがおすすめです。

料金の見直しなら光コラボへの乗り換えが有効

通信費を下げたい場合は、フレッツ光を完全に解約するのではなく「光コラボ」への乗り換えが選択肢となります。光コラボはNTTの回線を利用しつつ、プロバイダと一体型のサービスを契約できる仕組みです。キャンペーンによっては月額料金が下がることも多く、ひかり電話を継続できるメリットもあります。

ひかり電話の利用継続可否を確認する

ひかり電話を利用している場合は、解約すると番号が失効する可能性があります。番号を残したい場合は、移行できるプラン（例：ひかり電話ネクスト）や他の固定電話サービスへの切り替えを事前に確認しておくことが重要です。番号を失ってしまうと再取得が難しいため、特にビジネス用途や長く使っている番号なら要注意です。

契約中の費用・特典の整理

解約のタイミングによっては違約金が発生したり、初期工事費の残額を一括で支払う必要が出る場合があります。また、フレッツ光メンバーズクラブのポイントや割引特典は解約と同時に失効するため、使い切ってから解約するほうが無駄がありません。

フレッツ光を解約する前に「本当に解約が必要なのか」を確認しておくことが大事です。移転や光コラボ乗り換えで費用を抑えられる場合もありますし、ひかり電話や特典を失わないための工夫も必要です。焦らず契約内容を整理してから判断すると、余計な損を避けられますよ

フレッツ光を解約する具体的な手順

フレッツ光の解約は思った以上に手続きが多く、流れを理解しておかないと不要な料金やネットの空白期間が発生してしまいます。ここでは具体的なステップごとに整理しました。

STEP1 次に使う回線を先に決める

解約前に必ず乗り換え先のインターネット回線を申し込みましょう。新しい回線の開通には1～2週間程度かかるため、フレッツ光を先に解約するとネットが使えない期間が発生します。
開通予定日が確定してからフレッツ光の解約日を調整するとスムーズです。

STEP2 プロバイダ契約の解約準備

フレッツ光と別にプロバイダ契約をしている場合は、そちらの解約も必要です。フレッツ光だけ解約してもプロバイダ料金が請求され続けるケースがあります。
解約手続きには数日かかることがあるため、締め日や更新日に注意して進めるのがポイントです。メールアドレスを継続利用したい場合は、解約時にアドレス残存サービスの有無を確認しておくと安心です。

STEP3 フレッツ光の解約申請

次にNTT東日本または西日本へ解約を申し込みます。方法はインターネットと電話の2種類があります。

• ネットから：フレッツ光の解約申込ページより受付
• 電話から：0120-116-116（東西共通、9時～17時、年末年始除く）

必要な情報は「お客さまID」「契約者氏名」「住所」「電話番号」など。手続きの際は請求書や開通案内を手元に準備しておきましょう。混雑時間帯を避けて連絡するのがおすすめです。

STEP4 撤去工事とレンタル機器の返却

原則として光回線の撤去工事は不要ですが、建物の状況などによっては工事が必要な場合があります。その際はオペレーターから案内があるので日程調整を行いましょう。
解約後にはレンタル機器返却用のキットが送られてきます。返却は着払いで可能ですが、返却漏れや破損があると追加費用が請求されるため、チェックリストに沿って不足なく返送することが大切です。

フレッツ光を解約する流れは、次の回線を決めてからプロバイダとセットで解約し、最後に機器を返却するのが基本ですよ。特にネットが使えない空白期間を避けるためには、解約日と新回線の開通日をしっかり調整することが重要です

解約にかかる費用と違約金の仕組み

フレッツ光を解約するときには、月額料金以外にも違約金や工事費残債などの費用が発生するケースがあります。条件によって請求内容が大きく変わるため、事前に確認しておくことが重要です。

更新月以外での解約による違約金

フレッツ光には「にねん割」や「光はじめ割」といった長期契約割引があり、更新月以外で解約すると違約金が発生します。更新月は契約満了月とその翌月・翌々月の3か月間です。

• NTT東日本の場合
  ・戸建て：4,950円
  ・集合住宅：1,650円
• NTT西日本の場合
  ・戸建て：4,400円
  ・集合住宅：2,200円

これらは契約中の割引プランやタイミングによって異なるため、自分の契約内容を確認することが大切です。

初期工事費の残債

開通工事の費用を分割で支払っている場合、解約時に残額を一括で支払う必要があります。例として、東日本エリアの集合住宅では月687円の分割を選んでいた場合、残り回数分を一括清算することになります。西日本エリアでも契約形態により月額200〜500円程度の残債が請求されます。

解約月の月額料金

解約月の月額料金については、NTT東日本と西日本でルールが異なります。東日本では日割り計算がなく1か月分まるごと請求され、西日本では日割り計算が適用される仕組みです。タイミング次第で1か月分の差額が発生するため注意が必要です。

その他に発生する可能性のある費用

• レンタル機器を返却しなかった場合や破損がある場合の弁済金
• ひかり電話の番号を維持できないケースでの再取得費用
• 特典やポイントが解約と同時に失効することによる損失

解約は単純に「止めれば終わり」ではなく、契約中のプランや支払い状況で大きく金額が変わります。

解約時は「更新月の確認」「工事費残債の有無」「日割りの適用条件」を必ずチェックしてくださいね。ここを押さえるだけで無駄な出費を避けられますよ

レンタル機器の返却方法と注意点

フレッツ光を解約すると、利用していたONU（光回線終端装置）、ホームゲートウェイ、無線LANルーター、ひかり電話アダプターなどのレンタル機器を返却する必要があります。返却方法や注意点を理解しておかないと、思わぬ追加費用が発生することがあるため、事前に確認しておきましょう。

返却の流れ

解約手続きが完了すると、NTTから専用の返却キットが送付されます。段ボールや緩衝材、着払い伝票が同梱されているため、指示に従って梱包・返送します。返却にかかる送料は基本的にNTT負担で、利用者が支払う必要はありません。

返却対象となる機器

返却する必要があるのは、契約時にレンタルした全ての機器です。代表的なものは以下の通りです。

• ONU（光回線終端装置）
• ホームゲートウェイ（ルーター機能付き）
• 無線LANカードや無線LANルーター（レンタルの場合）
• ひかり電話アダプター

自分で購入した市販ルーターなどは返却不要ですが、レンタル品と混同しないように確認してください。

注意点

返却時に注意すべきポイントはいくつかあります。

• 機器不足
  　電源アダプターやケーブルなどの付属品もすべて返却対象です。1点でも欠けていると追加費用を請求される可能性があります。
• 機器の破損
  　大きな傷や破損があると修理費や機器代金を請求される場合があります。梱包の際は衝撃対策を十分に行いましょう。
• 返却期限
  　返却は解約日から2週間程度が目安とされており、期限を過ぎると違約金や追加請求が発生する可能性があります。必ず期日内に発送してください。
• 返却キットの紛失
  　もし返却キットを紛失した場合は、再送依頼が可能です。放置せず、必ずNTTに連絡して対応してもらいましょう。

返送先と確認事項

返送先は解約時の案内や返却キットに記載されています。地域によって異なるため、送付された伝票の住所をそのまま使用してください。発送後は控えを残し、万が一のトラブルに備えて追跡番号を確認しておくと安心です。

レンタル機器は解約後すぐに返却するのがトラブル回避のコツです。付属品まで揃っているかを必ず確認し、返却期限を守れば追加費用はかかりませんよ

プロバイダ契約の解約も忘れずに

フレッツ光を解約しただけでは、必ずしもインターネット料金の請求が止まるわけではありません。なぜなら、フレッツ光は回線サービスであり、実際にインターネットへ接続するには別途プロバイダ契約が必要だからです。両方を契約している場合は、回線とプロバイダをそれぞれ解約する必要があります。

二重請求を避けるために解約日を合わせる

フレッツ光とプロバイダの解約日がずれてしまうと、利用していないのに料金が発生する「二重請求」のリスクがあります。特にプロバイダによっては月単位で料金が発生するため、締め日直前の解約だと翌月分まで請求される可能性があります。必ず両方の契約終了日をそろえて調整するようにしましょう。

プロバイダ解約の手続きの流れ

多くのプロバイダでは電話やウェブフォームから解約を受け付けていますが、受付完了まで数日かかることがあります。締め日に間に合わず自動更新されてしまうケースもあるため、余裕を持って手続きを行うことが重要です。
また、フレッツ光を先に解約してしまうと、プロバイダ側に解約を申し込んでも反映が遅れ、料金が無駄に発生することがあります。必ず並行して進めるか、解約日を指定して調整しましょう。

メールアドレスを継続利用したい場合

長年プロバイダのメールアドレスを使っている方は、解約と同時にアドレスが使えなくなる点に注意してください。例えば「@ocn.ne.jp」や「@nifty.com」などのアドレスは、解約後は原則利用できません。ただし一部のプロバイダでは「メールアドレス残しサービス」などを提供しており、月額数百円でアドレスのみを継続できる場合があります。重要な連絡先として利用している場合は、解約前にプロバイダへ確認しておきましょう。

プロバイダ契約解約時の注意点

• プロバイダの違約金や最低利用期間が設定されている場合がある
• 支払い済み料金の日割り精算ができないこともある
• 契約時に利用していたオプション（セキュリティソフト、メールボックス追加など）は自動的に終了する
• プロバイダによっては解約証明書の発行が可能で、次回の契約時に役立つことがある

フレッツ光を解約する時は回線だけでなく、プロバイダの契約も必ずセットで確認してくださいね。二重請求を避けるために解約日を揃えること、使っているメールアドレスを残す方法を事前に調べておくことがポイントです。細かい部分を見落とすと余計な出費につながりますので、計画的に進めるようにしましょう

光コラボへ乗り換える際の転用手続き

フレッツ光から光コラボ回線へ乗り換える場合、通常の解約手続きは不要で「転用」という方法を利用します。転用を使うことで工事や電話番号の変更を避けられ、スムーズに回線を切り替えることが可能です。ここでは転用の流れや注意点を整理します。

転用承諾番号の取得

光コラボへ移行する際には「転用承諾番号」が必要です。これはフレッツ光の契約者が、NTT東日本またはNTT西日本に連絡して発行してもらう番号です。
取得方法はインターネットの専用ページ、もしくは電話窓口から可能で、本人確認のために「お客さまID」や契約者情報が求められます。番号の有効期限は15日間と限られているため、希望する光コラボ事業者が決まってから手続きするのがおすすめです。

乗り換え先の契約申し込み

転用承諾番号を取得したら、その番号を使って光コラボ事業者へ申し込みます。工事を伴わず、既存の光回線をそのまま利用できるため、開通までの待機期間がほとんどありません。ひかり電話を利用中の方は番号をそのまま引き継げるため、固定電話の利用者にとっても利便性が高い手続きです。

転用手続きのメリット

• 工事不要で短期間で切り替え可能
• インターネット利用が途切れる期間が発生しにくい
• ひかり電話の番号をそのまま利用できる場合が多い
• 契約特典やキャンペーンを活用できる

転用時に確認しておきたいこと

光コラボ事業者によって料金体系や割引特典が異なるため、契約前に条件を比較することが重要です。また、フレッツ光のメンバーズクラブで貯めたポイントは原則として失効しないとされていますが、事前にNTT公式ページで再確認しておくと安心です。さらに、プロバイダの契約を個別にしていた場合は、自分で解約手続きが必要になる場合があります。

光コラボへの転用は「解約」ではなく「切り替え」というイメージを持つと分かりやすいです。承諾番号を準備して新しい回線を申し込めば、工事の手間や番号変更の心配がなくスムーズに移行できます。料金や特典をよく比較して、自分にとって最適な光コラボを選んでくださいね

フレッツ光解約後に失効する特典や影響

フレッツ光を解約すると、料金面だけでなく付随する特典やサービスにも影響が及びます。事前に確認しておかないと、思わぬ不便や損失が発生する可能性があるため注意が必要です。

メンバーズクラブのポイントが失効する

NTT東西が提供する「フレッツ光メンバーズクラブ」に加入している場合、解約と同時に会員資格を失うため、貯まっていたポイントはすべて失効します。ポイントは月額料金の支払い、商品交換、電子書籍や音楽の購入などに利用できるため、解約前に必ず使い切ることが推奨されます。

ひかり電話の番号が利用できなくなる可能性

ひかり電話はフレッツ光の回線に依存しているため、解約すると電話番号が利用できなくなる場合があります。特に光電話専用で新たに付与された番号は継続が難しいことが多いです。NTT加入電話から番号を移行していた場合は、事前に継続利用が可能かどうかをNTTへ確認しておく必要があります。

インターネットが使えない空白期間の発生

解約と新しい回線契約のタイミングを誤ると、インターネットが使えない期間が生じます。特に在宅勤務やオンライン授業などでネット環境が必須な家庭では大きな支障となります。新回線の開通日を確認し、重なるように手続きを進めることで空白期間を回避できます。

プロバイダ提供のメールアドレス利用停止

フレッツ光を解約しても、プロバイダ契約が残っていればメールアドレスは利用できますが、同時に解約するとアドレスが失効します。長年利用しているメールを使い続けたい場合は、有料でアドレス維持サービスを提供しているプロバイダに確認しておくと安心です。

その他の付随サービスへの影響

セキュリティソフトの無料提供やクラウドストレージなど、プロバイダやフレッツ光とセットで利用できていた特典も解約と同時に終了する場合があります。必要なデータがある場合は、必ずバックアップを取っておきましょう。

解約すると「ポイントの失効」「電話番号の利用不可」「ネットが使えない空白期間」など、見落としがちな影響が出てしまいます。僕としては、ポイントは解約前に必ず使い切ること、新回線は解約と同時に開通できるよう日程を調整することが大切だと伝えたいですね

解約を検討する人におすすめの光回線

フレッツ光を解約したあとに新たな回線を探す場合、料金の安さや通信速度、提供エリア、契約条件を比較することが大切です。ここでは主要な選択肢を取り上げ、それぞれの特徴を整理します。

NURO光

ソニーネットワークコミュニケーションズが提供するNURO光は、最大2Gbpsや10Gbpsといった超高速プランを提供しており、特に速度重視のユーザーに人気があります。戸建て・一部マンションで利用でき、オンラインゲームや動画視聴に強いのが特徴です。対応エリアは限定されますが、エリア内ならトップクラスのコストパフォーマンスが期待できます。

ドコモ光

ドコモのスマホとのセット割が魅力で、家族でドコモを利用している場合に特におすすめです。プロバイダを選べる仕組みがあり、利用スタイルに合わせたサービス選択が可能です。光電話や映像配信サービスとの組み合わせもしやすく、総合的な利便性に優れています。

ソフトバンク光

ソフトバンクユーザーにとっては、セット割による料金メリットが大きい回線です。工事費実質無料やキャッシュバックなどのキャンペーンも充実しており、初期費用を抑えたい方に適しています。全国で利用できるため、エリアを気にせず申し込みしやすいのも強みです。

auひかり

KDDIが提供するauひかりは、独自回線を利用しており、混雑に強い安定性が評価されています。auスマホとのセット割に対応しているため、家族のスマホ回線がauの場合に有利です。提供エリアが関東を中心に一部制限されているので、事前確認が必要です。

GMOとくとくBB光やBIGLOBE光

契約期間の縛りがないプランや、安価で高速通信を実現するプランがあり、短期利用や転勤が多い人にも向いています。特にGMOとくとくBB光は契約期間なしのプランが注目されており、自由度の高さを求める方におすすめです。

回線選びのポイント

• 家族のスマホキャリアとセット割を適用できるか
• 提供エリアに対応しているか
• 初期費用やキャッシュバックなどのキャンペーンを活用できるか
• 契約期間の縛りや違約金の有無

こうした点を比較し、自分のライフスタイルや家計に合った光回線を選ぶことで、フレッツ光解約後も快適にインターネットを利用できます。

光回線を選ぶときは「料金」「速度」「エリア」「スマホ割引」の4つを軸に考えると分かりやすいですよ。キャンペーンや工事費無料なども見逃さず、総合的にお得になる選び方を意識していきましょう