iPhone(アイフォン)でモバイルデータ通信できない?原因と今すぐ試せる対処法10選



目次

まず確認!モバイルデータ通信ができないときの基本チェックポイント

iPhoneでモバイルデータ通信が使えないときは、まず「設定ミスや一時的な通信トラブル」が原因であるケースがほとんどです。難しい操作をする前に、次の基本ポイントを順番に確認してみましょう。

電波状況を確認する

最初にチェックすべきは「電波が届いているか」です。圏外やアンテナが1本しか立っていない状態では、モバイルデータ通信は正常に動作しません。

特に以下のような場所では、電波が弱くなる傾向があります。

  • 地下やトンネルの中
  • 高層ビルや建物の奥まった部屋
  • 山間部や郊外など基地局から遠い場所
  • ビル街や車・電車内など、電波干渉が起こりやすい場所

別の場所に移動してみたり、屋外で通信を試してみてください。

また、同じキャリアを使う家族や友人の端末でも通信できない場合は、一時的な通信障害の可能性があります。

機内モードの設定を確認する

機内モードがオンになっていると、モバイルデータ通信は自動的にオフになります。

コントロールセンターを開いて「飛行機アイコン」が点灯していないか確認しましょう。

  • iPhone X以降:右上から下にスワイプ
  • iPhone 8以前:下端から上にスワイプ

もし機内モードがオンになっていた場合は、一度オフに切り替えて再接続を待ちます。

機内モードをオン→オフと切り替えることで、電波の再取得ができる場合もあります。

モバイルデータ通信の設定を確認する

モバイルデータ通信自体がオフになっている可能性もあります。

以下の手順で設定を確認してみてください。

  1. 「設定」アプリを開く
  2. 「モバイル通信」をタップ
  3. 「モバイルデータ通信」がオンになっているか確認

もしオフになっていた場合は、オンに切り替えることで通信が再開します。

なお、デュアルSIMを利用している場合は、どちらの回線がデータ通信に設定されているかも確認しましょう。

一時的な不具合の可能性もチェック

電波や設定に問題がない場合は、iPhone本体の一時的な不具合の可能性もあります。

その場合は一度再起動してみましょう。電源をオフにして再度オンにするだけで、通信が復旧することもあります。

通信ができないと焦る気持ちは分かりますが、まずは慌てず基本をチェックすることが大事です。電波・機内モード・設定の3つを見直すだけで、かなりの確率で解決できますよ。

iPhone(アイフォーン)本体の設定を確認する方法

iPhoneでモバイルデータ通信ができない場合、まず見直すべきなのが「本体の設定」です。通信が途切れる原因の多くは、設定の誤りや意図しないスイッチの切り替えにあります。ここでは、基本から応用までの確認ポイントを順番に解説します。

設定アプリからモバイル通信の状態を確認する

モバイルデータ通信の設定がオフになっていると、どんなに電波が届いていても通信はできません。次の手順で確認してみましょう。

  1. ホーム画面で「設定」アプリを開く
  2. 「モバイル通信」をタップ
  3. 「モバイルデータ通信」がオンになっているか確認

スイッチがグレーになっている場合はオフの状態です。緑色に切り替えると通信が有効になります。また、アプリごとにモバイル通信の利用可否を設定できるため、特定のアプリだけ通信できない場合はリストを下にスクロールし、アプリ別のスイッチを確認してください。

機内モード・Wi-Fi・モバイルデータの優先順位を見直す

「機内モード」がオンのままだと、モバイル通信は完全に遮断されます。画面右上からスワイプしてコントロールセンターを開き、飛行機アイコンがオレンジ色になっていないか確認しましょう。オンの場合はタップしてオフに戻します。

また、Wi-Fiがオンになっていると、自動的にWi-Fi接続を優先する仕様になっています。Wi-Fi電波が弱い環境では通信が不安定になるため、いったんWi-Fiをオフにしてモバイルデータ通信のみで接続できるかを試すのも効果的です。

デュアルSIMを使用している場合の注意点

最近のiPhoneは「デュアルSIM(物理SIM+eSIM)」に対応しており、2回線を同時に使えます。ただし、設定によっては通信に使う回線が無効になっていることがあります。

確認手順は以下の通りです。

  1. 「設定」アプリを開く
  2. 「モバイル通信」>「モバイルデータ通信」を選択
  3. 使用したい回線(主回線・副回線)を選ぶ

通信ができない場合、別の回線に切り替えることで解決するケースもあります。なお、物理SIMとeSIMの両方を使用している場合は、どちらの回線が「モバイルデータ通信」に設定されているか必ず確認しておきましょう。

キャリア設定アップデートの確認

通信事業者が提供する「キャリア設定」が古いままだと、モバイルデータ通信に不具合が出る場合があります。更新は以下の手順で行えます。

  1. 「設定」>「一般」>「情報」を開く
  2. 数秒待つと「キャリア設定アップデートがあります」と表示される場合、「アップデート」をタップ

表示されない場合は最新の状態です。Wi-Fiに接続して実行するのが安全です。

通信設定の切り替えテストを行う

設定が正しくても、一時的な接続不良で通信が止まっている場合があります。

その場合は以下の操作を試してみてください。

  • モバイルデータ通信のオン/オフを数回切り替える
  • 機内モードを一度オンにしてからオフに戻す

この操作により、通信モジュールが再初期化され、接続が復帰することがあります。

設定を見直すだけで直るケースも多いので、焦らず一つずつ確認してみてくださいね。通信のトラブルは設定の組み合わせで起きていることがほとんどです。

再起動とSIMカードのチェックで解決できるケース

モバイルデータ通信ができない原因の多くは、一時的なシステムの不具合やSIMカードの接触不良によるものです。設定をいじる前に、まず再起動やSIMカードの確認を行うことで、予想以上に簡単に復旧するケースが多くあります。

一時的な不具合は再起動で改善することが多い

iPhoneは長時間稼働していると、キャッシュの蓄積や一時的なエラーで通信機能が不安定になることがあります。こうした軽度のトラブルは再起動だけで改善することがよくあります。

再起動の手順は以下の通りです。

  • iPhone X以降の機種
    サイドボタンと音量ボタンのどちらかを長押しし、「スライドで電源オフ」を右にスワイプ。 電源が切れたら、再度サイドボタンを長押しして起動します。
  • iPhone SE(第2世代)・iPhone 8以前の機種
    サイドボタン(または上部のスリープボタン)を長押しして電源を切り、再度長押しで起動します。

再起動する際は、入力中のデータや作業内容を保存してから行いましょう。アプリの動作不良や通信エラーだけでなく、画面のフリーズやアプリ起動の遅延も改善することがあります。

SIMカードの抜き差しで接触不良をリセット

SIMカードの金属端子がホコリや微細なズレによって正しく認識されないことがあります。この場合、SIMカードを一度取り出して挿し直すことで接続が回復することがあります。

手順は以下の通りです。

  1. iPhoneの電源を完全に切ります。
  2. 本体側面にあるSIMカードトレイの小さな穴に「SIMピン(取り出しツール)」を挿し込みます。 ※ ピンがない場合は、細いクリップなどでも代用可能です。
  3. トレイをゆっくり引き出してSIMカードを取り出します。
  4. カード表面にホコリや汚れがないか確認し、柔らかい布で軽く拭き取ります。
  5. 向きを確認して正しく挿し直し、トレイを戻します。
  6. 電源を入れて、モバイルデータ通信が回復しているか確認します。

SIMカードトレイの扱い方と注意点

SIMカードは非常に繊細な部品です。以下のポイントを守って安全に取り扱いましょう。

  • トレイを無理に押し込まない
  • スピーカー穴など、間違った穴にピンを挿さない
  • SIMカードを指で強く触れず、金属端子に触れないよう注意
  • 異物や湿気がある状態で挿入しない

また、長期間同じSIMカードを使っている場合や、何度も機種変更をしている場合はカード自体の劣化も考えられます。その場合は、契約中のキャリアショップでSIMカードの交換を依頼しましょう。

通信がうまくいかないとき、焦って設定を変えすぎてしまう方が多いですが、まずは“再起動”と“SIMカードの抜き差し”という基本を落ち着いて試すのがコツですよ。意外とそれで直ることが多いんです。

APN設定(アクセスポイント名)の誤りを確認する

iPhoneでモバイルデータ通信ができない場合、見落としがちな原因のひとつが「APN設定(アクセスポイント名)」の誤りです。特に格安SIM(MVNO)やキャリア変更後に起きやすく、設定ミスやプロファイルの不整合によって通信が遮断されるケースが多く見られます。

APN設定とは何か

APN(Access Point Name)は、iPhoneが通信事業者のネットワークに接続するための“通り道”を定義する設定情報です。

これが正しく設定されていないと、電波は立っていてもモバイルデータ通信が行えなくなります。Wi-Fiでは問題なく接続できても、外出先で通信できない場合はこの設定を疑ってください。

APN設定ミスが起こる主なケース

  • キャリアを乗り換えたが、古いプロファイルが残っている
  • SIMカードを入れ替えたが、自動設定が行われなかった
  • 格安SIMのAPNプロファイルを誤ってインストールした
  • 手動入力時にAPN名やユーザー名を一文字間違えている

特に格安SIMでは、キャリアごとにAPN情報(APN名、ユーザー名、パスワード、認証タイプなど)が異なるため、正確に入力しないと通信が確立しません。

APN設定の確認手順(iPhone)

  1. 設定アプリを開く
  2. 「モバイル通信」→「モバイルデータ通信ネットワーク」を選択
  3. 表示されるAPN情報を確認

表示されているAPN情報が、契約している通信会社の情報と一致しているかをチェックしましょう。もし一致しない場合は、契約先が提供している正しい値に修正するか、APN構成プロファイルを再インストールします。

プロファイルの削除と再インストール

キャリア変更や格安SIMへの乗り換え後に通信ができない場合、古いAPNプロファイルが残っている可能性があります。

その際は、以下の手順で削除と再設定を行います。

  1. 古いAPNプロファイルを削除する
  • 「設定」→「一般」→「情報」→「プロファイル」を開き、旧キャリアのプロファイルを削除
  1. 端末を再起動する
  • 設定変更後に必ず再起動することで反映を確実にします。
  1. 新しいプロファイルをインストールする
  • 契約している通信会社の公式サイトから正しいAPNプロファイルをダウンロードして再設定

なお、キャリアによっては自動で設定される場合もありますが、特に格安SIMの場合は手動でのプロファイル設定が必須です。

主なキャリア別APN設定情報

  • NTTドコモ系MVNO(例:OCNモバイルONE、IIJmio)
    APN:ocn.ne.jp または iijmio.jp
  • au系MVNO(例:UQ mobile、mineo(Aプラン))
    APN:au.kddi.ne.jp など
  • SoftBank系MVNO(例:LINEMO、Y!mobile)
    APN:plus.4g など
  • 楽天モバイル
    APN:rakuten.jp

契約している通信会社の公式サイトに最新の設定情報が掲載されています。必ず最新版を確認し、入力ミスがないかチェックしてください。

APN設定を見直しても直らない場合

  • SIMカードの不良
  • キャリア側の回線登録ミス
  • プロファイルの破損

といった原因も考えられます。その場合は、一度ネットワーク設定のリセット(「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」→「リセット」→「ネットワーク設定をリセット」)を実行し、再設定を試してください。

APN設定はiPhoneがネットに出るための“通行証”なんです。キャリア変更や格安SIM導入時は特に設定を見直すのが大事ですよ。誤ったプロファイルが残っていると、どんなに再起動しても直らないケースが多いです。焦らず一つずつ確認していきましょう

iOSのバージョンアップで通信不具合を解消する

iPhoneでモバイルデータ通信ができないとき、意外と見落とされがちなのがiOS(アイオーエス)のバージョンの古さです。古いOSを使い続けていると、通信処理の不具合やキャリアとの互換性の問題が起きることがあります。Appleはセキュリティ対策や通信安定性を改善するために定期的にアップデートを提供しているため、最新バージョンへ更新することで症状が改善するケースも少なくありません。

なぜiOSの更新が通信トラブルを直すのか

モバイル通信が不安定になる原因のひとつに、「OSのバグ」や「キャリア設定との不整合」があります。特に以下のようなケースでは、バージョンアップが効果的です。

  • アップデート以降に発生した通信トラブルが他のユーザーでも報告されている
  • 格安SIMやeSIMを利用していて、キャリア設定が古いままになっている
  • iOSのマイナーバージョンが長期間更新されていない

Appleはこうした不具合を改善するために、ソフトウェアアップデート内で通信関連の修正を行うことがあります。そのため、「突然つながらなくなった」と感じたときは、まずiOSの更新状況を確認することが重要です。

iOSアップデートの手順

  1. ホーム画面で「設定」を開く
  2. 「一般」を選択
  3. 「ソフトウェアアップデート」をタップ
  4. 「ダウンロードしてインストール」を選択
  5. 画面の案内に沿ってパスコードを入力し、アップデートを開始

アップデートが利用可能な場合は、ここで「利用可能なアップデートがあります」と表示されます。通信エラーを防ぐためにも、Wi-Fi接続と十分なバッテリー残量を確保した状態で実行してください。

アップデート前に行うべきバックアップ

アップデート中にまれにエラーが発生することがあるため、事前のバックアップは必ず行いましょう。以下のいずれかの方法でバックアップが可能です。

  • iCloudバックアップ:「設定」→「ユーザー名」→「iCloud」→「iCloudバックアップ」をオン
  • PCでのバックアップ:Finder(Mac)またはiTunes(Windows)を開き、「今すぐバックアップ」を選択

バックアップを取っておけば、万が一アップデート中に問題が起きても、データを安全に復元できます。

アップデートしても改善しない場合

iOSを最新にしてもモバイルデータ通信が不安定な場合は、キャリア設定の更新が必要な可能性があります。「設定」>「一般」>「情報」を開くと、キャリア設定アップデートの通知が出る場合があります。表示されたら「アップデート」を選択してください。これにより通信会社との接続最適化が行われ、通信の安定性が改善されることがあります。

最新のiOSを適用するだけで、長く悩まされた通信不具合があっさり直ることもあります。定期的なアップデートは面倒に感じるかもしれませんが、通信の安定性・安全性を保つ最も確実なメンテナンス方法ですよ

通信制限・料金滞納・契約プランの影響を見直す

モバイルデータ通信が突然できなくなった場合、設定や端末の不具合だけでなく「契約内容や料金の問題」に原因があるケースも少なくありません。とくに通信制限や料金未払いによる通信停止は、気づかないうちに発生していることがあります。ここでは、契約プランや支払い状況を確認する具体的な方法を解説します。

データ容量オーバーによる通信制限を確認する

スマホの契約プランでは、1ヶ月あたりに利用できるデータ通信量が定められています。上限を超過すると、一定期間通信速度が制限され、実質的にモバイルデータ通信が使えないように感じることがあります。

制限がかかっているか確認するには、次の方法が確実です。

  • 各キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルなど)の公式アプリやマイページで「データ使用量」を確認
  • 契約プラン内のデータ残量が「0GB」や「上限到達」と表示されていないかチェック
  • 一部プランでは、追加データ容量(1GB単位など)を購入することで即時復旧可能

速度制限が原因の場合、ページの読み込みやアプリの通信が極端に遅くなり、SNSや動画視聴が困難になります。Wi-Fi環境での動作が正常なら、通信制限の可能性が高いです。

料金未払い・支払い遅延による通信停止

スマホの利用料金や分割端末代金を滞納している場合、キャリア側が「通信サービスを一時停止」することがあります。料金未払いによる停止は、Wi-Fi接続中は気づきにくく、外出時に突然通信ができなくなって発覚するケースが多いです。

確認ポイントは次のとおりです。

  • 契約キャリアのマイページで「お支払い状況」や「利用停止」の表示がないか確認
  • 登録したメールやSMSで「お支払いのお願い」「通信停止予定」などの通知が届いていないかチェック
  • 未払い分がある場合は、即時支払いを行うことで数時間以内に通信が再開されることが多い

特にクレジットカード払いの場合、有効期限切れや引き落としエラーによる自動停止もあるため、支払い方法も合わせて確認しましょう。

契約プラン・回線種別の見直しも重要

格安SIMやサブブランドを利用している場合、プランによっては「低速通信専用」「特定時間帯の制限」などが設定されていることがあります。また、5G・4Gの切り替え設定がプランや端末に対応していない場合も通信が不安定になる要因です。

見直すべきポイントとしては次の通りです。

  • 契約中のプランが「音声+データ通信」プランか(データ専用・SMS専用ではないか)
  • プラン変更後にAPN設定やSIM再発行が必要なケースがないか
  • 旧プランのままで速度制限や制御ルールが厳しいままになっていないか

通信速度や安定性に不満がある場合は、同キャリア内でのプラン変更や、ahamo・povo・LINEMOなどのオンライン専用プランへの切り替えも検討する価値があります。

通信トラブルを防ぐための定期チェック

通信制限や料金関連のトラブルは、月初や支払い日のタイミングで集中します。月に1回は、マイページで以下の項目を確認する習慣をつけましょう。

  • 当月のデータ使用量と残容量
  • 支払い方法(クレカ有効期限・口座引き落とし日)
  • 契約プラン内容と自動更新の有無

これらを定期的に確認しておけば、通信停止のトラブルを未然に防げます。

契約内容や料金の確認を怠ると、どんなに設定を直しても通信は復旧しません。まずは「支払い」「容量」「プラン」の3点をしっかり確認することが解決の近道ですよ

通信障害・エリア不良による一時的なトラブル

iPhoneでモバイルデータ通信ができないとき、設定や機器の不具合だけでなく「通信障害」や「エリア不良」が原因となっているケースも少なくありません。特にキャリア側の一時的な障害や、電波が届きにくい場所での利用時は、個人の操作では解決できない場合があります。以下のポイントを順に確認してみましょう。

通信障害情報を公式サイトで確認する

まずは、契約している携帯キャリア(ドコモ・au・SoftBank・楽天モバイルなど)の公式サイトにアクセスし、通信障害・メンテナンス情報ページを確認します。各社ではリアルタイムで障害情報を公開しており、地域・時間帯・影響範囲などを詳細に確認できます。

  • NTTドコモ:「通信障害・メンテナンス情報」ページで全国の状況を確認可能
  • au(KDDI):「障害・メンテナンス情報」ページで詳細を公開
  • SoftBank:「障害情報」ページでエリア別の状況を掲載
  • 楽天モバイル:「お知らせ」ページで通信品質関連の情報を更新

障害が発生している場合は、復旧を待つ以外の方法は基本的にありませんが、Wi-Fi接続に切り替えて一時的にインターネットを利用することは可能です。

SNSやニュースで最新の障害情報を把握する

通信障害は、ニュースサイトやSNS(特に X(旧Twitter))でも多くのユーザーがリアルタイムで報告しています。

「#ドコモ障害」「#au通信障害」「#ソフトバンク圏外」などのハッシュタグ検索を行えば、同じ地域でのトラブル発生状況を把握しやすいです。

ただし、SNSの情報は公式発表よりも早い一方で、誤報や一時的な不具合の投稿も混在しています。必ず公式サイトの情報と照合するようにしましょう。

屋内や地下で電波が弱い場合の対処法

通信障害が起きていないのに「圏外」「通信中断」が頻発する場合は、周囲の電波状況が原因の可能性があります。特に以下のような環境では電波が届きにくくなります。

  • 地下鉄・地下街
  • 大型商業施設の奥やエレベーター内
  • 鉄筋コンクリート造の建物内
  • 山間部・郊外エリア
  • 高層階や窓際から離れた場所

この場合は、建物の外や窓際など電波の入りやすい場所に移動して再接続を試みてください。

また、モバイルデータ通信をいったんオフ→オンに切り替えることで再接続が改善されることもあります。

キャリアのエリアマップで電波状況を確認する

各キャリアの公式サイトでは、通信エリアを示す「サービスエリアマップ」も公開されています。自宅や職場、外出先がサービス対象外・電波が弱いエリアに含まれていないかを確認してみましょう。

とくに地方部や新興住宅地などでは、5G/4Gのカバー率に差があり、機種や契約プランによって電波が安定しにくいケースもあります。

一時的な不安定状態なら時間をおいて再接続

ネットワークの過負荷や一時的な基地局メンテナンスなどにより、一時的に通信が途切れることもあります。数分〜十数分程度待ってから再接続を試すことで、自然に回復するケースもあります。

その際、iPhoneを再起動したり、「機内モードをオン→オフ」に切り替えて通信をリセットしてみるのも効果的です。

もし通信障害や電波不良が原因なら、焦らずまずは状況の把握が大事です。設定をいじっても直らないときは、時間をおいて再接続を試すのが一番ですよ

それでも改善しないときの最終手段とサポート連絡先

ここまでの手順を試してもモバイルデータ通信が回復しない場合、iPhone内部の設定やSIMの登録情報に問題が残っている可能性があります。ここからは、より根本的なリセットや公式サポートを利用する方法を紹介します。

ネットワーク設定をリセットする

一時的な設定の不整合で通信ができない場合、ネットワーク設定のリセットが有効です。これによりWi-FiやVPN、モバイル通信の設定を初期化して再構築できます。

手順

  1. 「設定」アプリを開く
  2. 「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」を選択
  3. 「リセット」→「ネットワーク設定をリセット」をタップ
  4. パスコードを入力し、再確認で実行

リセット後はWi-FiパスワードやVPN設定が削除されます。再接続が必要になるため、事前にメモしておきましょう。リセット後に再起動し、通信が回復するか確認してください。

キャリア設定の更新を確認する

通信会社が提供する「キャリア設定」が古いままだと、最新の回線情報が反映されず通信が不安定になることがあります。

確認方法

  1. 「設定」→「一般」→「情報」を開く
  2. 数秒待つと、「キャリア設定アップデート」のポップアップが表示される場合があります
  3. 表示されたら「アップデート」を選択

表示が出ない場合でも、キャリアアプリを開いて最新状態かを確認しましょう。

Appleサポート・キャリアへの問い合わせ

設定をすべて確認しても通信できない場合は、機器の故障や回線登録の不具合が考えられます。自己対応では解決できない範囲のため、以下の窓口に相談しましょう。

Appleサポート

  • 電話・チャットサポートAppleサポート公式サイト
  • Apple Store/正規サービスプロバイダ:店舗予約で診断を受けられます

各キャリアの問い合わせ先

  • NTTドコモ:151(ドコモ携帯から無料)/0120-800-000(一般電話)
  • au(KDDI):157(au携帯から無料)/0077-7-111(一般電話)
  • ソフトバンク:157(SoftBank携帯から無料)/0800-919-0157(一般電話)
  • 楽天モバイル:アプリ「my 楽天モバイル」または公式チャットサポート

格安SIMを利用している場合は、契約しているMVNOのサポート窓口に問い合わせましょう。プロファイルの誤設定や回線の再登録で改善するケースもあります。

修理・交換を検討する前に確認すべきこと

  • 他のSIMカード(家族や友人のものなど)を入れて通信できるか試す
  • 同じSIMを他の端末に入れて通信できるか確認
  • SIMトレイや端子に破損や汚れがないかチェック

これらの確認で原因が特定できれば、不要な修理を避けられます。特にSIMカードの接触不良や内部破損は、ユーザーでは気づきにくいこともあるため、店舗での診断が有効です。

落ち着いて一つずつ確認すれば、ほとんどの通信トラブルは解決できます。慌てずに手順を進め、最終的には公式サポートに相談するのが安心ですよ