auひかり工事は何をする?内容・期間・費用・注意点まで完全ガイド



目次

auひかりの工事で何をするのか。基本の作業内容を整理

auひかりの工事は「光ファイバーを安全に住居へ引き込み、通信が使える状態にするための作業」を順序立てて行う工程です。外の電柱から宅内の光コンセント設置までを担当するのは作業員で、接続機器の設定は利用者側が行います。初めての人でも流れが理解しやすいように、必要な作業を順番に整理して説明します。

光ファイバーを電柱から外壁に引き込む作業

最初に行われるのは、近くの電柱から住居の外壁へ光ファイバーケーブルを敷設する作業です。外壁に小さな金具を取り付けてケーブルを固定しながら引き込み位置へ寄せていきます。建物の構造によって固定方法やケーブルの通し方が変わるため、事前の現地確認が重要になります。

外壁への金具取り付けとケーブル固定

外壁にケーブルを固定するための金具を複数取り付けます。固定箇所は建物の状態やケーブルの通り道によって異なり、必要な箇所にだけ施工されます。屋外での作業が中心になるため、工事中でも利用者側の負担はほとんどありません。

既存の引込み口を使った屋内への配線

配線を室内に通す際は、すでにある引込み口(エアコンダクトや通気孔)を活用するのが基本です。既存の穴が使える場合は追加工事が少なく済むため、工事時間も短縮されます。状況によっては壁貫通が必要と判断されることもありますが、必ず事前に説明が行われ、了承を得た上で施工されます。

光コンセントの設置とONU準備

光ファイバーが室内に通されたら、引込み口付近に光コンセントを設置します。ここが光回線の終端となり、ONU(光回線終端装置)を接続する場所です。光コンセントの設置位置は宅内の利用環境に合わせて作業員が案内してくれます。

ONUは光信号をデジタル信号に変換するための機器で、この機器が正常に動作することでインターネットと接続できる状態になります。ONU本体はKDDIから送られてきた宅内機器の中に同梱されています。

作業員が行う工程と利用者が行う作業の違い

工事担当者が行う作業は次の内容です。

  • 光ファイバーの外壁引込み
  • 屋内へのケーブル通線
  • 光コンセントの設置
  • 外壁と室内の固定作業

一方、利用者が行うことは以下のようにシンプルです。

  • 工事当日の立ち会い
  • 光コンセントと宅内機器(ONU・ホームゲートウェイ)の接続

宅内機器の接続は説明書どおりにケーブルをつなぐだけで完了し、特別な工具は不要です。工事の大部分は作業員が担当するため、初めて申し込む方でも心配する必要はありません。

工事の流れを知っておくと安心感がぐっと増しますよ。どこまでが作業員で、どこからが自分の作業なのかを理解しておけば、当日の段取りもスムーズに感じられるはずです

戸建てとマンションで違う工事内容。チェックすべきポイント

auひかりの工事は、建物の構造によって必要な作業量も確認すべきポイントも大きく変わります。特に戸建てとマンションでは工事の手順・設備の状態・工事が必要かどうかの判断基準が異なるため、事前に特徴を把握しておくことで、工事日のトラブルや追加作業を避けやすくなります。

戸建ては「外壁工事+宅内工事」が基本

戸建ての場合、ほとんどのケースで外部から宅内まで光ファイバーを新たに引き込む工事が必要になります。電柱から外壁へ引き込み、外壁に金具を取り付けてケーブルを固定し、室内への引き込み口を確保します。その後、室内に光コンセントを設置して利用できる状態を整えます。

戸建て工事で特に確認しておきたいポイントは次のとおりです。

  • 外壁への穴あけが発生する可能性
  • エアコンダクト・通気孔など既存の引き込み口が使えるかどうか
  • 室内のどこに光コンセントを設置するのが最適か
  • 壁の材質によっては貫通が制限される可能性

外壁加工が必要になるかどうかは建物ごとに異なるため、事前に「どの位置に引き込むか」「どの程度の施工が必要か」を作業員と相談できるよう準備しておくと安心です。

マンションは既設設備の有無で作業量が大きく変わる

マンション(集合住宅)の場合、共用部に光配線設備が整っていれば、すでに回線が各部屋まで敷設されていることが多く、宅内作業だけで開通できるケースがあります。この場合、配線確認と光コンセント周りのセットアップが中心で、工事の負担は大きくありません。

ただし、マンションタイプであっても次のような場面では戸建てに近い工事が必要です。

  • 建物が古く、光配線設備が共用部までしか来ていない
  • VDSL方式しか設備がなく、光ファイバーを部屋まで直接引き込む必要がある
  • 配線ルートに問題があり既存設備が使えない

特に、建物の構造や管理組合の方針によっては、壁貫通が不可だったり、工事に追加手続きが必要になったりするため、申し込み段階で設備状況の確認が不可欠です。

マンションは「工事不要」に見えても作業員の確認は必須

共用設備が整っている場合でも、作業員が現地で配線状況を確認し、部屋まで問題なく信号が届くかをチェックする作業が必ず行われます。利用者側が「機器をつなげばすぐに使える」と考えてしまうと、当日の立ち会いが必要なことに気づかず予定が合わないケースもあるため注意が必要です。

確認作業が中心でも、費用面では通常の工事費が発生する点も見落としがちなポイントです。作業工程が軽くても、現地訪問と確認作業は必ず行われるため、工事費の請求は仕様として固定されています。

戸建て・マンション共通でチェックするべき重要ポイント

住居タイプにかかわらず、スムーズに工事を進めるために以下のポイントは必ず押さえておきたいところです。

  • 賃貸の場合、オーナーや管理会社の許可が必要
  • 工事可能な時間帯や立ち会い条件を事前に確認する
  • 室内のどの位置で光コンセントを使いたいか整理しておく
  • 追加施工が必要な場合の費用や可否を理解しておく

スムーズな工事には住居タイプだけでなく、設備状況や建物の規約の理解が欠かせません。

戸建てとマンションでは工事の流れが大きく変わるので、建物の状態を正しく把握しておくことが大事ですよ。事前に確認しておけば当日の作業もスムーズに進みますし、想定外の追加工事を避けやすくなります

工事の日程はいつ決まる?申し込み後の流れ

auひかりの工事日程は、申し込み完了後すぐに確定するわけではありません。利用者の立ち会いが必須であり、建物の構造や周辺エリアの工事混雑状況によっても調整が必要になるため、段階を踏んで正式に決まります。ここでは、日程が確定するまでの流れと、スムーズに調整するためのポイントを整理します。

申し込み後の連絡タイミングと調整の流れ

申し込みが完了すると、KDDIの開通センターまたは担当オペレーターから数日以内に連絡が入ります。この連絡で工事候補日が提示され、利用者が立ち会える日程を決めていく流れになります。

工事日は「午前(9–12時)」「午後(13–17時)」といった大まかな時間帯での指定となり、細かい時間の指定はできません。作業員が外作業と室内作業の両方を行うため、柔軟に対応できる枠が必要になるためです。

工事日が1〜2ヶ月先になりやすい理由

auひかりは自社の独自回線を使うため、他社に比べて工事調整が混み合いやすい特徴があります。

代表的な理由は次のとおりです。

  • 工事可能な作業員枠がエリアによって限られている
  • 戸建て・マンション問わず現地確認が必須であり、作業時間が一定以上必要
  • 新生活シーズン(3〜5月)は予約が集中する
  • 天候や工事規制により日程変更が発生することがある

利用者側が日程を後ろ倒しにすると、そのぶん混雑に巻き込まれ、さらに工事が遅れる傾向があります。申し込み直後の連絡には早めに対応することが重要です。

希望日に工事を行うために意識すべきポイント

希望するタイミングで工事を実施するには、次の点を押さえておくことが重要です。

  • 立ち会い可能日を複数候補として準備しておく 候補が1日だけだと空き枠に合わず、日程が大幅に遅れることがあります。
  • 繁忙期は1〜2ヶ月以上待つ前提で早めに申し込みを済ませる 引っ越しが決まった時点で申し込んでおくと、待ち期間を短縮できます。
  • 日程確定後の変更は再調整が必要になり、再び先延ばしになる可能性が高い 仕事などで不確実な日がある場合は、最初から避けておくと安心です。

連絡が来ない場合の確認ポイント

申し込み後しばらく経っても連絡が来ない場合は、手続きが完了していない可能性があります。次の点をチェックしてみてください。

  • 申し込みフォームのメールアドレスが正確か
  • 迷惑メールフォルダに振り分けられていないか
  • 連絡可能な電話番号を2つ以上登録しているか

数日待っても連絡がない場合は、開通センターへ問い合わせることで進行状況を確認できます。

工事日確定後に注意したいこと

工事日が決まった後でも、以下の点に気をつける必要があります。

  • 当日は必ず立ち会いが必要(家族の代理でも可)
  • 駐車スペースが必要な場合は事前に確保しておく
  • 室内の配線ルートや設置場所が作業員と相談できるよう整理しておく
  • 土日祝日の工事は追加料金が発生する可能性がある

特に戸建ての場合は外壁・引き込みルートの確認があるため、家の周辺スペースの片付けも役立ちます。

工事日が決まるまでの流れは、全体を理解して先回りして準備しておくとスムーズに進みますよ。特に繁忙期は連絡が遅く感じるかもしれませんが、立ち会い可能日の候補を多めに用意しておくと調整しやすくなります。焦らず、確実に進めていきましょう

工事当日に必要な準備と利用者がやること

auひかりの工事当日は、ほとんどの作業を作業員が担当しますが、利用者が事前に準備しておくことで工事がスムーズになり、思わぬトラブルも避けられます。ここでは、戸建て・マンション共通で必要になる準備と、当日に利用者自身が対応すべき内容を整理します。

事前準備として必ず確認しておくこと

工事当日に「場所が決まらない」「スペースが足りない」という状況を避けるため、以下のポイントを事前に整えておくことが重要です。

光コンセントの設置場所候補を決めておく

光コンセントは宅内に光回線を引き込む最終地点です。どこに設置するかによってONUやホームゲートウェイの置き場所が決まり、Wi-Fiの入りやすさやレイアウトにも影響します。

候補は以下のようなスペースが適しています。

  • 電源コンセントが近い場所
  • Wi-Fiを使う機器の中心に近い場所
  • LANケーブルを伸ばしやすい位置

設置場所の希望は作業員に伝えられますが、建物構造や引き込み口の位置により希望通りにならない場合があります。

設置予定スペースの整理

ONUやホームゲートウェイを置くには、A4用紙1〜2枚程度のスペースと電源が必要です。周辺の荷物をあらかじめ整理しておくと、工事が滞りなく進みます。

賃貸の場合はオーナーの許可を確保

壁面への金具取り付けや壁貫通が発生する可能性があるため、事前にオーナー・管理会社へ工事内容の確認と許可を必ず取っておく必要があります。

ペット・子どもの安全確保

工事では工具・ケーブルを扱うため、ペットや子どもの行動範囲を分けておくと安全です。

当日に利用者がやること

工事当日は、利用者が対応すべき内容は多くありませんが、重要なものがいくつかあります。

立ち会い対応と作業場所の案内

立ち会い者は契約者本人でなくても構いませんが、必ず在宅している必要があります。

作業員が宅内の配線ルートを確認する際に、以下を案内できるとスムーズです。

  • 電源コンセントの位置
  • 既存の引き込み口(エアコンダクトなど)
  • 機器の設置希望場所

室内の案内がスムーズだと全体の作業時間も短縮されます。

光コンセント設置後の機器接続

工事作業員は光コンセントの設置・配線まで対応しますが、ONUやホームゲートウェイの接続は利用者自身が行います。

接続手順は同梱のガイド通りに行えば難しくなく、数分で完了します。

  • 光コンセントとONUをケーブルで接続
  • ONUとホームゲートウェイを接続
  • 必要に応じてWi-Fiルーターを追加

設定が苦手な場合は、有料の「かけつけ設定サポート」を利用する選択肢もあります。

配線の最終確認

工事が完了したら、機器が正常に起動しているか、Wi-Fiが問題なく飛んでいるかを確認します。

とくに戸建てでは距離があるため、端末が想定通りの場所で電波を受信できるかをその場で試しておくと安心です。

スムーズな工事のための補足ポイント

  • 工事時間は通常1〜2時間程度を目安にして予定を空けておく
  • 金具固定や壁貫通が必要な場合は事前に説明があるため、不明点はその場で確認
  • 機器の箱・付属品は当日すぐ取り出せるようにまとめておく

細かな準備が整っていると工事時間も短くなり、後から「設置場所の変更をしたい」といった手間も減らせます。

工事当日はやることが多そうに見えますが、実際には作業員の案内と機器の接続が中心です。事前に設置場所やスペースを整えておくだけでスムーズに進みますので、落ち着いて工事日を迎えてくださいね

工事費はいくらかかるのか。費用と支払い方式

auひかりの工事費は、住居タイプによって大きく変わります。光ファイバーを自宅まで引き込み、光コンセントを設置するための専門作業が必要になるため、初期費用は高めに設定されています。ただし、月額料金と合わせた分割払いが基本となるため、まとまった費用を一括で用意する必要はありません。負担感を抑えながら利用を開始できます。

戸建てとマンションで異なる基本工事費

auひかりの基本工事費は次のとおりです。

  • 戸建て:41,250円
  • マンション:33,000円

戸建ては外壁から屋内までの引き込み作業や設備設置がセットで発生するため、マンションより高額です。マンションは建物側の共用設備が整っている場合が多く、宅内の作業が中心となるため費用が抑えられています。

集合住宅で工事が不要と判断されるケースでも、作業員の現地確認が必須となるため、工事費は満額かかります。この点は誤解しやすい部分なので注意が必要です。

工事費は月額料金とまとめて分割払いになる仕組み

工事費は一括請求ではなく、毎月の利用料金と合わせて分割で請求されます。分割期間は契約内容に応じて設定されており、実際の月々の負担額はおよそ1,000円前後が目安です。

まとまった支払いが不要なため、初期費用がネックになりやすいIT初心者でも安心して申し込みやすいのが特徴です。工事の内容にかかわらず分割払いが適用されるため、戸建て・マンションのどちらでも同じ仕組みで負担を抑えられます。

土日祝日の工事は追加料金に注意

工事日程を週末に指定すると、追加で3,300円の費用が発生します。平日の工事に比べて予約が集中しやすく、混雑期(3〜5月)は特に注意が必要です。

以下のような場合は、あらかじめ追加費用が発生する可能性を理解しておくと安心です。

  • 仕事の都合で平日に在宅できない
  • 引っ越し直後で日程調整が難しい
  • 早期開通を優先して週末しか空いていない

追加料金は一度きりの支払いですが、全体の初期費用に影響するため、スケジュール調整の余裕がある場合は平日を選ぶのが無難です。

追加工事が必要な場合の費用の考え方

建物の構造や配線状況によっては、標準工事の範囲を超える追加作業が発生する可能性があります。たとえば、既存の引き込み口が使えない場合の壁貫通施工などが該当します。

追加費用は現場判断で提示されるため、工事当日は作業員からの説明をしっかり確認し、その場で了承する必要があります。見積もりが不明瞭なまま作業が進むことはないため、疑問点は工事前に遠慮なく質問してください。

工事費は高く見えますが、実際には分割払いで負担を抑えられる仕組みになっているので安心して大丈夫ですよ。土日の追加料金や追加工事の可能性だけ押さえておけば、予算管理もしやすくなります。費用面の不安は無くして、スムーズに申し込みできるよう準備していきましょう

工事費を実質無料にできる条件と仕組み

工事費は戸建てで41,250円、マンションで33,000円と高額ですが、適用条件を満たすことで“毎月の割引で相殺される仕組み”が用意されています。追加の手続きは不要で、条件を満たせば自動的に割引が開始されるため、初期費用を抑えたい方にとっては必須のポイントです。

工事費が実質無料になる基本条件

auひかりでは、工事費を毎月分割で支払い、その同額が月額料金から割引されることで負担をゼロにできます。割引が適用される条件は次の2つです。

  • プロバイダに au one net を選択する
  • 戸建ての場合のみ ひかり電話 をセット契約する必要がある

この2つを満たすと、工事費分割額と同額が毎月のネット料金から値引きされ、支払う工事費が実質ゼロになります。マンションタイプはひかり電話の契約が不要なため、より条件が緩くなっています。

工事費割引が続く期間と仕組み

工事費は契約年数に応じて長期分割されます。例えば戸建てであれば41,250円を数十回に分けて請求し、その金額を毎月の割引で相殺します。

割引は分割期間と同じだけ継続し、満額に達すると自動的に終了します。途中解約した場合は、割引が止まるため未払い分の工事費だけは残る点に注意が必要です。

集合住宅は工事が簡易でも割引は同じ

マンションでは共用設備が整っており、室内配線だけで済む“工事ほぼ不要”のケースが多くあります。しかし、作業員の訪問確認があるため工事費は必ず発生します。

ただし、集合住宅も工事費割引の対象であり、実質無料の仕組みは戸建てと同様に利用できます。

工事費実質無料を最大限活かす注意点

実質無料を正しく利用するために、次の点を押さえておく必要があります。

  • 割引は工事費の分割額と同額までしか適用されない
  • 途中解約すると割引が終了するため、残額は自己負担になる
  • プロバイダを途中で変更すると適用外になる場合がある
  • 土日工事の追加費用(3,300円)は割引されない

特に途中解約によって工事費が残ってしまう例が多いため、最低利用期間を意識した契約計画が重要です。

工事費負担を減らすための判断基準

工事費実質無料は、条件を満たす限りもっとも確実にコストを抑えられる手段です。プロバイダ選択や電話オプションの有無を考える際は、料金だけでなく割引の継続条件を満たせるかどうかも合わせて検討してください。

長期的な回線利用を前提としているなら、この仕組みを活用することで初期費用の心配をほぼ完全に解消できます。

工事費の割引は“自動で相殺されていく仕組み”なので、条件さえ満たしていれば特別な操作は不要です。ただし、途中解約やプロバイダ変更で割引が止まる点だけは注意しておくと安心ですよ

工事ができない・遅れる可能性があるケース

auひかりの工事は、申し込みさえすれば必ず完了するものではありません。住居の構造や設備、管理体制によっては「工事不可」または「工事が長期化」するケースがあります。こうした事前に気づきにくいポイントを押さえておくことで、申し込み後のトラブルを避け、最適な回線選びがしやすくなります。

建物構造が原因で工事ができないケース

光ファイバーは「壁貫通」または「既存の引込み口」から宅内へ導入します。しかし、建物によっては施工自体ができない場合があります。

壁貫通が許可されない・物理的に難しい建物

以下のような物件では壁貫通が困難、もしくは禁止されていることがあります。

  • 鉄筋コンクリート造で厚みがあり、専用工具でも貫通が難しい
  • 防音構造や二重壁で施工が著しく困難
  • 防水処理ができず、建物の安全基準に抵触する場合
  • 分譲マンションで管理規約により外壁工事が厳しく制限されている

これらの場合、引込み口を新設できず、光回線の導入自体が不可となるケースがあります。

賃貸・集合住宅での許可が得られないケース

auひかり工事には、建物所有者(オーナー・管理会社)の許可が必須です。外壁への金具取り付け、引込み口利用、壁貫通など、原状回復が難しい作業を伴う可能性があるためです。

許可が得られない主なパターンは次の通りです。

  • 原状回復が困難と判断され、管理会社が拒否
  • 建物の築年数が古く、構造上の理由で施工リスクが高い
  • すでに他社光回線が設備として導入されており「増設不可」とされる

許可が下りなければ工事は中止となり、別回線の検討が必要になります。

既存の引込み設備が使えないケース

光回線工事では、エアコンダクトや通気口などの既存穴を利用するのが基本です。しかし、以下のような事情により使用できない場合があります。

  • ダクトの内部が塞がれている
  • 既存ケーブルが過密で光ファイバーを通せない
  • 劣化や破損により通線が危険と判断される
  • ダクト位置が屋内での配線ルートと合わず、安全基準を満たせない

代替ルートが確保できない場合、工事不可となる可能性があります。

特殊な住宅・新築で起こりやすい遅延ケース

新築や特殊な住宅では、以下の理由で工事が長期化することがあります。

  • 電柱から宅内までの「引込ルート」に障害物がある
  • 敷地内配管や宅内配管が未整備で、事前工事が必要
  • 電力会社や他社との共架調整に時間がかかる
  • 住宅街区全体で光設備の増設工事が必要になる

特に新興住宅地では、光ケーブル自体の敷設から始まるケースがあり、数週間〜数ヶ月かかることもあります。

工事担当者の判断で遅れが出るケース

実地調査の結果、当初の予定より工事が延びることもあります。

  • 追加金具が必要で別日に再訪が必要
  • 2人体制の工事が必要と判明し、工程を再調整
  • 配線ルートの安全確保に時間がかかる
  • 宅内の設置場所変更で再作業が必要

工事当日の判断で「後日工事へ持ち越し」となることもあるため、できるだけ作業環境(家具配置や電源位置など)は事前に整えておくとスムーズです。

工事がどうしてもできない場合の代替回線選び

工事不可となった場合でも、選べる選択肢はいくつかあります。

  • 建物設備の制限が強い場合:マンション専用タイプの光回線(VDSL方式・LAN方式)
  • 工事自体が不可の場合:SoftBank Airやホームルーター
  • 速度を妥協せず安定を求める場合:他社光回線(NTT系)で引込みが可能か再確認

auひかりは独自回線のため、物件との相性が大きく影響します。どの方式なら導入できるかを比較して判断することが重要です。

工事が遅れる・できないケースは事前に確認できる部分も多いので、焦らず条件を一つずつ整理していくのが大事ですね。住んでいる環境次第で光回線の適合度は変わりますから、無理にauひかりにこだわらず、最適な代替策を選べるように準備しておきましょう

工事待ちが長いときの代替策と回線選びのポイント

auひかりは品質の高さが魅力ですが、工事待ちが長くなりやすい傾向があります。特に引越しシーズンや繁忙期は1〜2ヶ月待ちになることも珍しくありません。ネットがすぐに必要な方にとっては大きな不安材料になるため、待てないときの代替策と、自分に合った回線をどのように選ぶべきかを整理します。

すぐに使いたい場合の現実的な代替策

工事を待つ期間にインターネットが使えない状態を避けたい場合、利用できる選択肢はいくつかあります。

代替策の代表例

  • 開通前Wi-Fiの貸し出しがある光回線を選ぶ SoftBank光のように、工事までの間ホームルーターやモバイルWi-Fiを無料で貸し出すサービスがあります。固定回線の速度には及びませんが、日常利用には十分です。
  • ホームルーター(置くだけWi-Fi)を短期間だけ契約する 工事不要で即日利用できるため、ネット断のリスクを最小化できます。解約条件や縛りの有無は必ず確認する必要があります。
  • スマホのテザリングを補助的に活用する データ無制限や大容量プランであれば、開通までの一時的な利用として活躍します。ただし長期利用は速度制限や消費量に注意が必要です。

これらの代替策は、急ぎの場面で「つなぎ」を確保する手段として有効ですが、恒久的なネット品質は光回線に劣るため、どこまで妥協できるかを事前に判断することが重要です。

auひかりを待つ価値があるケース

回線品質を最優先にしたい方や、混雑の影響を受けにくい独自回線を使いたい方にとって、auひかりは待つだけの価値があります。ネットワーク自体が混み合いにくく、夜間でも安定しやすいため、オンライン会議や高画質動画視聴が中心の生活には向いています。

とくに以下の条件に当てはまる場合は、短期的な不便より長期的な快適性を優先する方が合理的です。

  • 速度や安定性を最重視する
  • 長期利用を前提にしている
  • 作業やビジネス用途で通信品質の低下が許されない

一時的に代替手段を取りつつ、auひかりの工事完了を待つという形がもっともストレスの少ない選択になります。

ライフスタイルに合わせた回線選びのポイント

光回線を「待つべきか」「別の回線に乗り換えるべきか」は、利用目的と生活環境によって変わります。多くのユーザーが見落としがちな判断基準を整理します。

回線選びで確認すべきポイント

  • 工事までの猶予があるか 時期や引越しスケジュールに余裕がない場合、工事が早い他社回線のほうが適しています。
  • 戸建てまたはマンションの設備状況 集合住宅では設備次第で工事が不要になる回線もあり、開通までのスピードに差が出ます。
  • スマホキャリアとの相性 セット割が使える回線を選ぶことで通信費全体を下げられます。
  • 代替機の有無 SoftBank光や一部のドコモ光プロバイダは開通前Wi-Fiに対応しており、ネット断を避けたい方に便利です。

このような要素をひとつずつ検討することで、待つべきか乗り換えるべきかの判断が具体的になります。

工事を待つ期間を快適に過ごすための考え方

工事待ちの期間は不安や不便が生じやすいですが、代替手段を活用すれば快適に乗り切れます。とくに開通前Wi-Fiの貸し出しサービスは、固定回線を検討する多くの方にとって強力なサポートになります。

一方で、急ぎではない人や通信品質を最重視する方は、短期の不便と引き換えに長期的な快適性を手に入れられるため、待つ選択が合理的です。

工事待ちの長さは不安になりやすいですが、代替策を理解しておけば必要以上に焦らずに済みますよ。自分が何を優先したいのかを基準に回線を選んでいくと、後悔のない契約につながります。

9位

auひかり

KDDI

回線タイプauひかり回線
戸建ての月額基本料金5,610円
マンションの月額基本料金4,345円
下り速度(実測値)513.66Mbps
上り速度(実測値)522.56Mbps
PING値(実測値)14.35ms
下り速度の速さ3.80
上り速度の速さ3.96
戸建て料金の安さ1.00
マンション料金の安さ1.24
初期費用の安さ3.99
総合2.80

auひかりがおすすめの理由

auひかりがおすすめの理由は「auひかり回線は独自回線なので、通信速度の実績が高い点」「スマホセット割の割引が大きい点」です。

auひかりは、auの電話回線を利用している独自回線の光回線サービスです。独自回線なので、通信速度の測定でもかなり速い通信を実現しています。10GBpbsプランもあり、高速通信がしやすい環境が整っている光回線サービスです。

また、au自身の光回線サービスのため、auケータイとのスマホセット割の割引額も大きく、auユーザーにおすすめの光回線と言えます。さらにauサービス関連の商品とのセット割引が多く用意されているため、auユーザーであれば、割引を最大限活用できるメリットがあります。

デメリットは、独自回線と比較してしまうと、速度は遅い点です。また、料金はやや高めの設定となっています。

回線タイプauひかり回線
戸建て1年利用時の実質料金8,399円
戸建て2年利用時の実質料金6,702円
戸建て3年利用時の実質料金6,107円
マンション1年利用時の実質料金5,703円
マンション2年利用時の実質料金4,477円
マンション3年利用時の実質料金4,434円
戸建ての月額基本料金5,610円
マンションの月額基本料金4,345円
下り速度(実測値)513.66Mbps
上り速度(実測値)522.56Mbps
PING値(実測値)14.35ms
工事費0円
初期費用3,300円
提供地域北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
定期契約3年契約
テレビ対応
無料ルーターレンタル(auスマートバリューまたは自宅セット割(インターネットコース)
無料訪問サポートつき
無料セキュリティソフト
戸建て対応
マンション対応
IPv6対応
サポート電話、LINE、チャット
開通までのモバイルWi-Fiルーターレンタルあり
違約金負担キャンペーンあり
スマホセット割auとセットで割引
支払方法クレジットカード、Pay-easy、コンビニエンスストア、支払秘書、au Style/auショップ支払い