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目次
LINEサブ垢を作る前に知るべき基本ルール
LINEでサブ垢を作ること自体は不可能ではありませんが、もともと「一人が何個もアカウントを持つ」前提で作られているサービスではありません。仕組みや制限を理解せずに作業を進めると、メインアカウントが初期化されたり、意図せず身バレしたりと大きなトラブルにつながります。
ここでは、具体的な作り方に進む前に必ず押さえておきたい「ルール」と「考え方」を整理します。
1つの電話番号につき1アカウントという前提
まず最重要なのが、LINEは電話番号とアカウントが一対一で紐づく設計になっている点です。
- 1つの電話番号で作成できるLINEアカウントは1つだけ
- すでにLINEに登録済みの電話番号で新規登録を行うと、元のアカウントが上書きされる可能性がある
- メインアカウントの番号を誤って入力すると、今までのトークや友だちが使えなくなるリスクがある
「うっかりメインの番号をサブ垢登録に使ってしまった」というミスは、復旧も大変です。サブ垢用に使う電話番号は、メインとは絶対に混ざらないようにメモやラベル管理をしておくことをおすすめします。
サブ垢には新しい電話番号と認証手段が必須
サブ垢を作るには、メインとは別の電話番号と、その番号あてに認証コードを受け取れる環境が必要です。
- サブ垢用に、まだLINE登録に使っていない電話番号を用意する必要がある
- 認証はSMSまたは音声通話で行われるため、その番号でどちらかを受信できなければならない
- 一般的に、050番号や一部の仮想電話番号サービスはLINEの新規登録には使えない
「番号さえ入力できればOK」ではなく、「その番号でSMSか音声通話をきちんと受け取れるか」が条件になります。古いスマホに格安SIMを挿したり、自宅の固定電話を使ったりといった選択肢もありますが、どの場合でも認証コードを自分で確実に受け取れることが前提です。
ログアウト機能がないことによる運用上の制約
InstagramやXとは異なり、LINEアプリには一般的な意味での「ログアウト」機能がありません。1つのアプリ上では、基本的に1アカウントしか使えない仕様です。
そのため、複数アカウントを使い分ける場合は、次のような運用上の制約を理解しておく必要があります。
- 1つのアプリでアカウントを切り替える機能はない
- 無理に切り替えようとすると、アプリのアンインストールと再インストールが必要になる
- アンインストール前にバックアップしておかないと、トーク履歴が消えるリスクがある
現実的には、対応しているAndroid端末のアプリ複製機能やマルチユーザー機能を使う、あるいはサブ垢専用の端末を用意するなど、「環境側を整える」必要があります。サブ垢を作る前に、自分の端末や回線の状況でどこまで運用できるかを冷静に確認しておきましょう。
利用規約・マナー面で意識しておくべきこと
技術的にサブ垢を作れたとしても、使い方によっては利用規約違反やトラブルの原因になることがあります。特に、仕事用とプライベート用、趣味コミュニティ用などで使い分けたい場合は、次の点を意識しておくと安心です。
- なりすましや迷惑行為、スパム送信などに使うのは当然ながらNG
- 同じ人間が使っていると分かる前提で、相手をだまさない運用を心掛ける
- メインとサブでアイコンや表示名を変える場合も、相手が不安にならない範囲で使い分ける
- 仕事関係などフォーマルな用途では、過度に匿名性の高いサブ垢でのやりとりは避ける
「サブ垢だから何をしても大丈夫」ではなく、「メインと同じだけ丁寧に使う」意識が大切です。特にビジネスや取引に絡むやりとりをする場合は、信頼性を損なわないように注意しましょう。
サブ垢を作る前のセルフチェック
実際に作成手順に入る前に、次のようなポイントを自分なりにチェックしておくと、後から慌てる場面を減らせます。
- サブ垢の目的がはっきりしているか（仕事用、趣味用、家族用など）
- メインとは別の電話番号と、その認証手段を用意できているか
- メインアカウントの電話番号やパスワードをきちんと控えているか
- 今使っている端末や回線で、複数アカウントを現実的に運用できそうか
- メインとサブで連絡先やタイムラインをどこまで分けたいかイメージできているか
ここまで整理しておくと、「作ったはいいけれど結局使いこなせない」「メインが初期化されてしまった」といった事態をかなり防ぎやすくなります。
サブ垢は作り方そのものよりも、電話番号の扱い方と運用のイメージ作りが大事なんですよね。慌てて設定するとメインアカウントを壊してしまうこともあるので、今のうちにルールを整理してから実際の作業に進んでいきましょう。
LINEサブ垢に必要な電話番号を用意する方法
LINEサブ垢を作るうえで最初のハードルとなるのが、新しい電話番号の確保です。LINEでは1つの電話番号につき1つのアカウントしか登録できず、SMSまたは音声通話認証が必須となっています。そのため、信頼できる番号をどう確保するかが最重要ポイントです。ここでは、ITが苦手な方でも迷わず選べるように、利用目的やコスト別にわかりやすく整理して解説します。
自宅の固定電話番号を使う方法
固定電話を持っている場合、追加費用なしで利用できる手軽な選択肢です。スマホではなくても音声認証によって番号確認ができるため、SMSが受信できなくても問題ありません。
固定電話を使う際に確認しておきたい点は次のとおりです。
- 認証は「通話による認証」を選ぶ
- 自動音声で読み上げられる6桁の番号をメモして入力する
- 家族と共用している場合は、認証タイミングに注意する
機能変更によって使えなくなる可能性はわずかにありますが、現時点では確実性の高い方法です。
スマホのサブ回線（デュアルSIM）を利用する方法
スマホがデュアルSIMに対応しているなら、1台で電話番号を増やして運用できる最もスムーズな方法です。メイン番号とサブ番号のSMSを同時に受け取れるため、認証時の操作が簡単で失敗も減ります。
デュアルSIMの組み合わせには次があります。
- SIMカード×SIMカード
- SIMカード×eSIM
- eSIM×eSIM（iPhone 13以降／一部Android対応）
この方式のメリットは「番号の管理や受信が1台で完結すること」です。複雑な機器や設定が苦手な人にも向いています。
povo2.0で低コストに番号だけ確保する
費用を最小限に抑えたいなら、povo2.0がコスト優先の選択肢として最有力です。基本料金0円で番号が持てるため、定期的にトッピングを購入するだけで維持できます。
- 半年に1回、最安250円程度のトッピングを購入すれば維持可能
- LINE認証に必要なSMS・音声通話も問題なく利用できる
- データ通信が不要な人にも最適
サブ垢運用以外に余計な出費をしたくない場合に最も向いている方法です。
LINEMO・HISモバイルなど格安SIMで確実に番号を取得する
安定した通信品質やサポートを求めるなら、月額料金を抑えられる格安SIMが適しています。サブ垢運用だけでなく、サブ回線としても役立ちます。
代表的な候補として次のような選択肢があります。
- LINEMO：月額990円から。LINEのデータ通信が消費されないギガフリーが便利
- HISモバイル：音声通話SIMが最安レベル。SMS込みで月額280円〜
- mineo：用途別にプランが豊富。スマホ2台目運用にも向く
電話番号だけでなく通信も使いたい人に向いています。
古いスマホに新しいSIMを挿す方法
以前使っていたスマホが手元にあるなら、新規SIMを挿すだけでサブ垢専用機として復活できます。Wi-Fiにつなげばデータ通信が不要になるため、電話番号維持のコストだけで済みます。
この方法では、次のようなメリットがあります。
- 現在のスマホと分けて使えるので誤送信や誤操作のリスクが減る
- バッテリーが弱くてもLINE用途なら十分使える
- メインスマホの設定を変更する必要がない
端末を追加購入する必要もなく、環境が整っていれば最も簡単な方法です。
050番号や仮想番号が使えない理由
一見便利そうに見える050番号や仮想番号は、LINEの仕様で利用できません。SMS認証や音声認証が正常に行えなかったり、セキュリティ上の理由で認証が拒否されるためです。
確実な番号でサブ垢を作るためには、必ず携帯番号か固定電話番号を使用する必要があります。
サブ垢用の番号選びは迷いやすいところですが、目的に合わせて選べば失敗しませんよ。固定電話で手軽に済ませたい人もいれば、povoのように低コストに徹したい人もいます。自分の使い方にぴったり合う方法を選んで、安全に運用していきましょう
スマホ1台でサブ垢を運用するための仕組み
スマホを複数台そろえなくても、1台の端末だけでLINEのメインアカウントとサブアカウントを同時に運用することは可能です。ただし、そのためには“仕組みを理解したうえで適切な方法を選ぶ”ことが重要です。ここでは、ITが苦手な方でも迷わないように、仕組みそのものをわかりやすく整理します。
Androidは「アプリを複製する」か「ユーザーを分ける」ことで1台運用が可能
Androidスマホには、メーカーごとに搭載されている便利な仕組みがあります。これを活用することで、1台のスマホにLINEアプリをもう1つ作ったり、スマホの内部をユーザーごとに分けて別空間のように利用したりできます。
代表的な仕組みは以下の通りです。
- アプリの複製（ツインアプリ／デュアルメッセンジャー／アプリクローンなど） 1つのスマホ内に「LINEアプリA（メイン）」と「LINEアプリB（サブ）」を作るイメージです。複製されたアプリはアイコンに印が付き、どちらがサブ垢なのかひと目でわかります。
- マルチユーザー（複数ユーザー）機能 スマホの“ログイン環境”そのものを別人格として用意できます。ユーザーAではメインのLINE、ユーザーBではサブのLINE、というように完全に分離できるため、誤操作やメッセージの混同が起こりにくいのが特徴です。
どちらも物理的には1台のスマホですが、内部の環境が分かれることで2台分の役割を果たせるようになります。
iPhoneはアプリ複製が不可のため1台運用が難しい
iPhoneは、LINEアプリを複製する機能も、Androidのようにユーザー空間を分離する機能も備えていません。そのため、1台でサブ垢を維持するにはアプリをアンインストールして別アカウントに入れ替えるしかなく、この方法ではトーク履歴管理や操作が非常に面倒になります。
iPhoneユーザーが1台運用を避けたほうが良い理由は次のとおりです。
- ログイン切り替えのためには毎回アンインストールが必要
- トーク履歴のバックアップと復元を毎度行う必要がある
- 操作ミスでメインアカウントのデータが消える可能性がある
このため、iPhoneでの現実的な選択肢は「サブ端末を1つ用意する」ことになります。
1台運用時に起きがちなトラブルとその仕組み
1台でメインとサブ両方を使う場合、“内部で環境が混ざる”ことによるトラブルが起こりやすくなります。ITが苦手な方ほど体験しがちな、代表的なトラブルの仕組みを整理します。
誤操作でアカウントが入れ替わる
複製アプリを使っていても、アイコンを押し間違えてメインで送るつもりのメッセージをサブから送信してしまうケースがあります。アプリが2つあるだけで、基本操作は同じ画面のため、慣れるまでは混同しやすいことが原因です。
同期ミスで電話帳が共有される
設定を誤ると、メインの連絡先がサブ側に同期され、LINE側の「知り合いかも？」に意図していない候補が表示される場合があります。複数アプリを扱う場合、スマホ内部では連絡先などの情報を「どのアプリに渡すか」を制御しているため、ここを適切に止める必要があります。
SNS連携やバックアップがサブ側に紐づく
Googleアカウントや端末のバックアップ機能を複製アプリ側で設定してしまうと、メインとサブでバックアップや連携が混在し、復元時に誤ったアカウントを読み込む事態が発生します。
このようなトラブルは、仕組み上「1つの端末内に複数のLINE環境を共存させている」ことが原因です。そのため、設定の切り分けや管理がとても重要になります。
1台運用を成功させるための最適な考え方
スマホ1台でサブ垢運用を安全に成立させるうえで、最も大切なポイントをまとめると次のようになります。
- Androidなら、端末の標準機能（アプリ複製 or マルチユーザー）を使うことが前提
- 複製アプリとメインアプリをアイコンや配置で明確に分ける
- 電話帳同期・連絡先アクセスはサブ側では必ずオフ
- Googleアカウントやバックアップはサブ側で登録しない
- iPhoneは基本的に1台運用は不向きなので、サブ端末を想定したほうが安全
サブ垢の目的が「身バレ対策」や「プライベートと仕事の切り分け」であれば、端末や機能の選び方そのものが安全性に直結します。
スマホ1台でLINEサブ垢を運用する仕組みは、端末の機能をどれだけうまく“分離”させるかがカギになります。Androidなら工夫次第で安全に運用できますが、iPhoneは構造上どうしても限界があります。無理をせず、使いやすさと安全性を両立する運用を選んでいきましょう
LINEサブ垢を作る4つの具体的な方法
LINEの仕様を踏まえて、初心者でも失敗しにくく、安全にサブ垢を作るための4つの方法を整理しました。どの方法も「別の電話番号を使う」ことが大前提ですが、操作のしやすさやスマホの環境によって最適な手順が変わります。ここでは、ITに苦手意識がある方でも迷わず進められるよう、必要な準備・手順・注意点をシンプルにまとめています。
方法1：LINEアプリを複製してサブ垢を作る（Android限定）
Androidスマホ特有の「アプリ複製」機能を利用する方法です。Galaxyのデュアルメッセンジャー、OPPOのアプリクローン、ASUSのツインアプリなどが該当します。
この方法の強みは、メインとサブを同時にログインした状態で保てることです。ログアウトやアプリの再インストールが不要なので、サブ垢をもっともラクに扱えます。
主な流れ
- スマホの設定からアプリ複製機能をオンにする
- 複製されたLINEアプリを起動して新規登録
- サブ垢用の電話番号で認証し、プロフィール設定を済ませる
注意点
- 対応していない機種では使えません
- 複製アプリはアイコンが似ているため、誤ってメインを開かないよう配置を分けておくと安心です
- 認証する電話番号を必ず確認すること（間違えるとメインアカウントが初期化されます）
方法2：マルチユーザー機能を使って新規アカウントを作る（Android限定）
Pixelや一部のXperia、arrowsに搭載される「マルチユーザー」機能を利用する方法です。スマホの中に“別の利用者スペース”を作り、その中にLINEを新規インストールします。
アプリ複製よりも独立性が高く、サブ垢用の空間を完全に分けたい人に向いています。
主な流れ
- スマホの設定から複数ユーザー機能を有効化
- 新しいユーザーを追加してセットアップ
- 別ユーザー側でLINEをインストール
- サブ垢用の電話番号で認証して新規アカウントを作成
注意点
- マルチユーザーはiPhoneでは使えません
- ユーザー切り替えの操作に慣れるまで少し時間がかかる場合があります
- Googleアカウントも別設定になるため、アプリの準備に若干手間がかかります
方法3：別のスマホで新しいアカウントを作成する（iPhone・Android共通）
サブ垢用の端末を用意し、その端末でLINEを新規登録する方法です。もっとも確実で失敗しづらく、iPhoneユーザーがサブ垢を持つならこの方法が最優先です。
主な流れ
- サブ端末にLINEをインストール
- 新規登録を選び、サブ回線の電話番号を入力
- SMSまたは音声通話の認証番号を入力
- メインとは別のプロフィールを設定して完成
注意点
- サブ端末が必須
- 電話番号が古いスマホに設定されている場合は、電源が入っている状態で認証番号を受け取る必要があります
- 端末が複数になるため、通知の整理や持ち歩きに工夫が必要です
方法4：アンインストール→再インストールでアカウントを切り替える（最終手段）
複製機能もマルチユーザーも、サブ端末も使えない場合の最終手段です。アプリを一度削除し、再インストール後にサブ垢用の電話番号でログインします。
仕組みとしては可能ですが、手間とリスクが大きいため通常はおすすめしません。
主な流れ
- メインアカウントのトークをバックアップ
- LINEアプリをアンインストール
- 再インストールして新規登録へ進む
- サブ回線の番号で認証してログイン
注意点
- アンインストール時にバックアップを忘れるとトーク履歴を失います
- 毎回インストールし直す手間が大きい
- 誤ってメインの番号で認証するとアカウントが上書きされます
自分に合った方法を選ぶための目安
- Androidで複製機能がある → 方法1が最適
- Androidで複製機能はないがマルチユーザーは使える → 方法2が安全
- iPhoneユーザー、またはスマホを複数持てる → 方法3が確実
- どうしても1台だけで運用したいがその他の方法が使えない → 方法4（最終手段）
サブ垢作りは仕組みを理解すれば難しくありませんよ。自分のスマホ環境に合わせて最も安全な方法を選べば、失敗やアカウント消失を避けられます。焦らずに進めてみてくださいね
Androidでアプリを複製してサブ垢を作る手順
Androidスマホには、モデルごとに「デュアルメッセンジャー」「アプリクローン」「ツインアプリ」「デュアルアプリ」などの名称で、アプリを丸ごと複製できる仕組みが搭載されています。LINEは1アプリ1アカウントという仕様ですが、複製機能を使えば、元のLINEとは完全に分離された“もう1つのLINE”をスマホ内に持つことができます。
スマホを買い替える必要がなく、複数アカウントを同時ログインできる最も手軽な方法です。
対応端末と機能名の違い
複製手順は機種ごとに異なりますが、使い方の考え方は同じです。主な対応端末は次のとおりです。
- Samsung Galaxy：デュアルメッセンジャー
- OPPO：アプリクローン
- ASUS：ツインアプリ
- Xiaomi：デュアルアプリ
- HUAWEI：アプリツイン
設定画面の呼び名は違っても「LINEを複製する」という目的は共通しています。
Galaxyで複製する場合（デュアルメッセンジャー）
Galaxyシリーズは複製設定がわかりやすく、ITが苦手な方でも操作しやすいのが特徴です。
- 設定を開く
- 便利な機能を選ぶ
- デュアルメッセンジャーをタップ
- 利用可能アプリ一覧からLINEをオンにする
- 複製の確認メッセージでインストールを選ぶ
- ホーム画面に複製されたLINEが生成される
- アイコン右下に小さな印が付き、元のLINEと間違えにくい仕様になっています
複製版LINEを起動したら、新しい電話番号でアカウント登録を進めます。
OPPOで複製する場合（アプリクローン）
OPPOは「アプリクローン」という独立メニューがあり、複製手順が非常にシンプルです。
- 設定を開く
- アプリ管理をタップ
- アプリクローンを選択
- LINEをタップし、アプリクローンを作成をオンにする
- 複製アプリの名称を必要に応じて変更する
ホーム画面に複製LINEが追加されるので、新規登録を行います。
ASUS・Xiaomiなど他メーカーの特徴
ASUS（ツインアプリ）やXiaomi（デュアルアプリ）などでも手順はほぼ同じで、設定メニューから複製機能をオンにするだけです。複製されたLINEのアイコンにはメーカーごとに印が表示されるため、メインのLINEと混同しにくくなっています。
複製したLINEで新しいアカウントを登録する流れ
どのメーカーでも、複製したアプリを起動すると、新規登録の画面が表示されます。基本的な流れは同じです。
- 新規登録を選択
- サブ垢用に用意した電話番号を入力
- SMSまたは音声通話で届く認証番号を入力
- プロフィール設定・パスワード登録を行う
- 友だち追加設定・年齢確認などを進める
登録後は、通常のLINEとは完全に独立したサブアカウントとして利用できます。
認証番号入力時の注意点
複数の回線やSMSアプリを使っている場合、どの番号に届いたSMSか分からなくなることがあります。次の点に注意すると安全です。
- 新規作成する番号に届いたSMSだけを確認する
- デュアルSIMの場合は、SMS画面の「どの回線に届いたか」を必ずチェックする
- メイン番号を誤って入力すると、メインアカウントが初期化される恐れがある
番号の取り違えはもっとも多いトラブルの1つなので、ゆっくり確認しながら進めることをおすすめします。
Androidでアプリ複製を使うと、スマホ1台でサブ垢を安全に管理できます。焦らず設定すれば必ずうまくいきますよ
スマホのマルチユーザー機能でサブ垢を作る手順
Androidの一部機種に搭載されているマルチユーザー機能を使うと、1台のスマホに「別人格のスマホ環境」を丸ごと作れます。ユーザーごとにアプリや設定が完全に分離されるため、LINEのメインアカウントとサブアカウントを安全に独立して運用したい人に向いています。アプリ複製のように誤操作でアカウントが混ざる心配も少なく、ITが苦手な方でも落ち着いて作業すれば確実に使い分けができます。
対応機種の特徴と確認方法
マルチユーザー機能は次のような機種で利用できます。
- Pixelシリーズ
- Xperiaシリーズ（一部）
- arrowsシリーズ（一部）
対応しているかは、設定アプリを開き「ユーザー」または「複数ユーザー」と検索すると確認できます。表示されない場合は非対応端末の可能性が高いため、アプリ複製やサブ端末利用を検討してください。
ユーザー追加からLINEインストールまでの流れ
マルチユーザー機能を使う場合は、新しいユーザーを1人追加し、その領域でLINEアプリを新規にセットアップします。メインユーザーの環境とは切り離されるため、誤って既存のLINEが初期化されるようなトラブルを避けられます。
- 設定アプリを開き「システム」→「ユーザー」を選択
- 「ユーザーの切り替えを許可する」をオンにする
- 「ユーザーを追加」を選択し、追加するユーザー名を設定
- 新しいユーザーに切り替え、初期セットアップを進める
- Googleアカウントを登録（Playストア利用に必須）
- PlayストアからLINEをインストール
メインユーザーで使っているアプリや設定は引き継がれず、新しいスマホのような状態でセットアップが進みます。
Googleアカウント登録が必要な理由
新しいユーザーでもLINEアプリのインストールにはGoogle Playストアの利用が必要です。そのため別ユーザー側でGoogleアカウントのログインを求められます。メインユーザーと同じGoogleアカウントを使っても問題ありませんが、完全に分離したい場合は別アカウントを用意すると管理がわかりやすくなります。
サブ垢の新規登録と認証手順
新しいユーザー側でLINEを起動すると、初期状態のログイン画面が表示されます。
- 「新規登録」を選択
- サブ垢用の電話番号を入力
- SMSまたは音声通話で認証番号を確認
- プロフィール、パスワード、友だち追加設定を登録
ここで必ず LINEに未登録の電話番号 を使用してください。誤ってメイン番号を入力すると既存アカウントが初期化されてしまうため注意が必要です。
マルチユーザー利用のメリット
マルチユーザー最大のメリットは、ユーザー切り替えだけで安全にアカウントを使い分けられる点です。
- アプリやデータが完全に分離される
- アプリ複製より誤操作リスクが少ない
- 1台のスマホで確実にアカウントを独立運用できる
- メインアカウント側の連絡先同期がサブ垢に影響しない
ITに慣れていない方でも、アカウント管理のミスによるトラブルを防ぎやすい方式です。
認証番号を受け取る際の注意点
- デュアルSIM端末の場合は、どの番号にSMSが届いたかを必ず確認
- 固定電話認証を使う場合は、音声通話で読み上げられる番号を聞き逃さないように注意
- サブ回線が圏外になると認証ができないため、事前に通信状態をチェック
認証番号のミス入力はアカウント作成が中断される原因になるため慎重に対応してください。
マルチユーザーでサブ垢を作ると管理がすごく楽になりますよ。アプリごとに分離されるので、うっかりメインで送るはずの内容をサブ垢で送ってしまうといったトラブルも避けやすいです。切り替え方だけ最初に慣れておけば、安心して使いこなせます
サブ垢が必要だけど作れない人向けの代替案
電話番号の準備が難しい、対応スマホがない、追加端末が用意できない。こうした状況ではサブ垢の作成がどうしても困難になります。ここでは、LINEの仕様に縛られず、目的を達成しやすい代替手段を整理して紹介します。サブ垢ほどの自由度はなくても、場面によっては十分に役立つ方法です。
オープンチャットで匿名プロフィールを使う
個人の情報を隠したい、メインプロフィールを出したくない場合に有効です。オープンチャットでは次のような特徴があります。
- 本来のLINEアカウントとは切り離された別名で参加できる
- グループごとにアイコン・名前を変えて利用できる
- 参加と退出が容易で、相手に個人情報が伝わらない
自分の電話番号や友だち情報は一切共有されないため、新しいアカウントを作らずに別人格でやり取りしたい人に向いています。特定の相手とだけ別名で会話したい場合にも利用しやすい選択肢です。
LINE WORKSで生活と仕事を分離する
業務用アカウントを持ちたい、仕事の連絡だけを切り離したいといった場面で強みがあります。
- LINEとは完全に別アプリとして動作するため、誤送信のリスクを防げる
- メッセージ、掲示板、カレンダーなど仕事向け機能が豊富
- 無料プランから利用開始できる
サブ垢の代わりに「仕事専用の連絡環境」を作りたい人に向いています。友だち追加ではなく、メンバー招待という形式で運用するため、プライベートとは確実に分離できます。
サブプロフィールで表示を切り替える
2025年以降、LINEに追加された新機能を使う方法です。友だちごとに見せるプロフィールを変更できるため、相手による使い分けが可能です。
- 表示名・アイコン・背景画像などを友だちごとに変更できる
- 電話番号やアカウント自体はひとつのまま
- 作業はプロフィールの追加だけで完結
ただし、プロフィール表示の切り替えのみであり、友だちリストやトーク履歴を分けることはできません。複数アカウントの代用としては機能が限定されますが「最低限、名前を変えておきたい」などの意図には適しています。
目的別に選ぶおすすめの使い分け
サブ垢が作れない状況でも、目的に合わせて適切なサービスを選べば、多くのケースはカバーできます。
- 匿名で参加したい・個人情報を出したくない → オープンチャットが最適。アカウントとは切り離して利用できるため安全性が高いです。
- 仕事とプライベートを完全に分けたい → LINE WORKSを利用。誤送信のリスクが大幅に減り、管理しやすい環境がつくれます。
- 特定の相手だけ名前やアイコンを変えたい → サブプロフィールが適しています。新アカウントを作らず相手側の表示だけ変えられます。
- “もう1人の自分”を気軽に使いたいが、電話番号は増やせない → オープンチャットの匿名プロフィールが向いています。最も手軽で安全です。
サブ垢を作れない環境でも、連絡手段・人間関係・プライバシー保護の目的に合わせて適切な代替策を選べば、多くの悩みを解決できます。
サブ垢を作れないと悩む人は多いですが、代替策でも十分に目的を果たせる場合があります。どれを選べばいいか迷ったら、自分が守りたいのは「名前」なのか「友だちリスト」なのか「誤送信の防止」なのかを考えてみてくださいね。目的がはっきりすれば、最適な方法が自然と見えてきますよ
LINEサブ垢運用で絶対に注意すべきこと
サブ垢は便利ですが、設定次第では意図しない“身バレ”や“データ消失”につながることがあります。特にIT操作に不安がある場合、ここで紹介するポイントを押さえておくことで、トラブルを大幅に回避できます。
知り合いにバレる一番の原因は連絡先同期
サブ垢運用で最も多い失敗が「知り合いかも？」に表示されてしまうケースです。これはLINE側で端末の連絡先情報を参照して自動的に候補を出す仕組みがあるためです。
以下の設定は必ず確認してください。
- 友だち自動追加をオフにする
- 友だちへの自動追加許可をオフにする
- 連絡先へのアクセス許可をオフにする
とくに、メインアカウントで電話帳同期をオンにしている方は、サブ垢作成直後に同期が働いてしまい、周囲の友だちに表示される可能性があります。新規アカウント作成直後に、真っ先に友だち関連の設定を確認することが安全策になります。
タイムラインの投稿内容から身元が推測されるリスク
サブ垢でタイムライン投稿を行う場合、写真・背景・過去に使っている表現などから本人が特定されることがあります。
特に、以下のようなものは身バレの決定打になりやすいです。
- 過去にメインアカウントで使用した画像
- 日常的な場所（自宅・職場・学校）が写っている写真
- 特定されやすい語尾や固有表現
サブ垢の目的が匿名・切り分けである場合は、投稿自体を控えるか、プロフィールと投稿媒体をきっちり分離して管理することが重要です。
アカウント切り替え時の誤送信を避けるコツ
複製アプリや別端末を使う場合でも、メインとサブを誤って使う“誤爆”はよくあるミスです。特にIT操作が苦手な方ほど、切り替え操作時に気づかぬままメインでメッセージを送ってしまうことがあります。
誤送信を防ぐための対策として次の方法が有効です。
- サブ垢とメイン垢のアイコンに全く違う画像を設定する
- アプリ複製版のアイコン配置を大きく変える
- ホーム画面でアプリのフォルダを分ける
- サブ垢利用時は通知をオフにして、画面見た目で違いを出す
複製アプリであっても、アイコンの紛らわしさは大きな原因になるため、視覚的に区別できる工夫は必須です。
複数端末を使う場合のバックアップ管理
サブ垢を別端末で運用する場合、バックアップの管理を怠るとデータ消失につながります。特にLINEはアンインストールするとトーク履歴が消える仕様のため、バックアップの有無が直結します。
安全に運用するためには、以下を心がけてください。
- メイン・サブどちらも定期的にバックアップを取る
- 自動バックアップをオンにする（毎日が理想）
- GoogleアカウントやiCloudの容量を確認する
- 端末変更時は古い端末を初期化する前に必ず復元確認を行う
複数端末の場合は、どの端末にどのアカウントのバックアップが紐づいているかを整理しておく必要があります。
サブ垢の通知設定でメインに影響が出ないようにする
同じ端末で複製アプリを使ってサブ垢を運用する場合、通知が混在すると誤操作の原因になりやすいです。
特に、通知内容からサブ垢の存在が家族・同僚にバレるケースも珍しくありません。
- サブ垢は通知内容を非表示にする
- ロック画面で通知プレビューをオフにする
- サブ垢専用の通知音に変更して区別する
身近な人に見られるリスクを避けたい場合に効果的です。
認証番号の管理ミスによるアカウント消失
電話番号を使って認証する以上、番号の扱いを間違うとアカウントが消えてしまったり、他人のアカウントが表示されたりすることがあります。
特に注意したいポイントは次の通りです。
- 認証番号入力時にメイン番号を誤って入力しない
- 異なる端末にSIMを挿し替える場合は認証できる状態を維持する
- 格安SIMの休止条件（povoなどの180日ルール）を守る
- 過去の持ち主のアカウントが表示された際は「いいえ、違います」を選ぶ
番号の管理を誤ると自分のアカウントを初期化してしまう可能性があるため慎重に扱いましょう。
端末紛失時にサブ垢が他人に見られるリスク
サブ垢専用端末を使っている場合、その端末を紛失するとアカウントがそのまま他者に見られる危険があります。
次の設定を必ず行うことが推奨されます。
- スマホのロック（PIN/パスワード/指紋認証）を必ず設定
- LINEのパスコードロックをオンにする
- ノート・アルバムなどの共有設定を見直す
- 端末紛失時に位置情報検索できる設定を有効化する
サブ垢を“分けているつもりでも”、端末紛失は一気に情報が露見するケースがあるため注意が必要です。
固定電話認証の場合の落とし穴
固定電話を使ってサブ垢を作る方法は確かに便利ですが、以下のようなリスクがあります。
- 家族が固定電話を先に取ってしまい認証できない
- 固定電話の仕様変更で音声認証が受けられない場合がある
- LINEが将来仕様変更した場合に再認証できなくなる可能性がある
運用が長期になる場合は、サブ用途でも専用のモバイル番号を持っておく方が安全です。
サブ垢を安全に使うコツは、設定を雑にしないことが一番です。特に連絡先同期や通知設定は見落とされがちですが、ここをしっかり押さえておけば“バレた”というトラブルをほとんど防げます。焦らず一つずつ丁寧に設定していけば大丈夫ですよ
