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Google Colaboratory(グーグルコラボラトリー)とは何?

Google Colaboratoryは、Googleが公式に提供しているPython実行環境です。最大の特徴は、パソコンに特別なソフトをインストールしなくても、ブラウザ上ですぐにPythonプログラムを動かせる点にあります。Webサイトを閲覧する感覚で使えるため、ITに詳しくない方でも始めやすい環境です。
一般的に、Pythonを使うには「環境構築」と呼ばれる準備作業が必要です。Python本体のインストール、関連ツールの設定、バージョン管理など、初心者にとってはつまずきやすい工程が多く存在します。Google Colaboratoryでは、こうした準備がすべて不要で、Googleアカウントさえあればすぐに利用できます。
Google Colaboratoryは、略して「Colab(コラボ)」と呼ばれることもあります。これは、コードを書くだけの場所ではなく、学習・実験・共有を協力して行える環境という位置づけを持っているためです。作成したノートはオンライン上に保存され、他の人と簡単に共有することもできます。
内部の仕組みは「Jupyter Notebook」という形式をベースにしています。画面は「セル」と呼ばれる単位で構成されており、セルごとにPythonコードを書いて実行したり、文章として説明を書き残したりできます。そのため、プログラムの結果と説明を同じ画面で管理でき、後から見返したときにも内容を理解しやすいのが特徴です。
IT初心者にとって特に大きいのは、「失敗しにくい」点です。ローカル環境では、設定ミスによって動かなくなったり、パソコン全体に影響が出たりすることがありますが、Google Colaboratoryはクラウド上で動作します。万が一うまくいかなくても、ページを再読み込みするだけで元の状態に戻せるケースが多く、心理的なハードルが低くなっています。
また、性能面でも優れています。普段使っているパソコンの性能に関係なく、サーバー側の計算資源を使って処理が行われます。そのため、比較的古いパソコンやスペックの低い端末でも、Pythonの学習やデータ分析を進められます。

Google Colaboratoryは「難しい準備を飛ばして、すぐ本題に入れる場所」です。プログラミングやAIに興味はあるけれど、最初の設定で挫折した経験がある方ほど、まずは触ってみる価値がありますよ。
Google Colaboratoryが注目される理由
Google Colaboratoryがここまで多くの人に注目されている最大の理由は、プログラミング学習やAI活用の最初のハードルを大きく下げた点にあります。特にITに不安を感じている方にとって、「始める前につまずかない環境」であることが強い支持につながっています。
環境構築という最大の壁を完全に取り払った
プログラミングやデータ分析に挑戦しようとしたとき、多くの人が最初に直面するのが環境構築です。Pythonのインストール、ライブラリの設定、バージョンの不一致など、学習以前の段階で挫折するケースは少なくありません。
Google Colaboratoryは、ブラウザを開くだけでPythonを実行できる環境がすでに整っています。ソフトのインストールや設定作業が不要なため、「学びたい」「試したい」と思った瞬間に作業を始められます。この即時性が、初心者から実務者まで幅広く支持される理由です。
Googleアカウントだけで誰でも使える手軽さ
新しいツールを使う際に、アカウント登録や複雑な手続きが必要だと、それだけで心理的な負担になります。Google Colaboratoryは、普段使っているGoogleアカウントがあればすぐに利用できます。
特別な知識や事前準備を求められないため、ITに自信がない方でも安心して触れます。この「普段の延長線で使える感覚」が、多くの学習者に受け入れられているポイントです。
学習から実務検証まで幅広く使える柔軟性
Google Colaboratoryは、単なる学習用ツールにとどまりません。Pythonの基礎練習はもちろん、データ分析、可視化、機械学習やディープラーニングの簡易的な検証まで対応できます。
ノートブック形式でコードと説明を一緒に残せるため、学習記録としても、検証メモとしても活用できます。後から見返して理解を深めたり、他人に説明したりしやすい点も評価されています。
個人でも無料で高性能な計算環境を試せる
通常、機械学習やAIの実験には高性能なPCや追加コストが必要になります。しかしGoogle Colaboratoryでは、条件付きではあるものの、個人利用でも無料でGPUやTPUといった計算資源を使えます。
高価な機材を用意しなくても、実際のAI処理を体験できるため、「試してみたい」を現実に変えやすい環境です。この点は、学習者だけでなく、短時間で検証を行いたい人にも重宝されています。
共有しやすく、学びを広げやすい設計
作成したノートブックは簡単に共有できます。コードだけでなく、考え方や結果も一緒に伝えられるため、質問や相談がしやすく、学習の効率も上がります。
個人学習だけでなく、複数人での検証やレビューにも使いやすい設計が、利用シーンをさらに広げています。

Google Colaboratoryが注目されるのは、難しい準備をせずに「やりたいこと」に集中できる環境が整っているからです。ITに不安がある方ほど、この手軽さと実用性の高さを実感しやすいですよ。まずは触ってみることが一番の近道です
Google Colaboratoryでできること一覧
Google Colaboratoryは「Pythonを動かせる環境」という一言では収まらないほど、幅広い用途に対応しています。ITに詳しくない方でも「何ができるのか」を具体的にイメージできるよう、実際によく使われている活用内容を整理して説明します。
Pythonプログラムの作成と実行
Google Colaboratoryの基本は、Pythonコードを書いてすぐに実行できる点です。パソコンにPythonをインストールしたり、難しい初期設定を行う必要はありません。
ブラウザ上のコード入力欄にPythonを書き、実行ボタンを押すだけで処理結果が表示されます。文法の確認や簡単な計算、サンプルコードの動作確認など、学習や検証用途に非常に向いています。
データ分析と集計処理
表形式のデータを読み込み、集計や分析を行う用途でもよく使われます。CSVファイルやExcelデータを扱い、数値の平均や合計、条件抽出などをPythonで処理できます。
データ分析専用のライブラリが最初から利用できるため、売上データの確認やアンケート結果の整理などもスムーズに進められます。専門的な統計知識がなくても、基本的な分析から始められる点が特徴です。
グラフや図表による可視化
数値データをそのまま眺めるだけでなく、グラフとして視覚的に表示できるのもGoogle Colaboratoryの強みです。折れ線グラフや棒グラフ、散布図などを簡単に作成できます。
データの傾向や変化を直感的に把握できるため、レポート作成や学習時の理解にも役立ちます。コードと結果を同じ画面で確認できるため、修正や調整もしやすいです。
機械学習・ディープラーニングの実験
Google Colaboratoryは、機械学習やディープラーニングの学習・検証環境としても広く使われています。大量の計算を必要とする処理でも、クラウド上の計算資源を利用できます。
専門的な環境構築を行わなくても、サンプルコードをそのまま実行し、AIの動きを体験できる点が初心者にとって大きなメリットです。
GPUを使った高速処理
通常のパソコンでは時間がかかる処理も、GPUを使うことで高速化できます。画像処理や機械学習など、計算量の多い作業に向いています。
GPUの設定も画面操作だけで切り替えられるため、難しい知識がなくても利用できます。高性能なパソコンを持っていなくても、重たい処理を試せるのが特徴です。
AIモデルや公開サンプルの実行
インターネット上で公開されているAIモデルやサンプルプログラムを、そのまま実行できる点もよく利用されています。専門家が公開しているコードを読み込み、動作を確認しながら学習できます。
「自分で一から作るのは難しい」と感じる方でも、完成された例を動かすことで理解を深めやすくなります。
ノート形式での学習記録とメモ
Google Colaboratoryは、コードだけでなく説明文やメモも一緒に保存できます。処理の目的や気づいた点を書き残せるため、後から見返したときに内容を思い出しやすくなります。
学習ノートとして使うことで、「どこでつまずいたか」「何を試したか」を整理しながら進められます。
他の人との共有と共同作業
作成したノートは、他の人と簡単に共有できます。リンクを送るだけで同じ内容を確認でき、複数人での確認や修正も可能です。
質問したいときや、作業内容を見てもらいたいときに便利で、学習やチーム作業の効率が上がります。

Google Colaboratoryは「Pythonが動く場所」ではなく、学習・検証・実験を一気に進められる作業ノートのような存在です。できることを一つずつ試していけば、ITに苦手意識がある方でも少しずつ理解が深まります。最初は難しく考えず、動かして結果を見るところから始めてみてください。
Google Colaboratoryのメリットと強み
Google Colaboratoryは、単に「Pythonが動く環境」という枠を超え、ITに不安がある方でも学習や検証を前に進めやすくする強みを数多く備えています。環境構築で挫折しやすい初心者から、短時間で試行錯誤したい人まで幅広く支持されている理由は、実用面でのメリットが非常に明確だからです。
無料でGPUやTPUを使える強み
Google Colaboratoryの大きな特長の一つが、無料でGPUやTPUといった高性能な演算リソースを利用できる点です。通常、機械学習やディープラーニングを行う場合、高価なGPUを搭載したPCやクラウドサービスが必要になります。
しかし、Colabでは設定を切り替えるだけで、こうした演算資源を試せます。個人で高額な初期投資をしなくても、学習用のモデル訓練や処理速度の違いを体感できるため、「本当に自分に必要なのか」を判断する材料としても有効です。IT初心者がいきなり高性能な環境を用意しなくて済む点は、心理的なハードルを大きく下げています。
環境構築が不要で、すぐに始められる
多くの人がプログラミング学習でつまずく原因は、コードを書く以前の環境構築です。Pythonのインストールやライブラリ設定は、ITに慣れていない方ほど難しく感じやすい工程です。
Google Colaboratoryでは、ブラウザを開いてGoogleアカウントでログインするだけで、すぐにPythonを書いて実行できます。事前準備がほぼ不要なため、「学習を始めたい」という気持ちをそのまま行動に移しやすく、挫折のリスクを抑えられます。
コードと説明を同時に残せるノート形式
Colabはノートブック形式を採用しており、コードだけでなく説明文やメモを同じ画面に残せます。これは単なる作業効率の話ではなく、学習面で大きな意味を持ちます。
なぜそのコードを書いたのか、どこでつまずいたのかを文章で残しておくことで、後から見返したときの理解度が大きく変わります。ITに不安がある方ほど、「あとで見返すと分からない」という悩みを抱えがちですが、この構造自体が理解を助けてくれます。
他人と簡単に共有できる
Google Colaboratoryで作成したノートブックは、リンクを共有するだけで他人に見せられます。メールにファイルを添付したり、環境の違いを気にしたりする必要がありません。
分からない部分を人に相談したいときや、学習内容をそのまま共有したいときにも便利です。ITに詳しい人に見てもらう際も、同じ環境で確認してもらえるため、トラブルの原因を特定しやすくなります。
PCの性能に左右されにくい
Google Colaboratoryはクラウド上で処理を行うため、手元のPC性能に強く依存しません。高性能なPCを持っていなくても、一定レベルの計算や検証が可能です。
「自分のパソコンでは無理そう」という理由で学習を諦める必要がなく、まずは試してみるという選択がしやすくなります。この点も、IT初心者にとっては非常に重要なメリットです。
学習から実務前の検証まで幅広く使える
Colabは学習専用のツールではありません。データ分析の簡単な検証や、モデルの動作確認など、実務前の試し作業にも活用できます。
環境を一から構築せずに検証できるため、「まず動くか確認したい」「結果だけ見たい」という用途にも向いています。学習段階から実務に近い体験ができる点は、将来的なスキル活用を考える上でも強みになります。

Google Colaboratoryの強みは、難しい準備を全部省いて「まず触って理解する」環境を用意してくれる点です。完璧に理解してから始める必要はありません。動かしながら学べるので、ITに不安がある方ほど安心して使ってみてください
Google Colaboratoryの基本的な使い方
Google Colaboratoryは、操作の流れさえ理解できれば、ITに不安がある方でも迷わず使い始められるサービスです。ここでは、初めて触れる方がつまずきやすいポイントを避けながら、実際の作業に直結する基本操作を整理して解説します。
ノートブックを新規作成する手順
Google Colaboratoryでは、作業単位となるファイルを「ノートブック」と呼びます。ノートブックは、Pythonコードやメモをまとめて管理するための作業台のような存在です。
ノートブックの作成は非常にシンプルで、Googleアカウントにログインした状態でGoogle Colaboratoryを開き、画面上部のメニューから新規ノートブックを作成するだけで完了します。特別な設定やインストールは一切不要で、作成直後からPythonコードを入力できる状態になります。
作成されたノートブックは自動的にGoogleドライブと連携されるため、保存操作を意識しなくても変更内容が随時反映されます。ファイル管理が苦手な方でも安心して作業を進められる仕組みです。
コードセルとテキストセルの違いを理解する
ノートブック内は「セル」と呼ばれるブロックで構成されています。Google Colaboratoryを使いこなすうえで重要なのが、コードセルとテキストセルの役割を正しく理解することです。
- コードセルは、Pythonのプログラムを書くための場所です
- テキストセルは、説明文やメモを書くための場所です
コードセルに入力した内容は実行され、結果がその場に表示されます。一方、テキストセルはプログラムとしては動作せず、Markdown形式で説明や補足を書き残す用途に使われます。
この仕組みにより、何を目的に書いたコードなのか、どんな結果を期待しているのかを文章として残せるため、後から見返したときにも理解しやすくなります。学習用途だけでなく、作業記録としても非常に相性が良い構造です。
Pythonコードを実行する基本操作
Google Colaboratoryでは、Pythonコードの実行操作も直感的です。コードセルに処理を書き、実行ボタンを押すだけでプログラムが動作します。
実行すると、コードの下に結果が表示されるため、処理の成否や数値の変化をその場で確認できます。エラーが出た場合も、どの行で問題が起きているのかが表示されるため、原因の切り分けがしやすいのが特徴です。
この「書いてすぐ動かせる」仕組みが、環境構築でつまずきがちなIT初心者にとって大きな安心材料になります。
ファイルの保存とGoogleドライブとの関係
Google Colaboratoryで作成したノートブックは、標準でGoogleドライブに保存されます。そのため、保存ボタンを押し忘れて作業内容が消えるといった心配はほとんどありません。
また、ノートブックは複製したり、別名で保存したりすることも可能です。実験用と本番用を分けて管理したい場合や、途中段階を残しておきたい場合にも柔軟に対応できます。
さらに、Pythonファイルとして書き出したり、ノートブック形式のまま共有したりできるため、個人利用だけでなく学習の共有や簡単なレビューにも向いています。
外部ファイルを扱うときの基本的な考え方
Google Colaboratoryでは、必要に応じてデータファイルをアップロードして処理することもできます。ただし、ランタイムの仕様上、アップロードしたファイルは一定時間が経過すると消える可能性があります。
そのため、重要なデータはGoogleドライブと連携させて読み込む、もしくは元データを必ず手元に残しておくという意識が大切です。この点を理解しておくだけで、作業途中でデータが消えてしまうといったトラブルを避けられます。

最初はノートブック作成、セルの使い分け、コード実行、この3点を押さえるだけで十分です。難しく考えず、動かしながら慣れていくのが一番の近道ですよ
Google ColaboratoryでGPUを使う方法
Google Colaboratoryでは、計算量が多い処理を高速化するためにGPUを利用できます。特に機械学習やディープラーニングでは、CPUのみの場合と比べて処理時間が大きく短縮されるため、学習効率や検証スピードに直結します。ここでは、ITに不安がある方でも迷わないように、GPUの基本から設定手順、確認方法、注意点までを整理します。
GPUとCPUの違いを簡単に理解する
CPUとGPUはいずれも計算処理を行う装置ですが、得意分野が異なります。CPUは少数の処理を正確かつ柔軟に実行するのが得意で、OSの制御や一般的なプログラム実行に向いています。一方GPUは大量の計算を同時に並列処理することに特化しており、画像処理や機械学習の学習計算に強みがあります。
Google ColaboratoryでGPUを使う意義は、自分のパソコンの性能に関係なく、高性能な計算環境を一時的に借りられる点にあります。高価なGPUを購入しなくても、学習や検証を体験できるのが大きなメリットです。
ランタイム設定でGPUを有効にする手順
GPUを使うための操作は難しくありません。ノートブック上部のメニューから設定を変更するだけで完了します。
- 画面上部のメニューから「ランタイム」を選択する
- 「ランタイムのタイプを変更」をクリックする
- 表示された設定画面で「ハードウェア アクセラレータ」を「GPU」に変更する
- 「保存」をクリックして設定を反映する
この操作で、以降のコード実行はGPUを使った環境で行われます。設定変更後は自動的にランタイムが再起動されるため、再度コードを実行すれば問題ありません。
GPUが本当に有効かを確認する方法
設定を変更しただけでは不安な方も多いと思います。実際にGPUが使われているかは、簡単な確認コードでチェックできます。
Pythonのコードセルに確認用のコードを実行し、GPUデバイスが検出されれば設定は成功しています。GPUが有効な場合、GPUのデバイス名が表示されます。何も表示されない場合は、ランタイム設定が正しく反映されていない可能性があります。
この確認を行うことで、「GPUを使っているつもりだったが実はCPUだった」という初学者によくある失敗を防げます。
無料版でGPUを使う際の制限ポイント
Google ColaboratoryのGPUは無料で利用できますが、無制限ではありません。特に初心者が戸惑いやすいポイントを押さえておくことが重要です。
- 一定時間操作しないとランタイムが切断される
- 長時間連続で利用するとGPUが使えなくなることがある
- 常に同じ種類のGPUが割り当てられるとは限らない
これらはGoogle側のリソース管理による仕様です。エラーではないため、慌てずに時間を置いて再接続する、作業を小分けにするなどの工夫が必要です。
GPU利用時に意識したい実践的な考え方
GPUは高速ですが、すべての処理が自動的に速くなるわけではありません。データ量が小さい処理や単純な計算では、CPUとの差がほとんど出ないこともあります。そのため、GPUは「重い処理を短時間で終わらせたいとき」に使うという意識が大切です。
また、ランタイムが切断されるとインストールしたライブラリや一時ファイルが消える点も理解しておきましょう。重要なデータはGoogleドライブに保存するなど、事前の対策をしておくと安心です。

GPUは設定さえできれば非常に強力な味方です。難しそうに感じても、実際はメニュー操作だけで使えるので、まずは一度有効にして処理速度の違いを体感してみるのがおすすめです。無料でも制限を理解して使えば、学習や検証には十分役立ちますよ
Google Colaboratoryの注意点とデメリット
Google Colaboratoryは、環境構築なしでPythonや機械学習を始められる非常に便利なサービスですが、万能ではありません。特にITに不慣れな方ほど、事前に注意点とデメリットを理解しておかないと「思っていたのと違う」「途中で作業が消えた」といったトラブルにつながりやすくなります。ここでは、実際によくつまずくポイントを中心に、初心者目線で整理します。
一定時間で接続が切れる仕組みを理解する必要がある
Google Colaboratoryは常時接続を保証するサービスではありません。一定時間操作がない場合や、長時間連続で使用した場合、ランタイムと呼ばれる実行環境が自動的に切断されます。
これは不具合ではなく、無料で多くのユーザーが利用できるようにするための仕組みです。特に以下の点は、初心者が見落としやすいポイントです。
- 操作せずに放置すると接続が切れる
- 長時間連続実行すると強制的にリセットされる
- 接続が切れると、実行中の処理はすべて停止する
「画面を開いたままにしていたのに動かなくなった」というケースは、この仕様によるものがほとんどです。
保存していないデータや設定が消えるリスクがある
Colab上で扱うファイルやインストールしたライブラリは、基本的に一時的なものです。ランタイムが切断されると、次のような状態になります。
- アップロードしたファイルが消える
- インストールしたライブラリが初期化される
- 作業ディレクトリが空になる
ノートブック自体はGoogleドライブに保存されますが、実行環境は毎回リセットされると考えた方が安全です。そのため、データ分析や機械学習を行う場合は「どこに保存され、どこが消えるのか」を意識しながら作業する必要があります。
無料版には利用制限がある
Google Colaboratoryは無料でも十分高機能ですが、無制限に使えるわけではありません。特に注意したいのは、計算資源に関する制限です。
- GPUやTPUは常に使えるとは限らない
- 利用状況によってはCPUに戻される
- 高負荷な処理を繰り返すと制限されやすい
「昨日までGPUが使えたのに、今日は使えない」という状況は珍しくありません。学習や検証用途なら問題ありませんが、業務レベルの安定性を求める用途には向いていない点を理解しておく必要があります。
ローカル環境と比べて自由度が低い場面がある
Colabはクラウド環境であるため、ローカルPCのように自由に設定を変更できるわけではありません。具体的には、以下のような制約があります。
- OSレベルの細かい設定はできない
- 特定のソフトやドライバを入れられない場合がある
- ネットワークや外部接続に制限がかかることがある
そのため、実運用や本番システムの開発よりも、「学習」「検証」「試作」に向いているサービスだと考えるとイメージしやすくなります。
PCや通信環境の影響を完全には避けられない
クラウドサービスとはいえ、操作しているのは自分のPCとブラウザです。以下のような条件では、快適に使えないことがあります。
- PCのスペックが極端に低い
- ブラウザが不安定、またはタブを大量に開いている
- 通信環境が不安定
特に、長時間の実行や大量のログ表示を行うと、ブラウザが重くなり操作不能になることがあります。Colabだけの問題ではなく、利用環境全体も影響する点は理解しておく必要があります。
本格的な開発や長期運用には向かない
Google Colaboratoryは「すぐ試せる」ことが最大の強みです。その反面、次のような用途には不向きです。
- 常時稼働するプログラムの運用
- チーム開発での厳密な環境管理
- 商用サービスの本番環境
あくまで学習・実験・検証用の環境であり、すべてをColabで完結させようとすると無理が出てきます。ローカル環境やクラウドサーバーと使い分ける意識が重要です。

Google Colaboratoryはとても便利ですが、放置すると切れる、一時データは消える、無料版には制限があるという前提を知っておくことが大切です。学習や検証には最適なので、弱点を理解したうえで使えば失敗しにくくなりますよ
Google Colaboratoryはどんな人に向いている?
Google Colaboratoryは「プログラミングやAIに興味はあるが、環境構築や専門知識の壁で止まってしまった」という人の悩みを強く意識して設計されたサービスです。単にPythonが動くだけでなく、学習・検証・共有までを一気通貫で行える点が特徴です。ここでは、ITに関して悩みがある方の立場から、どのような人に向いているのかを具体的に整理します。
Pythonをこれから学びたい初心者
プログラミング学習で最初につまずきやすいのが、Pythonそのものではなく「環境構築」です。ローカルPCにPythonを入れ、必要なライブラリを設定し、エラーに悩まされる流れは、初心者にとって大きなハードルになります。
Google Colaboratoryは、ブラウザを開いてノートブックを作成するだけで、すぐにPythonを書いて実行できます。インストール作業が不要なため、「まずはコードを書いて動かしてみたい」という学習初期の段階に非常に向いています。
AIや機械学習を体験レベルで試したい人
AIや機械学習に興味はあるものの、高性能なPCやGPUを用意するのは現実的ではないと感じている人も多いです。Google Colaboratoryでは、無料でも一定条件下でGPUやTPUを利用できます。
これにより、ディープラーニングやデータ分析を「理論だけでなく実際に動かして確認する」体験が可能になります。本格的な開発ではなく、まずは仕組みを理解したい段階の人にとって、無理なく試せる環境です。
環境構築で何度も挫折した経験がある人
過去にPythonや機械学習を始めようとして、環境構築の途中で断念した経験がある人にも向いています。Google Colaboratoryは、実行環境がクラウド側に用意されているため、OSやPCスペックの違いを意識する必要がほとんどありません。
「以前うまくいかなかったのは、自分の理解力が足りなかったからではなく、準備が難しすぎただけだった」と気づくきっかけにもなります。
短時間で検証や実験を行いたい人
仕事や学習の合間に、少しだけコードを試したい場合、ローカル環境を立ち上げる手間は意外と負担になります。Google Colaboratoryなら、ログインしてすぐに作業を再開でき、実行結果もその場で確認できます。
簡単なデータ処理やアルゴリズムの検証、サンプルコードの動作確認など、短時間の作業を効率よく行いたい人に適しています。
学習内容やコードを他人と共有したい人
Google Colaboratoryのノートブックは、コードと説明文を一緒に残せる形式です。そのため、学習メモとして使うだけでなく、他人に説明する資料としても活用できます。
- 勉強会や社内共有用の資料を作りたい人
- 質問するときに、コードと状況をそのまま見せたい人
- チームで検証内容を共有したい人
このような用途にも自然に対応できます。
高性能なPCを持っていない人
Google Colaboratoryはクラウド上で処理を行うため、手元のPC性能に強く依存しません。古いノートPCやスペックに不安がある環境でも、ブラウザが動けば利用できます。
「PCの買い替えや追加投資をせずに、学習や検証を進めたい」という現実的な悩みを抱える人にも向いています。

Google Colaboratoryは、プログラミングやAIに興味はあるけれど準備で止まってしまった人の強い味方です。まず触って動かしてみることで、理解は一気に進みます。完璧を目指さず、試しながら学ぶ姿勢が大切ですよ


