LINEMO(ラインモ)のデメリット総まとめ|契約前に後悔しないための注意点リスト



目次

LINEMOの落とし穴はここにある|まず知っておくべき前提

オンライン専用=“自己解決力”が求められる

LINEMOは「ソフトバンク品質の通信が格安で使える」という点が注目されがちですが、裏を返せばユーザーに多くの負担が委ねられているということです。店舗での対面サポートは一切なく、申込みやトラブル対応はすべてWebまたはチャットで完結する必要があります。スマホやネットの操作に不慣れな方にとっては、ハードルの高い契約形態と言えるでしょう。

また、よくある「電話で問い合わせたい」「端末の初期設定が不安」というニーズにも応えてくれません。サポートはAIチャットが基本で、オペレーター対応までたどり着くには何ステップものやり取りが必要になることもあります。

「ソフトバンク品質」は“速度”の話であって“対応力”ではない

LINEMOはソフトバンク回線を使用しており、通信速度やエリアカバーは他の格安SIMより優れているとされています。ただし、それは“回線”の話であって“サービス全体の品質”を指すわけではありません。ソフトバンク本体のような有人サポートや、ショップでの端末購入・設定支援などは一切用意されていません。

さらに、LINEギガフリーや通話オプションなどの一部機能は便利ですが、その内容には例外が多く、詳細を読み込まなければ誤解を招きかねません。「ギガフリーだからLINEは全部無料で使える」と思い込んで動画視聴やニュース閲覧を多用すると、予期せぬギガ消費で通信制限に陥るケースも少なくありません。

「安さ」は自由と引き換えに成り立っている

LINEMOは月額990円からという低価格で利用できる点が魅力です。しかし、その安さの裏には「契約・機種選定・設定・トラブル対応をすべて自己管理する」という前提があります。例えば、端末が故障しても代替機の貸し出しはなく、補償を受けたい場合は有料オプションに事前加入している必要があります。

また、プランは極めてシンプルで選択肢が少なく、柔軟な変更や一時的な容量追加といった細やかな調整が難しいため、使い方が毎月変動するユーザーにとっては不便に感じる可能性もあります。

サービスの“最適化”は、すべてユーザー次第

LINEMOは、低価格・シンプル・高速通信といった要素に魅力を感じる“慣れたユーザー”にとっては理想的な選択肢です。一方で、サポートや柔軟性を期待して契約すると、後悔する可能性があります。ITに不安のある方は、手厚いフォローのあるワイモバイルやUQモバイルといった選択肢も検討すべきでしょう。

LINEMOの“落とし穴”は、安さというメリットの裏にある“不親切設計”にどれだけ対応できるかにかかっています。契約前にその前提を正しく理解しておくことが、失敗しない格安SIM選びの第一歩です。

LINEMOのデメリット15選|契約後に困るポイントを網羅

1 店舗サポートが一切受けられない

LINEMOは完全オンライン専用のサービスです。契約・各種手続き・トラブル対応まですべてWebかチャットサポートで完結するため、対面での案内が必要な方にとっては大きなハードルになります。高齢者やITに不慣れな方には不向きです。

  • 店頭での申込み・相談は不可
  • チャットサポートのみ対応
  • スマホ初心者には不親切な設計

2 端末セット購入ができない

スマートフォン本体の販売は行っておらず、回線のみの提供です。SIMロック解除済みまたはSIMフリーの端末を自身で用意しなければなりません。端末選びや初期設定に自信がない方には負担が大きい仕様です。

  • スマホ本体は別途購入が必要
  • 対応端末の確認・設定は自己責任
  • 購入~設定までに知識が求められる

3 キャリアメールが提供されない

LINEMOでは「〜@softbank.ne.jp」などのキャリアメールは利用できません。代替手段としてフリーメールを活用する必要があり、アカウント移行や各種登録情報の変更が発生します。

  • キャリアメール不可・引き継ぎも不可
  • Gmail等の用意が必要
  • サービス登録の変更手間あり

4 プラン選択肢が限定的

選べるのは「3GB/990円」「10GB/2,090円」「30GB/2,970円」の3通りのみ。段階制・自動増量などの柔軟な調整はできず、使い方が月ごとに変動する方には不便です。

  • 小刻みな容量設定なし
  • 使い方に応じた最適化が難しい
  • 中間層(5〜15GB)に割高感あり

5 データ容量の繰り越しができない

余った通信量は月末でリセットされてしまいます。使いきれなかった分を翌月に回したい方にとってはコストパフォーマンスが悪化する要因になります。

  • データ残量の繰り越し不可
  • 月末に使い切らないと損
  • 節約した分が無駄になる

6 LINEギガフリーの対象外が意外と多い

トークや通話はギガフリー対象ですが、「ニュース閲覧」「スタンプショップ」「オープンチャット」などは通信量の対象になります。完全無制限と思い込んでいるとギガ消費の罠にはまります。

  • ギガフリーは一部機能のみ
  • スタンプ購入・記事閲覧などは対象外
  • 利用内容によっては通信量が増加

7 通話機能の一部が使えない

割込通話、迷惑電話ブロック、ナンバーブロックなどの通話関連機能が非対応です。仕事用の電話として使う際には不便になるケースがあります。

  • 仕事・業務利用に不向き
  • 特定通話機能がオプション非対応
  • 留守電や転送も有料扱い

8 SIMロック解除が必要な端末がある

ドコモ・auなどで購入したスマホは、原則としてSIMロック解除が必要です。特に中古端末や家族から譲り受けた機種を使う場合は注意が必要です。

  • 他社端末はSIMロック解除必須
  • 自力での手続きが求められる
  • 端末選びに注意が必要

9 通信速度が時間帯によって低下することがある

混雑する昼休みや夕方には通信速度が制御されることがあります。ストレスのない高速通信を常に求める方には物足りなさを感じる場面が出てきます。

  • お昼・夕方に速度低下の傾向あり
  • 混雑エリアでは不安定になることも
  • 速度優先のユーザーは要注意

10 留守電や転送機能は有料オプション

月額220円の「留守電パック」に加入しなければ、基本的な留守番電話・転送・着信通知が使えません。無料で利用できるサービスと勘違いしやすいため注意が必要です。

  • 標準機能ではなくオプション扱い
  • 利用には毎月追加費用が発生
  • 契約時に意識しておく必要あり

11 家族割やセット割が一切存在しない

他社のような「家族割引」や「光回線とのセット割」は一切提供されていません。家族でまとめて乗り換えても、個別に請求され、割引の恩恵を受けることはできません。

  • 家族まとめて使っても割引なし
  • ソフトバンクの「おうち割」非対応
  • 割引重視の家庭には不向き

12 ソフトバンク・ワイモバイルからの乗り換えでキャンペーン対象外

「乗り換えでPayPay還元」などの特典は、他社回線からのMNPでないと対象外になることが多く、ソフトバンク・ワイモバイル利用者は損をしやすい構造です。

  • 自社グループ間はキャンペーン対象外多数
  • 特典狙いなら新規契約推奨
  • 表示特典と実際の対象者が異なる場合あり

13 未成年・法人では契約不可

18歳未満や法人名義では契約ができません。未成年者に持たせたい場合は親の名義で契約し、利用者情報に子どもの名前を登録する必要があります。

  • 契約は成人個人に限られる
  • 子供用スマホには代理契約が必要
  • 法人利用には不向きな設計

14 ソフトバンク・ワイモバイル特典の引き継ぎができない

Yahoo!プレミアム無料などの特典はLINEMOに引き継がれず、乗り換え時に自動解約となるため、使い続けたい場合は別途再契約が必要です。

  • Yahoo!プレミアムは自動解約
  • 特典の自動移行なし
  • 要再契約で手間と費用が発生

15 実質20GB前後の利用では割高になりやすい

IIJmioやmineo、日本通信SIMなどでは20GBプランが月額2,000円前後で提供されている一方、LINEMOは30GBプランが2,970円と割高です。中容量帯を狙う人にはコスパが悪くなる傾向があります。

  • 20GB帯では他社に割安プラン多数
  • LINEMOは30GB前提で価格設定
  • 中容量狙いの人には選びにくい構成

他社と比べて見えてくるLINEMOの不便なところ

ahamoとの違いで見える不満点

ahamoは30GB+5分かけ放題が標準で月額2,970円というシンプルかつ高コスパのプランを提供しています。一方のLINEMOも同額ながら30GBプランでは5分かけ放題が付属するものの、10GB以下の中容量帯では割高になりがちです。例えば10GBを使いたい場合、LINEMOでは2,090円かかりますが、ahamoは容量の余裕と通話込みで同等の価格帯に収まります。

また、海外ローミングについてもahamoは追加費用なしで20GBまで海外で使用可能な点が強みです。LINEMOはソフトバンクの「海外パケットし放題」が適用されるため、1日最大2,980円のコストが発生し、海外利用には明確な差があります。

povoとの柔軟性の差

povoは基本料金0円で、必要なときにだけトッピング形式でデータや通話を追加できる仕組みです。これにより「月によって使う量が変動する」「サブ端末用に契約したい」といったニーズに柔軟に応じることができます。対してLINEMOは3GB・10GB・30GBの固定制で、プラン変更の柔軟性に欠けます。

また、povoは180日間未使用で自動解約される点に注意が必要ですが、維持費0円で番号を保持できる特性は、一時的な用途や待機回線としても優秀です。LINEMOにはこのような割り切った使い方は難しく、毎月の固定コストが必ず発生します。

ワイモバイルとの比較で浮かぶサポート不足

ワイモバイルは実店舗対応があり、対面でのサポートや契約が可能です。LINEMOはチャットサポートのみで、スマホに詳しくないユーザーにとっては大きな障壁となります。初期設定やMNP手続きに不安がある方にとって、店舗サポートがあるかないかは使い勝手に直結します。

さらに、ワイモバイルには家族割や固定回線とのセット割があり、3回線以上で契約することで大幅な月額割引が受けられます。LINEMOは家族割・セット割が一切適用されないため、家族でまとめて使う場合のコスト面で不利です。

比較から見えてくるLINEMOの立ち位置

LINEMOは「LINE特化」「中〜大容量ユーザー向け」に特化した設計である一方、プランの柔軟性やサポート、家族向けの配慮では他社に見劣りします。特に、通信量の少ない月があるユーザー、通話頻度が月によって変動するユーザーには、povoやワイモバイルの方が満足度が高くなりやすい傾向にあります。プランのシンプルさとコストパフォーマンスを求める人には向いていますが、個別ニーズへの対応力では課題が残るサービスといえます。

LINEMOが本当に向いていない人の特徴

店舗サポートが必要な人

スマホの初期設定やトラブル対応を店舗でサポートしてもらいたい人には不向きです。LINEMOは完全オンライン対応のため、対面での相談や操作支援を受けられません。高齢の家族にスマホを持たせるときや、自身がITに不慣れな場合は、ワイモバイルなどの実店舗サポートがあるキャリアを選んだ方が安心です。

スマホ端末をセットで購入したい人

LINEMOではスマホ端末の販売をしていないため、端末は自分で用意する必要があります。対応機種やSIMロック解除の確認、購入手続きもすべて自己責任になります。最新機種を分割購入したい人や、端末の選定や準備に不安がある人には不向きです。

家族全体で通信費を抑えたい人

家族割や複数回線の割引制度がないため、家族でまとめて契約しても料金面のメリットは得られません。家族間通話も無料にならず、1回22円/30秒の通話料が発生します。家族全員でお得に使いたい場合は、ワイモバイルやUQモバイルの方が適しています。

柔軟なプラン設計を求める人

データ容量が3GB/10GB/30GBの3パターンしかなく、細かい容量調整や段階制課金には対応していません。利用量にムラがある人や、「月5GBくらいでちょうどいい」といった人には割高になります。povoやmineoのようにトッピング式で調整できるキャリアの方が柔軟に対応できます。

キャリアメールを継続利用したい人

LINEMOはキャリアメール(@docomo.ne.jpなど)を提供しておらず、利用するには別途月額330円の「メール持ち運びサービス」が必要です。メールアドレス変更の手間を避けたい人や、キャリアメールで多くのサービスを登録している人には負担が大きくなります。

ネットやアプリの設定に不安がある人

APN設定、eSIMの導入、MNP手続き、アプリ引き継ぎなど、スマホ操作に関する工程をすべて自力でこなす必要があります。これらに抵抗感がある場合、誤操作や設定漏れによるトラブルが起こる可能性があります。

通信速度の安定性を重視する人

混雑時間帯(昼休みや帰宅時間帯)に速度が低下することがあり、常に快適な通信を求める人にとっては不満が残ることも。特に動画やリアルタイム通信を多用するユーザーには不向きな場面があります。

これらの特徴に当てはまる場合は、LINEMOの安さだけに惹かれず、サポートや利便性を重視した他社サービスとの比較検討が重要です。

まとめ|LINEMOは「安さ」と「自由」の裏で不親切設計とどう付き合うかが鍵

LINEMOは確かにコスト面での魅力が際立ちます。月額990円から始められ、5GやLINEギガフリーなどの特典も充実しています。しかし、その“安さ”の裏には、ユーザー自身のITスキルやセルフマネジメント能力が求められる設計になっています。

店舗レス社会の象徴としてのLINEMO

申し込みからトラブル対応まですべてオンライン。店舗が一切存在しないということは、「何かあったら人に頼りたい」という方にとっては、大きな不安要素となります。チャットボットの回答精度や対応スピードに不満を抱く声も少なくありません。

プランの単純化が逆に不親切になることも

選べるプランは実質3GB・10GB・30GB。データ使用量が一定しないユーザーにとっては、段階制がないことや繰り越し不可の仕様はストレスの種になります。さらに、10GB以上を使いたい人には「ベストプランV」の一択となり、選択肢が狭いのが現状です。

キャリアメール・端末購入・通話機能の制限も見落とせない

キャリアメールの廃止や端末のセット購入不可、さらに割込通話・留守番電話など標準的な機能がオプション扱いである点も、従来のキャリアに慣れた人には「不親切」に感じられます。特にスマホに不慣れな高齢者やITに苦手意識のある人にとっては、使いこなすための壁が想像以上に高く感じられる可能性があります。

自己完結できるユーザーには最適解

一方で、スマホの初期設定・MNP手続き・アプリ引継ぎを自分でこなせる人にとっては、LINEMOは「必要十分で割安な最適解」です。サポート不要、端末は自前で用意できる、キャリアメールは使っていないという条件が揃っていれば、コスパ面で他を圧倒します。

最終判断は「自己対応できるかどうか」

LINEMOが不向きかどうかを判断する基準は、自分自身が“どこまで自己対応できるか”に尽きます。ITに苦手意識があるなら、数百円高くてもワイモバイルやUQモバイルのような対面サポート付きプランを選ぶべきです。安さに飛びつくだけではなく、「自分のスマホリテラシー」と「LINEMOの仕様」が合っているかを冷静に見極めることが、後悔しない選択につながります。

2位

LINEMO

ソフトバンク

サービス名LINEMO
最安月額料金990円~
~1GB990円/月
2~3GB990円/月
4~10GB2,090円/月
11~20GB2,970円/月
21~30GB2,970円/月
50GB~
利用回線ソフトバンク回線
回線の種類MNO
選べるプラン~3GB、~10GB、〜30GB
昼休み時間帯通信速度(12~13時)125.3Mbps
通信速度の速さ2.32
月1GB利用時の安さ3.08
月3GB利用時の安さ3.34
月10GB利用時の安さ3.51
月20GB利用時の安さ2.49
月50GB利用時の安さ2.84
機能の多さ3.91
総合3.07

LINEMOがおすすめの理由

LINEMOがおすすめの理由は「LINEがデータ消費なしで利用できる点」「大手キャリアの回線を使用し、通信速度が安定している点」です。

LINEMOは、LINEのメッセージ送受信や通話、ビデオ通話がデータ消費なしで利用できるため、LINEを頻繁に使う人にとっては大きなメリットです。特に、家族や友人とのやり取りをLINEで済ませることが多い場合、通信量を大幅に節約できます。

さらに、大手キャリアの回線をそのまま使用しているため、通信品質が高く、混雑する時間帯でも安定した速度で利用できる点も魅力です。特に、昼休みや帰宅時間帯など、一般的に回線が混み合う時間でもストレスなく通信できるため、動画視聴やオンラインゲームにも適しています。

また、LINEMOの料金プランはシンプルで、3GBまでのプランと大容量のプランが用意されているため、自分の使用状況に合わせて選択しやすい点もメリットの一つです。特に、小容量プランを選択すれば、コストを抑えながらも快適な通信環境を維持できます。

一方で、デメリットとしては、実店舗でのサポートがないため、契約やトラブル対応はオンラインで完結する必要がある点が挙げられます。そのため、対面でのサポートを重視する人には向いていません。

また、3GBプランを超えると、料金が大幅に上がる階段式の料金体系になっているため、月のデータ使用量が3GBを超えやすい人にとっては、コストが想定より高くなる可能性があります。特に、データを多く使う月と少ない月で料金が変動しやすい点には注意が必要です。

LINEMOは、LINEを頻繁に使う人や、安定した通信環境を求める人におすすめの格安SIMですが、サポート体制や料金体系を理解した上で、自分に合った使い方をすることが重要です。

最安月額料金990円~
~1GB990円/月
2~3GB990円/月
4~10GB2,090円/月
11~20GB2,970円/月
21~30GB2,970円/月
50GB~
利用回線ソフトバンク回線
回線の種類MNO
選べるプラン~3GB、~10GB、〜30GB
昼休み時間帯通信速度(12~13時)125.3Mbps
通常時間帯通信速度(14~16時)149.9Mbps
通勤時間帯通信速度(17~19時)147.1Mbps
問い合わせ方法チャット
専用通話アプリ不要
かけ放題プラン5分かけ放題、無制限かけ放題(*3)
基本通話料22円/30秒
5G対応
セット割引あり
カウントフリー・エンタメフリー
最低契約期間
データ容量の翌月繰越可能
解約金なし
留守番電話あり
初期費用0円
テザリング可能
支払方法口座振替、クレジットカード
追加データ料金1GB:550円
速度制限時の最大速度LINEMOベストプラン:10〜15GBなら300kbps、15GBを超えると128kbps/LINEMOベストプランV:30〜45GBなら1Mbps、45GBを超えると128kbps
取り扱いSIMのサイズnanoSIM、microSIM、標準SIM
eSIM対応
MNPワンストップ対応
プラチナバンド対応
専門ショップあり
海外利用可能
Apple Watchプラン対応