知らないと損するNURO光の違約金とその回避策



NURO光を解約するといくらかかるのか事前に確認する

NURO光を解約する際は、契約プラン・契約年数・契約期間の残り・工事費の残債・キャンペーン適用状況などにより、発生する解約費用が大きく変わります。以下に具体的な費用項目をまとめました。

契約解除料(プラン別)

NURO光の解約時に発生する契約解除料はプランごとに異なります。たとえば、戸建向け「2ギガ」プランの場合、契約年数が2年なら3,740円、3年なら3,850円、10ギガプランでは4,400円が請求されます。一方で、契約期間の定めがないプランを選んでいる場合は、契約解除料は発生しません。

工事費残債の注意点

初期工事費(最大44,000円前後)は、契約年数に応じた分割払いになっているケースが多く、契約期間の途中で解約するとその残額が一括請求されます。たとえば、36回分割で工事費を支払っていた場合、20か月目で解約すると、残り16か月分の約19,556円(44,000円÷36×16)が一度に発生します。

キャンペーン違約金の有無

価格.comやNURO公式サイトの限定キャンペーンなどを利用して契約した場合、それぞれに規定されたキャンペーン違約金が発生する場合があります。キャンペーンごとの解除条件を確認するためには、必ずNUROマイページから現在のキャンペーン適用状況を確認しましょう。

その他費用

オプションサービス(例:ひかりTVやひかり電話)を契約している場合も、個別に解約費用が発生することがあります。たとえば、ひかりTVの「にねん割」は11,000円の違約金、電話番号を継続利用する場合には最大2,750円が別途請求されます。

総額でいくらかかるかの具体例

例)NURO光 2ギガプラン(3年契約)を1年目で解約する場合

  • 契約解除料:3,850円
  • 工事費残債(44,000円 ÷ 36 × 24か月分):約29,333円
  • キャンペーン違約金(例として):20,000円
    合計:約53,183円

このように、解約タイミングや契約内容次第で費用が5万円以上になる可能性もあります。必ず事前にマイページで契約情報を確認し、解約にともなう金額を試算することが重要です。

契約更新月を狙えば違約金は0円にできる

NURO光の定期契約プランでは、契約期間の満了後に「契約更新月」と呼ばれる1〜2か月間の無料解約期間が設けられています。この期間中に解約手続きを行えば、通常かかる契約解除料が一切発生しません。

たとえば、「NURO光 G2Tプラン(3年契約)」を2022年4月に開始した場合、次回の契約更新月は2025年4月〜5月の2か月間です。この間に解約すれば、契約解除料(3,850円〜4,400円)を支払う必要はありません。

ただし、注意点として「工事費の残債」と「キャンペーン違約金」は契約更新月の解約でも請求されることがあります。特に工事費は月額で分割払いされており、36回払いを完済する前に解約すると残額が請求されます。たとえば月1,222円×36回の支払い中であれば、更新月でも残りの支払いが必要です。

このため、契約更新月と工事費の完済月がずれている場合、両方のタイミングが一致するように解約日を調整することが理想です。工事費の支払い状況は、NURO光のマイページで「ご契約情報」から確認可能です。

また、キャンペーン解除料についてもマイページ上で現在の適用状況を確認できます。キャッシュバックキャンペーンなどに参加していた場合、一定期間内の解約により違約金が発生するケースがあるため、こちらも事前確認が必須です。

契約更新月を狙って解約することで違約金の支払いを回避しつつ、工事費やキャンペーンの精算も見越したスケジューリングができれば、解約コストを最小限に抑えることが可能です。損をしないためにも、事前にすべての契約条件を確認しておきましょう。

解約違約金を実質無料にする3つの方法

1. 違約金負担キャンペーンを行っている他社に乗り換える

最も確実に違約金を実質ゼロにする方法は、違約金を負担してくれる光回線事業者に乗り換えることです。特に以下の2社は補償金額が高く、NURO光の解約金も十分カバー可能です。

  • ソフトバンク光:他社違約金を最大100,000円まで負担。「あんしん乗換キャンペーン」を活用すれば、契約解除料に加えて工事費の残債までカバーされるケースもあります。
  • auひかり:違約金を最大60,000円まで負担。代理店経由ならキャッシュバックを含めて最大93,000円が受け取れるため、実質負担ゼロどころかプラスで乗り換えられることもあります。

違約金の金額が明確に提示されていれば、それを証明する書類(解約明細など)を提出することで還元対象になります。

2. 高額キャッシュバックのある乗り換え先を選ぶ

違約金負担がない光回線でも、高額キャッシュバックが用意されていれば実質無料化は可能です。たとえば、以下のような事業者が該当します。

  • BIGLOBE光:最大70,000円のキャッシュバック
  • ドコモ光:最大20,000円のキャッシュバック+ドコモスマホ割引
  • コミュファ光:違約金の上限なく還元+キャッシュバック最大12,000円

工事費や初期費用なども含めて、総合的に還元額が上回る事業者を選べば、違約金相当額を相殺できるだけでなく、回線品質やスマホとのセット割も手に入ります。

3. NURO光のマイページからキャンペーン違約金の有無を確認

NURO光には公式キャンペーンだけでなく、代理店経由や価格.comなど外部サイト経由で申し込んだ場合、独自の「キャンペーン違約金」が設定されているケースがあります。これを見逃すと、思わぬ費用が加算されることになります。

マイページにログイン後、「ご契約情報」>「ご契約内容」>「キャンペーン適用状況」の項目を確認してください。違約金が発生するキャンペーンに該当しているか、期間はいつまでかを把握することで、違約金発生前に解約タイミングを調整できます。

また、解約理由を伝えることで一部の違約金が免除される例も稀にあります。サポートデスクに相談してみる価値は十分にあります。

違約金が高くても乗り換えた方が得になるケース

NURO光の違約金や工事費残債が高額になると、解約をためらう方も多いですが、実際にはそれを上回るメリットがある乗り換え先も存在します。特に、以下のようなケースでは、違約金を払ってでも早めの乗り換えが結果的に得になる可能性があります。

回線速度や安定性に不満がある場合

NURO光は理論値で高速ですが、エリアや時間帯によっては通信速度が著しく低下するケースも報告されています。テレワークや動画配信、オンラインゲームなど安定性が求められる用途では、回線トラブルが日常的なストレスになります。乗り換え先でより安定した回線を確保できるのであれば、長期的には精神的・時間的コストを大きく削減できます。

キャッシュバックや違約金補填が手厚い乗り換え先がある場合

auひかりやソフトバンク光など、違約金を最大10万円まで負担してくれるキャンペーンを実施している回線もあります。たとえば、NURO光の違約金と工事費残債を合わせて5万円を超えていても、乗り換え先で6万円以上の還元が受けられれば、差額分はそのまま利益になります。さらにキャッシュバックが加われば、実質的な“黒字乗り換え”も可能です。

違約金補填とキャッシュバックの一例(2025年6月時点)

回線名違約金補填上限キャッシュバック最大実質月額(戸建て)
auひかり60,000円93,000円約3,400円
ソフトバンク光100,000円33,000円約5,000円

これらの特典を活用すれば、乗り換えにかかる初期費用を実質0円以下にすることも現実的です。

モバイルとのセット割でトータルコストが下がる場合

ソフトバンクやau、ドコモのスマートフォンを契約中であれば、それぞれの光回線に乗り換えることで「おうち割」や「スマホ割」が適用され、月々のスマホ料金が最大1,100円割引されます。家族全体で見ると年間数万円の節約になるため、たとえNURO光の違約金が発生しても、1〜2年で元が取れる計算です。

契約中のキャンペーン条件が将来的に不利になる場合

NURO光のキャンペーンは魅力的ですが、「ひかりTV」や「電話番号継続」などとセットで契約している場合、これらのオプションに長く縛られると、トータルのコストが高くつきます。また、契約更新時に解除料が引き上げられる可能性もあるため、早めの見直しが賢明です。

総合的に見て、現在のNURO光の利用状況と不満点、そして乗り換え先の条件を比較すれば、「違約金を払ってでも早く乗り換えた方が結果的に得をする」という判断は十分に合理的です。特にキャンペーンの充実している今こそが、乗り換えのベストタイミングといえるでしょう。

解約の流れと機器返却で注意すべきこと

NURO光を解約する際は、単に契約を終了するだけではなく、正しい手続きと機器の返却を漏れなく行う必要があります。手順や返却物を把握しておかないと、思わぬ損害金が発生する可能性があります。

電話での解約手続き

解約はオンラインでは完結せず、必ず電話でNUROサポートデスク(0120-65-3810)に連絡する必要があります。受付時間は9:00〜18:00で、日曜・1月1日・2日は除きます。自動音声案内に従って番号を入力すると、オペレーターにつながります。

「解約」か「退会」かを選ぶ場面では、So-netのメールアドレスや他サービスを今後も使いたい場合は「解約」を、すべて不要な場合は「退会」を選ぶとスムーズです。手続き時に機器回収のスケジュールも相談できます。

解約と退会の違い

  • 解約:NURO光の回線サービスのみを終了し、So-netのアカウントは継続
  • 退会:NURO光を含むすべてのSo-netサービスを解約してアカウント自体を終了

他のSo-netサービスを一切使わない場合は「退会」を選ぶことで、契約情報も完全に抹消できます。

機器返却のルールと注意点

NURO光を利用中にSo-netからレンタルしている機器は、解約後に必ず返却する義務があります。返却対象は以下のとおりです。

  • ONU(Wi-Fi機能付きルーター)
  • ONUスタンド
  • 電源アダプタ
  • LANケーブル
  • 簡易ユーザーガイドなど付属品

梱包は自身で行い、段ボール箱にクッション材を入れて破損がないように準備しておきます。指定された回収日に、運送業者が自宅まで回収に訪れます。

返却が完了しない場合や、機器に破損・欠品があると、「機器損害金」が請求される可能性があります。たとえばONU未返却の場合は1万円超の費用が発生することもあります。

解約完了の確認も忘れずに

機器返却が完了した後も、解約が確実に完了しているかをSo-netのマイページで確認しておくと安心です。念のため、最終月の請求明細も確認しておきましょう。

返却の遅延やミスは、損害金や余計な月額費用の発生につながります。スムーズな解約のためにも、手順と注意点をしっかり把握しておきましょう。

よくある質問(Q\&A)

Q1. 解約すると工事費の残債はどうなるのですか?
A. 工事費の分割払いが完了していない場合、残りの金額を一括で請求されます。契約内容によっては工事費実質無料キャンペーンが適用されていることもありますが、途中解約ではその特典が無効になることが多いため、必ずマイページで残債額を確認してください。

Q2. 自分の契約プランがどれか分からないのですが、どこで確認できますか?
A. So-netのマイページにログインし、「ご契約情報」→「ご契約内容」→「ご契約の回線プラン」の項目で確認可能です。スマートフォンの場合は右上の「≡」マークからメニューを開き、同様の手順で確認できます。

Q3. 解約時に違約金がかかるかどうかはどこで判断できますか?
A. 契約プランと解約のタイミングによって異なります。更新月であれば違約金は発生しませんが、それ以外では契約解除料が請求されます。契約期間・解除料の詳細は公式ページまたはマイページで事前に確認することをおすすめします。

Q4. NURO光の「解約」と「退会」はどう違うのですか?
A. 「解約」はNURO光のみをやめる手続きで、So-netの他サービス(メール等)は引き続き利用できます。「退会」はSo-net自体を完全に解約する手続きです。メールやWebサービスも使っている場合は「解約」を選ぶとよいでしょう。

Q5. キャンペーン違約金ってなんですか?
A. 開通時に受けたキャンペーン(キャッシュバック、月額割引など)の適用条件に満たないまま解約すると、違約金が発生することがあります。キャンペーンの条件や解除料は、申込時の案内メールやマイページから確認できます。

Q6. 機器返却を忘れるとどうなりますか?
A. 指定期日までにレンタル機器の返却が確認できない場合、機器損害金として11,000円程度が請求されることがあります。返却日は解約時の電話で指定されるため、梱包や配送準備は早めに行いましょう。

Q7. 解約したいけど電話が繋がりにくいです。代替手段はありますか?
A. NURO光の解約は基本的に電話(0120-65-3810)でのみ受け付けています。繋がりにくい場合は、平日の午前中や営業開始直後(9時台)を狙うのが比較的スムーズです。Webフォームやチャットでは受付していません。

まとめとベストな解約タイミングの見極め方

NURO光の違約金を回避し、損をせずに解約するためには「契約更新月」と「工事費残債の完済時期」を見極めることが重要です。どちらか一方しか考慮しないと、予想外の出費につながる恐れがあります。

まず、契約解除料を0円にしたい場合は、契約更新月での解約が必須です。ただし、ほとんどのプランでは工事費が分割で請求されており、更新月に達していても完済していなければ、その分が追加で請求されます。たとえば、36回払いの工事費を完済する前に解約すると、残りの支払いが一括で請求されるため注意が必要です。

一方で、更新月と工事費完済のタイミングがずれている場合は、あえて次の更新月まで待つのも選択肢の一つです。たとえば、契約から3年半で工事費が完済されるケースでは、4年目の更新月(2回目)での解約が最も負担が少ないタイミングになります。

また、仮に違約金が発生する場合でも、他社への乗り換えで負担を抑える方法もあります。特にauひかりやソフトバンク光などは、最大10万円まで違約金を負担してくれるキャンペーンを実施しており、工事費や契約解除料がかかっても実質無料に近づけることが可能です。

ベストなタイミングを見極めるための3つのチェックポイントは以下の通りです。

  • 契約更新月をマイページで確認する
  • 工事費残債の支払状況を確認する
  • 違約金負担キャンペーンを実施中の回線を調べる

これらを事前に把握しておくことで、無駄な出費を回避しつつ、自分に合ったネット環境にスムーズに移行することができます。損をしないためには、「今すぐ解約」ではなく「条件が整った時に解約」が鉄則です。

1位

NURO光

ソニーネットワークコミュニケーションズ

回線タイプNURO光回線
戸建ての月額基本料金5,200円
マンションの月額基本料金2,750円
下り速度(実測値)633.72Mbps
上り速度(実測値)621.51Mbps
PING値(実測値)10.98ms
下り速度の速さ4.41
上り速度の速さ4.58
戸建て料金の安さ3.73
マンション料金の安さ3.65
初期費用の安さ3.99
総合4.07

NURO光がおすすめの理由

NURO光がおすすめの理由は「独自回線で高速通信が可能である点」「キャッシュバックが手厚い点」です。

NURO光は、独自回線として、NTTのフレッツ光とは別の回線「ダークファイバー回線」を利用しているため、高速通信が安定してできる点が最大の魅力です。さらにキャッシュバックも手厚く、キャッシュバック、乗り換え解約金還元、工事費用無料などを活用すれば、かなりお得に利用できる点もメリットと言えます。

さらに2ギガプランと10ギガプランも用意され、10ギガプランであれば、オンラインゲームや動画利用でも、安定利用することが可能です。

スマホセット割は、NUROモバイル、ソフトバンクが対象となっています。

デメリットは、対応エリアが馴致拡大中とは言えば、まだ全国対応ではない点です。

回線タイプNURO光回線
戸建て1年利用時の実質料金3,720円
戸建て2年利用時の実質料金3,844円
戸建て3年利用時の実質料金3,921円
マンション1年利用時の実質料金3,031円
マンション2年利用時の実質料金2,310円
マンション3年利用時の実質料金2,089円
戸建ての月額基本料金5,200円
マンションの月額基本料金2,750円
下り速度(実測値)633.72Mbps
上り速度(実測値)621.51Mbps
PING値(実測値)10.98ms
工事費0円
初期費用3,300円
提供地域北海道、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、岡山県、広島県、福岡県、佐賀県
定期契約3年契約
テレビ対応
無料ルーターレンタル
無料訪問サポートつき
無料セキュリティソフト(「NURO 光 2ギガ(2年契約)」「NURO 光 2ギガ(契約期間なし)」に加入で無料)
戸建て対応
マンション対応
IPv6対応
サポート電話、お問い合わせフォーム、チャット
開通までのモバイルWi-Fiルーターレンタルあり(手数料のみ)
違約金負担キャンペーンあり
スマホセット割NUROモバイル、ソフトバンクスマホ
支払方法クレジットカード、口座振替、NTT請求、ソフトバンクまとめて支払い、auかんたん決済