Bond Yield Calculator

債券利回り計算・シミュレーション

債券利回り計算・シミュレーションツールは、最終利回り(単利・複利YTM)・直接利回り・応募者利回り・所有期間利回りを税引前後で計算できる無料ツールです。年次キャッシュフロー表のCSV出力、金利変動による中途売却シミュレーション、外貨建て債券の為替込み円換算損益、個人向け国債の受取利子試算、債券・預金の商品比較まで、これ一つで多角的に確認できます。

使い方

  1. 上部のタブから計算したいモード(基本利回り・金利変動・外貨建て・個人向け国債・商品比較)を選びます。
  2. 購入価格・表面利率・残存期間・償還価格などの条件を入力します。投資額を入れると円換算の損益も表示されます。
  3. 税区分(税引前/特定口座20.315%/任意税率)を選択します。
  4. 「計算する」ボタンをクリックします。
  5. 各種利回り・デュレーション・円換算損益・キャッシュフロー表が表示されます。CSV出力やSNSシェアもできます。

債券利回りの計算方法と公式

債券利回りの計算方法と公式

債券の「利回り」とひとことで言っても、計算の前提によって複数の種類があります。ここでは代表的な4つの利回りと、価格・税金・為替の考え方を整理します。投資の意思決定では「結局いくら手元に増えるのか」を把握することが重要です。

1. 最終利回り(単利)

購入してから満期償還まで保有した場合の利回りを、単利で表したものです。日本の債券市場で最も一般的に使われます。

計算式:(表面利率 + (償還価格 − 購入価格)÷ 残存年数)÷ 購入価格 × 100

例として、額面100円につき購入価格99.5円・表面利率2.6%・残存10年・償還価格100円の場合、(2.6 + (100 − 99.5)÷ 10)÷ 99.5 × 100 = 約2.66% になります。割引(アンダーパー)で買うほど償還差益が乗り、利回りは高くなります。

2. 最終利回り(複利・YTM)

将来受け取るすべての利息と償還金の現在価値の合計が、購入価格に一致する割引率を求めたものが複利の最終利回り(YTM:Yield to Maturity)です。国際的にはこちらが標準で、利息の再投資を前提とした正確な利回りです。

計算には方程式を数値的に解く必要があるため、このツールでは二分法によって自動計算しています。一般に、単利の最終利回りと複利YTMは近い値になりますが、残存期間が長いほど差が出ます。

3. 直接利回り(直利)

毎年受け取る利息が購入価格に対して何%かを示す、インカム収入のみの利回りです。

計算式:表面利率(年間利息)÷ 購入価格 × 100

償還差損益を含まないため、「保有中に毎年いくら入るか」を見るのに向いています。

4. 応募者利回り・所有期間利回り

応募者利回りは、新発債を発行価格で購入して満期保有した場合の利回りです。所有期間利回りは、満期を待たずに途中で売却することを前提にした利回りで、購入から売却までの利息と売却損益を反映します。

計算式(所有期間利回り):(表面利率 + (売却価格 − 購入価格)÷ 所有年数)÷ 購入価格 × 100

中途売却時の価格は、その時点の市場金利によって変動します。金利が上がっていれば売却価格は下がり、損失が出ることもあります。この価格変動の感応度を示すのがデュレーションです。

5. 金利変動と債券価格(デュレーション・コンベクシティ)

債券価格と金利は逆方向に動きます。金利が上昇すると既発債の価格は下落し、金利が低下すると上昇します。

価格変動の概算式:価格変動率(%)≒ − 修正デュレーション × 金利変化(%)

例えば修正デュレーションが8年の債券は、金利が1%上昇すると価格が約8%下落します。大きな金利変動の場合は、価格と金利の関係が曲線的になるため、コンベクシティ(凸性)による補正を加えるとより正確になります。このツールの「金利変動」タブでは、デュレーションとコンベクシティを用いて中途売却シナリオを試算しています。

6. 税引後利回りと円換算損益

特定公社債の利子・譲渡益・償還差益は、申告分離課税で20.315%(所得税15%+復興特別所得税0.315%+住民税5%)が課税されます。実際に手元に残る金額を知るには、税引後で計算することが欠かせません。

外貨建て債券の場合は、これに為替が加わります。購入時・利払い時・償還時の為替レートによって円換算額が変わり、円高になると為替差損が利息収入を相殺することもあります。利回りの高さだけでなく、為替シナリオを踏まえた円ベースの損益で判断することが大切です。

債券投資でよく使われる用語

パー(額面100円)を基準に、100円未満で取引される状態をアンダーパー、100円超をオーバーパーと呼びます。クリーン価格は経過利子を含まない価格、ダーティ価格は経過利子を含んだ実際の受渡価格です。経過利子は前回利払い日から受渡日までの利息で、売買時に売り手へ支払われます。

よくある質問(FAQ)

Q. 債券の最終利回りはどうやって計算しますか?
A. 単利では「(表面利率 + (償還価格 − 購入価格)÷ 残存年数)÷ 購入価格 × 100」で計算します。購入99.5円・表面利率2.6%・残存10年・償還100円なら約2.66%です。「基本利回り」タブでは単利に加え、国際標準の複利YTMも同時に表示されます。
Q. 直接利回りと最終利回りの違いは何ですか?
A. 直接利回りは「年間利息 ÷ 購入価格 × 100」で、毎年の利息収入だけを見た利回りです。最終利回りはこれに満期償還時の差損益も加えた利回りです。割引価格で購入した場合、最終利回りのほうが高くなります。
Q. 応募者利回りと所有期間利回りの違いは何ですか?
A. 応募者利回りは新発債を満期まで保有した場合の利回り、所有期間利回りは途中で売却する前提の利回りです。中途売却時は金利動向で価格が変わるため、所有期間利回りは売却価格次第で増減します。「金利変動」タブで試算できます。
Q. 債券の利子や償還差益にはどのくらい税金がかかりますか?
A. 特定公社債の利子・譲渡益・償還差益は申告分離課税で20.315%(所得税15%+復興特別所得税0.315%+住民税5%)が基本です。特定口座(源泉あり)なら原則申告不要です。NISAでは個別の国債・社債は対象外です。
Q. 金利が上がると債券価格が下がるのはなぜですか?
A. 新発債の利率が上がると、低い利率の既発債は相対的に魅力が下がり、価格が下落して利回りが調整されます。価格変動の大きさは修正デュレーションで概算でき、金利1%の変動で価格は概ね「修正デュレーション×1%」だけ逆方向に動きます。
Q. 外貨建て債券は利回りが高ければ得ですか?
A. 必ずしも得ではありません。円高になると円換算で為替差損が出て、利息を相殺することがあります。購入時150円→償還時130円なら元本だけで約13%の差損です。「外貨建て」タブで税引後・為替込みの円換算損益を確認できます。
Q. 外貨建てタブで通貨ごとの現在レートは使えますか?
A. はい。「外貨建て」タブ上部の通貨プルダウンで米ドル・ユーロ・豪ドル・英ポンドなど主要12通貨から選び、「最新レート取得」ボタンを押すと、対円の最新為替レート(ECB基準・Frankfurter)を自動取得して購入時レートに反映します。取得に失敗した場合は目安値が入力されるので、手動で調整できます。
Q. 外貨建ての損益分岐の為替レートとは何ですか?
A. 利息収入を含めたトータル損益がちょうど±0になる償還時の為替レートです。このレートを下回る円高になると、利息を含めてもトータルでマイナスになります。逆にこのレートより円高でない範囲なら、円高でもプラスを維持できます。利率が高く期間が長いほど、より大きな円高に耐えられます。
Q. 個人向け国債 変動10年はどんな商品ですか?
A. 半年ごとに利率が見直される変動金利型の国債で、金利上昇に強い商品です。元本保証性が高く下限金利0.05%が保証されます。1年経過後に中途換金可能ですが、直前2回分の各利子(税引前)×0.79685が差し引かれます。
Q. デュレーションとは何ですか?
A. 債券の平均回収期間であり、金利変動に対する価格の感応度を示す指標です。修正デュレーションが8年なら、金利1%上昇で価格は約8%下落します。残存が長くクーポンが低いほど大きくなります。
Q. このツールの利回りは証券会社の表示と一致しますか?
A. 概ね一致しますが、経過利子・手数料・端数処理などにより差が生じます。本ツールは概算であり、投資判断の際は証券会社の正式な計算や目論見書をご確認ください。

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注意事項

このツールは無料でご利用いただけます。計算結果はあくまで参考値であり、経過利子・売買手数料・端数処理・税制改正などにより実際の手取りと異なる場合があります。税率は2024年時点の20.315%を基準としています。最新の適用利率や税制、商品内容は財務省・証券会社・税務署等の公式情報をご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任で行い、重要な判断には専門家への相談をおすすめします。

※このプログラムはPHP8.2.22にて作成、動作確認を行っております。
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