Foreign Currency Deposit Simulator

外貨預金シミュレーション

外貨預金シミュレーションは、預入金額・通貨・レート・為替手数料・金利・期間・税率を入力するだけで、円換算受取額・損益・損益分岐レート・円高耐性を自動計算できる無料ツールです。TTS・TTBの為替手数料を考慮した正確な損益と、満期時に何円まで円高になっても損しないかが一目でわかります。レート別損益早見表や目標利益からの逆算機能、Frankfurter APIによる現在レート取得にも対応しています。

使い方

  1. 預入金額・通貨・預入時レート・払戻時レート・為替手数料・年利・預入期間・税率を入力します。
  2. 「現在レート取得」ボタンを押すと、Frankfurter APIから最新の対円レート(仲値)を自動入力できます。
  3. 「シミュレーションする」ボタンをクリックします。
  4. 円換算受取額・最終損益・損益率・年率換算利回り・損益分岐レート・円高耐性が表示されます。
  5. 「レート別早見表」タブで、満期時レートごとの損益を一覧で比較できます。
  6. 「目標から逆算」タブで、目標利益や目標年率に必要な払戻レートを逆算できます。
  7. 計算履歴は自動保存され、結果はXやLINEでシェアできます。

外貨預金の計算方法と仕組み

外貨預金の損益はどう決まるか

外貨預金は「金利」と「為替」の2つの要素で損益が決まります。海外の高い金利を受け取れる魅力がある一方で、為替レートの変動と為替手数料によって、金利で得た利益が打ち消されてしまうこともあります。ここでは、このツールが行っている計算の仕組みを順を追って解説します。

1. TTS・TTB・仲値(TTM)の関係

外貨預金で最も重要なのが為替レートの種類です。金融機関は次の3つのレートを使い分けています。

  • 仲値(TTM):その日の基準となる為替レート。
  • TTS(対顧客電信売相場):顧客が円を外貨に替えるレート。仲値+為替手数料。
  • TTB(対顧客電信買相場):顧客が外貨を円に戻すレート。仲値−為替手数料。

たとえば仲値が1ドル150円、片道の為替手数料が1円の場合、預入時は151円(TTS)で外貨を買い、払戻時は149円(TTB)で円に戻します。つまり仲値がまったく動かなくても、往復2円分の差で損が出る構造になっています。京都銀行などの外貨預金シミュレーションでも、TTS・TTBの差によって受取円貨額が預入円貨額を下回る可能性があると説明されています。

2. 購入外貨額の計算

預入金額を預入時レート(TTS)で割ると、購入できる外貨額が求まります。

計算式:購入外貨額 = 預入金額 ÷ TTS(仲値+手数料)

例として、100万円を仲値150円・手数料1円(TTS151円)で預けると、約6,622ドルを購入できます。手数料が高いほど買える外貨が減る点に注意が必要です。

3. 利息の計算(外貨ベース)

利息は外貨ベースで計算され、預入期間に応じて日割りで付与されます(単利の場合)。

計算式:税引前利息 = 購入外貨額 × 年利 × 預入日数 ÷ 365

そして利子所得には20.315%(所得税・復興特別所得税15.315%+地方税5%)の源泉分離課税がかかります。

計算式:税引後利息 = 税引前利息 ×(1 − 0.20315)

満期時の外貨額は、購入外貨額に税引後利息を加えたものになります。

4. 円換算受取額と損益

満期時の外貨額を払戻時レート(TTB)で円に戻すと、最終的な受取額が求まります。

計算式:円換算受取額 = 満期外貨額 × TTB(仲値−手数料)

計算式:最終損益 = 円換算受取額 − 預入金額

この損益がプラスなら利益、マイナスなら元本割れです。金利でプラスになっても、円高や為替手数料でマイナスに転じることがあるため、為替の影響を含めて判断することが大切です。

5. 損益分岐レートと円高耐性

損益分岐レートは、受取額がちょうど預入元本と等しくなる払戻時の仲値レートです。

計算式:損益分岐レート = 預入金額 ÷ 満期外貨額 + 片道為替手数料

このレートより円安なら利益、円高なら損失になります。金利が高いほど満期外貨額が増えるため、損益分岐レートは下がり、より円高に耐えられるようになります。「想定払戻レートからあと何円の円高まで耐えられるか」を示したのが円高耐性です。儲かる金額よりも、どこまで円高になったら損するかを知るほうが実用的な判断材料になります。

6. 年率換算利回り(実質リターン)

金利だけでなく為替損益と手数料・税金をすべて含めた実質的なリターンを年率に換算したものが年率換算利回りです。表面金利が高くても、為替手数料と円高で実質利回りが大きく下がることがあります。このツールでは為替差損益を含めた実質年率を表示するため、表面金利との違いを確認できます。

外貨預金で使われる主な用語

外貨預金には独特の用語があります。為替差益は外貨を円に戻したときに為替変動で得た利益で、原則として雑所得(総合課税)として扱われます。為替差損はその逆で損失を指します。スプレッドはTTSとTTBの差(往復の為替手数料)のことで、通貨や金融機関によって幅が異なります。米ドルは片道25銭〜1円程度、新興国通貨はさらに広いのが一般的です。

よくある質問(FAQ)

Q. 外貨預金は為替が変わらなくても損をすることがありますか?
A. はい、あります。預入時はTTS(仲値+手数料)、払戻時はTTB(仲値−手数料)が使われるため、仲値が同じでも往復の為替手数料の分だけ受取額が預入額を下回ることがあります。このツールは手数料を考慮して損益分岐レートを計算するので、金利で手数料分を上回れるかを確認できます。
Q. 外貨預金の利息にかかる税率はいくらですか?
A. 利子所得には所得税・復興特別所得税15.315%と地方税5%を合わせた20.315%が源泉分離課税として課されます。税率欄は初期値で20.315%が入っています。なお為替差益は原則として雑所得(総合課税)の扱いで、課税方法が異なります。
Q. TTS・TTB・仲値(TTM)とは何ですか?
A. 仲値(TTM)はその日の基準レート、TTSは円→外貨のレート(仲値+手数料)、TTBは外貨→円のレート(仲値−手数料)です。仲値150円・片道手数料1円なら、TTSは151円、TTBは149円となり、往復で2円の差が生じます。
Q. 円高耐性とは何ですか?
A. 満期時に何円まで円高が進んでも損益がプラスを保てるかを示す指標です。たとえば「1ドル150円で預け入れ、満期時に145.80円まで円高になっても税引後で損益ゼロ」のように表示されます。儲かる金額よりも、どこまで円高に耐えられるかが実用的な判断材料になります。
Q. 損益分岐レートはどう計算しますか?
A. 「預入元本 ÷ 満期時外貨額 + 片道為替手数料」で計算します。満期時外貨額は購入外貨額に税引後利息を加えたもので、金利が高いほど損益分岐レートは下がり、より円高に耐えられます。
Q. 100万円を年利4.5%の米ドル外貨預金に1年預けるとどうなりますか?
A. 仲値150円・片道手数料1円・税率20.315%の場合、TTS151円で約6,622ドルを購入し、税引後で約237ドルの利息が付きます。満期外貨額は約6,859ドル、払戻仲値が同じ150円ならTTB149円で円換算して約102.2万円、約2.2万円の利益です。手数料の分だけ損益分岐レートは150円より下がります。実際の数値はツールに入力して確認してください。
Q. 目標利益から必要な為替レートを逆算できますか?
A. はい、できます。「目標から逆算」タブで、目標利益(円)に必要な払戻レート、目標年率(税引後)に必要なレート、元本割れしない最低レートの3パターンを逆算できます。
Q. 現在の為替レートを自動で入力できますか?
A. はい。通貨を選んで「現在レート取得」ボタンを押すと、Frankfurter APIから最新の対円レート(仲値)を取得し、預入時・払戻時レート欄に自動入力します。
Q. スマートフォンでも使えますか?
A. はい、スマートフォン・タブレット・PCのすべてに対応したレスポンシブデザインです。レート別損益早見表は横スクロールで確認でき、結果はXやLINEでシェアできます。

関連ツール

注意事項

このツールは無料でご利用いただけます。計算結果はあくまで参考値です。実際の外貨預金では金融機関ごとに為替手数料・金利・利息計算方法・課税の取扱いが異なります。為替差益の課税区分や確定申告の要否は個別の状況によって変わるため、重要な判断や税務の取扱いについては金融機関や税理士などの専門家にご確認ください。

※このプログラムはPHP8.2.22にて作成、動作確認を行っております。
※ご利用下さっている皆様のご意見・ご要望(改善要望)をお寄せください。