IME(アイエムイー)が無効ですと表示されたときの直し方!日本語入力できない原因と対処法



目次

IMEが無効ですと表示される状態とは

Windowsの画面右下にあるタスクバーで、通常は「あ」または「A」と表示される入力アイコンが「×」になり、マウスポインターを合わせると「IMEが無効です」と表示されることがあります。この表示は、Microsoft IMEが故障したことを直接示すエラーではありません。現在選択している場所では文字を入力できない、またはWindowsが日本語入力機能を利用できる状態になっていないことを表しています。

IMEはInput Method Editorの略称で、キーボードから入力したアルファベットを、ひらがな・カタカナ・漢字などへ変換する仕組みです。Windows 10やWindows 11ではMicrosoft IMEが標準で用意されており、ローマ字入力やかな入力、予測変換、ユーザー辞書などを管理しています。

英数字を入力するだけならIMEが動いていなくてもキーボードを使用できる場合があります。そのため、「Aが入力できるからIMEも正常」とは判断できません。日本語へ切り替えられるか、入力した文字を漢字へ変換できるかまで確認する必要があります。

文字入力欄を選んでいないときも無効と表示される

「IMEが無効です」という表示が出ても、必ずしも不具合が発生しているとは限りません。デスクトップの何もない部分、タスクバー、設定画面の文字を入力できない場所などを選択していると、IMEを使う必要がないため「×」になることがあります。

たとえば、Webページを閲覧しているだけの状態ではIMEが無効でも、ページ上部のアドレスバーや検索ボックスをクリックすると「A」または「あ」に変わる場合があります。このケースではWindowsが入力可能な場所を認識し、必要なときだけIMEを有効にしているため、修復作業は不要です。

まずは次の場所をクリックし、日本語を入力できるか確認します。

  • メモ帳の新しい文書
  • Microsoft EdgeやGoogle Chromeの検索欄
  • Windowsの検索ボックス
  • WordやExcelの文字入力可能なセル
  • メール作成画面の本文欄

メモ帳で「nihongo」と入力し、「にほんご」へ変換できるなら、Microsoft IME自体は動作しています。タスクバーで一時的に「×」が表示されていても、実際の入力に問題がなければ対処する必要はありません。

確認時に注意したいのは、Webページ内の文章や画像をクリックしただけでは入力可能な状態にならないことです。検索欄の中に縦線のカーソルが点滅しているかを見てください。カーソルが表示されていなければ、その場所には文字を入力できません。

本当にIMEが無効になっている症状

文字入力欄を選択しても「×」のまま変化しない、半角・全角キーを押しても「あ」にならない、英数字しか入力できない場合は、IMEが正常に起動していない可能性があります。

代表的な症状は次のとおりです。

  • 半角・全角キーを押しても日本語入力へ切り替わらない
  • Windowsキーとスペースキーを押してもMicrosoft IMEを選択できない
  • タスクバーに「あ」や「A」が表示されない
  • ローマ字を入力しても、ひらがなに変換されず英字のままになる
  • スペースキーを押しても漢字変換の候補が表示されない
  • すべてのアプリで同じ症状が発生する

症状を切り分ける際は、特定のアプリだけで起きているのか、Windows全体で起きているのかを確認します。たとえばブラウザでは入力できないものの、メモ帳では日本語を入力できる場合、Microsoft IME全体が無効になっているとは考えにくい状態です。ブラウザの一時的な停止、拡張機能、管理者権限、Webページ側の入力制限などを疑います。

反対に、メモ帳、ブラウザ、Word、Windows検索のすべてで日本語を入力できない場合は、IMEやWindowsの入力関連プロセスに原因がある可能性が高まります。この切り分けをせずに言語パックの削除やIMEの初期化を行うと、必要のない設定変更によって状況を複雑にすることがあります。

キーボードの故障との見分け方

IMEが無効になる症状は、キーボード故障と混同されやすいトラブルです。数字やアルファベット、Enterキー、Backspaceキーなどが反応するなら、キーボード全体の故障ではなく、日本語入力の切り替え部分に問題がある可能性があります。

外付けキーボードを使用している場合は、USB端子の接触不良やBluetooth接続の切断も確認します。ただし、画面上のスクリーンキーボードでも日本語へ切り替えられない場合は、物理キーボードよりWindows側の設定やIMEを疑うべきです。

タスクバーの表示だけで判断せず、「入力欄を選択したか」「英数字は入力できるか」「日本語へ切り替えられるか」「別のアプリでも再現するか」の順に確認すると、不要な操作を減らせます。

若い男性の先生から一言です。「×」の表示だけで故障と決めつけず、メモ帳などの入力欄をクリックして日本語変換ができるかを先に確かめましょう

IMEが無効になる主な原因

IMEが無効になる原因は一つではありません。Microsoft IMEそのものの不具合だけでなく、Windowsの文字入力を管理するプロセス、言語設定、アプリの動作状態、アップデート後の構成変更などが関係します。

原因を特定するときは、設定を手当たり次第に変更するのではなく、「いつから発生したか」「すべてのアプリで起きるか」「再起動すると一時的に直るか」を確認します。この3点が分かるだけでも、調べる範囲をかなり絞れます。

文字入力を管理するプロセスが停止している

Windowsでは、CTFローダーと呼ばれるプロセスが、Microsoft IMEや音声入力、手書き入力などのテキスト入力機能を支えています。実行ファイル名はctfmon.exeです。

このプロセスが何らかの理由で停止すると、タスクバーのIMEアイコンが「×」になったり、日本語入力へ切り替えられなくなったりすることがあります。パソコンを再起動すると直るものの、しばらくすると再発する場合もあります。

CTFローダーが停止するきっかけとして考えられるのは、Windowsの一時的な処理エラー、常駐ソフトとの競合、システムファイルの不整合などです。特に、パソコン起動直後から毎回IMEが使えない場合は、ctfmon.exeが正常に自動起動していない可能性があります。

一方、CTFローダーがタスクマネージャーに表示されているからといって、必ず正常とは限りません。プロセスは存在していても応答が不安定になっていることがあります。再起動後だけ改善する症状は、入力プロセスが一時停止していた可能性を示す材料になります。

WindowsやMicrosoft IMEの一時的な不具合

Windowsを長時間起動したまま使用したり、多数のアプリを同時に開いたりすると、バックグラウンドで動作する処理が不安定になることがあります。Microsoft IMEもWindows上で動く機能の一つであり、処理の遅延や一時停止が起こる可能性があります。

次のような状況で突然日本語入力できなくなった場合は、一時的な不具合を疑います。

  • スリープから復帰した直後
  • 複数のOfficeファイルやブラウザタブを開いている
  • リモートデスクトップを切断した直後
  • 全画面のゲームや動画アプリを終了した直後
  • パソコンを数日間再起動していない
  • メモリ使用率やCPU使用率が高い

一時的な不具合の場合、パソコンや対象アプリを再起動すると改善することがあります。ただし、毎日のように再発するなら、単なる処理負荷だけでなく、スタートアップ設定や常駐アプリとの競合も確認する必要があります。

「シャットダウンしたから再起動と同じ」と考えやすい点にも注意が必要です。Windowsでは高速スタートアップが有効になっていると、シャットダウン時にシステム状態の一部が保存されます。不安定な状態を完全に読み直す目的では、シャットダウンして電源を入れ直すより、メニューから再起動を選ぶほうが適しています。

日本語の言語設定やキーボード構成が変わっている

Microsoft IMEを使うには、Windowsに日本語の言語機能と日本語キーボードが登録されている必要があります。設定変更やアカウントの切り替えによって日本語キーボードが削除されると、半角・全角キーを押しても日本語入力へ切り替えられません。

Windowsキーとスペースキーを押した際に「日本語 Microsoft IME」が表示されず、英語キーボードだけが表示される場合は、言語設定が原因である可能性が高い状態です。

よくあるのは、誤操作で英語キーボードへ切り替わっているケースです。Windowsキーとスペースキーは入力方式を変更するショートカットなので、別のキー操作をしようとして偶然押すことがあります。故障ではなく、入力方式が「ENG」へ変わっただけなら、Microsoft IMEを選び直すことで戻せます。

会社や学校のパソコンでは、管理者が配布した設定やグループポリシーによって、利用できる言語やキーボードが制限されている場合があります。自分で追加しても再起動後に削除されるなら、端末管理の設定を確認する必要があります。

Windows Updateやアプリ更新後の設定変化

Windows Updateの適用後、Microsoft IMEの設定や言語機能の読み込みが一時的に不安定になることがあります。更新直後から症状が始まった場合は、アップデートとの時間的な関係を確認します。

ただし、「更新後に発生した」というだけで、更新プログラムが直接の原因とは断定できません。更新時の再起動によって常駐アプリの構成が変わった、古いキーボードドライバーとの相性が表面化した、言語機能の適用が完了していないといった可能性もあります。

不具合が起きた日時を覚えていない場合は、Windows Updateの更新履歴と、アプリの更新日時を確認すると手がかりになります。特定のブラウザやOfficeだけで発生するなら、Windows全体より対象アプリの更新を優先して調べます。

特定のアプリがIMEとの連携に失敗している

メモ帳では日本語入力できるのに、ゲーム、業務ソフト、ブラウザ、リモート接続画面などで入力できない場合は、そのアプリとIMEの連携に問題がある可能性があります。

管理者として実行したアプリと通常権限で動く入力機能の間で、操作が正しく受け渡されないこともあります。アプリを右クリックして管理者として実行している場合は、一度終了し、通常の方法で起動して確認します。

全画面表示のゲームでは、誤入力を防ぐため意図的にIMEを無効にする設計もあります。チャット欄を開いたときだけ有効になる場合や、ウィンドウ表示へ切り替えると入力できる場合は、Windowsの故障ではありません。

リモートデスクトップや仮想環境では、手元のパソコンと接続先の両方に入力設定があります。手元で「あ」と表示されていても、接続先が英語キーボードになっていれば日本語を入力できないことがあります。

キーボードドライバーや外部機器の問題

半角・全角キーだけが反応しない、特定のキーが連続入力される、USBキーボードを接続したときだけ発生するといった場合は、IMEではなく入力機器側の問題も考えられます。

日本語配列キーボードを使用しているのに、Windows側で英語配列として認識されていると、キーに印字された内容と実際の動作が一致しません。半角・全角キーが別の記号として認識され、日本語入力の切り替えができないように見えることもあります。

外付けキーボードでは、別のUSB端子への差し替え、Bluetoothの再接続、ほかのキーボードでの確認が切り分けに役立ちます。すべてのキーが反応しないなら機器側、英数字は入力できるものの日本語だけ使えないならIMEや言語設定側を優先して調べます。

若い男性の先生から一言です。「再起動で直るか」「別のアプリでも起きるか」「Microsoft IMEを選べるか」の3点を確認すると、原因を効率よく絞り込めます

最初に試したい簡単な直し方

画面右下の入力アイコンが「×」になり、マウスポインターを合わせると「IMEが無効です」と表示されても、すぐに設定変更や修復を行う必要はありません。Windowsでは、文字を入力できない場所を選択しているときにもIMEが一時的に無効になります。まずは本当に日本語入力が使えない状態なのかを切り分けることが重要です。

文字を入力できる場所で動作を確認する

デスクトップや画像、タスクバーの何もない部分をクリックしていると、IMEは入力先を認識できません。この状態では「×」が表示されても異常ではありません。

次の手順で確認してください。

  1. メモ帳を起動します。
  2. 白い編集画面をクリックし、文字カーソルを表示します。
  3. キーボードから英数字を入力します。
  4. 半角・全角キーを押して、日本語入力へ切り替えます。
  5. 「にほんご」と入力し、「日本語」へ変換できるか確認します。

メモ帳で入力できる場合、Microsoft IMEそのものは正常です。ブラウザやWordなど、特定のアプリだけで入力できない可能性があります。利用中のアプリをいったん閉じ、再起動してから同じ入力欄を試してください。

Webページでも、入力欄に見えて実際には文字を入力できない場所があります。例えば、検索結果の文字、PDF上の文章、画像化された申込書などです。クリックしたときに縦棒の文字カーソルが表示されるかを確認すると、IMEの問題か入力場所の問題かを判断しやすくなります。

キーボード操作で日本語入力へ切り替える

入力欄を選択しても英字しか入力できない場合は、入力モードが日本語以外へ切り替わっている可能性があります。タスクバーに「A」と表示されていればIME自体は動作していますが、直接入力モードになっています。

半角・全角キーを1回押し、「A」が「あ」に変わるか確認してください。変わらない場合は、Windowsキーを押しながらスペースキーを押します。登録されているキーボードや入力方式が順番に切り替わるので、「日本語 Microsoft IME」を選択します。

複数回押しているうちに英語キーボードへ切り替わることがあるため、キーを連打するのは避けてください。画面右下に表示される入力方式を見ながら、Microsoft IMEを選ぶのが確実です。

ノートパソコンでは、半角・全角キーの位置や表記が機種によって異なります。外付けの英語配列キーボードを使用している場合、半角・全角キーがないこともあります。その場合はWindowsキーとスペースキーで切り替える方法を使ってください。

アプリとWindowsを順番に再起動する

入力方式を切り替えても改善しない場合は、問題が起きている範囲を狭い順に再起動します。最初からパソコン全体を再起動するより、編集中のデータを失うリスクを抑えられます。

最初に、入力できないアプリで作成中のファイルを保存します。その後、アプリ右上の閉じるボタンから終了し、もう一度起動してください。ブラウザの場合は、問題があるタブだけでなくブラウザ本体を終了します。ウィンドウを閉じてもバックグラウンドに残ることがあるため、数秒待ってから起動するとよいでしょう。

特定のアプリだけで日本語入力できず、メモ帳では入力できるなら、IME全体ではなくアプリ側の一時的な不具合が疑われます。反対に、メモ帳、ブラウザ、検索ボックスのすべてで入力できない場合は、Windows側の入力機能が停止している可能性が高くなります。

アプリの再起動で直らないときは、開いているファイルをすべて保存してWindowsを再起動します。「シャットダウンしてから電源を入れる」よりも、スタートメニューの電源ボタンから「再起動」を選ぶ方法が適しています。Windowsでは高速スタートアップが有効になっていると、シャットダウンだけでは一部のシステム状態が引き継がれる場合があるためです。

再起動後は、多くのアプリを一度に開かず、最初にメモ帳で日本語入力を確認してください。正常に入力できれば、その後に普段使用するアプリを順番に起動します。特定のアプリを開いた直後に再発するなら、入力支援ソフト、クリップボード拡張、キーボード設定ツールなどとの競合も考えられます。

外付けキーボードを使用している場合は、USB端子を抜き差しするか、別のUSB端子へ接続します。Bluetoothキーボードなら、電池残量と接続状態も確認してください。ただし、英数字は入力できるのに日本語変換だけできない場合は、キーボードの故障よりIME側の不具合である可能性が高いと判断できます。

まずメモ帳で入力できるかを確認し、入力場所、切り替え操作、アプリ、Windowsの順に試すと、不要な設定変更をせずに原因を絞り込めます

ctfmon.exeを実行してIMEを有効にする方法

再起動しても「IMEが無効です」と表示され、日本語入力ができない場合は、Windowsの文字入力機能を管理するctfmon.exeが正常に動作していない可能性があります。ctfmon.exeは、Microsoft IMEや音声入力、手書き入力などをWindowsと連携させるためのシステムプログラムです。

このプログラムを手動で実行すると、パソコン全体を再起動せずにIMEだけを復旧できることがあります。

ファイル名を指定して実行から起動する

検索欄に文字を入力できない状況でも使いやすいのが、「ファイル名を指定して実行」を利用する方法です。

  1. Windowsキーを押しながらRキーを押します。
  2. 表示された入力欄に ctfmon.exe と入力します。
  3. Enterキーを押すか、OKをクリックします。
  4. 数秒待ってから、タスクバーの表示を確認します。
  5. 「×」が「A」または「あ」に変わったら、メモ帳で日本語を入力します。

ctfmon.exeを実行しても、完了画面や通知は通常表示されません。何も起きていないように見えても、タスクバーの入力アイコンが変化している場合があります。

「A」と表示された場合は、IMEは起動していますが英数字の直接入力モードです。半角・全角キーを押して「あ」へ切り替えてください。

WindowsキーとRキーを押しても画面が開かない場合は、エクスプローラーのアドレス欄へ C:\Windows\System32\ctfmon.exe と入力してEnterキーを押す方法もあります。64ビット版Windowsでも、通常はSystem32フォルダー内の正規ファイルを実行します。

タスクマネージャーでCTFローダーを再起動する

ctfmon.exeがすでに動いていても、処理が停止していると日本語入力が反応しない場合があります。このケースでは、タスクマネージャーでCTFローダーを一度終了させます。

Ctrlキー、Shiftキー、Escキーを同時に押し、タスクマネージャーを開いてください。簡易表示になっている場合は、画面下部の「詳細」をクリックします。プロセスの一覧から「CTFローダー」を探します。

見つかったら右クリックし、「タスクの終了」を選択します。Windowsの環境によっては、終了後にCTFローダーが自動的に再起動します。自動で戻らない場合は、WindowsキーとRキーを押し、ctfmon.exe を実行してください。

タスクマネージャーには似た名前のプロセスが多く表示されます。「Microsoft Text Input Application」など、名前が近い別の項目をむやみに終了させる必要はありません。対象は「CTFローダー」です。

CTFローダーが一覧にない場合は、最初から起動していない可能性があります。そのままタスクマネージャーを閉じ、ctfmon.exeを手動で実行してください。

終了操作の直前には、WordやExcel、ブラウザなどで入力途中の文章を保存しておくと安全です。通常は文書データが削除される操作ではありませんが、変換中の未確定文字が消えることがあります。

正規のctfmon.exeか確認する

インターネット上からctfmon.exeをダウンロードする必要はありません。Windowsに標準で含まれているシステムファイルを使用します。

検索結果に表示された不明な配布サイトからファイルを入手すると、同じ名前を使った不正プログラムを実行する危険があります。ctfmon.exeが見つからない場合でも、外部サイトから補充する方法は避けてください。

ファイルの場所を確認する場合は、タスクマネージャーでCTFローダーを右クリックし、「ファイルの場所を開く」を選択します。通常はWindowsのシステムフォルダーが開きます。ダウンロードフォルダーや一時フォルダー、見覚えのないアプリのフォルダーに同名ファイルがある場合は、実行しない方が安全です。

ctfmon.exeを起動してIMEが復旧しても、Windowsを再起動するたびに無効になる場合があります。この段階では毎回手動で実行し続けるのではなく、スタートアップ設定、タスクスケジューラ、Windowsの言語設定、Microsoft IMEの登録状態を確認する必要があります。

一度だけ発生した不具合なら、ctfmon.exeの再実行で様子を見ても問題ありません。数日間に何度も再発する、Windows Update後から毎回発生する、別のユーザーアカウントでは正常に動くといった場合は、単なる一時停止ではなく設定やユーザープロファイルの破損も疑われます。

ctfmon.exeを実行しても「×」のままなら、メモ帳の入力欄をクリックしてから再確認してください。入力可能な場所を選択していないために、復旧後も無効表示が残っているように見えることがあります。それでも変化がなければ、日本語キーボードがWindowsへ登録されているか、言語と地域の設定を確認する段階です。

ctfmon.exeは外部から入手せず、Windowsに入っている正規ファイルを実行し、復旧後は必ずメモ帳で日本語入力まで確認してください

Windowsの言語とキーボード設定を確認する方法

再起動やctfmon.exeの実行で改善しない場合は、Windowsに日本語入力の構成が正しく登録されているか確認します。表示言語が日本語でも、キーボードとしてMicrosoft IMEが登録されていなければ、タスクバーに「IMEが無効です」と表示されたり、半角英数字から日本語へ切り替えられなかったりします。

確認時に重要なのは、「Windowsの表示言語」「優先する言語」「インストール済みキーボード」を別々に見ることです。表示言語が日本語になっているだけでは、Microsoft IMEが利用できる状態とは限りません。

Windows 11で日本語の言語設定を確認する

Windows 11では、次の順番で設定画面を開きます。

  1. スタートボタンをクリックして「設定」を開きます。
  2. 左側のメニューから「時刻と言語」を選択します。
  3. 「言語と地域」をクリックします。
  4. 「Windowsの表示言語」が日本語になっているか確認します。
  5. 「優先する言語」の一覧に日本語があるか確認します。

表示言語が英語でもMicrosoft IMEを使用することはできますが、日本語環境として利用しているパソコンで意図せず英語へ変わっている場合は、設定変更やアップデートの影響が考えられます。選択肢に日本語がある場合は日本語へ戻し、サインアウトまたは再起動して動作を確認してください。

「優先する言語」に日本語が見当たらない場合は、「言語の追加」をクリックして日本語を検索し、インストールします。追加画面では、基本の入力機能が選択されていることを確認してください。音声認識や手書き入力などは必須ではありませんが、基本の入力機能が入っていないと日本語キーボードを正常に利用できません。

会社や学校から支給されたパソコンでは、管理者によって言語追加が制限されている場合があります。追加ボタンを押せない、設定が自動的に戻るといった場合は、無理にレジストリを変更せず、管理担当者へ「日本語の言語パックとMicrosoft IMEがインストールされているか」を確認してください。

Microsoft IMEがキーボードとして登録されているか確認する

「優先する言語」に日本語が表示されていても、日本語の中にMicrosoft IMEが登録されていないことがあります。

「言語と地域」の画面で、日本語の右側にある三点ボタンをクリックし、「言語のオプション」を選びます。「キーボード」または「インストールされているキーボード」の欄にMicrosoft IMEが表示されているか確認してください。

表示されていない場合は、「キーボードの追加」をクリックしてMicrosoft IMEを選択します。追加後は、メモ帳を開き、入力欄をクリックしてから「半角/全角」キーを押します。タスクバーの表示が「A」から「あ」に切り替わり、日本語を入力できれば復旧しています。

すでにMicrosoft IMEが登録されているのに反応しない場合は、一度削除して追加し直す方法があります。ただし、Microsoft IMEしか登録されていない状態では削除できないことがあります。その場合は、先に英語キーボードなど別の入力方式を一時的に追加し、Microsoft IMEを削除してから再登録します。

この操作ではユーザー辞書の登録内容に影響する可能性があります。仕事で会社名、商品名、メール定型文などを多数登録している場合は、先にMicrosoft IMEの辞書ツールから登録単語を書き出しておくと安全です。設定修復のために入力方式を入れ直した結果、変換候補だけが消えたという失敗を防げます。

使用中の入力方式と地域設定を確認する

Microsoft IMEが登録されていても、別の入力方式が選択されていると日本語へ切り替えられません。「Windows」キーを押しながら「スペース」キーを数回押し、入力方式の一覧から「日本語 Microsoft IME」を選択してください。

英語キーボード、Google日本語入力、以前使用していた入力ソフトなどが複数登録されている環境では、更新や再起動をきっかけに既定の入力方式が変わることがあります。タスクバーに「ENG」と表示されている場合は、日本語ではなく英語の入力方式が選ばれている可能性が高い状態です。

国または地域の設定も確認します。「時刻と言語」の「言語と地域」を開き、「国または地域」が日本になっているか見てください。地域が海外に設定されていてもMicrosoft IMEが必ず無効になるわけではありませんが、日本語の言語機能やキーボード配列が意図しない状態になる原因にはなります。

特に注意したいのが、物理キーボードの配列です。日本語配列のキーボードを使用しているのに英語配列として認識されると、「半角/全角」キーが正しく反応しない場合があります。このときは「半角/全角」キーだけで判断せず、「Windows」キーと「スペース」キーでMicrosoft IMEへ切り替え、日本語入力できるか試してください。

設定を変更した後は、現在開いているアプリだけを確認するのではなく、メモ帳やブラウザの検索欄でも入力テストを行います。メモ帳では入力できるのに特定の業務ソフトだけ入力できない場合、Windowsの言語設定ではなく、そのアプリ側の権限や互換性に原因があると切り分けられます。

表示言語が日本語でも安心せず、日本語の言語オプション内にMicrosoft IMEが登録されているところまで確認するのがポイントです

IMEが何度も無効になる場合の対処法

一度直しても、Windowsを起動するたびに「IMEが無効です」と表示される場合は、その場しのぎの再起動だけでは不十分です。発生するタイミングを確認し、IMEの自動起動、Windowsの更新状態、常駐ソフトとの競合を順番に切り分けます。

まず記録したいのは、無効になる場面です。「パソコンを起動した直後」「スリープから復帰した後」「特定のアプリを開いた後」「Windows Update後」では、疑う原因が異なります。毎回同じ操作の後に発生するなら、その直前に起動したアプリやサービスが手掛かりになります。

ctfmon.exeをスタートアップで自動実行する

Windowsへサインインした直後だけIMEが無効になる場合は、文字入力を管理するctfmon.exeが正常に自動起動していない可能性があります。手動でctfmon.exeを実行すると直るものの、再起動すると再発する場合に有効な方法です。

「Windows」キーと「R」キーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」を開きます。入力欄に次の文字列を入力して実行してください。

C:\Windows\System32\ctfmon.exe

実行後にタスクバーの表示が「×」から「A」または「あ」へ変わる場合は、ctfmon.exeの起動状況が原因と考えられます。

毎回手動で起動するのが面倒な場合は、ctfmon.exeのショートカットをスタートアップフォルダーへ登録します。「Windows」キーと「R」キーを押し、shell:startupと入力すると、現在のユーザー用スタートアップフォルダーが開きます。ここへctfmon.exeのショートカットを配置すると、Windowsへのサインイン時に自動実行されます。

実行ファイルそのものを移動するのではなく、必ずショートカットを作成して配置してください。System32フォルダー内のctfmon.exeを切り取ったり削除したりすると、IME以外の文字入力機能にも影響するおそれがあります。

検索結果やダウンロードサイトから同名ファイルを入手する必要はありません。正規のctfmon.exeは通常、WindowsのSystem32フォルダー内にあります。別の場所にある同名ファイルを安易に実行しないことも重要です。

Windows UpdateとIMEの設定を見直す

アップデート後から繰り返し発生する場合は、「設定」の「Windows Update」を開き、未適用の更新プログラムがないか確認します。更新直後の不具合が、その後の品質更新プログラムで修正されることがあるためです。

更新プログラムを適用した後は、シャットダウンではなく「再起動」を実行します。Windowsでは高速スタートアップが有効になっていると、通常のシャットダウンで一部のシステム状態が保持されます。IMEや入力サービスを完全に読み直したい場面では、再起動の方が適しています。

Microsoft IMEの設定を初期状態へ戻す方法もあります。「設定」から「時刻と言語」「言語と地域」「日本語」「言語のオプション」と進み、Microsoft IMEのキーボードオプションを開きます。設定画面にリセットや既定値へ戻す項目がある場合は、実行後に入力を確認してください。

リセット前にはユーザー辞書をバックアップします。IMEの不具合を直す目的で初期化し、長年登録してきた人名や専門用語を失うケースは珍しくありません。Microsoft IMEの辞書ツールを開き、ツールメニューから一覧をファイルへ出力しておけば、必要に応じて復元できます。

以前のバージョンのMicrosoft IMEを使用する設定が有効になっている場合は、現在のバージョンへ戻して改善するか確認します。反対に、特定の古いアプリでのみ新しいIMEが動作しない場合は、互換性確認として以前のバージョンを一時的に試す余地があります。ただし、恒久的に古い設定へ固定する前に、対象アプリの更新がないか確認する方が先です。

常駐アプリとキーボードドライバーを切り分ける

クリップボード拡張ソフト、キーボード割り当て変更ツール、マクロソフト、翻訳ツール、リモート操作ソフトなどは、文字入力処理へ介入することがあります。これらを導入した後からIMEが無効になる場合は、一時終了して再発するか確認してください。

セキュリティソフトを確認する場合は、保護機能を長時間停止するのではなく、短時間の切り分けに限定します。会社のパソコンでは勝手に停止せず、管理担当者へ相談してください。「IMEが無効になる時刻」「直前に使用したアプリ」「再起動で直るか」を伝えると、ログを確認してもらいやすくなります。

キーボードドライバーも確認対象です。スタートボタンを右クリックして「デバイスマネージャー」を開き、「キーボード」を展開します。対象のキーボードを右クリックし、「ドライバーの更新」を実行してください。

改善しない場合は、対象デバイスをアンインストールしてからパソコンを再起動すると、標準ドライバーが再構成されます。ただし、Bluetoothキーボードやメーカー独自機能付きキーボードでは、再接続や専用ドライバーの再インストールが必要になることがあります。ログインパスワードをキーボードで入力する環境では、予備の有線キーボードやスクリーンキーボードを使える状態にしてから作業すると安全です。

原因を効率よく絞るには、新しいWindowsユーザーを一時的に作成し、そちらでIMEが正常に動くか確認する方法があります。新しいユーザーでは発生しない場合、Windows全体の故障よりも、元のユーザーに保存されたIME設定や常駐アプリの構成が疑われます。新しいユーザーでも同じ症状が出るなら、システムファイル、ドライバー、Windowsのサービス側を優先して調べます。

最後の切り分けとして、管理者権限でターミナルまたはコマンドプロンプトを開き、システムファイルの修復を実行する方法があります。

sfc /scannow

処理が完了したら再起動し、修復結果とIMEの状態を確認します。破損ファイルが修復できないと表示された場合は、Windowsのイメージ修復や修復インストールが必要になる可能性があります。初期化を急ぐ前に、重要なファイルとIMEのユーザー辞書をバックアップしてください。

繰り返す症状は、起動直後か特定アプリの使用後かを記録すると、ctfmon.exe、常駐ソフト、ユーザー設定のどこに原因があるか絞りやすくなります

Windowsの言語とキーボード設定を確認する方法

再起動やctfmon.exeの実行で改善しない場合は、Windowsに日本語入力の構成が正しく登録されているか確認します。表示言語が日本語でも、キーボードとしてMicrosoft IMEが登録されていなければ、タスクバーに「IMEが無効です」と表示されたり、半角英数字から日本語へ切り替えられなかったりします。

確認時に重要なのは、「Windowsの表示言語」「優先する言語」「インストール済みキーボード」を別々に見ることです。表示言語が日本語になっているだけでは、Microsoft IMEが利用できる状態とは限りません。

Windows 11で日本語の言語設定を確認する

Windows 11では、次の順番で設定画面を開きます。

  1. スタートボタンをクリックして「設定」を開きます。
  2. 左側のメニューから「時刻と言語」を選択します。
  3. 「言語と地域」をクリックします。
  4. 「Windowsの表示言語」が日本語になっているか確認します。
  5. 「優先する言語」の一覧に日本語があるか確認します。

表示言語が英語でもMicrosoft IMEを使用することはできますが、日本語環境として利用しているパソコンで意図せず英語へ変わっている場合は、設定変更やアップデートの影響が考えられます。選択肢に日本語がある場合は日本語へ戻し、サインアウトまたは再起動して動作を確認してください。

「優先する言語」に日本語が見当たらない場合は、「言語の追加」をクリックして日本語を検索し、インストールします。追加画面では、基本の入力機能が選択されていることを確認してください。音声認識や手書き入力などは必須ではありませんが、基本の入力機能が入っていないと日本語キーボードを正常に利用できません。

会社や学校から支給されたパソコンでは、管理者によって言語追加が制限されている場合があります。追加ボタンを押せない、設定が自動的に戻るといった場合は、無理にレジストリを変更せず、管理担当者へ「日本語の言語パックとMicrosoft IMEがインストールされているか」を確認してください。

Microsoft IMEがキーボードとして登録されているか確認する

「優先する言語」に日本語が表示されていても、日本語の中にMicrosoft IMEが登録されていないことがあります。

「言語と地域」の画面で、日本語の右側にある三点ボタンをクリックし、「言語のオプション」を選びます。「キーボード」または「インストールされているキーボード」の欄にMicrosoft IMEが表示されているか確認してください。

表示されていない場合は、「キーボードの追加」をクリックしてMicrosoft IMEを選択します。追加後は、メモ帳を開き、入力欄をクリックしてから「半角/全角」キーを押します。タスクバーの表示が「A」から「あ」に切り替わり、日本語を入力できれば復旧しています。

すでにMicrosoft IMEが登録されているのに反応しない場合は、一度削除して追加し直す方法があります。ただし、Microsoft IMEしか登録されていない状態では削除できないことがあります。その場合は、先に英語キーボードなど別の入力方式を一時的に追加し、Microsoft IMEを削除してから再登録します。

この操作ではユーザー辞書の登録内容に影響する可能性があります。仕事で会社名、商品名、メール定型文などを多数登録している場合は、先にMicrosoft IMEの辞書ツールから登録単語を書き出しておくと安全です。設定修復のために入力方式を入れ直した結果、変換候補だけが消えたという失敗を防げます。

使用中の入力方式と地域設定を確認する

Microsoft IMEが登録されていても、別の入力方式が選択されていると日本語へ切り替えられません。「Windows」キーを押しながら「スペース」キーを数回押し、入力方式の一覧から「日本語 Microsoft IME」を選択してください。

英語キーボード、Google日本語入力、以前使用していた入力ソフトなどが複数登録されている環境では、更新や再起動をきっかけに既定の入力方式が変わることがあります。タスクバーに「ENG」と表示されている場合は、日本語ではなく英語の入力方式が選ばれている可能性が高い状態です。

国または地域の設定も確認します。「時刻と言語」の「言語と地域」を開き、「国または地域」が日本になっているか見てください。地域が海外に設定されていてもMicrosoft IMEが必ず無効になるわけではありませんが、日本語の言語機能やキーボード配列が意図しない状態になる原因にはなります。

特に注意したいのが、物理キーボードの配列です。日本語配列のキーボードを使用しているのに英語配列として認識されると、「半角/全角」キーが正しく反応しない場合があります。このときは「半角/全角」キーだけで判断せず、「Windows」キーと「スペース」キーでMicrosoft IMEへ切り替え、日本語入力できるか試してください。

設定を変更した後は、現在開いているアプリだけを確認するのではなく、メモ帳やブラウザの検索欄でも入力テストを行います。メモ帳では入力できるのに特定の業務ソフトだけ入力できない場合、Windowsの言語設定ではなく、そのアプリ側の権限や互換性に原因があると切り分けられます。

表示言語が日本語でも安心せず、日本語の言語オプション内にMicrosoft IMEが登録されているところまで確認するのがポイントです

IMEが何度も無効になる場合の対処法

一度直しても、Windowsを起動するたびに「IMEが無効です」と表示される場合は、その場しのぎの再起動だけでは不十分です。発生するタイミングを確認し、IMEの自動起動、Windowsの更新状態、常駐ソフトとの競合を順番に切り分けます。

まず記録したいのは、無効になる場面です。「パソコンを起動した直後」「スリープから復帰した後」「特定のアプリを開いた後」「Windows Update後」では、疑う原因が異なります。毎回同じ操作の後に発生するなら、その直前に起動したアプリやサービスが手掛かりになります。

ctfmon.exeをスタートアップで自動実行する

Windowsへサインインした直後だけIMEが無効になる場合は、文字入力を管理するctfmon.exeが正常に自動起動していない可能性があります。手動でctfmon.exeを実行すると直るものの、再起動すると再発する場合に有効な方法です。

「Windows」キーと「R」キーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」を開きます。入力欄に次の文字列を入力して実行してください。

C:\Windows\System32\ctfmon.exe

実行後にタスクバーの表示が「×」から「A」または「あ」へ変わる場合は、ctfmon.exeの起動状況が原因と考えられます。

毎回手動で起動するのが面倒な場合は、ctfmon.exeのショートカットをスタートアップフォルダーへ登録します。「Windows」キーと「R」キーを押し、shell:startupと入力すると、現在のユーザー用スタートアップフォルダーが開きます。ここへctfmon.exeのショートカットを配置すると、Windowsへのサインイン時に自動実行されます。

実行ファイルそのものを移動するのではなく、必ずショートカットを作成して配置してください。System32フォルダー内のctfmon.exeを切り取ったり削除したりすると、IME以外の文字入力機能にも影響するおそれがあります。

検索結果やダウンロードサイトから同名ファイルを入手する必要はありません。正規のctfmon.exeは通常、WindowsのSystem32フォルダー内にあります。別の場所にある同名ファイルを安易に実行しないことも重要です。

Windows UpdateとIMEの設定を見直す

アップデート後から繰り返し発生する場合は、「設定」の「Windows Update」を開き、未適用の更新プログラムがないか確認します。更新直後の不具合が、その後の品質更新プログラムで修正されることがあるためです。

更新プログラムを適用した後は、シャットダウンではなく「再起動」を実行します。Windowsでは高速スタートアップが有効になっていると、通常のシャットダウンで一部のシステム状態が保持されます。IMEや入力サービスを完全に読み直したい場面では、再起動の方が適しています。

Microsoft IMEの設定を初期状態へ戻す方法もあります。「設定」から「時刻と言語」「言語と地域」「日本語」「言語のオプション」と進み、Microsoft IMEのキーボードオプションを開きます。設定画面にリセットや既定値へ戻す項目がある場合は、実行後に入力を確認してください。

リセット前にはユーザー辞書をバックアップします。IMEの不具合を直す目的で初期化し、長年登録してきた人名や専門用語を失うケースは珍しくありません。Microsoft IMEの辞書ツールを開き、ツールメニューから一覧をファイルへ出力しておけば、必要に応じて復元できます。

以前のバージョンのMicrosoft IMEを使用する設定が有効になっている場合は、現在のバージョンへ戻して改善するか確認します。反対に、特定の古いアプリでのみ新しいIMEが動作しない場合は、互換性確認として以前のバージョンを一時的に試す余地があります。ただし、恒久的に古い設定へ固定する前に、対象アプリの更新がないか確認する方が先です。

常駐アプリとキーボードドライバーを切り分ける

クリップボード拡張ソフト、キーボード割り当て変更ツール、マクロソフト、翻訳ツール、リモート操作ソフトなどは、文字入力処理へ介入することがあります。これらを導入した後からIMEが無効になる場合は、一時終了して再発するか確認してください。

セキュリティソフトを確認する場合は、保護機能を長時間停止するのではなく、短時間の切り分けに限定します。会社のパソコンでは勝手に停止せず、管理担当者へ相談してください。「IMEが無効になる時刻」「直前に使用したアプリ」「再起動で直るか」を伝えると、ログを確認してもらいやすくなります。

キーボードドライバーも確認対象です。スタートボタンを右クリックして「デバイスマネージャー」を開き、「キーボード」を展開します。対象のキーボードを右クリックし、「ドライバーの更新」を実行してください。

改善しない場合は、対象デバイスをアンインストールしてからパソコンを再起動すると、標準ドライバーが再構成されます。ただし、Bluetoothキーボードやメーカー独自機能付きキーボードでは、再接続や専用ドライバーの再インストールが必要になることがあります。ログインパスワードをキーボードで入力する環境では、予備の有線キーボードやスクリーンキーボードを使える状態にしてから作業すると安全です。

原因を効率よく絞るには、新しいWindowsユーザーを一時的に作成し、そちらでIMEが正常に動くか確認する方法があります。新しいユーザーでは発生しない場合、Windows全体の故障よりも、元のユーザーに保存されたIME設定や常駐アプリの構成が疑われます。新しいユーザーでも同じ症状が出るなら、システムファイル、ドライバー、Windowsのサービス側を優先して調べます。

最後の切り分けとして、管理者権限でターミナルまたはコマンドプロンプトを開き、システムファイルの修復を実行する方法があります。

sfc /scannow

処理が完了したら再起動し、修復結果とIMEの状態を確認します。破損ファイルが修復できないと表示された場合は、Windowsのイメージ修復や修復インストールが必要になる可能性があります。初期化を急ぐ前に、重要なファイルとIMEのユーザー辞書をバックアップしてください。

繰り返す症状は、起動直後か特定アプリの使用後かを記録すると、ctfmon.exe、常駐ソフト、ユーザー設定のどこに原因があるか絞りやすくなります

特定のアプリだけ日本語入力できないときの確認事項

メモ帳やブラウザの検索欄では日本語を入力できるのに、Word、Excel、チャットソフト、ゲームなど特定のアプリだけで「IMEが無効です」と表示される場合、Windows全体の入力機能が故障している可能性は低いです。対象アプリの動作状態、起動権限、入力欄の仕様、ほかの機能との競合を順番に確認します。

最初に、問題が起きている画面とは別にメモ帳を開き、ひらがなと漢字変換ができるか試してください。メモ帳で正常に入力できれば、Microsoft IMEそのものではなく、利用中のアプリ側に原因が絞られます。反対に、メモ帳でも入力できない場合は、アプリ固有の問題ではないため、IMEの再起動や言語設定の確認が必要です。

アプリの再起動と更新を確認する

対象アプリが一時的に入力情報を受け取れなくなっているだけなら、アプリを完全に終了して開き直すことで改善します。画面右上の閉じるボタンを押しても、通知領域に常駐したままになるアプリがあります。Teams、Discord、チャットツール、ゲームランチャーなどでは、タスクバー右端の通知領域も確認し、アイコンを右クリックして終了してください。

終了できているか分かりにくい場合は、Ctrlキー、Shiftキー、Escキーを同時に押してタスクマネージャーを開きます。対象アプリが一覧に残っていれば選択し、タスクを終了してから再起動します。ただし、WordやExcel、画像編集ソフトなどで保存していないデータがある場合は、強制終了する前に保存してください。

古いバージョンのアプリでは、Windows Update後に日本語入力との互換性問題が起きることがあります。アプリ内の更新確認機能やMicrosoft Storeのライブラリを開き、更新が保留されていないか確認します。ブラウザで発生している場合は、ブラウザ本体だけでなく拡張機能も切り分けの対象です。

シークレットウィンドウやInPrivateウィンドウで日本語入力できる場合、広告ブロック、翻訳、入力補助、パスワード管理などの拡張機能が入力欄へ干渉している可能性があります。拡張機能を一度にすべて削除する必要はありません。直前に追加したもの、最近更新されたものから無効にすると原因を特定しやすくなります。

管理者権限と互換性設定を見直す

Windowsでは、通常権限で動いているIMEと、管理者権限で起動したアプリとの間で入力処理が正常に連携しないことがあります。特定の業務ソフト、古い会計ソフト、設定変更ツール、ゲームなどで起きやすい症状です。

対象アプリを右クリックして管理者として実行している場合は、一度終了し、通常どおりダブルクリックして起動してください。毎回自動的に管理者権限で開く場合は、実行ファイルやショートカットを右クリックし、プロパティから互換性を開きます。「管理者としてこのプログラムを実行する」が有効になっていないか確認し、業務上必要でなければ解除します。

互換モードも確認が必要です。古いWindows向けの互換モードが設定されていると、入力欄の動作やIMEとの接続が不安定になる場合があります。ただし、互換モードを解除するとアプリ自体が起動しなくなる可能性もあるため、現在の設定をメモしてから変更してください。

会社のパソコンでは、管理者権限や互換性設定がシステム担当者によって指定されていることがあります。勝手に変更せず、「通常起動では日本語入力できるか」「管理者として実行する必要があるか」を担当者へ確認した方が安全です。

入力欄の種類と利用環境を切り分ける

日本語入力できない場所が、本当に文字入力を受け付ける欄かも確認します。ゲームの操作画面、数値専用欄、ショートカットキー待機画面、パスワード入力欄では、仕様としてIMEが無効になることがあります。タスクバーの入力表示が「×」になっていても、その画面を離れて通常のテキスト欄をクリックすると「あ」や「A」に戻るなら異常ではありません。

WordやExcelでは、文書やセルが編集可能な状態か確認してください。保護ビュー、読み取り専用、シート保護、セル編集中ではない状態などでは、入力できない原因をIMEの不具合と勘違いしやすくなります。ブラウザ上のPDFも、見た目が書類でも入力フォームが設定されていなければ文字は入力できません。

リモートデスクトップや仮想環境では、手元のパソコンと接続先の両方に入力設定があります。Windowsキーとスペースキーを押し、接続先でMicrosoft IMEが選択されているか確認してください。リモート接続画面から一度切断して再接続すると改善することもあります。

ゲームや動画編集ソフトなど全画面表示のアプリでは、表示モードをウィンドウまたはボーダーレスウィンドウに変更すると入力できる場合があります。ゲーム内チャットだけで問題が起きる場合は、オーバーレイ機能、コントローラー入力ソフト、録画ソフト、音声チャット機能を一時的に停止して切り分けます。

確認する順番は、別アプリでの入力、対象アプリの完全終了、通常権限での起動、アプリ更新、拡張機能や常駐機能の停止です。この順番なら、Windows全体の設定を不用意に変更せず、原因を狭い範囲から探せます。

メモ帳で入力できるかを最初に試すと、IME全体の問題か、特定のアプリだけの問題かを短時間で切り分けられます

直らない場合の修復方法と注意点

再起動、ctfmon.exeの実行、言語設定の確認を行っても「IMEが無効です」という状態が直らない場合は、Microsoft IMEの設定破損、ユーザー辞書の不具合、Windowsのシステムファイル破損などを疑います。修復作業には、登録単語やアプリ設定へ影響するものもあるため、変更範囲が小さい方法から順番に試すことが重要です。

最初からWindowsの初期化を行う必要はありません。別の入力方式で症状を切り分け、IMEの設定を修復し、それでも改善しない場合にWindows側の修復へ進みます。

別の日本語入力ソフトで原因を切り分ける

Google日本語入力など、Microsoft IMEとは別の日本語入力ソフトを導入すると、原因がMicrosoft IMEに限定されるか判断できます。別のIMEでは正常に入力できる場合、キーボード本体やWindowsの入力欄ではなく、Microsoft IMEの構成や辞書に問題がある可能性が高くなります。

インストール後は、Windowsキーとスペースキーを押して入力方式を切り替えます。切り替えたつもりでもMicrosoft IMEのままになっていることがあるため、タスクバーに表示される入力方式の名称も確認してください。

別のIMEを試す目的は、すぐに乗り換えることではなく、故障箇所を判断することです。業務パソコンでは、外部ソフトのインストールが禁止されている場合があります。会社のルールを確認し、許可なく導入しないようにしてください。

複数の日本語入力ソフトを登録したままにすると、Windowsキーとスペースキーを誤って押した際に入力方式が切り替わり、「急に変換方法が変わった」「日本語が入力できなくなった」と感じることがあります。検証後に使わないIMEが残った場合は、設定の時刻と言語、言語と地域、日本語の言語オプションから整理します。

Microsoft IMEとユーザー辞書を修復する

Microsoft IMEの設定を初期状態へ戻すと、変更された入力設定や破損した構成が修復される場合があります。ただし、設定画面の項目名や場所はWindowsの更新状況によって異なります。設定から時刻と言語、言語と地域、日本語、言語のオプション、Microsoft IMEのキーボードオプションという順に開き、全般やリセットに関する項目を探します。

初期化前に注意したいのがユーザー辞書です。氏名、住所、商品名、専門用語、メール定型文などを登録している場合、辞書の修復や削除によって登録内容が失われる可能性があります。Microsoft IMEのユーザー辞書ツールを開き、一覧に必要な単語が残っているか確認してください。

バックアップ機能を利用できる場合は、登録単語をテキストファイルへ書き出してから修復します。保存先はデスクトップだけでなく、USBメモリーやクラウドストレージなど、修復作業の影響を受けにくい場所が適しています。書き出したファイルを開き、内容が空になっていないかまで確認すると安心です。

辞書ツールが開かない、登録単語の一覧でエラーが出る、特定の読みを入力した瞬間にアプリが停止するといった場合は、ユーザー辞書の破損が疑われます。辞書を修復しても直らないときは、バックアップを取ったうえで新しい辞書へ切り替えます。

設定を変更した後は、同じ入力欄だけで確認せず、メモ帳、ブラウザ、Wordなど複数のアプリで入力してください。ひらがなの入力、漢字変換、候補一覧の表示、Enterキーによる確定まで試すと、表面的に復旧しただけかどうかを判断できます。

Windowsのシステムファイルを修復する

IME以外にも、スタートメニューが反応しない、設定画面が開かない、タスクバーが頻繁に消えるなどの不具合がある場合、Windowsのシステムファイルが破損している可能性があります。この場合は、システムファイルチェッカーを利用します。

スタートボタンを右クリックし、ターミナルまたはコマンドプロンプトを管理者として開きます。開いた画面で、次のコマンドを入力してEnterキーを押します。

sfc /scannow

検査中はウィンドウを閉じたり、パソコンの電源を切ったりしないでください。進行状況が一定時間止まって見えても、処理が継続している場合があります。完了後に破損ファイルを修復したと表示されたら、パソコンを再起動して日本語入力を確認します。

SFCで修復できないと表示された場合は、Windowsイメージを修復するDISMコマンドが必要になることがあります。

DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth

処理が完了したら再度 sfc /scannow を実行します。コマンドの文字を誤ると意図した処理が行われないため、全角文字や余計な記号が入っていないか確認してください。会社から貸与されたパソコンでは管理者権限が制限されているため、情報システム担当者へ依頼します。

システムの復元とWindows初期化は最後に検討する

Windows Updateやアプリのインストール直後から症状が始まった場合、正常だった時点の復元ポイントへ戻す方法があります。システムの復元では通常、個人ファイルは削除されませんが、復元ポイント作成後にインストールしたアプリやドライバーが削除されることがあります。

復元前に、影響を受けるプログラムの検出機能を使い、削除される可能性があるソフトを確認してください。業務ソフトや周辺機器のドライバーが対象に含まれる場合は、再インストール用の情報を準備してから実行します。

Windowsの初期化や再インストールは、ほかの修復方法で改善せず、IME以外にも複数の不具合が出ている場合の最終手段です。デスクトップ、ドキュメント、ダウンロードフォルダーだけでなく、ブラウザのお気に入り、メールデータ、ライセンス情報、ユーザー辞書もバックアップします。

外付けキーボードを接続すると正常に入力できる場合や、特定のキーだけ反応しない場合は、Windowsを初期化する前にキーボード故障を疑うべきです。スクリーンキーボードで日本語入力できるか確認する方法もあります。ハードウェア故障をソフトウェアの問題と判断して初期化しても、症状は改善しません。

修復を依頼する際は、「いつから発生したか」「すべてのアプリで起きるか」「再起動後だけ一時的に直るか」「外付けキーボードでも同じか」を伝えると診断が進みやすくなります。画面右下のIME表示やエラーメッセージをスマートフォンで撮影しておくことも有効です。

設定の初期化やWindowsの修復へ進む前に、ユーザー辞書と必要なデータを保存しておけば、直す過程で別のトラブルを増やさずに済みます