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目次
- NordVPN(ノードVPN)のLinux版とは?GUIとCLIの違い
- NordVPN(ノードVPN)のLinux対応環境と必要な準備
- LinuxにNordVPN(ノードVPN)のGUI版をインストールする方法
- LinuxにNordVPN(ノードVPN)のCLI版をインストールする方法
- Linuxでよく使うNordVPN(ノードVPN)コマンド
- Linux版NordVPN(ノードVPN)で設定しておきたい機能
- LAN接続や特定の通信だけを許可する設定方法
- NordVPN(ノードVPN)がLinuxで接続できない時の対処法
- LAN接続や特定の通信だけを許可する設定方法
- NordVPN(ノードVPN)がLinuxで接続できない時の対処法
NordVPN(ノードVPN)のLinux版とは?GUIとCLIの違い
NordVPNのLinux版は、Linux端末からVPNサーバーへ接続し、インターネット通信を暗号化するための専用アプリです。VPN接続中は外部から見えるIPアドレスがVPNサーバー側のものに切り替わり、公共Wi-Fiや共有ネットワークを利用するときの盗み見対策にも役立ちます。
Linuxでは、画面上のボタンやメニューから操作するGUI版と、ターミナルにコマンドを入力して操作するCLI版を利用できます。どちらを選んでも別のVPNサービスになるわけではありません。主な違いは、接続や設定をどの画面から操作するかです。
Linuxに慣れていないから必ずGUI版、詳しいから必ずCLI版という単純な分け方ではありません。普段の利用場所、デスクトップ環境の有無、自動化の必要性まで考えて選ぶことが重要です。
GUI版は画面操作を重視する人に向いている
GUIはグラフィカルユーザーインターフェースの略で、アプリケーション画面を見ながらNordVPNを操作する方式です。国やサーバーを画面から選び、接続ボタンを押してVPNを開始できます。
ターミナルにコマンドを入力する必要がないため、Linuxをデスクトップパソコンとして使っている人には扱いやすい方法です。普段からUbuntuやLinux Mintのアプリケーションメニューを利用している人であれば、一般的なデスクトップアプリと近い感覚で操作できます。
GUI版が向いているのは、次のような利用者です。
- Linuxを仕事用や個人用のデスクトップとして使っている
- コマンドを暗記せず、設定状況を画面で確認したい
- 接続先の国を一覧から選びたい
- VPNの接続と切断をマウス操作で済ませたい
- 家族や複数の担当者が同じ端末を利用する
NordVPNのLinux向けGUIは、コマンドを使わずに操作したい利用者を想定したインターフェースです。一方で、GUIが追加された後もコマンドラインからの操作は残されており、利用状況に応じて操作方法を使い分けられます。
GUI版を選ぶ際に注意したいのは、Linuxがインストールされているだけでは利用条件を満たさない場合があることです。GUIを表示するには、GNOMEやKDEなどのデスクトップ環境が必要です。画面のないサーバー、SSH接続だけで管理している端末、最小構成でインストールしたLinuxでは、GUIアプリを起動できません。
リモートデスクトップを導入すれば画面操作できる場合もありますが、NordVPNを操作するためだけにデスクトップ環境を追加すると、メモリ使用量や管理対象が増えます。そのような端末では、最初からCLI版を選ぶ方が構成を簡潔に保てます。
CLI版はサーバー管理や自動化に向いている
CLIはコマンドラインインターフェースの略で、ターミナルから文字列のコマンドを入力してNordVPNを操作する方式です。VPNへの接続、切断、接続状態の確認、国の指定、各種セキュリティ設定などをコマンドで実行します。
CLI版は、黒い画面で複雑なプログラムを書くための機能ではありません。基本的な操作であれば、決められた短いコマンドを実行するだけです。たとえば、接続、切断、状態確認という日常的な操作は、それぞれ個別のコマンドで実行できます。
CLI版が適しているのは、次のような環境です。
- VPSや自宅サーバーなど、画面のないLinuxを使っている
- SSHで離れた場所から端末を管理している
- Raspberry Piを常時稼働させている
- 接続状態をスクリプトで定期確認したい
- 起動時の処理や運用手順にVPN操作を組み込みたい
- デスクトップ環境を追加せず、軽量な構成を保ちたい
CLIは操作結果が文字で表示されるため、接続トラブルの切り分けにも向いています。接続中なのか、どの国へ接続しているのか、設定が有効になっているかをターミナル上で確認できます。画面上では見落としやすい状態も、コマンドの実行結果として確認できる点が利点です。
複数台のLinux端末を管理する場合もCLIが便利です。担当者が同じコマンドを使えば、端末ごとの操作方法を統一できます。手順書に実行コマンドと正常時の表示内容を記載しておけば、作業者による操作のばらつきも抑えられます。
ただし、コマンドをコピーして実行するだけでは、設定内容を理解しないまま重要な機能を変更してしまうことがあります。特にKill Switch、LAN検出、許可リスト、カスタムDNSなどは、通信できる範囲そのものに影響します。実行前に現在の設定を確認し、変更前の状態を記録しておくと復旧しやすくなります。
GUIとCLIは利用する端末の役割で選ぶ
GUIとCLIで迷ったときは、操作の難しさよりも端末の役割を基準にすると判断しやすくなります。
日常的にブラウザ、メール、動画視聴、オンライン会議などに使うパソコンであれば、接続状態を視覚的に確認できるGUI版が使いやすいでしょう。接続先を頻繁に変更する場合も、国やサーバーの一覧を画面から選べる方が操作ミスを減らせます。
一方、Webサーバー、ファイルサーバー、監視端末、Raspberry Piなど、利用者が画面の前で操作しない機器ではCLI版が適しています。SSHでログインして状態を確認でき、運用手順にも組み込みやすいためです。
デスクトップLinuxでCLI版を使っても問題ありません。普段はGUIで接続し、詳しい設定や状態確認だけCLIで行うという使い分けも考えられます。ただし、同じ設定を異なる画面から頻繁に変更すると、現在どの設定が有効なのか分かりにくくなります。利用方法を決めたら、日常操作の窓口をGUIかCLIのどちらかに寄せる方が管理しやすくなります。

普段使いのパソコンならGUI、画面のないサーバーや自動化したい端末ならCLIと考えると、迷わず選びやすいですよ
NordVPN(ノードVPN)のLinux対応環境と必要な準備
NordVPNをLinuxへ導入する前に、使用しているディストリビューション、バージョン、デスクトップ環境、管理者権限を確認します。インストールコマンドをすぐ実行するのではなく、対応条件を先に確認した方が、途中でパッケージ形式や権限の問題に止まりにくくなります。
同じUbuntuでもバージョンが異なれば対応状況が変わります。Linux MintのようにUbuntuやDebianを基盤とするディストリビューションでも、元になった環境だけを見て判断せず、実際に使用しているディストリビューション名とバージョンを確認してください。
正式対応するディストリビューションを確認する
NordVPNのLinuxアプリは、Ubuntu 20.04以降、Debian 11以降、Fedora 32以降、Linux Mint 21以降、Raspberry Pi OSを主な対応環境としています。Debian系にはdebパッケージ、FedoraなどのRHEL系にはrpmパッケージが提供されています。
代表的な環境を整理すると、次のようになります。
- Ubuntu 20.04以降
- Debian 11以降
- Fedora 32以降
- Linux Mint 21以降
- Raspberry Pi OS
- GNOMEまたはKDEを利用するデスクトップ環境
ここで注意したいのは、対応ディストリビューションと対応デスクトップ環境は別の条件だという点です。たとえばUbuntuを使用していても、サーバー版を最小構成でインストールしている場合は、GUIを表示するための環境がありません。この場合、Ubuntu自体は対応範囲でも、GUI版ではなくCLI版を選ぶことになります。
正式な対応一覧にないディストリビューションでも、Debian系やRHEL系との互換性によって動作する場合があります。ただし、インストールできることと、安定してサポートを受けられることは同じではありません。コミュニティベースで利用できる環境では、ディストリビューション固有の問題に対するトラブルシューティングが限定される可能性があります。
Arch Linux、Manjaro、openSUSEなどを利用している場合は、パッケージ管理方法や依存関係が正式対応環境と異なることがあります。業務端末や常時稼働サーバーへ導入するなら、動作するかどうかだけでなく、アップデート後も継続利用しやすいか、障害時に元へ戻せるかまで確認しておく必要があります。
現在の環境は、設定画面の見た目だけで判断しない方が確実です。ターミナルでOS情報を表示し、ディストリビューション名とバージョン番号を確認します。Ubuntu系の派生環境では、見た目が似ていても基盤となるバージョンが古い場合があります。
インストール前に用意するもの
NordVPNのLinux版を利用するには、アプリを入れる端末以外にも、アカウントや契約状態を準備する必要があります。導入前に次の項目を確認してください。
- NordVPNのアカウントを作成している
- 利用可能な契約プランが有効になっている
- アカウントへログインできるメールアドレスと認証情報がある
- Linux端末をインターネットへ接続できる
- 管理者権限を使用できる
- curlまたはwgetを利用できる
- GUI版ではGNOMEまたはKDEなどのデスクトップ環境がある
- ブラウザを使ったログイン認証を完了できる
インストール処理ではシステム領域へのファイル追加やサービス設定が行われるため、一般ユーザーの権限だけでは完了しない場合があります。会社や学校から貸与されている端末では、利用者に管理者権限が付与されていないことがあります。勝手に権限を変更せず、端末の管理担当者へVPNアプリの導入可否を確認してください。
アカウントの契約状態も見落としやすい点です。アプリのインストールに成功しても、有効なプランがなければ通常のVPN接続を開始できません。以前契約していたアカウントを使用する場合は、ログイン後に契約期間が残っているかを確認します。
ログインではブラウザが開き、Web上で認証を求められることがあります。GUIのないサーバーをSSHで操作している場合は、手元のパソコンで認証画面を開けるか、画面のない端末向けのログイン方法を利用できるかを事前に確認しておく必要があります。
curlとwgetは、インストール用の処理を取得する際に使われる代表的なコマンドです。どちらか一方が利用できれば進められるケースがありますが、最小構成のLinuxでは両方とも入っていないことがあります。コマンドが見つからないと表示された場合、NordVPN側の障害と判断する前に、必要な取得ツールがインストールされているかを確認してください。
ネットワークと権限を事前に確認する
VPNアプリは通常のデスクトップアプリよりも、ネットワーク設定やシステム権限の影響を受けます。インストール前に現在のネットワーク構成を把握しておくと、導入後に通信できなくなった場合の原因を切り分けやすくなります。
特に確認しておきたいのは、次のような機器や通信です。
- 家庭内や社内のNAS
- ネットワークプリンター
- ルーターの管理画面
- ローカルIPアドレスで接続するサーバー
- SSHによる遠隔操作
- 特定のDNSサーバーを利用する社内ネットワーク
- 固定ポートを使用する開発環境
VPN接続後は、ローカルネットワークへの通信が制限されることがあります。NASやプリンターが見えなくなった場合、インターネット回線そのものではなく、LAN検出や許可リストの設定が関係している可能性があります。
遠隔地のサーバーへSSH接続した状態でNordVPNを導入する場合は、特に慎重な操作が必要です。VPN接続によって通信経路やアクセス許可が変わると、現在のSSH接続が切断され、再接続できなくなるおそれがあります。管理画面やコンソールなど、SSH以外の復旧手段を確保してから作業する方が安全です。
インストール後に権限エラーが表示される場合は、利用ユーザーがNordVPN用のグループに正しく追加されていない可能性があります。グループ設定を変更した後は、ログアウトだけで反映される場合と、端末の再起動が必要な場合があります。コマンドを何度も再実行する前に、ユーザー権限が更新されているかを確認してください。
既存のVPNソフト、プロキシ、独自のファイアウォール設定、カスタムDNSを使用している端末では、設定同士が干渉することもあります。現在使用しているネットワーク関連ソフトと設定値を記録し、一度に複数の項目を変更しないことが重要です。問題が発生したときに、どの変更が原因だったのか判断しやすくなります。

ディストリビューション名だけでなく、バージョン、画面環境、管理者権限、既存のネットワーク設定まで確認してから始めるのが失敗を減らすコツです
LinuxにNordVPN(ノードVPN)のGUI版をインストールする方法
Linuxでコマンド操作に慣れていない場合や、接続先を画面で確認しながら選びたい場合は、NordVPNのGUI版が適しています。アプリケーションメニューから起動し、国名や接続状態を見ながら操作できるため、WindowsやmacOSのVPNアプリに近い感覚で利用できます。
Linux向けNordVPNの導入では、GUI版とCLI版の違いを理解し、使用環境に合う方を選ぶことが重要です。
NordVPNのLinux GUIは、CLIとは完全に別のVPNクライアントではありません。GUIはCLIと同じ中核部分を使用しており、GUIを動かすためにもCLI側のコンポーネントが必要です。公式のGUI用インストールコマンドを使用すれば、必要な構成をまとめて導入できます。
GUI版を利用できる環境を確認する
インストールを始める前に、使用しているLinuxディストリビューションとデスクトップ環境を確認します。公式に案内されている主な対応環境は次のとおりです。
- Ubuntu 20.04以降
- Debian 11以降
- Linux Mint 21以降
- Fedora 32以降
- Raspberry Pi OS
- GNOMEまたはKDEのデスクトップ環境
上記以外のディストリビューションでも動作する可能性はありますが、ディストリビューション固有の問題については十分なサポートを受けられない場合があります。Arch Linuxや派生ディストリビューションなどを使用している場合は、公式対応環境と同じ手順で必ず動作するとは限りません。
現在のディストリビューションを確認するには、ターミナルで次のコマンドを実行します。
cat /etc/os-release表示された情報のうち、NAME、VERSION、VERSION_IDを確認します。UbuntuやDebian系に見えても、バージョンが古いと必要な依存関係を満たせないことがあります。GUI版ではデスクトップ環境も必要になるため、画面を持たないサーバーやSSHだけで管理している端末ではCLI版を選ぶ方が合理的です。
公式インストールスクリプトを実行する
GUI版の導入にはwgetを使用します。まず、wgetが利用できるか確認してください。
command -v wget/usr/bin/wgetなどのパスが表示されれば、そのまま進められます。何も表示されない場合は、使用中のディストリビューションのパッケージ管理機能を使ってwgetを追加します。
準備ができたら、次のコマンドを実行します。
sh <(wget -qO - https://downloads.nordcdn.com/apps/linux/install.sh) -p nordvpn-guiこのコマンドでは、NordVPNの公式サーバーからインストールスクリプトを取得し、GUIパッケージを指定して処理を実行します。途中で管理者パスワードの入力を求められた場合は、Linuxへログインするときのパスワードを入力してください。パスワードを入力しても画面には文字や記号が表示されませんが、入力自体は受け付けられています。
会社や学校の端末では、外部スクリプトの実行やソフトウェアの追加が管理ポリシーで制限されている場合があります。管理対象端末で権限エラーが出たときは、sudoを何度も試すのではなく、端末管理者へVPNアプリのインストール可否を確認する必要があります。
NordVPNはSnap Storeからも導入できます。ただし、すでに別の方法でNordVPNをインストールしている場合は、パッケージの重複を避けるため、同じ端末へ複数の導入方法を混在させない方が安全です。既存のCLI版を使用している場合も、現在のパッケージ構成を確認してからGUI版を追加してください。
GUIを起動してVPNへ接続する
インストールが完了したら、Ubuntuではアプリケーション一覧、KDEではアプリケーションランチャーなどを開き、NordVPNを起動します。検索欄にNordVPNと入力すると見つけやすくなります。
初回起動後の基本的な流れは次のとおりです。
- NordVPNのGUIアプリを開く
- ログインボタンを押す
- ブラウザに表示されたNord Accountの認証を完了する
- アプリへ戻る
- 推奨接続または国一覧から接続先を選ぶ
- 接続済みの表示を確認する
ログインボタンを押してもブラウザが開かない場合は、既定のブラウザが設定されているか確認します。複数のデスクトップ環境やブラウザを併用している端末では、認証画面が別のワークスペースや背面のウィンドウに表示されることもあります。
接続後は、GUI上で接続中の国やサーバー、使用しているプロトコルを確認できます。切断するときは切断ボタン、同じ接続先へ戻るときは再接続ボタンを使用します。設定画面ではVPNプロトコル、脅威対策、外観などを変更でき、ライトモードとダークモードの切り替えにも対応しています。
GUIを閉じたこととVPNを切断したことは同じではありません。ウィンドウを閉じてもバックグラウンドでVPN接続が継続する場合があるため、通信を通常状態へ戻したいときは、接続状態を確認してから明示的に切断してください。
インストール後にアプリが一覧へ表示されない場合は、いったんログアウトして再ログインするか、端末を再起動します。それでも表示されないときは、ターミナルで次のコマンドを実行し、CLI自体が導入されているか確認します。
nordvpn versionコマンドが見つからない場合は、インストールが途中で失敗している可能性があります。ターミナルに表示された最後のエラーだけでなく、その少し前にあるパッケージ取得エラー、権限エラー、対応していないディストリビューションの警告も確認してください。

GUI版は画面から操作できる点が便利ですが、対応OSとデスクトップ環境を先に確認しておくと、インストール後に起動できない失敗を防ぎやすくなります
LinuxにNordVPN(ノードVPN)のCLI版をインストールする方法
NordVPNのCLI版は、ターミナルからVPNへの接続、切断、接続先の指定、設定確認などを行うLinux向けクライアントです。デスクトップ画面のないサーバー、Raspberry Pi、SSHで遠隔管理する端末では、GUI版よりCLI版の方が扱いやすくなります。
日常的にデスクトップLinuxを使用している場合でも、CLI版には操作を自動化しやすい利点があります。起動時の自動接続を設定したり、接続状態をコマンドで確認したりできるため、画面上の操作を減らしたい人にも向いています。
CLI版のインストールコマンドを実行する
最初にcurlが利用できるか確認します。
command -v curlパスが表示された場合は、次の公式インストールコマンドを実行します。
sh <(curl -sSf https://downloads.nordcdn.com/apps/linux/install.sh)curlが入っていない場合は、wgetを使った次のコマンドでも導入できます。
sh <(wget -qO - https://downloads.nordcdn.com/apps/linux/install.sh)curlとwgetの両方を実行する必要はありません。どちらか一方でインストールが完了すれば十分です。最初のコマンドが途中で失敗したにもかかわらず、原因を確認しないままもう一方を実行すると、パッケージ管理処理が重複したり、エラーの原因が分かりにくくなったりします。
処理中にパスワードを求められた場合は、sudoを利用できるユーザーのパスワードを入力します。インストールが終了したら、次のコマンドでNordVPNクライアントが認識されているか確認してください。
nordvpn versionバージョン情報が表示されれば、CLI版の実行ファイルは導入されています。command not foundと表示された場合は、ターミナルを開き直すか、インストール中にエラーが発生していないか確認します。
ログインしてVPNへ接続する
CLI版へログインするには、次のコマンドを実行します。
nordvpn login通常はブラウザが開き、Nord Accountのログインと認証を行います。認証後にターミナルへ戻ったら、次のコマンドで推奨サーバーへ接続できます。
nordvpn connect接続状況を確認する場合は、次のコマンドを使用します。
nordvpn status接続を終了するときは、次のコマンドを実行します。
nordvpn disconnect推奨サーバーではなく、特定の国へ接続したい場合は、国名や国コードを指定します。利用可能な国を先に確認してから指定すると、入力ミスを減らせます。
nordvpn countriesnordvpn connect japanコマンドに指定できる名称は、表示された国名に合わせます。日本語の国名をそのまま入力するのではなく、CLIが表示する英語名や国コードを使用してください。
ブラウザを利用できないヘッドレス環境では、通常のnordvpn loginだけでは認証を完了できない場合があります。その場合は、Nord Accountで発行したアクセストークンを使用します。
nordvpn login --token <token><token>の部分は、発行された実際のトークンへ置き換えます。トークンはパスワードと同じように扱い、シェルスクリプト、共有メモ、公開リポジトリへ直接記録しないでください。ターミナルの履歴へ残る点も考慮が必要です。
権限エラーとインストール後の確認
CLI版で比較的起こりやすいのが、NordVPNのバックグラウンドサービスへアクセスできない権限エラーです。次のような内容が表示される場合があります。
Permission denied accessing /run/nordvpn/nordvpnd.sockこの場合は、現在のユーザーをnordvpnグループへ追加します。
sudo usermod -aG nordvpn $USERグループを追加した直後は、現在開いているセッションへ変更が反映されません。コマンド実行後に端末を再起動するか、Linuxからログアウトして再ログインしてください。グループへ追加したのに同じエラーが続く場合、再ログインせずに確認しているケースが少なくありません。
再ログイン後は、次のコマンドでnordvpnグループが表示されるか確認できます。
groups接続前には、設定とバックグラウンドサービスの状態も確認しておくと原因を切り分けやすくなります。
nordvpn settingssystemctl status nordvpndサービスが一時的に正常動作していない場合は、次のコマンドで再起動できます。
sudo systemctl restart nordvpndCLIの利用可能なコマンドを確認するには、次のいずれかを実行します。
nordvpn helpman nordvpnインターネットへ接続できないときは、NordVPNそのものだけでなく、Kill Switchの状態も確認します。Kill Switchが有効な状態でVPN接続に失敗すると、保護されていない通信を防ぐため、通常のインターネット通信も遮断されることがあります。
設定を確認するだけでなく、現在VPNへ接続されているのか、バックグラウンドサービスが動作しているのか、ログイン状態が残っているのかを順番に確認することが重要です。いきなり再インストールすると原因が分からないまま設定だけが変わるため、まずstatus、settings、サービス状態の順に確認してください。

CLI版で問題が起きたときは、再インストールを急ぐより、ログイン状態、接続状態、ユーザー権限、バックグラウンドサービスの順に確認する方が原因を特定しやすくなります
Linuxでよく使うNordVPN(ノードVPN)コマンド
Linux版NordVPNをCLIで操作する場合、すべてのコマンドを暗記する必要はありません。まず覚えておきたいのは、ログイン、接続、切断、状態確認、設定確認の5種類です。日常的な利用であれば、この範囲だけでもほとんどの操作を完結できます。
ターミナルを開いたら、最初に次のコマンドでNordVPNアカウントへログインします。
nordvpn login通常はブラウザが起動し、NordVPNのログイン画面が表示されます。画面のないサーバーやSSH接続中の端末では、表示された認証方法に従って別の端末からログイン処理を完了します。
ログイン状態や契約中のアカウント情報を確認したい場合は、次のコマンドを使用します。
nordvpn account複数のLinux端末でNordVPNを利用していると、どのアカウントで認証しているのか分からなくなることがあります。接続エラーが出たときに、いきなり再インストールするのではなく、最初にアカウント情報と契約状態を確認すると原因を切り分けやすくなります。
接続と切断に使う基本コマンド
現在地やサーバーの混雑状況をもとに、推奨サーバーへ接続するコマンドは次のとおりです。
nordvpn connect短縮形も利用できます。
nordvpn c接続先にこだわりがなく、通信をすぐ保護したい場合は、国やサーバーを指定せずに接続する方法が簡単です。NordVPN側が条件に合うサーバーを選ぶため、特定のサーバーへ固定するよりも安定しやすい場合があります。
VPN接続を終了するときは、次のコマンドを実行します。
nordvpn disconnect短縮形は次のとおりです。
nordvpn dターミナル上で接続完了と表示されても、本当にVPN経由になっているか不安な場合は、状態確認コマンドを使います。
nordvpn status接続中であれば、接続先の国、都市、サーバー、IPアドレス、利用中の通信方式などが表示されます。通信できないときは、ブラウザを何度も再読み込みするよりも、まずnordvpn statusで接続状態を確認したほうが効率的です。
状態が切断済みならVPN接続そのものに問題があり、接続中にもかかわらず通信できない場合は、DNS、Kill Switch、許可リストなどの設定を疑えます。
国やサーバーを指定して接続する方法
接続可能な国を確認するには、次のコマンドを使用します。
nordvpn countries国名を指定して接続する場合は、connectの後ろに国名または国コードを付けます。
nordvpn connect japannordvpn connect jp利用環境によって指定方法が異なる可能性があるため、国名で接続できない場合は、nordvpn countriesに表示された名称やコードを使用します。
特定のサーバーへ接続する場合は、国コードとサーバー番号を組み合わせます。
nordvpn connect jp123サーバー番号は固定ではなく、利用可能なサーバーや構成が変わる可能性があります。過去に使えたサーバー名を設定ファイルへ直接書き込んでいると、そのサーバーが利用できなくなった際に自動接続が失敗します。長期運用する端末では、特別な理由がない限り、国単位の指定か推奨サーバーへの接続が扱いやすいでしょう。
国だけでなく都市を確認したい場合は、次のコマンドを使用します。
nordvpn cities united_states利用可能な特殊サーバーのグループは、次のコマンドで確認できます。
nordvpn groupsたとえば、Double VPNへ接続する場合は次のように指定します。
nordvpn connect --group double_vpnDouble VPNは通信を複数のVPNサーバーへ通す仕組みです。保護を強化できる一方で、通常の接続より速度が低下しやすいため、動画視聴や大容量ファイルの転送で常用するより、必要な場面に限定したほうが使いやすくなります。
設定確認とヘルプで原因を切り分ける方法
現在のNordVPN設定を一覧表示するコマンドは次のとおりです。
nordvpn settingsKill Switch、自動接続、通信技術、DNS、LAN検出などの有効状態をまとめて確認できます。接続できない、ローカル機器へアクセスできない、再起動後に通信できなくなったといった問題では、この出力が重要な手掛かりになります。
設定を変更した後は、再度nordvpn settingsを実行し、意図した状態へ切り替わっているか確認します。コマンドを実行してエラーが表示されなかったとしても、設定値が期待どおりになっているとは限りません。
利用できるコマンドの一覧を確認する場合は、次のいずれかを実行します。
nordvpn helpnordvpn hより詳しい説明を確認したい場合は、マニュアルを表示します。
man nordvpnブログや古い解説記事で見つけたコマンドが動かないときは、入力ミスだけでなく、アプリのバージョンによる仕様変更も考えられます。現在インストールされている環境のnordvpn helpやman nordvpnを優先して確認すると、利用できないオプションを何度も試す失敗を防げます。
コマンドを実行するたびにsudoを付ける必要は基本的にありません。権限エラーが表示される場合は、ユーザーがNordVPNのグループへ追加されているかを確認します。管理者権限で無理に実行するのではなく、ユーザー権限とデーモンの状態を整えるほうが安全です。

まずは接続、切断、状態確認、設定確認の4つを覚えると、Linux版NordVPNの操作とトラブル確認がかなり楽になります
Linux版NordVPN(ノードVPN)で設定しておきたい機能
LinuxへNordVPNをインストールしただけでもVPN接続は利用できますが、初期状態のままでは、接続が切れたときや端末を再起動したときに保護されていない時間が生じる可能性があります。特にノートパソコンを外出先で使う場合や、常時稼働するサーバーへ導入する場合は、Kill Switch、自動接続、接続技術の3項目を最初に確認しておくことが重要です。
設定を変更する前には、現在の状態を表示します。
nordvpn settings一度に複数の項目を変更すると、不具合が起きたときに原因を特定しにくくなります。1項目ずつ変更し、その都度接続と通信を確認する方法が安全です。
Kill Switchと自動接続を有効にする
Kill Switchは、VPN接続が切断された際に、通常のインターネット回線へ通信が流れることを防ぐ機能です。有効にする場合は、次のコマンドを実行します。
nordvpn set killswitch on無効に戻す場合は次のとおりです。
nordvpn set killswitch offKill Switchを有効にすると、VPNへ接続できない状態ではインターネット通信そのものが遮断される場合があります。そのため、突然ウェブサイトが開かなくなったときに、回線障害やルーター故障と勘違いしやすい点には注意が必要です。
通信できない場合は、次の順番で確認します。
nordvpn statusでVPNの接続状態を確認するnordvpn settingsでKill Switchの状態を確認する- 一時的にKill Switchを無効にして通信が戻るか確認する
- VPNへ再接続してからKill Switchを有効に戻す
常時接続が必要な端末では、Kill Switchだけでなく自動接続も有効にします。
nordvpn set autoconnect on無効にする場合は次のコマンドです。
nordvpn set autoconnect off自動接続を有効にしておけば、Linuxの起動後やネットワークの再接続後に、VPNへ接続し忘れる可能性を減らせます。カフェやホテルのWi-Fiへ接続するノートパソコンでは、手動接続よりも自動接続のほうが保護されていない時間を作りにくくなります。
特定の国やサーバーへ自動接続する設定も可能です。
nordvpn set autoconnect on jpnordvpn set autoconnect on jp123特定サーバーを指定すると、接続先を固定できる反面、そのサーバーが混雑している場合や一時的に利用できない場合に接続が失敗しやすくなります。接続先を固定する理由がなければ、サーバー番号まで指定せず、自動選択を利用する方法が扱いやすいでしょう。
NordLynxと脅威対策を設定する
VPNの接続技術は、通信速度、安定性、接続しやすさに影響します。Linux版NordVPNでは、NordLynxまたはOpenVPNを選択できます。
NordLynxへ切り替えるコマンドは次のとおりです。
nordvpn set technology NordLynxOpenVPNへ切り替える場合は次のように実行します。
nordvpn set technology OpenVPN通常利用では、通信速度と応答性を重視しやすいNordLynxから試す方法が分かりやすいでしょう。NordLynxで接続が不安定になるネットワークや、利用環境との相性に問題がある場合は、OpenVPNへ切り替えて比較します。
OpenVPNを利用する場合は、UDPとTCPを選択できることがあります。
nordvpn set protocol udpnordvpn set protocol tcpUDPは速度を確保しやすく、動画視聴や通常のウェブ閲覧に向いています。TCPは通信確認を行いながらデータを送るため、速度より安定性を優先したい場合や、UDPが制限されているネットワークで選択肢になります。
危険なドメインや一部のトラッカーへの接続を抑えたい場合は、脅威対策機能を有効にします。
nordvpn set threatprotectionlite on無効にする場合は次のとおりです。
nordvpn set threatprotectionlite off脅威対策を有効にすると、特定のウェブサイト、広告配信、計測ツール、社内システムの通信が意図せず遮断される場合があります。特定のサイトだけ表示できないときは、ブラウザの故障やDNS障害と決めつけず、脅威対策を一時的に無効にして挙動を比較します。
DNSとLAN接続は必要な場合だけ変更する
カスタムDNSを利用する場合は、次のように設定します。
nordvpn set dns 1.1.1.12つ指定する場合は、DNSアドレスを空白で区切ります。
nordvpn set dns 1.1.1.1 1.0.0.1カスタムDNSは、名前解決の速度や社内ネットワークへの接続条件に合わせて利用できます。ただし、明確な目的がない状態で変更すると、ウェブサイトへ接続できない原因を増やします。通常はNordVPN側のDNSを利用し、社内DNSや家庭内DNSを使う必要がある場合だけ変更するのが無難です。
VPN接続後にプリンター、NAS、別のパソコンへ接続できなくなった場合は、LAN検出を確認します。
nordvpn set lan-discovery enable無効に戻す場合は次のとおりです。
nordvpn set lan-discovery disableLAN検出を有効にすると、同じローカルネットワーク内にある機器を利用しやすくなります。一方で、空港やホテルなど不特定多数が接続するネットワークでは、ローカル通信を許可する範囲が広がる可能性があります。自宅や信頼できる社内LANでは有効、公共Wi-Fiでは無効というように、利用場所で判断する必要があります。
特定のサブネットやポートだけをVPNの制限対象から外したい場合は、許可リストを使用します。
nordvpn whitelist add subnet 192.168.1.0/24nordvpn whitelist add port 22許可範囲を広くしすぎると、VPNを利用する意味が薄れる可能性があります。サーバー管理でSSH用ポートを許可する場合も、必要なポートやサブネットだけを登録し、不要になった設定は削除します。
設定後は、次のコマンドで変更内容を確認します。
nordvpn settingsそのうえで、VPNへ接続し、インターネット、DNS、プリンターやNASなど必要な通信を順番に試します。すべての機能を最初から有効にするより、Kill Switchと自動接続を基本にして、DNS、LAN検出、難読化、ポスト量子保護などは利用目的に応じて追加するほうが、問題が起きた際に原因を特定しやすくなります。

Linux版NordVPNは機能を増やすほど安全になるとは限らないため、まず基本設定を固め、必要な機能だけを追加することが大切です
LAN接続や特定の通信だけを許可する設定方法
NordVPNをLinuxで有効にした後、インターネットには接続できるのに、同じ家庭内ネットワークにあるプリンターやNASへアクセスできなくなることがあります。NordVPN Linuxアプリでは、VPN接続中の端末を経由するLANトラフィックがブロックされる場合があるためです。LAN内の機器を利用したいときは、LAN検出を有効にするか、必要なサブネットや受信ポートだけを許可リストへ追加します。
設定を変更する前に、現在の状態を確認しておくと原因を切り分けやすくなります。
nordvpn status
nordvpn settings
ip routenordvpn statusではVPNの接続状態、nordvpn settingsではKill SwitchやLAN検出などの設定を確認できます。ip routeは、自宅や社内で使っているローカルネットワークの範囲を調べるために使用します。
家庭内のプリンターやNASを使う場合
同じルーターにつながっている機器を広く利用したい場合は、LAN検出を有効にします。
nordvpn set lan-discovery enable設定後にNordVPNへ接続し直し、プリンター、NAS、ルーターの管理画面などへアクセスできるか確認してください。
nordvpn disconnect
nordvpn connectLAN検出を無効へ戻す場合は、次のコマンドを実行します。
nordvpn set lan-discovery disableLAN検出は、自宅など信頼できるネットワークでは便利ですが、ホテル、空港、カフェの公衆Wi-Fiでは常に有効にしておくべきではありません。同じネットワーク上に第三者の端末が存在する可能性があるため、外出先では無効に戻す運用が安全です。
LAN検出を有効にしても機器が見つからない場合は、機器名ではなくIPアドレスを指定して接続してみます。たとえば、NASの管理画面を開くときに、ホスト名ではアクセスできないものの、192.168.1.20のようなIPアドレスではアクセスできるケースがあります。この場合、VPNそのものではなく、ローカルの名前解決や機器検出に問題が残っている可能性があります。
必要なサブネットだけを許可する場合
LAN全体を検出可能にしたくない場合は、必要なネットワーク範囲だけを許可リストへ追加します。
たとえば、ip routeの結果に次のような表示があるとします。
192.168.1.0/24 dev enp3s0 proto kernelこの場合、ローカルネットワークのサブネットは192.168.1.0/24です。次のコマンドで許可できます。
nordvpn whitelist add subnet 192.168.1.0/24不要になった場合は削除します。
nordvpn whitelist remove subnet 192.168.1.0/24192.168.1.0/24は一例です。自分の環境を確認せずに、そのまま入力しても目的の機器へ接続できないことがあります。192.168.0.0/24や10.0.0.0/24など、ルーターによってネットワーク範囲は異なります。
複数のネットワークインターフェースが表示された場合は、default viaと表示されている経路や、現在使用している有線LAN・Wi-Fiのインターフェースを確認します。Dockerや仮想マシンを利用しているLinuxでは、docker0やvirbr0などの仮想サブネットも表示されるため、誤って広い範囲を追加しないようにしてください。
特定の受信ポートだけを許可する場合
Linux端末をサーバーとして利用し、LAN内の別端末から特定のサービスへ接続させたい場合は、受信ポートを許可リストへ追加できます。
たとえば、Linux端末でSSHサーバーを動かしており、LAN内から22番ポートへの接続を許可する場合は次のように設定します。
nordvpn whitelist add port 22複数の受信ポートを追加する場合は、番号をスペースで区切ります。
nordvpn whitelist add port 22 8080削除するときは次のように入力します。
nordvpn whitelist remove port 22ここで間違えやすいのが、ポート許可はLinux端末への受信通信を許可する設定だという点です。NASの管理画面が5000番ポートで動作しているからといって、Linux側で5000番ポートを許可すれば必ずNASへ接続できるわけではありません。別の機器へ接続したい場合は、その機器が属するサブネットの許可を先に確認します。
許可範囲は、必要なサブネットとポートに限定してください。問題を解消するために複数のサブネットや多数のポートを一度に追加すると、どの設定が必要だったのか分からなくなります。1つ追加するたびに接続を確認し、不要なルールは削除する方法が確実です。
なお、サブネットや受信ポートの許可は、特定のインターネット通信をVPNの外へ出すアプリ単位のスプリットトンネリングとは目的が異なります。ブラウザだけVPNを使わない、特定のアプリだけ通常回線へ流す、といった設定としては利用できません。

LAN全体を使うならLAN検出、特定の機器だけならサブネット、Linux端末への接続だけなら受信ポートという順番で考えると設定を選びやすくなります
NordVPN(ノードVPN)がLinuxで接続できない時の対処法
NordVPNがLinuxで接続できない場合は、すぐに再インストールするのではなく、通常のインターネット接続、NordVPNのサービス、認証、接続方式の順に確認します。複数の設定を一度に変更すると原因が分からなくなるため、1つの操作を行うたびに接続を試してください。
最初に、NordVPNを切断した状態で通常のインターネットへ接続できるか確認します。VPNを使用していない状態でも通信できない場合は、NordVPNではなく、ルーター、Wi-Fi、DNS、NetworkManagerなどに原因がある可能性があります。
続いて、NordVPNの状態を確認します。
nordvpn status
nordvpn settingsアプリがコマンドを受け付ける場合は、いったん切断してから再接続します。
nordvpn disconnect
nordvpn connectエラー表示に応じて設定を直す
Permission denied accessing /run/nordvpn/nordvpnd.sockと表示される場合は、現在のユーザーがnordvpnグループに正しく追加されていない可能性があります。
sudo usermod -aG nordvpn $USERこの設定は、コマンドを実行しただけでは現在のログインセッションへ反映されません。Linuxからログアウトして再ログインするか、端末を再起動してから接続を試します。
ログイン画面が開かない場合は、次の点を確認します。
- NordVPNの契約が有効になっているか
- 標準ブラウザが正常に起動するか
- ブラウザでNordVPNアカウントへログインできるか
- 広告ブロック機能や厳しいCookie制限が認証を妨げていないか
- GUIのないサーバーでブラウザ認証を試していないか
ログイン済みかどうかは、次のコマンドでも確認できます。
nordvpn account接続状態が長時間Connectingのままになる場合は、推奨サーバーだけでなく、国を指定して接続します。
nordvpn countries
nordvpn connect japan特定のサーバーや地域だけが一時的に利用しにくくなっている場合は、別の国やサーバーへ変更することで接続できることがあります。
接続方式の相性が疑われる場合は、NordLynxとOpenVPNを切り替えて確認します。
nordvpn set technology NordLynx
nordvpn connect改善しない場合は、いったん切断してOpenVPNへ変更します。
nordvpn disconnect
nordvpn set technology OpenVPN
nordvpn connectOpenVPNを使用するときは、UDPとTCPも切り替えられます。
nordvpn set protocol udpまたは、
nordvpn set protocol TCP会社、学校、ホテルなど、VPN通信が制限されやすいネットワークでは、OpenVPNへ変更したうえで難読化を試す方法があります。難読化機能はOpenVPNで利用する設定なので、NordLynxのまま有効にしても意図した動作になりません。
接続後にインターネットが使えない場合
NordVPNには接続できるのにウェブサイトを開けない場合は、Kill Switch、カスタムDNS、ファイアウォール、別のVPNアプリを確認します。
まず、現在の設定を表示します。
nordvpn settings原因の確認に限り、Kill Switchを一時的に無効にして通信を試せます。
nordvpn set killswitch off通信できるようになった場合は、以前の切断処理が正常に完了せず、Kill Switchのルールが残っていた可能性があります。確認後は必要に応じて再び有効にします。
nordvpn set killswitch on別のVPNクライアント、手動設定したOpenVPNやWireGuard、独自のファイアウォールが同時に動いていると、経路やDNS設定が競合することがあります。特に、以前使っていたVPNアプリを終了しただけで常駐サービスが残っているケースには注意が必要です。
公式の対処手順には、iptablesのルールを消去してNetworkManagerを再起動する方法もあります。ただし、この操作は既存のファイアウォール設定を削除し、入力と出力の既定動作を許可へ変更します。SSHだけで操作している遠隔サーバー、公開サーバー、独自のファイアウォールを設定している端末では、安易に実行しないでください。
ローカルの一般的なデスクトップLinuxで、現在のファイアウォール設定を把握したうえで実行する場合は、次の順番です。
sudo iptables -F INPUT
sudo iptables -F OUTPUT
sudo iptables -P INPUT ACCEPT
sudo iptables -P OUTPUT ACCEPT
sudo iptables -F -t mangle
sudo systemctl restart NetworkManagerこの処理はWi-Fi、VPN、DNSなどのネットワーク状態にも影響することがあります。実行後は端末を再起動し、NordVPNへ再接続します。
設定のリセットとログの確認
設定を何度変更しても改善しない場合は、NordVPNの設定ファイルを初期化します。これまでのカスタムDNS、自動接続、Kill Switchなどの設定が消えるため、現在の設定を記録してから実行してください。
sudo rm /var/lib/nordvpn/data/settings.dat
sudo rm -rf ~/.config/nordvpn削除後はNordVPNへログインし直し、最初はカスタム設定を追加せずに接続を確認します。初期状態では接続できる場合、以前設定したDNS、許可リスト、接続方式などのいずれかが原因です。
サポートへ問い合わせる場合は、接続ログを用意すると原因を特定しやすくなります。debまたはrpmパッケージでインストールした場合は、次のコマンドでログを書き出せます。
sudo journalctl -u nordvpnd.service > ~/Downloads/daemon.logSnap版ではサービス名が異なります。
sudo journalctl -u snap.nordvpn.nordvpnd.service > ~/Downloads/daemon.logsystemdを使用していない環境では、既存のログファイルをコピーします。
sudo cp /var/log/nordvpn/daemon.log ~/Downloads/daemon.logログにはOSのユーザー名、ネットワーク構成、接続時刻などが含まれる可能性があります。第三者へ公開せず、必要な場合だけ公式サポートへ提出してください。
設定のリセット後も接続できない場合は、OSとNordVPNアプリを更新し、端末を再起動してから再インストールを検討します。特定のLinuxディストリビューションだけで発生する場合は、対応バージョンに含まれているかも確認が必要です。

通常回線、権限、接続先、プロトコル、DNSとファイアウォール、設定リセットの順に確認すると、原因を見失わずに対処できます
LAN接続や特定の通信だけを許可する設定方法
NordVPNをLinuxで有効にした後、インターネットには接続できるのに、同じ家庭内ネットワークにあるプリンターやNASへアクセスできなくなることがあります。NordVPN Linuxアプリでは、VPN接続中の端末を経由するLANトラフィックがブロックされる場合があるためです。LAN内の機器を利用したいときは、LAN検出を有効にするか、必要なサブネットや受信ポートだけを許可リストへ追加します。
設定を変更する前に、現在の状態を確認しておくと原因を切り分けやすくなります。
nordvpn status
nordvpn settings
ip routenordvpn statusではVPNの接続状態、nordvpn settingsではKill SwitchやLAN検出などの設定を確認できます。ip routeは、自宅や社内で使っているローカルネットワークの範囲を調べるために使用します。
家庭内のプリンターやNASを使う場合
同じルーターにつながっている機器を広く利用したい場合は、LAN検出を有効にします。
nordvpn set lan-discovery enable設定後にNordVPNへ接続し直し、プリンター、NAS、ルーターの管理画面などへアクセスできるか確認してください。
nordvpn disconnect
nordvpn connectLAN検出を無効へ戻す場合は、次のコマンドを実行します。
nordvpn set lan-discovery disableLAN検出は、自宅など信頼できるネットワークでは便利ですが、ホテル、空港、カフェの公衆Wi-Fiでは常に有効にしておくべきではありません。同じネットワーク上に第三者の端末が存在する可能性があるため、外出先では無効に戻す運用が安全です。
LAN検出を有効にしても機器が見つからない場合は、機器名ではなくIPアドレスを指定して接続してみます。たとえば、NASの管理画面を開くときに、ホスト名ではアクセスできないものの、192.168.1.20のようなIPアドレスではアクセスできるケースがあります。この場合、VPNそのものではなく、ローカルの名前解決や機器検出に問題が残っている可能性があります。
必要なサブネットだけを許可する場合
LAN全体を検出可能にしたくない場合は、必要なネットワーク範囲だけを許可リストへ追加します。
たとえば、ip routeの結果に次のような表示があるとします。
192.168.1.0/24 dev enp3s0 proto kernelこの場合、ローカルネットワークのサブネットは192.168.1.0/24です。次のコマンドで許可できます。
nordvpn whitelist add subnet 192.168.1.0/24不要になった場合は削除します。
nordvpn whitelist remove subnet 192.168.1.0/24192.168.1.0/24は一例です。自分の環境を確認せずに、そのまま入力しても目的の機器へ接続できないことがあります。192.168.0.0/24や10.0.0.0/24など、ルーターによってネットワーク範囲は異なります。
複数のネットワークインターフェースが表示された場合は、default viaと表示されている経路や、現在使用している有線LAN・Wi-Fiのインターフェースを確認します。Dockerや仮想マシンを利用しているLinuxでは、docker0やvirbr0などの仮想サブネットも表示されるため、誤って広い範囲を追加しないようにしてください。
特定の受信ポートだけを許可する場合
Linux端末をサーバーとして利用し、LAN内の別端末から特定のサービスへ接続させたい場合は、受信ポートを許可リストへ追加できます。
たとえば、Linux端末でSSHサーバーを動かしており、LAN内から22番ポートへの接続を許可する場合は次のように設定します。
nordvpn whitelist add port 22複数の受信ポートを追加する場合は、番号をスペースで区切ります。
nordvpn whitelist add port 22 8080削除するときは次のように入力します。
nordvpn whitelist remove port 22ここで間違えやすいのが、ポート許可はLinux端末への受信通信を許可する設定だという点です。NASの管理画面が5000番ポートで動作しているからといって、Linux側で5000番ポートを許可すれば必ずNASへ接続できるわけではありません。別の機器へ接続したい場合は、その機器が属するサブネットの許可を先に確認します。
許可範囲は、必要なサブネットとポートに限定してください。問題を解消するために複数のサブネットや多数のポートを一度に追加すると、どの設定が必要だったのか分からなくなります。1つ追加するたびに接続を確認し、不要なルールは削除する方法が確実です。
なお、サブネットや受信ポートの許可は、特定のインターネット通信をVPNの外へ出すアプリ単位のスプリットトンネリングとは目的が異なります。ブラウザだけVPNを使わない、特定のアプリだけ通常回線へ流す、といった設定としては利用できません。

LAN全体を使うならLAN検出、特定の機器だけならサブネット、Linux端末への接続だけなら受信ポートという順番で考えると設定を選びやすくなります
NordVPN(ノードVPN)がLinuxで接続できない時の対処法
NordVPNがLinuxで接続できない場合は、すぐに再インストールするのではなく、通常のインターネット接続、NordVPNのサービス、認証、接続方式の順に確認します。複数の設定を一度に変更すると原因が分からなくなるため、1つの操作を行うたびに接続を試してください。
最初に、NordVPNを切断した状態で通常のインターネットへ接続できるか確認します。VPNを使用していない状態でも通信できない場合は、NordVPNではなく、ルーター、Wi-Fi、DNS、NetworkManagerなどに原因がある可能性があります。
続いて、NordVPNの状態を確認します。
nordvpn status
nordvpn settingsアプリがコマンドを受け付ける場合は、いったん切断してから再接続します。
nordvpn disconnect
nordvpn connectエラー表示に応じて設定を直す
Permission denied accessing /run/nordvpn/nordvpnd.sockと表示される場合は、現在のユーザーがnordvpnグループに正しく追加されていない可能性があります。
sudo usermod -aG nordvpn $USERこの設定は、コマンドを実行しただけでは現在のログインセッションへ反映されません。Linuxからログアウトして再ログインするか、端末を再起動してから接続を試します。
ログイン画面が開かない場合は、次の点を確認します。
- NordVPNの契約が有効になっているか
- 標準ブラウザが正常に起動するか
- ブラウザでNordVPNアカウントへログインできるか
- 広告ブロック機能や厳しいCookie制限が認証を妨げていないか
- GUIのないサーバーでブラウザ認証を試していないか
ログイン済みかどうかは、次のコマンドでも確認できます。
nordvpn account接続状態が長時間Connectingのままになる場合は、推奨サーバーだけでなく、国を指定して接続します。
nordvpn countries
nordvpn connect japan特定のサーバーや地域だけが一時的に利用しにくくなっている場合は、別の国やサーバーへ変更することで接続できることがあります。
接続方式の相性が疑われる場合は、NordLynxとOpenVPNを切り替えて確認します。
nordvpn set technology NordLynx
nordvpn connect改善しない場合は、いったん切断してOpenVPNへ変更します。
nordvpn disconnect
nordvpn set technology OpenVPN
nordvpn connectOpenVPNを使用するときは、UDPとTCPも切り替えられます。
nordvpn set protocol udpまたは、
nordvpn set protocol TCP会社、学校、ホテルなど、VPN通信が制限されやすいネットワークでは、OpenVPNへ変更したうえで難読化を試す方法があります。難読化機能はOpenVPNで利用する設定なので、NordLynxのまま有効にしても意図した動作になりません。
接続後にインターネットが使えない場合
NordVPNには接続できるのにウェブサイトを開けない場合は、Kill Switch、カスタムDNS、ファイアウォール、別のVPNアプリを確認します。
まず、現在の設定を表示します。
nordvpn settings原因の確認に限り、Kill Switchを一時的に無効にして通信を試せます。
nordvpn set killswitch off通信できるようになった場合は、以前の切断処理が正常に完了せず、Kill Switchのルールが残っていた可能性があります。確認後は必要に応じて再び有効にします。
nordvpn set killswitch on別のVPNクライアント、手動設定したOpenVPNやWireGuard、独自のファイアウォールが同時に動いていると、経路やDNS設定が競合することがあります。特に、以前使っていたVPNアプリを終了しただけで常駐サービスが残っているケースには注意が必要です。
公式の対処手順には、iptablesのルールを消去してNetworkManagerを再起動する方法もあります。ただし、この操作は既存のファイアウォール設定を削除し、入力と出力の既定動作を許可へ変更します。SSHだけで操作している遠隔サーバー、公開サーバー、独自のファイアウォールを設定している端末では、安易に実行しないでください。
ローカルの一般的なデスクトップLinuxで、現在のファイアウォール設定を把握したうえで実行する場合は、次の順番です。
sudo iptables -F INPUT
sudo iptables -F OUTPUT
sudo iptables -P INPUT ACCEPT
sudo iptables -P OUTPUT ACCEPT
sudo iptables -F -t mangle
sudo systemctl restart NetworkManagerこの処理はWi-Fi、VPN、DNSなどのネットワーク状態にも影響することがあります。実行後は端末を再起動し、NordVPNへ再接続します。
設定のリセットとログの確認
設定を何度変更しても改善しない場合は、NordVPNの設定ファイルを初期化します。これまでのカスタムDNS、自動接続、Kill Switchなどの設定が消えるため、現在の設定を記録してから実行してください。
sudo rm /var/lib/nordvpn/data/settings.dat
sudo rm -rf ~/.config/nordvpn削除後はNordVPNへログインし直し、最初はカスタム設定を追加せずに接続を確認します。初期状態では接続できる場合、以前設定したDNS、許可リスト、接続方式などのいずれかが原因です。
サポートへ問い合わせる場合は、接続ログを用意すると原因を特定しやすくなります。debまたはrpmパッケージでインストールした場合は、次のコマンドでログを書き出せます。
sudo journalctl -u nordvpnd.service > ~/Downloads/daemon.logSnap版ではサービス名が異なります。
sudo journalctl -u snap.nordvpn.nordvpnd.service > ~/Downloads/daemon.logsystemdを使用していない環境では、既存のログファイルをコピーします。
sudo cp /var/log/nordvpn/daemon.log ~/Downloads/daemon.logログにはOSのユーザー名、ネットワーク構成、接続時刻などが含まれる可能性があります。第三者へ公開せず、必要な場合だけ公式サポートへ提出してください。
設定のリセット後も接続できない場合は、OSとNordVPNアプリを更新し、端末を再起動してから再インストールを検討します。特定のLinuxディストリビューションだけで発生する場合は、対応バージョンに含まれているかも確認が必要です。

通常回線、権限、接続先、プロトコル、DNSとファイアウォール、設定リセットの順に確認すると、原因を見失わずに対処できます
1位
NordVPN
NordVPN

| 本拠地 | パナマ |
| 月額料金最低価格 | 1,960円 |
| 年額料金最低価格 | 10,350円 |
| 無料体験 | ○30日間 |
| VPNサーバー台数 | 6,327台以上 |
| VPNサーバー設置国数 | 111カ国 |
| 対応OS | Windows、macOS、Linux、Android、iOS、Chrome、Firefox、Edge、tvOS |
NordVPNがおすすめの理由
NordVPNがおすすめの理由は「圧倒的なサーバー台数・サーバー設置国の多さ」「マルウェア検知などのセキュリティ」「最大10台の利用」です。
NordVPNは、サーバー設置台数で業界1位、2位を争う世界標準のVPNサービスです。圧倒的なサーバー台数・サーバー設置国が多く、安定した通信速度でVPN利用ができます。暗号化による保護、マルウェア対策、広告ブロックなどのセキュリティも万全です。
さらに最大10台まで利用できるため、多くのデバイスをお持ちの方やご家族での利用などのシチュエーションで活躍します。
デメリットは、高機能な分、若干料金が高い点です。
| ポイント | 圧倒的なサーバー台数・サーバー設置国の多さで安定・高速通信 |
| 本拠地 | パナマ |
| 月額料金最低価格 | 1,960円 |
| 年額料金最低価格 | 10,350円 |
| プラン別の月額料金 | ベーシック:1,960円 プラスワン:2,110円 コンプリート:2,260円 |
| プラン別の年額料金 | ベーシック:10,350円 プラスワン:12,450円 コンプリート:14,700円 |
| 無料体験 | ○30日間 |
| VPNサーバー台数 | 6,327台以上 |
| VPNサーバー設置国数 | 111カ国 |
| 対応OS | Windows、macOS、Linux、Android、iOS、Chrome、Firefox、Edge、tvOS |
| 同時接続台数 | ベーシック:6(プラスワン:10、コンプリート:無制限) |
| ノーログポリシー | |
| セキュリティ | マルウェア保護、トラッカーと 広告ブロッカー、クロスプラットフォーム対応のパスワー ド管理アプリ、情報漏えいスキャナー、1TBの暗号化されたクラウドストレージ |
| サポート | ライブチャット、メール |
| 日本語対応 |

