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目次
- 1Password(ワンパスワード)Windows版でできること
- 1Password(ワンパスワード)Windows版の動作環境と料金
- 1Password(ワンパスワード)Windows版のダウンロードとインストール方法
- 1Password(ワンパスワード)Windows版の初期設定
- 1Password(ワンパスワード)Windows版のダウンロードとインストール方法
- 1Password(ワンパスワード)Windows版の初期設定
- ブラウザ拡張機能の追加とパスワード自動入力の使い方
- 保存したパスワードや個人情報を管理する方法
- 他のパスワード管理サービスから1Passwordへ移行する方法
- 1Password(ワンパスワード)Windows版でよくある問題と対処法
- 他のパスワード管理サービスから1Passwordへ移行する方法
- 1Password(ワンパスワード)Windows版でよくある問題と対処法
1Password(ワンパスワード)Windows版でできること
1PasswordのWindows版は、WebサイトのIDやパスワードを保存するだけのアプリではありません。ログイン情報、クレジットカード、住所、セキュアノート、ソフトウェアライセンスなど、第三者に見られたくない情報を暗号化して一括管理できます。
Windowsアプリは保存情報を整理・検索する場所として使い、Google ChromeやMicrosoft Edgeなどのブラウザでは拡張機能を使って保存と自動入力を行うのが基本です。両者を組み合わせることで、パスワードを覚えたり、メモ帳からコピーしたりする作業を減らせます。
IDやパスワードを安全に保存して自動入力できる
Webサイトへログインするときは、ユーザー名とパスワードを1Passwordに登録しておくと、入力欄に候補が表示されます。候補を選択すれば、長く複雑なパスワードを手入力する必要がありません。
新しい会員サイトに登録するときは、ブラウザ拡張機能からランダムなパスワードを作成できます。作成したパスワードはログイン情報と一緒に保存されるため、利用者自身が内容を暗記する必要はありません。
同じパスワードを複数のサービスで使い回している場合は、1つのサービスから情報が漏れただけでも、別のサービスへ不正ログインされる可能性があります。1Passwordを使えば、サイトごとに異なるパスワードを作成し、すべて保管庫へ保存できます。
パスワードだけでなく、対応するWebサイトではパスキーの作成・保存・サインインにも利用できます。パスキーは、従来の文字列パスワードに代わる認証方法です。ただし、Windowsでパスキーを保存して使用するには、1Password 8、Windows 11以降、MSIX形式でインストールされたアプリなどの条件があります。
ブラウザで利用できる主な情報は次のとおりです。
- Webサイトのユーザー名とパスワード
- クレジットカード番号や有効期限
- 氏名、住所、電話番号、メールアドレス
- 対応サイトのパスキー
- 保存済みのワンタイムパスワード
通販サイトの購入画面では住所やカード情報、会員サイトではIDとパスワードというように、入力する情報を場面ごとに呼び出せます。
ただし、Windowsアプリをインストールしただけで、ブラウザ上の自動入力がすべて有効になるわけではありません。Google ChromeやMicrosoft Edgeなどへ1Passwordのブラウザ拡張機能を追加し、Windowsアプリと同じアカウントで利用する必要があります。
Windowsアプリの情報もQuick Accessから探せる
ブラウザでは拡張機能から自動入力できますが、会計ソフト、オンラインゲーム、社内システムなどのWindowsアプリでは、Webサイトと同じ候補が表示されないことがあります。
そのような場面では、Quick Accessを利用します。標準のショートカットキーはCtrl+Shift+Spaceです。現在開いているアプリに関連するログイン情報を検索し、ユーザー名やパスワードをコピーして入力欄へ貼り付けられます。
Windowsのスタートメニューから毎回1Passwordを開き、保管庫を選び、目的の項目を探す必要はありません。登録件数が増えてきたら、サービス名だけでなく、会社名や用途をタグとして登録しておくと見つけやすくなります。
たとえば、仕事用の認証情報には仕事、通販サイトには買い物、金融サービスには金融というタグを付けます。個人用と仕事用で保管庫を分け、よく使う項目をお気に入りへ追加する方法もあります。
保管庫の分け方で迷った場合は、サービスの種類よりも、誰がアクセスする情報かを基準にするのが実用的です。自分しか使わない情報は個人用、家族も使う動画配信サービスや無線LANの情報は共有用、勤務先が管理する認証情報は仕事用に分けます。
Watchtowerや共有機能で保存後の管理もできる
1PasswordのWatchtowerは、保存したパスワードに問題がないか確認する機能です。漏えいが確認されたWebサイト、脆弱なパスワード、複数サイトで使い回しているパスワードなどを確認できます。
Watchtowerに警告が表示された場合は、警告件数を減らすこと自体を目的にするのではなく、重要度の高いアカウントから変更します。優先したいのは、次のようなアカウントです。
- メールアドレス
- インターネットバンキング
- クレジットカード
- 通販サイト
- SNS
- クラウドストレージ
メールアカウントを乗っ取られると、ほかのサービスのパスワード再設定にも悪用される可能性があります。警告が多い場合は、まずメール、金融、決済に関係するパスワードから変更するとよいでしょう。
保存した情報は、同じ1Passwordアカウントで利用しているWindowsパソコン、スマートフォン、タブレットなどに反映されます。自宅のパソコンで登録したログイン情報を、外出先のスマートフォンから使用することも可能です。1台ごとに個別の利用料金を支払う仕組みではありません。
家族や同僚と情報を共有するときは、メールやチャットへパスワードを直接書くのではなく、共有保管庫や有効期限付きリンクを利用できます。リンクを閲覧できる相手や期限を設定でき、相手が1Passwordを利用していない場合にも共有できます。
一方で、個人用保管庫に入れた情報が自動的に家族全員へ公開されるわけではありません。共有したい項目だけを共有保管庫へ移すことが重要です。家族プランを利用する場合でも、銀行や個人メールなどの情報は個人用保管庫、無線LANや動画配信サービスなどは共有保管庫というように分けると管理しやすくなります。

1PasswordのWindows版は、保存するだけでなく、パスワードの作成、自動入力、問題点の確認、端末間の同期、必要な相手との共有までを一つの流れで管理できるツールです
1Password(ワンパスワード)Windows版の動作環境と料金
1PasswordのWindows版を導入する前に確認したいのは、Windowsの名称だけではありません。OSが64ビット版か、利用しているブラウザが対応バージョンか、会社のパソコンでアプリをインストールできるかまで確認する必要があります。
料金はWindowsアプリ単体を購入する方式ではなく、1Passwordアカウントのサブスクリプションとして支払います。契約中はWindows版だけでなく、スマートフォン版やブラウザ拡張機能なども利用できます。
Windows 10の64ビット版以降が必要
現在の1Password 8 for Windowsを利用するには、64ビット版のWindows 10以降が必要です。32ビット版のWindowsや、Windows 8.1以前の環境は対象外です。
自分のパソコンが64ビット版か分からない場合は、Windowsの設定からシステム、バージョン情報を開き、システムの種類を確認します。64ビットオペレーティングシステムと表示されていれば、基本的な条件を満たしています。
1Password 8の主な確認項目は次のとおりです。
- 64ビット版のWindows 10以降である
- Windows Updateが長期間停止していない
- アプリをインストールできる権限がある
- 対応する新しいバージョンのブラウザを使用している
- インターネットへ接続できる
- 会社のセキュリティ設定で利用を禁止されていない
MSIXインストーラーを使う場合は、Windows 10の20H1以降が必要です。それより古いWindows 10ではMSIインストーラーを利用できますが、MSIで導入するとパスキーの保存や使用など、一部機能を利用できない場合があります。
パスキーをWindowsアプリで保存してサインインに使いたい場合は、Windows 11以降とMSIX形式のアプリが必要です。単にWindows 10でアプリが起動するかどうかと、すべての機能を使えるかどうかは別の問題です。
ブラウザ拡張機能についても最低バージョンが設けられています。2026年6月時点の公式動作環境では、Google Chrome、Mozilla Firefox、Microsoft Edgeはバージョン128以降、Braveは1.69.0以降が条件です。古いブラウザを使っている場合は、1Passwordの設定を調べる前にブラウザを更新します。
公式サイトとMicrosoft Storeの選び方
Windows版は、公式サイトからインストーラーをダウンロードする方法と、Microsoft Storeから入手する方法があります。個人で一般的なWindowsパソコンを使っている場合は、どちらを選んでも1Passwordアカウントへ保存した基本データは共通です。
Microsoft Storeを普段から利用しており、アプリの更新をWindows側でまとめて管理したい場合は、Microsoft Storeからの導入が分かりやすいでしょう。公式サイトから直接ダウンロードする場合は、64ビット版のインストーラーを使用します。公式のWindows向けダウンロードページでも、Microsoft Storeから入手できることが案内されています。
会社のパソコンでは、利用者が自由にインストーラーを実行できない場合があります。管理者権限を求められた、Microsoft Storeが無効になっている、セキュリティソフトに止められたという場合は、何度もインストールを繰り返すのではなく、社内のIT管理者へ確認します。
確認するときは、単に1Passwordを入れてよいですかと聞くより、次の内容を伝えると判断してもらいやすくなります。
- Windows向けのパスワード管理アプリであること
- Microsoft Store、MSIX、MSIなどの配布方法があること
- ブラウザ拡張機能も使用する予定であること
- 個人用ではなく業務用アカウントを利用するのか
- 会社が既に法人契約していないか
会社が1Password Businessを契約している場合は、個人で契約する前に管理者へ確認したほうがよいでしょう。勤務先から招待されるアカウントと、自分で料金を支払う個人アカウントは管理主体が異なります。
個人用と家族用では契約単位が異なる
1Passwordには無料で使い続けられる通常プランはなく、初めて利用する場合は14日間無料で試せます。無料期間後も継続して保存や編集などの機能を使うには、有料プランの契約が必要です。
個人向けで主に比較するのはIndividualとFamiliesです。
Individualは1人で利用するプランです。Windowsパソコンが2台あり、スマートフォンやタブレットも所有している場合でも、端末ごとに追加契約する必要はありません。同じ利用者が自分の1Passwordアカウントを複数端末へ追加して使えます。
Familiesは家族で利用するプランです。基本料金に5人分が含まれ、それぞれが固有のアカウントパスワード、Secret Key、個人用保管庫を持ちます。家族全員のパスワードが1つの画面に混在する仕組みではありません。共有したい項目だけを共有保管庫へ入れられます。
2026年7月時点で公式サイトに記載されている通常の年払い料金は、Individualが年48米ドル、Familiesが年72米ドルです。新規利用者向けの期間限定表示では、初年度の月換算額としてIndividualが2.99米ドル、Familiesが4.49米ドルと案内される場合があります。割引は年払いの初年度限定とされているため、2年目以降も同じ金額とは限りません。
料金を確認するときは、月換算の表示だけで判断せず、次の項目を申込画面で確認します。
- 年払いと月払いのどちらを選択しているか
- 初年度限定の割引が適用されているか
- 更新後の通常料金はいくらか
- 請求通貨が米ドル、カナダドル、ユーロのどれか
- 税金を含めた最終請求額はいくらか
- 家族やチームの追加人数に料金が発生するか
日本から1Password.comのアカウントを契約する場合は、料金が米ドルで請求されることがあります。実際にクレジットカードから引き落とされる円換算額は、決済時の為替レート、カード会社の海外事務手数料、税金などによって変わります。公式料金の米ドル金額をそのまま円換算した金額と、請求明細が完全に一致するとは限りません。請求通貨や税金は契約画面と請求書で確認できます。
小規模事業者向けには、10人を含むTeamsスターターパックが年払いで月24.95米ドル、Businessは年払いで1ユーザー当たり月8.99米ドルと案内されています。業務用の認証情報を複数人で共有する場合は、個人向けFamiliesを流用するのではなく、権限管理や退職者のアクセス停止に対応した法人向けプランを検討する必要があります。
選び方を簡単に整理すると、自分だけが利用するならIndividual、家族それぞれに個人用領域を用意しながら一部の情報を共有するならFamilies、従業員や外部スタッフの権限を組織として管理するならTeamsまたはBusinessが候補です。

Windowsパソコンの台数ではなく、利用する人数と情報を共有する相手を基準にプランを選び、申込時には初年度割引後の更新料金まで確認しましょう
1Password(ワンパスワード)Windows版のダウンロードとインストール方法
1Password(ワンパスワード)Windows版を導入するときは、検索結果に表示された非公式な配布サイトではなく、1Passwordの公式ダウンロードページまたはMicrosoft Storeを利用します。パスワード管理アプリには重要なログイン情報を保存するため、インストーラーの入手先を間違えないことが最初のセキュリティ対策になります。
現在の1Password 8を利用するには、原則として64ビット版のWindows 10以降が必要です。Windows 10でも更新状態が古い場合は、インストーラーの種類によって利用できないことがあります。ダウンロードを始める前に、Windowsの設定からOSとシステムの種類を確認しておくと、インストール途中で止まる原因を減らせます。
公式サイト版とMicrosoft Store版の選び方
1PasswordのWindows版は、公式サイトからインストーラーを取得する方法と、Microsoft Storeからインストールする方法があります。どちらも正規版ですが、管理方法に違いがあります。
Microsoft Store版は、Windowsのストアアプリと同じ手順で導入でき、更新もMicrosoft Storeを通じて管理できます。普段からMicrosoft Storeを利用している個人用パソコンであれば、この方法が分かりやすいでしょう。
公式サイト版は、1Passwordのダウンロードページから直接インストーラーを取得します。Microsoft Storeの利用が制限されているパソコンや、ストアへサインインせずに導入したい場合に向いています。会社支給のパソコンでは、どちらの方法も組織の管理ルールによって制限されていることがあるため、勝手に制限を解除せず管理担当者へ確認してください。
1Passwordのアプリと更新ファイルはデジタル署名されており、公式ダウンロードページまたはOSの公式アプリストアから提供されています。第三者が運営するソフトウェア配布サイトから入手する必要はありません。
公式サイトから導入する基本的な流れは次のとおりです。
- Windowsの設定を開き、システム情報から64ビット版であることを確認します
- 1Passwordの公式ダウンロードページを開きます
- Windows版のダウンロードボタンを選択します
- ダウンロードしたインストーラーを起動します
- Windowsの確認画面が表示された場合は、発行元を確認して実行します
- インストール完了後に1Passwordを起動します
インストーラーのファイル名や画面表示は、アプリの更新によって変わる可能性があります。手順解説に掲載された古いファイル名と一致しなくても、公式ページから取得したものであり、発行元やデジタル署名に問題がなければ、画面の案内に沿って進めます。
既存アカウントと新規アカウントの設定方法
すでにスマートフォンや別のパソコンで1Passwordを利用している場合は、新しいアカウントを作らず、既存アカウントをWindowsアプリへ追加します。誤って新規登録すると、以前保存したパスワードが表示されず、別の契約が作成されることがあるため注意が必要です。
1Password 8では、すでにログインしている端末に表示したQRコードを使って、新しいWindowsパソコンへアカウントを追加する方法が便利です。利用中の1Passwordアプリを開き、アカウントまたはコレクションのメニューから別のデバイスを設定する項目を選びます。Windows版の初回画面でQRコードを読み取るか、案内に従ってアカウントを追加し、最後にアカウントパスワードを入力します。
QRコードを利用できない場合は、サインインアドレス、登録メールアドレス、Secret Key、アカウントパスワードを手動で入力します。古い1Password 7向けの解説ではSetup Codeという名称が使われることがありますが、現在の1Password 8とは画面や操作が異なるため、古い画像をそのまま参考にしないほうが安全です。
初めて1Passwordを利用する場合は、先にアカウントを作成します。メールアドレスの確認後、1Passwordを開くためのアカウントパスワードを設定し、発行された重要情報を保存してからWindowsアプリへサインインします。アカウントパスワードには、ほかのWebサービスで使っているパスワードを流用しないでください。
インストールできない場合は、次の順番で原因を切り分けます。
- Windowsが64ビット版で、対応バージョンを満たしているか確認する
- 非公式サイトではなく、公式ページからインストーラーを再取得する
- Windows Updateを実行し、パソコンを再起動する
- Microsoft Store版で失敗する場合は、ストアの更新とサインイン状態を確認する
- 公式サイト版で失敗する場合は、ダウンロードしたファイルを削除して取得し直す
- 会社のパソコンでは、アプリのインストール制限やプロキシ設定を管理者へ確認する
- セキュリティソフトが停止させている場合は、自己判断で無効化せず検出内容を確認する
特に多いのは、古いWindows、32ビット版Windows、会社側のインストール制限、途中までしか取得できていないインストーラーです。エラー画面が表示された場合は、メッセージを閉じる前に内容を記録しておくと、原因を調べやすくなります。

Windows版の導入では、操作の速さよりも、公式の入手先と既存アカウントの有無を確認してから進めることが重要です
1Password(ワンパスワード)Windows版の初期設定
1Password(ワンパスワード)Windows版へサインインした直後は、パスワードの登録を始める前に、アカウントの復旧情報とロック設定を整えておきます。初期設定を後回しにすると、パソコンの故障や買い替えが発生したときに、新しい端末からアカウントへ入れなくなる可能性があります。
設定画面は、サイドバー上部のアカウントまたはコレクションを選び、設定を開くと表示できます。バージョンによってメニューの配置が少し異なる場合がありますが、セキュリティ、外観、詳細設定などの項目を確認する流れは同じです。
アカウントパスワードとSecret Keyを安全に管理する
1Passwordのアカウントパスワードは、アプリのロック解除やアカウントへのサインインに使用します。保存したWebサイトのパスワードとは役割が異なり、1Passwordを利用するための中心的な認証情報です。
短く単純な文字列ではなく、自分が覚えられる十分な長さのパスワードを設定します。ただし、覚えやすくするために氏名、生年月日、電話番号などを組み合わせる方法は避けます。ほかのサービスから漏えいしたパスワードを流用すると、1Password側が安全でもアカウントへ不正にアクセスされる原因になります。
Secret Keyは、アカウントパスワードに加えてデータを保護する固有の文字列です。新しい端末やブラウザで初めてサインインするときに必要になります。Secret Keyはアカウントパスワードを忘れたときの代替パスワードではなく、両方を適切に管理する必要があります。
Secret Keyを確認する主な場所は次のとおりです。
- すでにサインインしている1Passwordアプリ
- 過去にサインインしたブラウザのアカウント画面
- アカウント作成時に保存したEmergency Kit
Secret Keyをチャット、メール、共有メモへ貼り付けて送信するのは避けます。サポートを名乗る相手からアカウントパスワードやSecret Keyの提出を求められても、そのまま渡してはいけません。
Emergency Kitをパソコンとは別の場所へ保存する
Emergency Kitは、1Passwordへの再ログインに必要な情報をまとめたPDFファイルです。一般的には、サインインアドレス、登録メールアドレス、Secret Key、新しい端末を設定するためのQRコード、アカウントパスワードを記録する欄などが含まれます。
ダウンロードフォルダへ保存しただけでは、十分な備えとはいえません。パソコンが故障した場合や、端末を紛失した場合に、Emergency Kitも一緒に失うからです。
保存方法は、次のように複数用意すると安全性が高まります。
- 印刷したものを自宅の施錠できる場所へ保管する
- 暗号化された外部ストレージへ保存する
- 適切に保護された個人用クラウドストレージへ保存する
- 必要に応じて、信頼できる家族が緊急時に確認できる方法を決めておく
Emergency KitのPDFを会社の共有フォルダ、家族全員が使う共有パソコン、誰でも閲覧できるクラウドフォルダへ保存するのは避けます。印刷した用紙を机の上やパソコンの横に置いたままにする方法も安全ではありません。
アカウントパスワードをEmergency Kitへ記入するかどうかは、保管場所と緊急時の利用方法を考えて判断します。パスワードまで記録する場合は、Secret Keyとアカウントパスワードの両方を閲覧できる資料になるため、通常の書類より厳重に保管してください。
Windows Helloと自動ロックを設定する
Windows Helloを設定すると、顔認証、指紋認証などを使って1Passwordのロックを解除できます。毎回長いアカウントパスワードを入力する負担を減らしながら、パソコンを利用している本人かどうかを確認できます。
利用する前に、Windows側でWindows Helloを設定します。その後、1Passwordを開いて設定からセキュリティを選び、Windows Helloを使ったロック解除を有効にします。一度1Passwordをロックし、Windows Helloで正常に解除できることまで確認してください。
Windows Helloを有効にしても、アカウントパスワードが不要になるわけではありません。一定期間が経過したとき、1PasswordやWindowsを再起動したとき、認証に失敗したとき、重要な設定を変更するときなどは、アカウントパスワードの入力を求められる場合があります。
対応するパソコンでは、Trusted Platform Moduleを利用したロック解除も設定できます。これを有効にすると、パソコンや1Passwordを再起動した後でもWindows Helloで解除しやすくなります。ただし、端末の構成によっては、パソコンのロック解除と連動する設定と同時に利用できません。設定項目が表示されない場合は、Windows HelloやTPM 2.0の対応状況を確認します。
自動ロックについては、設定のセキュリティ画面で次の項目を確認します。
- パソコンをロックまたはスリープしたときに1Passwordもロックする
- キーボードやマウスの操作がない状態が続いたときにロックする
- Windows Helloを利用していても、一定期間ごとにアカウントパスワードを求める
- コピーしたパスワードや認証コードを90秒後にクリップボードから削除する
自動ロックまでの時間は、利用環境に合わせて決めます。自宅で自分だけが使うデスクトップパソコンなら15分から30分程度、会社や共有スペースで使うノートパソコンなら5分から10分程度を目安にすると、利便性と安全性のバランスを取りやすくなります。これは固定の正解ではなく、離席頻度や周囲の環境によって短くする必要があります。
1Passwordのロック設定は端末ごとに管理され、ほかの端末へ同じ設定が自動同期されるとは限りません。Windowsパソコンで設定した後も、スマートフォンや別のパソコンで、それぞれ自動ロックの状態を確認します。
コピーしたパスワードやワンタイムパスワードは、初期状態では一定時間後にクリップボードから削除されます。利便性だけを理由にこの機能を無効にすると、後から別のアプリへ誤って貼り付けたり、クリップボード履歴に残った情報を見られたりする可能性があります。特別な事情がなければ有効のまま利用するのが無難です。
最後に外観設定を開き、ライト、ダーク、Windowsのシステム設定に合わせる表示から、見やすいものを選びます。表示テーマはセキュリティに直接影響しませんが、パスワードの登録先や警告表示を確認しやすい状態にしておくことは、入力ミスの防止につながります。

初期設定では、Windows Helloだけで安心せず、Emergency Kit、自動ロック、クリップボード削除まで一緒に確認しましょう
1Password(ワンパスワード)Windows版のダウンロードとインストール方法
1Password(ワンパスワード)Windows版を導入するときは、検索結果に表示された非公式な配布サイトではなく、1Passwordの公式ダウンロードページまたはMicrosoft Storeを利用します。パスワード管理アプリには重要なログイン情報を保存するため、インストーラーの入手先を間違えないことが最初のセキュリティ対策になります。
現在の1Password 8を利用するには、原則として64ビット版のWindows 10以降が必要です。Windows 10でも更新状態が古い場合は、インストーラーの種類によって利用できないことがあります。ダウンロードを始める前に、Windowsの設定からOSとシステムの種類を確認しておくと、インストール途中で止まる原因を減らせます。
公式サイト版とMicrosoft Store版の選び方
1PasswordのWindows版は、公式サイトからインストーラーを取得する方法と、Microsoft Storeからインストールする方法があります。どちらも正規版ですが、管理方法に違いがあります。
Microsoft Store版は、Windowsのストアアプリと同じ手順で導入でき、更新もMicrosoft Storeを通じて管理できます。普段からMicrosoft Storeを利用している個人用パソコンであれば、この方法が分かりやすいでしょう。
公式サイト版は、1Passwordのダウンロードページから直接インストーラーを取得します。Microsoft Storeの利用が制限されているパソコンや、ストアへサインインせずに導入したい場合に向いています。会社支給のパソコンでは、どちらの方法も組織の管理ルールによって制限されていることがあるため、勝手に制限を解除せず管理担当者へ確認してください。
1Passwordのアプリと更新ファイルはデジタル署名されており、公式ダウンロードページまたはOSの公式アプリストアから提供されています。第三者が運営するソフトウェア配布サイトから入手する必要はありません。
公式サイトから導入する基本的な流れは次のとおりです。
- Windowsの設定を開き、システム情報から64ビット版であることを確認します
- 1Passwordの公式ダウンロードページを開きます
- Windows版のダウンロードボタンを選択します
- ダウンロードしたインストーラーを起動します
- Windowsの確認画面が表示された場合は、発行元を確認して実行します
- インストール完了後に1Passwordを起動します
インストーラーのファイル名や画面表示は、アプリの更新によって変わる可能性があります。手順解説に掲載された古いファイル名と一致しなくても、公式ページから取得したものであり、発行元やデジタル署名に問題がなければ、画面の案内に沿って進めます。
既存アカウントと新規アカウントの設定方法
すでにスマートフォンや別のパソコンで1Passwordを利用している場合は、新しいアカウントを作らず、既存アカウントをWindowsアプリへ追加します。誤って新規登録すると、以前保存したパスワードが表示されず、別の契約が作成されることがあるため注意が必要です。
1Password 8では、すでにログインしている端末に表示したQRコードを使って、新しいWindowsパソコンへアカウントを追加する方法が便利です。利用中の1Passwordアプリを開き、アカウントまたはコレクションのメニューから別のデバイスを設定する項目を選びます。Windows版の初回画面でQRコードを読み取るか、案内に従ってアカウントを追加し、最後にアカウントパスワードを入力します。
QRコードを利用できない場合は、サインインアドレス、登録メールアドレス、Secret Key、アカウントパスワードを手動で入力します。古い1Password 7向けの解説ではSetup Codeという名称が使われることがありますが、現在の1Password 8とは画面や操作が異なるため、古い画像をそのまま参考にしないほうが安全です。
初めて1Passwordを利用する場合は、先にアカウントを作成します。メールアドレスの確認後、1Passwordを開くためのアカウントパスワードを設定し、発行された重要情報を保存してからWindowsアプリへサインインします。アカウントパスワードには、ほかのWebサービスで使っているパスワードを流用しないでください。
インストールできない場合は、次の順番で原因を切り分けます。
- Windowsが64ビット版で、対応バージョンを満たしているか確認する
- 非公式サイトではなく、公式ページからインストーラーを再取得する
- Windows Updateを実行し、パソコンを再起動する
- Microsoft Store版で失敗する場合は、ストアの更新とサインイン状態を確認する
- 公式サイト版で失敗する場合は、ダウンロードしたファイルを削除して取得し直す
- 会社のパソコンでは、アプリのインストール制限やプロキシ設定を管理者へ確認する
- セキュリティソフトが停止させている場合は、自己判断で無効化せず検出内容を確認する
特に多いのは、古いWindows、32ビット版Windows、会社側のインストール制限、途中までしか取得できていないインストーラーです。エラー画面が表示された場合は、メッセージを閉じる前に内容を記録しておくと、原因を調べやすくなります。

Windows版の導入では、操作の速さよりも、公式の入手先と既存アカウントの有無を確認してから進めることが重要です
1Password(ワンパスワード)Windows版の初期設定
1Password(ワンパスワード)Windows版へサインインした直後は、パスワードの登録を始める前に、アカウントの復旧情報とロック設定を整えておきます。初期設定を後回しにすると、パソコンの故障や買い替えが発生したときに、新しい端末からアカウントへ入れなくなる可能性があります。
設定画面は、サイドバー上部のアカウントまたはコレクションを選び、設定を開くと表示できます。バージョンによってメニューの配置が少し異なる場合がありますが、セキュリティ、外観、詳細設定などの項目を確認する流れは同じです。
アカウントパスワードとSecret Keyを安全に管理する
1Passwordのアカウントパスワードは、アプリのロック解除やアカウントへのサインインに使用します。保存したWebサイトのパスワードとは役割が異なり、1Passwordを利用するための中心的な認証情報です。
短く単純な文字列ではなく、自分が覚えられる十分な長さのパスワードを設定します。ただし、覚えやすくするために氏名、生年月日、電話番号などを組み合わせる方法は避けます。ほかのサービスから漏えいしたパスワードを流用すると、1Password側が安全でもアカウントへ不正にアクセスされる原因になります。
Secret Keyは、アカウントパスワードに加えてデータを保護する固有の文字列です。新しい端末やブラウザで初めてサインインするときに必要になります。Secret Keyはアカウントパスワードを忘れたときの代替パスワードではなく、両方を適切に管理する必要があります。
Secret Keyを確認する主な場所は次のとおりです。
- すでにサインインしている1Passwordアプリ
- 過去にサインインしたブラウザのアカウント画面
- アカウント作成時に保存したEmergency Kit
Secret Keyをチャット、メール、共有メモへ貼り付けて送信するのは避けます。サポートを名乗る相手からアカウントパスワードやSecret Keyの提出を求められても、そのまま渡してはいけません。
Emergency Kitをパソコンとは別の場所へ保存する
Emergency Kitは、1Passwordへの再ログインに必要な情報をまとめたPDFファイルです。一般的には、サインインアドレス、登録メールアドレス、Secret Key、新しい端末を設定するためのQRコード、アカウントパスワードを記録する欄などが含まれます。
ダウンロードフォルダへ保存しただけでは、十分な備えとはいえません。パソコンが故障した場合や、端末を紛失した場合に、Emergency Kitも一緒に失うからです。
保存方法は、次のように複数用意すると安全性が高まります。
- 印刷したものを自宅の施錠できる場所へ保管する
- 暗号化された外部ストレージへ保存する
- 適切に保護された個人用クラウドストレージへ保存する
- 必要に応じて、信頼できる家族が緊急時に確認できる方法を決めておく
Emergency KitのPDFを会社の共有フォルダ、家族全員が使う共有パソコン、誰でも閲覧できるクラウドフォルダへ保存するのは避けます。印刷した用紙を机の上やパソコンの横に置いたままにする方法も安全ではありません。
アカウントパスワードをEmergency Kitへ記入するかどうかは、保管場所と緊急時の利用方法を考えて判断します。パスワードまで記録する場合は、Secret Keyとアカウントパスワードの両方を閲覧できる資料になるため、通常の書類より厳重に保管してください。
Windows Helloと自動ロックを設定する
Windows Helloを設定すると、顔認証、指紋認証などを使って1Passwordのロックを解除できます。毎回長いアカウントパスワードを入力する負担を減らしながら、パソコンを利用している本人かどうかを確認できます。
利用する前に、Windows側でWindows Helloを設定します。その後、1Passwordを開いて設定からセキュリティを選び、Windows Helloを使ったロック解除を有効にします。一度1Passwordをロックし、Windows Helloで正常に解除できることまで確認してください。
Windows Helloを有効にしても、アカウントパスワードが不要になるわけではありません。一定期間が経過したとき、1PasswordやWindowsを再起動したとき、認証に失敗したとき、重要な設定を変更するときなどは、アカウントパスワードの入力を求められる場合があります。
対応するパソコンでは、Trusted Platform Moduleを利用したロック解除も設定できます。これを有効にすると、パソコンや1Passwordを再起動した後でもWindows Helloで解除しやすくなります。ただし、端末の構成によっては、パソコンのロック解除と連動する設定と同時に利用できません。設定項目が表示されない場合は、Windows HelloやTPM 2.0の対応状況を確認します。
自動ロックについては、設定のセキュリティ画面で次の項目を確認します。
- パソコンをロックまたはスリープしたときに1Passwordもロックする
- キーボードやマウスの操作がない状態が続いたときにロックする
- Windows Helloを利用していても、一定期間ごとにアカウントパスワードを求める
- コピーしたパスワードや認証コードを90秒後にクリップボードから削除する
自動ロックまでの時間は、利用環境に合わせて決めます。自宅で自分だけが使うデスクトップパソコンなら15分から30分程度、会社や共有スペースで使うノートパソコンなら5分から10分程度を目安にすると、利便性と安全性のバランスを取りやすくなります。これは固定の正解ではなく、離席頻度や周囲の環境によって短くする必要があります。
1Passwordのロック設定は端末ごとに管理され、ほかの端末へ同じ設定が自動同期されるとは限りません。Windowsパソコンで設定した後も、スマートフォンや別のパソコンで、それぞれ自動ロックの状態を確認します。
コピーしたパスワードやワンタイムパスワードは、初期状態では一定時間後にクリップボードから削除されます。利便性だけを理由にこの機能を無効にすると、後から別のアプリへ誤って貼り付けたり、クリップボード履歴に残った情報を見られたりする可能性があります。特別な事情がなければ有効のまま利用するのが無難です。
最後に外観設定を開き、ライト、ダーク、Windowsのシステム設定に合わせる表示から、見やすいものを選びます。表示テーマはセキュリティに直接影響しませんが、パスワードの登録先や警告表示を確認しやすい状態にしておくことは、入力ミスの防止につながります。

初期設定では、Windows Helloだけで安心せず、Emergency Kit、自動ロック、クリップボード削除まで一緒に確認しましょう
ブラウザ拡張機能の追加とパスワード自動入力の使い方
1PasswordのWindowsアプリをインストールしただけでは、Webサイトのログイン画面でIDやパスワードを自動入力できない場合があります。Google ChromeやMicrosoft Edgeで自動入力を利用するには、各ブラウザに1Passwordの拡張機能を追加し、Windowsアプリと連携させる設定が必要です。
ブラウザ拡張機能を使うと、ログイン情報の入力だけでなく、新しいパスワードの生成や保存、住所・クレジットカード情報の入力もブラウザ上で行えます。Windowsアプリを開いて保存項目を探し、コピーしてからブラウザへ貼り付ける作業を減らせるのが利点です。
Google ChromeとMicrosoft Edgeに拡張機能を追加する
Google ChromeではChromeウェブストア、Microsoft EdgeではEdgeアドオンのページから1Passwordの拡張機能を追加します。検索結果には似た名前の拡張機能が表示される可能性があるため、提供元が1Passwordであることを確認してください。
追加後は、ブラウザのツールバーに表示される拡張機能の一覧を開き、1Passwordのアイコンを固定しておくと便利です。アイコンを固定していない場合でも自動入力は利用できますが、保存項目の検索やロック解除を行うたびに拡張機能一覧を開くことになります。
基本的な導入手順は次のとおりです。
- ChromeウェブストアまたはEdgeアドオンを開く
- 1Passwordを検索する
- 提供元を確認して拡張機能を追加する
- ブラウザのツールバーに1Passwordのアイコンを固定する
- 1Passwordアカウントへサインインする
- Windowsアプリとの連携を許可する
ブラウザ拡張機能へ初めてサインインするときは、アカウントのメールアドレス、Secret Key、アカウントパスワードなどを求められる場合があります。すでにWindowsアプリへサインインしている場合は、アプリ側の確認操作だけで接続できることもあります。
拡張機能とWindowsアプリを連携すると、Windows Helloを使って顔認証、指紋認証、PINなどでロックを解除しやすくなります。ブラウザを起動するたびに長いアカウントパスワードを入力したくない場合は、Windowsアプリ側でWindows Helloが有効になっているか確認してください。
会社や学校から支給されたパソコンでは、管理者がブラウザ拡張機能の追加を制限していることがあります。追加ボタンが押せない、インストール直後に削除される、拡張機能の利用がブロックされる場合は、パソコンの管理担当者へ確認が必要です。
WebサイトでIDとパスワードを自動入力する
拡張機能を追加した状態でログインページを開くと、ユーザー名やパスワードの入力欄付近に1Passwordのアイコンが表示されます。入力欄をクリックすると、現在開いているWebサイトに対応するログイン情報が候補として表示されます。
利用したいアカウントを選択すると、登録済みのユーザー名とパスワードが入力されます。同じWebサイトで個人用と仕事用など複数のアカウントを保存している場合は、候補に表示されたユーザー名や保管庫名を確認してから選びます。
ログイン候補が複数あるときに、タイトルだけを見て選ぶと別のアカウントを入力しやすいため注意が必要です。保存項目の名前を「個人用」「仕事用」「管理者用」のように変更しておくと、選択ミスを減らせます。
自動入力候補が表示されない場合は、ブラウザのツールバーにある1Passwordのアイコンをクリックし、サイト名やサービス名を検索します。該当するログイン項目を開き、入力ボタンを選ぶ方法もあります。
キーボード操作を使いたい場合は、1Passwordの拡張機能に設定されているショートカットから入力候補を呼び出せます。ただし、ブラウザや他の拡張機能とショートカットが重複していると動作しない場合があります。押しても反応しないときは、ブラウザの拡張機能用ショートカット設定を確認してください。
ログインページの構造によっては、ユーザー名を入力する画面とパスワードを入力する画面が分かれています。この場合は、最初の画面でユーザー名を入力し、次の画面で再び1Passwordの候補を選択します。1回の操作ですべて入力されなくても、保存データの不具合とは限りません。
新しいパスワードを生成して保存する
新しい会員登録やパスワード変更を行うときは、パスワード入力欄をクリックすると1Passwordが生成したパスワード候補が表示されます。候補を選ぶと、ランダムで推測されにくいパスワードが入力され、ログイン項目として保存できます。
自分で考えた短いパスワードや、ほかのサービスで使っているパスワードを再利用するよりも、1Passwordでサービスごとに異なるパスワードを生成する方が安全です。覚える必要があるのは1Passwordのアカウントパスワードであり、各サービスの複雑なパスワードを暗記する必要はありません。
保存確認が表示されたら、次の内容を確認します。
- Webサイト名が分かるタイトルになっているか
- 登録したメールアドレスやユーザー名が入っているか
- 保存先の保管庫が正しいか
- 既存項目の更新か、新規項目の作成か
- パスワード変更後の新しい値が保存されているか
特に注意したいのが、パスワード変更後に古いパスワードが残るケースです。変更画面で新しいパスワードを入力しても、1Passwordの保存確認を閉じてしまうと、次回は変更前のパスワードが自動入力される可能性があります。パスワード変更が完了した直後に、一度ログアウトして再ログインできるか確認すると確実です。
自動入力候補が表示されない場合は、拡張機能がロックされていないか、対象サイトのURLがログイン項目へ正しく登録されているかを確認します。似たURLの別サイトに保存されていると、候補として認識されないことがあります。
ChromeやEdgeに標準搭載されているパスワード保存機能が有効なままだと、ブラウザと1Passwordの両方から保存確認や入力候補が表示される場合があります。どちらを選ぶべきか分かりにくくなるため、1Passwordへ管理を統一する場合は、ブラウザ側のパスワード保存と自動入力を無効にしておくと操作が安定します。

自動入力がうまく動かないときは、再インストールする前に拡張機能のロック状態、保存先URL、ブラウザ標準の自動入力設定を順番に確認しましょう
保存したパスワードや個人情報を管理する方法
1PasswordのWindows版では、Webサイトのログイン情報だけでなく、クレジットカード、住所、セキュアノートなどをアイテムとして保存できます。情報を登録するだけではなく、保管庫、タグ、お気に入り、コレクションを使って整理すると、保存項目が増えても必要な情報を探しやすくなります。
数十件程度であれば検索だけでも管理できますが、仕事用と個人用の情報が混在したり、同じサービスの複数アカウントを保存したりすると、タイトルだけでは見分けにくくなります。保存するときに名前と分類を整えておくことが重要です。
ログイン情報や個人情報を新規登録する
新しいアイテムを手動で作成する場合は、Windowsアプリを開いて新規アイテムを選び、保存する情報に合ったカテゴリを指定します。ログイン情報を登録する場合は、ユーザー名、パスワード、WebサイトのURLを入力します。
登録できる主なカテゴリには、次のようなものがあります。
- Webサービスや会員サイトのログイン情報
- クレジットカードの番号や有効期限
- 氏名、住所、電話番号などの個人情報
- Wi-Fiの接続情報
- ソフトウェアのライセンス情報
- 他人に見られたくない文章を保存するセキュアノート
ログイン情報へURLを登録するときは、サービスのトップページではなく、実際に利用するログインページのURLを追加しておくと自動入力候補が表示されやすくなります。ただし、ログインページのURLが頻繁に変わるサービスでは、ドメイン部分が同じURLも追加しておくと対応しやすくなります。
クレジットカード情報を保存しておけば、オンラインショップの決済画面でカード番号、有効期限、名義などを入力できます。カードの暗証番号やキャッシング用の暗証情報まで同じ場所に保存する必要はありません。自動入力に必要な情報と、第三者に知られた場合の影響が大きい情報は分けて考えるべきです。
住所を登録すると、通販サイトや各種申込フォームで氏名、郵便番号、住所、電話番号などを入力できます。自宅用、勤務先用、家族用など複数の住所を保存する場合は、アイテム名で用途が分かるようにします。
セキュアノートには、復旧コード、契約に関するメモ、機器の設定情報などを保存できます。ただし、何でも1つのノートへ詰め込むと検索しにくくなります。「メールの復旧コード」「サーバー設定」「契約情報」のように用途ごとに分けて作成した方が管理しやすくなります。
登録済みアイテムを編集して整理する
保存した情報を変更する場合は、対象アイテムを選択して編集を開きます。変更後は保存操作を行い、必要に応じて一度自動入力を試します。編集画面を閉じただけでは変更内容が反映されないことがあるため、保存完了を確認してください。
メールアドレスを変更した場合、1Passwordのユーザー名だけを更新しても、サービス側の登録情報が変わるわけではありません。反対に、サービス側でメールアドレスを変更しても、1Passwordが必ず自動で更新されるとは限りません。Webサービス側と1Password側の両方が同じ内容になっているか確認します。
同じログイン項目が重複している場合は、いきなり削除せず、URL、ユーザー名、更新日時、保存先の保管庫を比べます。古い方にしか復旧コードや補足情報が入っていないことがあるためです。必要な情報を新しい項目へ移してから、不要な項目をアーカイブします。
アーカイブは、普段の一覧から非表示にしながら情報を残しておきたい場合に適しています。退会済みサービス、利用を停止した仕事用アカウント、古いカード情報など、すぐには使わないものを整理できます。
削除は、今後も必要にならないことを確認してから行います。誤って削除した場合でも、一定の範囲では最近削除した項目から復元できますが、復元を前提に安易に削除するべきではありません。
複製機能は、同じサービスで別のアカウントを登録するときに便利です。複製後はユーザー名、パスワード、タイトルを必ず変更します。複製した項目の一部を変更し忘れると、どちらが正しい情報なのか分からなくなります。
タグや保管庫で仕事用と個人用を分ける
よく使うログイン情報は、お気に入りへ登録すると一覧からすぐに開けます。毎日使う業務システム、メール、銀行、通販サイトなどに絞って登録すると効果的です。お気に入りを増やしすぎると通常の一覧と変わらなくなるため、利用頻度の高い項目だけに限定します。
タグは、異なるカテゴリのアイテムを用途別にまとめるときに使えます。たとえば、ログイン情報、クレジットカード、セキュアノートをまとめて「確定申告」や「海外出張」といったタグで整理できます。
タグ名は細かく分けすぎないことがポイントです。「仕事」「会社」「業務」「業務用」のように似たタグを複数作ると、かえって検索しにくくなります。最初に使うタグを数種類に決め、表記を統一します。
保管庫は、情報を保存する大きな単位です。個人用、仕事用、家族共有用などに分けると、情報の用途と共有範囲を管理しやすくなります。家族やチームと共有する保管庫へ、個人だけが使うクレジットカードや私的なメモを誤って移動しないよう注意してください。
コレクションを使うと、複数の保管庫を目的別にまとめて表示できます。たとえば、個人用保管庫と家族共有保管庫だけをまとめたコレクションを作れば、仕事用の情報を表示せずに家庭で使う項目だけを検索できます。
アイテムを別の保管庫へ移動またはコピーするときは、移動先の保管庫へアクセスできる人を確認します。共有保管庫へ移した時点で、ほかのメンバーから閲覧できる状態になる可能性があります。単なるフォルダ移動ではなく、情報の公開範囲を変更する操作として扱う必要があります。
Windowsのデスクトップアプリへログイン情報を入力したい場合は、Quick Accessを利用できます。初期設定ではCtrl、Shift、Spaceを同時に押して開き、サービス名を検索します。対象アイテムからユーザー名やパスワードをコピーし、アプリの入力欄へ貼り付けます。
Quick Accessはブラウザ以外のアプリで便利ですが、コピーしたパスワードがWindowsのクリップボードへ一時的に保存されます。共有パソコンでは使用後に1Passwordをロックし、クリップボードを自動消去する設定も確認しておくと安全です。

保管庫は保存場所だけでなく共有範囲を決める仕組みなので、移動するときは誰が閲覧できるのかまで確認することが大切です
他のパスワード管理サービスから1Passwordへ移行する方法
1PasswordのWindows版へ移行するときは、保存件数だけでなく、ログインURL、ユーザー名、メモ、クレジットカード、二要素認証、添付ファイルなどがどこまで引き継がれるかを確認する必要があります。移行元によって取り込める項目が異なるため、最初から古いサービスを削除せず、1Password側でデータを検証してから切り替えるのが安全です。
移行前にデータの種類と保存場所を確認する
最初に、現在パスワードを保存している場所を整理します。Google ChromeやMicrosoft Edgeなどのブラウザだけに保存している人もいれば、BitwardenやLastPassなどの専用サービスとブラウザの両方に保存している人もいます。
複数の保存場所から同じログイン情報を取り込むと、1Password内に重複したアイテムが大量に作成されることがあります。移行元を一つずつ確認し、どのデータを正本として扱うか決めてください。
移行前に確認したい項目は次のとおりです。
- パスワードを保存しているブラウザやアプリ
- 個人用と仕事用のアカウントが混在していないか
- 家族や職場と共有しているログイン情報があるか
- クレジットカード、住所、セキュアノートを保存しているか
- 二要素認証のワンタイムパスワードを管理しているか
- 添付ファイルや独自の入力項目があるか
- パスキーを登録しているサービスがあるか
迷いやすいのが、ブラウザに保存されたパスワードと専用のパスワード管理サービスに保存されたパスワードの重複です。Chromeから書き出した後、Bitwardenからも同じデータを書き出すと、同一サイトのログイン情報が二つ並ぶ可能性があります。
移行件数が多い場合は、1Passwordに移行確認用の保管庫を作り、まずそこへ取り込む方法が扱いやすいです。データを確認してから個人用や仕事用の保管庫へ移動すれば、普段使っているアイテムと未確認のデータを区別できます。
ブラウザや管理サービスからデータを取り込む
ChromeやEdgeに保存されたパスワードは、ブラウザのパスワード管理画面からCSVファイルとして書き出し、1Passwordへインポートします。ブラウザから移行できるのは主にWebサイトのログイン情報であり、住所、クレジットカード、パスキーなどは同じ方法で移行できない場合があります。
FirefoxやSafari、Bitwarden、Dashlane、KeePass、KeePassXC、LastPassなども移行元として利用できます。ただし、対応するデータの範囲や操作方法はサービスごとに異なります。たとえばBitwardenでは、共有コレクション内のアイテムやパスキーが移行対象にならないことがあります。
基本的な作業の流れは次のとおりです。
- 1Passwordのアカウントを作成し、Windowsアプリへサインインする
- 移行元のサービスからデータを書き出す
- 1Passwordで取り込み先の保管庫を確認する
- 書き出したファイルをインポートする
- 代表的なログイン情報を開き、項目の対応を確認する
- 実際のWebサイトでログインできるか試す
- 問題がなければ残りのデータを整理する
LastPassなど、一部のサービスは1Passwordのデスクトップアプリから直接取り込める場合があります。直接移行でエラーが出るときは、通信環境、セキュリティソフト、ファイアウォールの影響も確認してください。直接移行に固執せず、CSVファイルを使った移行へ切り替える方法もあります。
KeePassのようにグループや独自フィールドを細かく設定できるソフトでは、取り込み後に階層構造や項目名が変わることがあります。件数だけを見て成功と判断せず、メモ欄、追加フィールド、URL、タグなども確認することが大切です。
CSVファイルの文字化けと情報漏えいを防ぐ
CSVファイルは、パスワードが暗号化されていない状態で保存されることがあります。書き出したファイルをメールへ添付したり、共有フォルダやクラウドストレージへ置いたりしないでください。
文字化けや項目ずれが起きた場合は、CSVファイルをメモ帳などのテキストエディタで開き、文字コード、区切り文字、列名を確認します。Excelで開いて上書きすると、先頭のゼロが消えたり、文字コードや引用符の扱いが変わったりすることがあります。内容を確認するだけなら、元のファイルを複製してから作業した方が安全です。1Passwordも、CSVの内容をWindowsのメモ帳などで確認し、項目が正しく整理されているか確かめる方法を案内しています。
インポート後は、すべてのアイテムを一件ずつ確認する必要はありません。利用頻度と重要度の高いものを優先して確認します。
- メールアカウント
- Microsoftアカウント
- Googleアカウント
- ネット銀行や証券会社
- 通販サイト
- SNS
- 仕事で使用する管理画面
ユーザー名とパスワードだけでなく、登録URLが正しいかも確認してください。ログインページではなくトップページのURLが登録されていると、自動入力候補が表示されにくくなることがあります。
移行が完了しても、古いサービスをすぐに解約するのは避けます。数日から数週間は参照できる状態を残し、普段使うサイトで問題なくログインできることを確認してください。ただし、ブラウザ標準のパスワード保存機能は停止し、新しいパスワードが1Passwordとブラウザの両方へ保存されないようにします。
確認が終わったら、書き出したCSVファイルを削除し、ごみ箱からも消去します。古いサービスのデータを削除する場合も、1Password側の件数だけで判断せず、重要なアカウントへ実際にログインできることを確認してから実行してください。

移行は一度に終わらせるより、取り込み、確認、切り替え、削除の順番を守る方が、データの重複や消失を防ぎやすくなります
1Password(ワンパスワード)Windows版でよくある問題と対処法
1PasswordのWindows版で問題が起きたときは、アプリ全体の問題なのか、ブラウザ拡張機能だけの問題なのか、特定のWebサイトだけの問題なのかを切り分けます。原因を分けずに再インストールすると、設定が初期化されたり、問題の確認が難しくなったりするため、症状を一つずつ確認してください。
サインインできない場合の確認項目
1Passwordへのサインインには、登録メールアドレス、Secret Key、アカウントパスワードなどが必要です。複数のアカウントを利用している場合は、別のアカウントのSecret Keyやパスワードを入力していないか確認します。
確認する順番は次のとおりです。
- 登録したメールアドレスが正しいか
- 大文字と小文字を正しく入力しているか
- 正しいSecret Keyを使用しているか
- 個人用と仕事用のアカウントを取り違えていないか
- アカウントを作成した地域が正しいか
- チーム用アカウントのサインインアドレスが必要ではないか
- 通信障害やサービス側の障害が発生していないか
Secret Keyはアカウントパスワードの代わりになる復旧コードではありません。アカウントパスワードを忘れた状態でSecret Keyだけを入力しても、サインインはできません。Secret Keyは、すでにサインインしている端末、過去に使用したブラウザ、Emergency Kitなどから確認できます。
WindowsアプリをWindows Helloで解除できる場合は、慌ててサインアウトやアンインストールをしないでください。アプリ内のデータを確認できるうちに、必要な情報や復旧手段を確保します。別の端末で同じアカウントへサインインできるか試すことも有効です。
アカウントパスワードを忘れた場合は、事前に作成したリカバリーコードを使える場合があります。家族用やチーム用アカウントでは、ファミリー管理者やチーム管理者によるアカウント復旧が利用できることもあります。復旧手段がなく、どの端末からも解除できない場合は、データへ再びアクセスできない可能性があります。
Windows Helloと自動入力が動作しない場合
Windows Helloで解除できないときは、最初にWindows自体へ顔認証、指紋認証、PINなどでサインインできるか確認します。Windows側で認証できなければ、1Passwordの設定だけを変更しても改善しません。
Windows側に問題がない場合は、次の順番で確認します。
- 1Passwordを最新版へ更新する
- Windowsを再起動する
- 1Passwordの設定でWindows Helloを一度オフにする
- アカウントパスワードで解除する
- Windows Helloを再びオンにする
- Windowsのサインインオプションを確認する
Windows Helloを設定していても、一定期間が経過したとき、1Passwordやパソコンを再起動したとき、アプリを更新したときなどは、アカウントパスワードの入力を求められる場合があります。Windows Helloが故障したとは限らないため、表示された入力欄を確認してください。
ChromeやEdgeで自動入力候補が表示されない場合は、ブラウザのツールバーに1Passwordのアイコンがあるか確認します。アイコンがなければ、拡張機能が無効になっているか、別のブラウザプロファイルへインストールされている可能性があります。
拡張機能が表示されている場合は、拡張機能の設定を開き、パスワードの保存と自動入力を提案する機能がオンになっているか確認します。Windowsアプリと連携して使用する場合は、デスクトップアプリと拡張機能を統合する設定も必要です。設定変更後はブラウザを再起動します。
すべてのWebサイトで自動入力できない場合は、拡張機能やアプリの設定を疑います。一つのWebサイトだけで動かない場合は、登録URL、ログイン画面の構造、別のログイン方法の有無を確認してください。
ブラウザ標準のパスワード管理機能が有効になっていると、ChromeやEdgeの候補と1Passwordの候補が重なり、どちらへ保存されたのか分かりにくくなります。移行後はブラウザ側の保存機能を停止して、保存先を1Passwordへ統一した方が管理しやすくなります。
広告ブロッカー、セキュリティ拡張機能、VPN、プロキシ、ウイルス対策ソフトなどが通信や画面表示へ影響する場合もあります。問題を確認するときは、拡張機能を一つずつ停止して動作を試してください。すべてを同時に無効化すると、どれが原因だったのか判断できません。
同期しない場合と復旧情報を紛失した場合
Windowsパソコンとスマートフォンでデータが同期しない場合は、両方の端末で同じ1Passwordアカウントを使用しているか確認します。個人用アカウントと家族用アカウント、会社用アカウントを併用していると、別の保管庫を見ているだけというケースがあります。
同期を確認するときは、テスト用のログイン情報を何件も作るのではなく、既存アイテムのタイトルへ一時的な目印を付け、もう一方の端末へ反映されるか確認すると分かりやすくなります。反映されない場合は、通信環境を切り替え、アプリをロックして解除し、最新版へ更新してから再起動します。
同期状態が分からないまま、同じアイテムを端末ごとに編集するのは避けてください。後から同期が再開すると、内容の異なるアイテムや重複データが残ることがあります。
Secret Keyが分からない場合は、サインイン済みのWindowsアプリで別の端末を設定する画面を開き、Setup CodeやSecret Keyを確認できます。Emergency Kitを保存した記憶がある場合は、WindowsのダウンロードフォルダにPDFファイルが残っていないか確認します。
サポートへ問い合わせるときも、アカウントパスワード、Secret Key、Emergency Kitの内容を送ってはいけません。発生日時、使用しているWindowsのバージョン、1Passwordのバージョン、ブラウザ名、表示されたエラーメッセージ、試した対処法を整理して伝えます。必要に応じて診断レポートを作成すれば、設定や動作状況を詳しく確認してもらえます。

不具合が起きたときは再インストールを急がず、アプリ、拡張機能、Webサイト、通信環境のどこで止まっているかを順番に切り分けることが解決への近道です
他のパスワード管理サービスから1Passwordへ移行する方法
1PasswordのWindows版へ移行するときは、保存件数だけでなく、ログインURL、ユーザー名、メモ、クレジットカード、二要素認証、添付ファイルなどがどこまで引き継がれるかを確認する必要があります。移行元によって取り込める項目が異なるため、最初から古いサービスを削除せず、1Password側でデータを検証してから切り替えるのが安全です。
移行前にデータの種類と保存場所を確認する
最初に、現在パスワードを保存している場所を整理します。Google ChromeやMicrosoft Edgeなどのブラウザだけに保存している人もいれば、BitwardenやLastPassなどの専用サービスとブラウザの両方に保存している人もいます。
複数の保存場所から同じログイン情報を取り込むと、1Password内に重複したアイテムが大量に作成されることがあります。移行元を一つずつ確認し、どのデータを正本として扱うか決めてください。
移行前に確認したい項目は次のとおりです。
- パスワードを保存しているブラウザやアプリ
- 個人用と仕事用のアカウントが混在していないか
- 家族や職場と共有しているログイン情報があるか
- クレジットカード、住所、セキュアノートを保存しているか
- 二要素認証のワンタイムパスワードを管理しているか
- 添付ファイルや独自の入力項目があるか
- パスキーを登録しているサービスがあるか
迷いやすいのが、ブラウザに保存されたパスワードと専用のパスワード管理サービスに保存されたパスワードの重複です。Chromeから書き出した後、Bitwardenからも同じデータを書き出すと、同一サイトのログイン情報が二つ並ぶ可能性があります。
移行件数が多い場合は、1Passwordに移行確認用の保管庫を作り、まずそこへ取り込む方法が扱いやすいです。データを確認してから個人用や仕事用の保管庫へ移動すれば、普段使っているアイテムと未確認のデータを区別できます。
ブラウザや管理サービスからデータを取り込む
ChromeやEdgeに保存されたパスワードは、ブラウザのパスワード管理画面からCSVファイルとして書き出し、1Passwordへインポートします。ブラウザから移行できるのは主にWebサイトのログイン情報であり、住所、クレジットカード、パスキーなどは同じ方法で移行できない場合があります。
FirefoxやSafari、Bitwarden、Dashlane、KeePass、KeePassXC、LastPassなども移行元として利用できます。ただし、対応するデータの範囲や操作方法はサービスごとに異なります。たとえばBitwardenでは、共有コレクション内のアイテムやパスキーが移行対象にならないことがあります。
基本的な作業の流れは次のとおりです。
- 1Passwordのアカウントを作成し、Windowsアプリへサインインする
- 移行元のサービスからデータを書き出す
- 1Passwordで取り込み先の保管庫を確認する
- 書き出したファイルをインポートする
- 代表的なログイン情報を開き、項目の対応を確認する
- 実際のWebサイトでログインできるか試す
- 問題がなければ残りのデータを整理する
LastPassなど、一部のサービスは1Passwordのデスクトップアプリから直接取り込める場合があります。直接移行でエラーが出るときは、通信環境、セキュリティソフト、ファイアウォールの影響も確認してください。直接移行に固執せず、CSVファイルを使った移行へ切り替える方法もあります。
KeePassのようにグループや独自フィールドを細かく設定できるソフトでは、取り込み後に階層構造や項目名が変わることがあります。件数だけを見て成功と判断せず、メモ欄、追加フィールド、URL、タグなども確認することが大切です。
CSVファイルの文字化けと情報漏えいを防ぐ
CSVファイルは、パスワードが暗号化されていない状態で保存されることがあります。書き出したファイルをメールへ添付したり、共有フォルダやクラウドストレージへ置いたりしないでください。
文字化けや項目ずれが起きた場合は、CSVファイルをメモ帳などのテキストエディタで開き、文字コード、区切り文字、列名を確認します。Excelで開いて上書きすると、先頭のゼロが消えたり、文字コードや引用符の扱いが変わったりすることがあります。内容を確認するだけなら、元のファイルを複製してから作業した方が安全です。1Passwordも、CSVの内容をWindowsのメモ帳などで確認し、項目が正しく整理されているか確かめる方法を案内しています。
インポート後は、すべてのアイテムを一件ずつ確認する必要はありません。利用頻度と重要度の高いものを優先して確認します。
- メールアカウント
- Microsoftアカウント
- Googleアカウント
- ネット銀行や証券会社
- 通販サイト
- SNS
- 仕事で使用する管理画面
ユーザー名とパスワードだけでなく、登録URLが正しいかも確認してください。ログインページではなくトップページのURLが登録されていると、自動入力候補が表示されにくくなることがあります。
移行が完了しても、古いサービスをすぐに解約するのは避けます。数日から数週間は参照できる状態を残し、普段使うサイトで問題なくログインできることを確認してください。ただし、ブラウザ標準のパスワード保存機能は停止し、新しいパスワードが1Passwordとブラウザの両方へ保存されないようにします。
確認が終わったら、書き出したCSVファイルを削除し、ごみ箱からも消去します。古いサービスのデータを削除する場合も、1Password側の件数だけで判断せず、重要なアカウントへ実際にログインできることを確認してから実行してください。

移行は一度に終わらせるより、取り込み、確認、切り替え、削除の順番を守る方が、データの重複や消失を防ぎやすくなります
1Password(ワンパスワード)Windows版でよくある問題と対処法
1PasswordのWindows版で問題が起きたときは、アプリ全体の問題なのか、ブラウザ拡張機能だけの問題なのか、特定のWebサイトだけの問題なのかを切り分けます。原因を分けずに再インストールすると、設定が初期化されたり、問題の確認が難しくなったりするため、症状を一つずつ確認してください。
サインインできない場合の確認項目
1Passwordへのサインインには、登録メールアドレス、Secret Key、アカウントパスワードなどが必要です。複数のアカウントを利用している場合は、別のアカウントのSecret Keyやパスワードを入力していないか確認します。
確認する順番は次のとおりです。
- 登録したメールアドレスが正しいか
- 大文字と小文字を正しく入力しているか
- 正しいSecret Keyを使用しているか
- 個人用と仕事用のアカウントを取り違えていないか
- アカウントを作成した地域が正しいか
- チーム用アカウントのサインインアドレスが必要ではないか
- 通信障害やサービス側の障害が発生していないか
Secret Keyはアカウントパスワードの代わりになる復旧コードではありません。アカウントパスワードを忘れた状態でSecret Keyだけを入力しても、サインインはできません。Secret Keyは、すでにサインインしている端末、過去に使用したブラウザ、Emergency Kitなどから確認できます。
WindowsアプリをWindows Helloで解除できる場合は、慌ててサインアウトやアンインストールをしないでください。アプリ内のデータを確認できるうちに、必要な情報や復旧手段を確保します。別の端末で同じアカウントへサインインできるか試すことも有効です。
アカウントパスワードを忘れた場合は、事前に作成したリカバリーコードを使える場合があります。家族用やチーム用アカウントでは、ファミリー管理者やチーム管理者によるアカウント復旧が利用できることもあります。復旧手段がなく、どの端末からも解除できない場合は、データへ再びアクセスできない可能性があります。
Windows Helloと自動入力が動作しない場合
Windows Helloで解除できないときは、最初にWindows自体へ顔認証、指紋認証、PINなどでサインインできるか確認します。Windows側で認証できなければ、1Passwordの設定だけを変更しても改善しません。
Windows側に問題がない場合は、次の順番で確認します。
- 1Passwordを最新版へ更新する
- Windowsを再起動する
- 1Passwordの設定でWindows Helloを一度オフにする
- アカウントパスワードで解除する
- Windows Helloを再びオンにする
- Windowsのサインインオプションを確認する
Windows Helloを設定していても、一定期間が経過したとき、1Passwordやパソコンを再起動したとき、アプリを更新したときなどは、アカウントパスワードの入力を求められる場合があります。Windows Helloが故障したとは限らないため、表示された入力欄を確認してください。
ChromeやEdgeで自動入力候補が表示されない場合は、ブラウザのツールバーに1Passwordのアイコンがあるか確認します。アイコンがなければ、拡張機能が無効になっているか、別のブラウザプロファイルへインストールされている可能性があります。
拡張機能が表示されている場合は、拡張機能の設定を開き、パスワードの保存と自動入力を提案する機能がオンになっているか確認します。Windowsアプリと連携して使用する場合は、デスクトップアプリと拡張機能を統合する設定も必要です。設定変更後はブラウザを再起動します。
すべてのWebサイトで自動入力できない場合は、拡張機能やアプリの設定を疑います。一つのWebサイトだけで動かない場合は、登録URL、ログイン画面の構造、別のログイン方法の有無を確認してください。
ブラウザ標準のパスワード管理機能が有効になっていると、ChromeやEdgeの候補と1Passwordの候補が重なり、どちらへ保存されたのか分かりにくくなります。移行後はブラウザ側の保存機能を停止して、保存先を1Passwordへ統一した方が管理しやすくなります。
広告ブロッカー、セキュリティ拡張機能、VPN、プロキシ、ウイルス対策ソフトなどが通信や画面表示へ影響する場合もあります。問題を確認するときは、拡張機能を一つずつ停止して動作を試してください。すべてを同時に無効化すると、どれが原因だったのか判断できません。
同期しない場合と復旧情報を紛失した場合
Windowsパソコンとスマートフォンでデータが同期しない場合は、両方の端末で同じ1Passwordアカウントを使用しているか確認します。個人用アカウントと家族用アカウント、会社用アカウントを併用していると、別の保管庫を見ているだけというケースがあります。
同期を確認するときは、テスト用のログイン情報を何件も作るのではなく、既存アイテムのタイトルへ一時的な目印を付け、もう一方の端末へ反映されるか確認すると分かりやすくなります。反映されない場合は、通信環境を切り替え、アプリをロックして解除し、最新版へ更新してから再起動します。
同期状態が分からないまま、同じアイテムを端末ごとに編集するのは避けてください。後から同期が再開すると、内容の異なるアイテムや重複データが残ることがあります。
Secret Keyが分からない場合は、サインイン済みのWindowsアプリで別の端末を設定する画面を開き、Setup CodeやSecret Keyを確認できます。Emergency Kitを保存した記憶がある場合は、WindowsのダウンロードフォルダにPDFファイルが残っていないか確認します。
サポートへ問い合わせるときも、アカウントパスワード、Secret Key、Emergency Kitの内容を送ってはいけません。発生日時、使用しているWindowsのバージョン、1Passwordのバージョン、ブラウザ名、表示されたエラーメッセージ、試した対処法を整理して伝えます。必要に応じて診断レポートを作成すれば、設定や動作状況を詳しく確認してもらえます。

不具合が起きたときは再インストールを急がず、アプリ、拡張機能、Webサイト、通信環境のどこで止まっているかを順番に切り分けることが解決への近道です
1位
1Password
ソースネクスト

| サービス名 | 1Password |
| 実績 | 100,000社以上の導入実績 |
| 利用者 | 個人 |
| 最低価格(月あたり) | 356円 |
| 価格 | 3年分:12,800円 |
| 料金 | 有料 |
| 無料 | なし |
| 対応OS | Windows、macOS、Android、iOS |
| 対応ブラウザ | Google Chrome、Firefox、Microsoft Edge、Brave、Safari |
| 料金の安さ | 2.52 |
| 無料で利用できる範囲 | 1.00 |
| 機能の多さ | 5.00 |
| セキュリティ対策 | 3.14 |
| 実績の多さ | 4.50 |
| 総合 | 3.23 |
1Passwordがおすすめの理由
1Passwordがおすすめの理由は「世界で1,500万人以上が利用する実績」「「Touch ID」や「Face ID」に対応」「Watchtowerで脆弱性のチェックができる」点です。
1Passwordは、海外製のパスワード管理ツールです。世界で1,500万人以上が利用し、10万社以上の企業が導入するなど、圧倒的な実績があるツールです。さらに販売は、日本のセキュリティ企業であるソースネクスト社が販売しているので、海外製のソフトですが、サポート面の安心感があります。
さらに「Touch ID」や「Face ID」に対応しているため、指紋認証、顔認証で利用できる利便性の高いパスワード管理ツールです。
また、登録されたパスワードの中で、安全性が低いものや漏洩してしまっているものをチェックして一覧で確認できるため、リスク管理のしやすさもメリットがあります。
デメリットは、有料のツールなので費用が発生する点です。
| ポイント | 圧倒的な利用実績。生体認証や暗号化まで高機能で日本のサポートで安心 |
| 実績 | 100,000社以上の導入実績 |
| 利用者 | 個人 |
| 最低価格(月あたり) | 356円 |
| 価格 | 3年分:12,800円 |
| 料金 | 有料 |
| 無料 | なし |
| 販売方法 | ダウンロード版 |
| 対応OS | Windows、macOS、Android、iOS |
| 対応ブラウザ | Google Chrome、Firefox、Microsoft Edge、Brave、Safari |
| 更新期限 | 3年 |
| 生体認証 |
| 対応言語 | 日本語 |
| バックアップ機能 | |
| ストレージ | 1GB |
| クラウド対応 | |
| 登録可能情報 | ログイン、支払いカード、銀行口座、ID、書類など |
| セキュリティ対策 | 多層暗号化、Watchtower |
| 広告なし | |
| 共有機能 | |
| 独自機能 |


