Kindle(キンドル)の共有方法は?家族で読む手順と注意点を徹底解説



目次

Kindle(キンドル)の本は家族や友達と共有できる?

Kindle共有はできます。ただし、紙の本を手渡すように「購入した電子書籍を相手のAmazonアカウントへ移す」という仕組みではありません。基本になるのは、同じAmazonアカウントでログインした複数端末から購入済みのKindle本を読む方法です。家族のスマホやタブレットに同じアカウントを登録すれば、そのアカウントで購入した本をライブラリから利用できます。

ここで重要なのは、「Kindle本を共有する」と「Amazonアカウントを共有する」はほぼセットで考える必要がある点です。家族に1冊だけ読ませたい場合でも、同じAmazonアカウントを使えば、ほかの購入済みKindle本やAmazon側の情報まで見える可能性があります。

Kindle本はAmazonアカウントに紐付いている

Kindle本は購入したAmazonアカウントに紐付く電子書籍です。たとえば、自分のAmazonアカウントで小説を購入し、同じアカウントを自分のiPhone、家族のAndroidスマホ、Kindle端末に登録した場合、それぞれの端末から購入済みコンテンツへアクセスできます。

一方、家族が自分とは別のAmazonアカウントを使っている場合、そのアカウントへ購入済みKindle本そのものを渡すという単純な共有方法ではありません。別アカウントへ本を移すのではなく、購入した側のアカウントや登録済み端末を利用するという考え方になります。

そのため、実際に共有する前には次の違いを整理しておく必要があります。

  • 自分の別端末で読む
  • 家族の端末に自分のAmazonアカウントを登録する
  • 自分のKindle端末そのものを家族へ貸す
  • 家族が別のAmazonアカウントを維持したまま使う

自分のスマホとタブレットで読むだけなら、通常は「共有」というより複数端末利用です。問題になりやすいのは、家族や友達の端末へ自分のAmazonアカウントを登録するときです。

スマホやタブレットでも利用できる

Kindle専用端末を複数台買う必要はありません。Kindleアプリを利用できるスマホやタブレットなら、Amazonアカウントでログインし、購入済みの本を端末へダウンロードして読む形になります。

たとえば夫がKindle端末、妻がタブレットを使う場合でも、同じAmazonアカウントを利用するのであれば、同じライブラリへアクセスできます。スマホ、タブレット、Kindle端末で画面構成は異なりますが、購入したコンテンツがAmazonアカウント側で管理される点は共通です。

ただし、どの本でも何台でも無制限に利用できると考えるのは避けたほうがよいでしょう。資料上では同じKindle本を閲覧できる端末数として6台までという目安が示されています。端末が増えて読めなくなった場合は、Amazon側で登録済み端末を確認する必要があります。

家族と友達では共有リスクが変わる

家族だから安全、友達だから危険と単純には分けられません。判断基準になるのは、相手との関係よりも「Amazonアカウントの情報をどこまで見られて困らないか」です。

AmazonアカウントにはKindle本だけでなく、購入履歴、配送に使う住所、支払いに関する情報などが関係しています。同じログイン情報を使わせる場合、本を読むためだけの独立したパスワードを渡すわけではありません。

特に友達へメールアドレスとパスワードを教える方法は、共有終了後にログイン状態が残ることも考慮する必要があります。短期間だけ1冊読んでもらう目的なら、ログイン情報を渡すより、自分が管理できるKindle端末を必要な設定をしたうえで貸すほうが管理しやすいケースがあります。

Kindle共有を検討するときは、読めるかどうかだけで判断しないことが大切です。共有範囲より先にプライバシーと購入権限を確認すると、後から「見られたくない本まで表示された」「別の商品を購入できる状態だった」というトラブルを減らせます。

Kindle本は複数端末で読めますが、本だけを相手へ渡す仕組みとは違います。まずAmazonアカウントごと共有して問題ない相手かを確認してください

Kindle(キンドル)を共有する前に確認したい範囲と制限

「家族なら何台のスマホでも同じKindle本を読める」と考えていないでしょうか。Kindleの共有を始める前には、端末数、Amazonアカウント、ファミリーライブラリ、購入履歴などを分けて確認する必要があります。同じ「共有」という言葉でも、できることとできないことが混在しています。

特に複数端末を長年使っている人は、現在利用していない古いスマホやタブレットがAmazon側に残っていることがあります。新しい端末で本が利用できないときは、アプリを入れ直す前に登録済み端末を確認したほうが原因を絞りやすくなります。

複数端末で読む場合は登録状況を確認する

資料では、同じKindle本を同時に閲覧できる端末数について1アカウントにつき6台までとされています。現在使っている端末だけでなく、機種変更前のスマホや以前使っていたタブレットなどが残っていないか確認しておくと管理しやすくなります。

利用状況は次のように整理できます。

確認したいこと主な確認場所判断のポイント
登録済み端末コンテンツと端末の管理使っていない端末が残っていないか
Kindle本の配信先コンテンツ一覧読みたい端末が対象になっているか
Amazonアカウント各端末のKindle購入したアカウントと一致するか
不要な端末端末一覧必要に応じて登録解除する

6台という数字だけを見て、「Amazonアカウントへ登録できるすべての端末が一律6台」と捉えないほうが安全です。確認したいのは、対象のKindle本をどの端末で利用しているかという点です。

出版社やコンテンツ側の条件などで扱いが異なる場合も考えられるため、特定の本だけ読めないときは端末全体の問題と決めつけず、その本の利用状況も切り分けます。

日本ではファミリーライブラリを前提にしない

海外のKindle共有方法を調べると、Family Libraryやファミリーライブラリという言葉が出てくることがあります。これは別々のAmazonアカウントを持つ家族同士でコンテンツを共有する仕組みとして紹介される機能です。

しかし、添付資料では日本のAmazonではファミリーライブラリを利用できないとされています。そのため、日本の利用者が海外向け情報をそのまま参考にすると、「設定項目が見つからない」「家族のアカウントを追加できない」と迷う原因になります。

検索結果や海外サイトでFamily Libraryという設定を見つけても、Amazon.co.jpを利用している場合は同じ画面や機能が用意されているとは限りません。日本での共有方法を考えるときは、同じAmazonアカウントを複数端末で使う方法か、登録済み端末そのものを貸す方法を中心に整理したほうが現実的です。

筆者としては、別アカウントのまま1冊だけ安全に渡したい人ほど、「共有できる方法」を探し続けるより、最初に日本で利用できる機能の範囲を確認するほうがよいと考えます。海外向け機能を前提にすると、設定方法を探す時間だけが長くなりやすいためです。

本以外に何が共有されるかを見る

家族で同じAmazonアカウントを使えば、Kindleライブラリだけが完全に独立して共有されるわけではありません。Amazonアカウントに紐付く情報へアクセスできる状態になる可能性があります。

とくに確認しておきたいのは購入履歴や読書履歴などのプライバシーです。家族に読んでいる本を知られても問題ない人と、仕事用の本、趣味の本、個人的なテーマの本を見られたくない人では、同じ共有方法でも適否が変わります。

端末を渡す場合も同様です。共有する1冊を開いた状態で渡しても、ライブラリへ戻れば別の本が表示されることがあります。ストアへ移動できる状態なら、新たなKindle本を購入できる可能性もあります。

共有前に「何冊読めるか」だけでなく、「相手がどこまで操作できるか」を確認してください。家族で長期的に利用するのか、数日だけKindle端末を貸すのかでも、選ぶべき方法は変わります。

共有できる台数だけを見ると判断を誤りやすいです。登録端末、日本で使える機能、履歴や購入権限の3点を先に確認してから設定を進めましょう

Amazonアカウントを使ってKindle(キンドル)本を共有する方法

家族のスマホでKindleアプリを開いたものの、自分が購入した本が表示されない。そのような場合は、最初に端末へログインしているAmazonアカウントを確認します。Kindle本は購入したアカウントに紐付くため、家族自身のアカウントでログインしたままでは、自分のライブラリがそのまま表示されるわけではありません。

最も基本的な方法は、読みたいKindle本を購入した同じAmazonアカウントを共有先端末でも利用することです。

Kindleアプリへ同じアカウントでログインする

スマホやタブレットで共有する場合は、Kindleアプリを利用します。端末やアプリのバージョンによって画面の名称が若干異なることがありますが、確認する順番は同じです。

  1. 共有先のスマホまたはタブレットでKindleアプリを開く
  2. 現在ログインしているAmazonアカウントを確認する
  3. 必要であれば現在のアカウントからサインアウトする
  4. Kindle本を購入したAmazonアカウントでログインする
  5. ライブラリを開き購入済みのKindle本を探す
  6. 読みたい本を選択して端末へダウンロードする

実際にライブラリを開いて本が表示されない場合、すぐに「共有できない」と判断する必要はありません。まず購入に使ったAmazonアカウントと、Kindleアプリへログインしているアカウントが同じかを見ます。

複数のAmazonアカウントを持っている人は、とくにここで間違えやすくなります。普段のAmazonショッピングではAのアカウント、Kindle本はBのアカウントで購入しているといった使い分けがある場合、Bへログインしないと対象の本は確認できません。

登録済み端末を確認する

端末数が増えた場合は、Amazon側の「コンテンツと端末の管理」を確認します。資料では、Amazonアプリから操作する場合、アカウントサービス内の「コンテンツ&デバイス」から登録済み端末を確認する流れが示されています。

過去に使っていたスマートフォンや、すでに処分したタブレットが残っている場合は、現在必要な端末なのかを判断します。利用していないものは登録解除することで、端末一覧を整理できます。

登録解除は「アプリを削除する操作」とは意味が異なります。端末からKindleアプリを消しただけではAmazon側の登録状況と一致しない場合があるため、Amazonアカウント側の端末一覧を確認するのがポイントです。

機種変更が多い人ほど、一覧に似た名称の端末が並ぶことがあります。「○○のiPhone」などの名称だけでは判別しにくい場合、現在利用している端末を先に確認してから不要なものを解除すると、誤って使用中の端末を外しにくくなります。

ログイン情報を相手へ渡すリスクも考える

操作そのものは難しくありませんが、家族や友達の端末へAmazonアカウントを登録するために、メールアドレスやパスワードを相手へ伝える方法には注意が必要です。

  • ログイン情報そのものを共有するとKindleだけの権限には限定できません*。Amazonアカウントへアクセスできる状態になれば、注文や登録情報など、電子書籍以外の情報まで関係する可能性があります。

家族のスマホを一時的に借りて自分でログイン操作をする場合でも、ログイン状態を残すかどうかを考えます。友達などへ短期間だけ本を読ませたいのであれば、アカウント情報を渡すより、自分が管理しているKindle端末を機能制限したうえで貸す方法も比較対象になります。

アカウント共有は「設定が簡単」という利点がある一方、相手側の端末から何を操作できるのかまで確認して初めて安全性を判断できます。

同じAmazonアカウントでログインすれば共有は簡単ですが、パスワードまで相手に渡す必要があるかは別問題です。端末を自分で設定する方法も検討してください

読みたいKindle(キンドル)本を複数端末へ配信する方法

Amazonでは購入済みのKindle本と登録端末をまとめて管理できます。複数端末を使う場合は、各端末で何度も本を探すより、コンテンツと端末の管理から「どの本を、どの端末で使うか」を確認すると状況を把握しやすくなります。

自分のスマホ、タブレット、Kindle端末を併用している人だけでなく、家族の端末へ本を表示させたい場合にも確認したい場所です。

購入済みコンテンツから配信先を確認する

Amazon側では購入したKindle本の一覧と登録端末を確認できます。画面の名称や配置は利用環境によって変わる場合がありますが、資料で示されている基本的な流れは次のとおりです。

  1. AmazonへKindle本を購入したアカウントでログインする
  2. アカウントサービスからコンテンツと端末の管理を開く
  3. コンテンツの一覧から共有したいKindle本を選択する
  4. 配信に関する項目を開き対象となる端末を選ぶ
  5. 共有先のKindleアプリまたはKindle端末を開く
  6. ライブラリを更新して対象の本が表示されるか確認する

ここで重要なのは、配信先端末も同じAmazonアカウントへ登録されていることです。家族の端末が別のAmazonアカウントで利用されている場合、そのまま自分の購入済み本の配信先として扱えるとは限りません。

「端末名は表示されるのに目的の本が見つからない」という場合は、同じような名称の別端末を選んでいないかも確認します。

本が表示されないときは順番に切り分ける

共有操作をしたのにライブラリへ本が現れない場合、アプリを削除して入れ直す前に原因を順番に切り分けるほうが効率的です。

最初に見るのはAmazonアカウントです。購入に使ったアカウントと共有先の端末へ登録したアカウントが違えば、ライブラリが異なります。次に、Amazon側の端末一覧で対象端末が登録されているかを確認します。

それでも表示されない場合は、Kindleアプリ側でライブラリを更新し、通信状態も確認します。本を端末へダウンロードするには通信が必要なため、オフライン状態では新しいコンテンツが反映されない場合があります。

確認する優先順位は、アカウント一致→端末登録→ライブラリ更新→通信状態とすると整理しやすくなります。

「購入したはずなのに別の端末では出てこない」という声はQ&A系の場でも見られますが、購入アカウントと利用アカウントを分けて確認すると、単純なアカウント違いを発見しやすくなります。

使わなくなった端末は整理する

Kindleを長期間利用していると、登録端末は自然に増えます。機種変更したiPhone、以前のAndroidスマホ、古いタブレット、買い替え前のKindle端末などが一覧に残ることがあります。

現在使っていない端末は、端末一覧から登録解除を検討します。ただし、名前が似ている端末を勢いで削除すると、現在利用している端末を解除してしまう可能性があります。

安全に整理するなら、現在使っているスマホやKindle端末を手元に置き、表示名を照合しながら操作します。家族の端末を複数登録している場合は、「誰のどの端末か」を把握してから解除してください。

登録解除しても、購入したKindle本そのものを削除する操作とは異なります。必要になった端末は、適切なAmazonアカウントで再び登録して利用する形になります。

複数端末を管理するときは、本を配信する操作だけで終わらせず、定期的に端末一覧を整理すると、次に機種変更したときにも迷いにくくなります。

本が表示されないときは、アプリを入れ直す前にアカウントと登録端末を確認しましょう。この2点を先に見るだけでも原因の切り分けがかなり楽になります

Kindle(キンドル)共有で知られたくない情報を守る方法

「家族にはこの1冊だけ読んでもらいたい」と思ってKindle端末を渡したのに、ライブラリへ戻ると別の本まで見える。Kindle共有では、このようなプライバシー面を先に考えておく必要があります。同じAmazonアカウントを使う以上、共有範囲がKindle本1冊だけに限定されるとは限りません。

とくにAmazonを普段の買い物にも利用している場合、支払い情報や住所などKindle以外の情報も関係することを前提に判断します。

Amazonアカウント全体を共有していると考える

Amazonアカウントへログインできる状態では、Kindleライブラリだけを見るとは限りません。購入履歴やアカウントサービスへ移動できれば、相手が意図せず別の情報を見る可能性があります。

次の項目に当てはまるものがないか確認してください。

  • Amazonの購入履歴を家族や友達に見られたくない
  • Kindleライブラリに知られたくない本が含まれている
  • 配送先として自宅や勤務先などを登録している
  • クレジットカードなどの支払い方法をAmazonへ登録している
  • 共有相手が自由にKindleストアを操作できる状態にしたくない

一つでも気になる項目があるなら、メールアドレスとパスワードを相手へ渡す方法は慎重に判断します。

「本だけ共有したつもりなのに購入履歴まで見えるのが気になる」という趣旨の声は、Kindle共有について調べる利用者が抱きやすい不安です。共有を始めてから隠し方を探すより、最初にどこまでアクセスできるかを見るほうが安全です。

Kindle端末を貸すなら機能制限を使う

スマホやタブレットごと渡す方法と、Kindle専用端末を渡す方法では設定できる範囲が異なります。添付資料では、Kindle端末ではストアやクラウドなどへのアクセスを機能制限できるとされています。

代表的な考え方は次のとおりです。

| 制限する対象 | 制限する目的 | 共有時に防ぎやすいこと |
| | | |
| Kindleストア | 購入操作を制限する | 意図しないKindle本の購入 |
| クラウド | ライブラリへのアクセスを抑える | 未ダウンロード本の閲覧 |
| ウェブブラウザ | Web利用を制限する | 不要な外部アクセス |
| PIN | 設定変更を防ぐ | 制限を勝手に解除されること |

Kindle端末を貸す前に、共有したい本をダウンロードしておき、その後で必要な機能を制限する方法なら、相手が触れられる範囲を狭くできます。

読まれたくない本が端末へダウンロード済みであれば、対象の本を長押ししてダウンロード済みデータを削除する方法も資料で示されています。端末から削除してもAmazon側の購入済みコンテンツまで消えるわけではないため、必要になれば再ダウンロードできます。

非表示だけで完全な秘密になるとは考えない

ライブラリ表示を整理する方法があっても、「非表示にしたから絶対に知られない」と考えるのは避けたほうが安全です。Amazonアカウントそのものを共有している以上、別の画面や管理機能から情報へ到達できる可能性を完全には排除できません。

  • *本だけ見せるつもりでもアカウント全体の共有リスクが残る**という点が重要です。

プライバシーを最優先するなら、共有相手のスマホへ自分のAmazonアカウントを登録する方法より、自分が管理できるKindle端末を貸す方法のほうが制御しやすい場合があります。貸し出し前にストアやクラウドの機能を制限し、必要な本だけ端末へ保存しておけば、相手が操作できる範囲を把握しやすいためです。

共有後も端末を返してもらった段階で、機能制限やダウンロード状態を元に戻せます。短期間の共有と長期間の家族利用を同じ方法で考えず、利用期間も判断基準にしてください。

Kindleだけを共有しているつもりでも、実際にはAmazonアカウント全体が関係します。見られたくない情報があるなら、端末側の機能制限を優先しましょう

子どもとKindle(キンドル)を共有するときの安全設定

子どもへKindle端末を渡すときに気になるのは、読書以外の操作です。ライブラリから別の本を開く、Kindleストアへ移動する、誤って購入操作をする、といったことを防ぎたい家庭も多いはずです。

その場合は、端末を渡す前にペアレンタルコントロールなどの制限機能を確認します。設定できる範囲は端末やソフトウェアのバージョンによって異なる場合があるため、実際の画面表示に沿って進めてください。

Kindle端末で機能制限を設定する

添付資料では、Kindle Paperwhiteでウェブブラウザ、ストア、クラウドなどへのアクセスを制限する方法が紹介されています。一般的な確認手順は次のようになります。

  1. Kindle端末で設定画面を開く
  2. すべての設定に相当する項目を選ぶ
  3. ペアレンタルコントロールを開く
  4. 特定の機能を制限する項目を選ぶ
  5. ストアやクラウドなど制限したい機能を設定する
  6. 機能制限用のPINを登録する
  7. ホーム画面へ戻り制限が反映されているか確認する

実際に設定した後は、大人自身がKindleストアやライブラリを操作してみます。設定画面でオンやオフを切り替えただけで安心せず、子どもへ渡す前に想定した制限になっているか確認することが重要です。

画面上のオン・オフが「許可」を意味するのか「制限」を意味するのかは、表示によって直感的に分かりにくい場合があります。設定後の動作確認までを一つの作業と考えてください。

ストアとクラウドの制限を分けて考える

Kindleストアへのアクセスを制限する目的は、意図しない購入を防ぐことです。一方、クラウドへのアクセス制限は、端末にダウンロードしていないライブラリの本まで自由に表示されることを防ぐ目的があります。

この2つは似ていますが、役割は異なります。

子どもに特定の本だけ読ませたいのであれば、先に対象の本を端末へダウンロードし、その後でクラウドへのアクセスを制限する方法が考えられます。ストアも制限すれば、新しい本を端末から購入する操作を抑えられます。

制限を解除するときに使うPINは子どもが推測しにくい番号にすることも重要です。誕生日や単純な連番など、日常的に目にする数字を使うと推測される可能性があります。

PINを忘れると設定変更時に困るため、大人側で管理できる場所へ記録しておきます。ただし、端末のケースにPINを書いたメモを挟むような保管方法では、制限の意味が薄れてしまいます。

Amazon Kidsという選択肢もある

子ども専用の読書環境として、資料ではAmazon Kidsも選択肢として挙げられています。子ども用プロフィールを作り、利用できるコンテンツなどを管理する考え方です。

通常のKindleライブラリをそのまま子どもへ見せるより、「大人のアカウントにあるコンテンツ」と「子どもに使わせる範囲」を分けたい家庭に向いています。

Amazon Kids+については有料サービスとして紹介されていますが、料金や対象コンテンツ、付属期間などは変更される可能性があります。利用を検討するときは、実際の申込画面で現在の条件を確認してください。

子どもへKindleを共有するときは、機能を増やすことよりも「何をさせないか」を先に決めると設定しやすくなります。読書だけならストアへのアクセスは不要、ダウンロード済みの本だけでよいならクラウドも制限する、といった形で目的から逆算します。

子ども向け設定では、読ませたい本より先に触らせたくない機能を決めると迷いません。設定後は実際に端末を操作して制限が効いているか確認してください

Kindle(キンドル)共有で失敗しないための確認ポイント

Kindle共有で起こりやすい失敗は、共有方法そのものより「共有した後の使い方」を決めていないことです。誰がどの端末を使うのか、同じ本を同時に読むのか、ストアへアクセスさせるのかを先に決めておけば、多くのトラブルを避けやすくなります。

とくに家族で長期間使う場合は、最初に共有前チェックをしておくと管理が楽になります。

読書位置の同期に注意する

Kindleには端末間で読書位置を同期する仕組みがあります。一人でスマホとKindle端末を使い分ける場合は便利ですが、家族2人が同じ本を並行して読むと、読んでいる位置が変わって戸惑う場合があります。

たとえば夫が30%まで読み、妻が70%まで進めた状態で同期すると、「前回読んでいた位置」として別の場所を案内される可能性があります。

資料ではWhispersyncによる位置同期について触れられており、家族で同じ本を読む場合は読書位置同期が便利とは限らない点に注意が必要です。

しおりやメモの扱いも、同じアカウントを複数人で使う場合は個人利用と感覚が変わります。1冊を一人ずつ読むのであれば問題が出にくい一方、同じ本を同時並行で読む家庭では、同期の挙動を事前に確認しておくと安心です。

トラブル別に確認場所を決めておく

共有中に問題が起きたときは、症状ごとに確認場所を分けると原因を特定しやすくなります。

症状主な原因候補最初に確認すること
本が表示されないアカウント違いKindleのログインアカウント
端末が見つからない登録状態コンテンツと端末の管理
読書位置が変わる同期端末間の同期設定
知らない本が購入されたストア操作機能制限と購入環境
本を追加できない利用上限など利用中コンテンツや端末状況

家族で共有していると、「誰かが設定を変えたのか」「アプリの不具合なのか」が分からなくなりやすいため、確認する順番を固定しておくと便利です。

筆者としては、家族全員のスマホへ同じAmazonアカウントを入れるより、用途が読書だけなら共有用のKindle端末を1台決めて運用する方法を優先したいところです。各自のスマホへAmazonアカウントを残し続けるより、ログイン先と操作範囲を把握しやすいからです。

Kindle Unlimited利用時も共有ルールを決める

Kindle Unlimitedを利用している場合も、家族で自由に本を追加してよい状態にすると管理が複雑になります。添付資料では、同時に利用できる本の上限として20冊という情報が示されています。

読みたい本を追加しようとして上限へ達した場合、家族の誰がどの本を利用しているのか分からないと、返却してよい本を判断できません。

共有を始める前に、次に当てはまるものがないか確認してください。

  • 家族が同じKindle本を同時に読む予定がある
  • Kindle Unlimitedを複数人で利用する
  • 子どもがKindleストアを操作する可能性がある
  • 購入履歴や読書履歴を見られたくない人がいる
  • 以前使っていた端末がAmazonアカウントへ多数残っている

複数当てはまるなら、単に同じパスワードを家族へ教えるだけの共有は避け、端末や機能を整理してから使い始めたほうが管理しやすくなります。

共有前に誰がどの端末で何を読むか決めておけば、同期や購入のトラブルを減らせます。家族利用ほど最初のルール作りを省略しないことがポイントですよ

Kindle(キンドル)共有についてよくある質問

家族のスマホへ本を入れたい、夫婦で同じ本を読みたい、購入履歴は見せたくないなど、Kindle共有で迷うポイントは似ています。ここでは特に判断に迷いやすい5つの疑問を整理します。

Kindle本は家族それぞれのスマホで読むことができる?

できます。基本になるのは、同じAmazonアカウントを家族それぞれのKindleアプリで利用する方法です。

たとえば父親のAmazonアカウントで購入したKindle本を、父親のiPhoneと母親のAndroidスマホで読む場合、両方のKindleアプリへ同じAmazonアカウントを登録する形になります。

ただし、家族それぞれが普段使っているAmazonアカウントとは別になる点に注意してください。母親自身のAmazonアカウントでKindleアプリへログインしている状態では、父親のアカウントで購入した本がそのまま移ってくるわけではありません。

スマホを家族へ渡して設定する場合は、ログイン後にどこまでAmazonアカウントへアクセスできる状態になるかも確認します。

夫婦で同じKindle本を同時に読むことはできる?

資料では、同じAmazonアカウントで購入したKindle本を複数端末で閲覧できるとされています。そのため、夫がKindle端末、妻がタブレットという形で同じ本を読む使い方が想定できます。

注意したいのは読書位置の同期です。

夫が第3章、妻が第8章を読んでいるような場合、端末間の同期によって表示位置が変わることがあります。一人で複数端末を使う場合は便利な機能ですが、二人が同時に読む場合は必ずしも便利ではありません。

同じ本を並行して読む予定なら、同期設定の挙動を確認してから本格的に読み始めると混乱を減らせます。

別々のAmazonアカウント同士でKindle本を共有できる?

日本で利用する場合は、別々のAmazonアカウントへ購入済みKindle本をそのまま移して共有する方法とは考えないほうがよいでしょう。

海外向けの情報ではファミリーライブラリが紹介されることがありますが、添付資料では日本のAmazonでは利用できないとされています。

そのため、自分が購入したKindle本を家族が読む場合、購入したAmazonアカウントを家族の端末でも利用するか、自分のアカウントへ登録済みのKindle端末を貸す方法が中心になります。

それぞれが自分のAmazonアカウントを完全に分けたまま使いたい人にとっては、この点がKindle共有の大きな制約になります。

Kindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)は家族で共有できる?

添付資料では、同じAmazonアカウントにログインした複数端末でKindle Unlimitedの対象本を利用する方法が示されています。

ただし、通常購入したKindle本とは「所有している本」と「読み放題サービスで利用中の本」という違いがあります。資料上では同時利用できる冊数の上限として20冊が示されているため、複数人で利用するときは利用中の本を共有して管理する必要があります。

家族の誰かが読み終えた本をそのまま残していると、別の家族が新しい本を追加したいときに整理が必要になることがあります。

Kindle Unlimitedの料金や対象冊数、利用条件は今後変わる可能性があるため、契約時点のAmazon側の表示も確認してください。

購入履歴や読書履歴を見せずにKindle本だけ共有できる?

完全に「この1冊だけを別アカウントへ渡し、Amazonアカウントのほかの情報には一切触れさせない」という使い方は、添付資料で示されている日本向けの基本的な共有方法では難しいと考えたほうが安全です。

同じAmazonアカウントを家族の端末へ登録すると、Kindleライブラリだけでなく、アカウント側の情報も関係してきます。

そのため、プライバシーを優先するならアカウント情報を相手へ渡さない方法を検討します。たとえば、自分が管理しているKindle端末へ読みたい本だけダウンロードし、ストアやクラウドへのアクセスを制限して貸す方法です。

この方法でも端末の紛失や破損という別のリスクはありますが、「相手のスマホへ自分のAmazonアカウントを長期間残す」という状態は避けられます。

家族全員で日常的に同じライブラリを使いたいのか、一時的に1冊だけ読ませたいのかで最適な方法は変わります。前者なら複数端末利用の管理、後者なら機能制限した端末貸与というように、共有期間から方法を選ぶと判断しやすくなります。

Kindle共有には万能な方法があるわけではありません。家族全員で使うのか、1冊だけ貸したいのかを決めてから、アカウント共有か端末共有かを選んでください