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自宅のWi-Fiを家族や友人のスマートフォンへ共有する方法は、端末の組み合わせで異なります。iPhone・iPad同士なら、条件を整えて接続先のSSIDを選ぶと、共有元に「パスワードを共有」が表示されます。Android、特にGoogle Pixelでは、接続中ネットワークの「共有」からQRコードを表示できます。
本記事では、2026年10月27日時点のApple、Google、Microsoftの公式情報を基に、実際の画面名、必要条件、共有できない場合の分岐を説明します。画面名や配置はOS、端末メーカー、管理者設定によって異なるため、見つからない項目は設定アプリ内の検索も利用してください。
目次
Wi-Fiの共有では何を相手のスマホへ渡すのか?
ここで扱う「Wi-Fiの共有」は、すでに利用できるルーターのSSIDと接続情報を、別のスマートフォンへ安全に引き渡す操作です。共有先は同じルーターへ直接接続します。通信回線そのものをスマートフォンやパソコンが中継するテザリング、インターネット共有、モバイルホットスポットとは目的が異なります。
2026年10月27日時点で、主な方法は次の3つです。
- iPhone・iPad・Mac間:共有元に現れる「パスワードを共有」を使う
- Android:接続中ネットワークの「共有」でQRコードを表示し、相手が読み取る
- 対応機能を利用できない組み合わせ:保存済みパスワード、ルーターの暗号化キー、管理者が発行したゲスト用情報を手入力する
共有するのは、相手が接続したいSSIDに対応する情報です。「SSID」はWi-Fi一覧に表示されるネットワーク名で、「Wi-Fiパスワード」「暗号化キー」「ネットワークセキュリティキー」は接続時に使う鍵を指します。ルーターの設定画面へ入る「管理パスワード」や、回線契約の接続IDとは別物です。詳しい確認場所は、LUFTMEDIAのWi-Fiパスワードの確認方法とネットワークセキュリティキーの解説も参照してください。
会社、学校、ホテル、店舗などのネットワークでは、共通パスワードではなく、利用者別ID、証明書、利用規約への同意を使う場合があります。所有者または管理者から共有を許可されているネットワークだけを対象にし、管理ネットワークでは担当者の案内を優先します。

最初に共有元と共有先でSSIDを読み合わせると、別のネットワークへ接続させる取り違えを防げます。
iPhone・iPadでパスワード共有を始める前に何を確認する?
Appleの「iPhoneまたはiPadでWi-Fiパスワードを共有する方法」によると、2026年10月27日時点では、操作前に複数の条件を整える必要があります。共有画面が出ないときは、操作を繰り返す前に次のチェックを上から行ってください。
- 両方の端末を更新する:共有元と共有先に最新バージョンのiOSまたはiPadOSを適用します。Macを含む場合はmacOSも確認します。「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」で更新の有無を確認できます。
- Wi-Fiをオンにする:両方の端末で「設定」→「Wi-Fi」を開き、Wi-Fiをオンにします。共有元は、渡したいSSIDへすでに接続されている必要があります。
- Bluetoothをオンにする:両方で「設定」→「Bluetooth」を開いてオンにします。コントロールセンターで一時的に接続を切った状態ではなく、設定アプリで有効か確認すると切り分けやすくなります。
- それぞれのApple Accountへサインインする:共有元と共有先が、それぞれ自分のApple Accountを使用していることを確認します。家族だから同じアカウントを使う、という条件ではありません。
- 連絡先を相互登録する:各自が、相手のApple Accountに使われているメールアドレスまたは電話番号を「連絡先」アプリへ保存します。表示名だけ、普段使いとは別のメールアドレス、Apple Accountに登録されていない番号では条件を満たせないことがあります。
- インターネット共有をオフにする:どちらかで「インターネット共有」がオンならオフにします。既存ルーターのパスワード共有と、iPhoneのモバイルデータ通信を配るインターネット共有は別機能です。
- 端末同士を近くに置く:Appleはデバイスを近くに置くよう案内しています。別室から試さず、両方を手元に置き、画面を確認できる状態にします。
共有元はロックを解除し、対象Wi-Fiへ接続したままにします。共有先もロックを解除し、「設定」→「Wi-Fi」を表示します。共有元がモバイル通信中でWi-Fiへ接続していなければ、保存履歴があっても今回の共有元としての条件を満たしません。

Apple Accountの連絡先は片側だけでなく、双方で相手の登録情報を確認するのが近道です。

iPhone同士で「パスワードを共有」を表示する操作は?
準備ができたら、共有先から先に対象SSIDを選びます。共有元でボタンを探すのではなく、共有先が接続を要求したことをきっかけに、共有元へ案内が現れる仕組みです。
- 共有元のiPhoneまたはiPadをロック解除し、「設定」→「Wi-Fi」で対象SSIDに青いチェックが付いていることを確認します。
- 共有先で「設定」→「Wi-Fi」を開きます。
- 共有先の一覧から、共有元が接続しているものと同じSSIDをタップします。
- 両端末を近くに置いたまま待ちます。
- 共有元に、相手へWi-Fiパスワードを共有する案内が現れたら、相手の名前とSSIDを確認して「パスワードを共有」をタップします。
- 共有先が接続済みになったことを確認し、共有元で「完了」をタップします。
この操作では、共有元の所有者が文字列を読み上げたり、メッセージへ貼り付けたりせずに接続を許可できます。ただし、接続先端末にはネットワーク情報が保存されるため、誰の端末かを確認してから承認してください。
共有元がiPad、共有先がiPhoneの場合も考え方は同じです。Macを含む場合もAppleの公式案内に対象として記載されていますが、共有元が対象ネットワークへ接続済みであること、Wi-FiとBluetooth、Apple Account、連絡先、近距離という基本条件は先にそろえます。
Androidへ接続させる場合、iPhoneの「パスワードを共有」画面をそのまま使う方法は前提にしないでください。iPhoneで保存済みパスワードを表示して手入力するか、ルーター側が用意するQRコードまたはゲストネットワークを利用します。接続情報の表示場所は「設定」→「Wi-Fi」→対象SSID右側の情報ボタン→「パスワード」で、本人確認後に確認できます。OS世代によっては「パスワード」アプリの「Wi-Fi」からも探せます。

共有先でSSIDを選んでから共有元を見る、という操作順を崩さないことがポイントです。

Androidで接続中Wi-FiのQRコードを表示するには?
Androidはメーカー独自の設定画面があるため、すべての機種で項目名が同一ではありません。2026年10月27日時点の基準として、Google Pixel公式のWi-Fi共有手順では、設定アプリとクイック設定の2通りが案内されています。
Pixelの設定アプリから表示する順路
- 共有元のPixelで「設定」を開きます。
- 「ネットワークとインターネット」→「インターネット」の順にタップします。
- Wi-Fiがオンで、共有したいSSIDに「接続済み」と表示されていることを確認します。
- 対象ネットワークの横にある設定アイコンをタップします。
- 「共有」をタップします。
- 求められた場合は、画面ロック、指紋、顔などで本人確認します。
- 表示されたQRコードを相手のスマートフォンで読み取ります。
Pixelのクイック設定から表示する順路
- 画面上端から下へスワイプし、クイック設定を開きます。
- 「インターネット」をタップします。
- 対象SSIDへ接続中であることを確認します。
- 左下の「Wi-Fiを共有」をタップします。
- 必要な本人確認を行い、QRコードを表示します。
Galaxyなどでは「設定」→「接続」→「Wi-Fi」→接続中SSIDの設定アイコン→「QRコード」のように名称が異なる場合があります。「共有」が見つからない場合は、設定アプリの検索欄で「Wi-Fi」「QRコード」「共有」を順に検索し、それでも見つからなければメーカーの公式マニュアルで機種名とOSバージョンを指定して確認してください。
QRコードには接続に必要な情報が含まれます。SNSへ掲載したり、不特定多数が見られる共有アルバムへ残したりせず、その場で相手の端末に読み取ってもらいます。共有後にアクセスを止めたい場合、相手側の保存情報を消すだけでなく、必要に応じてルーター側でパスワードを変更するか、期限付きのゲストネットワークを停止します。

Androidでは、目的のSSIDへ実際に接続してから「共有」を開くと、別SSIDのQRコードを出しにくくなります。
AndroidのWi-Fi用QRコードをiPhoneや別のAndroidで読むには?
共有元にQRコードを表示したら、共有先のカメラでコード全体を枠内に収めます。読み取った内容がWi-Fi接続として認識されると、対象ネットワークへ接続するための案内が表示されます。表示されたSSIDが共有元の接続先と一致するか確認してから進めてください。
iPhoneで読み取る
2026年10月27日時点のApple公式QRコード読み取り手順では、「カメラ」アプリまたはコントロールセンターの「コードをスキャン」を使います。「カメラ」を開き、写真モードでQRコード全体を写し、現れた案内をタップします。反応しない場合は、コントロールセンターの「コードをスキャン」を試します。コントロールがなければ、コントロールセンターを長押しして「コントロールを追加」から追加できます。
Google Pixelで読み取る
Pixelでは「カメラ」を開いてQRコード全体を写します。反応しない場合は、「カメラ」の設定にある「その他の設定」→「カメラスキャンの候補」がオンか確認します。クイック設定の「QRコードをスキャン」やGoogleレンズも候補です。機種によっては、Wi-Fi設定画面の「ネットワークを追加」にあるスキャン用アイコンから読み取れます。
QRコードを読めないときの切り分け
- 画面の明るさを上げ、反射や極端な傾きを避ける
- 近づけすぎず、四隅を含むコード全体が枠内に入る距離へ動かす
- 共有元の画面を消灯させず、コードが動的に表示される場合は静止画への保存ではなく表示中の画面を直接読む
- 共有先のカメラレンズを拭き、標準カメラ、コードスキャナー、Wi-Fi設定内の読み取りを順に試す
- 読み取り後のSSIDが目的のものと違えば接続せず、共有元で接続中SSIDを確認し直す
- 読み取りは成功するのに認証で失敗する場合は、QRの読取問題ではなく、パスワード変更後の古い情報、別SSID、対応していない認証方式を疑う
一般的なQRコードの読み取り操作は、LUFTMEDIAのQRコードをiPhone・Android・PCで読み取る方法でも端末別に確認できます。

読取不能と認証失敗は別問題なので、案内が出たか、接続段階で止まったかを分けて確認しましょう。

iPhoneで共有画面が出ないときはどの順番で直す?
「パスワードを共有」が出ない場合は、複数の設定を一度に変更せず、次の順で確認します。Apple公式は、設定用の案内が表示されない場合、両方のデバイスを再起動して再試行し、それでも共有できなければ手入力するよう案内しています。
- SSIDを再確認する:共有元の「設定」→「Wi-Fi」で青いチェックが付くSSIDと、共有先が選んだSSIDを一字ずつ照合します。
- 共有元をロック解除する:画面を点灯しただけでなく、ホーム画面または設定画面を操作できる状態にします。
- 共有先からSSIDを選び直す:共有画面は共有先の接続要求が契機です。パスワード入力画面を閉じ、「設定」→「Wi-Fi」から対象SSIDをタップし直します。
- Wi-FiとBluetoothを設定アプリで確認する:両方でオンにします。機内モードもオフにします。
- インターネット共有を止める:どちらかがテザリング中ならオフにします。
- Apple Account情報と連絡先を照合する:「設定」上部のアカウント情報で使用中のメールアドレスや電話番号を確認し、その情報が相手の「連絡先」に保存されているか調べます。双方で確認します。
- 端末を近づける:机の上で隣り合わせにし、共有先のWi-Fi画面と共有元の画面を開きます。
- 両方を再起動する:再起動後、Wi-Fiへの再接続とロック解除を確認し、共有先からSSIDを選び直します。
- 手入力へ切り替える:共有元で保存済みパスワードを本人確認後に表示するか、ルーターの現在の暗号化キーを確認します。大文字と小文字、数字の0と英字のO、数字の1と英字のI・l、前後の空白を区別します。
共有先に古いパスワードが保存されている場合は、共有先で対象SSIDの情報ボタンを開き、「このネットワーク設定を削除」を選んでから再接続します。この操作ではそのSSIDの保存済み設定が消えるため、現在のパスワードを確認してから実行してください。
Wi-Fiのチェックマークは付くのにWebページが開けない場合、共有そのものは完了している可能性があります。別の公式サイトを開き、ほかの端末も同じルーターで通信できないなら、ルーターや回線側を調べます。共有先だけ通信できないなら、その端末のVPN、プライベートDNS、利用規約画面、時刻設定などを確認します。

共有画面が出ない問題では、再起動より前に「同じSSID」「双方の連絡先」「共有元のロック解除」を確認してください。
2.4GHz・5GHzのSSID違いとゲストネットワークはどう選ぶ?
家庭用ルーターには、2.4GHz用と5GHz用で異なるSSIDが設定されていることがあります。末尾が「2G」「2.4G」「5G」などで分かれていても、製品によって表記は異なります。両方のパスワードが共通とは限らないため、共有元が接続しているSSIDと、共有先が選んだSSIDを一組として扱います。
たとえば共有元が「HOME-5G」へ接続中なのに、共有先が「HOME-2G」を選ぶと、Appleの共有案内が意図どおりに出ない、または渡したパスワードが認証されないことがあります。AndroidのQRコードも、表示時に接続していたネットワークの情報です。QRコードを読み取った後に示されるSSIDを確認してください。
共有先から5GHz側のSSIDが見えない場合は、次のように分岐します。
- 共有元には見えるが共有先には見えない:共有先端末の対応周波数、ルーターのチャンネル、距離、メーカー仕様を確認する
- 遠い部屋だけ見えない:ルーターの近くで再検索し、必要なら2.4GHz側を選ぶ
- どちらの端末にも見えない:ルーター側でその帯域が有効か、SSIDを非表示にしていないかを型番別の公式マニュアルで確認する
- SSIDは見えるがパスワードが通らない:帯域ごとに異なる暗号化キーが設定されていないかをルーター管理画面で確認する
来客へ接続を許可するなら、ルーターにゲストネットワーク機能があるか確認します。ゲスト用SSIDは、家庭内の機器がつながるメインSSIDと分けて提供できる場合があります。ただし、端末間通信の遮断、利用時間、接続台数、パスワード、QR表示の有無は製品ごとに違います。「ゲスト」という名称だけで隔離状態を推測せず、利用中ルーターの公式マニュアルで仕様と設定を確認してください。
ゲストネットワークを使う場合は、共有元スマートフォンがメインSSIDへ接続したまま、その接続情報を共有しないよう注意します。来客には、ルーターの管理画面または公式アプリで確認したゲストSSIDとゲスト用パスワードだけを渡します。利用後にアクセスを止めたいなら、ゲスト機能をオフにするか、ゲスト用パスワードを変更します。
中継機やメッシュWi-Fiでは、親機と同じSSIDに統一される構成と、別名になる構成があります。接続できるが通信できない場合は、共有先のSSIDだけでなく、ルーターや中継機の状態も確認してください。

帯域名ではなく、共有元に「接続済み」と出ているSSIDの完全一致を基準に選びましょう。

Windowsのモバイルホットスポットとは何が違い、最後にどこを確認する?
Windowsのモバイルホットスポットは、保存済みWi-Fiパスワードを別端末へ渡す機能ではありません。Microsoft公式サポートでは、WindowsデバイスのWi-Fi、イーサネット、または携帯データネットワーク接続を、Wi-FiやBluetooth経由でほかの端末へ共有する機能として説明されています。
2026年10月27日時点のWindows 11では、「設定」→「ネットワークとインターネット」→「モバイルホットスポット」と進み、「インターネット接続の共有元」と共有方法を選びます。「プロパティ」の「編集」では、Windowsが発信するネットワーク名、パスワード、ネットワーク帯域を設定できます。最後に「モバイルホットスポット」をオンにし、相手はその新しいネットワークへ接続します。
つまり、家庭用ルーターのSSIDへ相手を直接参加させたいなら、iPhoneのパスワード共有、AndroidのQRコード、またはルーターのゲストネットワークを使います。Windowsを中継点にしたい場合だけモバイルホットスポットを選びます。後者ではPCを起動して共有機能を有効にしておく必要があり、共有元が携帯データ通信なら契約プランのデータを消費します。
症状別の最終確認
- iPhoneに共有画面が出ない:双方のWi-Fi・Bluetooth、Apple Account、連絡先の相互登録、インターネット共有のオフ、近距離、共有元のロック解除を確認する
- Androidに「共有」がない:目的SSIDへ接続中か、本人確認用の画面ロックが設定されているかを確認し、メーカー公式手順を探す
- QRコードを認識しない:標準カメラ、コードスキャナー、Wi-Fi設定内の読取機能を切り替え、コード全体と画面の明るさを確認する
- 読み取るが接続できない:SSID違い、変更前の古いパスワード、対応しない認証方式、接続台数制限を確認する
- 接続済みだが通信できない:別端末でも同じかを試し、全端末ならルーター・回線側、1台だけなら端末側の保存設定やVPNを調べる
- 来客へメインSSIDを渡したくない:ルーター公式マニュアルでゲストネットワークの隔離仕様を確認してから、ゲスト用情報だけを共有する
解決しない場合は、共有先でSSIDを削除して再接続する前に、現在のパスワードを確保します。ルーターを初期化するとSSID、暗号化キー、回線設定、中継設定などが失われる可能性があるため、共有トラブルだけを理由に安易に実行せず、型番別の公式手順と再設定情報を用意してください。
参照した公式情報
- Apple「iPhoneまたはiPadでWi-Fiパスワードを共有する方法」
- Google Pixel ヘルプ「Google PixelをWi-Fiネットワークに接続する」
- Apple「iPhoneやiPadでQRコードをスキャンする」
- Google Pixel ヘルプ「Google PixelでQRコードをスキャンする」
- Microsoft「Windowsデバイスをモバイルホットスポットとして使用する」

ルーターへ直接参加させるのか、Windowsを中継させるのかを先に決めると、選ぶ共有機能を間違えません。


