YouTubeの「キューに追加」とは?再生リストとの違い

YouTubeの「キューに追加」とは?再生リストとの違い



YouTubeの「キューに追加」とは、今見ている動画を止めずに、次以降に再生したい動画を一時的な順番へ加える機能です。作業用BGMの次に解説動画を流す、家族で見たい動画を数本並べる、といった一回限りの連続再生に向いています。

重要なのは、キューが再生リストとは別物である点です。パソコンのキューはブラウザを閉じると保存されません。スマートフォンでは、単体で使うキューと、テレビへキャストしたときの「TVキュー」でも利用条件が異なります。本記事では、画面名・仕様を2026年11月6日時点のYouTube公式情報に基づいて整理します。

YouTubeの「キューに追加」とは何をする機能?

キューは、現在の視聴セッションで再生する動画と順番を一時的に管理する待ち行列です。「キューに追加」を選んだ動画は、現在再生中の動画を中断せず、原則としてキューの後ろに加わります。追加後は、キューパネルで次に流れる動画を確認できます。

YouTubeヘルプ「YouTube で動画をキューに追加する」も、現在の視聴セッションを中断せずに次に見る動画を設定する機能と説明しています。たとえば動画Aを再生中にB、C、Dを追加すると、Aが終わった後にB、C、Dの順で再生する流れを作れます。

「次に再生」と表示される場合は、その動画を現在の動画の直後へ置く操作です。一方、「キューに追加」は通常、すでに並んでいる動画の後ろへ追加します。表示される選択肢は端末、接続状態、アプリの提供状況によって異なるため、直後に見たいのか、最後に足したいのかを確認して選びましょう。

キューは自動再生とも異なります。自動再生はYouTubeが関連動画などから次の動画を選ぶ仕組みですが、キューは視聴者が見たい動画を指定して順番を組む機能です。ただし、キューの末尾まで再生した後の挙動は、自動再生のオン・オフや画面の状態によって変わることがあります。

動画を追加したこと自体は、端末へのダウンロードや動画ファイルの保存を意味しません。また、動画の公開状態、削除、年齢制限、地域制限などが後から変われば、キューに残っていても再生できない場合があります。

数本を今すぐ順番に見るならキュー、翌日以降も残したいなら最初から再生リストを選ぶと迷いません。

キューと再生リスト・後で見るはどう違う?

キューと再生リストの最大の違いは、順番を「今回だけ使う」のか、アカウントへ「保存して後でも使う」のかです。2026年11月6日時点の主な違いは次のとおりです。

比較項目キュー再生リスト・後で見る
主な目的現在の視聴で流す順番を作る動画のまとまりを保存して後で開く
保存性一時的。PCではブラウザを閉じると保存されないGoogleアカウント側へ保存される
名前通常は付けない再生リスト名を付けられる
公開設定公開・限定公開・非公開を選ぶ対象ではない作成時に公開設定を選べる
共有一時的なキューそのものを共有する用途ではない公開範囲に応じて共有できる
向く場面今日見る数本、テレビで今流す順番学習資料、音楽集、継続して見る動画

YouTubeヘルプ「再生リストを作成して管理する」では、再生リストを動画の集まりと説明し、作成、保存、並べ替えなどの方法を案内しています。「後で見る」もアカウントに保存される再生リストの一種です。

パソコンでは、作成したキューを後から再生リストへ保存できます。キューを開き、その他アイコンから[再生リストに保存]を選び、[後で見る]、既存の再生リスト、または[新しい再生リスト]を指定します。新規作成時はタイトルと公開設定を確認して[作成]を押します。

なお、再生リスト内の動画を並べ替えられない問題はキューの不具合とは原因が異なります。保存済みリストの順番が動かない場合は、LUFTMEDIAのYouTube再生リストを並び替えできない原因と手順を参照してください。本記事では一時的なキューの操作に範囲を限定しています。

再生リストの公開範囲もキューにはない論点です。公開・限定公開・非公開の違いを確認したい場合は、YouTubeの限定公開とは?公開・非公開との違いと共有手順で確認できます。

消えると困る順番は、キューを作り終えた時点で[再生リストに保存]へ移しておきましょう。

ユーチューブ キューとは キューと再生リスト・後で見るの違い
LUFTMEDIA編集部作成の解説図

PCブラウザで動画をキューに追加する手順は?

2026年11月6日時点の公式手順では、パソコン版YouTubeのホーム、検索結果、チャンネルの動画一覧などで、動画タイトル横のその他アイコンから追加できます。

  1. パソコンのウェブブラウザでYouTubeを開きます。
  2. ホーム画面や検索結果から、後で再生したい動画を探します。
  3. 動画タイトルの横にある縦3点の[その他]をクリックします。
  4. メニューの[キューに追加]をクリックします。
  5. 画面下部または再生画面のキューパネルで、追加された動画を確認します。

もう一つの方法は、動画のサムネイルへマウスポインターを合わせ、サムネイル上に現れる[キューに追加]アイコンを押す操作です。アイコンだけでは判断しにくい場合は、マウスを置いたときに表示されるラベルを確認してください。

最初の動画を追加すると、ミニプレーヤーやキューパネルが開きます。その状態で別の動画に[キューに追加]を実行すれば、同じキューの末尾へ順次追加できます。現在の動画を止めて別の再生ページへ直接移動すると、選択内容や画面状態によっては新しい再生セッションになるため、順番を維持したいときは[キューに追加]を使います。

追加前にログインしていなくてもPCブラウザ上のキューを利用できる場合がありますが、ログインの有無にかかわらず、公式案内ではブラウザを閉じた後にキューは保存されません。別のパソコンや次回のブラウザ起動へ自動同期される保存機能として扱わないでください。

[キューに追加]と[後で見るに保存]は近い位置に表示されることがあります。押した直後の表示が「キューに追加しました」なのか、「後で見るに保存しました」なのかを確認すると、保存先の取り違えを防げます。

複数本を選ぶときは、最初の1本を追加した後もキューパネルが残っていることを確認しながら続けてください。

YouTubeヘルプ
出典:YouTubeヘルプ(2026年11月6日確認)

PCのキューを並べ替え・削除・消去するには?

追加した動画の順番を変える場合は、再生画面またはミニプレーヤーのキューパネルを開き、対象動画の行をドラッグして希望する位置へ移動します。ドラッグ用のつまみが表示される画面では、その部分をつかむと移動しやすくなります。変更後は、先頭付近に表示される「次の動画」が意図した動画になっているか確認します。

1本だけ外す場合は、キュー内で対象動画にマウスポインターを合わせ、表示される削除アイコンを選びます。画面によっては対象動画横のその他アイコンを開き、[キューから削除]を選びます。再生リストから削除する操作ではないため、同じ動画を保存済み再生リストへ入れている場合、その保存内容までは消えません。

キュー全体を消したい場合は、キューパネル上部の[閉じる]、[キューを消去]など、その画面に表示される終了操作を選びます。確認画面が出た場合は、現在のキューを破棄する内容かを読んで確定してください。画面幅が狭いと操作がその他メニュー内へ収まることがあります。

単に再生を一時停止しただけでは、キューを消去したことにはなりません。一方で、タブやブラウザを閉じる、プライベートブラウジングのセッションを終了する、サイトデータを消すといった操作では、保存されていないキューを戻せない可能性があります。順番を後で再利用するなら、消去や終了の前に[再生リストに保存]を選択します。

誤って1本を削除した場合、キュー専用の復元ボタンが表示されなければ、履歴や検索結果から動画を探してもう一度追加します。削除前の位置まで自動で戻るとは限らないため、追加後にドラッグして位置を調整してください。

大きく並べ替える前にキューを再生リストへ保存しておくと、誤削除しても元の候補を探し直せます。

スマホ単体とテレビ接続中ではキューの条件がどう変わる?

スマートフォンでは、「スマホ画面だけで使うキュー」と「テレビへ送るTVキュー」を分けて考える必要があります。2026年11月6日時点のYouTube公式のキュー案内では、モバイルデバイスやタブレットで単体のキュー機能を使うにはYouTube Premiumへの加入が必要とされています。

したがって、iPhone、iPad、Androidスマートフォン、Androidタブレットで動画横のその他メニューを開いても、未加入時には単体用の[キューに追加]が見つからないことがあります。この場合は不具合と決めつけず、[後で見るに保存]または既存の再生リストへの保存を使います。

一方、テレビやストリーミングデバイスへキャストしているときは、スマホがテレビ再生の操作端末となり、TVキューを管理できます。これはスマホ単体の再生キューとは利用場面が異なります。テレビ側との接続が成立すると、動画を選んだ際に[再生]と[キューに追加]の選択肢が現れたり、動画横のその他メニューから[キューに追加]を選べたりします。

iOSとAndroidではアイコンの配置やメニューの開き方が異なる場合がありますが、確認する要点は同じです。YouTubeアプリを使用しているか、キャストアイコンが接続済みの状態か、操作対象がスマホではなくテレビになっているかを見ます。モバイルブラウザで開いたyoutube.comからのキャストは公式案内の対象外であり、スマートフォンまたはタブレットではYouTubeアプリを使用します。

また、通常のキャスト、テレビコードによるリンク、同じアカウントで使うコンパニオン機能では、接続経路が異なります。接続したテレビ名がキャストメニューに表示されているかを確認してから追加してください。別の部屋のテレビへ接続したままだと、意図しない画面のTVキューへ動画が入る可能性があります。

スマホで[キューに追加]がないときは、まず「単体再生中か、テレビへ接続中か」を切り分けましょう。

ユーチューブ キューとは どのキューが使えるかを判定する流れ
LUFTMEDIA編集部作成の解説図

スマホからテレビのTVキューへ追加・削除するには?

YouTubeヘルプ「テレビで YouTube アプリを使ってみる」によると、スマートフォン、タブレット、パソコンをキャストでテレビへ接続すると、TVキューへの追加、表示、削除ができます。

キャストを開始する

  1. テレビまたはストリーミングデバイスでYouTubeアプリを開きます。
  2. スマートフォンをテレビと同じWi-Fiへ接続します。
  3. スマートフォンのYouTubeアプリを開きます。
  4. 画面上部のキャストアイコンをタップします。
  5. 一覧から再生先のテレビまたはストリーミングデバイスを選びます。

同じWi-Fiを使えない場合はテレビコードによるリンクも利用できます。テレビのYouTubeアプリで[設定]からデバイス追加用のコードを表示し、スマホのYouTubeアプリでキャストアイコン、[デバイスを追加]の順に進んでコードを入力します。テレビコードはパソコンでは利用できません。

TVキューへ動画を追加する

  1. スマホのYouTubeアプリで追加したい動画を探します。
  2. 動画横のその他アイコンをタップします。
  3. [キューに追加]をタップします。
  4. テレビで現在の動画を再生したまま、TVキューに追加されたことを確認します。

現在の動画をすぐ置き換えたくない場合は、[再生]ではなく[キューに追加]を選びます。追加を続ければ、テレビで流す順番をスマホから組み立てられます。

TVキューを表示して1本削除する

公式案内では、TVキューはスマートフォンのYouTubeページ下部にある最小化されたウィンドウ内に表示されます。そのウィンドウを上へスワイプしてキューを開きます。削除したい動画横のその他アイコンをタップし、[キューから削除]を選択します。

キュー全体を終了したいときは、キャストアイコンから[接続を解除]または[キャストを停止]を選びます。ただし、接続解除と、テレビコードで登録したリンク済みデバイスの削除は別操作です。今の再生だけ止めたい場合に、[設定]の[すべてのデバイスをリンク解除]まで実行する必要はありません。

TVキューを直すだけなら、テレビコードの登録解除ではなく、画面下部のキューを上へスワイプして操作してください。

テレビ本体ではキューをどこまで操作できる?

スマートテレビ、ストリーミングデバイス、ゲーム機のYouTubeアプリでは、リモコンで動画の再生、停止、移動などを操作できます。ただし、2026年11月6日時点のYouTube公式ヘルプが明示しているTVキューの追加・表示・削除手順は、キャストで接続したスマートフォン、タブレット、パソコン側から行う方法です。

そのため、テレビ本体のYouTubeアプリだけを開いているときに[キューに追加]が見つからない場合は、テレビ機種の故障と判断する前に、スマホを接続してTVキューを管理します。テレビでYouTubeアプリを開き、スマホのYouTubeアプリからキャストアイコンで接続した後、スマホ側で動画横の[その他]から[キューに追加]を選びます。

テレビで動画を保存したい場合は、キューではなく再生リストへの保存も選択肢です。公式手順では、テレビの動画再生ページで[動画を保存]を選び、保存先の再生リストを指定します。テレビを消した後も残したい動画は、この方法で保存します。

スマートフォンをコンパニオンとして使う場合は、テレビとスマホの双方で同じGoogleアカウントにログインすると、テレビで再生中のコンテンツを示すポップアップから操作できます。ポップアップが出ないときは、スマホのYouTubeアプリで接続中のテレビや再生中のコンテンツを表示します。

テレビのリモコンが効かない場合は、TVキューの問題と操作信号の問題を分けて確認します。スマホのYouTubeアプリでキャストアイコンを押し、[リモコン]を開けば画面上のリモコンを利用できます。物理リモコンについては、テレビがCECに対応しているか、CECが有効かをメーカーの取扱説明書で確認します。

テレビ画面にキュー管理が出ない機種では、接続したスマホを選曲用のリモコンとして使うのが分かりやすい方法です。

「キューに追加」がない・消えたときは何を確認する?

[キューに追加]が見つからない原因は、端末、契約、接続状態、プロフィール、表示場所に分けて確認すると切り分けやすくなります。

1.スマホ単体でYouTube Premium未加入ではないか

スマホやタブレット単体のキューは、2026年11月6日時点の公式案内ではYouTube Premium向けです。未加入で表示されない場合は、[後で見るに保存]または再生リストを利用します。テレビへ接続して使うTVキューと混同しないことが重要です。

2.モバイルブラウザからキャストしようとしていないか

公式ヘルプは、スマホやタブレットからキャストするときはYouTubeアプリを利用し、モバイルブラウザで開いたyoutube.comからはキャストできないと案内しています。SafariやChromeのページを閉じ、YouTubeアプリで同じ動画を検索してください。

3.テレビとの接続が切れていないか

キャストアイコンを開き、接続先のテレビ名が選択されているか確認します。Wi-Fiが切り替わった、テレビのYouTubeアプリを終了した、テレビがスリープした場合は再接続します。別ネットワークならテレビコードによるリンクを検討します。

4.YouTube Kidsまたは管理対象アカウントではないか

YouTube公式は、管理対象アカウントでは一部機能を利用できない場合があると案内しています。また、テレビ側でYouTube Kidsプロフィールを選んでいると、キャスト時にエラーが表示される場合があります。利用可能な別プロフィールへ切り替えて再確認してください。

5.動画再生ページだけを探していないか

PCではホームや検索結果の動画タイトル横にある[その他]、またはサムネイルへカーソルを合わせたときのアイコンを確認します。ウィンドウ幅が狭い場合はメニューが省略されることがあるため、ブラウザを広げ、表示倍率を標準付近へ戻して確認します。

6.アプリやブラウザの状態に問題がないか

YouTubeアプリを更新し、アプリを終了して開き直します。PCではページを再読み込みし、拡張機能の影響が疑われる場合は一時的に無効化した環境や別ブラウザで表示を比較します。ただし、既存キューを保持したい状態でブラウザを閉じると消えるため、先に再生リストへ保存してください。

7.キューではなく再生リストの問題ではないか

[保存]は表示されるが[キューに追加]がない場合、利用中の画面では保存済み再生リストへの追加だけが提供されている可能性があります。また、キューを閉じた後に順番が残らないのは、パソコン版では公式仕様です。保存済みリストの並べ替え不具合とは分けて考えます。

参照した公式情報

表示されないときは、端末、Premiumの条件、テレビ接続、プロフィールの順に確認すると原因を絞り込みやすくなります。

ユーチューブ キューとは 「キューに追加」がないときの確認項目
LUFTMEDIA編集部作成の解説図