DNSの確認方法|PC・スマホ・ドメイン別に解説

DNSの確認方法|PC・スマホ・ドメイン別に解説



DNSの確認では、最初に「何を確認したいのか」を分ける必要があります。PCやスマートフォンが問い合わせに使うDNSサーバーと、独自ドメインがインターネットへ公開しているDNSレコードは別の情報です。前者は端末やルーターの設定、後者はドメイン取得サービスやDNSサービスの設定結果を表します。

たとえば、端末側に「192.168.1.1」と表示されても、その独自ドメインのWebサーバーが同じIPアドレスにあるわけではありません。家庭用ルーターがDNSの中継役となり、上流のDNSサーバーへ問い合わせている場合があるためです。一方、Aレコードで返るIPアドレスは、対象ホスト名の公開上の接続先です。

本記事では2026年10月13日時点のWindows、macOS、iPhone、Androidの画面名と公式CLIを基に、両者を混同せず確認する手順を解説します。DNSレコードの種類そのものはDNSとは?ドメインとIPアドレスを結ぶ仕組み、取得後の設定関係はドメインとは?URL・DNSとの関係と取得後に行う設定を参照してください。

端末のDNSサーバーと公開DNSレコードは何が違う?

端末が参照するDNSサーバーは、ブラウザなどから名前解決を頼まれるキャッシュDNSサーバーです。自宅ではルーターのアドレス、社内では組織内DNS、モバイル回線では通信事業者が提供するDNSが表示されることがあります。VPN、セキュリティソフト、暗号化DNSの構成によって、通常のネットワーク設定とは異なる経路が選ばれる場合もあります。

公開DNSレコードは、ドメイン名に対して権威DNSが公開している情報です。WebサイトのIPv4接続先を示すA、IPv6接続先を示すAAAA、別名を示すCNAME、メール配送先を示すMX、委任先を示すNS、確認用文字列などを置くTXTがあります。公開レコードを調べる操作は、端末のDNSサーバー設定を表示する操作とは目的が異なります。

確認対象分かること主な確認方法
端末が参照するDNS問い合わせ先のIPアドレスや端末の有効な構成ipconfig /all、scutil –dns、OSの設定画面
公開DNSレコードドメインのA、AAAA、MX、NS、TXTなどの応答nslookup、dig
DNS管理場所レコードを編集すべきサービスNS応答と契約中サービスの管理画面を照合

ドメイン取得サービスはドメインの登録管理を担いますが、DNSも同じ会社が管理するとは限りません。取得後にレンタルサーバーやCDNのネームサーバーへ変更していれば、レコードの編集先は変更後のDNSサービスです。料金、提供機能、管理画面名は2026年10月13日時点でも事業者や契約プランによって異なるため、契約先の公式マニュアルで確認してください。

最初に「端末の問い合わせ先」「公開レコード」「レコードの管理場所」のどれを調べるのか、一つ選んでから操作しましょう。

dns 確認 DNSを調べるときに区別する4つの対象
LUFTMEDIA編集部作成の解説図

結論として候補になるのは次のサービスです。条件を先に確認しておくと比較が早くなります。

JPDirectの公式サイトを見る

Windowsでipconfig /allから使用中のDNSサーバーを確認するには?

Windows 11またはWindows 10では、「スタート」を開いて「コマンド プロンプト」または「ターミナル」と検索し、通常権限で起動します。DNSサーバーの表示だけなら管理者権限は不要です。次のコマンドを入力してください。

ipconfig /all

Microsoftのipconfig公式資料によると、/allは全アダプターの完全なTCP/IP構成を表示します。結果から、現在通信に使っている「Wireless LAN adapter Wi-Fi」または「Ethernet adapter Ethernet」を探し、その中の「DNS Servers」または日本語表示の「DNS サーバー」を確認します。IPv6アドレスとIPv4アドレスが複数行に並ぶこともあります。

結果には、切断中のアダプター、Bluetooth、仮想マシン、VPNなども表示されます。「Media disconnected」と表示された項目や、現在使っていない仮想アダプターのDNSを見て判断しないでください。Wi-Fi利用中なら、同じブロックに現在のIPv4アドレス、デフォルトゲートウェイ、接続固有のDNSサフィックスがあるかも確認すると、対象を選びやすくなります。

DNSサーバーとして「192.168.x.x」「10.x.x.x」などが表示された場合、端末はローカルルーターや社内装置へ問い合わせている可能性があります。その表示だけでは、ルーターが上流で利用するISPやパブリックDNSまでは特定できません。上流を確認するにはルーターの公式管理画面やネットワーク管理者の資料が必要です。

何も表示されない場合は、対象アダプターが接続済みか確認します。Windowsの「設定」→「ネットワークとインターネット」からWi-Fiまたはイーサネットの状態を確認し、VPNを利用している場合は接続前後でipconfig /allを実行します。社内PCでは組織のポリシーが優先されることがあるため、値を変更せず管理者へ結果を共有してください。

複数のアダプターが出たら、DNSの数値より先に「今接続中のWi-FiまたはEthernetか」を照合してください。

Microsoft Learn
出典:Microsoft Learn(2026年10月13日確認)

主要なサービスの条件を並べると、違いが一目で分かります。横にスクロールしてご覧ください。

JPDirectDoレジドメインキングさくらのドメインPSI Japan
運営会社日本レジストリサービスIDCフロンティアGMOグローバルサイン・ホールディングスさくらインターネット国際調達情報
取得可能トップレベルドメイン32種類以上10種類以上41種類以上20種類以上863種類以上
おすすめの対象者法人個人個人法人法人
「.com」の取得費用3,047円1,900円1,958円2,790円3,750円
「.com」の更新費用3,047円3,200円1,958円2,790円3,750円
「.com」の移管費用3,047円0円1,958円2,790円3,750円

ドメイン取得サービスの主要サービスを抜粋。出典:各社公式サイト(2026年10月13日確認)。表は横にスクロールできます。

WindowsのnslookupでA・AAAA・MX・NS・TXTを確認するには?

公開DNSレコードは、コマンド プロンプトまたはターミナルでnslookupを使って確認できます。以下のexample.jpは、実際に調べたいドメインまたはホスト名へ置き換えてください。Webサイトなら「example.jp」と「www.example.jp」は別々に確認します。

nslookup example.jp
nslookup -type=AAAA example.jp
nslookup -type=MX example.jp
nslookup -type=NS example.jp
nslookup -type=TXT example.jp

Microsoftのnslookup公式資料では、-type=<resourcerecordtype>で問い合わせるレコード種類を指定できます。種類を指定しない基本形では、主にAやAAAAに関係するアドレスが返ります。「Server」と「Address」は問い合わせに使ったDNSサーバー、「Name」とその後の「Addresses」は対象名について返った結果として読み分けます。

「Non-authoritative answer」は、権威DNSへ直接問い合わせた回答ではなく、通常はキャッシュDNSから得た回答であることを示します。それだけで障害とは判断できません。結果を別のDNSサーバーと比較するときは、最後に問い合わせ先を指定できます。

nslookup -type=A example.jp 203.0.113.53

203.0.113.53は説明用の例なので、実行時には利用を許可されたDNSサーバーの実アドレスへ置き換えます。会社の内部名は社内DNSでしか回答されないことがあるため、外部DNSとの比較結果が違っても直ちに誤設定とは限りません。

応答がタイムアウトする場合は、名前が存在しない場合とは切り分けます。まず別の既知のドメインを同じDNSサーバーへ問い合わせ、すべて失敗するならネットワーク、VPN、ファイアウォール、DNSサーバーへの到達性を確認します。特定名だけ存在しない応答になる場合の詳しい読み方やNXDOMAIN対処は、前掲のDNSの仕組みとレコード解説で確認してください。

調査メモには対象名、レコード種類、問い合わせ先DNS、実行時刻の四つを残すと、結果を比較しやすくなります。

申し込み手順を試す前に、対応状況と料金の条件を確認しておいてください。

JPDirectの公式サイトを見る

macOSのネットワーク設定とscutil –dnsはどう使い分ける?

macOSの画面で設定値を確認するには、2026年10月13日時点でアップルメニュー→「システム設定」→「ネットワーク」→利用中のWi-FiまたはEthernet→「詳細」→「DNS」と進みます。Appleの「DNS」設定ガイドでも、この順路と「DNSサーバ」一覧の役割が案内されています。

ここに手入力したDNSサーバーがあれば一覧に表示されます。ただし、DHCP、VPN、構成プロファイル、接続先ごとのリゾルバーなどを含む現在の実効構成を詳しく調べるときは、画面だけでなくターミナルを利用します。「Finder」→「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「ターミナル」を開き、次を実行してください。

scutil --dns

出力はresolver #1、resolver #2のような単位に分かれます。各ブロックのnameserver[0]などがDNSサーバー、domainやsearch domainが適用対象の手掛かりです。macOSは複数のリゾルバー構成を持てるため、一番上のアドレスだけを抜き出すと、VPN内のドメインや特定ドメイン向けの設定を見落とす場合があります。

Wi-FiとEthernetを同時接続しているとき、VPN接続中、企業の構成プロファイルを使用しているときは、画面に見える手動設定と実際の問い合わせ経路が単純に一致しないことがあります。問題が特定の接続時だけ起きるなら、接続前と接続後のscutil --dnsを保存して、追加または変更されたresolverを比べます。

「システム設定」のDNS一覧を変更すると通信に影響します。確認だけが目的なら追加・削除ボタンを押さず、表示とコマンド結果を記録してください。会社や学校から貸与されたMacでは、構成プロファイルによって変更が制限されている場合があります。

Macでは画面のDNS一覧を設定値、scutil –dnsを現在のリゾルバー全体像として併用するのが要点です。

自分の使い方に合うかどうかは、提供条件を見ながら判断するのが確実です。

Doレジの公式サイトを見る

macOSのdigでドメインの公開DNSレコードを確認するには?

macOSのターミナルではdigを使い、公開DNSレコードを種類ごとに確認できます。基本形は「対象名 レコード種類」です。

dig example.jp A
dig example.jp AAAA
dig example.jp MX
dig example.jp NS
dig example.jp TXT

ISCのBIND 9公式digマニュアルでは、digはDNSサーバーへ問い合わせ、返された回答を表示する診断用ツールと説明されています。結果では、ヘッダーのstatus、ANSWER SECTION、AUTHORITY SECTION、末尾のSERVERを確認します。SERVERは問い合わせ先であり、Aレコードの接続先とは別です。

短い出力だけが必要なら、次のように実行できます。

dig +short example.jp A
dig +short example.jp MX

ただし、障害調査では+shortだけだとステータス、TTL、問い合わせ先などが省略されます。最初は通常出力を保存し、一覧化するときだけ短縮表示を利用してください。特定のDNSサーバーへ問い合わせる構文は次のとおりです。

dig @203.0.113.53 example.jp A

ここでもIPアドレスは説明用です。権威DNSへ直接確認したい場合は、先にdig example.jp NSで委任先を調べ、そのネームサーバー名を@の後へ指定します。キャッシュDNSと権威DNSの回答が違う場合は、TTLによるキャッシュ、委任先の変更、複数の権威DNS間の不一致を疑います。

ドメイン取得サービスの管理画面に表示されるレコードとdigの結果が違うなら、最初にNSレコードを照合してください。別会社のネームサーバーへ委任済みなら、取得元の画面で編集したゾーンが公開回答に使われていない可能性があります。ネームサーバー変更と個別レコード編集の違いはドメイン取得後のDNS設定ガイドで詳しく解説しています。

digのANSWERだけでなくSERVERとNSも照合すると、「値の誤り」と「編集場所の誤り」を切り分けられます。

dns 確認 確認コマンドで分かることの違い
LUFTMEDIA編集部作成の解説図

選び方をもう少し詳しく知りたい場合は、比較記事も参考にしてください。

【専門家解説】ドメイン取得サービスおすすめ22選!人気ランキング・比較/2026年最新

iPhoneのWi-Fi詳細画面でDNS設定を確認するには?

iPhoneでは、接続中のWi-FiごとにDNS設定を確認します。2026年10月13日時点の順路は「設定」→「Wi-Fi」→接続中ネットワークの右側にある情報ボタン→「DNSを構成」です。AppleのiPhone Wi-Fi設定ガイドでも、ネットワークの情報ボタンからDNSなどを構成できると案内されています。

「DNSを構成」が「自動」なら、そのWi-Fiから配布された設定を使います。「手動」なら登録済みのDNSサーバーを確認できます。ここで見えるアドレスは、そのWi-Fi接続に関する端末側の設定です。調べたい独自ドメインのA、MX、NSなどを表示する画面ではありません。

確認だけなら「自動」と「手動」を切り替えたり、サーバーを削除したりせず、キャンセルして戻ります。誤ったDNSへ変更すると、そのWi-Fi接続中に名前解決できなくなることがあります。また、この設定はWi-Fiネットワーク単位です。別のWi-Fiへ移動した場合やモバイル通信へ切り替えた場合には、同じ問い合わせ先を使うとは限りません。

構成プロファイル、VPN、通信を保護するアプリなどが導入されている場合、Wi-Fi詳細画面だけでは最終的な経路を判断しにくいことがあります。「設定」→「一般」→「VPNとデバイス管理」やVPNの接続状態を確認し、管理対象端末では組織の担当者へ問い合わせてください。

iPhoneの標準Wi-Fi画面には、WindowsのnslookupやmacOSのdigのように任意の公開レコードを種類指定して表示する機能はありません。独自ドメインの公開状態を確認する目的なら、同じネットワークに接続したWindowsまたはMacで公式CLIを実行するか、DNS管理事業者が提供する公式の確認手順を利用します。

iPhoneでは「どのWi-Fiの設定を見ているか」と「自動か手動か」を一緒に記録してください。

設定を見直しても改善しない場合は、サービス自体の見直しも選択肢になります。

ドメインキングの公式サイトを見る

AndroidのWi-Fi情報とプライベートDNSをどこで確認する?

AndroidはメーカーやOSのカスタマイズによって画面名が異なります。Googleが案内する標準的な順路は、2026年10月13日時点で「設定」→「ネットワークとインターネット」→「インターネット」→接続中ネットワーク横の設定アイコンです。ここでIP設定、ゲートウェイ、DNSなどが表示される機種があります。DNS欄がない場合は、画面上部の設定検索で「DNS」または「プライベート DNS」を検索してください。

端末全体のプライベートDNS設定は「設定」→「ネットワークとインターネット」→「プライベート DNS」で確認します。GoogleのAndroid公式ヘルプでは、「オフ」「自動」「プライベート DNS プロバイダのホスト名」の選択肢が案内されています。「プロバイダのホスト名」にはIPアドレスではなく、対応プロバイダが指定したホスト名を入力します。

「自動」と表示されている場合、固定のDNSサーバー名が画面に出るとは限りません。接続先ネットワークの設定と、利用可能なプライベートDNS機能に従って動作します。Samsung Galaxyなどでは「接続」→「その他の接続設定」など、別の名称や階層になっていることがあります。見つからないときは端末メーカーの公式サポートで機種名とOSバージョンを指定して確認してください。

プライベートDNSはDNSの問い合わせと応答を保護する設定で、独自ドメインの公開レコードやネームサーバーを変更する機能ではありません。両者の違いと設定時の注意点はAndroidのプライベートDNSとは?設定方法と選び方でも確認できます。

Androidの標準設定画面も、任意ドメインのMXやTXTを調べる用途には向きません。公開レコードはPCのnslookupまたはdigで確認します。問題がWi-Fiだけで起きるならモバイル通信へ切り替えて比較し、両方で起きるならプライベートDNS、VPN、対象ドメインの公開設定を順に調べます。

Androidは機種差が大きいため、設定検索とメーカー公式手順を使い、画面名が違うまま推測で変更しないことが大切です。

費用は月額だけでなく初期費用と契約期間を含めた総額で比べてください。

Doレジの公式サイトを見る

DNSの確認結果が違う・名前解決できないときはどこを調べる?

結果が想定と違うときは、設定変更を繰り返す前に「一台だけか」「同じネットワーク全体か」「外部からも同じか」を切り分けます。一台だけなら端末、VPN、手動DNS、キャッシュの影響が中心です。同じWi-Fiの複数端末で失敗するなら、ルーター、上流DNS、回線を確認します。別回線でも対象ドメインだけ失敗するなら、公開レコードや権威DNS側を調べます。

  1. 対象名を確認する:example.jpとwww.example.jp、入力ミス、末尾やサブドメインの違いを確認します。
  2. 端末の問い合わせ先を確認する:Windowsはipconfig /all、Macはscutil --dns、スマートフォンはWi-Fi詳細とプライベートDNSを確認します。
  3. 公開レコードを確認する:nslookupまたはdigでA、AAAA、MX、NSなど必要な種類を明示します。
  4. 別の問い合わせ先と比較する:通常利用するキャッシュDNSと、利用を許可された別DNSまたは権威DNSの回答を比較します。
  5. NSと管理画面を照合する:公開中のNSが指すDNSサービスと、レコードを編集した管理画面が一致するか確認します。
  6. DNS以外を分岐する:AやAAAAが正しいのにWebサイトだけ開けない場合は、Webサーバーのドメイン受入設定、HTTPS証明書、サーバー停止、ファイアウォールを調べます。

Windowsで過去の結果が残っている可能性を調べるにはipconfig /displaydnsでローカルのDNSリゾルバーキャッシュを表示できます。キャッシュ消去は状態を変更する操作なので、記録を取った後に必要性を判断します。共有PCや管理端末では、管理者の指示なしに実行しないでください。

DNS変更直後は、TTLに従ってキャッシュDNSごとに新旧の回答が混在することがあります。ただし、時間がたてば解決すると決めつけず、権威DNSへ直接問い合わせた値、公開NS、各権威DNSの回答が一致しているかを確認します。複数の権威DNSで回答が異なるなら、待機だけでなくゾーン同期や設定内容の確認が必要です。

「名前が存在しない」という応答と「DNSサーバーへ到達できない」「時間内に応答がない」は原因が異なります。NXDOMAINの意味やレコード種類別の診断はDNSとは?ドメインとIPアドレスを結ぶ仕組みに分けて解説しています。本記事では、端末の問い合わせ先と公開レコードを別々に採取し、どの段階で差が生じたかを特定することが結論です。

参照した公式情報

変更前の値と実行時刻を残し、端末、キャッシュDNS、権威DNS、Webサーバーの順に確認すると原因を狭めやすくなります。

dns 確認 名前解決できないときの切り分け手順
LUFTMEDIA編集部作成の解説図

最後に、ここまでの条件を満たすサービスをもう一度確認しておきましょう。

JPDirectの公式サイトを見る