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格安SIMを契約したiPhoneへ機種変更するとき、「近くのiPhoneから転送」が出ない、電話番号を選べない、または「転送はサポートされていません」と表示されることがあります。eSIMクイック転送は、iPhoneがeSIM対応であるだけでは利用できません。Appleが定める端末間の条件に加え、契約先の通信事業者がその回線・契約・端末の組み合わせを転送対象にしている必要があります。
本記事の仕様、対応条件、画面名は2026年10月30日日時点です。最初にキャリア対応を確認し、次にiOS、端末の近接、Bluetooth、Wi-Fi、パスコード、Apple Account、SIMロック、対応端末の順で切り分けます。なお、旧iPhoneのeSIMを先に削除してはいけません。転送が成立すると旧端末側のSIMは無効になるため、緊急通報が必要になる可能性のある時間帯や、SMS認証、仕事の電話を待っている時間を避けて作業してください。
目次
契約中のキャリアはeSIMクイック転送に対応している?
最初に確認するのは、iPhoneではなく契約先です。Appleは、通信事業者がeSIMクイック転送に対応している場合に限り、以前のiPhoneから新しいiPhoneへ電話番号を移せると案内しています。AppleのiPhone用eSIMサービス対応事業者一覧で日本の対応状況を調べたうえで、契約先自身の案内を確認してください。
2026年10月30日日時点では、NTTドコモ、ソフトバンク、ワイモバイル、LINEMO、楽天モバイルなどが公式にiPhoneのeSIMクイック転送を案内しています。ただし、ブランド名が掲載されていても、すべての料金プラン、法人契約、副回線、海外版端末、回線種別が一律に対象になるとは限りません。たとえばドコモは副回線サービスの副回線、iPhoneとiPadの間の転送などに制限を設けています。
格安SIMは特に注意が必要です。大手キャリアの回線網を借りているMVNOでも、元回線のクイック転送対応がそのまま適用されるわけではありません。契約した格安SIMの公式サイトに「eSIMクイック転送」「iPhone間転送」の案内がなければ、マイページやアプリからeSIMを再発行し、QRコードまたはアクティベーション方式で設定するのが基本です。端末がeSIM対応か分からない場合は、内部記事のeSIMの確認方法|対応端末・使用中回線をiPhoneとAndroidで確認で、EID、モデル番号、現在の回線種別を先に確認できます。
また、ドコモのeSIMクイック転送案内、楽天モバイルのiPhoneのeSIMクイック転送手順、ソフトバンクの提供案内のように、契約先別の条件を優先してください。「キャリア名+eSIMクイック転送」で公式ページが見つからない場合は、転送を繰り返すより再発行方法を調べます。

格安SIMでは、借りている回線網ではなく、実際に料金を支払っている契約先の対応表を確認しましょう。

結論として候補になるのは次のサービスです。条件を先に確認しておくと比較が早くなります。
Apple公式の転送条件を新旧iPhoneで満たしている?
AppleのiPhoneでeSIMを設定する公式手順が2026年10月30日日時点で示す主な条件は、両方のiPhoneが近くにあること、Bluetoothがオンであること、旧iPhoneをデバイスパスコードでロック解除できること、両方がApple Accountへサインインしていること、そして両方にiOS 18.4以降が入っていることです。キャリア側がこれより高いバージョンや独自条件を指定している場合は、キャリア側の条件も満たします。
新iPhoneで「設定」→「モバイル通信」→「モバイル通信を設定」または「eSIMを追加」と進みます。移せる番号が表示されたら選択し、表示されなければ「近くのiPhoneから転送」をタップします。旧iPhoneには「電話番号を転送」「SIMを転送しますか?」などが表示されるため、番号を確認して承認します。新iPhoneに検証コードが表示された場合は、そのコードを旧iPhoneへ入力します。
「クイックスタート」と「eSIMクイック転送」は関連しますが、同じ機能ではありません。クイックスタートはアプリや設定などのデータ移行、eSIMクイック転送は通信回線の移行です。初期設定中に回線を移さなかった場合でも、新iPhoneのホーム画面まで進んでから「設定」→「モバイル通信」→「eSIMを追加」で実行できます。データ移行が終わっただけで電話番号も移ったと判断せず、「設定」→「モバイル通信」に対象番号があるか確認してください。
Appleの一般条件を満たしても、ドコモは公式案内で新旧iPhoneにiOS 16.4以上を求めるなど、事業者別の記載があります。一方、ソフトバンク、ワイモバイル、LINEMOの提供案内は新旧両方にiOS 17以降を条件として案内しています。現在はApple側の条件が更新されているため、実際には新旧両方を「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」から利用可能な最新iOSへそろえるのが安全です。

Appleの共通条件とキャリア独自条件のうち、厳しいほうを新旧2台とも満たすようにしてください。

主要なサービスの条件を並べると、違いが一目で分かります。横にスクロールしてご覧ください。
| ahamo | Y!mobile | 楽天モバイル | LINEMO | イオンモバイル | |
|---|---|---|---|---|---|
| 運営会社 | NTTドコモ | ソフトバンク | 楽天モバイル | ソフトバンク | イオンリテール |
| ポイント | 大容量プランあり。100GB以上使うなら「大盛り」オプションが便利 | 全国に店舗がありサポート充実。セット割適用ならさらにお得 | 無制限プランが魅力。通信エリアのカバー範囲は要確認 | 通信品質とコスパのバランスが良いが、3GB/10GBの階段制に注意 | 全国のイオンで契約可能。通信速度の安定性は要確認 |
| 最安月額料金 | 2,970円~ | 2,365円~ | 1,078円~ | 990円~ | 803円~ |
| ~1GB | 2,970円/月 | 2,365円/月 | 1,078円/月 | 990円/月 | 858円/月 |
| 2~3GB | 2,970円/月 | 2,365円/月 | 1,078円/月 | 990円/月 | 1,078円/月 |
| 4~10GB | 2,970円/月 | 2,915円/月 | 2,178円/月 | 2,090円/月 | 1,298円/月 |
格安SIM(格安スマホ)の主要サービスを抜粋。出典:各社公式サイト(2026年10月30日確認)。表は横にスクロールできます。
「近くのiPhoneから転送」が出ないときBluetoothと距離をどう直す?
転送候補が出ない場合は、新旧iPhoneを机の上に並べ、両方の電源を入れたままロックを解除します。旧iPhoneで「設定」→「Bluetooth」を開き、Bluetoothをオンにします。コントロールセンターのボタンだけでは状態を判断しにくいため、設定アプリで確認してください。新iPhone側も同じ画面でオンにします。
次に両方の機内モードをオフにし、旧iPhoneをホーム画面へ戻します。新iPhoneでは「設定」→「モバイル通信」→「eSIMを追加」を開き直します。候補が出なければ、両方を再起動してから同じ順路をやり直します。Bluetooth機器の一覧で新旧iPhoneを手動ペアリングする必要はありません。
旧iPhoneに承認画面が出ない場合は、画面ロック、集中モード、Apple Accountのサインイン状態を確認します。旧iPhoneの「設定」最上部に自分の名前が表示されるか、新iPhoneも同じApple Accountになっているかを見ます。家族の端末や会社支給端末など、別のApple Accountを使っている場合は、番号が自動表示されないことがあります。
初期設定中の新iPhoneで反応が止まった場合は、進行中のデータ転送を中断しないでください。データ転送が完了してホーム画面が表示されてから、設定アプリ経由でeSIMだけを移す方法へ切り替えられます。2台を離したり旧端末の電源を切ったりすると、承認要求が消えることがあります。

2台を隣に置き、旧iPhoneをロック解除したホーム画面にしてから転送画面を開き直すのが近道です。
申し込み手順を試す前に、対応状況と料金の条件を確認しておいてください。
Wi-Fi・パスコード・Apple Accountのどこを確認する?
新iPhoneはeSIM情報の取得やキャリア側の認証にインターネット接続を使います。「設定」→「Wi-Fi」で、ログイン画面を要求する公衆Wi-Fiではなく、安定した自宅などのWi-Fiへ接続してください。Wi-Fiの扇形アイコンが出ていても通信できない場合があるため、SafariでAppleや契約先の公式ページが開くか確認します。VPNやフィルタリングアプリを利用している場合は、組織の管理ルールに反しない範囲で一時停止し、再試行します。
パスコードはApple Accountのパスワードとは別です。旧iPhoneで「設定」→「Face IDとパスコード」または「Touch IDとパスコード」を開き、端末のパスコードが設定されていることを確認します。転送承認時には、Face ID、Touch ID、サイドボタンのダブルクリック、またはパスコード入力を求められることがあります。画面ロックを解除できない状態では転送を進められません。
Apple Accountは「設定」の最上部で確認します。新旧2台でメールアドレスが一致するか、2ファクタ認証を完了できるかを確認してください。サインイン要求が旧端末に届いたら「許可する」を選び、表示された確認コードを新端末へ入力します。Apple Accountを変更した直後や、盗難デバイスの保護によるセキュリティ遅延が発生しているときは、その案内が完了してから再試行します。
会社や学校が管理するiPhoneでは、モバイル通信プランの追加が管理プロファイルで禁止されている場合があります。「設定」→「一般」→「VPNとデバイス管理」に管理項目があるときは、勝手に削除せず管理者へ確認してください。

Wi-Fi接続だけでなくWeb閲覧まで試し、端末パスコードとApple Accountのパスワードを混同しないようにしましょう。

自分の使い方に合うかどうかは、提供条件を見ながら判断するのが確実です。
iOSバージョンと対応端末をどの画面で照合する?
新旧それぞれで「設定」→「一般」→「情報」を開き、「iOSバージョン」「機種名」「モデル番号」を記録します。その後、「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」を開きます。更新がある場合はバックアップを取り、充電器とWi-Fiへ接続して更新します。一方だけ古い状態ではなく、両方を最新状態へそろえてから再試行してください。
eSIM自体は一般にiPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR以降の対応モデルで利用できますが、販売地域による例外があります。また、「eSIM対応」と「契約先のクイック転送対象」は別です。ドコモの公式ページは対応機種を個別に列挙し、日本国内発売モデル以外を動作保証外としています。海外版、中古品、法人モデルでは、機種名だけでなく「A」から始まるモデル番号を契約先の対応表と照合してください。
「設定」→「一般」→「情報」にEIDがあることは、eSIM機能を備えるか確認する材料です。しかし、EIDが表示されるだけでクイック転送に対応するとは限りません。転送元の契約が物理SIMの場合も、キャリアによっては新iPhoneのeSIMへ変換できますが、対応していない格安SIMではSIM種別変更や再発行が必要です。
容量不足でiOSを更新できない場合は、「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」で不要なダウンロードデータなどを整理します。eSIMプロファイルを空き容量確保のために削除する操作は避けてください。プロファイルの役割や削除後の扱いは、内部記事のeSIMプロファイルとは?追加・削除・再発行の注意点で確認できます。

機種名、モデル番号、iOSバージョンを3点セットで控えると、キャリア窓口でも状況を伝えやすくなります。
選び方をもう少し詳しく知りたい場合は、比較記事も参考にしてください。
SIMロックと回線・端末の組み合わせに問題はない?
新iPhoneで「設定」→「一般」→「情報」へ進み、「SIMロック」を確認します。2026年10月30日日時点の代表的な表示では、「SIMロックなし」なら端末側のロックは解除されています。別の通信事業者で購入した旧モデルや中古端末でロックが残っている場合は、購入元キャリアの公式手順で解除してから転送します。
ただし、SIMロックなしでも、対応周波数、販売地域、キャリアの動作確認、契約状態まで保証されるわけではありません。新iPhoneのIMEIやEIDを求められた場合は「設定」→「一般」→「情報」で確認し、契約先のマイページまたは公式窓口だけへ入力します。SNSや中古販売ページには掲載しないでください。
デュアルSIM利用中は、移したい電話番号を正確に選びます。「主回線」「副回線」「仕事」などのラベルは利用者が変更できるため、ラベルだけでなく電話番号と通信事業者名を照合してください。AppleはiOS 26以降で複数の電話番号の転送に対応すると案内していますが、各番号の契約先がクイック転送を受け付けることが前提です。
転送後に電話だけ使えない場合は、転送失敗ではなく、デフォルト音声回線、VoLTE、開通状態の問題を分けて確認します。その場合は本記事で同じ確認を繰り返さず、内部記事のeSIMで電話できない時の確認|音声回線・VoLTE・開通状態へ進んでください。

「SIMロックなし」と「キャリアの動作確認済み」は別条件なので、両方を確認してください。
設定を見直しても改善しない場合は、サービス自体の見直しも選択肢になります。
「転送はサポートされていません」などのエラー別にどう分岐する?
表示された文言を記録し、同じ操作を何度も繰り返さずに分岐します。スクリーンショットを残す場合は、電話番号、EID、IMEI、確認コードなどが外部へ漏れないように扱ってください。
「転送はサポートされていません」「この電話番号は転送できません」
契約先、料金プラン、回線種別、転送元SIM、端末のいずれかが対象外である可能性が高い状態です。Appleの対応事業者一覧と契約先の公式ページを再確認します。格安SIMや対象外契約なら、契約先のマイページ、アプリ、店舗など指定された方法でeSIMを再発行します。QRコードが発行された場合は、新iPhoneの「設定」→「モバイル通信」→「eSIMを追加」→「QRコードを使用」へ進みます。
「アクティベートできません」「eSIMをアクティベート中」のまま
新iPhoneがインターネットへ接続できるか、契約先で回線切替や本人確認が未完了でないかを確認します。端末を再起動し、「設定」→「モバイル通信」に回線が追加済みかを見ます。追加済みなら同じQRコードを再スキャンしたり、同じ回線を重複追加したりせず、契約先へ状態を照会してください。
番号が一覧に表示されない
同じApple Account、Bluetooth、旧端末のパスコード、近接状態を確認します。それでも出なければ、キャリアがその番号を転送対象にしていない可能性があります。物理SIMからeSIMへの変換、法人回線、副回線、データ専用回線などは条件が異なるため、契約先へ電話番号と端末モデルを伝えます。
転送途中で失敗し、旧端末も圏外になった
旧eSIMを削除せず、新iPhoneの「設定」→「モバイル通信」を確認します。新端末に回線が追加されていれば、再起動後にアンテナ表示、発信、Wi-Fiを切った状態のデータ通信を試します。両方で使えない場合は、別の電話やWi-Fiから契約先へ連絡し、eSIM再発行または回線状態の復旧を依頼します。

非対応エラーは端末設定だけで直らないため、契約先のeSIM再発行手続きへ切り替えてください。

費用は月額だけでなく初期費用と契約期間を含めた総額で比べてください。
旧eSIMを消さずに安全に再発行・開通確認するには?
転送または再発行を始める前に、新旧iPhoneを充電し、Wi-Fi、Apple Accountの認証手段、契約先のログイン情報を用意します。銀行やサービスのSMS認証が必要なら、作業中に受信できなくなる可能性を考え、認証が不要な時間を選びます。緊急通報が必要になる状況では作業を延期し、利用可能な別回線を確保してください。
旧iPhoneでは「eSIMを削除」「モバイル通信プランを削除」を押しません。Appleによると、新iPhoneでモバイル通信プランがアクティベートされると、旧iPhoneのSIMは無効になります。つまり、利用者が先回りして削除する必要はありません。削除してから転送に失敗すると、旧端末で通話やSMSを受けられず、本人認証にも支障が出ます。
クイック転送が使えない場合は、契約先の正式な再発行手順を使います。ドコモはクイック転送できない場合にオンラインショップからeSIM発行手続きを行うよう案内しています。格安SIMではマイページや専用アプリで再発行し、発行されたQRコード、アプリ、またはキャリアアクティベーションで新iPhoneへ追加します。手数料、受付時間、本人確認方法は契約先で異なるため、2026年10月30日日時点の公式手続き画面で確定してください。
開通後は、新iPhoneの「設定」→「モバイル通信」で対象回線がオンになっていることを確認します。複数回線なら「モバイルデータ通信」と「デフォルトの音声回線」の選択先も確認します。その後、Wi-Fiをオフにして公式サイトを開き、家族や自身が管理する別回線など通常の番号へ発信します。緊急通報番号を試験目的で使用してはいけません。SMSも受信できるか確認し、問題がなければ旧iPhoneの初期化を検討します。
旧端末を売却・譲渡する場合でも、新端末で通話、SMS、モバイルデータ通信、契約先アプリへのログインが確認できるまでは消去しません。回線開通直後に通信できないときは、eSIMを削除せず、契約先へ「転送完了時刻」「表示されたエラー」「新旧のモデル名」「iOSバージョン」を伝えます。
参照した公式情報
- Apple:iPhoneでeSIMを設定する
- Apple:iPhone用eSIMサービスを提供している通信事業者
- NTTドコモ:eSIMクイック転送について
- ソフトバンク:eSIMクイック転送の提供開始のご案内
- 楽天モバイル:iPhoneのeSIMクイック転送を使ったデータとSIMの移行方法

新端末で通話・SMS・モバイル通信を確認し終えるまで、旧端末のeSIM削除や初期化は保留しましょう。
最後に、ここまでの条件を満たすサービスをもう一度確認しておきましょう。


