YouTube(ユーチューブ)の最も再生された部分が出ない原因は?表示方法と対処法を解説



目次

YouTubeの最も再生された部分とは?

YouTube(ユーチューブ)の「最も再生された部分」とは、動画の中で視聴者が繰り返し再生した場所を、再生バー上のグラフで確認できる機能です。「リプレイ回数が最も多い部分」と表示されることもあります。

パソコンでは動画下部の再生バーにマウスポインターを合わせ、再生位置を移動すると、バーの上に山のような波形が現れます。スマホでは、再生バーの丸い部分を押したまま左右に動かすと確認できます。波形が高い場所ほど、その動画内で繰り返し見直された回数が多いことを示しています。YouTube公式ヘルプでも、再生位置を移動するとグラフが表示され、高い部分ほど頻繁に再視聴されていると説明されています。

検索時に混同しやすいのは、波形の意味と、表示されない条件です。すべての動画に必ず表示される機能ではなく、視聴者や投稿者が設定画面から強制的に有効化するものでもありません。

波形の高さが示しているもの

波形は、その動画全体の中で再視聴がどこに集中したかを相対的に表しています。たとえば、10分の解説動画で7分付近の山だけが高い場合、視聴者がその場面をもう一度確認したり、再生位置を戻したりした可能性があります。

ただし、高い山が必ず動画の「一番面白い場面」や「結論」を示すとは限りません。次のような理由でも繰り返し再生は発生します。

  • 画面に表示された設定手順を確認するために戻した
  • 商品名や数字を聞き取れず、数秒だけ再生し直した
  • ダンスや楽器演奏の動きを繰り返し確認した
  • 動画内の発言が聞き取りにくく、同じ部分を見直した
  • 結末や答えを短時間で確認するため、その位置へ移動した

つまり、波形が高い場所は注目されている可能性が高い一方、単純な人気投票ではありません。高評価の数やコメント数、動画全体の再生回数とも別の指標です。

たとえば料理動画では完成した料理が映る場面、ゲーム動画では勝敗が決まる瞬間、解説動画では答えや具体的な操作が示される場面に山ができやすい傾向があります。一方で、説明が分かりにくいために何度も戻されている場合もあります。波形だけを見て、内容の評価が高いと決めつけないことが大切です。

動画の見どころを短時間で探せる

長い動画を最初から最後まで見る時間がない場合、波形を使うと、多くの視聴者が見直した場面へ移動できます。インタビューの重要発言、スポーツの決定的な瞬間、レビュー動画の商品評価などを探すときに便利です。

ただし、最も高い山だけを見ても、発言の前提や話の流れが分からない場合があります。特にニュース解説、投資、医療、法律などの動画は、結論部分だけを切り取ると意味を誤解するおそれがあります。山の少し前から再生し、何について話している場面なのかを確認した方が安全です。

映画、ドラマ、ゲーム実況などでは、波形の高い場所が結末や重要場面になっていることがあります。ネタバレを避けたい場合は、動画を見終わるまで波形を意識しない方がよいでしょう。

YouTubeは2022年5月、視聴者が関心の高い場面を探しやすくする機能として、このグラフをデスクトップ版とモバイル版へ展開しました。

YouTube Studioの視聴者維持率との違い

最も再生された部分の波形は、動画を見る人が再生画面で利用する機能です。一方、YouTube Studio(ユーチューブスタジオ)の視聴者維持率は、動画投稿者が自分の動画を分析するためのデータです。

視聴者維持率では、視聴者がどこまで動画を見続けたか、どの場所で離脱したか、どの部分が繰り返し再生または共有された可能性があるかを確認できます。YouTube公式ヘルプでは、維持率グラフの山は再視聴または共有された場面、谷はその部分が飛ばされたり視聴されにくかったりした可能性を示すと説明されています。

自分が投稿した動画に「最も再生された部分」が出ていなくても、YouTube Studioの視聴者維持率を確認できる場合があります。投稿者が内容を改善したいときは、視聴者向けの波形が表示されるかどうかを待つより、YouTube Studioのデータを見る方が具体的です。

視聴者維持率の山が説明場面にあるなら、その情報への関心が高い可能性があります。冒頭で急激に下がっている場合は、前置きが長い、タイトルと内容が合っていない、音声が聞き取りにくいなどの原因を検討できます。両者は似た形のグラフですが、利用する人と目的が異なります。

最も再生された部分は人気場面を探す目安ですが、波形が高い理由まで考えると動画の内容を正しく理解しやすくなります

最も再生された部分が出ない主な原因

YouTube(ユーチューブ)の再生バーを動かしても「最も再生された部分」が出ない場合、操作方法を間違えているとは限りません。動画自体が表示対象になっていないケースと、アプリやブラウザの問題で正常に読み込めていないケースがあります。

原因を切り分けるときは、まず一つの動画だけで出ないのか、複数の動画で出ないのかを確認します。特定の動画だけで表示されない場合は、動画側の条件が影響している可能性が高くなります。多くの動画で一斉に表示されない場合は、端末、アプリ、ブラウザ、通信状態などを疑います。

動画が表示対象になっていない

YouTube公式ヘルプでは、最も再生された部分のグラフが表示されない条件として、次の例を挙げています。

  • チャンネルに有効な違反警告がある
  • 不適切である可能性があるコンテンツと判断されている
  • 動画が新しく、十分なデータが集まっていない
  • 視聴回数が少ない
  • YouTubeのシステムが、そのほかの理由で表示対象外と判断している

したがって、公開直後の動画や再生回数の少ない動画に波形が出ないのは、故障とは限りません。視聴者の再生データが不足しているため、どの場所が繰り返し見られているかを判定できていない可能性があります。

注意したいのは、表示に必要な公開日数や再生回数について、YouTubeが一律の数値基準を公表していない点です。「公開から2カ月」「再生回数1万回」などの目安が紹介されることがありますが、公式に保証された条件ではありません。

再生回数が1万回を超えたから必ず表示される、一定期間が経過すれば必ず出る、という仕組みではありません。動画の内容やチャンネルの状態など、複数の情報をもとにYouTube側が表示可否を判断しています。数値だけを増やせば解決すると考えず、同じチャンネルの別動画や、同程度の再生回数の動画と比べる必要があります。

作業用BGM(ビージーエム)、環境音、長時間の定点映像なども、明確な山が出にくい場合があります。視聴者が特定の場所を探して再生するのではなく、動画を流したまま利用することが多いためです。ただし、BGM動画であることだけが公式の表示除外条件として示されているわけではありません。動画の新しさ、視聴回数、チャンネルの状態なども含めて判断する必要があります。

再生バーを動かしていない

最も再生された部分のグラフは、動画を再生しただけで常に表示されるものではありません。パソコンでは再生バーへマウスポインターを合わせ、再生位置を探す操作をすると表示されます。スマホでは画面をタップして再生バーを出し、丸い再生位置を押したまま左右へ動かします。

再生バーの上に小さなサムネイルだけが出て、波形が確認できない場合は、その動画に最も再生された部分のデータが表示されていない可能性があります。チャプター名が表示されても、最も再生された部分が有効になっているとは限りません。

動画のチャプターと最も再生された部分は別の機能です。チャプターは投稿者が説明欄などで設定できる区切りで、再生バー上に縦線や章名として表示されます。最も再生された部分は、視聴者の再視聴状況をもとにYouTubeが表示するグラフです。

スマホで操作するときは、再生バーを一度タップするだけでなく、再生位置を少し動かして確認します。画面を縦向きにしていると再生バーが小さく、波形を見落とすことがあります。全画面表示にしてから操作すると、波形の有無を確認しやすくなります。

アプリやブラウザで正常に読み込めていない

以前は見えていた動画や、別の端末では表示される動画で波形が出ない場合、YouTubeアプリやブラウザの一時的な読み込みエラーが考えられます。

特に次の状態では、再生画面の一部が正常に表示されないことがあります。

  • YouTubeアプリやブラウザを長期間更新していない
  • 動画ページを長時間開いたままにしている
  • キャッシュに古い画面情報が残っている
  • 通信が不安定で、再生バー周辺の情報を読み込めていない
  • 広告ブロックなどの拡張機能が再生画面へ影響している

一つの動画だけで判断せず、再生回数の多い別の動画でも波形が出るかを確認するのがコツです。別動画では表示されるなら、端末ではなく対象動画の条件が原因と考えやすくなります。

反対に、複数の有名動画で表示されない場合は、アプリの再起動、ページの再読み込み、ブラウザのシークレットモード、別ブラウザ、別端末などで確認します。パソコンでだけ表示されないならブラウザや拡張機能、スマホでだけ表示されないならアプリの状態を優先して確認します。

ログイン中のアカウントで見えない場合は、ログアウト状態や別アカウントでも試すと切り分けやすくなります。同じ動画が複数の端末やアカウントで表示されないなら、利用者側の設定ではなく、動画が表示対象外になっている可能性が高いと判断できます。

YouTube側の仕様変更や一時的な障害により、表示方法が変わる場合もあります。端末やアプリを変えても複数の動画で同じ状態が続くときは、利用者側で無理に設定を変更せず、時間を置いて再確認する方がよいでしょう。

一つの動画だけで出ないなら動画側、複数の動画で出ないなら端末側という順番で確認すると、原因を切り分けやすくなります

パソコンで最も再生された部分を表示する方法

YouTube(ユーチューブ)の「最も再生された部分」は、動画下部の再生バーにマウスポインターを合わせると確認できます。専用ボタンを押して表示する機能ではないため、再生画面を見ているだけでは波形に気づかないことがあります。

波形が表示される動画では、多くの視聴者が繰り返し見た場所ほど山が高くなります。動画の結論、商品の使用場面、スポーツの決定的な瞬間、音楽のサビなど、注目されている場面を探す際に便利です。

ただし、すべての動画で表示されるわけではありません。操作方法が間違っていなくても、YouTube側で十分な視聴データが集まっていない動画や、再生位置に偏りがない動画では波形が出ない場合があります。

再生バーにマウスポインターを合わせる

パソコンで確認するときは、Chrome(クローム)やEdge(エッジ)などのブラウザでYouTubeを開き、対象の動画を再生します。

動画の下部にある赤い再生バーへマウスポインターを移動してください。動画を一時停止する必要はありません。再生中でも停止中でも確認できます。

基本的な手順は次のとおりです。

  1. YouTubeで確認したい動画を開く
  2. 動画画面の下部へマウスポインターを移動する
  3. 赤い再生バーの上にポインターを合わせる
  4. 再生バー上部に表示される波形を見る
  5. 波形の山が高い場所へポインターを移動する
  6. プレビュー画像と再生時間を確認する
  7. 見たい位置をクリックして再生する

波形の最も高い場所では、「リプレイ回数が最も多い部分」などの案内が表示されることがあります。案内の文言や表示位置は、YouTubeの画面変更によって異なる場合があります。

再生バーへポインターを合わせても、小さなプレビュー画像と時刻しか表示されないことがあります。この状態は操作ミスとは限りません。その動画に波形が用意されていない可能性があるため、再生回数の多い別の動画でも同じ操作を試してください。

別の動画では波形が見えるのに、特定の動画だけ見えない場合は、パソコンやブラウザの問題ではなく、その動画が表示対象になっていないと判断できます。

波形とチャプター表示を見分ける

YouTubeの再生バーには、最も再生された部分の波形以外にも、チャプター名、プレビュー画像、再生時間などが表示されます。似た場所に複数の情報が出るため、どれが波形なのか迷うことがあります。

チャプターは、投稿者が動画を複数の区間に分けた機能です。再生バーが細かく区切られ、ポインターを合わせると「概要」「設定方法」「まとめ」などの名称が表示されます。一方、最も再生された部分は、再生バーの上に山のような曲線として現れます。

チャプター名だけが表示され、山型の波形が出ない場合は、チャプター機能は有効でも、最も再生された部分は表示されていない状態です。

高い山をクリックすれば、その時間へ直接移動できます。ただし、山が高い場所が必ずしも動画の結論とは限りません。説明が聞き取りにくくて巻き戻された場所、重要な数字が短時間だけ表示された場所、操作手順を確認するために繰り返し見られた場所も高くなることがあります。

最も再生された部分は、動画の見どころを機械的に決めた目次ではなく、視聴者の再生行動を反映した目安として使うのが適切です。

パソコンで波形が出ない場合の確認方法

本来は表示される動画なのに自分のパソコンだけで見えないと感じた場合は、動画側とブラウザ側を切り分けます。

最初にページを再読み込みしてください。WindowsではCtrlキーを押しながらRキー、MacではCommandキーを押しながらRキーを押すと更新できます。単なる読み込み不足であれば、これだけで表示が戻る場合があります。

改善しないときは、次の順番で確認します。

  • 再生回数が多く、公開から時間が経っている別の動画を開く
  • ブラウザのシークレットモードで同じ動画を確認する
  • 広告ブロックなどの拡張機能を一時的に停止する
  • Chrome以外のブラウザでも確認する
  • YouTubeからログアウトした状態で開く
  • ブラウザを最新版へ更新する
  • ブラウザのキャッシュを削除して開き直す

シークレットモードで表示される場合は、拡張機能や保存済みデータが影響している可能性があります。特に、YouTubeの画面を変更する拡張機能、再生速度を管理する拡張機能、広告やスクリプトを制限する拡張機能は、再生バーの表示に影響することがあります。

画面の拡大率も確認してください。ブラウザの表示倍率を大きくしていると、再生バー周辺の情報が省略されたり、ポインターを合わせにくくなったりします。WindowsではCtrlキーと0キー、MacではCommandキーと0キーを押すと、通常の倍率へ戻せます。

動画が埋め込まれたウェブサイト上ではなく、YouTubeの動画ページを直接開くことも重要です。埋め込みプレーヤーでは、通常のYouTubeページと表示される機能が異なる場合があります。

複数の動画、複数のブラウザ、ログアウト状態でも波形がまったく出ない場合は、YouTube側の一時的な表示変更や不具合も考えられます。利用者が波形を強制的に有効にする設定はないため、端末側の確認を終えた後は時間を置いて再確認することになります。

再生バーにポインターを合わせても波形が出ないときは、まず別の人気動画で試すと、動画側の条件なのかパソコン側の問題なのかをすぐに切り分けられます

スマホで最も再生された部分を見る方法

スマホでは、YouTubeアプリの動画画面をタップし、再生バーを操作して最も再生された部分を確認します。パソコンのようにマウスポインターを合わせられないため、再生位置を示す丸い部分を押したまま左右へ動かす操作が必要です。

iPhone(アイフォーン)とAndroid(アンドロイド)で基本的な流れは共通です。ただし、アプリのバージョン、端末の画面サイズ、動画の種類によって、波形の見え方や案内文が異なることがあります。

YouTubeアプリで再生バーを長押しする

YouTubeアプリで対象の動画を開き、動画画面を一度タップします。画面下部に再生バーと再生位置を示す丸が表示されたら、その丸または再生バー付近を指で押してください。

押したまま左右へ動かすと、移動先のプレビュー画像や再生時間が表示されます。最も再生された部分に対応している動画では、再生バーの上に山型の波形が現れます。

操作の流れは次のとおりです。

  1. YouTubeアプリを起動する
  2. 確認したい通常動画を再生する
  3. 動画画面を一度タップする
  4. 画面下部の再生バーを表示する
  5. 再生位置の丸を指で押す
  6. 指を離さずに左右へゆっくり動かす
  7. 波形の山が高い位置を確認する
  8. 見たい場所で指を離す

指をすぐに離すと、その位置へ移動するだけで波形を確認できないことがあります。再生バーを押したまま、少しゆっくり動かすのがコツです。

画面が小さいスマホでは、指で再生バーが隠れてしまいます。指を少し上方向へずらしながら左右へ動かすと、プレビュー画像や波形を確認しやすくなります。

動画を縦向きで見ていると操作しにくい場合は、スマホを横向きにして全画面表示へ切り替えてください。再生バーが長くなるため、山の位置や時間を細かく確認できます。

YouTube Shorts(ユーチューブショート)では、通常動画と再生画面の仕組みが異なります。通常動画と同じ波形が見つからない場合は、操作ミスではなく表示形式の違いである可能性があります。

アプリで見えないときはブラウザ版を試す

YouTubeアプリで波形が表示されない場合は、Safari(サファリ)やChromeでYouTubeを開き、ブラウザ版でも確認できます。

ただし、スマホでYouTubeのリンクを開くと、自動的にアプリへ切り替わる場合があります。そのときは、ブラウザのメニューからデスクトップ用ウェブサイトの表示を選ぶか、アドレス欄へYouTubeを直接入力して開きます。

ブラウザ版でも、動画画面をタップして再生バーを表示し、再生位置を長押ししながら左右へ動かします。アプリ版と比べて再生バーが細く、操作しにくい端末もあるため、横向き表示を利用すると確認しやすくなります。

アプリでは見えず、ブラウザ版では見える場合は、動画に波形がないのではなく、アプリの読み込みや表示に問題がある可能性があります。反対に、アプリとブラウザの両方で同じ動画だけ表示されない場合は、その動画が表示対象になっていない可能性が高いと考えられます。

ここでも、再生回数が多い別の動画を使った確認が有効です。特定の一本だけを何度も開き直すより、表示される動画と表示されない動画を比較した方が原因を判断しやすくなります。

スマホで表示されない場合の対処法

最初にYouTubeアプリを完全に終了し、起動し直します。動画を閉じるだけではなく、起動中のアプリ一覧からYouTubeを終了させてください。

続いて、App Store(アップストア)またはGoogle Play(グーグルプレイ)を開き、YouTubeアプリの更新がないか確認します。古いバージョンを使っていると、新しい再生画面が正しく表示されないことがあります。

改善しない場合は、次の項目を順番に試します。

  • Wi-Fiとモバイル通信を切り替える
  • YouTubeアプリを終了して再起動する
  • アプリを最新版へ更新する
  • スマホ本体を再起動する
  • YouTubeから一度ログアウトする
  • 別のGoogleアカウントまたはログアウト状態で確認する
  • ブラウザ版YouTubeで同じ動画を開く
  • 別のスマホやパソコンで動画を確認する

Androidでは、端末の設定からYouTubeアプリのキャッシュを削除できる場合があります。キャッシュのみを削除すれば、通常はアプリ内のアカウントや動画がすべて消えるわけではありません。ただし、表示される項目名は端末によって異なるため、ストレージの消去やデータの削除と取り違えないよう注意が必要です。

iPhoneでは、Androidと同じ形でアプリのキャッシュだけを削除する項目が用意されていない場合があります。アプリの再起動、アップデート、端末の再起動を先に試し、それでも改善しない場合に再インストールを検討します。再インストールすると、アプリ内に一時保存されていた情報やダウンロード済み動画へ影響する可能性があるため、最初から行う必要はありません。

省データモードや通信制限が有効になっていると、プレビュー画像の読み込みが遅れることがあります。波形そのものが動画側にない場合とは異なりますが、再生バーを動かしてもプレビューが真っ黒になる、表示が途中で止まるといった症状があるときは通信環境を確認してください。

最も再生された部分は、利用者が設定画面からオンにする機能ではありません。アプリを更新しても、再起動しても、対象外の動画へ強制的に波形を表示させることはできません。スマホ側の不具合を一通り切り分けても特定の動画だけ見えない場合は、操作を繰り返すより、その動画には現在表示されていないと判断する方が適切です。

スマホでは再生バーを一度押すだけでなく、指を離さずゆっくり左右へ動かすことが、波形を確認するための重要なポイントです

パソコンで最も再生された部分を表示する方法

YouTube(ユーチューブ)の「最も再生された部分」は、動画下部の再生バーにマウスポインターを合わせると確認できます。専用ボタンを押して表示する機能ではないため、再生画面を見ているだけでは波形に気づかないことがあります。

波形が表示される動画では、多くの視聴者が繰り返し見た場所ほど山が高くなります。動画の結論、商品の使用場面、スポーツの決定的な瞬間、音楽のサビなど、注目されている場面を探す際に便利です。

ただし、すべての動画で表示されるわけではありません。操作方法が間違っていなくても、YouTube側で十分な視聴データが集まっていない動画や、再生位置に偏りがない動画では波形が出ない場合があります。

再生バーにマウスポインターを合わせる

パソコンで確認するときは、Chrome(クローム)やEdge(エッジ)などのブラウザでYouTubeを開き、対象の動画を再生します。

動画の下部にある赤い再生バーへマウスポインターを移動してください。動画を一時停止する必要はありません。再生中でも停止中でも確認できます。

基本的な手順は次のとおりです。

  1. YouTubeで確認したい動画を開く
  2. 動画画面の下部へマウスポインターを移動する
  3. 赤い再生バーの上にポインターを合わせる
  4. 再生バー上部に表示される波形を見る
  5. 波形の山が高い場所へポインターを移動する
  6. プレビュー画像と再生時間を確認する
  7. 見たい位置をクリックして再生する

波形の最も高い場所では、「リプレイ回数が最も多い部分」などの案内が表示されることがあります。案内の文言や表示位置は、YouTubeの画面変更によって異なる場合があります。

再生バーへポインターを合わせても、小さなプレビュー画像と時刻しか表示されないことがあります。この状態は操作ミスとは限りません。その動画に波形が用意されていない可能性があるため、再生回数の多い別の動画でも同じ操作を試してください。

別の動画では波形が見えるのに、特定の動画だけ見えない場合は、パソコンやブラウザの問題ではなく、その動画が表示対象になっていないと判断できます。

波形とチャプター表示を見分ける

YouTubeの再生バーには、最も再生された部分の波形以外にも、チャプター名、プレビュー画像、再生時間などが表示されます。似た場所に複数の情報が出るため、どれが波形なのか迷うことがあります。

チャプターは、投稿者が動画を複数の区間に分けた機能です。再生バーが細かく区切られ、ポインターを合わせると「概要」「設定方法」「まとめ」などの名称が表示されます。一方、最も再生された部分は、再生バーの上に山のような曲線として現れます。

チャプター名だけが表示され、山型の波形が出ない場合は、チャプター機能は有効でも、最も再生された部分は表示されていない状態です。

高い山をクリックすれば、その時間へ直接移動できます。ただし、山が高い場所が必ずしも動画の結論とは限りません。説明が聞き取りにくくて巻き戻された場所、重要な数字が短時間だけ表示された場所、操作手順を確認するために繰り返し見られた場所も高くなることがあります。

最も再生された部分は、動画の見どころを機械的に決めた目次ではなく、視聴者の再生行動を反映した目安として使うのが適切です。

パソコンで波形が出ない場合の確認方法

本来は表示される動画なのに自分のパソコンだけで見えないと感じた場合は、動画側とブラウザ側を切り分けます。

最初にページを再読み込みしてください。WindowsではCtrlキーを押しながらRキー、MacではCommandキーを押しながらRキーを押すと更新できます。単なる読み込み不足であれば、これだけで表示が戻る場合があります。

改善しないときは、次の順番で確認します。

  • 再生回数が多く、公開から時間が経っている別の動画を開く
  • ブラウザのシークレットモードで同じ動画を確認する
  • 広告ブロックなどの拡張機能を一時的に停止する
  • Chrome以外のブラウザでも確認する
  • YouTubeからログアウトした状態で開く
  • ブラウザを最新版へ更新する
  • ブラウザのキャッシュを削除して開き直す

シークレットモードで表示される場合は、拡張機能や保存済みデータが影響している可能性があります。特に、YouTubeの画面を変更する拡張機能、再生速度を管理する拡張機能、広告やスクリプトを制限する拡張機能は、再生バーの表示に影響することがあります。

画面の拡大率も確認してください。ブラウザの表示倍率を大きくしていると、再生バー周辺の情報が省略されたり、ポインターを合わせにくくなったりします。WindowsではCtrlキーと0キー、MacではCommandキーと0キーを押すと、通常の倍率へ戻せます。

動画が埋め込まれたウェブサイト上ではなく、YouTubeの動画ページを直接開くことも重要です。埋め込みプレーヤーでは、通常のYouTubeページと表示される機能が異なる場合があります。

複数の動画、複数のブラウザ、ログアウト状態でも波形がまったく出ない場合は、YouTube側の一時的な表示変更や不具合も考えられます。利用者が波形を強制的に有効にする設定はないため、端末側の確認を終えた後は時間を置いて再確認することになります。

再生バーにポインターを合わせても波形が出ないときは、まず別の人気動画で試すと、動画側の条件なのかパソコン側の問題なのかをすぐに切り分けられます

スマホで最も再生された部分を見る方法

スマホでは、YouTubeアプリの動画画面をタップし、再生バーを操作して最も再生された部分を確認します。パソコンのようにマウスポインターを合わせられないため、再生位置を示す丸い部分を押したまま左右へ動かす操作が必要です。

iPhone(アイフォーン)とAndroid(アンドロイド)で基本的な流れは共通です。ただし、アプリのバージョン、端末の画面サイズ、動画の種類によって、波形の見え方や案内文が異なることがあります。

YouTubeアプリで再生バーを長押しする

YouTubeアプリで対象の動画を開き、動画画面を一度タップします。画面下部に再生バーと再生位置を示す丸が表示されたら、その丸または再生バー付近を指で押してください。

押したまま左右へ動かすと、移動先のプレビュー画像や再生時間が表示されます。最も再生された部分に対応している動画では、再生バーの上に山型の波形が現れます。

操作の流れは次のとおりです。

  1. YouTubeアプリを起動する
  2. 確認したい通常動画を再生する
  3. 動画画面を一度タップする
  4. 画面下部の再生バーを表示する
  5. 再生位置の丸を指で押す
  6. 指を離さずに左右へゆっくり動かす
  7. 波形の山が高い位置を確認する
  8. 見たい場所で指を離す

指をすぐに離すと、その位置へ移動するだけで波形を確認できないことがあります。再生バーを押したまま、少しゆっくり動かすのがコツです。

画面が小さいスマホでは、指で再生バーが隠れてしまいます。指を少し上方向へずらしながら左右へ動かすと、プレビュー画像や波形を確認しやすくなります。

動画を縦向きで見ていると操作しにくい場合は、スマホを横向きにして全画面表示へ切り替えてください。再生バーが長くなるため、山の位置や時間を細かく確認できます。

YouTube Shorts(ユーチューブショート)では、通常動画と再生画面の仕組みが異なります。通常動画と同じ波形が見つからない場合は、操作ミスではなく表示形式の違いである可能性があります。

アプリで見えないときはブラウザ版を試す

YouTubeアプリで波形が表示されない場合は、Safari(サファリ)やChromeでYouTubeを開き、ブラウザ版でも確認できます。

ただし、スマホでYouTubeのリンクを開くと、自動的にアプリへ切り替わる場合があります。そのときは、ブラウザのメニューからデスクトップ用ウェブサイトの表示を選ぶか、アドレス欄へYouTubeを直接入力して開きます。

ブラウザ版でも、動画画面をタップして再生バーを表示し、再生位置を長押ししながら左右へ動かします。アプリ版と比べて再生バーが細く、操作しにくい端末もあるため、横向き表示を利用すると確認しやすくなります。

アプリでは見えず、ブラウザ版では見える場合は、動画に波形がないのではなく、アプリの読み込みや表示に問題がある可能性があります。反対に、アプリとブラウザの両方で同じ動画だけ表示されない場合は、その動画が表示対象になっていない可能性が高いと考えられます。

ここでも、再生回数が多い別の動画を使った確認が有効です。特定の一本だけを何度も開き直すより、表示される動画と表示されない動画を比較した方が原因を判断しやすくなります。

スマホで表示されない場合の対処法

最初にYouTubeアプリを完全に終了し、起動し直します。動画を閉じるだけではなく、起動中のアプリ一覧からYouTubeを終了させてください。

続いて、App Store(アップストア)またはGoogle Play(グーグルプレイ)を開き、YouTubeアプリの更新がないか確認します。古いバージョンを使っていると、新しい再生画面が正しく表示されないことがあります。

改善しない場合は、次の項目を順番に試します。

  • Wi-Fiとモバイル通信を切り替える
  • YouTubeアプリを終了して再起動する
  • アプリを最新版へ更新する
  • スマホ本体を再起動する
  • YouTubeから一度ログアウトする
  • 別のGoogleアカウントまたはログアウト状態で確認する
  • ブラウザ版YouTubeで同じ動画を開く
  • 別のスマホやパソコンで動画を確認する

Androidでは、端末の設定からYouTubeアプリのキャッシュを削除できる場合があります。キャッシュのみを削除すれば、通常はアプリ内のアカウントや動画がすべて消えるわけではありません。ただし、表示される項目名は端末によって異なるため、ストレージの消去やデータの削除と取り違えないよう注意が必要です。

iPhoneでは、Androidと同じ形でアプリのキャッシュだけを削除する項目が用意されていない場合があります。アプリの再起動、アップデート、端末の再起動を先に試し、それでも改善しない場合に再インストールを検討します。再インストールすると、アプリ内に一時保存されていた情報やダウンロード済み動画へ影響する可能性があるため、最初から行う必要はありません。

省データモードや通信制限が有効になっていると、プレビュー画像の読み込みが遅れることがあります。波形そのものが動画側にない場合とは異なりますが、再生バーを動かしてもプレビューが真っ黒になる、表示が途中で止まるといった症状があるときは通信環境を確認してください。

最も再生された部分は、利用者が設定画面からオンにする機能ではありません。アプリを更新しても、再起動しても、対象外の動画へ強制的に波形を表示させることはできません。スマホ側の不具合を一通り切り分けても特定の動画だけ見えない場合は、操作を繰り返すより、その動画には現在表示されていないと判断する方が適切です。

スマホでは再生バーを一度押すだけでなく、指を離さずゆっくり左右へ動かすことが、波形を確認するための重要なポイントです

アプリやブラウザの不具合で表示されないときの対処法

YouTube(ユーチューブ)の最も再生された部分が出ない場合は、すぐに動画側の問題と決めつけず、別の動画でも同じ状態になるかを確認してください。特定の動画だけ波形が表示されないのであれば、その動画に表示可能なデータがない可能性があります。一方、これまで波形が見えていた複数の動画で一斉に表示されなくなった場合は、アプリ、ブラウザ、通信環境などに原因があると考えられます。

最初に行いたいのは、人気動画を2~3本開いて比較することです。公開から時間が経っており、再生回数も多い動画を選び、パソコンでは再生バーにマウスポインターを重ねます。スマホでは再生バーの丸い部分を押したまま左右へ動かしてください。

別の動画では波形が出るのであれば、端末の故障やYouTube全体の障害である可能性は低くなります。この切り分けをせずにアプリを削除したり、端末の設定を変更したりすると、必要のない作業が増えてしまいます。

YouTubeアプリを再起動して更新する

スマホのYouTubeアプリで表示されないときは、アプリを完全に終了してから開き直します。ホーム画面へ戻るだけではアプリがバックグラウンドに残っている場合があるため、起動中のアプリ一覧からYouTubeを終了してください。

再起動しても変化がない場合は、App StoreまたはGoogle PlayでYouTubeの更新状況を確認します。アプリが古いままだと、動画プレーヤーの新しい仕様に正常に対応できないことがあります。自動更新を有効にしていても、通信状態や端末容量の不足によって更新が保留されている場合があるため、実際のアプリ画面で確認するのが確実です。

Android(アンドロイド)では、設定画面からYouTubeアプリのキャッシュを削除する方法もあります。一般的には、設定からアプリ、YouTube、ストレージの順に開き、キャッシュを削除します。保存データやアカウント情報まで消去すると、ログイン状態や一部の設定が初期化される可能性があるため、最初はキャッシュだけを削除してください。

iPhone(アイフォーン)には、Androidと同じ形式でYouTubeアプリのキャッシュだけを削除する項目がありません。アプリの終了、端末の再起動、アプリの更新を先に試し、それでも改善しない場合に限り、アプリの再インストールを検討します。再インストール前には、ログインに使用しているGoogleアカウントを確認しておくと安心です。

YouTube公式のトラブル対処でも、アプリの再起動、端末の再起動、最新版への更新、通信環境の変更などが案内されています。

ブラウザのキャッシュと拡張機能を確認する

パソコンのブラウザで最も再生された部分が出ない場合は、ページを再読み込みします。通常の再読み込みで改善しなければ、ブラウザをいったん終了し、再度起動してから同じ動画を開いてください。

次に確認したいのが、広告ブロック、動画再生支援、画面表示変更などの拡張機能です。これらはYouTubeの再生画面へ独自の処理を追加するため、再生バーの波形やサムネイル表示に影響することがあります。

拡張機能を一つずつ停止する前に、シークレットモードやプライベートブラウズで同じ動画を開くと、短時間で原因を切り分けられます。通常画面では表示されないのに、シークレットモードでは表示される場合は、拡張機能または保存済みのキャッシュやCookieが影響している可能性があります。

ブラウザのキャッシュを削除する場合は、最初からすべての期間のデータを消す必要はありません。直近数時間や1日分から試すと、ほかのウェブサイトのログイン状態まで失いにくくなります。Cookieを削除するとGoogleアカウントからログアウトすることがあるため、パスワードやログイン方法を確認してから実行してください。

Chrome(クローム)で出ない場合はEdge(エッジ)やFirefox(ファイアフォックス)、Safari(サファリ)など、別のブラウザでも確認します。別のブラウザで正常に表示されるのであれば、YouTube側ではなく、普段使用しているブラウザの設定に原因があると判断できます。公式の案内でも、ブラウザの更新、キャッシュとCookieの削除、広告ブロッカーを含む拡張機能の確認、シークレットウィンドウでのテストが推奨されています。

通信環境も確認対象です。Wi-Fi(ワイファイ)からモバイル通信へ切り替える、または別のWi-Fiへ接続し、同じ動画を開き直します。動画自体は再生できていても、再生バーに付随する情報の読み込みが一時的に完了していない場合があります。

最後は、同じ動画を別の端末で開いて比較します。スマホだけで出ない、特定のブラウザだけで出ない、ログイン中だけで出ないなど、条件を一つずつ変えると原因を絞り込めます。複数の端末とブラウザで同じ動画だけ表示されない場合は、不具合を直す操作を繰り返すより、その動画が表示対象になっていないと考えるほうが自然です。

複数の動画で確認してから端末やブラウザを切り替えると、動画側の条件と一時的な不具合を効率よく見分けられます

表示されやすい動画と表示されにくい動画の違い

YouTubeの最も再生された部分は、すべての動画へ同じように表示される機能ではありません。投稿者が設定画面で有効にしたり、波形を表示する場所を指定したりするものでもなく、視聴者の再生状況をもとにYouTube側が表示します。

再生バーに現れるグラフは、山が高い場所ほど、その部分が繰り返し再生されていることを示します。YouTubeが機能を公開した際の説明でも、動画を移動するときにグラフが表示され、高い部分ほど頻繁に再生された場所であると案内されています。

そのため、再生回数だけでなく、視聴者が動画内のどこへ移動したか、どの場面を見直したかという再生行動も表示のされやすさに関係します。単純に動画が長い、再生回数が多いという条件だけでは判断できません。

見直される場面が明確な動画は表示されやすい

表示されやすいのは、多くの視聴者が同じ場面へ移動したり、特定の箇所を繰り返し確認したりする動画です。たとえば、商品の使い方を説明する動画では、設定手順や完成結果の場面が何度も見直されることがあります。

料理動画であれば分量を表示する場面、ゲーム動画であればボス戦や珍しい演出、スポーツ動画であれば得点場面や判定が分かれた場面に再生が集中しやすくなります。学習動画でも、計算式、操作手順、試験で重要な部分などは巻き戻して確認される傾向があります。

結論を動画の後半で説明するニュース解説や比較動画も、特定の時間へ移動する視聴者が増えやすい形式です。コメント欄に「結論は8分20秒」「設定方法は3分から」などの時間指定が書かれていると、多くの視聴者が同じ場所へ移動するため、その部分の再生行動が集中する可能性があります。

公開からある程度時間が経っている動画も、判断に使用できる視聴データが蓄積されやすくなります。ただし、公開から何日経過すれば表示される、再生回数が何回を超えれば表示されるという一律の数値基準は、YouTubeの機能案内では示されていません。

インターネット上では、一定の再生回数や公開期間を表示条件として紹介している場合がありますが、すべての動画へ当てはまる確定条件とは限りません。同程度の再生回数でも、動画によって波形が出る場合と出ない場合があります。表示の有無を確認するときは、具体的な回数だけでなく、視聴者が特定の場所を繰り返しているかという観点が必要です。

均等に視聴される動画は波形が出にくい

表示されにくい代表例は、作業用BGM(ビージーエム)、環境音、睡眠用音楽、長時間配信のアーカイブなどです。このような動画は、最初から再生したまま流し続ける視聴者が多く、特定の一場面だけを繰り返す行動が発生しにくい傾向があります。

1時間の作業用音楽が全体を通して均等に再生されている場合、YouTubeが明確な注目箇所を示しにくくなります。途中に人気の曲が含まれていても、チャプターや時間指定から直接移動する人が少なければ、目立つ山が形成されないことがあります。

数十秒程度の短い通常動画も、表示されにくい場合があります。動画が短ければ、再生位置を細かく移動するより、最初からもう一度再生するほうが簡単です。動画全体の再視聴は増えていても、特定の時間帯への移動として記録されにくいため、明確な波形が出ない可能性があります。

公開直後の動画や再生数の少ない動画については、視聴者の行動を比較できるだけのデータが集まっていないことがあります。ただし、再生数が少ないことだけを原因と断定することはできません。少人数でも同じ場面が繰り返し見られている動画と、多数の視聴者が均等に見ている動画では、再生データの形が異なるためです。

ライブ配信中の動画、公開範囲が限定された動画、年齢や視聴環境に制限がある動画も、一般公開された通常動画と同じように表示されるとは限りません。動画の長さ、公開状態、視聴者数、再生位置の移動など、複数の条件が重なっていると考える必要があります。

投稿者が自分の動画で波形を確認できない場合も、チャンネルに異常があるとは限りません。YouTube Studio(ユーチューブスタジオ)の視聴者維持率を開けば、視聴者が離脱した場所、視聴が伸びた場所、繰り返し見られた可能性のある場所を分析できます。

最も再生された部分の波形とYouTube Studioの視聴者維持率は同じ表示ではありませんが、動画内の注目箇所を調べる目的では視聴者維持率も役立ちます。波形が出るまで待つだけでなく、維持率の山や急な上昇を確認すると、視聴者が見直した場面を推測できます。

視聴者側では、波形がない動画へ手動で表示させる方法はありません。設定変更やキャッシュ削除を何度繰り返しても、動画自体に表示可能なデータがなければ波形は出ません。人気動画では表示されるのに、目的の動画だけ表示されない場合は、不具合ではなく動画ごとのデータ差と判断できます。

再生回数の多さだけでなく、視聴者が同じ場面へ移動して見直しているかどうかが、表示のされやすさを考える重要なポイントです

投稿者が自分の動画で確認できない場合の考え方

投稿した動画に「最も再生された部分」の波形が出ない場合でも、チャンネルの設定ミスや動画の異常と決めつける必要はありません。この波形は投稿者が表示をオンにする機能ではなく、YouTube側が動画の視聴状況や公開状態などをもとに表示対象を判断する仕組みです。

投稿者が概要欄、動画の詳細設定、YouTube Studio(ユーチューブスタジオ)を探しても、「最も再生された部分を表示する」といった項目は見つかりません。表示場所や山の位置を投稿者が指定することもできないため、設定画面を何度も探すより、公開ページと分析画面を分けて確認することが重要です。

視聴者向けの波形と視聴者維持率は別の機能

混同しやすいのが、通常の動画再生ページに表示される波形と、YouTube Studio内の視聴者維持率です。

最も再生された部分は、視聴者が再生位置を動かしたときに、再生バーの上へ表示されるグラフです。山が高い時間帯ほど、多く再生し直された可能性がある場所を示します。一方、視聴者維持率は投稿者向けの分析データで、動画の各時点にどれくらいの視聴者が残っていたかを確認するためのものです。

そのため、公開ページに波形が出ていなくても、YouTube Studioでは視聴者維持率を確認できる場合があります。反対に、公開ページに波形があっても、Studio内にまったく同じ形のグラフが表示されるわけではありません。

YouTube Studioで確認するときは、次の順番で操作します。

  1. YouTube Studioへログインする
  2. 左側のメニューから「コンテンツ」を開く
  3. 調べたい動画の「アナリティクス」を選ぶ
  4. 「概要」または「エンゲージメント」を開く
  5. 視聴者維持率のグラフを確認する

視聴者維持率の急上昇は、その部分が繰り返し見られた、共有された、途中から再生されたといった可能性を示します。ただし、急上昇しているからといって、必ず公開ページの「最も再生された部分」に採用されるとは限りません。YouTubeは、公開ページの波形と投稿者向け分析画面を別の機能として提供しています。

投稿直後は分析データがそろっていないことがある

動画を公開して数時間後や翌日に波形を探しても、表示されないことがあります。視聴回数が増えていても、どの場面が繰り返し再生されたかを判断できるだけのデータがまだ集まっていない可能性があるためです。

特に、公開直後に自分や関係者が何度も動画を確認しただけでは、多数の視聴者に共通する再生傾向とは判断されにくいと考えられます。投稿者が編集確認のために特定箇所を繰り返しても、その操作だけで波形の山を意図的に作れるわけではありません。

YouTubeは、波形が出ない理由として、動画が新しすぎることや視聴回数が少ないことを挙げています。ただし、「公開から何日」「再生回数が何回」といった一律の表示基準は案内していません。競合記事などで見かける「1万回」「2カ月」といった数字を、YouTube公式の確定条件として扱わないように注意が必要です。

投稿直後の動画は、次のような順番で確認すると原因を切り分けやすくなります。

  • 公開設定が「公開」になっているか確認する
  • パソコンの公開ページで再生バーへマウスポインターを合わせる
  • ログアウト状態やシークレットモードでも確認する
  • スマホアプリや別のブラウザでも同じ動画を開く
  • 数日後に同じ条件でもう一度確認する
  • YouTube Studioの視聴者維持率も併せて見る

一つの端末だけで試すと、ブラウザのキャッシュ、拡張機能、アプリのバージョンなどによる表示不具合と、動画自体が表示対象外であるケースを区別できません。自分の動画だけでなく、再生回数の多い別チャンネルの動画でも波形が見えるか確認すると、端末側の問題かどうかを判断しやすくなります。

チャンネルの警告や動画の内容も確認する

YouTubeの案内では、チャンネルに有効なストライクがある場合や、内容が不適切である可能性がある場合にも、最も再生された部分のグラフが表示されないことがあります。動画が新しい、視聴回数が少ないといった理由以外にも、YouTubeのシステムが表示対象外と判断するケースがあるということです。

ただし、波形が出ないことだけを根拠に「違反扱いされた」と判断してはいけません。単にデータが不足している場合もあれば、一時的な表示の違いやYouTube側の判定による場合もあります。

投稿者は、YouTube Studioのチャンネルダッシュボードやコンテンツ一覧を確認し、警告、著作権に関する通知、年齢制限などが表示されていないかを確認してください。問題を示す通知が何もなければ、波形がないという理由だけで動画を削除したり、再投稿したりする必要はありません。

再投稿すると動画のURL、再生回数、コメント、視聴データが引き継がれず、分析をやり直すことになります。「波形を出したい」という目的だけで削除と再投稿を行うのは、得られる効果に対して負担が大きい対応です。

公開ページの波形が出るまで待つ間は、YouTube Studioの視聴者維持率を使い、次の点を分析したほうが動画改善につながります。

  • 冒頭30秒で大きく離脱していないか
  • 説明が長い場面でグラフが急に下がっていないか
  • グラフが上昇した場所に結論や重要情報があるか
  • 繰り返し見られた原因が人気なのか、説明不足なのか
  • 見どころが後半に集中しすぎていないか

山ができた部分は必ずしも「好評だった場面」とは限りません。説明が聞き取りにくい、図が一瞬しか表示されない、操作手順が速すぎるといった理由で見直されていることもあります。コメントの内容や離脱の前後も確認し、視聴者が満足して見直したのか、理解できずに戻ったのかを考える必要があります。

公開ページの波形は投稿者が操作する機能ではないため、表示を待ちながらYouTube Studioの視聴者維持率を分析するのが現実的です

最も再生された部分が出ないときによくある質問

YouTube(ユーチューブ)の最も再生された部分が出ないときは、「再生回数が足りないのか」「自分だけ見えないのか」「以前あった波形が消えたのか」によって確認方法が変わります。よくある疑問を、判断に使える基準とともに整理します。

再生回数が何回になれば表示されますか

YouTubeは、最も再生された部分が表示されるための具体的な再生回数を公表していません。

視聴回数が少ない動画では表示されない可能性があると案内されていますが、何回を超えれば必ず表示されるという基準ではありません。100回、1000回、1万回など、特定の数字を超えた直後に自動表示されるとは限らないため、再生回数だけで判断するのは難しいでしょう。

重要なのは、単純な再生回数よりも、どの場面がどれだけ見直されたかを判定できるだけの視聴データが集まっているかどうかです。同じ1万回再生でも、視聴者が最初から最後まで連続して見る動画と、多くの人が特定箇所へ戻る動画では、再生位置の動きが異なります。

作業用BGM(ビージーエム)、環境音、長時間の定点映像などは、再生回数が多くても特定の場面へ視聴が集中しにくい場合があります。反対に、答え合わせ、発表、手順の核心、決定的な場面がある動画は、特定箇所が見直されやすくなります。

なお、YouTube Studioの「視聴者維持率における重要な場面」については、動画が60秒以上で、100回以上の視聴があることが目安として案内されています。しかし、これは投稿者向けの視聴者維持率レポートに関する条件であり、公開ページの最も再生された部分が必ず表示される条件ではありません。二つの基準を同じものとして扱わないようにしてください。

公開から何日待てば表示されますか

公開から一定期間が経てば必ず表示されるという公式の期限はありません。

YouTubeは、動画が新しすぎる場合にグラフが表示されない可能性を示していますが、「7日後」「1カ月後」「2カ月後」などの固定期間は案内していません。視聴データの集まり方は、チャンネル規模、視聴回数、動画の長さ、視聴者の再生方法などによって異なるためです。

公開直後は、最も再生された部分だけでなく、YouTube Studioの視聴者維持率にも処理時間がかかります。視聴者維持率のデータは、通常1日から2日ほどかけて処理されると案内されています。公開した当日に細かい動きを確認できなくても、異常とは限りません。

数日待っても波形が出ない場合は、次のように判断します。

  • Studioに維持率が出ていない場合は、データ処理や視聴数の不足を考える
  • Studioに維持率はあるが公開ページに波形がない場合は、別機能であるためそのまま様子を見る
  • 他の動画にも波形が出ない場合は、端末やアプリの問題を確認する
  • 自分の動画だけ出ない場合は、動画の公開時期、視聴数、チャンネル状態を確認する
  • 警告や制限が表示されている場合は、その通知内容を先に確認する

表示を早めるために自分で同じ場所を繰り返し再生したり、知人へ特定箇所の再生を依頼したりする必要はありません。人為的に波形を作ることを狙うより、視聴者が自然に見直したくなる情報を分かりやすく配置するほうが適切です。

以前は表示されていた波形が消えることはありますか

以前確認できた動画で波形が見えなくなる場合はあります。ただし、消えた理由を画面上から特定できるとは限りません。

まず、同じ動画を別の端末やログアウト状態で確認してください。パソコンでは再生バーへマウスポインターを合わせ、スマホでは再生位置を動かしてグラフが出るかを確認します。アプリやブラウザを更新し、ページを再読み込みすることも有効です。

それでも表示されない場合は、YouTube側で表示対象が再判定された、視聴データが更新された、動画やチャンネルの状態が変化したといった可能性があります。ただし、YouTubeは個々の動画について、波形が消えた具体的な理由を投稿者へ通知する仕組みを案内していません。

波形が消えたことと、再生回数や評価が下がったことを直接結びつけないようにしましょう。最も再生された部分は、動画の収益化、検索順位、おすすめへの掲載を直接示す成績表ではありません。

自分だけ波形が見えない場合はどうしますか

同じ動画を見た家族や知人には波形が表示され、自分の端末だけ見えない場合は、動画の条件よりも利用環境を確認します。

次の順番で試すと、余計な設定変更を減らせます。

  1. 動画ページを再読み込みする
  2. YouTubeアプリやブラウザを再起動する
  3. アプリやブラウザを最新版へ更新する
  4. ログアウト状態またはシークレットモードで開く
  5. 広告ブロックなどの拡張機能を一時的に停止する
  6. 別のブラウザや端末で同じ動画を開く
  7. Wi-Fi(ワイファイ)とモバイル通信を切り替える

別の端末では見える場合、動画そのものは表示対象になっている可能性が高く、キャッシュや拡張機能、アプリの状態が影響していると考えられます。どの動画でも見えない場合も、端末側の問題を疑ったほうがよいでしょう。

一方、自分の動画だけが複数の端末で表示されない場合は、動画が新しい、視聴データが少ない、チャンネルに有効なストライクがある、内容が表示対象外と判定されているなどの可能性があります。

波形を手動で表示したり消したりできますか

視聴者と投稿者のどちらにも、最も再生された部分を手動でオンやオフにする設定は用意されていません。投稿者が山の位置を指定したり、見せたい場面を最も再生された部分として登録したりすることもできません。

見どころへ視聴者を案内したい場合は、波形ではなく動画チャプターを使用します。概要欄へ時間と見出しを設定すると、視聴者が目的の場面へ移動しやすくなります。

ただし、チャプターと最も再生された部分は役割が異なります。チャプターは投稿者が設定する動画の目次であり、最も再生された部分は視聴者の再生傾向をもとにYouTubeが表示するグラフです。チャプターを追加しても、波形が必ず表示されるわけではありません。

波形が出ない動画は評価が低いのですか

波形が出ないだけで、動画の評価が低いとは判断できません。

最初から最後まで順番に見る必要がある講義、ニュース解説、物語、音楽、作業用映像などは、視聴者が再生位置を頻繁に戻さない場合があります。その場合、視聴時間が長くても、特定箇所へ目立った山ができないことがあります。

動画の成果を判断するときは、波形の有無ではなく、再生回数、平均視聴時間、平均再生率、クリック率、視聴者維持率、コメントなどを組み合わせて確認してください。

最も再生された部分は、視聴者がどこを見直したかを知る一つの手掛かりです。表示されない場合でも、YouTube Studioのグラフから、離脱された場所、注目された場面、説明が分かりにくかった可能性のある箇所を分析できます。

再生回数や公開日数だけで波形の表示を判断せず、端末の問題、動画の条件、YouTube Studioの分析結果を順番に確認しましょう