Geminiに学習させない設定|アクティビティをオフにする方法

Geminiに学習させない設定|アクティビティをオフにする方法



Geminiに「会話を学習させたくない」ときは、個人のGoogleアカウントで「アクティビティの保存」をオフにします。ただし、この設定は「会話を一切処理・保持しない」という意味ではありません。保存履歴、GoogleサービスやAIモデルの改善、人間のレビュアーによる確認を分けて理解する必要があります。

本記事では、GoogleのGeminiアプリのプライバシーハブとGeminiアプリのアクティビティ管理を基に、2026年10月7日時点の個人アカウントでの設定方法、過去データの削除、自動削除、72時間保持の理由、Workspaceアカウントとの違いを整理します。画面名や保存期間などの仕様も、すべて同日時点の情報です。

Geminiに「学習させない」とは何を止める設定なのか

「Geminiに学習させない」という言い方には、少なくとも次の3つの意味が混在しています。

  • アカウントへの保存:プロンプト、回答、共有したファイル、Gemini Liveの情報などを「Geminiアプリアクティビティ」として履歴に残すこと。
  • 人間による確認:品質、安全性、規約違反への対応などのため、一部の会話をGoogleの担当者や訓練を受けたサービスプロバイダが確認すること。
  • サービスやAIモデルの改善:保存されたデータなどをGoogleのサービス開発・改善や生成AIモデルのトレーニングに利用すること。

個人アカウントで「アクティビティの保存」をオフにすると、以後のチャットはGeminiアプリアクティビティに表示されず、原則としてGoogleのAIモデルの改善にも使用されません。ただし、自分でフィードバックを送信した場合は例外です。また、Geminiが質問に回答するための処理や、不正利用・システム障害への対処まで停止する設定ではありません。

アクティビティの保存がオンの場合は、チャットだけでなく、アップロードしたファイルや画像、Geminiでアクセスしたウェブサイトの情報、利用状況、おおよその位置情報、設定に応じて音声やGemini Liveの動画・画面共有なども保存対象になり得ます。音声やGemini Liveの動画・画面共有をサービス改善に使う設定は別に用意され、2026年10月7日時点ではデフォルトでオフです。

つまり、目的が「今後の会話を履歴に残さず、AIモデル改善への利用も止めたい」であれば、アクティビティの保存をオフにするのが中心的な操作です。一方、「過去の履歴も消したい」場合は削除操作が別途必要です。「Googleに一切データを処理させたくない」という希望は、サービスを利用しながらこの設定だけで実現できるものではありません。

Geminiの基本的な会話画面や機能を先に確認したい場合は、LUFTMEDIAのGeminiの使い方完全ガイドも参考になります。

「保存」「人手確認」「AIモデルの改善」を別々に考えると、設定の効果を誤解しにくくなります。

gemini 学習させない設定 「Geminiに学習させない」に含まれる3つの意味
LUFTMEDIA編集部作成の解説図

パソコンで「アクティビティの保存」をオフにする手順

個人のGoogleアカウントを使っている場合、パソコンではGeminiの画面から設定できます。2026年10月7日時点の順路は次のとおりです。

  1. gemini.google.comを開き、設定対象の個人Googleアカウントでログインします。
  2. 画面左下付近の「設定とヘルプ」をクリックします。
  3. 「アクティビティ」をクリックし、「Geminiアプリアクティビティ」を開きます。
  4. 画面上部にある「オン」をクリックします。
  5. 「オフにする」または「オフにしてアクティビティを削除」を選択します。
  6. 表示される説明を確認し、選択を確定します。

「オフにする」は今後の保存を停止する選択で、すでに保存されている履歴は残ります。「オフにしてアクティビティを削除」は、今後の保存停止と既存アクティビティの削除をまとめて進める選択です。過去の会話も残したくない場合は後者が分かりやすいものの、削除対象と例外を確認してから確定してください。

Geminiのメニューが見つからないときは、ブラウザでmyactivity.google.com/product/geminiを直接開く方法があります。それでも設定できない場合は、右上のプロフィール画像を開き、ログイン中のメールアドレスが個人アカウントか、会社・学校から発行されたアカウントかを確認します。後者では管理者が設定を制御している可能性があります。

複数のGoogleアカウントをブラウザに登録している場合、設定対象を取り違えやすい点にも注意が必要です。操作後はGeminiアプリアクティビティの上部が「オフ」と表示されているか確認してください。会話一覧が画面に残っている場合はページを再読み込みし、それでも表示が続くなら、別アカウントの履歴を見ていないか確認します。

設定後は「オフ」の表示とログイン中のメールアドレスをセットで確認しましょう。

Googleヘルプ「Geminiアプリのアクティビティを管理、削除する」
出典:Googleヘルプ「Geminiアプリのアクティビティを管理、削除する」(2026年10月7日確認)

Android・iPhone・iPadでアクティビティをオフにする手順

スマートフォンやタブレットでは、Geminiモバイルアプリとブラウザ版で入口が異なります。設定自体はGoogleアカウントに紐づくため、同じアカウントならパソコンとモバイルで別々にオフにする必要はありません。

AndroidのGeminiアプリ

  1. Geminiモバイルアプリを開きます。
  2. 左側のメニューアイコンをタップします。
  3. プロフィール写真またはイニシャルをタップします。
  4. 「Geminiアプリアクティビティ」を開きます。
  5. 上部の「オン」をタップし、「オフにする」または「オフにしてアクティビティを削除」を選びます。

iPhone・iPadのGeminiアプリ

2026年10月7日時点では、iPhoneとiPadも基本的な順路は同じです。Geminiアプリを開き、メニューアイコン→プロフィール写真またはイニシャル→「Geminiアプリアクティビティ」→「オン」と進み、オフにする方法を選択します。

スマートフォンのブラウザ版

ChromeやSafariでgemini.google.comを利用している場合は、画面上部のメニューアイコン→「設定とヘルプ」→「アクティビティ」と進みます。アプリとブラウザのどちらでも、直接マイアクティビティのURLを開く方法が使えます。

メニュー名が表示されない場合は、まずGeminiアプリを最新版に更新し、アプリを再起動します。次に、プロフィール画像から対象アカウントを確認してください。会社や学校のアカウントでは、個人アカウント向けの変更項目が表示されなかったり、操作できなかったりします。ファミリーリンクで管理されるアカウントや年齢条件に該当するアカウントでは、利用できる機能や初期状態が異なる場合もあります。

Gemini Liveを使っている人は、保存がオンのとき、文字起こし、音声、動画、共有画面などがアクティビティに含まれる場合があります。Liveの機能自体についてはGemini Liveとは?でも確認できます。

モバイルで項目が見つからないときは、アプリ更新より先にアカウント種別を確認すると切り分けが早くなります。

過去のGemini会話を全期間・期間指定・1件ずつ削除する方法

アクティビティをオフにしても、オフにする前に保存された会話が自動的にすべて消えるわけではありません。過去データも整理するには、Geminiアプリアクティビティで削除操作を行います。

パソコンではgemini.google.com→「設定とヘルプ」→「アクティビティ」と進み、アクティビティ一覧の上にある「削除」をクリックします。2026年10月7日時点では、次の削除範囲を選べます。

  • 全期間:保存されているGeminiアプリアクティビティ全体を対象にする。
  • 1時間以内:直近1時間の項目を対象にする。
  • 過去1日間:直近1日分を対象にする。
  • 指定の期間:開始日と終了日を指定する。
  • 特定の日:日付の横にある削除アイコンから、その日の項目をまとめて削除する。
  • 特定のアクティビティ:各項目の横にある削除アイコンから1件ずつ消す。

Android、iPhone、iPadでも、Geminiアプリアクティビティを開いた後の選択肢はほぼ共通です。削除を選ぶと、対象データはまず画面に表示されなくなり、その後Googleのストレージシステムから安全に消去するプロセスが始まります。表示から消えることと、すべてのシステム上で消去処理が完了することは同時ではありません。

削除範囲には注意点があります。Gemとの会話を削除しても、作成したGem自体は削除されません。共有チャットを削除しても、関連する公開リンクは別に残るため、公開を止めたい場合は公開リンクも削除します。一方、Gemini Liveの会話アクティビティを削除すると、その項目に関連する音声、文字起こし、動画、画面共有も削除対象になります。

また、Geminiアプリアクティビティの削除は、ウェブとアプリのアクティビティ、ロケーション履歴、YouTubeなど他のGoogleサービスに保存されたデータをまとめて消す操作ではありません。Geminiから他サービスを利用した場合は、それぞれのサービスの履歴設定も確認します。

全期間削除の前に、残したい会話や公開リンク、作成済みGemを別々に確認してください。

gemini 学習させない設定 過去のGemini履歴を整理する手順
LUFTMEDIA編集部作成の解説図

自動削除を3か月・18か月・36か月に変更する方法

「履歴は使いたいが、長期間は残したくない」という場合は、アクティビティを完全にオフにせず、自動削除期間を短くする方法があります。2026年10月7日時点で、個人アカウントのGeminiアプリアクティビティはデフォルトで18か月を過ぎると自動削除されます。設定は3か月、18か月、36か月から選べるほか、自動削除しないという選択もあります。

  1. パソコンでgemini.google.comを開きます。
  2. 「設定とヘルプ」→「アクティビティ」をクリックします。
  3. 画面上部の「○か月以上経過したアクティビティを削除します」または「自動削除オプションを選択します」をクリックします。
  4. 3か月、18か月、36か月、または自動削除しない設定を選びます。
  5. 「次へ」をクリックし、確認画面の案内に沿って確定します。

自動削除は、保存を続けたまま一定期間を過ぎたデータを整理する設定です。そのため、保存期間内の会話はGeminiアプリアクティビティに残り、アクティビティがオンである間はGoogleの説明に従ってサービスの提供、開発、改善などに利用され得ます。「AIモデル改善に今後の会話を使わせたくない」という目的には、自動削除期間を3か月にするだけでは足りず、アクティビティの保存自体をオフにする必要があります。

一方、過去のプロンプトを検索したい、会話を再開したい、アプリ連携を幅広く使いたい場合は、保存をオンにしたまま3か月の自動削除を選ぶ運用も考えられます。利便性と保存期間のどちらを優先するかで選択してください。

設定変更後は、画面上部に新しい保存期間が表示されているか確認します。変更が反映されない場合は、ページの再読み込み、対象アカウントへの再ログイン、ブラウザのシークレットウィンドウでの確認を順に試します。組織アカウントで項目が灰色になっている場合は、ユーザー側の不具合ではなく管理者による制御の可能性があります。

モデル改善への利用を止めるなら「自動削除の短縮」ではなく「アクティビティの保存をオフ」を選びます。

オフにしても会話が72時間保持されるのはなぜか

アクティビティの保存をオフにしても、以後の会話が送信直後にすべて消えるわけではありません。Googleのプライバシーハブによると、オフの状態で行ったチャットと一時チャットは、2026年10月7日時点でアカウントに72時間保持されます。ただし、このデータはユーザーのGeminiアプリアクティビティ画面には表示されません。

保持される主な理由は、Geminiがユーザーへ応答すること、Google・利用者・一般の人々を保護すること、システム障害などに対処すること、ユーザーが送信したフィードバックを処理することです。Googleは応答の文脈として過去24時間のチャットを使用する場合があると説明しています。

この72時間保持は、通常の会話履歴として長期保存することとは区別されます。アクティビティがオフで、ユーザーがフィードバックを送信しない場合、以後のチャットはGoogleのAIモデル改善には使用されません。一時チャットもAIモデルのトレーニングには使用されません。ただし、安全性の確保などのため、人間のレビュアーが関与する可能性までなくなるわけではありません。

特に注意したいのがフィードバックです。回答の下にある評価ボタンなどからフィードバックを送ると、アクティビティがオフでも、フィードバック、その内容を理解するための過去24時間のチャット、会話に含まれるファイルや連携アプリのデータなどが収集・利用される場合があります。関連するフィードバックや会話は、アカウントから切り離された状態で最長3年間保持される場合があります。

また、アクティビティがオンだった時期にすでにサービスプロバイダによる確認を受け、アカウントから切り離された会話は、後からアクティビティを削除しても連動して消えません。Googleは、このような確認済みデータを最長3年間保持すると説明しています。したがって、設定変更は主に「今後の利用」を制御するもので、過去に行われた処理をさかのぼってすべて取り消すものではありません。

機密情報は72時間保持やフィードバック時の例外も踏まえ、設定にかかわらず入力しない運用が堅実です。

オフにすると履歴・アプリ連携・Gemini Liveに何が起きるのか

アクティビティの保存をオフにすると、最も分かりやすい変化は、以後のチャットがGeminiアプリアクティビティに表示されなくなることです。Gemを使ったチャットも保存されませんが、自分で作成したGemそのものはアカウントに残ります。

もう一つの影響はアプリ連携です。2026年10月7日時点のGoogle公式ヘルプでは、アクティビティの保存がオフの場合、利用できる連携アプリが制限されます。パソコン向け案内では、利用可能なものとしてデバイスアシスト、Gemini Notebook、メッセージ、電話、WhatsAppが示されています。一方、gemini.google.com、iOS端末、スマートウォッチでは、アクティビティがオフのとき連携アプリを利用できない場合があります。利用可否は端末、国、アカウント、提供状況によって変わるため、実際の「アプリ」設定画面で確認してください。

保存を再びオンにすると、以前接続していたアプリへのアクセスが復元される場合があります。オフにした後でGmail、Googleカレンダー、Google Driveなどを使った依頼が動かなくなった場合は、故障と決めつけず、まずアクティビティ設定と連携アプリの状態を確認します。

Gemini Liveでは、保存がオンの場合、文字起こし、音声、カメラ動画、画面共有などがアクティビティに含まれ得ます。ただし、音声やGemini Liveの動画・画面共有をGoogleサービスの改善に使用する設定は、通常の「アクティビティの保存」と別に管理され、2026年10月7日時点ではデフォルトでオフです。この項目をオンにするには、アクティビティの保存もオンである必要があります。

確認する場合は、「設定とヘルプ」→「アクティビティ」を開き、「音声やGemini Liveの動画と画面共有をGoogleサービスの改善に使用する」のチェック状態を見ます。通常のアクティビティを残しながら、この追加利用だけをオフにすることも可能です。

なお、Notebookに追加したソースファイル、リモートブラウザやリモートコンピュータのデータ・設定、他のGoogleサービスの履歴は、Geminiアプリアクティビティをオフまたは削除しても影響を受けない場合があります。Geminiの概略や関連機能を整理したい場合は、LUFTMEDIAのGemini AIの特徴・使い方も参照できます。

オフにした直後は、普段使う連携アプリが動くかを実際の端末で確認してください。

個人アカウントとGoogle Workspaceアカウントはどう違うのか

ここまでの操作は主に個人のGoogleアカウント向けです。会社や学校から発行されたGoogle Workspaceアカウントでは、アクティビティの保存をユーザー自身がオフにできるとは限りません。

仕事用または学校用アカウント向けのGoogle公式ヘルプによると、2026年10月7日時点では、Geminiアプリの「アクティビティの保存」はデフォルトでオンであり、オフにできるのはWorkspace管理者です。Geminiウェブアプリまたはモバイルアプリの会話履歴はデフォルトで18か月保存され、管理者は3か月、18か月、36か月後の自動削除、または履歴をオフにする設定を選べます。

管理者が履歴保持を有効にしている場合、一般ユーザーは設定を変更できません。保持期間の具体的な長さがユーザー画面に表示されず、「管理者が管理」とだけ示される場合もあります。切り替え項目がない、灰色で押せない、保存期間が確認できないときは、組織のGoogle Workspace管理者へ問い合わせてください。

また、Workspaceアカウントでは契約エディションとGeminiが「コアサービス」か「追加サービス」かによって、データの取り扱いが異なります。Googleの公式表では、エンタープライズグレードのデータ保護があるコアサービスの場合、Geminiアプリのチャット内容やアップロードしたファイルは、人間のレビュアーによる確認や生成AIモデルの改善には使用されないとされています。一方、追加サービスとして利用する構成では、個人向けに近いGoogle利用規約とGeminiアプリのプライバシーに関するお知らせが適用され、チャットが確認・改善利用される場合があります。

職場アカウントだから一律に同じ保護になるわけではありません。gemini.google.comを開き、仕事用・学校用アカウントでログインしていることを確認したうえで、画面や組織の案内に表示されるデータ保護情報を確認します。不明なら管理者に「Geminiアプリはコアサービスか追加サービスか」「エンタープライズグレードのデータ保護が適用されるか」「履歴保持期間は何か」を尋ねると具体的です。

さらに、GmailやGoogleドキュメントなどのWorkspaceアプリ内にあるGeminiの会話履歴と、gemini.google.comやモバイルアプリのGeminiアプリアクティビティは別に管理される場合があります。Workspaceアプリ側の履歴を削除しても、Geminiアプリアクティビティに保存された情報には影響しません。反対方向も同様に考え、利用場所ごとの履歴設定を確認してください。

参照した公式情報

仕事用・学校用アカウントでは、利用者の画面だけで判断せず、契約区分と保持設定を管理者に確認しましょう。

gemini 学習させない設定 アカウント種別ごとの違い
LUFTMEDIA編集部作成の解説図