LINE Beaconとは?オン・オフ設定と通知の仕組み

LINE Beaconとは?オン・オフ設定と通知の仕組み



LINE Beacon(ラインビーコン)は、店舗や駅などに設置されたビーコン端末の電波をスマートフォンがBluetoothで検知し、場所に関連する情報をLINEで受け取るための仕組みです。オンにしただけで、どこにいてもGPSで継続的に追跡される機能ではありません。一方、ビーコンの受信圏に入ると、端末情報や通信日時などを含む「ビーコン接触情報」が取得され、設置場所との照合によって訪問場所を推定できる場合があります。

この記事では、2026年10月8日日時点のLINE公式ヘルプ、LINE Beacon利用規約、LINE Developersの資料を基に、オンにすると何が起きるのか、位置情報との関係、iPhone・Androidの設定、オフにした場合の影響を整理します。

LINE BeaconとはどのようにBluetooth電波を検知する機能?

LINE Beaconは、Bluetooth Low Energy(BLE)に対応したビーコン端末が発する信号を、スマートフォン版LINEで検知する機能です。LINE Beacon利用規約では、「ビーコンと呼ばれるBluetooth発信機器からのLINE向けの信号を受信する機能」と説明されています。

ビーコン端末は、店舗、施設、駅、イベント会場など一定の場所に設置されます。LINEアプリ、端末のBluetooth、必要な位置情報権限などの条件がそろったスマートフォンが電波の受信圏に入ると、その場所に対応した処理が行われます。ビーコンからスマートフォンへ地図上の住所や広告本文を直接送る仕組みではありません。スマートフォンがビーコン固有の信号を検知し、LINEのシステムや関連する公式アカウントが、そのビーコンに対応する情報を判断します。

LINE Developersのビーコン解説によると、利用事業者はBluetooth Low Energy対応ビーコンをLINE公式アカウントにひも付けます。条件を満たした利用者が受信圏へ入ると、ボット側にはビーコンイベントが送られます。イベントには検知したビーコンのハードウェアIDや、受信圏へ入ったことを示す種類などが含まれます。

「Beacon」という言葉は、ウェブページの閲覧状況を測るウェブビーコンにも使われますが、LINE Beaconは店舗などに置かれたBluetooth発信機器を利用する別の仕組みです。また、スマートフォン同士をBluetoothでペアリングする操作も通常は必要ありません。

2026年10月8日日時点でLINE Beaconを利用できるのはスマートフォンです。パソコン版LINEの設定だけでは利用条件を満たせません。

まずは「近距離のビーコン電波をLINEが検知する機能」と捉えると、GPSとの違いを整理しやすくなります。

LINE Beaconをオンにすると店舗や駅で何が起きる?

LINE Beaconをオンにし、端末側の条件も満たすと、対応する店舗や駅などへ近づいた際に、その場所と関連するコンテンツをLINEで受け取れるようになります。LINEヘルプセンター「LINE Beaconを利用するには?」が挙げている例は、新商品やサービスの情報、クーポン、セール情報などの特別なメッセージです。実際に届く内容と場所は、ビーコンを設置する店舗やサービスによって異なります。

通知の出方は一種類ではありません。対象のLINE公式アカウントをすでに友だち追加している場合、受信したビーコンに対応するメッセージやサービスが提供されることがあります。開発者資料では、友だち追加済みでBluetoothとLINE Beaconの設定が有効な利用者が受信圏へ入ると、ボットサーバーがビーコンイベントを受け取れる仕組みが示されています。

友だち追加前の場合には、条件を満たす公式アカウントのビーコンバナーがLINEのトーク画面上部へ表示される場合があります。LINE Developersの受信条件資料によると、検索可能な公式アカウントについては、友だち未追加でLINE Beacon利用規約へ同意済みの場合にバナー表示の対象になります。公式アカウントが検索不可なら、友だち関係や同意状況にかかわらずバナーは表示されません。バナーは法人向けの機能であり、すべての場所で出るわけでもありません。

バナーをタップすると、関連する公式アカウントの友だち追加画面や指定されたウェブページが開くことがあります。友だち追加済みなら、その場で公式アカウントからメッセージを受け取るよう構成されている場合もあります。ただし、LINE Beaconをオンにしたこと自体が、あらゆる店舗の公式アカウントを自動で友だち追加する操作ではありません。

表示された案内が通常のLINE通知なのか分かりにくい場合は、LUFTMEDIAのLINEのライブアクティビティをオフにする方法やLINEリアクション通知の仕組みも確認すると、別機能との切り分けに役立ちます。

オンにしても全店舗から一斉に届くわけではなく、対応ビーコン、公式アカウント、受信条件の組み合わせで挙動が決まります。

line beacon とは LINE Beaconで情報が届くまで
LUFTMEDIA編集部作成の解説図

LINE Beaconは位置情報で常時追跡される仕組み?

LINE Beaconを「GPSで現在地を常時送信する設定」と同一視するのは正確ではありません。中心となるのは、設置されたビーコンのBluetooth電波を端末が検知する処理です。ただし、LINE Beaconの動作にはOS側の位置情報サービスやLINEの位置情報権限が関係し、ビーコンの設置場所との照合によって訪問場所を推定できる場合があります。

LINE Beacon利用規約が取得対象として明記しているビーコン接触情報は、通信したビーコン端末情報、通信強度、通信継続時間、通信日時、LINEヤフーが利用者へ一意に割り当てた内部識別子です。利用目的として、不正利用の防止、サービスの提供・開発・改善、広告配信が挙げられています。ここでいう内部識別子は、友だち検索で使う「LINE ID」やプロフィールに表示する名前と同じものではありません。

ビーコンを利用する公式アカウントを友だち追加している場合、関連サービスを提供するため、公式アカウント運営者がビーコン接触情報を確認できる場合があります。運営者がビーコンの設置場所を把握していれば、端末情報と設置場所を照合して、利用者がその場所を訪れたと推定できる場合もあります。また、LINEヤフーとビーコン設置事業者が提携している場合も、LINEヤフーが同様の照合を行える場合があると規約に記載されています。

したがって、「GPS座標を常に店舗へ渡す」と断定するのも、「場所に関する情報は何も分からない」と説明するのも適切ではありません。公式資料から確認できる範囲は、ビーコン接触情報が取得され、既知の設置場所との関係から訪問場所を推定できる場合がある、という内容です。

LINEアプリ内には、LINE Beaconとは別に「位置情報の取得を許可」という項目もあります。LINEヘルプセンターの位置情報案内によれば、2026年10月8日日時点の順路は「ホーム」→歯車の「設定」→「プライバシー管理」→「情報の提供」→「位置情報の取得を許可」です。この項目は災害情報、天候、周辺のクーポンなど、位置情報に基づくサービス全般に関する設定で、LINE Beaconのスイッチとは分かれています。

気になる場合は、LINE Beaconのオン・オフだけでなく、利用規約に列挙された取得項目とOSの位置情報権限を分けて確認しましょう。

LINEアプリでLINE Beaconをオンにする設定経路は?

2026年10月8日日時点のLINE公式ヘルプが案内する基本経路は、スマートフォン版LINEの「ホーム」→歯車アイコンの「設定」→「プライバシー管理」→「情報の提供」→「LINE Beacon」です。スイッチをオンにした際に「LINE Beacon同意のお願い」が表示された場合は、内容を読み、利用するなら同意します。同意しなければ、スイッチを操作しただけでは利用開始の条件が完成しません。

  1. スマートフォンでLINEを開き、「ホーム」タブを選びます。
  2. 画面右上の歯車アイコンをタップして「設定」を開きます。
  3. 「プライバシー管理」をタップします。
  4. 「情報の提供」を開きます。
  5. 「LINE Beacon」をオンにします。
  6. 同意画面が表示されたら、取得情報や利用目的を確認して同意します。

この操作はLINE Beacon全体の利用同意です。さらに、特定の公式アカウントからビーコンに応じたメッセージやサービスを受けるには、その公式アカウントを友だち追加していることが条件になる場合があります。全体設定をオンにすること、個々の公式アカウントを友だち追加すること、表示されたバナーをタップすることは、それぞれ別の操作です。

「情報の提供」が見つからない場合は、PC版やサブ端末ではなく、LINEアカウントを登録したメインのスマートフォンで確認します。LINEとOSを推奨環境の最新版へ更新し、LINEを再起動してから同じ順路を開いてください。設定画面の名称や配置はアップデートで変わる可能性がありますが、2026年10月8日日時点の公式経路は上記のとおりです。

LINE Beaconをオンにしても反応しない場合は、ここで何度もスイッチを切り替える前に、端末のBluetooth、位置情報サービス、LINEへの権限、公式アカウントの友だち状態、ビーコンの設置場所を順番に確認します。通常の通知が届かない問題まで起きているなら、LUFTMEDIAのLINEを開かないと通知が来ないAndroidの確認手順も参考になります。

オンにした直後は、同意画面の完了と「LINE Beacon」のスイッチ状態を同じ画面で確認してください。

LINEヘルプセンター
出典:LINEヘルプセンター(2026年10月8日確認)

iPhoneでBluetoothと位置情報をどう許可する?

iPhoneでは、LINE内の同意だけでなく、Bluetoothと位置情報の設定が受信状態に影響します。2026年10月8日日時点のLINE Developers資料では、LINEを画面に表示して使っているフォアグラウンドと、別アプリを使っているバックグラウンドで条件が分かれています。

Bluetoothをオンにする

iPhoneの「設定」→「Bluetooth」を開き、Bluetoothをオンにします。次に「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「Bluetooth」を開き、アプリ一覧にLINEが表示されている場合は許可状態を確認します。コントロールセンターのBluetoothボタンは接続を一時的に切る動作になる場合があるため、機能そのものの状態を確かめるときは「設定」アプリから確認するのが分かりやすい方法です。

位置情報を許可する

「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「位置情報サービス」をオンにします。その後、「設定」→「アプリ」→「LINE」→「位置情報」、または「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「位置情報サービス」→「LINE」を開きます。iOSのバージョンによって入口の表示が異なる場合があります。

LINEがフォアグラウンドなら、LINE Beaconの利用同意など基本のユーザー設定を満たすことが受信条件です。バックグラウンドで受信するには、公式開発者資料上、位置情報サービスがオン、LINEの「位置情報の利用を許可」が「常に」、さらに「正確な位置情報」がオンであることが条件です。「このAppの使用中」にすると、LINEを閉じている状況では受信できない場合があります。

プライバシーを優先して「このAppの使用中」を選ぶ場合は、利用したい店舗でLINEを開いた状態にして反応を確認します。バックグラウンドでも受け取りたい場合は「常に」を選ぶ必要がありますが、許可範囲を理解したうえで判断してください。iOS側で「LINE」の位置情報項目が出ない場合は、LINEを一度起動し、位置情報を必要とする画面やLINE Beaconの設定を開いて権限要求が表示されるか確認します。

iPhoneで背景受信が必要な場合だけ「常に」と「正確な位置情報」を確認し、用途に合う許可範囲を選びましょう。

Androidで「付近のデバイス」と位置情報をどう許可する?

Androidでは、2026年10月8日日時点のLINE Developers資料上、LINE Beaconはフォアグラウンド、つまりLINEを起動して画面上で使用している状態で受信します。バックグラウンド受信には対応していません。LINEを開いていない状態の動作についても定義されていないため、設定後の確認はLINEを開いた状態で行います。

Bluetoothと付近のデバイスを許可する

Google標準に近い画面では、「設定」→「接続済みのデバイス」→「接続の設定」→「Bluetooth」から「Bluetoothを使用」をオンにします。続いて「設定」→「アプリ」→「LINE」→「権限」を開き、「付近のデバイス」を「許可」にします。「付近のデバイス」はAndroidのバージョンにより表示され、機種によって「近くのデバイス」など名称が異なることがあります。

位置情報を許可する

「設定」→「位置情報」→「位置情報を使用」をオンにします。さらに「設定」→「アプリ」→「LINE」→「権限」→「位置情報」を開き、「アプリの使用中のみ許可」を選びます。「正確な位置情報を使用」というスイッチが表示される端末ではオンにします。公式資料では、位置情報をオフにするとAndroidではLINE Beaconを利用できないと案内されています。

Samsung Galaxy、Google Pixel、Xiaomi、OPPOなどでは項目の階層が異なる場合があります。見つからないときは設定アプリ上部の検索欄へ「Bluetooth」「付近のデバイス」「位置情報」「LINE 権限」と入力してください。LINEアイコンを長押しし、「アプリ情報」→「権限」と進む方法でも確認できます。

すべて許可しても反応しない場合は、LINEを画面に表示したまま対象ビーコンへ近づきます。次に、LINE Beaconの同意、Bluetooth、端末全体の位置情報、LINEの位置情報権限、付近のデバイス権限を一つずつ再確認します。通常のプッシュ通知も不安定なら、LUFTMEDIAのLINE通知音量と通知許可の確認方法で通知設定を別問題として切り分けてください。

AndroidではLINEを開いた状態で試し、「付近のデバイス」と「位置情報」の両方を確認するのが要点です。

line beacon とは OS別の受信条件
LUFTMEDIA編集部作成の解説図

LINE Beaconをオフにすると通知・履歴・取得情報はどうなる?

LINE Beaconだけを止める場合は、LINEの「ホーム」→歯車の「設定」→「プライバシー管理」→「情報の提供」→「LINE Beacon」をオフにします。2026年10月8日日時点のLINE Beacon利用規約では、LINE側で本機能をオフにすると、ビーコン接触情報の取得が停止すると記載されています。

オフにすると、対応店舗や施設へ近づいたことを契機にしたクーポン、商品情報、ビーコン対応メッセージなどを受け取りにくくなります。ビーコン信号に基づいて対象の公式アカウント運営者が受信を確認する処理も止めたい場合は、LINE Beaconをオフにするか、その公式アカウントをブロックする方法が規約で案内されています。

一方、LINE Beaconをオフにしても、通常の友だちとのトーク、LINE通話、一般的な公式アカウントからのメッセージまで一括停止する設定ではありません。Bluetooth自体をオフにすると、イヤホン、スマートウォッチ、自動車などほかのBluetooth機器にも影響します。ビーコンだけを停止したいなら、端末全体のBluetoothではなく、最初にLINE内の「LINE Beacon」をオフにする方が影響を限定できます。

また、オフにする前に取得された情報が直ちに削除される、または取得済み履歴を用いたサービス最適化が同時に無効になるとは、公式規約に書かれていません。規約では、取得済みの利用履歴に基づくサービス最適化を無効にするには別途設定が必要とされています。今後のビーコン接触情報の取得停止と、過去に取得された情報の利用設定は分けて考える必要があります。

LINE Beaconの受信記録は、「ホーム」→「設定」→「プライバシー管理」→「情報の提供」→「LINE Beacon受信履歴」で確認できます。公式ヘルプによると、過去31日間の受信情報が対象で、受信日、公式アカウントのプロフィール画像と名称、ビーコン端末が設置された場所に関する情報が表示されます。履歴が空でも、端末故障とは限りません。直近31日間に条件を満たすビーコンを受信していない可能性があります。

停止したい対象がビーコンだけなら、Bluetooth全体ではなくLINE内の「LINE Beacon」からオフにしましょう。

LINE Beaconが反応しないときは何を順番に確認する?

反応しない場合は、設定を無作為に変えず、次の順番で条件を切り分けます。2026年10月8日日時点では、iPhoneとAndroidでバックグラウンド受信条件が異なるため、最初にOSとLINEの起動状態を確認することが重要です。

  1. 対応場所か確認する:その店舗や施設がLINE Beaconを設置し、現在もサービスを提供しているか確認します。Bluetooth機器があるだけではLINE Beaconとして利用できません。
  2. LINE内の同意を確認する:「ホーム」→「設定」→「プライバシー管理」→「情報の提供」→「LINE Beacon」がオンで、同意手続きが完了しているか確認します。
  3. Bluetoothを確認する:端末設定からBluetoothをオンにします。Androidでは「付近のデバイス」、iPhoneではLINEへのBluetooth許可も確認します。
  4. 位置情報を確認する:端末全体の位置情報サービスと、LINE個別の位置情報権限を確認します。Androidは「アプリの使用中のみ許可」と正確な位置情報、iPhoneでバックグラウンド受信する場合は「常に」と正確な位置情報が公式資料上の条件です。
  5. LINEの起動状態を合わせる:AndroidではLINEを前面に表示して試します。iPhoneで「このAppの使用中」を選んでいる場合もLINEを開いて試します。
  6. 公式アカウントを確認する:メッセージを受け取るには対象店舗やサービスの公式アカウントを友だち追加している必要があります。ブロック中なら解除の要否を判断します。
  7. アプリとOSを更新する:LINEは最新バージョンの利用が推奨されています。更新後は端末を再起動し、権限が変わっていないか確認します。
  8. 受信履歴を確認する:「LINE Beacon受信履歴」に記録があれば、電波は受信できており、表示や友だち状態など後段の条件に問題がある可能性があります。

受信履歴には記録があるのに案内が表示されない場合は、公式アカウントを友だち追加しているか、ブロックしていないか、バナーを利用できるアカウントかを確認します。履歴にも記録がない場合は、Bluetooth、位置情報権限、LINEの起動状態、設置場所との距離を重点的に見直します。同じ場所で別の対応端末も反応しなければ、店舗側のビーコンが停止している可能性もあるため、施設へ確認してください。

設定を見直しても改善しない場合は、端末名、OSバージョン、LINEバージョン、試した場所、LINEの起動状態、受信履歴の有無を控えてLINEヘルプへ問い合わせると、状況を説明しやすくなります。

参照した公式情報

「履歴に記録があるか」を境に、受信前の権限問題と受信後の表示・公式アカウント問題を切り分けましょう。

line beacon とは 反応しないときの確認順
LUFTMEDIA編集部作成の解説図