Slackとは?できること・無料プランの範囲と始め方

Slackとは?できること・無料プランの範囲と始め方



Slack(スラック)は、チームの会話、ファイル、通話、業務ツールからの通知をワークスペースに集約するビジネス向けコラボレーションサービスです。メールのように宛先を毎回指定するのではなく、案件や部署ごとの「チャンネル」で情報を共有できるため、経緯を追いやすく、途中参加したメンバーも仕事の背景を確認できます。

この記事では、Slackでできること、フリープランの範囲、ワークスペースの作成・参加方法、最初に覚えたい操作、通知設定までを解説します。以下の料金、機能仕様、画面名、操作順路は、特記がない限り2026年9月30日時点のSlack日本語版公式情報に基づきます。

Slackとはどのような仕組みのビジネスチャットなのか?

Slackは、組織やチームが参加する「ワークスペース」の中に、話題別のチャンネル、個別連絡用のダイレクトメッセージ(DM)、ファイル、検索、音声・ビデオ通話などをまとめるサービスです。Slack公式はワークスペースを、チャンネルで構成され、メンバーがやり取りしながら仕事を進めるハブと説明しています。

ワークスペース・チャンネル・DMの関係

ワークスペースは会社や団体全体の入れ物です。その中に「#営業」「#新商品プロジェクト」「#社内連絡」などのチャンネルを作ります。チャンネルには、参加者が広く閲覧できるパブリックチャンネルと、招待されたメンバーだけが参加できるプライベートチャンネルがあります。

DMは特定の相手と直接やり取りする場所です。簡単な確認には便利ですが、業務上の決定をDMだけで進めると、ほかの担当者が経緯を確認できません。チームで再利用する情報、複数人に関係する判断、引き継ぎが必要な連絡はチャンネルに残すのが基本です。

メールやLINEとの違い

メールは社外との正式な連絡や長文の通知に向きますが、返信が連なると論点を追いにくくなります。Slackでは話題ごとにチャンネルを分け、特定の投稿への返信をスレッドにまとめられます。必要な人だけを「@表示名」でメンションでき、確認したことを絵文字リアクションで示すことも可能です。

LINEなどの個人向けメッセージアプリと異なり、Slackは仕事の情報を組織単位で整理し、検索・権限管理・外部アプリ連携へつなげる設計です。なお、AIと対話するサービスとは目的が異なります。生成AIの概要を知りたい場合は、LUFTMEDIAのaiチャット完全ガイドも参考になります。

最初は「全員への共有はチャンネル、個人的な確認はDM」と決めるだけでも、情報の散在を抑えられます。

slack とは ワークスペースの中にある会話の場所
LUFTMEDIA編集部作成の解説図

Slackではメッセージ・ファイル・通話をどう使い分ける?

Slackの中心はメッセージですが、単に短文を送るだけではありません。チャンネルへの投稿、スレッド返信、DM、ファイル共有、音声・動画クリップ、ハドルミーティング、canvasなどを、仕事の性質に応じて使い分けられます。

チャンネル投稿とスレッド返信

チャンネル全体に関係する新しい話題は、メッセージ入力欄から投稿します。その投稿について補足や回答を行う場合は、投稿にカーソルを合わせて「スレッドで返信する」を選びます。話題ごとに返信を束ねることで、複数の案件が同時進行しても会話が混ざりにくくなります。

依頼を書くときは「誰が・何を・いつまでに」を一つの投稿に含めると実務で扱いやすくなります。たとえば「@田中さん、見積書の金額を10月2日15時までに確認してください」のように、担当者と期限を明示します。重要な依頼をリアクションだけで承認したことにすると解釈が分かれるため、「承認しました」「修正後に再確認します」など文章でも残しましょう。ビジネスチャットでの返答表現は、LUFTMEDIAの「了解しました」の言い換えガイドも役立ちます。

ファイル共有と検索

メッセージ入力欄の追加ボタンからファイルを添付すると、会話と資料を同じ場所で管理できます。ただし、最新版が別のクラウドストレージにある場合は、ファイルを何度もアップロードするより、Googleドライブなどの共有リンクを投稿し、原本の場所を一本化したほうが混乱を防げます。

2026年9月30日時点の画面では、デスクトップ版は上部の検索フィールドに語句を入力し、Enterキーを押して結果を表示します。「フィルター」から送信者、チャンネル、期間などを絞り込めます。「見積書 in:営業」「障害 from:@山田」のような検索モディファイアも利用できます。iOS・Android版では画面上部の「検索」バーをタップし、結果画面の種類やフィルターを選びます。具体的な検索方法はSlack公式「Slack内で検索する」で確認できます。

ハドルミーティングとクリップ

ハドルミーティングは、チャンネルやDMから始める音声中心の会話です。開始後にビデオや画面共有を使えるため、文章で往復するより口頭で確認したほうが早い場面に向きます。音声・動画クリップは、相手と時間が合わない場合の説明に便利です。決定事項は通話だけで終わらせず、終了後に担当者、期限、結論をチャンネルへ投稿しておくと検索可能な記録になります。

投稿、スレッド、ハドルを使い分けた後も、最終的な結論だけは検索できる文章として残しましょう。

Slackのフリープランはどこまで無料で使える?

2026年9月30日時点のフリープランは利用料金が0米ドルで、チャンネルやDMによる基本的なコミュニケーションを試せます。クレジットカードを登録せずに開始でき、小規模チームが運用方法を検証する入口として利用できます。ただし、履歴、外部アプリ、ハドルミーティングなどに制限があります。

メッセージとファイルの履歴

2026年9月30日時点の公式仕様では、フリープランで表示・検索できるメッセージとファイルの履歴は直近90日分です。また、無料ワークスペース内で1年以上経過したデータは削除対象です。公式ヘルプでは、フリープランの保存設定として「1年間保持」または「90日経過後に削除」を選択できると案内されています。

この違いは重要です。「90日より前は今の画面から見えない」ことと、「1年を超えたデータが削除される」ことは同じではありません。有料プランへ移行する可能性があっても、無料運用中に1年を超えて削除された情報が元に戻ることを前提にしないでください。契約、承認、納品条件など長期保存が必要な記録は、社内規程に沿って文書管理システムなどにも保管します。詳しい条件はSlack公式「フリープランの機能制限」で確認できます。

アプリ連携とハドルミーティングの制限

2026年9月30日時点のSlack公式フリープランページでは、外部アプリ連携は最大3個と案内されています。Googleドライブ、カレンダー、タスク管理などを無計画に追加すると枠を消費するため、「通知を自動投稿したい」「ファイル検索を一元化したい」など、導入目的を先に決める必要があります。

2026年9月30日時点のハドルミーティングは、フリープランでは参加者2人まで、1回30分までです。三人以上の定例会議をSlack内で行いたい場合や、時間制限のないグループハドルが必要な場合は有料プランを検討します。公式のハドルミーティング紹介ページには、音声、ビデオ、画面共有などの利用方法が掲載されています。

無料のままで困りやすいチーム

案件の検討期間が90日を超える、過去の判断を頻繁に参照する、監査のために長期履歴が必要、三人以上でハドルを使う、複数の業務アプリと連携するチームは制限の影響を受けやすくなります。反対に、短期プロジェクト、少人数の連絡、社内ルールの試験導入なら、フリープランで操作感を確認しやすいでしょう。

料金や提供機能は変更される可能性があります。導入を決める日は、2026年9月30日時点の説明だけでなく、Slackのフリープラン公式ページと管理画面の「料金・お支払い」に表示される最新条件を照合してください。

無料か有料かは人数だけでなく、「90日より前の会話を業務で参照するか」を基準に判断すると選びやすくなります。

slack とは フリープランで使える範囲と制限
LUFTMEDIA編集部作成の解説図
Slack公式
出典:Slack公式(2026年9月30日確認)

新しいSlackワークスペースを作成する手順は?

自社やプロジェクト用の場所を新設する人はワークスペースを作成します。すでに会社から招待されている人は新規作成せず、次の節の参加手順へ進んでください。似た名前のワークスペースを重複して作ると、会話とメンバーが分散します。

パソコンのブラウザから作成する

2026年9月30日時点の公式手順と画面名は次のとおりです。

  1. Slackのワークスペース新規作成画面を開きます。
  2. 仕事で使うメールアドレスを入力して「続行する」をクリックします。AppleまたはGoogleを選択して続行することもできます。
  3. Slackから届いたメールを開き、確認コードを確認します。
  4. 確認コードを画面へ入力し、「ワークスペースを作成する」をクリックします。
  5. 案内に従ってチーム名や利用目的などを設定します。

ワークスペースを作成したメンバーはプライマリーオーナーになります。会社で利用する場合は個人用アドレスではなく勤務先ドメインのメールアドレスを使い、退職や異動があっても管理を引き継げる状態にします。

iPhone・Androidから作成する

2026年9月30日時点のiOS版では、Slackアプリを開き「Slackを始める」から「メールで続ける」をタップするか、AppleまたはGoogleを選びます。確認メールの「メールアドレスの確認」からSlackへ戻り、「ワークスペースを新規作成する」を選びます。

2026年9月30日時点のAndroid版では、「Slackを始める」をタップしてメールアドレスを入力し、確認メールの「メールアドレスの確認」からアプリへ戻ります。その後「Slackワークスペースを新規作成」を選択します。OSによって文言が異なるため、iPhoneでAndroid向けのボタン名を探さないよう注意してください。

確認メールが届かない場合

数分待ってもメールが見つからない場合は、迷惑メールフォルダ、入力したメールアドレスの綴り、会社側の受信フィルターを確認します。GoogleまたはAppleで続行した場合は、選択したアカウントが意図した勤務先アドレスかも確認します。社内で招待制限が設定されている場合は、管理者へ使用アドレスと表示されたエラーを伝えてください。

作成前に社内の既存ワークスペースを確認し、重複がなければ管理を引き継げる勤務先アドレスで始めましょう。

招待されたSlackワークスペースに参加するには?

Slackは、同じメールアドレスで複数のワークスペースに参加できます。ただし、2026年9月30日時点の仕様ではワークスペースごとに別のSlackアカウントが作られます。会社、取引先、コミュニティのワークスペースが自動的に一つへ統合されるわけではありません。

招待メールから参加する

2026年9月30日時点のデスクトップ版では、Slackから届いた招待メールを開いて「今すぐ参加」をクリックし、氏名を入力して「続行する」を選びます。iOS・Android版では先にSlackアプリを入れ、モバイル端末で招待メールの「今すぐ参加」をタップします。iOSでは氏名を入力後に「アカウントを作成する」、Androidでも同名のボタンから参加します。

招待メールが見つからない場合は、Slackのサインイン画面を開き、招待に使われたメールアドレスを入力して「続行する」を選びます。確認コードを入力すると、「招待を承諾する」の一覧から対象ワークスペースの「参加」を選べます。

参加できない場合の分岐

  • 「招待が期限切れ」と表示される場合:管理者に招待の再送信または新しい招待リンクの発行を依頼します。2026年9月30日時点で、メール招待と招待リンクの有効期間は送信・作成から30日間です。
  • 対象ワークスペースが表示されない場合:管理者が招待したメールアドレスと、自分がサインインに使ったアドレスが一致しているか確認します。
  • 会社の認証画面へ移動する場合:組織がSSOを設定している可能性があるため、社内アカウントで認証し、解決しなければ情報システム担当へ連絡します。
  • 参加後に必要なチャンネルが見えない場合:プライベートチャンネルには自動参加できないため、チャンネル管理者へ追加を依頼します。

詳しい参加条件はSlack公式「ワークスペースに参加する」で確認できます。

参加できないときは、最初に「招待先アドレス」と「サインイン中のアドレス」が同じかを照合してください。

Slackでチャンネルを作成してメンバーを招待する方法は?

導入直後に大量のチャンネルを作るより、用途が明確な少数のチャンネルから始めます。例として、全員向けの「#社内連絡」、案件単位の「#pj-商品名」、質問を集める「#help」、雑談用の「#雑談」などがあります。命名規則を決めると、参加すべき場所を判断しやすくなります。

チャンネル作成時に決める項目

2026年9月30日時点のデスクトップ版では、サイドバーの「チャンネル」にある追加操作から「チャンネルを作成する」を選び、名前と説明を入力します。機密性が必要な場合はプライベート設定を選択し、作成後に対象メンバーを追加します。画面構成は更新や管理者設定で異なる場合があるため、「チャンネル」横の追加ボタンが見当たらなければ、サイドバーの「その他」や検索で「チャンネルを作成」を探します。

チャンネル説明には「何を投稿する場所か」「誰が対象か」「緊急連絡に使うか」を書きます。プロジェクト終了後は削除を急がず、まずアーカイブして履歴を残す運用が適しています。個人名だけのチャンネル名は、担当変更後に用途が分からなくなるため避けたほうがよいでしょう。

新しいメンバーを招待する

2026年9月30日時点のデスクトップ版フリープランでは、サイドバーのワークスペース名をクリックし、「メンバーを以下に招待…」を選択します。招待する人のメールアドレスを入力して「送信」、続いて「完了」をクリックします。フリープランではオーナー、管理者、メンバーが招待できますが、管理者が承認制へ変更している場合は招待リクエストになります。

iOS・Android版では、2026年9月30日時点の画面で「DM」タブのプラス記号をタップし、「招待する」を選びます。メールアドレスを入力するか端末の連絡先から相手を選び、「送信」をタップします。ゲストとして招待する機能は有料プラン向けで、モバイルアプリからは利用できないため、必要な場合はデスクトップ版と契約プランを確認します。

招待リンクは2026年9月30日時点で30日間有効で、最大400名が同じリンクを使用できます。リンクを知る人が参加できるため、公開SNSや不特定多数が閲覧するページには掲載せず、参加を許可した相手だけに共有します。

チャンネル名より先に「この場所に何を残すか」を一文で決めると、投稿先の迷いが減ります。

Slackの初期設定で通知とプロフィールをどう整える?

Slackを使い始めたら、プロフィール、通知範囲、通知時間を整えます。初期設定のまま全投稿を追うと集中が途切れやすく、反対に通知を切りすぎると自分宛ての依頼を見落とします。重要度に応じて段階を分けることがポイントです。

プロフィールとステータス

表示名は社内で誰か分かる表記にし、プロフィール写真、氏名、役職や担当を設定します。似た氏名がある会社では部署名も加えるとメンション相手を間違えにくくなります。ステータスには「会議中」「休暇中」「15時まで集中」などを設定でき、応答できない理由を相手へ伝えられます。集中時間を確保する方法は、LUFTMEDIAのポモドーロ・テクニック解説も参考にしてください。

デスクトップ版の通知設定

2026年9月30日時点のデスクトップ版では、サイドバーの自分のプロフィール写真をクリックし、「環境設定」から「通知」を開きます。「通知方法」でデスクトップ通知またはモバイル通知を選び、「通知する内容」を「すべて」または「メンションとダイレクトメッセージ」に設定します。

通常は「メンションとダイレクトメッセージ」を基本にし、緊急連絡など見逃せないチャンネルだけ個別に「すべての新しい投稿」を設定すると管理しやすくなります。「通知スケジュール」では勤務する曜日と時間を指定でき、設定時間外の通知を一時停止できます。

iOS・Android版の通知設定

2026年9月30日時点のiOS・Android版では、画面上部のプロフィール写真をタップし、「通知」を開きます。「モバイル通知」をオンにして、「通知する内容」から「すべて」または「メンションとダイレクトメッセージ」を選びます。端末側で通知を拒否している場合は、Slack内の設定だけではバナーが表示されません。iPhoneはiOSの「設定」→「通知」→「Slack」、Androidは端末の「設定」→「通知」または「アプリ」→「Slack」から許可状態を確認します。機種やOSバージョンにより端末側の名称は異なります。

通知が届かない場合は、Slackの通知スケジュール、会話のミュート、端末の集中モード、OS側の通知権限、バッテリー最適化の順に確認します。設定の公式手順はSlack公式「通知を設定する」に掲載されています。

全通知を切るのではなく、自分宛てのメンションを残し、必要なチャンネルだけ例外にする設定から試しましょう。

Slack導入後の失敗を防ぐ運用ルールは?

Slackは導入しただけでは情報整理が完成しません。チャンネルの使い分け、投稿の書き方、保管先、緊急時の連絡方法をチームで揃える必要があります。最初から細かな規則を増やさず、迷いやすい場面だけを一枚の運用ガイドにまとめます。

最初に決めたい五つのルール

  1. 投稿先:共有事項はチャンネル、個人的な確認はDM、結論はチャンネルへ戻す。
  2. 返信方法:既存の話題への回答はスレッドを使い、新しい議題は新規投稿にする。
  3. メンション:対応が必要な相手だけを指定し、全員通知は緊急性と対象範囲を確認して使う。
  4. 期限:依頼には担当者、期限、完了条件を含める。期限のない「確認お願いします」だけで終えない。
  5. 原本管理:契約書、手順書、顧客台帳などの正式な保管場所を決め、Slackは連絡と参照導線に使う。

フリープラン運用の確認項目

2026年9月30日時点のフリープランでは直近90日より前の履歴を画面から参照できないため、長期案件では「あとで検索すればよい」という運用が成立しない場合があります。毎月の決定事項を文書へ転記する、プロジェクト完了時に成果物と議事録を所定の保管先へ移す、保存責任者を決める、といった手順を用意します。

また、外部アプリ連携の上限に達した場合は、追加した人、利用目的、最終利用日を確認して整理します。連携解除が業務へ影響する可能性があるため、管理者が単独で削除せず、利用部署に確認してから変更します。三人以上の通話が必要なら別の会議サービスを使うか、有料プランを比較します。

二週間の試行で確認すること

まず少人数で二週間ほど試し、「必要な情報を検索できたか」「通知が多すぎないか」「DMに判断が閉じていないか」「90日の履歴制限で困る業務があるか」を確認します。問題があれば、チャンネル名、通知設定、投稿テンプレートを修正してから対象部署を広げます。

Slackは、短いやり取りを増やすこと自体が目的ではありません。必要な人が経緯を把握し、次の行動へ移れる状態を作る道具です。フリープランで実際の業務を試し、履歴、通話人数、アプリ連携、管理機能の制限が運用に影響すると分かった段階で、有料プランを検討すると判断しやすくなります。

導入初日は機能を増やすより、投稿先・返信方法・期限の書き方という三つの共通ルールを周知してください。

参照した公式情報

slack とは 導入初日に決める5つのルール
LUFTMEDIA編集部作成の解説図