損益計算書(P/L)作成 Profit and Loss Statement
損益計算書(P/L)作成は、売上高・売上原価・販売費及び一般管理費を入れるだけで売上総利益から当期純利益まで5つの利益を自動計算できる無料ツールです。個人事業主の青色申告決算書(一般用)の形でも出力でき、売上原価の棚卸、18の経費科目、専従者給与、青色申告特別控除(65万円・55万円・10万円)に対応しています。
売上高別の5つの利益の早見表
売上原価を売上高の60%、販売費及び一般管理費を30%、営業外・特別はゼロ、法人税等を税引前当期純利益の30%としたときの金額です(円未満切り捨て)。
| 売上高 | 売上総利益 | 営業利益 | 経常利益 | 税引前 | 当期純利益 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1,000万円 | 4,000,000 | 1,000,000 | 1,000,000 | 1,000,000 | 700,000 |
| 3,000万円 | 12,000,000 | 3,000,000 | 3,000,000 | 3,000,000 | 2,100,000 |
| 5,000万円 | 20,000,000 | 5,000,000 | 5,000,000 | 5,000,000 | 3,500,000 |
| 10,000万円 | 40,000,000 | 10,000,000 | 10,000,000 | 10,000,000 | 7,000,000 |
| 30,000万円 | 120,000,000 | 30,000,000 | 30,000,000 | 30,000,000 | 21,000,000 |
青色申告特別控除の早見表
控除前の所得金額から、区分ごとにいくら引けるかです。★控除額は黒字の所得が上限なので、所得が少ないと満額は引けません。
| 控除前の所得 | 65万円の区分 | 55万円の区分 | 10万円の区分 |
|---|---|---|---|
| -500,000 | 0 | 0 | 0 |
| 0 | 0 | 0 | 0 |
| 50,000 | 50,000 | 50,000 | 50,000 |
| 300,000 | 300,000 | 300,000 | 100,000 |
| 600,000 | 600,000 | 550,000 | 100,000 |
| 1,000,000 | 650,000 | 550,000 | 100,000 |
| 5,000,000 | 650,000 | 550,000 | 100,000 |
損益計算書の5つの利益
損益計算書(P/L)は、1年間にいくら売れて、いくら使って、いくら残ったかを上から順に並べた表です。利益が5段階に分けて出てくるのが特徴で、どの段階で儲かっているか・損しているかが分かります。
個人事業主の決算書は「5つの利益」ではない
ここは間違えやすいところです。5つの利益は法人の損益計算書の形で、個人事業主が確定申告で出す青色申告決算書(一般用)の損益計算書は、5つの利益という並びになっていません。
| 法人の損益計算書 | 個人事業主の青色申告決算書 |
|---|---|
| 売上高 | 売上(収入)金額 |
| 売上原価 | 売上原価(期首 + 仕入 − 期末) |
| ① 売上総利益 | 差引金額(売上総利益にあたる) |
| 販売費及び一般管理費 | 経費(租税公課から雑費までの科目) |
| ② 営業利益 | 差引金額 |
| 営業外収益・営業外費用 | 欄がない |
| ③ 経常利益 | 欄がない |
| 特別利益・特別損失 | 欄がない |
| ④ 税引前当期純利益 | 欄がない |
| 欄がない | 専従者給与 |
| 欄がない | 青色申告特別控除前の所得金額 |
| 欄がない | 青色申告特別控除額 |
| 法人税、住民税及び事業税 | 欄がない(確定申告書で計算する) |
| ⑤ 当期純利益 | 所得金額 |
このツールは2つの形を切り替えられるので、法人の決算なら「法人」、確定申告なら「個人事業主」を選んでください。
売上原価は「売れた分」だけ
仕入れた金額がそのまま売上原価になるわけではありません。売れ残った在庫は原価から引きます。
| 年末の在庫 0円 | 年末の在庫 80万円 | |
|---|---|---|
| 期首商品棚卸高 | 500,000 | 500,000 |
| 仕入金額 | 2,000,000 | 2,000,000 |
| 期末商品棚卸高 | 0 | △800,000 |
| 売上原価 | 2,500,000 | 1,700,000 |
| 売上300万のときの粗利 | 500,000 | 1,300,000 |
同じ仕入れでも、年末に在庫が残るほどその年の原価は小さくなり、利益は大きく出ます。在庫を持たない商売なら、棚卸の欄は0のままで構いません。
青色申告特別控除は「黒字の所得が上限」
| 控除額 | 記帳 | 提出のしかた |
|---|---|---|
| 65万円 | 複式簿記 | e-Tax で申告、または優良な電子帳簿で保存 |
| 55万円 | 複式簿記 | 期限内に紙で提出 |
| 10万円 | 簡易簿記など | 上の要件に当てはまらない青色申告者 |
| 控除前の所得 | 65万円の区分で引ける額 | 控除後の所得 |
|---|---|---|
| 5,000,000 | 650,000 | 4,350,000 |
| 1,000,000 | 650,000 | 350,000 |
| 300,000 | 300,000 | 0 |
| 0 | 0 | 0 |
| △500,000 | 0 | △500,000 |
また、55万円・65万円を受けるには申告期限(翌年3月15日)までの提出が必要です。期限を過ぎると10万円になります。
出典: 国税庁 No.2072 青色申告特別控除(令和8年4月1日現在法令等)
使い方
- 「法人」か「個人事業主」かを選びます
- 法人なら売上高・売上原価・販売費及び一般管理費を入れます
- 個人事業主なら売上・棚卸・経費の各科目を入れ、青色申告特別控除の区分を選びます
- 損益計算書の形ですぐに表示されます
- 「エクセルで保存」でそのまま .xlsx ファイルとして保存できます。「表をコピー」なら表計算ソフトに貼り付けられます
入力するたびに自動で計算されます。入れた内容はお使いのブラウザにだけ保存され、次に開いたときに復元します。共用のパソコンでは、使い終わったら金額を消してください。サーバーには送信していません。
よくある質問
- エクセルで保存したファイルはそのまま編集できますか?
- できます。金額は数値として入っているので、Excel や表計算ソフトでそのまま合計やグラフが作れます。科目名はA列、金額はB列です。
- 損益計算書と貸借対照表はどう違いますか?
- 損益計算書は1年間にいくら儲けたかという期間の記録で、貸借対照表は決算日にいくら持っているかという一時点の記録です。このツールは損益計算書だけを作ります。
- 販売費及び一般管理費には何を入れますか?
- 給料・家賃・広告宣伝費・通信費・減価償却費など、本業にかかる費用のうち売上原価に入らないものです。借入金の利息は営業外費用なので、ここには入れません。
- 経費の科目が足りません
- 青色申告決算書の様式には任意の科目を書ける空欄があります。このツールでは「その他の経費」にまとめて入れてください。
- 専従者給与は経費に入れますか?
- 決算書では経費の欄とは別の欄で引きます。このツールも同じように、経費計のあとで引いています。
- 損益分岐点を知りたいのですが
- 損益分岐点計算をお使いください。固定費と変動費から、いくら売れば赤字にならないかを計算できます。
- 法人税額そのものを計算したいのですが
- 法人税ざっくり計算をお使いください。このツールの「法人税、住民税及び事業税」の欄に入れる金額のめやすになります。
関連ツール
ご注意
損益計算書(P/L)作成は、あくまでも目安としてご利用ください。実際の決算や確定申告では、消費税の扱い・減価償却の計算・引当金など、ここで扱っていない項目があります。提出する書類は、必ず税理士や税務署にご確認のうえ作成してください。
※このプログラムはPHP8.2.22にて作成、動作確認を行っております。
※ご利用下さっている皆様のご意見・ご要望(改善要望)をお寄せください。